JPH08165464A - 水系感圧接着剤 - Google Patents
水系感圧接着剤Info
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- JPH08165464A JPH08165464A JP6332890A JP33289094A JPH08165464A JP H08165464 A JPH08165464 A JP H08165464A JP 6332890 A JP6332890 A JP 6332890A JP 33289094 A JP33289094 A JP 33289094A JP H08165464 A JPH08165464 A JP H08165464A
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Abstract
良好なバランスを有し、ウキが生じない粘着性ラベル類
の粘着層の形成が可能な水系感圧接着剤の提供。 【構成】 アルキル基の炭素数が8〜12の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル80〜99重量%と、(メ
タ)アクリロニトリル0.3〜10重量%と、α,β−
不飽和カルボン酸0.1〜5重量%と、共重合性単量体
0〜5重量%とからなる単量体混合物を乳化重合して得
られる共重合体よりなる、平均粒子径が100〜500
nmのポリマー粒子の水系エマルジョンに、2個以上の
エポキシ基を有するポリグリシジル化合物が、そのエポ
キシ基が共重合体のカルボキシル基1当量に対して0.
5〜2当量となる割合で添加されてなり、共重合体の数
平均分子量が0.1×104 以上であって5.0×10
4 未満、重量平均分子量/数平均分子量の値が40〜8
00、ガラス転移温度が−50℃以下である。
Description
プ、シートなどの粘着層の形成に好適に用いられる水系
感圧接着剤に関するものである。
いるが、プラスチック製品にその商標、価格などを表示
するため、あるいは当該プラスチック製品の包装、結束
を行うため、紙などの基材の一面に感圧接着剤が塗布さ
れて粘着層が形成された粘着性のラベル、テープ、シー
トなど(以下、単に「粘着性ラベル類」という。)が用
いられている。かかる粘着性ラベル類の粘着層の形成に
使用される感圧接着剤としては、溶剤系のものおよび水
系のものが知られている。
のポリマー溶液よりなるものであり、例えばモノマーを
溶液重合することにより直接的に、あるいは、固体のポ
リマーを溶剤に溶解することによって得られる。しか
し、このような溶剤系感圧接着剤においては、粘着性ラ
ベル類の製造工程において、溶剤が揮散により除かれる
ものであるため、毒性、火災発生、環境汚染などの問題
がある。
ルボキシル基含有重合体に架橋剤としてポリグリシジル
アミンを配合した接着剤組成物(特公昭57−5750
9号公報参照)、特殊な官能性モノマーを用いて得られ
るアミノ基含有重合体によるもの(特開昭49−934
60号公報参照)、第三級アミノ基を有するエチレン性
不飽和化合物を用いて得られるアミノ基含有共重合体に
よるもの(特開昭50−134032号公報参照)、官
能基を有する共役ジエン系重合体にエポキシ化合物を配
合した接着剤組成物(特開昭49−10228号公報参
照)、カルボキシル基含有重合体に水溶性高分子および
エポキシ化合物を配合した接着剤組成物(特開昭49−
93446号公報参照)、粘着性樹脂に亜リン酸エステ
ルを配合した粘着剤組成物(特開昭62−243669
号公報参照)、共重合体エマルジョンに両性界面活性剤
と可塑剤とを配合した粘着剤組成物(特公昭62−47
463号公報参照)、特定の共重合体エマルジョンにポ
リグリシジル化合物を配合した接着剤組成物(特公平5
−75034号公報参照)、共重合体エマルジョンにリ
ン酸エステル化合物およびポリグリシジル化合物を配合
した接着剤組成物(特開平1−234485号公報参
照)などが提案されている。
たは水系感圧接着剤により粘着層が形成された粘着性ラ
ベル類においては、これをプラスチック製品を被着体と
して使用した場合に、次のような問題点がある。すなわ
ち、プラスチック製品などは、周囲の温度や湿度などの
変化により伸縮するものであるため、粘着性ラベル類の
基材が、被着体の伸縮に対して追随性が低いものである
場合には、粘着性ラベル類が部分的に被着体の表面から
剥離する、いわゆるウキという現象が生じる。
感圧接着剤を構成するポリマーとして分子量の小さいも
のを用いることにより、感圧接着剤の粘着力を大きいも
のとする手段が挙げられる。然るに、このような感圧接
着剤は、基材への浸透力が大きいものとなり、そのた
め、基材に感圧接着剤が経時的にしみ出す、というブリ
ードと呼ばれる現象が生じて外観が損なわれる、という
問題がある。また、感圧接着剤の粘着力が過大である場
合には、粘着性ラベル類は被着体からの剥離性が小さい
ものとなり、被着体から粘着ラベル類を剥離させる際
に、当該粘着性ラベル類の基材の破損(以下、「紙破
れ」という。)や、被着体の表面上における接着剤の残
留(以下、「糊残り」という。)が生じる。
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
基材へのブリードが生ずることがなく、被着体からの剥
離性および被着体に対する粘着力が適度であって良好な
バランスを有し、しかも、被着体からのウキが生ずるこ
とがない粘着性ラベル類の粘着層を形成することができ
る水系感圧接着剤を提供することにある。
は、アルキル基の炭素数が8〜12のアクリル酸アルキ
ルエステルおよび/またはアルキル基の炭素数が8〜1
2のメタクリル酸アルキルエステル80〜99重量%
と、アクリロニトリルおよび/またはメタクリロニトリ
ル0.3〜10重量%と、α,β−不飽和カルボン酸
0.1〜5重量%と、これらと共重合可能な単量体0〜
5重量%とからなる単量体混合物を乳化重合して得られ
る共重合体よりなる、平均粒子径が100〜500nm
であるポリマー粒子による水系エマルジョンに、2個以
上のエポキシ基を含有するポリグリシジル化合物が、当
該ポリグリシジル化合物のエポキシ基が前記共重合体の
カルボキシル基1当量に対して0.5〜2当量となる割
合で添加されてなり、前記共重合体のポリスチレン換算
数平均分子量が0.1×104 以上であって5.0×1
04 でありかつポリスチレン換算重量平均分子量/ポリ
スチレン換算数平均分子量の値が40〜800であり、
ガラス転移温度が−50℃以下であることを特徴とす
る。
細に説明する。本発明の水系感圧接着剤は、特定の共重
合体よりなるポリマー粒子の水系エマルジョンに、2個
以上のエポキシ基を含有するポリグリシジル化合物より
なる架橋剤が特定の割合で添加されてなるものである。
炭素数が8〜12のアクリル酸アルキルエステルおよび
/またはアルキル基の炭素数が8〜12のメタクリル酸
アルキルエステルよりなる(A)成分と、アクリロニト
リルおよび/またはメタクリロニトリルよりなる(B)
成分と、α,β−不飽和カルボン酸よりなる(C)成分
とが特定の含有されてなる単量体混合物を乳化重合する
ことにより、得られるものである。
酸アルキルエステルの具体例としては、2−エチルヘキ
シルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソノ
ニルアクリレート、ラウリルアクリレートなどが挙げら
れる。また、アルキル基の炭素数が8〜12のメタクリ
ル酸アルキルエステルの具体例としては、2−エチルヘ
キシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、
イソノニルメタクリレート、ラウリルメタクリレートな
どが挙げられる。これらのアクリル酸アルキルエステル
およびメタクリル酸アルキルエステルは、単独で若しく
は2種類以上を組み合わせて使用することができる。ま
た、これらの中では、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、イソノニルアクリレートまたはラウリルメタクリレ
ートが好ましい。
リル酸アルキルエステルおよびアルキル基の炭素数が8
〜12以外のメタクリル酸アルキルエステルを用いる場
合、例えば、アルキル基の炭素数が4のアクリル酸アル
キルエステルであるブチルアクリレートを用いる場合に
は、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有する粘着性ラベ
ル類は、基材への接着剤のブリードが生じやすいものと
なる。また、当該粘着層は、被着体に対する粘着力が過
大であって剥離性が過小のものとなり、当該粘着性ラベ
ル類を被着体から剥離させる際には紙破れが生じやす
い。
合は、80〜99重量%、好ましくは85〜99重量
%、さらに好ましくは90〜98重量%である。単量体
混合物における(A)成分の使用割合が上記の範囲以外
である場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有す
る粘着性ラベル類は、被着体からのウキや基材への接着
剤のブリードが生じやすいものとなる。また、当該粘着
層は、被着体に対する粘着力が過大なものとなり、粘着
性ラベル類を被着体から剥離させる際には紙破れによる
被着体の汚染が生じやすい。
クリロニトリルおよび/またはメタクリロニトリルが特
定の割合で含有されることにより、得られる感圧接着剤
は、粘着性ラベル類に使用した場合に、被着体からのウ
キや基材へのブリードが生ずることがなく、しかも、粘
着性ラベル類を被着体から剥離させる際には、当該被着
体の汚染が生じないものとなる。単量体混合物における
(B)成分の使用割合は、0.3〜10重量%、好まし
くは0.5〜7重量%、さらに好ましくは0.7〜5重
量%である。単量体混合物における(B)成分の割合が
上記の範囲以外である場合には、当該感圧接着剤よりな
る接着層を有する粘着性ラベル類は、被着体からのウキ
や基材へのブリードが生じやすいものとなり、また、当
該粘着性ラベル類を被着体から剥離させる際には紙破れ
や糊残りによる被着体の汚染が生じやすい。
酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸などを挙げることができ
る。これらのα,β−不飽和カルボン酸は、単独で若し
くは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
また、これらの中では、アクリル酸またはメタクリル酸
が好ましい。単量体混合物における(C)成分の使用割
合は、0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜4重量
%、さらに好ましくは0.3〜3重量%である。単量体
混合物における(C)成分の割合が上記の範囲以外であ
る場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有する粘
着性ラベル類は、被着体からのウキや基材への接着剤の
ブリードが生じやすいものとなる。
(B)成分および(C)成分と共に、必要に応じて、こ
れらと共重合可能な共重合性単量体よりなる(D)成分
を含有させることができる。共重合性単量体の具体例と
しては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルアクリレート、エチルメタクリレート、イソプロ
ピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、ブチルメタクリレートなどのアルキル
基の炭素数が7以下のアクリル酸アルキルエステルまた
はメタクリル酸アルキルエステル、ヒドロキシアルキル
アクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、メ
トキシエチルアクリレート、エトキシメチルアクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アクリルアミド、メタクリルアミド、スチレン、N
−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−メトキシブチルアクリルアミドなどが
挙げられる。これらの共重合性単量体を適宜選択するこ
とにより、用いる単量体に応じた特性を有する水系感圧
接着剤が得られる。
は、5重量%以下とされる。この割合が5重量%を超え
る場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有する粘
着性ラベル類は、被着体からのウキや基材への接着剤の
ブリードが生じやすいものとなる。
剤を用いて乳化することによりプレエマルジョンとさ
れ、これが重合開始剤および分子量調節剤により、通
常、不活性雰囲気下で重合処理され、これにより、共重
合体よりなるポリマー粒子による水系エマルジョンが得
られる。
ルフェニルエーテル、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの界面活性剤を用
いることができる。乳化剤の使用割合は、単量体混合物
の0.2〜7重量%、好ましくは0.5〜5重量%、さ
らに好ましくは0.7〜5重量%である。この乳化剤の
種類、使用割合を適宜選択することにより、目的とする
大きさの平均粒子径を有するポリマー粒子による水系エ
マルジョンが得られる。
イソブチロニトリル、過酸化物類などを用いることがで
きる。重合開始剤の使用割合は、単量体混合物の0.0
1〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、さらに
好ましくは0.1〜1重量%である。
ン、ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸オクチ
ル、イソプロピルアルコール、メタノール、四塩化炭素
などを用いることができる。分子量調節剤の使用割合
は、単量体混合物の0.001〜0.5重量%、好まし
くは0.003〜0.3重量%、さらに好ましくは0.
005〜0.1重量%である。この分子量調節剤の種
類、使用割合を適宜選択することにより、目的とする大
きさのポリスチレン換算数平均分子量を有する共重合体
よりなるポリマー粒子による水系エマルジョンが得られ
る。また、上記のプレエマルジョンには、必要に応じ
て、消泡剤、増粘剤、防腐剤などの添加剤を加えること
ができる。
できるが、上記のプレエマルジョンを反応器に連続的に
または間欠的に供給しながら単量体混合物の重合反応を
を完結させることが好ましい。
重合方法により、単量体混合物の重合を行うことが必要
であり、他の重合方法、例えば溶液重合法によって単量
体混合物の重合を行う場合には、当該感圧接着剤よりな
る粘着層を有する粘着性ラベル類は、基材への接着剤の
ブリードが発生しやすいものとなる。また、当該粘着層
は被着体への粘着力が過大なものとなって、当該粘着性
ラベル類を汚染が生ずることなく被着体から剥離させる
ことが困難となる。
いては、そのポリマー粒子を構成する共重合体のポリス
チレン換算数平均分子量は、0.1×104 以上であっ
て5.0×104 未満、好ましくは0.3×104 以上
であって4.5×104 未満、さらに好ましくは0.5
×104 以上であって4.0×104 未満とされる。当
該共重合体のポリスチレン換算数平均分子量が0.1×
104 未満の場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層
を有する粘着性ラベル類は、基材への接着剤のブリード
が発生しやすいものとなる。また、当該粘着層は被着体
への粘着力が過大なものとなって、粘着性ラベル類を被
着体から剥離させる際には、糊残りが生じる。一方、当
該共重合体のポリスチレン換算数平均分子量が5.0×
104以上の場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層
を有する粘着性ラベル類は、被着体からのウキが発生し
やすく、また、粘着剤の基材への食い付きが不良なもの
となる。
構成する共重合体のポリスチレン換算重量平均分子量/
ポリスチレン換算数平均分子量(以下、「分子量分散
比」という。)の値は、40〜800、好ましくは50
〜700、さらに好ましくは60〜600とされる。当
該共重合体の分子量分散比の値が上記の範囲外である場
合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有する粘着性
ラベル類は、被着体からのウキが発生しやすいものとな
ったり、基材への接着剤のブリードが発生しやすいもの
となったりする。
構成する共重合体のガラス転移温度は、−50℃以下、
好ましくは−90℃〜−50℃とされる。当該共重合体
のガラス転移温度が−50℃を超える場合には、当該圧
接着剤よりなる粘着層を有する粘着性ラベル類は、当該
粘着層の粘着力が過小のものとなり、被着体からのウキ
が発生しやすいものとなる。
平均粒子径は、100〜500nm、好ましくは150
〜450nm、さらに好ましくは180〜400nmと
される。当該ポリマー粒子の平均粒子径が100nm未
満の場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有する
粘着性ラベル類は、基材への接着剤のブリードが生じや
すいものとなる。また、当該粘着層は被着体に対する粘
着力が過大なものとなって、粘着性ラベル類を被着体か
ら剥離させる際には糊残りが生じる。一方、当該ポリマ
ー粒子の平均粒子径が500nmを超える場合には、当
該感圧接着剤よりなる粘着層を有する粘着性ラベル類
は、被着体からのウキが発生しやすく、また、基材に対
する接着剤の食い付きが不良なものとなる。
体よりなるポリマー粒子による水系エマルジョンに、架
橋剤として2個以上のエポキシ基を含有するポリグリシ
ジル化合物を特定の割合で添加することにより得られ
る。
シジル化合物の具体例としては、エチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ジブ
ロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、o
−フタル酸ジグリシジルエステル、グリセリンポリグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジ
ルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。その他、
N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−ペンタグリシジルジ
エチレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラグリ
シジルエチレンジアミンなども用いることができる。
当該ポリグリシジル化合物によって導入されるエポキシ
基が、水系エマルジョンのポリマー粒子を構成する共重
合体中のカルボキシル基1当量に対して0.5〜2当量
となる割合とされる。ポリグリシジル化合物の割合が過
小の場合には、当該感圧接着剤よりなる粘着層を有する
粘着性ラベル類は、ブリードが発生しやすいものとな
る。また、当該粘着層は被着体に対する粘着力が過大な
ものとなって、粘着性ラベル類を被着体から剥離させる
際には、糊残りによる被着体の汚染が生じやすい。一
方、ポリグリシジル化合物の割合が過大の場合には、当
該感圧接着剤よりなる粘着層を有する粘着性ラベル類
は、当該粘着層の被着体に対する粘着力が過小となって
被着体からのウキが発生しやすいものとなり、また、基
材に対する接着剤の食い付きが不良なものとなる。
の水系感圧接着剤に用いらる種々の添加剤、例えば白色
顔料、増粘剤、湿潤剤、アルカリ剤、安定剤および乳化
剤などを加えることができる。
ベル類の粘着層を形成する場合において、当該粘着性ラ
ベル類の基材としては、紙、布、ポリ塩化ビニル、ポリ
プロピレン、ポリエステル、発泡体、セロハンなどを用
いることができる。また、当該粘着性ラベル類が使用さ
れる被着体としては、プラスチック、金属、紙、ガラ
ス、肌などを挙げることができる。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下において、「部」は「重量部」を、「%」は
「重量%」を示す。
て、ポリマー粒子の平均粒子径、並びに共重合体のポリ
スチレン換算数平均分子量、分子量分散比およびガラス
転移温度は次のようにして求めた。 〔平均粒子径〕ナノサイザー(コールター社製)を用い
て測定した。 〔ポリスチレン換算数平均分子量および分子量分散比〕
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置「HCL
−8020(東ソー社製)」を用いて測定した。 〔ガラス転移温度〕示差走査熱量計「SSC−5000
型(セイコー電子工業(株)製)」を用いて測定した。
ト94部と、アクリロニトリル3部と、アクリル酸1部
と、N−メチロールアクリルアミド2部とからなる単量
体混合物を調製した。
調節器および還流式冷却器を備えたオートクレーブ内
に、水40部と、重合開始剤として過硫酸ナトリウム
0.4部とを仕込み、70℃に昇温した。このオートク
レーブ内に、上記の単量体混合物100部と、分子量調
節剤としてn−ブチルメルカプタン0.02部と、乳化
剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0
部およびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
1.0部と、水60部とを添加した後、攪拌して乳化す
ることによりプレエマルジョンを調製した。このプレエ
マルジョンの全量をオートクレーブ内に3時間かけて連
続的に供給しながら、80℃で攪拌して単量体混合物の
重合を行い、さらに、80℃で2時間半攪拌して重合反
応を完結させることにより、2−エチルヘキシルアクリ
レートとアクリロニトリルとアクリル酸とN−メチロー
ルアクリルアミドとの共重合体よりなるポリマー粒子に
よる水系エマルジョンを得た。この水系エマルジョン中
のポリマー粒子の平均粒子径、並びに当該ポリマー粒子
を構成する共重合体のポリスチレン換算数平均分子量、
分子量分散比およびガラス転移温度を表1に示す。
ルジョンをアンモニアによりpH8.5に調整し、ポリ
アクリル酸ナトリウム「ASE−60(ローム&ハース
社製)」を添加して、粘度(ブルックフィールド型粘度
計、No.4スピンドル、6r.p.m.で測定し
た。)を2×104 cpに調整した。次いで、この水系
エマルジョンに、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテルを、当該水系エマルジョンのポリマー粒子を構
成する共重合体中のカルボキシル基1当量に対して当該
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル中のエポ
キシ基が1当量となる割合で添加することにより、水系
感圧接着剤を製造した。
って単量体混合物を調製したこと以外は、実施例1と同
様にして水系エマルジョンを調製した。各水系エマルジ
ョン中のポリマー粒子の平均粒子径、並びに当該ポリマ
ー粒子を構成する共重合体のポリスチレン換算数平均分
子量、分子量分散比およびガラス転移温度を表1に示
す。上記の水系エマルジョンを用いて実施例1と同様に
して水系感圧接着剤を製造した。
って単量体混合物を調製したこと以外は、実施例1と同
様にして水系エマルジョンを調製した。各水系エマルジ
ョン中のポリマー粒子の平均粒子径、並びに当該ポリマ
ー粒子を構成する共重合体のポリスチレン換算数平均分
子量、分子量分散比およびガラス転移温度を表2に示
す。上記の水系エマルジョンを用いて実施例1と同様に
して水系感圧接着剤を製造した。
ブチルメルカプタンの添加量を後記表3に示す量に変更
したこと以外は同様にして水系エマルジョンを調製し
た。各水系エマルジョン中のポリマー粒子の平均粒子
径、並びに当該ポリマー粒子を構成する共重合体のポリ
スチレン換算数平均分子量、分子量分散比およびガラス
転移温度を表3に示す。上記の水系エマルジョンを用い
て実施例1と同様にして水系感圧接着剤を製造した。
−ブチルメルカプタンの代わりに後記表3に示す量のチ
オグリコール酸オクチルを用いたこと以外は同様にして
水系エマルジョンを調製した得た。各水系エマルジョン
中のポリマー粒子の平均粒子径、並びに当該ポリマー粒
子を構成する共重合体のポリスチレン換算数平均分子
量、分子量分散比およびガラス転移温度を表3に示す。
上記の水系エマルジョンを用いて実施例1と同様にして
水系感圧接着剤を製造した。
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの添加量を後記
表3に示す量に変更したこと以外は同様にして水系エマ
ルジョンを調製した。各水系エマルジョン中のポリマー
粒子の平均粒子径、並びに当該ポリマー粒子を構成する
共重合体のポリスチレン換算数平均分子量、分子量分散
比およびガラス転移温度を表3に示す。上記の水系エマ
ルジョンを用いて実施例1と同様にして水系感圧接着剤
を製造した。
レングリコールジグリシジルエーテルの添加量を0.0
5部に変更したこと以外は同様にして水系感圧接着剤を
製造した。
レングリコールジグリシジルエーテルの添加量を5.0
部に変更したこと以外は同様にして水系感圧接着剤を製
造した。
レングリコールジグリシジルエーテルの代わりにジフェ
ニルメタンビス−4,4’−N,N’−ジエチレン尿素
1.0部を用いたこと以外は同様にして水系感圧接着剤
を製造した。
レート94部と、アクリロニトリル5部と、アクリル酸
1部とからなる単量体混合物を調製した。この単量体混
合物100部と、トルエン75部と、酢酸エチル75部
と、ベンゾイルパーオキサイド0.5部とからなる溶液
を70℃で10時間、窒素ガス下で攪拌、加熱し、ポリ
マー溶液を得た。重合転化率は約100%であった。こ
のポリマー溶液中の共重合体のポリスチレン換算数平均
分子量は2.5×104 、分子量分散比は100、ガラ
ス転移温度は−76℃であった。上記のポリマー溶液に
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル1.0部
を添加することにより、溶剤系の感圧接着剤を製造し
た。
レート65部と、アクリロニトリル3部と、アクリル酸
1部と、ブチルアクリレート29部と、N−メチロール
アクリルアミド2部とからなる単量体混合物を調製し、
この単量体混合物を用いて比較例16と同様にしてポリ
マー溶液を得た。このポリマー溶液中の共重合体のポリ
スチレン換算数平均分子量は2.5×104 、分子量分
散比100、ガラス転移温度は−76℃であった。上記
のポリマー溶液にテトラグリシジル−m−キシリレンジ
アミン1.0部を添加することにより、溶剤系の感圧接
着剤を製造した。
比較例1〜17で得られた感圧接着剤を、それぞれ剥離
紙に塗布して乾燥することにより、厚みが20〜25g
/m2 の粘着層を形成した後、これを上質紙に転写し
た。1週間養生した後、所定の大きさに裁断することに
より試験片を作製した。この試験片を用い、以下の項目
についての評価を行った。結果を表4に示す。
ニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂(ABS樹脂)板
の2種類を用い、次のようにして粘着力を測定した。 ステンレス板:ステンレス板に上記の試験片を張り付
け、40℃にて1週間放置した。その後、JIS Z0
237の方法で剥離試験を行い粘着力をg/25mmの
単位で求めた。 ABS板:ABS板をエタノールで洗浄し、上記試験片
を張り付け、40℃にて1週間放置した。その後、JI
S Z0237の方法で剥離試験を行い粘着力をg/2
5mmの単位で求めた。 (2)ボールタック 粘着力を表す一つの指標であり、JIS−Z0237の
方法で測定した。
した後、当該被着体の状態を観察して、極めて良好な場
合をA、良好な場合をB、紙破れが発生した場合をC、
被着体に糊残りが発生した場合をD、被着体が汚染した
ものをEとして評価した。
脱するかどうかを観察し、粘着剤面を指でこすると簡単
に剥がれる場合を×、粘着剤面を指でこすっても剥がれ
ない場合を〇として評価した。
間の条件でプレスした後、上質紙への接着剤のブリード
の状態について観察し、ブリードが全くない場合をa、
ブリードが少し生じている場合をb、ブリードが多い場
合をcとして評価した。
℃で16時間、−30℃で8時間での処理を3サイクル
行った後、当該フロッピーディスクに対する試験片の接
着状態について観察し、変化がない場合を〇、ウキが少
し生じている場合を△、ウキが多い場合を×として評価
した。
5に係る感圧接着剤は、基材へのブリードや、被着体か
らのウキが発生することがなく、しかも、優れた剥離性
を有するものであった。これに対して、比較例1〜17
に係る感圧接着剤は、以下に述べるように不適なもので
あった。
合が本発明で規定された範囲外、具体的には(A)成分
の割合が過小で(D)成分の割合が過大である単量体混
合物を用いた場合の例であるが、基材に接着剤のブリー
ドが発生し、さらに、粘着層の粘着力が過大であるた
め、剥離性試験では、基材の紙破れが発生した。
合が本発明で規定された範囲外の単量体混合物を用いた
場合の例である。(B)成分の割合が過小である比較例
3では、ブリード試験において基材に接着剤のブリード
が生じ、剥離性試験において被着体に汚染が生じた。一
方、(B)成分の割合が過大である比較例4では、接着
耐久性試験において被着体からのウキが発生し、また、
粘着層の粘着力が過大であるため、剥離性試験において
基材の紙破れが生じた。
合が本発明で規定された範囲外の単量体混合物を用いた
場合の例である。(C)成分の割合が過小である比較例
5では、ブリード試験において基材に接着剤のブリード
が多量に生じ、剥離性試験において被着体に糊残りが生
じた。一方、(C)成分の割合が過大である比較例6で
は、接着耐久性試験において被着体からのウキが発生
し、ブリード試験において基材に接着剤のブリードが生
じ、また、粘着層の粘着力が過大であるため、剥離性試
験において紙破れが生じた。
を構成する共重合体のポリスチレン換算数平均分子量が
本発明で規定された範囲外の水系エマルジョンを用いた
場合の例である。ポリスチレン換算数平均分子量が過小
である比較例7では、ブリード試験において基材に接着
剤のブリードが多量に発生し、また、粘着層の粘着力が
過大であるため、剥離性試験において糊残りが生じた。
一方、ポリスチレン換算数平均分子量が過大である比較
例8では、接着耐久性試験において被着体からのウキが
発生した。
子を構成する共重合体の分子量分散比の値が本発明で規
定された範囲外の水系エマルジョンを用いた場合の例で
ある。分子量分散比の値が過小である比較例9では、接
着耐久性試験において被着体からのウキが発生し、ブリ
ード試験において基材に接着剤のブリードが発生し、ま
た、粘着層の粘着力が過大であるため、剥離性試験にお
いて紙破れが生じた。一方、分子量分散比の値が過大で
ある比較例10では、接着耐久性試験において被着体か
らのウキが発生し、ブリード試験において基材に接着剤
のブリードが発生した。
粒子の平均粒子径が本発明で規定された範囲外の水系エ
マルジョンを用いた場合の例である。平均粒子径が過大
である比較例11では、接着耐久性試験において被着体
からのウキが発生し、紙への食い付きが不良なものであ
った。一方、平均粒子径が過小である比較例12では、
剥離性試験において糊残りが発生した。
規定された範囲外の割合で架橋剤を添加した場合の例で
ある。架橋剤の使用割合が過小である比較例13では、
ブリード試験において基材に接着剤のブリードが多量に
発生し、また、粘着層の粘着力が過大であるため、剥離
性試験において糊残りが生じた。一方、架橋剤の使用割
合が過大である比較例14では、接着耐久性試験におい
て被着体からのウキが発生し、剥離性試験において汚染
が生じ、また、紙への食いつきが不良なものであった。
するポリグリシジル化合物以外の架橋剤を用いた場合の
例であるが、接着耐久性試験において被着体からのウキ
が発生し、ブリード試験において基材に接着剤のブリー
ドが発生し、また、紙への食い付きが不良なものであっ
た。
合物を溶液重合することによって得られる溶剤系の感圧
接着剤についての例であるが、ブリード試験において基
材に接着剤のブリードが発生し、剥離性試験において紙
破れが生じた。
性ラベル類の製造において、基材へのブリードが生ずる
ことがなく、被着体からの剥離性および被着体に対する
粘着力が適度であって良好なバランスを有し、しかも、
被着体からのウキが生ずることがない粘着層を形成する
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルキル基の炭素数が8〜12のアクリ
ル酸アルキルエステルおよび/またはアルキル基の炭素
数が8〜12のメタクリル酸アルキルエステル80〜9
9重量%と、アクリロニトリルおよび/またはメタクリ
ロニトリル0.3〜10重量%と、α,β−不飽和カル
ボン酸0.1〜5重量%と、これらと共重合可能な単量
体0〜5重量%とからなる単量体混合物を乳化重合して
得られる共重合体よりなる、平均粒子径が100〜50
0nmであるポリマー粒子による水系エマルジョンに、
2個以上のエポキシ基を含有するポリグリシジル化合物
が、当該ポリグリシジル化合物のエポキシ基が前記共重
合体のカルボキシル基1当量に対して0.5〜2当量と
なる割合で添加されてなり、 前記共重合体のポリスチレン換算数平均分子量が0.1
×104 以上であって5.0×104 未満でありかつポ
リスチレン換算重量平均分子量/ポリスチレン換算数平
均分子量の値が40〜800であり、ガラス転移温度が
−50℃以下であることを特徴とする水系感圧接着剤。
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