JPH0761956B2 - 静注可能な免疫グロブリン - Google Patents

静注可能な免疫グロブリン

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JPH0761956B2
JPH0761956B2 JP4203184A JP20318492A JPH0761956B2 JP H0761956 B2 JPH0761956 B2 JP H0761956B2 JP 4203184 A JP4203184 A JP 4203184A JP 20318492 A JP20318492 A JP 20318492A JP H0761956 B2 JPH0761956 B2 JP H0761956B2
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serum globulin
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ロバート・エイ・テノルド
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カツター・ラボラトリース・インコーポレーテツド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規な、静脈注射可能な免疫血清
グロブリンから成る製薬組成物、その製造方法及び人の
治療に対して免疫血清グロブリンを静脈注射によつて投
与するためのその使用に関するものである。
【0002】筋肉注射の可能なガンマグロブリン製剤は
公知である。このような製品の一つは“ハイパーテツ
ド”(カツターラボラトリーズ・インコーポレーテツ
ド、バークレー、カリホルニア)である。
【0003】通常の筋注用ガンマグロブリン製剤は、特
に無ガンマグロブリン血症患者においては、受け入れ難
いほど高い反応の発生のために、安全に静脈注射によつ
て投与することはできない。これらの反応は明らかに、
投与したガンマグロブリンによる補体結合によつて生じ
る血清補体濃度の低下を伴なう[S.Barandum ら、VoxSa
ng.、157〜174(1962)]。抗補体性と呼
ばれるガンマグロブリンの補体結合能力は、特に高分子
量種への凝集によつて、特に分別操作の間に生じる変性
の結果として、著るしく増大する。これらの凝集物の補
体結合機構は、抗原−抗体複合体におけるものと同一で
あると考えられる[D.M.Marcus,J.Immunol.84、2
73〜284(1960)]。100,000×重力に
おける超遠心によつて凝集物を除去するときは、静脈注
射に充分に耐える抗補体活性の低い製品が得られる(Ba
randun ら、前記文献)。
【0004】ガンマグロブリンを静脈注射による投与に
対して安全なものとするために、多くの試みがなされて
いる。これはすべてガンマグロブリンの抗補体活性を除
くことに依存している。超遠心(前記)は技術的に不適
当であつて、それによつて得られる製品は貯蔵中に再び
その抗補体活性を回復する。
【0005】pH4.0における酵素ペプシンによるガ
ンマグロブリンの処理は、分子の蛋白質加水分解的な開
裂を生じさせて、約5Sの超遠心における沈降系数を有
する約10,000の分子量の分屑を与える[A.Nisonof
f ら、Science,132、1770〜1771(196
0)]。この残存分屑は、2価の抗体活性を保存し、且
つ抗補体活性を欠いているので、静脈注射による投与に
十分に耐え且つ有効である[W.Baumgarten,Vox Sang.
13、84(1967)]。けれども、未変性のガンマ
グロブリンに対する19.8日と比較して、無ガンマグ
ロブリン血症患者においてはいくらか長いものの、僅か
18時間という循環半減期によつて迅速に排泄してしま
うために、得られる治療効果は受け入れ難いほど短かい
持続時間を有しているにすぎない[E.Merler ら、Vox S
ang.13、102(1967);B.Jager,Arch.Inter
n.Med.119、60(1967)]。ペプシン処理し
たガンマグロブリンの著るしい半減期の低下は、恐らく
は部分的に分子の大きさの激減によるものと思われるけ
れども、ガンマグロブリンの分解代謝の速度は、ペプシ
ンによつて消化された分子の部分の特異性に関係すると
いう指摘がある[J.L.Fahey ら、J.Exper.Med.,11
、1845〜1868(1963)]。分子のこの部
分は、本発明においては元のままに残つている。ペプシ
ン処理方法のもう一つの欠点は、残存しているペプシン
が動物性のものであつて、特に繰返しの投与において、
抗体の生産を刺激する可能性があるということである
[C.Blatrix ら、Presse Med.77、635〜637
(1969)]。人間からのプラスミンの使用は、この
問題を排除することができるので、静注用ガンマグロブ
リンの製造のための異なる方法の基礎となる。
【0006】人のプラスミンによるガンマグロブリンの
処理は、分子量約50,000の3成分への開裂をもた
らす[J.T.Sgouris,Vox Sang.13、71(196
7)]。十分に低濃度のプラスミンを使用するならば、
約15%の分子が開裂するのみで、85%が元のままの
ガンマグロブリンとして残留する(Sgouris,上記文
献)。消化されずに残る元のままのガンマグロブリン
は、ほとんど抗補体活性を示さず、不利な反応なしに静
脈内に投与することができる[J.Hinman ら、Vox San
g.13、85(1967)]。このようにして調製し
た材料は、試験管内及び生体内保護活性を維持するもの
と思われる[F.K.Zitzpatrick.Vox Sang.13、85
(1967)]。この解決方法の一欠点は、プラスミン
を完全に除去することができないということである。そ
のために、材料を4℃において貯蔵するときにすら、劣
化が継続する。
【0007】pH4.0において37℃で種々の時間に
わたつてガンマグロブリンを温置すると、抗補体活性が
低い水準に低下することが認められている。この結果
は、ガンマグロブリン中に不純物として存在する少量の
血清酵素によつて生じるのではないかということが示唆
されている(Blatrix ら、前記文献)。プラスミン処理
したガンマグロブリンにおけると同様に、この“pH
4.0ガンマグロブリン”は貯蔵中に、予測し得ない速
度で、抗補体活性を回復することが見出されているの
で、患者に投与する前に抗補体活性を測定することが必
要である[J.Malgrasら、Rev.Franc.Trans.13、17
3(1970)]。
【0008】プラスミン処理ガンマグロブリン(Hinman
ら、前記)及びpH4.0ガンマグロブリン[H.Koblet
ら、Vox Sang.13、93(1967);J.V.Wclls
ら、Austr.Ann.Med.18、271(1969);Baran
dun ら、Monogr.Allergy,、39〜60(197
5);Barandun ら、Vox Sang.,、157〜174
(1962)]は生体内で未変性ガンマグロブリンより
も短かい半減期を有している。たとえば、pH4.0ガ
ンマグロブリンの通常の患者中における半減期は約14
日(Koblet ら、前記)であり、一方プラスミン処理物
は16日(Merler ら、前記)の半減期を示す。
【0009】パリの Center National de Transfusion
Sanguine(C.N.T.S)は選択した新鮮な血漿からの
ガンマグロブリンの注意深い分画と濾過によつて、低抗
補体活性を有する静脈内注射の可能なガンマグロブリン
を生産している[Blatrix ら、前記;同、Presse Med,
77、159〜161(1969);M.Steinbuch ら、
Vox Sang.13、103(1967)]。これは注意し
て投与しなければならず、また実際に一部の患者には反
応が生じていることからみて、抗補体活性を完全に欠い
ているものとは思われない。このような反応を排除する
ためには注射前にコーチゾンを与えればよいが、抗補体
活性の明らかに不完全な除去は、その広範囲にわたる使
用に対しては好ましくないものと思われる。
【0010】ガンマグロブリンのジスルフイド結合を還
元したのち末端封鎖剤と反応させることの抗補体活性に
対する効果は、既に研究されている。バランダンら(S.
Barandun,前記)はガンマグロブリンの溶液を0.2M
システアミンによつて、次いで0.2Mヨードアセトア
ミドによつて処理すると、ほとんど完全な抗補体活性の
喪失が生じるのに対して、システアミンまたはヨードア
セトアミド単独による処理は抗補体活性を顕著に低下さ
せないことを見出した。ヨードアセトアミドの毒性のた
めに、これらの研究者は静脈注射可能なガンマグロブリ
ンへのこの解決方法を追究しなかつた。
【0011】変性した免疫血清グロブリンは米国特許第
3,903,262号に記されている。先ず分子中のジス
ルフイド結合の一部を−SH基に還元したのち、−SH
基をアルキル化することによつて、免疫血清グロブリン
を静脈注射可能ならしめた。反応混合物から生成物を分
離したのち、それを滅菌した。このようにして得た生成
物は静脈注射が可能であり、実際的及び潜在的な抗補体
活性の何れをも実質的に有していず、相当する未変性免
疫血清グロブリンの抗補体活性の生理学的半減期及びス
ペクトルを実質的に有していた。
【0012】現在、いくつかの静脈注射の可能なガンマ
グロブリンを米国以外で入手することができる。このよ
うな製品の一つはフランクフルトのビオテスト社のイン
トラグロビンである。この製品はガンマグロブリンのベ
ータープロピオラクトン処理によつて製造する[Stepha
n,Vox Sang.,28、422〜437(1975)]。
この材料は、約0.18のナトリウムイオンと約0.27
の塩素イオンのモル濃度を有している。その製造におい
て使用するベータープロピオラクトンは発ガン物質とし
て疑われている。
【0013】別の静脈注射可能な製品は、日本のミドリ
十字社によつて製造されている(米国特許第4,168,
303号)。これは、20C′H50以下の抗補体活性
と重量で0.06〜0.26部のたとえば塩化ナトリウム
のような中性無機塩を有している、凍結乾燥した、天然
ガンマグロブリン製剤である。
【0014】スイスの赤十字は静脈内投与のための免疫
グロブリンSRCを有している。SRCは80%を超え
る単量体としてのIgGと比較的僅かな割合の2量体、
重合体及び開裂したIgG並びに痕跡のIgAとIgM
を含有している。IgG亜鋼の分布は正常な血清のそれ
と等しい。この製品は凍結乾燥した形態で製造され、1
単位当り3gの蛋白質、5gの庶糖及び少量の塩化ナト
リウムを含有している。希釈物(100ml)は0.9
%の塩化ナトリウムを含有する。
【0015】ヴエノグロブリン(日本のミドリ十字製)
はガンマグロブリンをプラスミンで処理することによつ
て製造される。これもまた重量で1部のプラスミン処理
ガンマグロブリン当りに0.5部の蛋白質安定剤(たと
えばアミノアセテート)を含有している。この製品は白
色粉末として市販され、希釈剤に溶解して使用する。生
成する溶液は透明であるか、または僅かに濁つており、
6.4〜7.4のpHを有している。
【0016】西ドイツのシユワツブによつても静脈注射
の可能なガンマグロブリンが開発されており、これは5
0mg/mlの免疫グロブリン、7mg/mlのグリシ
ン及び7mg/mlの塩化ナトリウムを含有している。
【0017】ヴエイノグロブリンはフランスのメリユー
研究所から入手することができる。これは5gの蛋白質
及びpHと安定性の確保に十分なグリシン及び塩化ナト
リウムを含有している凍結乾燥粉末として市販されてい
る、プラスミン処理ガンマグロブリンである。100m
l当り0.9gの塩化ナトリウムまたは等張性グルコー
スを含有する水溶液が注射用として用いられる。
【0018】西ドイツのベーリングウエルケAGに譲渡
された米国特許第4,160,763号は、免疫グロブリ
ン分屑を低濃度の亜硫酸加水分解剤及び/または水に難
溶性のリン酸塩で処理することによつて製造した、低下
した補体固定を有する静脈内投与のための免疫グロブリ
ンに対するものである。この材料のpHは7.0であ
り、製品は凍結乾燥前に0.85%の塩化ナトリウムと
2.5%(重量/容量)のグリシンを含有している。
【0019】東京の帝人研究所は、新規免疫グロブリン
誘導体に対する米国特許第4,059,571号の記録の
譲受け人である。新規誘導体を含有する静脈内投与用の
水溶性組成物を記している。この誘導体は、ガンマグロ
ブリンの開裂した連鎖間ジスルフイド結合のS−スルホ
ン化物である。
【0020】ペプシン処理した人の免疫グロブリンであ
るグロヴエニンは日本の日本製薬の製品である。典型的
には、上記の製品の溶液は50mg/mlのペプシン処
理免疫グロブリン、2.25%(重量/容量)のアミノ
酢酸及び0.85%(重量/容量)の塩化ナトリウムを
含有している。
【0021】山之内製薬はグロブリンVの販売業者であ
るが、これは225mgのアミノ酢酸と85mgの塩化
ナトリウムを含有する乾燥したペプシン処理ヒト免疫グ
ロブリン(500mg)である。静脈内投与のために
は、乾燥製品を10mlの水に溶解して注射に供する。
【0022】本発明者は、免疫血清グロブリンの単量体
濃度が約90%よりも大であり且つ広い範囲の患者に対
して免疫血清グロブリンを静脈内投与できる程度に実際
的及び潜在的抗補体活性を持続するようなイオン強度及
びpHを有する、変性した静脈内注射の可能な免疫血清
グロブリンを見出した。
【0023】本発明の製品は、免疫血清グロブリン(I
SG)を可溶化して所定の蛋白質濃度の溶液とする。I
SGの単量体含量が約90%よりも高く且つ実際的及び
潜在的抗補体活性がISG製品を静脈内注射可能ならし
める程度となるような水準に、この溶液のpHを調節し
且つ溶液のイオン強度を低下させる。pHとイオン強度
は、蛋白質濃度の調節、滅菌、最終的な容器への充填な
どの間、上記の水準に保つ。
【0024】本発明のISGの一利点は、静脈注射が可
能であることによつて、筋肉注射に伴なう問題を排除す
ることができるということである。その上、本発明の製
品は、還元−アルキル化、ベータープロピオラクトン処
理などにおいて生じるような化学的な変性を実質的に伴
なわない。
【0025】本発明の製品の重要な一特色は、実際的及
び潜在的な抗補体活性を実質的に有しておらず且つまた
重合体状の物質、すなわち、“凝集物”を実質的に含有
していないということである。特に、本発明の製品は、
従来の製剤よりも向上した安定性を示す。この材料は、
その単量体含量と実際的及び潜在的抗補体活性の欠如を
維持しつつ、添加剤の存在なしで長期間にわたつて室温
で保存することができる。
【0026】本発明のもう一つの利点は、静脈注射の可
能なISGの物理的測定値と生理学的機能がほとんど変
化しないということである。すなわち、本発明の材料の
抗体力価は出発材料と著るしくは異ならない。
【0027】好適実施形態の説明 本発明の方法のための出発材料は、未変性の人の免疫血
清グロブリンである。本明細書中の説明及び特許請求の
範囲中で“免疫血清グロブリン”という用語は、文献中
でガンマグロブリン、IgG及び免疫グロブリンGとし
てもまた種々言及されている物質を定義するために用い
る。これは、主として且つ好ましくは、少なくとも約8
5%の、約160,000の分子量を有する、ガンマグ
ロブリンの7S種から成つている。残りの部分は、約3
00,000の分子量を有する、9S種であることが好
ましい。標準的な免疫及び高度免疫(hyperimmune)血
清グロブリン、たとえば、破傷風、狂犬病及び肝炎免疫
血清グロブリン、の両者を使用することができるが、変
性生成物は、それぞれ、免疫及び高度免疫ISGであ
る。すなわち、本発明の方法に対する適当な出発材料
は、コーンの分屑IIまたは分屑III濾過物である
[Cohn ら、J.Am.Chem.Soc.,68、459(194
6);Oncley ら、ibid.,71、541(1949)参
照]。
【0028】分屑IIは、超遠心による研究によると、
主として160,000の平均分子量を有する(約85
%)7S(沈降系数7)種のガンマグロブリンである。
残りの蛋白質は本質的に約300,000の分子量を有
する9S材料である。湿つた分屑IIペースト(固形分
約30%)を通常のようにして凍結乾燥して乾燥ISG
粉末とし、次いでそれを溶解して16.5%の無菌溶液
として筋肉注射用に調製する。本発明の方法に対して
は、湿つた分屑IIペーストまたは乾燥ISG粉末の何
れも、適当な出発材料である。
【0029】本発明の方法の出発物質としては、コーン
分屑IIまたは分屑III濾液中に認められるものと本
質的に同一の蛋白質成分の組成を有する、どのような方
法によつて取得したガンマグロブリンをも使用すること
ができる。
【0030】出発材料としては標準免疫血清グロブリン
及び高度免疫血清グロブリンの何れをも使用することが
できる。公知のように、後者は平均母集団中に普通に見
出されるよりも遥かに高い特異性抗体に対する力価を有
している選ばれた供血者から得た血漿または血清から製
造される。このような供血者は、特定のワクチンによつ
て最近免疫を与えられたか、さもなければ感染または疾
病から最近回復したものの何れかである。これらの高力
価の血清または血漿を集めて、分屑IIが単離する点ま
で通常のコーン分別手順を施す。現在、高度免疫血清グ
ロブリンに対するビユーロー・オブ・ビオロジツクス
(BoB)抗体標準は、筋肉内に投与すべき製品に基づ
いている。これらの標準は還元したグロブリン(1〜1
0ml)の標準的な筋肉内用量を投与するという仮定に
基づいている。所望の免疫学的応答を達成するために必
要な抗体の量は、静脈内に投与した場合には実質的に低
下するから、同一の血清抗体力価を与える静脈内用量は
筋肉内用量よりも実質的に少ないことは明らかである。
すなわち、筋肉内ISGと高度免疫血清グロブリンの用
量は、同じ抗体活性のグロブリンを静脈内に投与すると
きに同一の血清抗体力価を達成するために必要な用量よ
りも高くなければならない。
【0031】出発する湿つたペーストまたは凍結乾燥し
た粉末を一定量の水またはその他の生理学的に受容しう
る基剤中に溶解して、約0.5〜20%、好ましくは約
5%の濃度の蛋白質溶液とする。分屑IIIの濾液を用
いる場合には、常法によつて望ましい蛋白質濃度に濃縮
しなければならない。この方法においてはどのような蛋
白質濃度を用いてもよい。しかしながら、上記の範囲が
実際的な見地から好適である。
【0032】蛋白質を溶解または濃縮したのち、たとえ
ば塩酸のような生理学的に受容しうる酸の添加によつ
て、約3.5〜5.0、好ましくは約3.8〜4.2のpH
に調節する。一般に、蛋白質溶液中の単量体物質を最大
に保つ点にpHを調節する。しかしながら、pHはゲル
化をもたらすほど低くてはならない。温度はISG材料
に対して有害であつてはならない。良好な結果は約0〜
20℃の温度範囲内で得られる。このように調節した材
料を次の段階前に何らかの時間にわたつて保持する必要
はない。しかしながら、所望するならば、材料を何らの
悪影響なく保存することもできる。
【0033】pHの調節後に蛋白質溶液を処理して、そ
のイオン強度をISG製剤の単量体含量が約90%より
も高く、好ましくは約95%よりも高く、且つさらに好
ましくは約98%よりも高くなり、且つ実際的及び潜在
的抗補体活性がISG製剤を静脈注射可能ならしめるよ
うなものとなる水準まで低下させる。そのためには、実
際の抗補体活性が約2mg蛋白質/C′H50単位より
も高くなければならない。生成物の非特異的補体結合活
性は、任意的に力価測定した補体とヘモリシンを用いて
測定する。抗補体活性として知られる補体結合活性は1
C′H50単位を不活性化(結合)することができる蛋
白質製品mgとして記す。1C′H50単位は任意的に
力価測定した補体及びヘモリシン系中の補体の50%を
活性化することができる蛋白質の量として定義する。
【0034】溶液のイオン強度(Г/2)は、5%蛋白
質溶液としての製品が約15NTU(国定濁度単位)未
満、好ましくは約2NTU未満の比濁分析の読みを有し
ているようなものでなければならない。
【0035】本発明では、米国、コロラド州ラブランド
(loveland)のハツチ(Hach)社によつて製造されたハ
ツチレシオ−濁度計(Hach Ratio Turbimeter)を使用
して、比濁分析を行つた。イオン強度(Г/2)は下式
のように定義される:
【0036】
【数1】 ここで C+=たとえばNa+、K+、Ca2+、Mg2+
どのような金属イオンを包含する陽イオンであり、 C-=たとえばCl-、Br-のようなハロゲンイオン、
酢酸またはクエン酸イオンなどのようなカルボン酸イオ
ンを包含する陰イオンであり、 Z+=C+の電荷であり、且つ Z-=C-の電荷である。
【0037】前記のようなイオン強度は約0.001ま
たはそれ以下であることが好ましい。上記の処理は、た
とえば限外濾過、透析濾過(diafiltration)、透析な
どのような標準的な方法またはそれらの組合わせによつ
て行なうことができる。たとえば適当なpHにおける蛋
白質溶液を少なくとも5容量の水の交換で、通常は約4
〜8容量の交換によつて透析濾過して、イオン強度を少
なくとも約0.001に低下させる。この処理の間にペ
プチド及びたとえばアルコールのようなその他の不純物
の濃度もまた、一般に痕跡量まで低下する。
【0038】上記の処理後または処理中に、pHを測定
し且つ約3.5〜5.0の範囲内に保つ。
【0039】このように処理した材料の蛋白質濃度を、
次いで、たとえば5%、10%、15%、等々というよ
うに、最終製品中で望ましい水準に調節する。この調節
はISGに対して有害でない通常の方法、たとえば限外
濾過、逆浸透、昇華、蒸発などによつて達成される。や
はり、製剤のpHは約3.5〜5.0、好ましくは約3.
8〜4.2の範囲内に保つ。
【0040】次いでISG製剤を緊張性(tonic)なら
しめる、すなわち、それを生理学的な状態と両立するよ
うにさせるため、またはそれを注射において生理学的に
受容しうるものとするために、処理する。これに関して
は、製剤のイオン強度(前記参照)を高めることなしに
緊張性(張度、tonicity)が得られるようにしなければ
ならないということに注意することが重要である。この
目的は、ISG製剤に一定量の、たとえばグリシンなど
のようなアミノ酸、またはマルトース、デキストロー
ス、フルクトース、などのような炭水化物、あるいはた
とえばマンニトール、ソルビトールなどのような糖アル
コールまたは緊張性を与えるために十分なそれらの混合
物を加えることによつて達成される。たとえば、ISG
製剤を緊張性とするためには、それを約10%のマルト
ース(重量/容量に基づいて)と混合すればよい。
【0041】与えられた溶液の張度は、溶媒のmオスモ
ル(osmols)/kg(本発明の場合、溶媒は水)の単位
として表わされる。
【0042】市販の静脈用免疫グロブリン溶液は、25
0〜650mオスモル/kgの浸透圧値(osmolality v
alue)を示しているが、一般的に許容されている浸透圧
値の範囲は295〜315または289〜308であ
る。
【0043】上記の調節後に、通常は適当な媒体を通じ
る滅菌濾過によつて滅菌し、次いで最終的な容器中に充
填する。最終容器中に詰めたのちに滅菌ISG製品を凍
結乾燥することも可能である。静脈注射用には凍結乾燥
した材料を注射前に医学的に許容しうる水に溶解する。
製品を凍結乾燥前に緊張性としない場合には、凍結乾燥
した材料を、医学的に許容しうる水と製剤を緊張性なら
しめるべき量の前記の物質の中の一つを含有する溶液中
に、溶解しなければならない。
【0044】本発明のISGは主として静脈内投与に向
けたものであるけれども、ISG製剤は、適当な賦形剤
を含有しているならば、筋肉内に投与することもでき
る。それ故、本発明の組成物局面は、静脈内投与に適合
する製薬学的に許容しうる水性の基剤中の本発明の静脈
注射可能なISGの溶液から成る組成物である。ISG
は実質的に純粋である。ISGは、そのままで静脈内投
与に適しているかまたはたとえば水または前記のような
希釈剤による受容しうる濃度への希釈後に静脈内投与す
るために適している濃度、たとえば約1〜18%溶液、
好ましくは約1〜15%以上、更に好ましくは即座の投
与に対する約10%、及び投与前の希剤に対しては約1
6%の濃度で、これらの溶液中に存在することができ
る。ISGは、単独で、または他の血液製剤、たとえば
全血、血漿、血漿蛋白質分屑、フイブリノーゲン、たと
えば因子VIII、因子IX濃縮物などのような凝血因
子及びアルブミンと組合わせて、または一緒に、静脈内
に投与させることができる。
【0045】その使用局面において、本発明は、通常は
人への、前記の如き製薬組成物の静脈内投与に関するも
のである。組成物は、通常のようにして、たとえば、適
切な治療量の抗体を提供する量で、投与する。16.5
%蛋白質溶液に対しては、約1〜25mlが通常の1回
の用量である。その後の投薬は、病気の重さ及び病気へ
の暴露の時間に依存して、通常は1〜3週以内である。
【0046】前記のように、本発明の製品は、治療のた
めに使用することができる調合薬中に混入させることが
できる。しかしながら、“調合薬”という術語は本明細
書においては広い意味で、治療目的のためばかりでな
く、この分野で公知の診断及び試薬として、たとえばワ
クチン、インターフエロンなどの生産のためのビールス
のような有機体を血漿または血漿分屑、たとえばコーン
流出液II+III、コーン分屑IV、コーン分屑V、
その他、の上で生長させる組織培養物として、その他の
ためにも用いることができる本発明による組成物を含有
する製剤を包含することを意図する。治療用としての調
合薬は、治療量、すなわち、予防または治癒健康方策の
ために必要な量、の本発明の組成物を含有していなけれ
ばならない。調合薬を診断または試薬として用いようと
する場合は、これは診断または試薬量のかかる組成物を
含有していなければならない。同様に、組織培養物また
は培養基中で用いる場合には、培養基は望ましい生長を
達成するために十分な組成物を含有していなければなら
ない。
【0047】本発明のガンマグロブリンは、直接的及び
潜在的の両方で、実質的に抗補体活性を有していない。
【0048】抗体力価は、出発する未変性のガンマグロ
ブリンと著るしくは異ならない。すなわち、出発ISG
の抗体力価に依存して、通常または高度免疫、たとえば
破傷風または狂犬病高度免疫グロブリンである。抗体分
子は、抗原と共に沈殿する能力が示すように、2価であ
る。
【0049】本発明のISGの他の特色は、蛋白質加水
分解活性を有していないことである。ISGのいくつか
の試料は貯蔵したときに断片を生じることが知られてい
る。このような断片は、しばしばプラスミンと推定され
る汚染する酵素による蛋白質加水分解的な消化による。
断片化は溶液中の活性な抗体の量の低下を生じさせるの
で望ましくない。本発明の方法は、ISG中の蛋白質加
水分解活性を、検出不可能な水準まで、または多くとも
痕跡の水準まで、著るしく低下させる。
【0050】本発明の製品の第一の且つ重要な特徴は、
その安定性である。本発明の製品は、その抗体活性、単
量体含量、清澄性、抗補体活性の欠如などの顕著な変化
(たとえ変化があつたとしても)なしに、長時間にわた
つて貯蔵することができる。たとえば、本発明に従つて
製造した無菌の、最終容器中の材料は、前記の品質の顕
著な変化なしに、6ケ月を越える期間にわたつて室温で
保存することができる。
【0051】この安定性は前記のようなpHとイオン強
度の調節によつて取得することができる。従来は、一方
のpHとイオン強度及び他方の静脈注射の間の関係は認
められていなかつた。前記のようにpH4におけるガン
マグロブリンの処理は公知である。しかしながら、この
ようにして処理した材料を次いで患者への投与のため
に、約7のpHにもどしていた。その上、たとえば塩化
ナトリウムのような塩の添加を緊張性の取得のために使
用した。
【0052】本発明の製品の関連する利益は、その緩衝
能力の欠如である。本発明の製品は驚くべきことにpH
3.5〜5.0で投与することができる。しかしながら、
イオン強度をきわめて低い水準に低下させてあるから、
塩の存在により本質的にpH3.5〜5.0に緩衝した材
料の投与において生じるような生理学的なpHの乱れ
は、たとえあつたとしても、きわめて僅かにすぎない。
【0053】
【実施例】以上の例証的な実施例によつて本発明をさら
に実証する。
【0054】実施例1 コーン分別スキーム(コーンら、前記文献)からの分屑
III濾液(2100l)のpHを、1NHClの添加
によつて、4.0に調節した。約40lのHClを十分
に撹拌しながら1分間に1l未満の速度で加えた。次い
で分屑III濾液を限外濾過装置中に計り入れた。限外
濾過と透析濾過を用いて、生成物の温度を10℃よりも
低く保ちながら、アルコールの濃度をできる限り迅速に
低下させた。冷蒸留水を用いて約350lの一定容量に
保つた。1分間当り20l程度の高い流出速度が認めら
れた。すべての分屑III濾液を約5%蛋白質まで濃縮
し且つ生成物のアルコール濃度を8%よりも低く低下さ
せたのちに、冷蒸留水を用いて7容量の交換を行なつ
た。生成物の温度は20℃程度まで変化するままにまか
せた。次いで免疫血清グロブリン溶液を8%蛋白質まで
濃縮して限外濾過装置から流し出した。透明な“水様”
の状態で120lの8%免疫血清グロブリンを回収し
た。この材料は0.001(計算により求めた)のイオ
ン強度と4.2のpHを有していた。この材料の部分試
料を5%蛋白質において10%マルトースによつて緊張
性とした。これを安定性及びその他の試験のために25
0mlのびん(60本)中に入れた。初期の高圧液体ク
ロマトグラフイー(HPLC)結果は、99%を超える
単量体濃度を示した。このロツトはIGIVに対するす
べての典型的な試験に合格した。いくつかの容器を室温
で貯蔵し、6ケ月後にHPLCは単量体濃度がなお99
%よりも高いことを示した。
【0055】
【表1】 第 1 表 HPLC単量体(99.1%) 2量体(0.9%) 3量体(0) 空隙(0) 抗補体活性 蛋白質3mg/C′H50単位 pKA 対照の11% 緩衝能力 16.24ミリ当量/l 超遠心 6.6S 90.8% 9.8S 9.2% 比濁計 1.5NTU 同様な部分試料を0.2Mの濃度までのグリシンの添加
によつて緊張性とした。
【0056】実施例2 実施例1に従つて調製した120lの8%免疫血清グロ
ブリンの部分試料(6l)を1NHClで処理してpH
4.0としたのち、凍結乾燥した。この材料に注射のた
めの水を加えて5%蛋白質濃度とした。還元した材料は
下記の特性を示した。
【0057】
【表2】 第 2 表 HPLC単量体(98.5%) 2量体(1.5%) 3量体(0) 空隙(0) 抗補体活性 蛋白質3mg/C′H50単位

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療有効量の免疫血清グロブリンの水溶
    液から成り、該溶液は5%蛋白質濃度における溶液が1
    5NTUよりも小さい比濁分析の読み、3.5〜5.0
    のpH及び生理学的に許容しうる張度を有するようなイ
    オン強度を有することを特徴とする、安定な、無菌の、
    静脈注射可能な免疫血清グロブリン製薬組成物。
  2. 【請求項2】 生理学的に許容しうる張度を溶液に与え
    るに充分な量で、炭水化物、糖アルコール及びアミノ酸
    より成る群から選らばれる物質を包含する、特許請求の
    範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】(a) 免疫血清グロブリンの治療有効量
    を含む水溶液を生成せしめる工程、 (b) 該溶液のpHを3.5〜5.0に調節する工
    、且つ (c) 該溶液のpHを3.5〜5.0に保ちながら、
    溶液のイオン強度(Γ/2)を5%蛋白質濃度における
    溶液が約15NTUよりも小さい比濁分析の読みを有す
    るような水準まで低下させる工程を含んでなる静脈注射可能な免疫血清グロブリン製薬組
    成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 段階(a)における溶液が0.5〜20
    重量%の蛋白質濃度を有する、特許請求の範囲第3項記
    載の方法。
  5. 【請求項5】(d) 溶液に炭水化物、糖アルコール及
    びアミノ酸より成る群から選らばれる物質を加えること
    によって、イオン強度を上昇させることなく前記溶液
    緊張性ならしめる工程、 且つ (e) 溶液を滅菌する工程 さらに含んでなる特許請求の範囲第3項記載の方
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