JPH0762314A - プリントラミネーション用水性接着剤 - Google Patents
プリントラミネーション用水性接着剤Info
- Publication number
- JPH0762314A JPH0762314A JP21313593A JP21313593A JPH0762314A JP H0762314 A JPH0762314 A JP H0762314A JP 21313593 A JP21313593 A JP 21313593A JP 21313593 A JP21313593 A JP 21313593A JP H0762314 A JPH0762314 A JP H0762314A
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- Japan
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- water
- aqueous dispersion
- print lamination
- surfactant
- adhesive
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- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プラスチックフィルムへの接着性，耐熱性，耐
トンネリング性，印刷面でのインキ褪色性，良好な作業
性を保持したプリントラミネーション用水性接着剤を提
供すること。 【構成】 不飽和二重結合を有する単量体を、界面活性
剤，重合開始剤，水の存在下で乳化重合して得られるア
クリル樹脂水性分散体に、アイオノマー樹脂水性分散体
および／または酢ビ系共重合ポリオレフィン樹脂水性分
散体を配合して成るプリントラミネーション用水性接着
剤。
トンネリング性，印刷面でのインキ褪色性，良好な作業
性を保持したプリントラミネーション用水性接着剤を提
供すること。 【構成】 不飽和二重結合を有する単量体を、界面活性
剤，重合開始剤，水の存在下で乳化重合して得られるア
クリル樹脂水性分散体に、アイオノマー樹脂水性分散体
および／または酢ビ系共重合ポリオレフィン樹脂水性分
散体を配合して成るプリントラミネーション用水性接着
剤。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷物の表面保護と美
装仕上げを目的として印刷紙にプラスチックフィルムを
貼り合わせる（プリントラミネーション）際の接着に関
するものである。さらに詳しくは、上質紙，クラフト
紙，アート紙，コート紙，ボール紙，合成紙等を用いた
印刷紙に、膜厚１０〜２０μのポリプロピレン，塩化ビ
ニル，ポリエステル，ポリスチレン等のプラスチックフ
ィルムがラミネートされ、書籍の表紙，ポスター，ショ
ッピングバッグ，化粧品や薬品のパッケージ等日常品に
幅広く使用されている。
装仕上げを目的として印刷紙にプラスチックフィルムを
貼り合わせる（プリントラミネーション）際の接着に関
するものである。さらに詳しくは、上質紙，クラフト
紙，アート紙，コート紙，ボール紙，合成紙等を用いた
印刷紙に、膜厚１０〜２０μのポリプロピレン，塩化ビ
ニル，ポリエステル，ポリスチレン等のプラスチックフ
ィルムがラミネートされ、書籍の表紙，ポスター，ショ
ッピングバッグ，化粧品や薬品のパッケージ等日常品に
幅広く使用されている。
【０００２】この目的のために使用される水性接着剤に
関するものである。
関するものである。
【０００３】
【従来の技術】現在プリントラミネーションに使用され
ている接着剤は、ＥＶＡ系，アクリル系，ウレタン系に
大別され、その大半はトルエンや酢酸エチル等の有機溶
剤を用いた溶液型接着剤である。しかしながら、溶液型
接着剤は作業時に溶剤が飛散し、労働安全衛生問題や火
災の危険性、また環境汚染による公害問題にも発展しつ
つあり、省資源の観点からも脱溶液型接着剤の要請が高
まっている。最近の脱溶液型接着剤のニーズに基づき、
水性接着剤が開発され始めてきたが、各種プラスチック
フィルムへの接着性，印刷面でのインキ褪色性，機械安
定性等で、いま一歩の改良が要求され、実用化に至って
いない。
ている接着剤は、ＥＶＡ系，アクリル系，ウレタン系に
大別され、その大半はトルエンや酢酸エチル等の有機溶
剤を用いた溶液型接着剤である。しかしながら、溶液型
接着剤は作業時に溶剤が飛散し、労働安全衛生問題や火
災の危険性、また環境汚染による公害問題にも発展しつ
つあり、省資源の観点からも脱溶液型接着剤の要請が高
まっている。最近の脱溶液型接着剤のニーズに基づき、
水性接着剤が開発され始めてきたが、各種プラスチック
フィルムへの接着性，印刷面でのインキ褪色性，機械安
定性等で、いま一歩の改良が要求され、実用化に至って
いない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水性
接着剤を用いることにより、労働安全衛生問題，環境公
害問題等を解決し、しかもプラスチックフィルムへの接
着性，耐熱性，耐トンネリング性，印刷面でのインキ褪
色性，良好な作業性を保持した接着剤を提供するもので
ある。
接着剤を用いることにより、労働安全衛生問題，環境公
害問題等を解決し、しかもプラスチックフィルムへの接
着性，耐熱性，耐トンネリング性，印刷面でのインキ褪
色性，良好な作業性を保持した接着剤を提供するもので
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は検討の結果、
アクリル酸エステル，メタクリル酸エステルを主成分と
したアクリル酸共重合体の水性分散体をベースとし、接
着付与としてポリオレフィン樹脂の水性分散体の併用に
より、接着性，耐熱性，耐トンネリング性，耐インキ褪
色性を具備する水性接着剤を発明するに至った。
アクリル酸エステル，メタクリル酸エステルを主成分と
したアクリル酸共重合体の水性分散体をベースとし、接
着付与としてポリオレフィン樹脂の水性分散体の併用に
より、接着性，耐熱性，耐トンネリング性，耐インキ褪
色性を具備する水性接着剤を発明するに至った。
【０００６】すなわち本発明は、（ａ）アクリル酸エス
テル共重合体，メタクリル酸共重合体，スチレン−アク
リル酸エステル共重合体，またはスチレン−メタクリル
酸エステル共重合体、等の乳化重合により得られるアク
リル樹脂水性分散体を１００重量部（固形分として）、
（ｂ）アイオノマー樹脂水性分散体および／または酢酸
ビニル系共重合ポリオレフィン樹脂水性分散体１〜５０
重量部（固形分として）、を配合してなる水性接着剤で
ある。
テル共重合体，メタクリル酸共重合体，スチレン−アク
リル酸エステル共重合体，またはスチレン−メタクリル
酸エステル共重合体、等の乳化重合により得られるアク
リル樹脂水性分散体を１００重量部（固形分として）、
（ｂ）アイオノマー樹脂水性分散体および／または酢酸
ビニル系共重合ポリオレフィン樹脂水性分散体１〜５０
重量部（固形分として）、を配合してなる水性接着剤で
ある。
【０００７】本発明に用いられる（ａ）の乳化重合によ
り得られるアクリル共重合体に用いられる単量体として
は、アクリル酸メチル，アクリル酸エチル，アクリル酸
ブチル，アクリル酸２−エチルヘキシル等アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸メチル，メタクリル酸エチル，
メタクリル酸ブチル，メタクリル酸２−エチルヘキシ
ル，メタクリル酸オクチル，メタクリル酸ステアリル等
メタクリル酸エステル類、スチレン，ビニルトルエン，
アクリロニトリル，酢酸ビニル，プロピオン酸ビニル等
をあげることができる。
り得られるアクリル共重合体に用いられる単量体として
は、アクリル酸メチル，アクリル酸エチル，アクリル酸
ブチル，アクリル酸２−エチルヘキシル等アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸メチル，メタクリル酸エチル，
メタクリル酸ブチル，メタクリル酸２−エチルヘキシ
ル，メタクリル酸オクチル，メタクリル酸ステアリル等
メタクリル酸エステル類、スチレン，ビニルトルエン，
アクリロニトリル，酢酸ビニル，プロピオン酸ビニル等
をあげることができる。
【０００８】また、製造時や保存安定性を改良するため
に、アクリル酸，メタクリル酸，マレイン酸，フマル
酸，イタコン酸，パラビニル安息香酸，パラビニルベン
ゼンスルホン酸系単量体が、また流動性や乾燥性の調整
を主目的として、アクリルアミド，メタクリルアミド，
Ｎ−メチロールアクリルアミド，アクリル酸ヒドロキシ
ルエチル，アクリル酸ヒドロキシプロピル，メタクリル
酸ヒドロキシエチル，メタクリル酸ヒドロキシプロピル
等が使用できる。
に、アクリル酸，メタクリル酸，マレイン酸，フマル
酸，イタコン酸，パラビニル安息香酸，パラビニルベン
ゼンスルホン酸系単量体が、また流動性や乾燥性の調整
を主目的として、アクリルアミド，メタクリルアミド，
Ｎ−メチロールアクリルアミド，アクリル酸ヒドロキシ
ルエチル，アクリル酸ヒドロキシプロピル，メタクリル
酸ヒドロキシエチル，メタクリル酸ヒドロキシプロピル
等が使用できる。
【０００９】また、界面活性剤は、通常のアニオン性界
面活性剤，ノニオン性界面活性剤，あるいは両者の混合
物である。好ましくは、分子内にラジカル重合可能な不
飽和基を１個以上有する界面活性剤である。この場合，
架橋密度だ向上し，接着力が向上する。界面活性剤の使
用量は、通常は０．３〜８．０重量％、好ましくは１．
０〜５．０重量％で使用することが望ましい。
面活性剤，ノニオン性界面活性剤，あるいは両者の混合
物である。好ましくは、分子内にラジカル重合可能な不
飽和基を１個以上有する界面活性剤である。この場合，
架橋密度だ向上し，接着力が向上する。界面活性剤の使
用量は、通常は０．３〜８．０重量％、好ましくは１．
０〜５．０重量％で使用することが望ましい。
【００１０】重合開始剤は、熱または還元性物質によっ
てラジカル分解して単量体の付加重合を行わせしめるも
ので、水溶性または油溶性の過硫酸塩，過酸化物および
アゾビス化合物である。たとえば、過硫酸アンモニウ
ム，過硫酸カリウム，ハイドロパーオキサイド，過酸化
水素，アゾビスイソブチロニトリル，ロンガリット等が
使用できる。また、必要に応じて連鎖移動剤等も併用す
ることができる。
てラジカル分解して単量体の付加重合を行わせしめるも
ので、水溶性または油溶性の過硫酸塩，過酸化物および
アゾビス化合物である。たとえば、過硫酸アンモニウ
ム，過硫酸カリウム，ハイドロパーオキサイド，過酸化
水素，アゾビスイソブチロニトリル，ロンガリット等が
使用できる。また、必要に応じて連鎖移動剤等も併用す
ることができる。
【００１１】本発明に用いられるアイオノマー樹脂水性
分散体，酢酸ビニル系共重合ポリオレフィン樹脂水性分
散体は、界面活性剤および有機溶剤を使用していなく、
分子中のカルボキシル基を、アミン、アンモニア等のア
ルカリにより中和された粒子径分布の狭い真球状の水分
散体である。使用量は、１〜５０重量％、好ましくは
２．５〜２０重量％の範囲で使用することが望ましい。
５１重量％以上では、系が硬くなり接着性が低くなる。
分散体，酢酸ビニル系共重合ポリオレフィン樹脂水性分
散体は、界面活性剤および有機溶剤を使用していなく、
分子中のカルボキシル基を、アミン、アンモニア等のア
ルカリにより中和された粒子径分布の狭い真球状の水分
散体である。使用量は、１〜５０重量％、好ましくは
２．５〜２０重量％の範囲で使用することが望ましい。
５１重量％以上では、系が硬くなり接着性が低くなる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。 実施例１〜３および比較例１〜２ 攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器
に表１に示す水，界面活性剤および反応性界面活性剤を
仕込み、窒素ガスで飽和させる。からの滴下分は、
あらかじめ混合しておく。内温を６５℃に昇温したの
ち、重合開始剤を添加し均一に溶解させた後、滴下を開
始する。全量を３時間で滴下する。７０℃でさらに１時
間加熱熟成したのち、冷却し、アンモニア水でＰＨ８〜
９の範囲に調整し、アイオノマー樹脂分散体または酢酸
ビニル系共重合ポリオレフィン樹脂水性分散体を添加
し、水で固形分を４４％に調製し水性樹脂分散体を得
た。
る。 実施例１〜３および比較例１〜２ 攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器
に表１に示す水，界面活性剤および反応性界面活性剤を
仕込み、窒素ガスで飽和させる。からの滴下分は、
あらかじめ混合しておく。内温を６５℃に昇温したの
ち、重合開始剤を添加し均一に溶解させた後、滴下を開
始する。全量を３時間で滴下する。７０℃でさらに１時
間加熱熟成したのち、冷却し、アンモニア水でＰＨ８〜
９の範囲に調整し、アイオノマー樹脂分散体または酢酸
ビニル系共重合ポリオレフィン樹脂水性分散体を添加
し、水で固形分を４４％に調製し水性樹脂分散体を得
た。
【００１３】実施例、比較例より得られた水性樹脂分散
体を用いて、ラミネート処理をし、初期接着力，経時接
着力，耐熱性，褪色性，ラミ外観を評価した。その結果
を表１に示す。ラミネート条件は、ＯＰＰフィルム（膜
厚１５μ）にロールコーターで５ｇ／ｍ2（樹脂固形
分）になるよう塗布し、７０℃−３０秒間熱風乾燥し、
コートボール印刷紙を貼り合わせ、熱ロール（７０℃）
に２ｍ／分で通して圧着し、室温で２日間エージングし
た。
体を用いて、ラミネート処理をし、初期接着力，経時接
着力，耐熱性，褪色性，ラミ外観を評価した。その結果
を表１に示す。ラミネート条件は、ＯＰＰフィルム（膜
厚１５μ）にロールコーターで５ｇ／ｍ2（樹脂固形
分）になるよう塗布し、７０℃−３０秒間熱風乾燥し、
コートボール印刷紙を貼り合わせ、熱ロール（７０℃）
に２ｍ／分で通して圧着し、室温で２日間エージングし
た。
【００１４】ラミ外観 ：ラミネート表面を目視判定。 接着性試験：剥離巾２５mm，剥離角度１８０°，剥離速
度１００mm／分で引張試験機で測定する。初期接着力
は、塗布２時間後測定した。経時接着力については、室
温で２日間エージング後測定した。 褪色性試験：室温放置および６０℃−２４時間の促進を
行う。 耐熱性試験：ラミネート品を丸め、６０℃−２４時間後
外観変化判定。
度１００mm／分で引張試験機で測定する。初期接着力
は、塗布２時間後測定した。経時接着力については、室
温で２日間エージング後測定した。 褪色性試験：室温放置および６０℃−２４時間の促進を
行う。 耐熱性試験：ラミネート品を丸め、６０℃−２４時間後
外観変化判定。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【発明の効果】本発明により、接着性，耐熱性，耐トン
ネリング性，印刷面でのインキ褪色性，良好な作業性を
保持したプリントラミネーション用水性接着剤が提供で
きた。
ネリング性，印刷面でのインキ褪色性，良好な作業性を
保持したプリントラミネーション用水性接着剤が提供で
きた。
Claims (2)
- 【請求項１】 不飽和二重結合を有する単量体を、界面
活性剤，重合開始剤，水の存在下で乳化重合して得られ
るアクリル樹脂水性分散体に、アイオノマー樹脂水性分
散体および／または酢酸ビニル系共重合ポリオレフィン
樹脂水性分散体を配合して成るプリントラミネーション
用水性接着剤。 - 【請求項２】 界面活性剤が、分子内にラジカル重合可
能な不飽和基を１個以上有するものであることを特徴と
する請求項１記載のプリントラミネーション用水性接着
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21313593A JPH0762314A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | プリントラミネーション用水性接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21313593A JPH0762314A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | プリントラミネーション用水性接着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0762314A true JPH0762314A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16634160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21313593A Pending JPH0762314A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | プリントラミネーション用水性接着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0762314A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018196940A (ja) * | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 大日本印刷株式会社 | 保護層転写シート及び保護層転写シートと被転写体とのセット |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP21313593A patent/JPH0762314A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018196940A (ja) * | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 大日本印刷株式会社 | 保護層転写シート及び保護層転写シートと被転写体とのセット |
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