JP2004536129A - セツキシマブおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む液体製剤 - Google Patents
セツキシマブおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む液体製剤 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、セツキシマブ(登録商標)、上皮成長因子受容体(EGF受容体)に対するキメラモノクローナル抗体を含む安定な液体製剤に関する。この製剤は高い貯蔵安定性を有し、腫瘍を治療するために非経口で使用することができる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、上皮成長因子受容体(EGF受容体)に対するキメラモノクローナル抗体C225(セツキシマブ(登録商標))を含む安定な液体製剤に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な生体外(in vitro)および生体内(in vivo)の研究から、抗体によるEGF受容体の遮断は、例えば、癌細胞増殖の抑制、腫瘍媒介血管新生の低減、癌細胞アポトーシスの誘発、ならびに放射線療法および従来の化学療法の毒作用の増大により、様々なレベルで腫瘍に作用することがわかっている。セツキシマブ(登録商標)は、EGF受容体に結合する極めて有望な抗体である。セツキシマブ(登録商標)すなわちC225は、様々な種のDNAを組換えたものであり、Naramuraら(Cancer Immunol.Immunotherapy 37、343〜349頁、1993年)によって初めて記載された。セツキシマブ(登録商標)の調製に関しては、前記学術文献を参照されたい。
【0003】
他の抗体と同様に、セツキシマブ(登録商標)は治療に適用する液剤として非経口的に使用する。抗体を含む溶液に特有の問題は、凝集および多量体タンパク質を形成する傾向があることである。還元できる多量体の場合、これは、隣接基間の相互作用による偶発的分子間ジスルフィド架橋形成に帰すことができる。疎水性相互作用および関連する非還元性多量体の形成も可能である。さらに、脱アミド反応が起こり、それに続いてタンパク質分解反応が生じる。
【0004】
前記凝集傾向の結果として、抗体溶液の貯蔵中に生成物の沈殿が起こり、したがって溶液を含む容器からの除去に再現性があるか不確かである。さらに、粒子含有溶液を非経口適用すると、塞栓を形成する可能性がある。その結果、それぞれの場合に患者に必要な用量の再現性投与が保証されず、必要な安全性を伴って適用することができなくなる。注射前にろ過することによって凝集体を食い止めることができるが、この方法は、追加のステップを伴い、したがって複雑であり、臨床で実施するにはあまり適していない。未知の割合の抗体がそれぞれの場合に溶液から分離されるため、この用量再現性の問題はなお未解決のままであり、かつ、ろ過後の粒子形成は、引き続き安全性の上でのリスクであり続けることを意味する。
【0005】
モノクローナル抗体を安定化させる一般的な方法は、抗体および助剤を含む溶液を凍結乾燥することである。しかし、凍結乾燥は非常に時間がかかり、かつエネルギーを消費し、その結果コストがかかる。凍結乾燥体はまた、溶解させてから投与しなければならない。
【0006】
欧州特許第0 073 371号では、静脈内に投与でき、安定化のためにpHが3.5〜5.0とした免疫グロブリン組成物が記載されている。しかし、このような低いpH値は、注射部位で望ましくない不耐性反応をもたらす。
【0007】
米国特許第6,171,586号では、等張性を確立するためにNaClを除外した、抗体の液体製剤中におけるpH4.48〜5.5の酢酸緩衝液、界面活性剤、およびポリオールの使用が開示されている。pHが低く等張性を欠くために、注射部位での不耐性反応が同様に起こる可能性がある。
【0008】
特定の抗体を含む他の製剤の例として、現時点では、欧州特許第0 280 358号、欧州特許第0 170 983号、および米国特許第5,945,098号に言及することができる。
【0009】
これらのうち、欧州特許第0 280 358号では、ある種のホルモンに対して安定化させるために抗体溶液にデキストランを加え、9カ月以上の安定化を達成したことが記載されている。
【0010】
欧州特許第0 170 983号には、加水分解した卵白アルブミンと共に加熱して熱不安定性モノクローナル抗体を安定化し、45℃で7日間貯蔵した後も、抗体を安定なままにすることが記載されている。しかし、非経口投与するための投与可能な製剤に他の種のタンパク質を加えることは、それに関連する問題、特にその抗原性があり得るために望ましくない。
【0011】
米国特許第5,945,098号では、免疫グロブリンGの液体製剤の安定化のために、グリシン、ポリソルベート80、およびポリエチレングリコールを使用することが開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、特にセツキシマブ(登録商標)用の、非経口投与に適した、十分に忍容性があり、室温で貯蔵したときに少なくとも1年間安定な液体製剤を発見することである。この製剤は、簡単な組成であるべきであり、毒性の点で問題のあるどんな助剤も含むべきではない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
驚くべきことに、これらの要件を満たす、セツキシマブ(登録商標)に加えて、約pH6〜約pH8の範囲のリン酸塩緩衝液およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む溶液の形の製剤が発見された。したがって、本発明は、pH6〜pH8の範囲のリン酸塩緩衝液およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む安定な液体薬剤組成物に関する。pHは、好ましくは6.5〜7.5の範囲であり、pHが約7.2であることが特に好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
使用することができるリン酸塩緩衝液は、リン酸水素二ナトリウムやリン酸二水素カリウムなど、リン酸の一および/または二ナトリウムおよびカリウム塩、ならびに、例えば、リン酸水素二ナトリウムとリン酸二水素カリウムの混合物など、ナトリウム塩およびカリウム塩の混合物の溶液である。このリン酸塩緩衝液は、本発明による製剤中に2mM〜100mMの濃度範囲で存在することができる。5mM〜20mMの濃度範囲がより好ましく、約10mMが特に好ましい。
【0015】
セツキシマブ(登録商標)は、本発明による製剤中に0.1mg/ml〜25mg/mlの濃度で存在することができる。2mg/ml〜10mg/ml存在することが好ましく、約5mg/ml存在することが特に好ましい。
【0016】
ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ツイーン(Tween)という商標名でも知られている。本発明による製剤は、特にポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート、およびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレートを含むことができる。ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートおよびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートが好ましく、それらのうちポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートが特に好ましい。ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、製剤中に0.001%〜1.0%の濃度で存在することができる。0.005%〜0.1%存在することが好ましく、約0.01%存在することが特に好ましい。
【0017】
本発明による製剤はさらに、等張性を確立するのに必要な濃度で、等張化剤、好ましくは例えば塩化ナトリウムや塩化カリウムなど生理的に許容される塩、あるいは例えばグルコースやグリセリンなど生理的に許容されるポリオールを含むと有利である。したがって、本発明は、セツキシマブ(登録商標)、約pH6〜約pH8の範囲のリン酸塩緩衝液、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、および等張性を確立するのに必要な濃度の等張化剤を含む液体製剤に関する。この製剤は、等張化剤として塩化ナトリウムを含むことが好ましい。
【0018】
本発明の特に有利な実施形態によれば、この液体製剤は、セツキシマブ(登録商標)約5mg/ml、pHが約7.2のリン酸緩衝液約10mM、塩化ナトリウム約145mM、およびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート約0.01%を含む。
【0019】
本発明による製剤は、前記成分をセツキシマブ(登録商標)含有溶液に加えることによって調製することができる。このために、前記他の成分を所定の濃度で含む所定の容積の保存溶液を、有利には、後者の調製時に得られた所定濃度のセツキシマブ(登録商標)の溶液に加え、必要に応じて、この混合物をあらかじめ計算しておいた濃度に水で希釈する。あるいは、これらの成分を固形物として、セツキシマブ(登録商標)含有出発溶液に加えることもできる。セツキシマブ(登録商標)が固形物の形、例えば凍結乾燥体の形をとる場合、まずセツキシマブ(登録商標)を水あるいは1種または複数の他の成分を含む水溶液に溶解し、続いてそれぞれの場合に必要な量の、固形のおよび/または水に溶かした他の成分を含む保存溶液を加えることによって、本発明による製剤を調製することができる。セツキシマブ(登録商標)は、有利には、他のすべての成分を含む溶液に直接溶解することもできる。本発明による製剤中に存在する1種または複数の成分を、有利には、早ければセツキシマブ(登録商標)調製プロセスの最中にまたは終わりに加えることができる。これは、好ましくはセツキシマブ(登録商標)を、その調製後に実施する精製の最終段階で、1種、いくつかのまたは他のすべての成分を含む水溶液に直接溶解することによって実施することができる。その場合、この製剤を調製するために、他のそれぞれの成分をそれぞれの場合により少ない量で加えるだけでよく、かつ/または全く加えなくてもよい。これは、本発明による製剤が直接得られるように、それぞれの成分を、その調製後に実施する精製の最終段階で、他のすべての成分を含む水溶液に直接溶解する場合、特に好ましい。
【実施例】
【0020】
例により、それに限定されることなく、本発明を説明する。
【0021】
(例1)
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)5mg/ml
pH7.2のリン酸ナトリウム緩衝液10mM
塩化ナトリウム45mM
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート0.01重量%
【0022】
それぞれの成分を所定の濃度で含む、所定の体積の水溶液を混合することによって調製を実施した。以下の溶液を使用した。
【0023】
以下のものを含む溶液A(活性成分溶液):
セツキシマブ(登録商標)9.7mg/ml
pH7.2のリン酸ナトリウム緩衝液10mM(リン酸水素二ナトリウム七水和物2.07g/lおよびリン酸二水素ナトリウム一水和物0.31g/lからなる)
塩化ナトリウム145mM
(この溶液は、その調製後に実施したクロマトグラフ活性成分精製の最終段階で、溶液Bを用いてカラムから活性成分を溶出することによって得た。)
【0024】
溶液B(緩衝液/塩類溶液):
溶液Aに対応するが、活性成分を含まない。
【0025】
溶液C(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル溶液):
溶液Bに対応するが、さらにポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート1重量%を含む。
【0026】
本発明による製剤を調製するために、溶液A10ml、溶液B9.8ml、および溶液C0.2mlを互いに合わせた。
【0027】
バイアルに移す前に、調製した溶液を、無菌フィルターを用いてろ過した。ピペットを用いて、バイアルにそれぞれ溶液2mlを満たした。続いて、このバイアルを栓で密封し、圧着した。
【0028】
(例2) 比較用製剤
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)5mg/ml
pH7.2のリン酸ナトリウム緩衝液10mM
塩化ナトリウム145mM
【0029】
比較用製剤を調製するために、例1に記載した溶液Aおよび溶液B各10mlを互いに合わせた。
【0030】
(例3)
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)2mg/ml
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート0.1重量%
リン酸水素二ナトリウム20mM
グルコース5重量%
【0031】
それぞれの成分を所定の濃度で含む、所定の体積の水溶液を混合することによって調製を実施した。以下の溶液を使用した。
【0032】
溶液A:
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)4mg/ml
リン酸水素二ナトリウム20mM
【0033】
(この溶液は、その調製後に実施したクロマトグラフ活性成分精製の最終段階で、溶液Bを用いてカラムから活性成分を溶出することによって得た。)
【0034】
溶液B(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル/グルコース溶液):
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート0.2重量%
グルコース10重量%
リン酸水素二ナトリウム20mM
調製するために、溶液A10mlと溶液B10mlを互いに合わせた。
【0035】
バイアルに移す前に、調製した溶液を、無菌フィルターを用いてろ過した。ピペットを用いて、バイアルにそれぞれ溶液2mlを満たした。続いて、このバイアルを栓で密封し、圧着した。
【0036】
(例4)
本発明による製剤の安定性をストレス試験で試験した。このために、例1による溶液を含むバイアル、および比較のための、例2による溶液を含むバイアルを、40℃、大気の相対湿度75%で貯蔵した。貯蔵前および所定の貯蔵時間後、それぞれの場合にバイアル3本を、冷光源を用いて直接照明下で視覚的に評価し、曇り度の基準となる、350nmおよび550nmにおける溶液の吸収を測定した。さらに、それぞれの場合にバイアル3本を取り出し、HPLCゲルろ過によってセツキシマブ(登録商標)および分解生成物の含有量について分析した。
【0037】
ゲルろ過HPLCでは、移動媒体としてpH7.2のリン酸塩緩衝液を使用した。カラム:Toso Haas TSKgel G 3000 SWXL(内径7.8mm、長さ30cm)、流速:0.5ml/分である。280nmにおいて検出を実施した。
【0038】
安定性試験の結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
この結果は、比較用溶液と比べて、本発明による製剤の安定性が著しく増大したことを示している。
【0001】
本発明は、上皮成長因子受容体(EGF受容体)に対するキメラモノクローナル抗体C225(セツキシマブ(登録商標))を含む安定な液体製剤に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な生体外(in vitro)および生体内(in vivo)の研究から、抗体によるEGF受容体の遮断は、例えば、癌細胞増殖の抑制、腫瘍媒介血管新生の低減、癌細胞アポトーシスの誘発、ならびに放射線療法および従来の化学療法の毒作用の増大により、様々なレベルで腫瘍に作用することがわかっている。セツキシマブ(登録商標)は、EGF受容体に結合する極めて有望な抗体である。セツキシマブ(登録商標)すなわちC225は、様々な種のDNAを組換えたものであり、Naramuraら(Cancer Immunol.Immunotherapy 37、343〜349頁、1993年)によって初めて記載された。セツキシマブ(登録商標)の調製に関しては、前記学術文献を参照されたい。
【0003】
他の抗体と同様に、セツキシマブ(登録商標)は治療に適用する液剤として非経口的に使用する。抗体を含む溶液に特有の問題は、凝集および多量体タンパク質を形成する傾向があることである。還元できる多量体の場合、これは、隣接基間の相互作用による偶発的分子間ジスルフィド架橋形成に帰すことができる。疎水性相互作用および関連する非還元性多量体の形成も可能である。さらに、脱アミド反応が起こり、それに続いてタンパク質分解反応が生じる。
【0004】
前記凝集傾向の結果として、抗体溶液の貯蔵中に生成物の沈殿が起こり、したがって溶液を含む容器からの除去に再現性があるか不確かである。さらに、粒子含有溶液を非経口適用すると、塞栓を形成する可能性がある。その結果、それぞれの場合に患者に必要な用量の再現性投与が保証されず、必要な安全性を伴って適用することができなくなる。注射前にろ過することによって凝集体を食い止めることができるが、この方法は、追加のステップを伴い、したがって複雑であり、臨床で実施するにはあまり適していない。未知の割合の抗体がそれぞれの場合に溶液から分離されるため、この用量再現性の問題はなお未解決のままであり、かつ、ろ過後の粒子形成は、引き続き安全性の上でのリスクであり続けることを意味する。
【0005】
モノクローナル抗体を安定化させる一般的な方法は、抗体および助剤を含む溶液を凍結乾燥することである。しかし、凍結乾燥は非常に時間がかかり、かつエネルギーを消費し、その結果コストがかかる。凍結乾燥体はまた、溶解させてから投与しなければならない。
【0006】
欧州特許第0 073 371号では、静脈内に投与でき、安定化のためにpHが3.5〜5.0とした免疫グロブリン組成物が記載されている。しかし、このような低いpH値は、注射部位で望ましくない不耐性反応をもたらす。
【0007】
米国特許第6,171,586号では、等張性を確立するためにNaClを除外した、抗体の液体製剤中におけるpH4.48〜5.5の酢酸緩衝液、界面活性剤、およびポリオールの使用が開示されている。pHが低く等張性を欠くために、注射部位での不耐性反応が同様に起こる可能性がある。
【0008】
特定の抗体を含む他の製剤の例として、現時点では、欧州特許第0 280 358号、欧州特許第0 170 983号、および米国特許第5,945,098号に言及することができる。
【0009】
これらのうち、欧州特許第0 280 358号では、ある種のホルモンに対して安定化させるために抗体溶液にデキストランを加え、9カ月以上の安定化を達成したことが記載されている。
【0010】
欧州特許第0 170 983号には、加水分解した卵白アルブミンと共に加熱して熱不安定性モノクローナル抗体を安定化し、45℃で7日間貯蔵した後も、抗体を安定なままにすることが記載されている。しかし、非経口投与するための投与可能な製剤に他の種のタンパク質を加えることは、それに関連する問題、特にその抗原性があり得るために望ましくない。
【0011】
米国特許第5,945,098号では、免疫グロブリンGの液体製剤の安定化のために、グリシン、ポリソルベート80、およびポリエチレングリコールを使用することが開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、特にセツキシマブ(登録商標)用の、非経口投与に適した、十分に忍容性があり、室温で貯蔵したときに少なくとも1年間安定な液体製剤を発見することである。この製剤は、簡単な組成であるべきであり、毒性の点で問題のあるどんな助剤も含むべきではない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
驚くべきことに、これらの要件を満たす、セツキシマブ(登録商標)に加えて、約pH6〜約pH8の範囲のリン酸塩緩衝液およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む溶液の形の製剤が発見された。したがって、本発明は、pH6〜pH8の範囲のリン酸塩緩衝液およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む安定な液体薬剤組成物に関する。pHは、好ましくは6.5〜7.5の範囲であり、pHが約7.2であることが特に好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
使用することができるリン酸塩緩衝液は、リン酸水素二ナトリウムやリン酸二水素カリウムなど、リン酸の一および/または二ナトリウムおよびカリウム塩、ならびに、例えば、リン酸水素二ナトリウムとリン酸二水素カリウムの混合物など、ナトリウム塩およびカリウム塩の混合物の溶液である。このリン酸塩緩衝液は、本発明による製剤中に2mM〜100mMの濃度範囲で存在することができる。5mM〜20mMの濃度範囲がより好ましく、約10mMが特に好ましい。
【0015】
セツキシマブ(登録商標)は、本発明による製剤中に0.1mg/ml〜25mg/mlの濃度で存在することができる。2mg/ml〜10mg/ml存在することが好ましく、約5mg/ml存在することが特に好ましい。
【0016】
ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ツイーン(Tween)という商標名でも知られている。本発明による製剤は、特にポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート、およびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレートを含むことができる。ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートおよびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートが好ましく、それらのうちポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートが特に好ましい。ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、製剤中に0.001%〜1.0%の濃度で存在することができる。0.005%〜0.1%存在することが好ましく、約0.01%存在することが特に好ましい。
【0017】
本発明による製剤はさらに、等張性を確立するのに必要な濃度で、等張化剤、好ましくは例えば塩化ナトリウムや塩化カリウムなど生理的に許容される塩、あるいは例えばグルコースやグリセリンなど生理的に許容されるポリオールを含むと有利である。したがって、本発明は、セツキシマブ(登録商標)、約pH6〜約pH8の範囲のリン酸塩緩衝液、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、および等張性を確立するのに必要な濃度の等張化剤を含む液体製剤に関する。この製剤は、等張化剤として塩化ナトリウムを含むことが好ましい。
【0018】
本発明の特に有利な実施形態によれば、この液体製剤は、セツキシマブ(登録商標)約5mg/ml、pHが約7.2のリン酸緩衝液約10mM、塩化ナトリウム約145mM、およびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート約0.01%を含む。
【0019】
本発明による製剤は、前記成分をセツキシマブ(登録商標)含有溶液に加えることによって調製することができる。このために、前記他の成分を所定の濃度で含む所定の容積の保存溶液を、有利には、後者の調製時に得られた所定濃度のセツキシマブ(登録商標)の溶液に加え、必要に応じて、この混合物をあらかじめ計算しておいた濃度に水で希釈する。あるいは、これらの成分を固形物として、セツキシマブ(登録商標)含有出発溶液に加えることもできる。セツキシマブ(登録商標)が固形物の形、例えば凍結乾燥体の形をとる場合、まずセツキシマブ(登録商標)を水あるいは1種または複数の他の成分を含む水溶液に溶解し、続いてそれぞれの場合に必要な量の、固形のおよび/または水に溶かした他の成分を含む保存溶液を加えることによって、本発明による製剤を調製することができる。セツキシマブ(登録商標)は、有利には、他のすべての成分を含む溶液に直接溶解することもできる。本発明による製剤中に存在する1種または複数の成分を、有利には、早ければセツキシマブ(登録商標)調製プロセスの最中にまたは終わりに加えることができる。これは、好ましくはセツキシマブ(登録商標)を、その調製後に実施する精製の最終段階で、1種、いくつかのまたは他のすべての成分を含む水溶液に直接溶解することによって実施することができる。その場合、この製剤を調製するために、他のそれぞれの成分をそれぞれの場合により少ない量で加えるだけでよく、かつ/または全く加えなくてもよい。これは、本発明による製剤が直接得られるように、それぞれの成分を、その調製後に実施する精製の最終段階で、他のすべての成分を含む水溶液に直接溶解する場合、特に好ましい。
【実施例】
【0020】
例により、それに限定されることなく、本発明を説明する。
【0021】
(例1)
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)5mg/ml
pH7.2のリン酸ナトリウム緩衝液10mM
塩化ナトリウム45mM
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート0.01重量%
【0022】
それぞれの成分を所定の濃度で含む、所定の体積の水溶液を混合することによって調製を実施した。以下の溶液を使用した。
【0023】
以下のものを含む溶液A(活性成分溶液):
セツキシマブ(登録商標)9.7mg/ml
pH7.2のリン酸ナトリウム緩衝液10mM(リン酸水素二ナトリウム七水和物2.07g/lおよびリン酸二水素ナトリウム一水和物0.31g/lからなる)
塩化ナトリウム145mM
(この溶液は、その調製後に実施したクロマトグラフ活性成分精製の最終段階で、溶液Bを用いてカラムから活性成分を溶出することによって得た。)
【0024】
溶液B(緩衝液/塩類溶液):
溶液Aに対応するが、活性成分を含まない。
【0025】
溶液C(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル溶液):
溶液Bに対応するが、さらにポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート1重量%を含む。
【0026】
本発明による製剤を調製するために、溶液A10ml、溶液B9.8ml、および溶液C0.2mlを互いに合わせた。
【0027】
バイアルに移す前に、調製した溶液を、無菌フィルターを用いてろ過した。ピペットを用いて、バイアルにそれぞれ溶液2mlを満たした。続いて、このバイアルを栓で密封し、圧着した。
【0028】
(例2) 比較用製剤
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)5mg/ml
pH7.2のリン酸ナトリウム緩衝液10mM
塩化ナトリウム145mM
【0029】
比較用製剤を調製するために、例1に記載した溶液Aおよび溶液B各10mlを互いに合わせた。
【0030】
(例3)
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)2mg/ml
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート0.1重量%
リン酸水素二ナトリウム20mM
グルコース5重量%
【0031】
それぞれの成分を所定の濃度で含む、所定の体積の水溶液を混合することによって調製を実施した。以下の溶液を使用した。
【0032】
溶液A:
以下のものを含む水溶液:
セツキシマブ(登録商標)4mg/ml
リン酸水素二ナトリウム20mM
【0033】
(この溶液は、その調製後に実施したクロマトグラフ活性成分精製の最終段階で、溶液Bを用いてカラムから活性成分を溶出することによって得た。)
【0034】
溶液B(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル/グルコース溶液):
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート0.2重量%
グルコース10重量%
リン酸水素二ナトリウム20mM
調製するために、溶液A10mlと溶液B10mlを互いに合わせた。
【0035】
バイアルに移す前に、調製した溶液を、無菌フィルターを用いてろ過した。ピペットを用いて、バイアルにそれぞれ溶液2mlを満たした。続いて、このバイアルを栓で密封し、圧着した。
【0036】
(例4)
本発明による製剤の安定性をストレス試験で試験した。このために、例1による溶液を含むバイアル、および比較のための、例2による溶液を含むバイアルを、40℃、大気の相対湿度75%で貯蔵した。貯蔵前および所定の貯蔵時間後、それぞれの場合にバイアル3本を、冷光源を用いて直接照明下で視覚的に評価し、曇り度の基準となる、350nmおよび550nmにおける溶液の吸収を測定した。さらに、それぞれの場合にバイアル3本を取り出し、HPLCゲルろ過によってセツキシマブ(登録商標)および分解生成物の含有量について分析した。
【0037】
ゲルろ過HPLCでは、移動媒体としてpH7.2のリン酸塩緩衝液を使用した。カラム:Toso Haas TSKgel G 3000 SWXL(内径7.8mm、長さ30cm)、流速:0.5ml/分である。280nmにおいて検出を実施した。
【0038】
安定性試験の結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
この結果は、比較用溶液と比べて、本発明による製剤の安定性が著しく増大したことを示している。
Claims (10)
- セツキシマブ(登録商標)、pH6〜pH8のリン酸塩緩衝液、およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む液体製剤。
- pHがpH6.5〜pH7.5であることを特徴とする、請求項1に記載の液体製剤。
- pHが約pH7.2であることを特徴とする、請求項2に記載の液体製剤。
- リン酸塩緩衝液が、2mM〜100mMの濃度で存在することを特徴とする、請求項1から3の一項または複数項に記載の液体製剤。
- リン酸塩緩衝液が、5mM〜20mM、好ましくは10mMの濃度で存在することを特徴とする、請求項4に記載の液体製剤。
- 存在するポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートまたはポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートであることを特徴とする、請求項1から5の一項または複数項に記載の液体製剤。
- ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、0.005%〜0.1%の濃度、特に約0.01%の濃度で存在することを特徴とする、請求項1から6の一項または複数項に記載の液体製剤。
- 等張化剤がさらに、等張性を確立するのに必要な濃度で存在することを特徴とする、請求項1から7の一項または複数項に記載の液体製剤。
- 等張化剤として塩化ナトリウムが存在することを特徴とする、請求項8に記載の液体製剤。
- セツキシマブ(登録商標)約5mg/ml、pHが約7.2のリン酸塩緩衝液約10mM、塩化ナトリウム約145mM、およびポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート約0.01%を含むことを特徴とする、請求項1から9の一項または複数項に記載の液体製剤。
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