JPH0762956A - 組付け網戸装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤーテンション機構の配線を簡略化し、
作業性の向上を図るとともに、可動部材の上下両端部の
少くともいずれかに着脱自在に設けた嵌着部材にワイヤ
ーを固定し、可動部材の上下寸法を適宜に切断可能とし
たことで、ワイヤーテンションの調整を容易にかつ簡単
に行なうことができるようにする。 【構成】 組付け網戸装置本体１０を第１及び第２の固
定部材１１，１２と可動部材１３とで構成する。これら
各々の固定部材と可動部材間に、ワイヤーテンション機
構３０を構成する複数本のワイヤー３１，３２を可動部
材内を交差させることなく配線して、各々のワイヤーの
両端部を少くとも可動部材の上下いずれか又は両端部に
着脱自在に設けた嵌着部材４１に固定し、可動部材の上
下方向の寸法を可動部材の適切な切断によって簡単に調
整できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば一般住宅ある
いはオフィスビルなどの建物の窓部等の開口枠に組付け
られる組付け網戸装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の組付け網戸装置においては、先
に本出願人が平成４年２月２８日付にて出願した特願平
４−７５９５３号の明細書及び図面に開示してなる構成
を有するものがある。

【０００３】この先願発明における組付け網戸装置にあ
っては、図１２に示すように、建物の窓部等の開口枠
１、すなわち、上下両横枠２，３と左右両縦枠４，５と
で枠組みされた開口枠１に組付けられる組付け網戸装置
本体１０が第１及び第２の固定部材１１，１２と、これ
ら第１及び第２の固定部材１１，１２の間に設けられた
可動部材１３と、この可動部材１３と第２の固定部材１
２との間に設けられた折畳み伸縮自在なプリーツ状の網
目部材１４とからなる片開き構造を有している。

【０００４】そして、このような片開き網戸からなる組
付け網戸装置本体１０を開口枠１に組付けるには、左右
両縦枠４，５に第１及び第２の固定部材１１，１２それ
ぞれ組付け固定し、かつ、これら第１及び第２の固定部
材１１，１２の間に介在される可動部材１３を上下両横
枠２，３間に配置して左右水平方向に沿う開閉方向Ｘに
移動自在に組み付けるとともに、この可動部材１３の開
閉移動に追従して網目部材１４が折畳み伸縮自在になっ
ている。

【０００５】また、前記組付け網戸装置本体１０には、
ワイヤーテンション機構２０が設けられ、このワイヤー
テンション機構２０は、前記可動部材１３がワイヤー、
ロープ等の張設のみによる均等な張力掛けによって自立
させてなる構成を有し、前記第１及び第２の固定部材１
１，１２と可動部材１３との間に掛け渡される非伸縮性
でかつ可撓性を有する第１及び第２のワイヤー２１，２
２からなり、これらワイヤー２１，２２による張力によ
って前記可動部材１３の開閉方向Ｘへの移動時の揺動を
防止し、円滑な移動及び自立走行を可能にしているもの
である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た先願発明の組付け網戸装置におけるワイヤーテンショ
ン機構２０は、第１のワイヤー２１の一端２１ａが、第
１の固定部材１１の上端部１１ａに固定Ａされ、その他
端２１ｂ側は、可動部材１３の上端部１３ａから内部中
空部に挿入して第１のガイドローラ２３を介し下方に折
返してなるとともに、可動部材１３内の下部中間部位に
設けた第２のガイドローラ２４を介し網目部材１４の下
部中間部位に挿通させて、第２の固定部材１２の下端部
１２ｂ側の下部中間部位に延出させて固定Ｂしている。

【０００７】一方、前記第２のワイヤー２２の一端２２
ａは、第１の固定部材１１の下端部１１ｂに固定Ｃさ
れ、その他端２２ｂ側を可動部材１３の下端部１３ｂか
ら内部中空部に挿入して第３のガイドローラ２５を介し
上方に折返してなるとともに、可動部材１３内の上部中
間部位に設けた第４のガイドローラ２６を介し網目部材
１４の上部中間部位に挿通させて、第２の固定部材１２
の上端部１２ａ側の上部中間部位に延出させて固定Ｄし
て配線することにより張設している。

【０００８】このため、ワイヤーテンション機構２０を
組付け網戸装置本体１０に配線する場合、第１及び第２
のワイヤー２１，２２を可動部材１３内の中空部を交差
状態で掛渡し挿通させねばならず、配線作業が非常に面
倒であるとともに、ワイヤーテンションの調整が簡単に
行なえないという問題があった。

【０００９】

【発明の目的】この発明の目的は、ワイヤーテンション
機構の配線を簡略化し、作業性の向上を図るとともに、
ワイヤーテンションの調整を容易にかつ簡単に行なうこ
とができるようにした組付け網戸装置を提供することに
ある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、建物の窓部等の開口枠の左右両縦
枠にそれぞれ組付け固定される第１及び第２の固定部材
と、これら第１及び第２の固定部材の間に介在され、か
つ前記開口枠の上下両横枠間を左右水平方向に移動自在
に組付けられる可動部材と、この可動部材と前記第１ま
たは第２のいずれか一方の固定部材との間に設けられ、
かつ前記可動部材の開閉移動に追従して折畳み伸縮自在
なプリーツ状の網目部材と、前記可動部材の開閉移動方
向の揺動を防止して自立するように前記各々の固定部材
及び可動部材間にそれぞれ折返し掛け渡され、かつ前記
可動部材内を交差させることなく配線される少なくとも
２本のワイヤーからなるとともに、これら各々のワイヤ
ーの両端を前記可動部材の上下両端部にそれぞれ固定し
てなるワイヤーテンション機構とを具備した組付け網戸
装置であって、このワイヤーテンション機構の各々のワ
イヤーの前記可動部材の上下両端部への少なくとも一方
の固定端を固定する嵌着部材を設けると共に、この嵌着
部材を前記可動部材に着脱自在に固定してなる構成とし
たものである。

【００１１】又、第１及び第２の固定部材の間に、第１
及び第２の可動部材を設け、第１の固定部材と第１の可
動部材との間、及び、第２の固定部材と第２の可動部材
との間に、それぞれ可動部材の開閉移動に追従して折畳
み伸縮自在なプリーツ状の網目部材を設け、かつ、複数
本のワイヤーを可動部材と固定部材に配線して可動部材
が自立するように形成した第１及び第２のワイヤーテン
ション機構を具備し、上記第１、第２の可動部材の上下
両端部への少くとも一方の固定端を固定する嵌着部材を
設けると共に、この嵌着部材を前記可動部材の端部に着
脱自在に固定したものである。

【００１２】更に本発明の組付け網戸装置によれば、第
１及び第２の固定部材の間に、第１及び第２の可動部材
を設け、この第１及び第２の各可動部材の間に、可動部
材の開閉移動に追従して折畳み伸縮自在なプリーツ状の
網目部材を設け、かつ、複数本のワイヤーを可動部材と
固定部材に配線して可動部材が自立するように形成した
第１及び第２のワイヤーテンション機構を具備し、上記
第１、第２の可動部材の上下両端部への少くとも一方の
固定端を固定する嵌着部材を設けると共に、この嵌着部
材を前記可動部材の端部に着脱自在に固定したものであ
る。

【００１３】

【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、ワイヤーテンション機構の各々のワイヤー
の両端を可動部材内を交差させることなく配線して、可
動部材の上下両端部にそれぞれ折返し固定してなるため
に、各々のワイヤーを可動部材内に交差状態で挿通させ
ることがなく、これによって、ワイヤーの配線作業を簡
略化することが可能になるとともに、ワイヤーテンショ
ンの調整が容易にかつ簡単に行なえる。

【００１４】しかも、可動部材の上下両端部の少くとも
一方に可動部材と着脱自在な嵌着部材を設けると共に、
ワイヤーテンション機構の各々のワイヤーの固定端を嵌
着部材に固定してなるために、ワイヤーの配線作業の簡
略化と共に、ワイヤーの配線に影響を及ぼすことなく、
切断による可動部材の切詰め寸法合わせが容易に行なえ
る。

【００１５】

【実施例】以下、この発明の実施例を図１から図１１に
示す図面に基づいて詳細に説明する。なお、この発明に
係る図示の実施例において、図１２に示す先願発明の組
付け網戸装置と構成が重複する部分は同一符号を用いて
説明する。

【００１６】図１及び図２はこの発明に係る組付け網戸
装置の第１実施例を示すもので、片開き網戸からなる組
付け網戸装置本体１０を構成する第１及び第２の固定部
材１１，１２と１本の可動部材１３との間に掛け渡され
るワイヤーテンション機構３０を第１及び第２の２本の
ワイヤー３１，３２にて構成してなるものである。

【００１７】すなわち、図２中、４１は合成樹脂等から
形成される嵌着部材であって、前記可動部材１３の横断
面形状と対応する嵌着部４１ａと本体部４１ｂとで形成
され、嵌着部４１ａと可動部材１３の嵌合部１３ｅとが
嵌着自在となるように設けられている。尚、この嵌着部
材４１の形状，構造は、可動部材の形状，構造と対応す
るものであれば、どのような形状のものであってもよ
い。そして、この嵌着部材４１は、必要に応じて可動部
材１３の上下両端又は上，下のいずれか一方の端部にと
りつけられるものである。そして、前記第１のワイヤー
３１は、図２に示すように、一端３１ａが前記嵌着部材
４１に固定Ａされている。

【００１８】そして、この第１のワイヤー３１の他端３
１ｂは、第１の固定部材１１の上端部１１ａから第１の
ガイドローラ３３を介し第２の固定部材１２の上端部１
２ａ側に延出させ、第２のガイドローラ３４を介し前記
第２の固定部材１２の下端部１２ｂ側に折返し、さら
に、第３のガイドローラ３５を介して前記可動部材１３
の下端部１３ｂ側に折返し固定Ｂする。

【００１９】一方、前記第２のワイヤー３２は、一端３
２ａが可動部材１３の下端部１３ｂに固定Ｃされ、その
他端３２ｂは、前記第１の固定部材１１の下端部１１ｂ
から第４のガイドローラ３６を介してその上端部１１ａ
側に折返され、さらに、前記第１のガイドローラ３３を
介して前記第２の固定部材１２の上端部１２ａ側に延出
させてなるとともに、前記第２のガイドローラ３４を介
して前記可動部材１３の上端部１３ａ側に折返し、前記
第１の嵌着部材４１に固定Ｄし、これによって、前記第
１及び第２のワイヤー３１，３２を前記可動部材１３内
を交差させることなく配線してなる構成を有するもので
ある。

【００２０】図３はこの発明に係る片開き網戸からなる
組付け網戸装置の第２実施例を示すもので、上記第１実
施例における前記第１及び第２のワイヤー３１，３２の
各々の固定端３１ａ，３１ｂ，３２ａ，３２ｂを前記可
動部材１３の上下両端部１３ａ，１３ｂに着脱自在に設
けた第１及び第２の嵌着部材４１，４２にそれぞれ固定
してなる構成を有するものである。

【００２１】すなわち、前記第１のワイヤー３１は、一
端３１ａが前記可動部材１３の上端部１３ａに着脱自在
に設けた第１の嵌着部材４１に固定Ａされている。

【００２２】そして、この第１のワイヤー３１の他端３
１ｂは、第１の固定部材１１の上端部１１ａから第１の
ガイドローラ３３を介し第２の固定部材１２の上端部１
２ａ側に延出させ、第２のガイドローラ３４を介し前記
第２の固定部材１２の下端部１２ｂ側に折返し、さら
に、第３のガイドローラ３５を介して前記可動部材１３
の下端部１３ａ側に折返してなるとともに、この可動部
材１３の下端部１３ａに着脱自在に設けた第２の嵌着部
材４２に固定Ｂする。

【００２３】一方、前記第２のワイヤー３２は、一端３
２ａが可動部材１３の下端部１３ｂに設けた第２の嵌着
部材４２に固定Ｃされ、その他端３２ｂは、前記第１の
固定部材１１の下端部１１ｂから第４のガイドローラ３
６を介してその上端部１１ａ側に折返され、さらに、前
記第１のガイドローラ３３を介して前記第２の固定部材
１２の上端部１２ａ側に延出させてなるとともに、前記
第２のガイドローラ３４を介して前記可動部材１３の上
端部１３ａ側に折返し、前記第１の嵌着部材４１に固定
Ｄしてなるものである。

【００２４】図４及び図５はこの発明に係る組付け網戸
装置の第３実施例を示し、第１及び第２の固定部材１
１，１２間に第１及び第２の可動部材１３１，１３２を
設け、この第１の固定部材１１と可動部材１３１との
間、及び第２の固定部材１２と可動部材１３２との間に
第１及び第２の網目部材１４１，１４２を設けてなると
ともに、前記第１及び第２の可動部材１３１，１３２を
第１及び第２のワイヤーテンション機構５０，７０にて
自立させてなる構成を有するものである。

【００２５】すなわち、この第１のワイヤーテンション
機構５０は、第１及び第２のワイヤー５１，５２からな
り、この第１のワイヤー５１は、一端５１ａを第１の可
動部材１３１の上端部１３１ａに着脱自在に設けた第１
の嵌着部材６１に固定Ａし、その他端５１ｂを前記開口
枠１の上部中央部位に設けた第１のガイドローラ５３を
介して、第１の固定部材１１の上端部１１ａ側に折返し
延出させる。

【００２６】この第１の固定部材１１の上端部１１ａ側
に折返し延出させた第１のワイヤー５１の他端５１ｂ
は、第２のガイドローラ５４を介して第１の固定部材１
１の下端部１１ｂ側に折り返されるとともに、第３のガ
イドローラ５５を介して前記第１の可動部材１３１の下
端部１３１ｂに折返し固定Ｂする。

【００２７】一方、前記第２のワイヤー５２は、一端５
２ａを第１の可動部材１３１の下端部１３１ｂに固定Ｃ
し、その他端５２ｂを前記開口枠１の下部中央部位に設
けた第４のガイドローラ５６を介して、前記第１の固定
部材１１の下端部１１ｂ側に折返し延出させる。

【００２８】この第１の固定部材１１の下端部１１ｂ側
に折返し延出させた第２のワイヤー５２の他端５２ｂ
は、第５のガイドローラ５７を介して第１の固定部材１
１の上端部１１ａ側に折り返され、第６のガイドローラ
５８を介して、第１の可動部材１３１の上端部１３１ａ
に設けた第１の嵌着部材６１に折返し固定Ｄしてなるも
のである。

【００２９】また、第２のワイヤーテンション機構７０
は、第３及び第４のワイヤー７１，７２からなり、この
第３のワイヤー７１は、一端７１ａを第２の可動部材１
３２の上端部１３２ａに着脱自在に設けた第２の嵌着部
材６２に固定Ｅし、その他端７１ｂを前記開口枠１の上
部中央部位に設けた第１のガイドローラ５３を介して、
第２の固定部材１２の上端部１２ａ側に折返し延出させ
る。

【００３０】この第２の固定部材１２の上端部１２ａ側
に折返し延出させた第３のワイヤー７１の他端７１ｂ
は、第７のガイドローラ７３を介して第２の固定部材１
２の下端部１２ｂ側に折り返され、第８のガイドローラ
７４を介して前記第２の可動部材１３２の下端部１３２
ｂに折返し固定Ｆする。

【００３１】さらに、前記第４のワイヤー７２は、一端
７２ａを第２の可動部材１３２の下端部１３２ｂに固定
Ｇし、その他端７２ｂを前記開口枠１の下部中央部位に
設けた第４のガイドローラ５６を介して、前記第２の固
定部材１２の下端部１２ｂ側に折返し延出させる。

【００３２】この第２の固定部材１２の下端部１２ｂ側
に折返し延出させた第４のワイヤー７２の他端７２ｂ
は、第２の固定部材１２の下端部１２ｂに設けた第９の
ガイドローラ７５を介して、第２の固定部材１２の上端
部１２ａ側に折返され、第１０のガイドローラ７６を介
して、前記第２の可動部材１３２の上端部１３２ａに設
けた第２の嵌着部材６２に折返し固定Ｈしてなる構成を
有するものである。

【００３３】図５はこの発明に係る組付け網戸装置の第
４実施例を示し、上記第３実施例における前記第１乃至
第４のワイヤー５１，５２，７１，７２の各固定端５１
ａ，５１ｂ，５２ａ，５２ｂ，７１ａ，７１ｂ，７２
ａ，７２ｂを前記第１の可動部材１３１の上下両端部１
３１ａ，１３１ｂ及び第２の可動部材１３２の上下両端
部１３２ａ，１３２ｂに着脱自在に設けた第１，第２の
嵌着部材８１，８２及び第３，第４の嵌着部材８３，８
４をそれぞれ固定Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈして
なる構成を有するものである。

【００３４】図８は、この発明の他の実施例を示し、上
記図４で示す第３実施例と異るところは、網目部材１４
１が第１の可動部材１３１と第２の可動部材１３２との
間に介在された構成とし、更に第３実施例におけるガイ
ドローラのうち、第１のガイドローラ５３と第４のガイ
ドローラ５６を削除した点である。又、嵌着部材６１，
６２は、可動部材１３１，１３２の上端部にのみ形成し
たものである。

【００３５】即ち、第１のワイヤーテンション機構５０
は、第１及び第２のワイヤー５１，５２からなり、この
第１のワイヤー５１は、一端５１ａを第１の可動部材１
３１の上端部１３１ａに着脱自在に設けた第１の嵌着部
材６１に固定Ａし、かつその他端５１ｂを第２の固定部
材１２の上端部のガイドローラ７３を介して、第１の固
定部材１１の上端部のガイドローラ５４及び下端部のガ
イドローラ５５から前記第１の可動部材１３１の下端部
に折返し固定Ｂするとともに、前記第２のワイヤー５２
は、一端５２ａを前記第１の可動部材１３１の下端部１
３１ｂに固定Ｃし、かつその他端５２ｂを第２の固定部
材１２の下端部のガイドローラ７５を介して、前記第１
の固定部材１１の下端部のガイドローラ５７及び上端部
のガイドローラ５８から前記第１の可動部材１３１の上
端部に設けた前記第１の嵌着部材６１に折返し固定Ｄし
てなる一方、第２のワイヤーテンション機構７０は、第
３及び第４のワイヤー７１，７２からなり、この第３の
ワイヤー７１は、一端７１ａを第２の可動部材１３２の
上端部１３２ａに着脱自在に設けた第２の嵌着部材６２
に固定し、かつその他端７１ｂを第１の固定部材１１の
上端部のガイドローラ５４を介して、第２の固定部材１
２の上端部のガイドローラ７３及び下端部のガイドロー
ラ７４から前記第２の可動部材１３２の下端部に折返し
固定Ｆするとともに、前記第４のワイヤー７２は、一端
７２ａを前記第２の可動部材１３２の下端部１３２ｂに
固定Ｇし、かつその他端７２ｂを、前記第１の固定部材
１１の下端部のガイドローラ５７から第２の固定部材１
２の下端部のガイドローラ７５と上端部のガイドローラ
７６を介して前記第２の可動部材１３２の上端部に設け
た前記第２の嵌着部材６２に折返し固定Ｈしてなる。

【００３６】又、図９は、第１〜第４のワイヤーの配設
を説明したもので、このように第１〜第４のワイヤーを
配設することで、２枚の引違い障子の他、３枚、４枚の
引違い障子にも応用できる利点がある。尚、前記第３実
施例で説明した個所に同一の符号を附して説明を省略す
る。

【００３７】図１０及び図１１は、上記図８及び図９で
示した実施例のもののうち、４つの嵌着部材８１，８
２，８３，８４を各可動部材１３１，１３２の上下両端
部に形成したものである。

【００３８】即ち、第１のワイヤーテンション機構５０
は、第１及び第２のワイヤー５１，５２からなり、この
第１のワイヤー５１は、一端５１ａを第１の可動部材１
３１の上端部１３１ａに着脱自在に設けた第１の嵌着部
材８１に固定Ａし、かつその他端５１ｂを第２の固定部
材１２の上端部のガイドローラ７３を介して、第１の固
定部材１１の上端部のガイドローラ５４及び下端部のガ
イドローラ５５から前記第１の可動部材１３１の下端部
に着脱自在に設けた第２の嵌着部材８２に折返し固定Ｂ
するとともに、前記第２のワイヤー５２は、一端５２ａ
を前記第１の可動部材１３１の下端部１３１ｂに前記第
２の嵌着部材８２に固定Ｃし、かつその他端５２ｂを第
２の固定部材１２の下端部のガイドローラ７５を介し
て、前記第１の固定部材１１の下端部のガイドローラ５
７及び上端部のガイドローラ５８から前記第１の可動部
材１３１の上端部に設けた前記第１の嵌着部材８１に折
返し固定Ｄしてなる一方、第２のワイヤーテンション機
構７０は、第３及び第４のワイヤー７１，７２からな
り、この第３のワイヤー７１は、一端７１ａを第２の可
動部材１３２の上端部１３２ａに着脱自在に設けた第３
の嵌着部材８３に固定Ｅし、かつその他端７１ｂを第１
の固定部材１１の上端部のガイドローラ５４を介して、
第２の固定部材１２の上端部のガイドローラ７３及び下
端部のガイドローラ７４から前記第２の可動部材１３２
の下端部に着脱自在に設けた第４の嵌着部材８４に折返
し固定Ｆするとともに、前記第４のワイヤー７２は、一
端７２ａを前記第２の可動部材１３２の下端部１３２ｂ
に前記第４の嵌着部材８４に固定Ｇし、かつその他端７
２ｂを第１の固定部材１１の下端部のガイドローラ５７
を介して、前記第２の固定部材１２の下端部のガイドロ
ーラ７５及び上端部のガイドローラ７６から前記第２の
可動部材１３２の上端部に設けた前記第３の嵌着部材８
３に折返し固定Ｈしたものである。他は、図８，図９で
示すものと同様の構成であるので、同一の符号を附して
説明を省略する。

【００３９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、ワイヤーテンション機構の各々のワイヤーの両端
を可動部材内を交差させることなく配線して、可動部材
の上下両端部にそれぞれ折返し固定してなることから、
従前のような各々のワイヤーを可動部材内に交差状態で
挿通させることがないために、ワイヤーの配線作業を簡
略化することができ、ワイヤーテンションの調整を容易
にかつ簡単に行なうことができる。

【００４０】また、ワイヤーテンション機構の各々のワ
イヤーの固定端を嵌着部材に固定すると共に、この嵌着
部材を可動部材の上下両端部にそれぞれ着脱自在に固定
してなるために、ワイヤーの配線作業の簡略化と共に、
ワイヤーの配線に影響を及ぼすことなく、切断による可
動部材の切詰め寸法合わせを容易に行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る組付け網戸装置の第１実施例を
示す概略的説明図。

【図２】同じく可動部材と嵌着部材との着脱状態を分解
して示す要部拡大斜視図。

【図３】この発明に係る組付け網戸装置の第２実施例を
示す概略的説明図。

【図４】この発明に係る組付け網戸装置の第３実施例を
示す概略的説明図。

【図５】図４に示すワイヤーの配線説明図。

【図６】この発明に係る組付け網戸装置の第４実施例を
示す概略的説明図。

【図７】図６に示すワイヤーの配線説明図。

【図８】この発明に係る組付け網戸装置の第５実施例を
示す概略的説明図。

【図９】図８に示すワイヤーの配線説明図。

【図１０】この発明に係る組付け網戸装置の第６実施例
を示す概略的説明図。

【図１１】図１０に示すワイヤーの配線説明図。

【図１２】先願発明における組付け網戸装置の概略的説
明図。

【符号の説明】

１・・・開口枠、 ２，３・・・上下両横枠、 ４，５・・・左右両縦枠、 １０・・・組付け網戸装置本体、 １１・・・第１の固定部材、 １１ａ・・・上端部、 １１ｂ・・・下端部、 １２・・・第２の固定部材、 １２ａ・・・上端部、 １２ｂ・・・下端部、 １３・・・可動部材、 １３ａ・・・上端部、 １３ｂ・・・下端部、 １３ｅ・・・可動部材の嵌合部、 １４・・・網目部材、 ３０・・・ワイヤーテンション機構、 ３１・・・第１のワイヤー、 ３１ａ・・・一端、 ３１ｂ・・・他端、 ３２・・・第２のワイヤー、 ３２ａ・・・一端、 ３２ｂ・・・他端、 ３３，３４，３５，３６・・・ガイドローラ、 ４１・・・嵌着部材、 ４１ａ・・・嵌着部、 ４１ｂ・・・嵌着部材の本体部、 ４２，６１，６２・・・嵌着部材、 ８１，８２，８３，８４・・・嵌着部材、 Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ・・・固定部、 Ｘ・・・開閉方向。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】建物の窓部等の開口枠の左右両縦枠にそれ
   ぞれ組付け固定される第１及び第２の固定部材と、 これら第１及び第２の固定部材の間に介在され、かつ前
   記開口枠の上下両横枠間を左右水平方向に移動自在に組
   付けられる可動部材と、 この可動部材と前記第１または第２のいずれか一方の固
   定部材との間に設けられ、かつ前記可動部材の開閉移動
   に追従して折畳み伸縮自在なプリーツ状の網目部材と、 前記可動部材の開閉移動方向の揺動を防止して自立する
   ように前記各々の固定部材及び可動部材間にそれぞれ折
   返し掛け渡され、かつ前記可動部材内を交差させること
   なく配線される少なくとも２本のワイヤーからなるとと
   もに、これら各々のワイヤーの両端を前記可動部材の上
   下両端部にそれぞれ固定してなるワイヤーテンション機
   構とを具備した組付け網戸装置であって、 このワイヤーテンション機構の各々のワイヤーの前記可
   動部材の上下両端部への少なくとも一方の固定端を固定
   する嵌着部材を設けると共に、この嵌着部材を前記可動
   部材に着脱自在に固定してなることを特徴とする組付け
   網戸装置。
2. 【請求項２】このワイヤーテンション機構は、第１及び
   第２のワイヤーからなり、この第１のワイヤーは、一端
   を可動部材の上端部に着脱自在に設けた嵌着部材に固定
   し、かつその他端を第１の固定部材の上端部から第２の
   固定部材の上端部及び下端部を介して、前記可動部材の
   下端部に折返し固定してなる一方、 前記第２のワイヤーは、一端を前記可動部材の下端部に
   固定し、かつその他端を前記第１の固定部材の下端部及
   び上端部から前記第２の固定部材の上端部を介して折返
   し、前記嵌着部材に固定すると共に、この嵌着部材を前
   記可動部材の上端部に固定してなることを特徴とする請
   求項１記載の組付け網戸装置。
3. 【請求項３】このワイヤーテンション機構は、第１及び
   第２のワイヤーからなり、この第１のワイヤーは、一端
   を可動部材の上端部に着脱自在に設けた第１の嵌着部材
   に固定し、かつその他端を第１の固定部材の上端部から
   第２の固定部材の上端部及び下端部を介して、前記可動
   部材の下端部に着脱自在に設けた第２の嵌着部材に折返
   し固定してなる一方、 前記第２のワイヤーは、一端を前記可動部材の下端部に
   設けた前記第２の嵌着部材に固定し、かつその他端を前
   記第１の固定部材の下端部及び上端部から前記第２の固
   定部材の上端部を介して、前記可動部材の上端部に設け
   た前記第１の嵌着部材に固定してなることを特徴とする
   請求項１記載の組付け網戸装置。
4. 【請求項４】建物の窓部等の開口枠の左右両縦枠にそれ
   ぞれ組付け固定される第１及び第２の固定部材と、 これら第１及び第２の固定部材の間に介在され、かつ前
   記開口枠の上下両横枠間を左右水平方向に移動自在に組
   付けられる第１及び第２の可動部材と、 この第１の可動部材と第１の固定部材及び前記第２の可
   動部材と第２の固定部材との間にそれぞれ設けられ、か
   つ前記第１及び第２の可動部材のそれぞれの開閉移動に
   追従して折畳み伸縮自在なプリーツ状の第１及び第２の
   網目部材と、 前記第１及び第２の可動部材の開閉移動方向の揺動を防
   止して自立するように前記第１及び第２の固定部材を介
   してそれぞれ掛け渡され、かつ前記第１及び第２の可動
   部材内を交差させることなく配線されるそれぞれ少なく
   とも２本のワイヤーからなるとともに、これら各々のワ
   イヤーの両端を前記第１及び第２の可動部材の上下両端
   部にそれぞれ固定してなる第１及び第２のワイヤーテン
   ション機構とを具備した組付け網戸装置であって、 前記第１及び第２のワイヤーテンション機構の各々のワ
   イヤーの前記第１及び第２の可動部材の上下両端部への
   少なくとも一方の固定端を固定する嵌着部材を設けると
   共に、この嵌着部材を前記可動部材の端部に着脱自在に
   固定してなることを特徴とする組付け網戸装置。
5. 【請求項５】第１のワイヤーテンション機構は、第１及
   び第２のワイヤーからなり、この第１のワイヤーは、一
   端を第１の可動部材の上端部に着脱自在に設けた第１の
   嵌着部材に固定し、かつその他端を開口枠の上部中央部
   位を介して、第１の固定部材の上端部及び下端部から前
   記第１の可動部材の下端部に折返し固定するとともに、 前記第２のワイヤーは、一端を前記第１の可動部材の下
   端部に固定し、かつその他端を前記開口枠の下部中央部
   位を介して、前記第１の固定部材の下端部及び上端部か
   ら前記第１の可動部材の上端部に設けた前記第１の嵌着
   部材に折返し固定してなる一方、 第２のワイヤーテンション機構は、第３及び第４のワイ
   ヤーからなり、この第３のワイヤーは、一端を第２の可
   動部材の上端部に着脱自在に設けた第２の嵌着部材に固
   定し、かつその他端を前記開口枠の上部中央部位を介し
   て、第２の固定部材の上端部及び下端部から前記第２の
   可動部材の下端部に折返し固定するとともに、 前記第４のワイヤーは、一端を前記第２の可動部材の下
   端部に固定し、かつその他端を前記開口枠の下部中央部
   位を介して、前記第２の固定部材の下端部及び上端部か
   ら前記第２の可動部材の上端部に設けた前記第２の嵌着
   部材に折返し固定してなることを特徴とする請求項４記
   載の組付け網戸装置。
6. 【請求項６】第１のワイヤーテンション機構は、第１及
   び第２のワイヤーからなり、この第１のワイヤーは、一
   端を第１の可動部材の上端部に着脱自在に設けた第１の
   嵌着部材に固定し、かつその他端を開口枠の上部中央部
   位を介して、第１の固定部材の上端部及び下端部から前
   記第１の可動部材の下端部に着脱自在に設けた第２の嵌
   着部材に折返し固定するとともに、 前記第２のワイヤーは、一端を前記第１の可動部材の下
   端部に前記第２の嵌着部材に固定し、かつその他端を前
   記開口枠の下部中央部位を介して、前記第１の固定部材
   の下端部及び上端部から前記第１の可動部材の上端部に
   設けた前記第１の嵌着部材に折返し固定してなる一方、 第２のワイヤーテンション機構は、第３及び第４のワイ
   ヤーからなり、この第３のワイヤーは、一端を第２の可
   動部材の上端部に着脱自在に設けた第３の嵌着部材に固
   定し、かつその他端を前記開口枠の上部中央部位を介し
   て、第２の固定部材の上端部及び下端部から前記第２の
   可動部材の下端部に着脱自在に設けた第４の嵌着部材に
   折返し固定するとともに、 前記第４のワイヤーは、一端を前記第２の可動部材の下
   端部に前記第４の嵌着部材に固定し、かつその他端を前
   記開口枠の下部中央部位を介して、前記第２の固定部材
   の下端部及び上端部から前記第２の可動部材の上端部に
   設けた前記第３の嵌着部材に折返し固定してなることを
   特徴とする請求項４記載の組付け網戸装置。
7. 【請求項７】建物の窓部等の開口枠の左右両縦枠にそれ
   ぞれ組付け固定される第１及び第２の固定部材と、 これら第１及び第２の固定部材の間に介在され、かつ前
   記開口枠の上下両横枠間を左右水平方向に移動自在に組
   付けられる第１及び第２の可動部材と、 この第１の可動部材と前記第２の可動部材との間に設け
   られ、かつ前記第１及び第２の可動部材のそれぞれの開
   閉移動に追従して折畳み伸縮自在なプリーツ状の第１の
   網目部材と、 前記第１及び第２の可動部材の開閉移動方向の揺動を防
   止して自立するように前記第１及び第２の固定部材を介
   してそれぞれ掛け渡され、かつ前記第１及び第２の可動
   部材内を交差させることなく配線されるそれぞれ少なく
   とも２本のワイヤーからなるとともに、これら各々のワ
   イヤーの両端を前記第１及び第２の可動部材の上下両端
   部にそれぞれ固定してなる第１及び第２のワイヤーテン
   ション機構とを具備した組付け網戸装置であって、 前記第１及び第２のワイヤーテンション機構の各々のワ
   イヤーの前記第１及び第２の可動部材の上下両端部への
   少なくとも一方の固定端を固定する嵌着部材を設けると
   共に、この嵌着部材を前記可動部材の端部に着脱自在に
   固定してなることを特徴とする組付け網戸装置。
8. 【請求項８】第１のワイヤーテンション機構は、第１及
   び第２のワイヤーからなり、この第１のワイヤーは、一
   端を第１の可動部材の上端部に着脱自在に設けた第１の
   嵌着部材に固定し、かつその他端を第２の固定部材の上
   端部を介して、第１の固定部材の上端部及び下端部から
   前記第１の可動部材の下端部に折返し固定するととも
   に、 前記第２のワイヤーは、一端を前記第１の可動部材の下
   端部に固定し、かつその他端を第２の固定部材の下端部
   を介して、前記第１の固定部材の下端部及び上端部から
   前記第１の可動部材の上端部に設けた前記第１の嵌着部
   材に折返し固定してなる一方、 第２のワイヤーテンション機構は、第３及び第４のワイ
   ヤーからなり、この第３のワイヤーは、一端を第２の可
   動部材の上端部に着脱自在に設けた第２の嵌着部材に固
   定し、かつその他端を第１の固定部材の上端部を介し
   て、第２の固定部材の上端部及び下端部から前記第２の
   可動部材の下端部に折返し固定するとともに、 前記第４のワイヤーは、一端を前記第２の可動部材の下
   端部に固定し、かつその他端を、前記第１の固定部材の
   下端部から第２の固定部材の下端部と上端部を介して前
   記第２の可動部材の上端部に設けた前記第２の嵌着部材
   に折返し固定してなることを特徴とする請求項７記載の
   組付け網戸装置。
9. 【請求項９】第１のワイヤーテンション機構は、第１及
   び第２のワイヤーからなり、この第１のワイヤーは、一
   端を第１の可動部材の上端部に着脱自在に設けた第１の
   嵌着部材に固定し、かつその他端を第２の固定部材の上
   端部を介して、第１の固定部材の上端部及び下端部から
   前記第１の可動部材の下端部に着脱自在に設けた第２の
   嵌着部材に折返し固定するとともに、 前記第２のワイヤーは、一端を前記第１の可動部材の下
   端部に前記第２の嵌着部材に固定し、かつその他端を第
   ２の固定部材の下端部を介して、前記第１の固定部材の
   下端部及び上端部から前記第１の可動部材の上端部に設
   けた前記第１の嵌着部材に折返し固定してなる一方、 第２のワイヤーテンション機構は、第３及び第４のワイ
   ヤーからなり、この第３のワイヤーは、一端を第２の可
   動部材の上端部に着脱自在に設けた第３の嵌着部材に固
   定し、かつその他端を第１の固定部材の上端部を介し
   て、第２の固定部材の上端部及び下端部から前記第２の
   可動部材の下端部に着脱自在に設けた第４の嵌着部材に
   折返し固定するとともに、 前記第４のワイヤーは、一端を前記第２の可動部材の下
   端部に前記第４の嵌着部材に固定し、かつその他端を第
   １の固定部材の下端部を介して、前記第２の固定部材の
   下端部及び上端部から前記第２の可動部材の上端部に設
   けた前記第３の嵌着部材に折返し固定してなることを特
   徴とする請求項７記載の組付け網戸装置。