JPS61271367A - 水分散型感圧性接着剤組成物の製造法 - Google Patents

水分散型感圧性接着剤組成物の製造法

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JPS61271367A
JPS61271367A JP11246885A JP11246885A JPS61271367A JP S61271367 A JPS61271367 A JP S61271367A JP 11246885 A JP11246885 A JP 11246885A JP 11246885 A JP11246885 A JP 11246885A JP S61271367 A JPS61271367 A JP S61271367A
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杉井 哲次
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裕 諸石
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吉川 孝雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はアクリル系の水分散型感圧性接着剤組成物に
関するものである。
〔従来の技術〕
近年、アクリル系感圧性接着剤はそのすぐれた接着特性
ないし耐久性から従来の天然ゴム系2合成ゴム系の感圧
性接着剤に代わって広く普及してきた。また、この種の
接着剤の中でも最近では有機溶剤を使用しない水分散型
のものが省資源、環境衛生などの観点から研究開発され
ている。
このような水分散型の接着剤は乳化重合により一般に調
製されている。すなわち、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを必要に応じてアクリル酸、スチレン、酢酸ビ
ニルなどの改質用単量体と共に水媒体中で乳化重合させ
ることにより調製されており、この方法で得られる室温
で粘着性を有するアクリル系ポリマーは溶液重合で得ら
れるポリマーに較べて比較的大きな分子量を有するもの
となるため、感圧性接着剤として高い凝集力が得られる
ことが知られている。
「発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記従来のアクリル系の水分散型接着剤は、こ
れを高接着力でかつ高凝集力が要求される用途、たとえ
ば曲面をもった被着体に金属板やプラスチック板などを
屈曲状態に接着させる用途などに適用する場合必ずしも
満足すべきa東方を示さなかった。
すなわち、上記の如き用途にあっては、屈曲された金属
板やプラスチック板に復元力が働くため、この復元力に
抗しつるような高い接着力と凝集力とを有する、いわゆ
る耐反撥性にすぐれたものであることが要求されるが、
かかる耐反撥性を満足させることはできなかったのであ
る。また、このような用途への適用に当たり、接着箇所
が比較的高温下におかれるときには、凝集力が著しく低
下し、はとんど使用に供しえなかった。
そこで、この種の接着剤のa東方をさらに大きくするた
めに、(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどを乳化
重合させる際にジメタクリレートやジビニルベンゼンの
如き内部架橋剤を使用したり、乳化重合後のポリマー分
散液に有機溶剤タイプにおけるのと同様の外部架橋剤、
たとえばメラミン化合物、エポキシ化合物、金属塩など
を配合する試みがなされてきた。
しかしながら、上記の如き改良手段では、凝集力の改善
に伴う接着力の低下はさけられず、また外部架橋剤を用
いる場合は、接着剤に添加配合される架橋剤は水溶液も
しくは水分散体であるため、エマルジョン粒子の粒子間
架橋の形態となり架橋の程度は不均一となり、架橋剤の
選定、使用量にかなりの労力を要し、またその使用範囲
も限定されるのが現状であった。さらにこの場合架橋の
ための熱エネルギーも無視できない場合があるなど生産
性の面での問題もあった。
また、上記従来の水分散型感圧性接着剤は、上述の如き
改良手段の有無に関係なく、乳化重合時に粒子の安定化
のために乳化剤を用いているため、この乳化剤が接着剤
中に混入し、その結果製造直後の乾燥状態と経口などに
よる吸水状態とで接着特性が大幅に変化する欠点がみら
れた。このため水を使用する場所などでの使用には耐水
性の面で制限があるのが現状であった。この問題を乳化
剤無添加の乳化重合によって解消しようとする試みもな
されているが、乳化剤を使用しないと、エマルジョン粒
子の粒径が異常に大きくなり、造膜性に問題が生じ、均
一に造膜するためにかなりの熱エネルギーが必要となる
ため、この方法を実用化することは極めて困難である。
この発明は、以上の観点から、耐水性低下の原因となる
乳化剤を使用しなくても造膜性にすぐれる粒子径の小さ
い分散粒子を得ることができ、しかもこの粒子を含む水
分散液に架橋剤をあえて添加しなくても高接着力と高凝
集力とを発揮させることができ、したがって耐水性と接
着特性とを共に高度に改善しうるようなアクリル系の水
分散型感圧性接着剤組成物を提供することを目的として
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討し
た結果、ガラス転移点が比較的高い特定の共重合体をア
ルカリと水とによって水中に平均粒子径0.01〜0,
1pの微粒子状に分散させたヒドロゾルを使用し、この
ヒドロゾル中で(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主成分とする重合により感圧接着性ポリマーを付与しつ
るアクリル系単量体混合物をラジカル重合させるように
したときには、乳化剤無添加でも粒子径の小さい安定し
た分散粒子を得ることができるとともに、この粒子を含
む水分散型感圧性接着剤組成物はこれに架橋剤をあえて
添加しなくとも高接着力でかつ高凝集力を示すものであ
ることを知り、この発明を完成するに至った。
すなわち、この発明は、酸性基を有する不飽和単量体2
〜20重量%とこれと共重合可能なエチレン性不飽和単
量体98〜80重量%とからなるガラス転移点が273
〜360 ’にの共重合体を、この共重合体の酸性基の
少なくとも20%当量に相当するアルカリとこの共重合
体100重量部に対し100〜400重量部の水とによ
って水中に平均粒子径0.01〜0.1μの微粒子とし
て分散させたヒドロゾルの存在下で、アルキル基の炭素
数が1〜10の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
官能基を有する不飽和単量体とを主体とする重合により
感圧接着性ポリマーを付与しつるアクリル系単量体混合
物をラジカル重合させて得られる水分散型感圧性接着剤
組成物に係るものである。
このように、この発明においては、上記特定の手段にて
得られるヒドロゾルの存在下でアクリル系単量体混合物
をラジカル重合させるようにしているから、この方法で
得られる分散粒子はヒドロゾル粒子を重合の場(核)と
して成長した従来の乳化重合法にて得られるものに比し
遜色のない小さな粒子径を有しかつ水中での分散安定性
にすぐれたものとなり、これが接着剤組成物の造膜性に
好結果を持たらすとともにとの造膜性と乳化剤無添加で
あることとによって非常に改善された耐水性を発揮する
また、上記分散粒子はその核となるべきヒドロゾル粒子
がガラス転移点273〜360°Kの共重合体で構成さ
れかつこの周囲部分としてアクリル系の感圧性接着ポリ
マーが生成した構造となっているため、この構造によっ
て高接着力であるとともに高凝集力を示すというすぐれ
た接着特性を発揮する。なお、たとえばヒドロゾル粒子
をガラス転移点が273°K未満となるような共重合体
、たとえば上記のアクリル系の感圧性接着ポリマーなど
で構成したときには、上記この発明の如き高凝集力は得
られなくなる。このことからも上記分散粒子の構造が高
接着力と高凝集力との付与に大きく関与していることが
明らかである。
し発明の構成・作用〕 この発明においてヒドロゾルポリマーを構成する酸性基
を有する不飽和単量体としては、たとえばアクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、
フマル酸などの酸性基としてカルボキシル基を有する不
飽和カルボン酸、スチj/ンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、スルホプロピルアクリレート、2−アクリロイル
オキシナフタレン−2−スルホン酸、2−メタクリロイ
ルオキシナフタレン−2−スルホン酸、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリロイ
ルオキシベンゼンスルホン酸などの酸性基としてスルホ
ン基を有する不飽和スルホン酸などを挙げることができ
、またその他の酸性基を有するものであってもよく、こ
れらの1種もしくは2種以上を使用する。
また、上記酸性基を有する不飽和単量体と共重合可能な
エチレン性不飽和単量体としては、スチレンまたはその
誘導体、酢酸ビニノペアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリル酸アルキルエステル類、メタククリル
酸アルキルエステル類などが挙げられ、これらの中から
酸性基を有する不飽和単量体と共重合させて得られる共
重合体のガラス転移点が273〜360°Kとなるもの
が選択使用される。この共重合可能な不飽和単量体は一
種であっても二種以上を混合して用いてもよい0 上記の酸性基を有する不飽和単量体とこれと共重合可能
なエチレン性不飽和単量体との使用割合は、前者が2〜
20重量%、後者が98〜80重量%となるようにする
のが好ましく、特に好適には前者が3〜15重量%、後
者が97〜85重量%となるようにするのがよい。前者
の単量体が2重量%未満の場合はアルカリ中和によるヒ
ドロゾル化が難しくなり、逆に20重量%を超えると耐
水性の面で劣る結果となり、いずれも不適当である。
上記単量体混合物からなるヒドロゾルポリマーを構成さ
せるための共重合体は、273〜360°Kのガラス転
移点を有するものであり、その重量平均分子量としては
10〜lO1好ましくは10〜106の範囲に設定され
ているのがよい。ガラス転移点が273°K未満となる
ものでは最終生成物の凝集力を充分に改善できず、また
3 60 ’Kを超えてしまうと接着力の低下などをき
たすため、不適当である。また、分子量が低すぎては最
終生成物の凝集力を改善しに(く、逆にあまりに高くな
りすぎると高粘度となってその後のアルカリ処理に支障
をきたし、ヒドロゾルを生成しにくくなるため、好まし
くない。
このような共重合体は通常のバルク重合法もしくは20
重量%以下の有機溶剤を用いた溶液重合法で得ることが
できるほか、大量の有機溶剤を用いた通常の溶液重合法
や乳化重合法、パール重合法で共重合反応を行わせたの
ち、適宜の手段によって溶剤や水、乳化剤、安定剤など
を除去することによって得るようにしてもよい。すなわ
ち、ヒドロゾル化に際しては用いる共重合体を固形物な
いし20M量%以下の有機溶剤を含む状態としておく必
要があり、この観点から、上記適宜の方法でヒドロゾル
化に供するべき共重合体を得ればよい。工程の短縮から
みて、バルク重合法または20重量%以下の有機溶剤を
用いた溶液重合法が好ましい。また、この際の有機溶剤
としては、メタ/−ル、エタノール、n−プロパノーノ
ペイソプロパ/−ノlz、5ec−ブタメールなどのア
ルコール系水溶性溶媒であるのが好ましい。
このようにして得られるガラス転移点が273〜360
°Kの共重合体は、これに共重合体分子中の酸性基の少
なくとも20%当量に相当するアルカリと上記共重合体
100重量部に対して100〜400重量部の割合の水
とを加えて共重合体分子中の酸性基の一部または全部を
中和すると共に共重合体が平均粒子径OO1〜0.1 
/”の範囲で安定に分散されたヒドロゾルとされる。こ
のヒドロゾル化の方法は特に限定されないが、以下の少
なくとも2段階に分割して行う方法によると安定性にす
ぐれるヒドロゾルが得られるため好ましい。
すなわち、まずa工程として、上記原料に共重合体分子
中の酸性基の少なくとも15%当量に相当するアルカリ
と共重合体100重量部に対して10〜40重量部の水
との混合物を加えて撹拌混合し、酸性基の一部を中和す
ることにより上記少量の水を均一に吸収させる。ついで
、b工程として、酸性基の少なくとも5%当量に相当す
るアルカリと所要の水との混合物を撹拌下僚々に加える
ことにより、残りの酸性基を中和する。このb工程にお
いて転相現象がみられ水が連続相となりこの中に共重合
体粒子が平均粒子径0.01〜0.1 pnの範囲で分
散された0/W型の分散体、つまりヒドロゾルが生成す
る。
上記a工程において、アルカリの使用量が酸性基の15
%当量未満であると中和量が不足して系の親水性が低下
しその吸水とアルカリとを添加しても吸水せず分離して
しまう。また水の量が40重量部を超えてしまうとアル
カリ濃度が低下して酸性基の中和が不完全となり上記同
様の問題を生じ、一方10重量部未満ではアルカリを共
重合体中に均一に浸透させるに充分でなく中和が不均一
となって粒子径の小さなヒドロゾルとはなりにくい。
また、上記す工程では残存する酸性基の一部または全部
を中和するに必要なアルカリと適度の最終固型分濃度(
20〜50重量%の範囲)となる量の水とを添加するも
のであり、この際水を単独で加えたときは生成したヒド
ロゾルの経口的安定性にも劣るから、共重合体分子中の
酸性基に対し少なくとも5%当量のアルカリを用いるこ
とが必要である。このアルカリの量は、共重合体の性状
、酸性基の俵などに応じて決められ、酸性基の量が少な
いときには当世以上に加えることが好ましい。
しかし、あまりに多くなりすぎると共重合体の膜特性な
どに悪影響をおよぼすから、一般には、a工程で用いる
アルカリとの合計量が共重合体分子の酸性基の20〜2
00%当量に相当する割合とするのが好ましい。
なお、このb工程は、必要に応じて2段以とに分割して
行ってもよく、この場合アルカリの使用量は各段におい
て共重合体の酸性基の少なくとも5%当量に相当する割
合とする。アルカリ濃度については各段で適宜変化させ
ることができる。たとえば酸性基の絶対量が少ない共重
合体にあっては、前の工程から次の工程に進むにしたが
ってアルカリ濃度が低くなるような複数段に分割するこ
とにより、上記酸性基を効率よく中和することができ、
ヒドロゾル化に好結果が得られる。上記a工程およびb
工程からなる中和処理の温度としては、共重合体の種類
、性状などに応じて一定温度下に保たれるが、一般には
30〜95゛Cである。
また、上記中和処理に用いるアルカリとしては、アンモ
ニア、苛性ソーダ、苛性カリなどの苛性アルカリ、α−
アミノエチルアルコール、エチルアミン、プロピレンア
ミンなどがあり、塗膜あるいはフィルム中にアルカリが
残存することによる悪影響を防止するためには、アンモ
ニアやα−アミノエチルアルコールなどの容易に飛散可
能なものが好ましい。
このようにしてガラス転移点が273〜360°Kの共
重合体を平均粒子径0.01〜o、 i 1mの微粒子
として安定に分散させたヒドロゾルに、アルキル基の炭
素数が1−10の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と官能基を有する不飽和単量体とを主体とする重合によ
り感圧接着性ポリマーを付与しうる単量体混合物を添加
してラジカル重合反応を行わせる。
上記の感圧接着性ポリマーを付与しつる単量体混合物と
しては、具体的にはアクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸イソオク°チル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸プロピルなどのアクリル酸ま
たはメタクリル酸と炭素数1〜10の一価アルコールと
のアルキルエステル100重量部に対して、アクリル酸
、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、メタクリル酸
、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルなどの官能基を有する不飽和単量体を
通常1〜10重量部加えてなる混合物が使用されるが、
場合によりスチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
メタクリロニトリルなどの共重合可能な他の不飽和単量
体を併用することができる。なお、上記の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルは、感圧接着特性を付与する主
たる成分であり、また官能基を有する不飽和at体は被
着体への接着性向上または改質用に使用されるものであ
る。
このような単量体混合物のラジカル重合反応は、適宜の
重合開始剤を用いて一般に60〜80℃の温度で1〜4
時間加熱することによって実施される。この際の上記単
量体混合物の使用量は、ヒドロゾルの固型分(共重合体
)1重量部に対して通常5〜50重量部、好適には7〜
30重量部程度とするのがよい。また用いる重合開始剤
は、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムの如き過硫酸
塩、過酸化水素、過酸化ベンゾイルの如き過酸化物、あ
るいは過硫酸塩とアルカリ金属の亜硫酸塩、重亜硫酸塩
などのような還元剤とを組みあわせたレドックス系など
が挙げられ、その使用量は上記単量体混合物100重量
部に対して0.05〜0.5重量部が適当である。
このようなラジカル重合反応にて得られる水分散型感圧
性接着剤組成物は、分散粒子の粒子径が従来の乳化重合
によって得られるものに比し遜色のない造膜性の向上に
寄与する小さなものであって、しかも乳化剤を用いてい
ないため、これより形成される接着剤層の耐水性が大幅
に改善されたものという特徴を有している。また、重合
の場。
粒子の安定化に寄与するヒドロゾルポリマーのガラス転
移点が273°K以上と高くかつ360 ’に以下の範
囲内にあるため、高接着力と高凝集力とを有する接着剤
層を付与するという利点をも備えている。
この水分散型感圧性接着剤組成物は、これをそのまま感
圧性接着剤として使用に供することができるが、上記凝
集力をさらに大きくするために、適宜の架橋剤を配合し
てもよい。この架橋剤の配合割合は、分散液中のポリマ
ー成分100重量部に対して通常2重量部まで、好適に
は0.005〜1重量部の範囲内とすれば充分である。
架橋剤の配合にあたっては水溶液ないし乳化液として、
また有機溶剤溶液として配合できる。
架橋剤の具体例としては、トリグリシジルインシアヌレ
ートや指環族グリシジルエステル型、脂環族クリシジル
エーテル型、ビスフェノール型、脂肪族型などの末端1
・2−エポキシ基を有する低分子量エポキシ化合物の如
きエポキシ化合物があり、市販品にチバガイギー社製の
エピコート#828、エピコート#1031、シェル社
製のエポン#834、チバ社製のECN#1235.8
産化学社製のTEPICなどがある。またメラミンまた
はその誘導体たとえばモノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ
もしくはヘキサメチロールメラミンの如きポリメチロー
ルメラミン、トリメトキシメチルメラミン、トリブトキ
シメチルメラミンの如きメラミン化合物、市販品である
住人化学社製のタキール#201の如き反応性フエ/−
ル樹脂、チタンアセチルアセトネート、アンモニウムチ
タンラクテートの如き多価金属のキレート化合物、その
他各種インシアネート化合物、1分子中に2個以上のア
ジリジン環を有するアジリジニル化合物、金属塩などが
挙げられる。
この発明の水分散型感圧性接着剤組成物には、さらに必
要に応じて着色剤、充填剤、老化防止剤、粘着付与樹脂
、可塑剤などの公知の配合剤を配合することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明においては、特定の共重合体か
らなるヒドロゾルの存在下で(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを主成分とする重合により感圧接着性ポリマ
ーを付与しうるアクリル系単量体混合物をラジカル重合
させるようにしたことにより、乳化剤を用いなくとも造
膜性にすぐれる水分散型感圧性接着剤組成物を得ること
ができるとともに、これに架橋剤をあえて添加しなくと
も高凝集力でかつ高接着力の接着剤層を形成でき、した
がって耐水性が良好でしかもすぐれた接着特性を発揮す
る水分散型感圧性接着剤組成物を提供することができる
「実施例」 以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。以下において、部とあるのは重量部を意味し、ま
た接着力、保持力(凝集力)、耐水性は下記の方法で測
定したものである。
〈接着力〉 25/’+のポリエステルフィルムの両面に感圧性接着
剤組成物を片面50p厚となるように塗工し、100°
Cで3分間乾燥して両面接着テープをつくり、JISZ
−1528により180度引き剥がし接着力(y/20
m幅)を測定した。
く保持力〉 接着力試験と同様の両面接着テープをつくり、これを2
枚のベークライト板に25X25m+に貼り合わせ、4
0℃および80°CでIKgの荷重をかけてベークライ
ト板が落下するまでの時間(分)を測定した。
く耐水性〉 接着力試験と同様の両面接着テープをつくり、これを4
0℃のイオン交換水に浸漬し、接着剤層の白化状態を観
察した。
実施例1 アクリル酸ブチル   64部 アクリロニトリル    24部 メ  タ  り  リ  ル 酸          
    12 部アゾビスインブチロニトリル   o
、 i s上記組成物のうち12部を11!の四つロフ
ラスコに仕込み、撹拌しながら40分間窒素置換した。
その後、滴下ロートから残量を滴下しなから85°Cで
4時間反応させ共重合体を合成した。この共重合体のガ
ラス転移点は285°Kであった。
次に、撹拌下で上記共重合体のカルボキシル基に対して
25%当量のアンモニアを含む水30.4部を加え、8
0°Cの温度下で1時間中和処理し、充分均一に水を吸
収させたのち、さらに撹拌しながらカルボキシル基に対
して10%当量のアンモニアを含む300部の水を約2
時間要して徐々に滴下した。96部の水を滴下した時点
で、連続層が水となる転層現象が生じた。このようにし
て得られたヒドロゾルは半透明であり、その粘度(25
°C)が350ポイズ、固型分濃度が24.3重量%、
平均粒子径が0.03/”+(ナノサイザーによる)で
あった。
このヒドロゾルの固型分10部に対して、アクリル酸ブ
チル95部とメタクリル酸5部とからなる単量体混合物
を、過硫酸アンモニウム0.2部の添加後、70°Cの
温度下で4時間を要して滴下し、重合させることにより
、この発明の水分散型感圧性接着剤組成物を得た。
比較例1 ヒドロゾルポリマーを構成させるための単量体混合物か
らアクリロニトリル24部を除いた以外は、実施例1と
同様の操作にてガラス転移点が246°Kの共重合体を
得、この共重合体を用いて以下実施例1と同様の操作に
てヒドロゾルの調製および水分散型感圧性接着剤組成物
の調製を行った。
比較例2 アクリル酸ブチル92.2部、アクリロニトリル2.2
部およびメタクリル酸5.6部からなる単量体混合物を
用いて実施例1と同様の操作にてヒドロゾルポリマーを
構成させるためのガラス転移点が226°Kの共重合体
を得た。また、この共重合体を用いて実施例】と同様の
操作にてヒドロゾルを調製し、このヒドロゾルの固型分
10部に対して上記同様の単量体混合物100部を加え
て実施例1と同様の操作にて重合を行うことにより、水
分散型感圧性接着剤組成物を調製した。
実施例2 実施例1の水分散型感圧性接着剤組成物の固型分(ポリ
マー成分)100部に対して、8産化学社製の商品名T
EP I C(エポキシ系架橋剤)0゜05部を水1部
に溶解させた架橋剤水溶液を配合して、この発明の水分
散型感圧性接着剤組成物を調製した。
実施例3 アクリル酸ブチル65部、アクリロニトリル20部、メ
タクリル酸15部およびアゾビスイソブチロニド’Jル
0.1部からなる単量体混合物を用いて実施例1と同様
の操作にてヒドロゾルポリマーを構成させるためのガラ
ス転移点が282°Kの共重合体を得た。また、この共
重合体を用いた以外は、実施例1と同様の操作にてヒド
ロゾルの調製および水分散型感圧性接着剤組成物の調製
を行った。
なお、上記方法で得たヒドロゾルの粘度(25℃)は4
20ポイズ、固型分濃度は24.0重量%、平均粒子径
(ナノサイザーによる)は0.02μであった。
実施例4 実施例3の水分散型感圧性接着剤組成物の固型分(ポリ
マー成分)100部に対して、大日本インキ社製の商品
名スーパーベッカミンMAS (メラミン系架橋剤)2
部を配合して、この発明の水分散型感圧性接着剤組成物
を調製した。
以上の実施例1〜4および比較例1,2の各接着剤組成
物につき、接着力、保持力および耐水性を調べた結果は
、下記の表に示されるとおりであった。
上記の結果から明らかなように、この発明の水分散型感
圧性接着剤組成物は、耐水性にすぐれるとともに、高接
着力でかつ高凝集力を示すものであることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸性基を有する不飽和単量体2〜20重量%とこ
    れと共重合可能なエチレン性不飽和単量体98〜80重
    量%とからなるガラス転移点が273〜360°Kの共
    重合体を、この共重合体の酸性基の少なくとも20%当
    量に相当するアルカリとこの共重合体100重量部に対
    し100〜400重量部の水とによつて水中に平均粒子
    径0.01〜0.1μmの微粒子として分散させたヒド
    ロゾルの存在下で、アルキル基の炭素数が1〜10の(
    メタ)アクリル酸アルキルエステルと官能基を有する不
    飽和単量体とを主体とする重合により感圧接着性ポリマ
    ーを付与しうるアクリル系単量体混合物をラジカル重合
    させて得られる水分散型感圧性接着剤組成物。
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