JPH0762976B2 - 電磁接触器のコイル励磁回路 - Google Patents

電磁接触器のコイル励磁回路

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JPH0762976B2
JPH0762976B2 JP60285504A JP28550485A JPH0762976B2 JP H0762976 B2 JPH0762976 B2 JP H0762976B2 JP 60285504 A JP60285504 A JP 60285504A JP 28550485 A JP28550485 A JP 28550485A JP H0762976 B2 JPH0762976 B2 JP H0762976B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はスイッチング素子を用いた電磁石の駆動装置に
係り、特に異なる2電圧に対して開閉操作可能な電磁接
触器に好適な電磁石駆動回路に関する。
〔発明の背景〕
従来のスイッチング素子を用いた電磁石駆動装置は、例
えば特開昭55−103684号に開示されているように、所定
のパルス幅の駆動制御信号を積分した信号を電圧、周波
数変換回路に印加して最初に所定幅の駆動開始パルスを
発生し、これに引続いて順次狭幅となる電流制御パルス
を駆動制御信号が印加されている間発生するようになっ
ていた。
また、実公昭59−38016号に開示されているように、全
波整流回路にサイリスタを介してコイルを接続し、トラ
ンジスタ,PUT等を用いて発振回路を形成し、この発振回
路の出力でサイリスタを導通させるよう回路を構成し投
入から所定時間後に発振回路のコンデンサの充電回路を
切換えて、投入から所定時間までは起動電流として大電
流を流し、所定時間後は保持電流として小さ電流を流す
ようになっていた。しかし、これらの従来例において
は、電源電圧の変動に対する補償を行うことは開示され
ているが、例えば100Vと200V、あるいは200Vと400Vとい
う2つの異なる電源電圧に対してコイルを共用化すると
いう技術的思想は開示されていない。また、本発明に至
る過程でコイルを2電圧共用にするために、コイルにパ
ルス状の電圧を印加し、そのパルス幅を入力電圧に応じ
て変化させるよう構成したものが検討され、特願昭59−
260695号として出願された。しかし、この出願では、一
つの入力電圧に対して発生するパルスのパルス幅および
周期が一定であるので、例えば100V用のコイルを有する
ものに入力電圧として200Vを印加する場合を考えると、
投入時間を短くするためにパルス幅を大きく設定すると
投入時の消費電力が増大して余剰電流が増えてコイルの
焼損および衝撃力の増大によるコアの摩耗等の不具合が
発生することが考えられ、これらの不具合の発生防止の
ために導通時間を短くすると投入時間が長くなるという
問題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、コイルの入力許容電圧の範囲を拡大
し、例えば、AC100V〜250Vのような広範囲の電圧仕様に
対して同一定格電圧のコイルを使用することがでできる
電磁石の駆動装置を提供することにある。
〔発明の概要〕 本発明は、入力電源に接続された整流回路と、整流回路
に定格電圧が印加されてから所定時間後に出力を発生す
る遅延回路と、整流回路に接続されてコイルの投入信号
を発生する投入信号発生手段と、整流回路に接続されて
コイルの保持信号を発生する保持信号発生手段と、遅延
回路の出力に基いて投入信号発生手段の出力から保持信
号発生手段の出力へ切換える切換回路と、切換回路に接
続されて投入信号発生手段または保持信号発生手段の出
力に基いてコイル電流を制御するスイッチング素子とを
備えて成る電磁接触器のコイル励磁回路において、整流
回路の出力を積分して入力電源の電圧レベルに関連した
信号を発生して投入信号発生手段及び保持信号発生手段
に供給する電圧レベル信号発生手段を備え、投入信号発
生手段は電圧レベル信号発生手段の出力に基づいて入力
電源の変動に対して定電力化された投入信号を発生する
よう構成され、保持信号発生手段は電圧レベル信号発生
手段の出力に基づいて入力電源の変動に対して定電力化
された保持信号を発生するよう構成されたことを特徴と
するものである。
好ましい実施態様によれば、投入信号発生手段は、電圧
レベル信号発生手段の出力に基づいてONデューティが漸
減するパルス列を発生する第1の発振回路であり、保持
信号発生手段は一定周期で発振し電圧レベル信号発生手
段の出力電圧レベルに応じてパルス幅が変化するパルス
列を発生する第2の発振回路である。
好ましい他の実施態様によれば、投入信号発生手段は、
電圧レベル信号発生手段の出力に基づいてONデューティ
が漸減するパルス列を発生する第1の発振回路であり、
保持信号発生手段は遅延回路である。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の第1実施例を第1図〜第6図により説明する。
第1図は本実施例の回路構成を示すブロック図である。
図中1は入力電源、2は整流回路、3は制御回路4の電
源、5はスイッチング素子であるトランジスタ、6は電
磁石コイル、7はホイーリングダイオードである。本実
施例において入力電源1は50Hzまたは60Hzの商用電源で
ある。
第2図は、駆動制御回路4の構成例を示すブロック図
で、本例は電圧検出回路42,信号遅延回路43,入力電圧積
分回路41,鋸歯状波発生回路44,比較回路46,コイル保持
状態駆動回路45,出力切換回路47で構成されている。
本実施例の具体的な回路を第3図に示し、主要部の波形
をそれぞれ第4図〜第6図に示す。なお、第4図および
第5図はそれぞれ入力電源の電圧を1例として100V,200
Vとした場合の波形図である。本実施例において整流回
路2はダイオードブリッチD1構成され、ブリッチD1の交
流入力側は入力電源1に接続され、直流出力側はマイナ
ス側がグラウンド(以下GND)に落され、プラス側が電
源回路3および電磁石コイル6に接続されるとともに積
分回路41,電圧検出回路42,信号遅延回路43のそれぞれの
入力端子に接続され、第4図および第5図のaに示す波
形を発生する。電源回路3は周知の安定化電源回路であ
り、整流回路2の出力電圧を安定化して各回路の電源電
圧Vccとして電圧検出回路42,信号遅延回路43,鋸歯状波
発生回路44,コイル保持状態駆動回路45にそれぞれ供給
する。
次に各回路の構成及び動作を説明する。
電圧検出回路42は一端が比較器Q21のプラス側入力に接
続され、他端が整流回路2の出力に接続された抵抗器R
21,比較器Q21のプラス側入力とGND間に接続された平滑
用コンデンサC21,平滑用コンデンサC21と並列に接続さ
れ、コンデンサC21の蓄積電荷を放電する抵抗器R22,電
源電圧Vccに一端が接続され、他端が比較器Q21のマイナ
ス側入力に接続された抵抗器R23,カソードが比較器Q21
のマイナス側に接続され、アノードがGNDに接続されて
基準電圧を発生するツエナダイオードがZD21,比較器Q21
の出力端子に接続され、それぞれオープンコレクタ出力
を有しその出力が積分回路41のコンデンサC11の入力側
および信号遅延回路43のコンデンサC31の入力側に接続
されたバッファQ22,Q23とにより構成される。電圧検出
回路42は整流回路2に発生する電圧のレベルを判断し,
電圧が電磁石6の吸引動作に不充分であるときはバッフ
ァQ22,Q23のオープンコレクタ出力を導通させてそれぞ
れ積分回路41のコンデンサC11,信号遅延回路43のコンデ
ンサC31の両端を短絡させて積分回路41および信号遅延
回路43を待機状態にする。整流回路2の出力電圧が電磁
石6の吸引動作に支障のない電圧であるときは、バッフ
ァQ22,Q23のオープンコレクタ出力を非導通とする。こ
れにより積分回路41のコンデンサC11および信号遅延回
路43のコンデンサC31は第4図および第5図のbに示す
出力が印加され、それぞれ充電を開始して積分回路41お
よび信号遅延回路43が動作を開始する。積分回路41は一
端が整流回路2のプラス側出力に接続され、他端がコン
デンサC11を介してGNDに接続された抵抗器R11,コンデン
サC11と並列に接続された抵抗器R12とにより構成され、
バッファバッファQ22のオープンコレクタ出力の非導通
に伴って整流回路2の全波整流波形の積分を開始し、第
4図および第5図のeに示す出力を発生する。
本実施例では投入信号発生手段は鋸歯状波発生回路44と
比較回路46とにより構成された第1の発振回路40であ
る。鋸歯状波発生回路44は周知の回路であり、増幅器Q
41に正帰還をかけることにより第4図および第5図のd
に示す鋸歯状波を得るものである。この鋸歯状波は300H
z〜500Hz程度の周波数を有する。鋸歯状波発生回路44に
おいてR41〜R45は抵抗器、C41はコンデンサ、D41,D42
ダイオードである。
比較回路46は比較器Q61により構成される。比較器Q61
プラス側入力には鋸歯状波発生回路44の出力が接続さ
れ、マイナス側入力には積分回路41の出力が接続され、
これらの波形の電圧比較を行うことにより第4図および
第5図のfに示すパルス列を得る。
以上のように、第1の発振回路によるパルス列(第4図
および第5図のf)は、積分回路41の出力電圧の高低に
よりパルス幅が変化するとともに、積分回路4の出力の
立上がり時には広いパルス幅を有し、積分回路41の出力
電圧の上昇につれて、整流回路2の出力が全波整流波形
の山の頂点近傍にあるときは狭いパルス幅を有し、谷の
近傍にあるときは広いパルス幅を有するようになる。
本実施例において保持信号発生手段は増幅器Q51に正帰
還をかけた鋸歯状波発生回路と比較器Q52とにより構成
された第2の発振回路45である。第2の発振回路45はこ
の鋸歯状波発生回路の出力と積分回路41の出力とを比較
器Q52で比較して積分回路41の出力電圧が大きい時は狭
い幅のパルス列を発生し、出力電圧が小さい時は広い幅
のパルス列を発生する。(第4図および第5図のg)第
2の発振回路45においてC51はコンデンサ、R51〜R56
抵抗器である。なお、第2の発振回路45の出力のパルス
列はコイルの保持電流を流すのに用いられるので、第1
の発振回路40の出力パルス列に比べONデューティが小さ
くなるよう第2の発振回路45の各素子は定数を設定され
る。本実施例ではパルス列fより周期が長くなる列を示
したが、逆に周波数を20KHz程度まで上げてもよい。信
号遅延回路43は抵抗器R31とコンデンサC31とより成る第
1の時定数回路,ツエナダイオードZD31,ツエナダイオ
ードZD31の保護抵抗器R33,比較器Q31,Q32,比較器Q31
出力のプルアップ抵抗器R34,比較器Q32の出力のプルア
ップ抵抗器R36,抵抗器R35とコンデンサC32とより成る第
2の時定数回路とにより構成される。第1の時定数回路
の抵抗器R31は一端が整流回路2のプラス側出力に接続
され、他端がコンデンサC31の一端に接続される。コン
デンサC31の他端はGNDに接続される。コンデンサC31
はさらに、残留電荷放電用の抵抗器R32が並列に接続さ
れる。抵抗器R31とコンデンサC31との接続点は、電圧検
出回路42のバッファQ23のオープンクレクタ出力に接続
されるとともに、比較器Q31のプラス側入力に接続され
る。ツエナダイオードZD31はアノードがGNDに接続さ
れ、カソードが抵抗器R33を介してVccに接続される。比
較器Q31のマイナス側入力はツエナダイオードZD31のカ
ソードに接続され、定電圧に保持される。比較器Q31
ープンコレクタ出力を有し、その出力はプルアップ抵抗
R34を介してVccに接続されるとともに抵抗器R35および
コンデンサC32を介してGNDに接続される。比較器Q32
マイナス側入力ツエナダイオードZD31のカソードに接続
され、プラス側入力は抵抗器R35とコンデンサC32との接
続点に接続される。比較器Q32はオープンコレクタ出力
を有し、その出力はプルアップ抵抗器R36を介してVccに
接続されるとともに、出力切換回路47へ接続される。こ
れにより、整流回路2の出力が電磁石6の吸引動作に充
分な電圧であるときは、バッファQ23のオープンコレク
タ出力が非導通となり、整流回路2の出力はコンデンサ
C31に充電されてコンデンサC31の電圧が上昇し、ツエナ
ダイオードZD31の基準電圧を越えると、比較器Q31オー
プンコレクタ出力が非導通となる。そのためコンデンサ
C32は抵抗器R35を介して充電されて電圧が上昇し、ツエ
ナダイオードZD31の基準電圧を越えると比較器Q32オー
プンコレクタ出力が非導通となり、出力切換回路47へ出
力を供給する。上述のように、信号遅延回路43はバッフ
ァQ23のオープンコレクタ出力が非導通となってから第
1の時定数回路および第2の時定数回路による遅延時間
の和t2の後に第4図および第5図のcに示す出力を発生
する。この遅延時間はコイルの投入時間t0に余裕として
若干のタイムディレイt1を加えた時間に設定される。出
力切換回路はインバータQ73,ANDゲートQ71,Q72、および
ダイオードD71およびD72により形成されたOR回路とより
成る。
ANDゲートQ71は2入力ANDゲートであり、その入力の1
つは第1の発振回路40の出力が接続され、他の入力には
インバータQ73を介して信号遅延回路43の出力が接続さ
れる。これにより、ANDゲートQ71は信号遅延回路43の出
力がLレベルの時で、第1の発振回路の出力がHレベル
の時に出力を発生する。
ANDゲートQ72は2入力ANDゲートであり、その入力の1
つは第2の発振回路45の出力が接続され、他の入力には
信号遅延回路43の出力が接続される。これによりANDゲ
ートQ72は信号遅延回路43の出力がHレベルの時で、第
2の発振回路の出力がHレベルの時に出力を発生する。
ANDゲートQ71およびQ72の出力はそれぞれダイオード
D71,D72により構成されたOR回路を介してトランジスタ
5のベースに接続される。切換回路47は上述の如く構成
されているので、信号遅延回路43の出力がLレベルの時
は第1の発振回路40の出力をトランジスタ5のベースに
供給し、信号遅延回路43の出力がHレベルの時は第2の
発振回路の出力をトランジスタ5のベースに供給する。
第4図および第5図のiはコイル6により吸引される可
動コア(図示せず)のストロークを示す。可動コアは固
定コア(図示せず)に対し所定のギャップGをもって配
設され、コイル6の励磁により固定コアに吸引されて投
入時間t0の後にギャップがゼロとなる。
第6図に電圧検出回路42の出力,切換回路47の出力,可
動コアのストロークとコイル6の電流波形との関係を示
す。第6図のb,c,iはそれぞれ電圧検出回路42の出力,
切換回路47の出力,可動コアのストロークを示し、各々
第4図,第5図と同じ符号を付している。第6図j,kは
それぞれ本実施例の100V,200V時におけるコイル6の電
流波形を示す。
本実施例によれば、コイルの投入時にONデューティが漸
減するパルス列を供給するため、コイル電流を第6図j,
kの如く、立上がりが急で、投入の後期には略一定とす
ることでき、電磁石の吸引を短時間で行えるとともに、
投入後期の余剰電流による衝撃を抑制することができ
る。また、コイルのインピーダンス,パルス幅を適切に
設定することにより第6図lに示すように投入初期に大
電流を流し、以後電流を漸減するようにしてもよい。
次に、本実施例において100V定格のコイルが用いられた
場合、コイル励磁回路が100V電源に接続されたときと20
0V電源に接続されたときの主要部の波形の相異はそれぞ
れ第4図および第5図のf,g,hに示すように、投入時,
保持時共、200V電源に接続された場合の方が100V電源に
接続されたものと比べパルス幅が小さくなる。本実施例
によれば入力電圧が大きく異なってもコイルに供給され
る電力をほぼ一定とすることができ、しかも、入力電圧
の周波数に関係なくパルス幅制御を行うことができる。
本発明の第2実施例を第7図,第8図により説明する。
第7図は本実施例の主要部の構成を示すブロック図、第
8図は本実施例における各部の波形図である。本実施例
において、電磁石駆動回路14は、積分回路41,電圧検出
回路42,遅延回路43,第1の発振回路52と第2の発振回路
45と切換回路47とにより構成される。本実施例において
投入信号発生手段である第1の発振回路52は積分回路41
の出力に基いた周波数で発振する電圧−周波数変換回路
(以下/F変換回路)49と、V/F変換回路49の出力に接続
されたインバータ回路50とより成る。本実施例において
は、入力電源が投入され、整流回路2の出力電圧がコイ
ル6を吸引するのに充分な電圧であるときに電圧検出回
路42が動作して第8図のbに示す出力を発生し、積分回
路41および遅延回路43が動作を開始する。積分回路41が
動作して第8図のdに示す出力を発生すると、V/F変換
回路49は積分回路41の出力にほぼ比例した周波数で一定
のパルス幅を有するパルス列を発生する。このパルス列
は第8図のhに示すように投入初期はパルス間隔が広
く、投入後期になるほどパルス間隔が狭くなるので、こ
のままでは投入初期に充分な駆動力を得ることができな
い。そのため、インバータ50によりこの波形を反転して
第8図のkに示すような投入初期に広いパルス幅を有
し、投入後期に狭いパルス幅となるパルス列を第1の発
振回路52の出力として発生する。保持信号発生手段であ
る第2の発振回路45は第1実施例と同様に一定の周波数
を有し積分回路41の出力に基いてパルス幅が変化するパ
ルス列(第8図g)を発生する。切換回路47は第1実施
例と同様に遅延回路43の動作開始から所定時間後に発生
される出力(第8図c)によりスイッチング素子5に供
給する信号を第1の発振回路52の出力から第2の発振回
路45の出力に切換える。これによりスイッチング素子5
には第8図lに示すパルス列が供給される。
本実施例においても、コイル電流を第8図のfに示すよ
うに投入後期に略一定とすることができるため、投入後
期の余剰電流による衝撃を抑制することができる。
本発明の第3実施例を第9図〜第11図により説明する。
本実施例はスイッチング素子として双方向サイリスタ16
を用いたものである。
本実施例は第9図に示すように、コイル6を入力電源1
に接続されたダイオードブリッジD2の直流出力側に接続
し、ダイオードブリッジD2の交流入力側を双方向サイリ
スト16を介して入力電源1に接続して、双方向サイリス
タ16で交流入力を制御してコイル6へ供給する電流の制
御を行う。本実施例における電磁石駆動回路20は第10図
に示すように、電源回路3,電圧検出回路42,積分回路41,
鋸歯状波発生回路44と比較回路46とより成る第1の発振
回路40,遅延回路43,切換回路57,電圧弁別回路58,ゲート
制御回路59,60とより成る。電源回路3,電圧検出回路42,
遅延回路43,第1の発振回路40は第1実施例と同一の構
成を有する。本実施例においては投入信号発生手段は第
1の発振回路40であり、保持信号発生手段は遅延回路43
である。
切換回路57は2入力ANDゲートQ71とANDゲートQ71の出力
端子に抵抗器R71を介して接続されたフォトカプラPC1の
発光素子LD71と、ANDゲートQ71の入力の1つに接続され
たインバータQ73とより成る。2入力ANDゲートQ71は、
入力端子の1つが第1の発振回路40の出力端子に接続さ
れ、他の入力端子がインバータQ73を介して遅延回路43
の出力端子に接続される。これにより、遅延回路43の出
力がLレベルの間は第1の発振回路40の出力に対応した
パルス列が投入信号として発光素子LD71に供給され、フ
ォトカプラPC1を介してゲート制御回路59に供給され
る。遅延回路43の出力がHレベルになると、ANDゲートQ
71は出力がLレベルとなり、この状態が保持信号として
フォトカプラPC1を介してゲート制御回路59へ伝達され
る。すなわち、本実施例では遅延回路43が保持信号発生
手段としても機能している。ゲート制御回路59はダイオ
ードブリッジD91,ツエナダイオードZD91,フォトカプラP
C1の受光素子であるフォトトランジスタPT91,ユニジャ
ンクショントランジスタUT91,サイリスタTh91,ダイオー
ドD92,D93,抵抗器R91〜R97,コンデンサC91とより成る。
ダイオードブリッジD91は抵抗器R91を介して入力電源1
に接続されて直流出力を発生し、ダイオードブリッチD
91の直流出力側に抵抗器R92を介して接続されたツエナ
ダイオードZD91は、そのカソード,アノード間に並列に
接続された以降の回路に定電圧を供給する。
フォトカプラPC1の受光素子PT91には切換回路57からの
信号が電気的に絶縁されて伝達され、この信号に基いて
ユニジャンクショントランジスタUT91がサイリスタTh91
のゲートに信号を出し、このサイリスタTh91の導通・非
導通に基くパルスが抵抗器R96を介してスイッチング素
子であるサイリスタ16のゲートに供給される。いま、切
換回路57は遅延回路43の出力がLレベルである間は第1
の発振回路40により発生されたパルス列をフォトカプラ
PC1を介してゲート制御回路へ供給し、所定時間後に遅
延回路43の出力がHレベルになるとフォトカプラPC1を
介して保持信号が伝達されるため、サイリスタ16は遅延
回路43の出力がLレベルである期間だけ第1の発振回路
40のパルス列に基いて、断続的に導通し、遅延回路43の
出力がHレベルになると非導通となる。電圧弁別回路58
は基準電圧を発生するツエナダイオードZD81,比較器
Q81,フォトカプラPC2の発光素子LD81,および抵抗器R81
〜R84,コンデンサC81とより成る。比較器Q81は整流回路
2の出力電圧をツエナダイオードZD81による基準電圧と
比較し、出力電圧が基準値より低いときに発光素子LD81
を発光させる。これにより、本実施例の電磁石駆動回路
が例えば100V,200Vという2電圧仕様で用いられる場
合、100Vのときには発光素子LD81が発光し、200Vのとき
には発光を停止する。
ゲート制御回路60はフォトカプラPC2の受光素子である
双方向フォトサイリスタPT61と抵抗器R61とより成る。
フォトサイリスタPT61と抵抗器R61とは直列に接続さ
れ、フォトサイリスタPT61の抵抗器R61と接続されてい
ない方の主電極はサイリスタ18のゲートに接続され、抵
抗器R61は双方向のサイリスタ18の主電極T2に接続され
る。これによりフォトカプラPC2の受光素子LD81が発光
したときはフォトサイリスタPT61が導通し、双方向サイ
リスタ18も導通する。発光素子LD81が発光しないときは
フォトサイリスタPT61は非導通となり、双方向サイリス
タ18も非導通となる。
本実施例においては、コイル6はダイオードブリッジD2
の直流出力側に接続され、ダイオードブリッジD2は、双
方向サイリスタ16を介して入力電源1に接続され、さら
に双方向サイリスタ16には、これと並列に抵抗器R1とコ
ンデンサC1の直列回路、および抵抗器R2とコンデンサC2
と双方向サイリスタ18の直列回路が接続されている。
これにより、投入初期には第1の発振回路40により発生
されたパルス列に基いてコイル6には積分回路41の出力
電圧の上昇に伴ってパルス幅が漸減する電圧パルス列が
印加され、遅延回路43の出力がHレベルとなって切換回
路57が動作する(保持状態になる)と双方向サイリスタ
16が非導通となるため、抵抗,コンデンサの直列接続に
よるインピーダンスを介して入力電源1からの電圧が印
加される。
また、入力電源1の電圧が2電圧仕様のうち低い方(例
えば100V)の場合には、保持状態においてダイオードブ
リッジD2の交流入力側に抵抗器R1,コンデンサC1の直列
回路と、抵抗器R2,コンデンサC2の直列回路とが並列に
接続された回路が挿入され、コイル6に流れる電流を制
限する。入力電源1の電圧が2電圧仕様のうちの高い方
(例えば200V)の場合には、双方向サイリスタ18が非導
通となるため保持状態においてダイオードブリッジD2
交流入力側には抵抗器R1,コンデンサC1の直列回路が挿
入され、コイル6に流れる電流を制限する。本実施例に
おいては抵抗器R1,R2は60〜100Ω位に設定され、コンデ
ンサC1,C2は0.5μF〜数μFに設定される。
本実施例の主要部の波形を第11図に示す。第11図におい
て、aは整流回路2の出力、bは電圧検出回路42の出
力、cは遅延回路43の出力である。電源が投入され、電
圧検出回路42の出力が立上がると、所定の遅延時間t2
後に遅延回路43の出力が立上がる。遅延回路43の出力が
立上がるまでの間は、切換回路57を介して第1の発振回
路40の信号がゲート制御回路59に供給され、この信号に
同期してユニジャンクショントランジスタUT91がサイリ
スタTh91のゲートに第11図dに示すトリガパルスを供給
する。これによりサイリスタTh91は第11図eに示すタイ
ミングで導通・非導通を繰返し、双方向サイリスタ16も
これと同じタイミングで導通・非導通を繰返す。そのた
め双方向サイリスタにより制限されたダイオードブリッ
チD2の直流出力は第11図fに示すように投入初期は制御
角が小さく、その後制御角が漸増するような裁断波形と
なり、コイル6に流れる電流は第11図gに示すように投
入初期は立上がりが急で投入後期はほぼ一定の電流値と
なる。遅延時間t2の後に遅延回路43の出力cが立上がる
と、切換回路57は出力がOFFとなり、これによりゲート
制御回路59のユニジャンクショントランジスタUT91は第
11図dに示すように発振が停止し、サイリスタTh91は第
11図eに示すように非導通となり、双方向サイリスタ16
も非導通となる。そのため、ダイオードブリッジD2の交
流入力側は抵抗,コンデンサの直列回路を介して入力電
源1に接続され、ダイオードブリッジD2の出力は第11図
fに示すようになる。これは、保持状態においてL−C
直列回路となり、コンデンサのインピーダンスがコイル
のインピーダンスに比べ非常に大きいので、電圧の立上
りが遅れるためである。この状態においてはコイル6に
流れる電流は第11図gに示す保持電流となる。
本実施例によれば、スイッチング素子のゲート電流を入
力電源1から直接供給できるので、電源回路3を小形化
することができる。また、スイッチング素子のゲート制
御回路が切換回路等と電気的に絶縁されているので、ラ
インからのノイズ等による誤動作の発生を防止できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、およそ倍半分異なるような広い電圧に
対して同一定格電圧の一種類のコイルで対応できる電磁
石のコイル励磁回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例における電磁接触器のコイ
ル励磁回路の構成を示すブロック図、第2図は本発明の
第1実施例における電磁石駆動回路の構成を示すブロッ
ク図、第3図は本発明の第1実施例における電磁接触器
のコイル励磁回路の具体的な回路例を示す回路図、第4
図,第5図は本発明の第1実施例において、それぞれ入
力電圧の1例として100V,200Vが印加されたときの主要
部の波形を示す波形図、第6図は本発明の第1実施例に
おいて入力電圧に対応したコイル電流と可動コアのスト
ロークの関係を示す波形図、第7図は本発明の第2実施
例における電磁接触器のコイル励磁回路の構成を示すブ
ロック図、第8図は本発明の第2実施例における主要部
の波形図、第9図は本発明の第3実における電磁石のコ
イル励磁回路の構成を示すブロック図、第10図は本発明
の第3実施例におけるコイル励磁回路の具体的な回路例
を示す回路図、第11図は本発明の第3実施例における主
要部の波形図である。 2……整流回路、 4,14,20……電磁石駆動回路、 5,16……スイッチング素子、 6……コイル、 40,52……投入信号発生手段、 41……積分回路,43……遅延回路、 43,45……保持信号発生手段、 47,57……切換回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電源に接続された整流回路と、該整流
    回路に定格電圧が印加されてから所定時間後に出力を発
    生する遅延回路と、前記整流回路に接続されて前記コイ
    ルの投入信号を発生する投入信号発生手段と、前記整流
    回路に接続されて前記コイルの保持信号を発生する保持
    信号発生手段と、前記遅延回路の出力に基いて前記投入
    信号発生手段の出力から前記保持信号発生手段の出力へ
    切換える切換回路と、該切換回路に接続されて前記投入
    信号発生手段または前記保持信号発生手段の出力に基い
    てコイル電流を制御するスイッチング素子とを備えて成
    る電磁接触器のコイル励磁回路において、 前記整流回路の出力を積分して前記入力電源の電圧レベ
    ルに関連した信号を発生して前記投入信号発生手段及び
    前記保持信号発生手段に供給する電圧レベル信号発生手
    段を備え、 前記投入信号発生手段は前記電圧レベル信号発生手段の
    出力に基づいて前記入力電源の変動に対して定電力化さ
    れた投入信号を発生するよう構成され、 前記保持信号発生手段は前記電圧レベル信号発生手段の
    出力に基づいて前記入力電源の変動に対して定電力化さ
    れた保持信号を発生するよう構成されたことを特徴とす
    る電磁接触器のコイル励磁回路。
  2. 【請求項2】前記投入信号発生手段は、前記電圧レベル
    信号発生手段の出力に基づいてONデューティが漸減する
    パルス列を発生する第1の発振回路であり、前記保持信
    号発生手段は一定周期で発振し前記電圧レベル信号発生
    手段の出力電圧レベルに応じてパルス幅が変化するパル
    ス列を発生する第2の発振回路であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の電磁接触器のコイル励磁回
    路。
  3. 【請求項3】前記投入信号発生手段は、前記電圧レベル
    信号発生手段の出力に基づいてONデューティが漸減する
    パルス列を発生する第1の発振回路であり、前記保持信
    号発生手段は前記遅延回路であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の電磁接触器のコイル励磁回路。
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