JP2562332B2 - 水出し茶の製造方法 - Google Patents

水出し茶の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、香り、風味、色調が良好な茶を比較的短時
間で抽出することができる水出し茶の製造方法に関し、
特に、ウーロン茶遥として最適な水出し茶の製造方法に
関する。
(従来の技術とその問題点) 本来、ウーロン茶は湯で入れるものであり、水で入れ
た場合は抽出に時間がかかる上に、香り、風味、色調を
すべて兼ね備えたウーロン茶を入れることができなかっ
たこれに対し、短時間で比較的良好なウーロン茶を入れ
るために、ウーロン茶の濃縮液を噴霧したリーフが提供
されているが、このリーフは濃縮液の値段が高いため、
結果として高価な商品になっていた。また、製造工程の
中で茶葉リーフを濡らすため、最終的に乾燥工程が必ず
入ってきてしまい、この乾燥工程で香りの成分が消失し
てしまっていた。
一方、茶葉のうち粒度が60メッシュよりも細かい微粉
末茶は、少量の水に浸すだけでエキスが出易いという特
徴があるものの、ティーバッグに入れた場合は、フィル
タが目詰まりを起こし易く、商品価値を下げる原因とな
るため、粉茶として使用されておらず、用途がなく捨て
られていた。
そこで本発明では、香り、風味、色調をすべて兼ね備
えた茶、特にウーロン茶を比較的短時間に水で抽出する
ことができ、かつ従来用途がなく捨てられていた微粉末
茶を使用した製造コストの安い水出し茶の製造方法を提
供することを目的とする。
(問題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明は、茶葉から粉茶と微
粉末茶を篩い分け、上記微粉末茶をさらに粉砕して加水
し練込んだ後、これを造粒乾燥させて造粒茶を形成し、
この造粒茶と上記粉茶を混合して水出し茶とする製造方
法を特徴とする。
上記において、粉茶の粒度は60メッシュよりも粗いも
のとし、かつ粉砕された微粉末茶の粒度は110メッシュ
程度とすることが好ましく、微粉末茶に対する加水量
は、重量比10:4前後とすることが好ましく、また、造粒
は練込んだものを細線状に押出して、その表面を乾燥さ
せた上で、粒状に切断して形成するのが便利であり、造
粒茶と粉茶との混合比は、重量比4:6程度とするのが好
ましい。
(実施例) 次に、本発明の一実施例を、製造工程を示した図面に
基づき、ウーロン茶を例に説明する。
先ず、原料のウーロン茶葉から約60メッシュよりも粗
い粉茶と、その粉茶よりも細かい微粉末茶を篩い分け
る。このうち、微粉末茶をアルピネ式粉砕機等の製粉機
を用いて110メッシュ程度まで粉砕し、この微粉末茶に
対して、活性炭濾過した水を重量比約10:4の割合で加
え、撹拌機を用いてよく練込む。この時の練込みは、1
分間に200〜300回転で10分間前後行うことが好ましい。
練込まれたものを湿式造粒機に入れ、加圧移送し、1mm
程度の孔を多数有する押出口から細線状に押出し成形す
る。この細線状のものを、ベルトコンベア上に落として
移動させながら棚式温風乾燥機内を約60℃で18分間前後
の環境下で通して表面を乾燥させ、含水率7%前後に低
下させる。ここで、次の工程に移る場合に、前後する装
置の処理能力に差がある場合は、この乾燥状態で一時的
にストックしておいてもよい。次いで、チルド式カッタ
ー等を用いて上記の細線状のものを0.8〜1mm前後の長さ
に切断する。次いで、ドラム式乾燥機を用いて、約90℃
に加熱し15分間前後乾燥させ、含水率3%前後に低下さ
せ、造粒茶とする。この造粒茶に対し、予めウーロン茶
葉から篩い分けた粉茶を加え、ブレンダーで約45分間混
合すれば、水出し茶が製造される。造粒茶と粉茶の重量
比は4:6前後が好ましく、また、粉茶の粒度は良質の香
りを有する20メッシュ程度のものが好ましい。
上記水出し茶は、例えば、12gづつに分けて、ティー
バッグに詰めて使用することができる。
上記水出し茶においては、造粒茶部分を形成している
微粉末茶が、110メッシュ程度と非常に細かい茶葉とな
っているので、エキスが非常に抽出し易い状態となって
おり、含まれている成分はリーフと比較して風味には何
ら遜色がない。また造粒茶部分は、微粉末茶を加水撹拌
するので、エキスが十分に表出し、その状態のまま乾燥
固化されエキスが表面にコーティングされた状態とな
る。造粒化によって水に浸るだけでエキスが浸出し、短
時間でウーロン茶を本物の風味を十分に出すことかでき
る。また、造粒時に、強い圧力で細線状に加圧成形され
ているため、水に浸しても、従来品のように崩れてしま
うことがなく、フィルタが目詰まりすることもない。
上記造粒部分は、造粒過程において香りが消去してし
まうためリーフに比較して香りが弱いが、香りの高い粉
茶(20メッシュ程度)がそれを補っており、また視観的
外観も向上させることができる。
なお、本発明はウーロン茶に限定されず、緑茶等の他
の茶類にも適用することができる。
次に、実験例を示す。表1は、実施例と対比するため
の湯出し茶のデータ、表2は実施例を含む水出し茶のデ
ータである。
対比例1 下記5種類のウーロン茶各3gにそれぞれ熱湯190ccを
注ぎ3分間放置した後、茶こしを用いて濾過して得られ
た抽出液をいくつかの内容に基づいて測定した。
上記5種類のウーロン茶は、市販の通常のリーフのみ
のもの、約20メッシュの粉茶のみのもの、約60メッシュ
の微粉末茶のみのもの、前記実施例で説明した本発明の
工程中で製造された造粒茶のみのもの、該造粒茶と約20
メッシュの粉茶を重量比4:6で混合した本発明に係る茶
である。
リーフのみのウーロン茶は最も適当なウーロン茶とし
ての標準値を示すサンプルとなる。
上記表中、L値,a値,b値は色調を表すものであり、L
値とは色差計で測定した色の明度を表すもので、0〜10
0の数値で表され、100に接近するにつれて白色が強くな
り、反対に0に接近するにつれて黒色が強くなる。a値
及びb値は色差計で測定した色の色度を表すもので、+
−に区分され、aは+60に接近するにつれて赤色が強く
なり、−60に接近するにつれて緑色が強くなる。bは+
60に近づくほど黄色が強くなり、−60に近づくほど青色
が強くなる。Brixは糖度、収量はエキスの抽出度合を表
すものである。
実施例1 前記対比例に用いられたものと同じ5種類のウーロン
茶各12gをティーバッグに入れ、水1に対し1つのテ
ィーバッグを常温で2時間浸漬放置した後、ティーバッ
グを取出し、抽出液について測定した。
上記表2中、官能は、香り、風味、色調を人の五感に
よってテストしたものであり、その結果は下記のとおり
であった。
香りは最も良質であるが、味が淡白でパンチに欠け、
色調は薄い。
香りは良質であるが、味は若干淡白で物足りない。色
調はやや薄い。
香り・味共に淡白であるが、味の中に渋い雑味が出、
味のバランスがくずれている。色調は良好に近い。
造粒特有の生臭みがあり(香りが消えたことにより相
対的に出ている)、若干味も落ちる。色調は良好。
香りは良質でらり、造粒特有の生臭みがほぼ消え、そ
の分味が濃く感じる。色調は良好。
また、上記水出しした本発明に係る茶のL値、a値、
b値、及びBrixの総合評価は、他の水出し茶に比しては
勿論のこと、湯出しした他の4種類の茶に比してリーフ
による湯出し茶に最も近いものであった。
このように、本発明に係る茶を用いた場合は、粉茶の
欠点である味・色の薄さを造粒茶の濃いめの味・色で補
い、造粒茶の無香りの欠点を粉茶の好ましい香りによっ
て補い合う等、粉茶と造粒茶が互いに補完し合って、香
り、風味、色調のバランスがとれ、五感上好ましいい味
となり、リーフを湯出ししたウーロン茶とほぼ同等のウ
ーロン茶を得ることができた。
(発明の効果) このように本発明によれば、好ましい香り、風味、色
調、及び五感による好ましい味(官能)をすべて兼備
し、比較的短時間に水で抽出することができる水出し茶
を容易に製造することができ、また、従来用途がなく捨
てられていた微粉末茶を原料として使用することができ
るようにし、茶を安価に製造することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は水出し茶の製造工程を示したフローチャートであ
る。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】茶葉から粉茶と微粉末茶を篩い分け、上記
    微粉末茶をさらに粉砕して加水し練込んだ後、これを造
    粒乾燥させて造粒茶を形成し、この造粒茶と上記粉茶を
    混合することを特徴とする水出し茶の製造方法。
  2. 【請求項2】粉茶の粒度は60メッシュよりも粗いもので
    ある第1項記載の水出し茶の製造方法。
  3. 【請求項3】粉砕された微粉末茶の粒度は110メッシュ
    程度である第1項または第2項記載の水出し茶の製造方
    法。
  4. 【請求項4】微粉末茶に対する加水量は、重量比10:4前
    後である第1項乃至第3項のいずれかに記載の水出し茶
    の製造方法。
  5. 【請求項5】造粒は、練込んだものを細線状に押出し
    て、その表面を乾燥させた上で、粒状に切断して形成す
    るものである第1項乃至第4項のいずれかに記載の水出
    し茶の製造方法。
  6. 【請求項6】造粒茶と粉茶の混合比は、重量比4:6程度
    である第1項乃至第5項のいずれかに記載の水出し茶の
    製造方法。
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