JPH0762155A - クロロプレンゴム組成物 - Google Patents
クロロプレンゴム組成物Info
- Publication number
- JPH0762155A JPH0762155A JP20920293A JP20920293A JPH0762155A JP H0762155 A JPH0762155 A JP H0762155A JP 20920293 A JP20920293 A JP 20920293A JP 20920293 A JP20920293 A JP 20920293A JP H0762155 A JPH0762155 A JP H0762155A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloroprene rubber
- mercaptoimidazoline
- parts
- weight
- alkyl
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】クロロプレンゴム100重量部に対し、0.1
〜3重量部の2−メルカプトイミダゾリンと、0.1〜
3重量部の炭素数が8以上のアルキル基を有するテトラ
アルキルチウラムジスルフィドの少なくとも一種を含有
することを特徴とするクロロプレンゴム組成物。 【効果】従来の2−メルカプトイミダゾリンと炭素数が
7以下のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジ
スルフィドを用いた組成物と同等の加工安定性を有し、
しかも強度の変異原性を示す揮発性のニトロソアミン化
合物を生成しないため安全衛生性にも優れ、極めて有用
なものである。
〜3重量部の2−メルカプトイミダゾリンと、0.1〜
3重量部の炭素数が8以上のアルキル基を有するテトラ
アルキルチウラムジスルフィドの少なくとも一種を含有
することを特徴とするクロロプレンゴム組成物。 【効果】従来の2−メルカプトイミダゾリンと炭素数が
7以下のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジ
スルフィドを用いた組成物と同等の加工安定性を有し、
しかも強度の変異原性を示す揮発性のニトロソアミン化
合物を生成しないため安全衛生性にも優れ、極めて有用
なものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強度の変異原性を示す揮
発性のニトロソアミン化合物を生成しない炭素数が8以
上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスル
フィドを使用することによって、従来の2−メルカプト
イミダゾリンと炭素数が7以下のアルキル基を有するテ
トラアルキルチウラムジスルフィドの加硫系によって得
られるクロロプレンゴム組成物に劣らない加工安定性を
有するクロロプレンゴム組成物に関する。
発性のニトロソアミン化合物を生成しない炭素数が8以
上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスル
フィドを使用することによって、従来の2−メルカプト
イミダゾリンと炭素数が7以下のアルキル基を有するテ
トラアルキルチウラムジスルフィドの加硫系によって得
られるクロロプレンゴム組成物に劣らない加工安定性を
有するクロロプレンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】クロロプレンゴムは、硫黄変性タイプと
非硫黄変性タイプとに大別され、分子中に極性の塩素を
含有するために、他のジエン系ゴムに比べて耐オゾン
性、耐油性、耐熱性、機械的強度等のバランスした特性
を有している。これらの特性から、電線、工業部品、自
動車部品等の多くの用途に使用されている。
非硫黄変性タイプとに大別され、分子中に極性の塩素を
含有するために、他のジエン系ゴムに比べて耐オゾン
性、耐油性、耐熱性、機械的強度等のバランスした特性
を有している。これらの特性から、電線、工業部品、自
動車部品等の多くの用途に使用されている。
【0003】クロロプレンゴムの加硫方法は、ジエン系
ゴムの硫黄加硫方法とは異なり、酸化亜鉛や酸化マグネ
シウムの組み合わせ、または酸化鉛等の金属酸化物の存
在下で2−メルカプトイミダゾリンを用いる方法が主流
をなしているが、ゴムの加工において大きな問題点であ
るスコーチを起こしやすい欠点がある。また、その使用
量を減量してもスコーチが改良されないだけでなく、適
正加硫までの速度が遅れ、さらに加硫ゴムの物理的性質
が劣るなどの問題がある。このため種々の方法、例えば
2−メルカプトイミダゾリンを主成分として、これにテ
トラアルキルチウラムジスルフィド、ジベンゾチアジル
ジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾール等を併
用してスコーチ性を改良することによって加工安定性を
向上している。
ゴムの硫黄加硫方法とは異なり、酸化亜鉛や酸化マグネ
シウムの組み合わせ、または酸化鉛等の金属酸化物の存
在下で2−メルカプトイミダゾリンを用いる方法が主流
をなしているが、ゴムの加工において大きな問題点であ
るスコーチを起こしやすい欠点がある。また、その使用
量を減量してもスコーチが改良されないだけでなく、適
正加硫までの速度が遅れ、さらに加硫ゴムの物理的性質
が劣るなどの問題がある。このため種々の方法、例えば
2−メルカプトイミダゾリンを主成分として、これにテ
トラアルキルチウラムジスルフィド、ジベンゾチアジル
ジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾール等を併
用してスコーチ性を改良することによって加工安定性を
向上している。
【0004】しかし、従来使用されてきた炭素数が7以
下のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスル
フィドは強度の変異原性を示す揮発性のニトロソアミン
化合物を生成する危険性があり、作業従事者の健康への
悪影響が問題となっている。
下のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスル
フィドは強度の変異原性を示す揮発性のニトロソアミン
化合物を生成する危険性があり、作業従事者の健康への
悪影響が問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は作業従事者の
健康に悪影響を及ぼす危険性のある強度の変異原性を示
す揮発性のニトロソアミン化合物を生成しない炭素数が
8以上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジ
スルフィドを使用し、従来の2−メルカプトイミダゾリ
ンと炭素数が7以下のアルキル基を有するテトラアルキ
ルチウラムジスルフィドの加硫系によって得られるクロ
ロプレンゴム組成物に劣らない加工安定性を有するクロ
ロプレンゴム組成物を提供することにある。
健康に悪影響を及ぼす危険性のある強度の変異原性を示
す揮発性のニトロソアミン化合物を生成しない炭素数が
8以上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジ
スルフィドを使用し、従来の2−メルカプトイミダゾリ
ンと炭素数が7以下のアルキル基を有するテトラアルキ
ルチウラムジスルフィドの加硫系によって得られるクロ
ロプレンゴム組成物に劣らない加工安定性を有するクロ
ロプレンゴム組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明を完
成したものである。すなはち本発明は、クロロプレンゴ
ム100重量部に対し、0.1〜3重量部の2−メルカ
プトイミダゾリンと、0.1〜3重量部の炭素数が8以
上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスル
フィドの少なくとも一種を含有することを特徴とするク
ロロプレンゴム組成物である。
問題点を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明を完
成したものである。すなはち本発明は、クロロプレンゴ
ム100重量部に対し、0.1〜3重量部の2−メルカ
プトイミダゾリンと、0.1〜3重量部の炭素数が8以
上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスル
フィドの少なくとも一種を含有することを特徴とするク
ロロプレンゴム組成物である。
【0007】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0008】本発明で用いるクロロプレンゴムとは、2
−クロロブタジエン−1,3の単独重合体、あるいは2
−クロロブタジエン−1,3とそれに共重合可能な単量
体とからなるクロロプレン共重合体をいう。ここで共重
合可能な単量体としては1−クロロブタジエン−1,
3、2,3−ジクロロブタジエン−1,3、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸アルキル、スチレン、ア
クリロニトリル及び硫黄等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
−クロロブタジエン−1,3の単独重合体、あるいは2
−クロロブタジエン−1,3とそれに共重合可能な単量
体とからなるクロロプレン共重合体をいう。ここで共重
合可能な単量体としては1−クロロブタジエン−1,
3、2,3−ジクロロブタジエン−1,3、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸アルキル、スチレン、ア
クリロニトリル及び硫黄等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0009】次に、本発明における炭素数が8以上のア
ルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスルフィド
としては、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラム
ジスルフィド、テトラオクチルチウラムジスルフィド等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ルキル基を有するテトラアルキルチウラムジスルフィド
としては、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラム
ジスルフィド、テトラオクチルチウラムジスルフィド等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0010】上記のテトラアルキルチウラムジスルフィ
ドの使用量は、クロロプレンゴム100重量部に対して
0.1〜3重量部が好ましく、使用量が0.1重量部未
満の場合は加硫物の物性が不充分であり、逆に使用量が
3重量部を越える場合は、加工安定性が低下する恐れが
ある。2−メルカプトイミダゾリンの使用量は、クロロ
プレンゴム100重量部に対して0.1〜3重量部が好
ましく、使用量が0.1重量部未満の場合は加硫物の物
性が不充分であり、逆に使用量が3重量部を越える場合
は、加工安定性が低下する恐れがある。
ドの使用量は、クロロプレンゴム100重量部に対して
0.1〜3重量部が好ましく、使用量が0.1重量部未
満の場合は加硫物の物性が不充分であり、逆に使用量が
3重量部を越える場合は、加工安定性が低下する恐れが
ある。2−メルカプトイミダゾリンの使用量は、クロロ
プレンゴム100重量部に対して0.1〜3重量部が好
ましく、使用量が0.1重量部未満の場合は加硫物の物
性が不充分であり、逆に使用量が3重量部を越える場合
は、加工安定性が低下する恐れがある。
【0011】本発明による組成物は通常のクロロプレン
ゴムを用いる場合と同様に、加硫するに必要な加硫剤、
補強剤、充填剤、添加剤、加工助剤、可塑剤、老化防止
剤、安定剤等を必要に応じて配合することができ、これ
らによって本発明の効果が消失することはない。
ゴムを用いる場合と同様に、加硫するに必要な加硫剤、
補強剤、充填剤、添加剤、加工助剤、可塑剤、老化防止
剤、安定剤等を必要に応じて配合することができ、これ
らによって本発明の効果が消失することはない。
【0012】
【実施例】次に実施例にもとづき本発明をさらに詳しく
説明するが、これらは本発明を助けるための例であって
本発明はこれらの実施例より何等の制限を受けるもので
はない。
説明するが、これらは本発明を助けるための例であって
本発明はこれらの実施例より何等の制限を受けるもので
はない。
【0013】実施例1〜2、比較例1〜2 表1に示す配合に従い混練し、シート状に加硫成形して
試験片を作成した。試験結果を表2及び表3に示す。
試験片を作成した。試験結果を表2及び表3に示す。
【0014】なお、これらの実施例で用いた値は以下の
測定方法に準拠して得られたものである。 未加硫ゴム物性:JIS K 6300 加硫ゴム物性:JIS K 6301
測定方法に準拠して得られたものである。 未加硫ゴム物性:JIS K 6300 加硫ゴム物性:JIS K 6301
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】2−メルカプトイミダゾリンと炭素数が
8以上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジ
スルフィドを用いた本発明組成物は、従来の2−メルカ
プトイミダゾリンと炭素数が7以下のアルキル基を有す
るテトラアルキルチウラムジスルフィドを用いた組成物
と同等の加工安定性を有し、しかも強度の変異原性を示
す揮発性のニトロソアミン化合物を生成しないため安全
衛生性にも優れ、極めて有用なものである。
8以上のアルキル基を有するテトラアルキルチウラムジ
スルフィドを用いた本発明組成物は、従来の2−メルカ
プトイミダゾリンと炭素数が7以下のアルキル基を有す
るテトラアルキルチウラムジスルフィドを用いた組成物
と同等の加工安定性を有し、しかも強度の変異原性を示
す揮発性のニトロソアミン化合物を生成しないため安全
衛生性にも優れ、極めて有用なものである。
Claims (1)
- 【請求項1】クロロプレンゴム100重量部に対し、
0.1〜3重量部の2−メルカプトイミダゾリンと、
0.1〜3重量部の炭素数が8以上のアルキル基を有す
るテトラアルキルチウラムジスルフィドの少なくとも一
種を含有することを特徴とするクロロプレンゴム組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20920293A JPH0762155A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | クロロプレンゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20920293A JPH0762155A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | クロロプレンゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762155A true JPH0762155A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16569047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20920293A Pending JPH0762155A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | クロロプレンゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762155A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265688A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Fujikura Rubber Ltd | 環境保護クロロプレンゴム組成物 |
WO2015080075A1 (ja) | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 電気化学工業株式会社 | 硫黄変性ポリクロロプレン |
-
1993
- 1993-08-24 JP JP20920293A patent/JPH0762155A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265688A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Fujikura Rubber Ltd | 環境保護クロロプレンゴム組成物 |
WO2015080075A1 (ja) | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 電気化学工業株式会社 | 硫黄変性ポリクロロプレン |
KR20160090821A (ko) | 2013-11-26 | 2016-08-01 | 덴카 주식회사 | 황 변성 폴리클로로프렌 |
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