JPH0678676A - コーヒー葉茶の製法 - Google Patents

コーヒー葉茶の製法

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JPH0678676A
JPH0678676A JP4236162A JP23616292A JPH0678676A JP H0678676 A JPH0678676 A JP H0678676A JP 4236162 A JP4236162 A JP 4236162A JP 23616292 A JP23616292 A JP 23616292A JP H0678676 A JPH0678676 A JP H0678676A
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JP
Japan
Prior art keywords
tea
leaves
coffee
leaf
leaf tea
Prior art date
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Pending
Application number
JP4236162A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Hizaki
繁 樋崎
Masaaki Yamauchi
政明 山内
Yasushi Furukawa
靖 古川
Akimichi Nii
晧迪 仁井
Haruhito Yoshimura
晴仁 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagaoka Perfumery Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Nagaoka Perfumery Co Ltd
Kanebo Ltd
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Application filed by Nagaoka Perfumery Co Ltd, Kanebo Ltd filed Critical Nagaoka Perfumery Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Tea And Coffee (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来にない味・香気を有するお茶を、簡単か
つ安価に製造する方法を提供する。 【構成】 コーヒーノキ属植物の葉を水洗したのち、1
30〜170℃の熱風ロースト乾燥を行うことにより、
上記葉の水分含有量を0.5〜3重量%に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、従来にない味・香気
を有するコーヒー葉茶の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、わが国では、煎茶,番茶等の
お茶が愛飲されているが、食生活が豊かになるにつれ
て、嗜好飲料の幅も広がり、日本茶以外に、コーヒー,
紅茶,ココア等を楽しむ人が多くなっている。また、近
年の健康ブームを背景に、半発酵茶であるウーロン茶の
需要が大幅に伸びている。そこで、お茶の新たな需要を
掘り起こすべく、日本ではあまり紹介されていなかった
諸外国のお茶がつぎつぎと輸入され、その普及が図られ
ている。例えば、フキ茶,プーアル茶,パオチョン茶,
マテ茶,フラワーティ等があげられる。また、従来から
知られている茶葉を、特殊な方法で仕上げることによっ
て、従来にはない味・香気のものに仕上げる研究も進め
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の新しいお茶は、産地の差や製法の差はあるものの、い
ずれも従来から知られている茶葉(茶用として従来供さ
れている花弁も含む)を利用するものであるため、基本
的な味・香気は共通しており、さほど斬新性があるわけ
ではない。
【0004】このため、従来は茶葉として用いられてい
ない全く新しい原料を用いて、全く新しい味・香気を有
するお茶をつくり出すことが望まれているが、味・香気
といった嗜好的品質の外に、経済的品質(価格,簡便
性,商品寿命等),栄養学的品質(保健性),衛生的品
質(安全性)等の諸要求を同時に満たさなくてはなら
ず、好ましいものが得られていないのが実情である。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、従来にない味・香気を有るお茶を、簡単かつ
安価に製造することのできる方法の提供をその目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のコーヒー葉茶の製法は、コーヒーノキ属
植物の葉を水洗したのち、130〜170℃の熱風ロー
スト乾燥を行うことにより、上記葉の水分含有量を0.
5〜3重量%に調整するという構成をとる。
【0007】
【作用】すなわち、本発明者らは、従来にない新しい味
・香気を有するお茶を開発すべく一連の研究を重ねた。
そして、その過程で、コーヒーの原料として広く熱帯・
亜熱帯地方で栽培されているコーヒーノキの葉を用いて
はどうかとの着想を得た。上記コーヒーノキは、豆をコ
ーヒー原料として採取するため、無駄葉を伐採して豆の
収量を上げることが行われており、この無駄葉を茶葉と
して利用できるなら、原料コストが殆ど要らないという
メリットを有する。そこで、上記コーヒーノキの葉を茶
葉とする方法についてさらに研究を重ねた結果、上記コ
ーヒーノキの葉を、130〜170℃で熱風ロースト乾
燥してその水分含有量を0.5〜3重量%に調整すると
いう簡単な工程を経由させるだけで、非常に風味の良好
な、嗜好性の高い葉茶が得られることがわかり、この発
明に到達した。
【0008】つぎに、この発明を詳細に説明する。
【0009】この発明に用いる葉は、コーヒーノキ属植
物の葉であればどのようなものでもよいが、通常は、入
手が容易な、栽培種であるアラビカ種,ロブスタ種等の
葉を単独で用いるか、あるいは2種以上を併用すること
が行われる。
【0010】この発明は、採取した上記コーヒーノキ属
植物の葉を水洗したのち、130〜170℃の熱風ロー
スト乾燥にかけて、葉の水分含有量が0.5〜3重量%
(以下「%」と略す)となるよう調整して葉茶を得るも
のである。
【0011】熱風ロースト乾燥時の熱風温度を130〜
170℃に限定したのは、熱風が130℃よりも低い
と、グリーン臭と渋味の強い葉茶となって喫飲しにくく
なり、逆に170℃よりも高いと、葉茶の香味が変質し
て風味が悪くなるからである。
【0012】また、上記熱風ロースト乾燥後の葉の水分
含有量を上記のように限定したのは、葉の水分含有量が
0.5%未満では香味が弱くなって嗜好性が乏しくな
り、逆に3%を超えるとグリーン臭と渋味が強くなって
喫飲しにくくなるからである。
【0013】なお、上記製法において、熱風ロースト乾
燥に先立って、葉の水分含有量が8〜15%となるよう
に予備乾燥を行うと、香味に優れたものが得られ、より
好適である。このような予備乾燥は、葉を室内で1〜2
週間風乾してもよいが、20〜60℃の低温熱風下で撹
拌するようにすると、一層効果的である。
【0014】このようにして得られたコーヒー葉茶は、
こげ茶色を呈し、従来のお茶とは全く異なる独特の香味
を有する。そして、この葉茶を、通常のお茶と同様に、
熱湯を注いで3〜5分程度蒸らしたのち喫飲すれば、グ
リーン臭と渋味が殆どない、香味豊かな優れた嗜好飲料
となる。また、この製法によって得られた葉茶の抽出液
を用いて、常法に従って缶や瓶,紙パック等の容器入り
密封飲料を製造することができる。
【0015】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0016】
【実施例1】米国ハワイ島コナのコーヒー栽培農場で採
取したコーヒーノキ属アラビカコーヒー(Coffea
arabica L.)種のコーヒー葉3kgを水洗し
たのち、約40℃の熱風をかけて、水分含有量が10.
4%になるまで予備乾燥した。つぎに、160℃×約3
0分間、熱風ロースト乾燥を行い、水分含有量が1.9
%のコーヒー葉茶を得た。
【0017】
【実施例2】予備乾燥として、水洗後のコーヒー葉を室
内にて2週間風乾した。それ以外は上記実施例と同様に
して、水分含有量2.3%のコーヒー葉茶を得た。
【0018】
【実施例3】予備乾燥を全く行わなかった。それ以外は
上記実施例と同様にして、水分含有量2.8%のコーヒ
ー葉茶を得た。
【0019】
【実施例4〜7、比較例1〜4】熱風ロースト乾燥の条
件を、下記の表1に示すように変えた。それ以外は上記
実施例と同様にして、実施例品と比較例品を4種類ずつ
得た。
【0020】
【表1】
【0021】上記実施例品および比較例品をそれぞれ3
gずつ熱湯(180ミリリツトル)に入れて5分間浸出
した。そして、このお茶を、専門パネラー10名に喫飲
させて、その香味を、グリーン臭および渋味の有無と併
せて官能評価した。これらの結果を下記の表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】以上のように、この発明は、コーヒー栽培
の副産物として得られるコーヒーノキ属植物の葉を利用
して香味に優れた葉茶を得るようにしたものである。し
たがって、従来にない、嗜好性の高いお茶を、簡単な製
法により、非常に安価に市場に提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁井 晧迪 大阪府茨木市橋の内2−3−10 (72)発明者 吉村 晴仁 大阪府茨木市中村町14−28−3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーヒーノキ属植物の葉を水洗したの
    ち、130〜170℃の熱風ロースト乾燥を行うことに
    より、上記葉の水分含有量を0.5〜3重量%に調整す
    ることを特徴とするコーヒー葉茶の製法。
JP4236162A 1992-09-03 1992-09-03 コーヒー葉茶の製法 Pending JPH0678676A (ja)

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JP4236162A JPH0678676A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 コーヒー葉茶の製法

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JPH0678676A true JPH0678676A (ja) 1994-03-22

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ID=16996693

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JP4236162A Pending JPH0678676A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 コーヒー葉茶の製法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160047127A (ko) * 2014-10-22 2016-05-02 김영한 커피나무잎 숙성차의 제조방법 및 이에 따라 제조된 커피나무잎 숙성차
JP2020036540A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 株式会社澤井珈琲 コーヒー茶葉の製造方法及びコーヒー茶葉
CN111685204A (zh) * 2019-03-12 2020-09-22 常德中旺农业股份有限公司 一种富硒草本咖啡叶茶及其制备方法
JP2022105737A (ja) * 2018-09-03 2022-07-14 株式会社澤井珈琲 コーヒー茶葉の製造方法及びコーヒー茶葉

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JP2022105737A (ja) * 2018-09-03 2022-07-14 株式会社澤井珈琲 コーヒー茶葉の製造方法及びコーヒー茶葉
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