JPH0763315B2 - 抹茶入り粉茶の製造方法およびそれにより得られた抹茶入り粉茶 - Google Patents

抹茶入り粉茶の製造方法およびそれにより得られた抹茶入り粉茶

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JPH0763315B2
JPH0763315B2 JP63128000A JP12800088A JPH0763315B2 JP H0763315 B2 JPH0763315 B2 JP H0763315B2 JP 63128000 A JP63128000 A JP 63128000A JP 12800088 A JP12800088 A JP 12800088A JP H0763315 B2 JPH0763315 B2 JP H0763315B2
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matcha
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Inventor
禎章 岸本
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興亜製茶株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、緑茶の製造過程で生ずる屑茶としての粉茶の
有効利用を図る目的で案出された抹茶入り粉茶の製造方
法及びそれにより得られた抹茶入り粉茶に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
一般に、緑茶の製造過程においては、本来の製品として
の緑茶の他に、微細な粉状の茶や破片状の茶、いわゆる
粉茶が屑として相当多量に発生する。粉茶は安価ではあ
るが、品質的には最も劣るものであるため、粉茶の有効
利用をどのように図るかについて種々検討されている。
その中の一つの手段として、この粉茶を飲用に供すると
いうことが考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、本発明者等は、粉茶を用いた飲用茶について鋭
意研究したところ、粉茶そのままでは、その水色(抽出
液の色)や味等の品質面で消費者の好みを十分に満足さ
せることが困難であることがわかった。即ち、単に粉茶
のみでは、その味については苦みや渋味が強く、水色つ
いては茶褐色となるため、消費者の嗜好に十分に適合し
難い面があった。
本発明の目的は、前記した課題に鑑み、粉茶を用いて、
味と色、更には香りの良好な茶を具現することによって
粉茶の有効利用を図ったものである。
〔課題を解決するための手段〕
以上の課題の下、本発明は、緑茶の製造過程で屑として
発生する粉茶を90〜120℃で焙煎し、これに抹茶を2〜1
0%混入したことを特徴とする抹茶入り粉茶の製造方法
と、この製造方法によって得られた抹茶入り粉茶を提供
するものである。
〔作用〕
前記の製造方法で製造された粉茶を飲用に供すると、抹
茶の作用によって茶の色が上品でまろやかなものとなる
上に、水色もきれいな緑色となり、更に香りも良くな
り、粉茶を用いた茶でありながら、粉茶の長所を活かし
つつ、その欠点を解消し、消費者の嗜好を十分に満足さ
せることができる。
〔実施例〕
本発明における粉茶は、煎茶、番茶、玄米茶、ほうじ茶
を意味しており、本実施例においては、緑茶の製造過程
で屑として生じた粉状の茶を粉茶として使用している。
本発明者は、このような粉茶に抹茶を混入することで、
所期の効果を奏することに成功したのであるが、本発明
者の研究、実験によれば、所期の効果を得るためには、
粉茶の焙煎温度及び抹茶の混入率が製品の水色、味、香
りにとって重要な役割を果たしていることが判明した。
即ち、まず、粉茶の焙煎温度については、表1の実験1
〜5に示すように、抹茶を混入しない粉茶についての実
験により、粉茶の焙煎温度は90〜120℃であるのが水
色、味、香りのすべてについて好ましいことが判明し
た。これに対し、粉茶の焙煎温度が80℃又はそれ以下で
あると、水色、味、香りともに薄く、満足する結果が得
られなかった。一方、粉茶の焙煎温度が130℃又はそれ
を越えると、オーバーヒート状態となり、ほうじ茶のよ
うな味になってしまうことが判明した。
表1(粉茶の焙煎温度) 焙煎温度(℃) 水色 味 香り 1 80 不可 不可 不可 2 100 可 可 可 3 110 可 可 可 4 120 可 可 可 5 130 不可 不可 不可 次に、抹茶の混入率については、表2の実験1〜6から
明らかなように、粉茶を100℃で焙煎したものを使用し
た結果、2〜10%の範囲であるのが水色、味、香りのす
べてについて好ましいことが判明した。即ち、抹茶の混
入率をこの範囲にすることにより、水色はきれいな緑色
になり、味は上品でまろやかになる上、香りも良いもの
が得られた。これに対し、抹茶の混入率が2%未満にな
ると、抹茶の混入による利点を発揮することができず、
10%を越えると、味に抹茶の粉っぽさが残り、十分に満
足できるものは言えなくなくってしまうことが判明し
た。
表2(粉茶の混入率) 粉茶(g) 抹茶(g) 水色 味 香り 1 2 0.02 不可 不可 不可 2 2 0.04 良 良 良 3 2 0.08 優 優 優 4 2 0.12 優 優 優 5 2 0.20 優 優 優 6 2 0.40 優 不可 優 以上の製造方法で得られる抹茶入り粉茶は、これを一回
分宛、通気性かつ通水性のある袋(ティーバック)に封
入することが考えられる。このティーバックには、いわ
ゆるヒートロンペーパー或いはナイロンメッシュや旭化
成工業株式会社製の商品名「コンパック」又は「ペンリ
ーゼ」等、任意のものを採択できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、即ち、本来、屑として利用価値がほと
んどなかった粉茶に少量の抹茶を混入することで、水
色、味、香りすべてに優れたた新しい商品価値を有する
茶を得ることができる。又、このような粉茶は粉茶だけ
の場合と違って熱湯の度にあまり関係なく、茶の味を均
一にする効果もある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緑茶の製造過程で屑として発生する粉茶を
    90〜120℃で焙煎し、これに抹茶を2〜10%混入したこ
    とを特徴とする抹茶入り粉茶の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項記載の製造方法によって得られた
    抹茶入り粉茶。
  3. 【請求項3】請求項記載の製造方法によって得られた
    抹茶入り粉茶を所定量通気性かつ通水性のある袋に封入
    したことを特徴とする抹茶入り粉茶。
JP63128000A 1988-05-25 1988-05-25 抹茶入り粉茶の製造方法およびそれにより得られた抹茶入り粉茶 Expired - Lifetime JPH0763315B2 (ja)

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