JPH0761935B2 - 入浴剤 - Google Patents

入浴剤

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JPH0761935B2
JPH0761935B2 JP2089671A JP8967190A JPH0761935B2 JP H0761935 B2 JPH0761935 B2 JP H0761935B2 JP 2089671 A JP2089671 A JP 2089671A JP 8967190 A JP8967190 A JP 8967190A JP H0761935 B2 JPH0761935 B2 JP H0761935B2
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忠生 白石
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関西酵素株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、浴湯に投入した際浴湯面に浮遊して溶解する
カプセル化物を配合してなる入浴剤に関する。
(ロ) 従来の技術とその問題点 従来入浴剤としては、粉末状の入浴剤、液状の入浴剤等
種々のものが知られている。また、カプセル化物を含有
する入浴剤としては、特公昭62−3125号、特開昭62−22
3111号、特開昭62−252715号において、カプセル化物の
内容物の長期安定化を目的として、油性原料や、香料を
カプセル化物として配合した入浴剤が開示されている。
しかしながら、従来の入浴剤に含有されるカプセル化物
は、浴湯中において徐々に溶解するか、若しくは浴湯の
熱によってカプセル内容物が膨張し、破裂溶解するもの
がほとんどである。このようなカプセル化物の内容物
は、通常比重が1以上であるため、必ずしも浴湯中で溶
解するとは限らず、カプセル化物が浴槽の底で溶解する
ことがある。このような場合、カプセル化物の内容物が
浴湯へ分散しにくく、均一な溶解又は分散が困難である
と共に、浴槽の底に付着したカプセル化物や被膜が入浴
者に不快感を与えるという問題が生じる。
また、カプセル化物の粒径を6mmを超える大きさとした
場合、浴湯面に浮遊することがあるが、カプセル被膜の
一部が先に溶解し、内容物が浴湯中に溶け出すと共に、
残存被膜のみが浴槽の底に沈着して、前述と同様な問題
が生じる。一方被膜の一部が先に溶解しない場合には、
溶解時間が遅い等の問題を有する。更に、浴湯中で溶解
するカプセル化物では、入浴剤を浴湯に投入した際、カ
プセル化物の確認が困難であり、視覚的楽しみが低下す
る。
(ハ) 問題を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであ
り、浴湯面に浮遊するカプセル化物の配合により、浴槽
へのカプセル化物の付着を防止し、浴湯への内容物の均
一分散、視覚的楽しみを可能にした入浴剤を提供するこ
とを目的とする。
本発明によれば、粉末状及び/又は、顆粒状の浴用剤基
剤中に、浴湯に投入した際浴湯面に浮遊し溶解するカプ
セル化物を含有する入浴剤であって、前記カプセル化物
中の浴用剤成分が、アロエエキス、紫根エキス、ローヤ
ルゼリーエキス、海藻エキス、玄米胚芽油、オリーブ
油、アボガド油、ミンク油、卵黄油、ヨクイニン油、サ
フラワー油、杏仁油、グレープシード油、トウモロコシ
胚芽油、アーモンド油、月見草油、プリスタン、タート
ル油のうち、少なくとも一種以上を、流動パラフィン、
中鎖脂肪酸トリグリセライド、ホホバ油、スクラワンの
一種以上に溶解・分散させた浴用剤成分を含み、比重0.
81〜0.99に調製したものであり、前記カプセル化物の粒
径が2.0〜6.0mmであることを特徴とする入浴剤が提供さ
れる。
以下、本発明に関わる入浴剤について詳述する。
本発明で用いるカプセル化物の内容物は、従来の入浴剤
基剤による効能である温浴効果、洗浄効果により拡張さ
れた皮膚表面の細胞より浸透し、保温効果の持続を促す
成分、また、洗浄効果により、皮膚表面の油分、水分等
を補う成分を用いることができるが、アロエエキス、紫
根エキス、ローヤルゼリーエキス、海藻エキス、玄米胚
芽油、オリーブ油、アボガド油、ミンク油、卵黄油、ヨ
クイニン油、サフラワー油、杏仁油、グレープシード
油、トウモロコシ胚芽油、アーモンド油、月見草油、プ
リスタン、タートル油のうち、少なくとも一種以上を流
動パラフィン、中鎖脂肪酸トリグリセライド、ホホバ
油、スクワランの一種以上に分散・溶解させた浴用剤成
分を必須成分として含み、比重0.81〜0.99、好ましくは
0.85〜0.95に調製したものを用いる。この際カプセル化
物の粒径は2.0〜6.0mmに調製する。また被膜率は好まし
くは10〜40%、特に好ましくは20〜30%にするのが望ま
しい。このようなカプセル化物は浴湯に投入した際に、
浴湯面において浮遊し、0.5〜5分間程度で溶解する。
前記カプセル化物の内容物及び/又は被膜には、保存時
における長期安定化を図るために、酸化防止剤、防腐剤
等の安定化剤等を配合させることもできる。
又、カプセル被膜形成物質としては、従来カプセル被膜
として用いられる原料であれば使用可能であり、天然、
及び/又は、合成の水溶性高分子が使用される。例えば
デンプン質、マンナン、海藻類、植物粘質物質、蛋白
質、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース等があげられるが、好ましくは、ゼラ
チン、ポリビニルアルコール、海藻類がよい。
次に、カプセル化の方法としては、打ち抜き法(平板
法、ロータリーダイ法、高粘度専用法、アコージェル
法)、滴化法等によりカプセル化することが出来るが好
ましくは、滴化法がよい。
ここで例えば、本発明に関わるカプセル化物の製造方法
について詳説すると、カプセル化物の内容物としては、
ローヤルゼリーエキスを例えば、スクワラン、流動パラ
フィン、中鎖脂肪酸トリグリセライド等に分散又は、溶
解させ前記比重に調製したものを用いる。
次いで、カプセル被膜物質として、ゼラチン約70%を適
量のグリセリン、ソルビトール等の溶剤に溶解又は、分
散させ色素、防腐剤を添加したものを用いる。
上記カプセル化物の内容物及びカプセル被膜物質を二重
ノズルの内側のノズルからカプセル化物の内容液が、外
側のノズルからカプセル被膜物質が一定速度で流出し、
この2層の液流を一定間隔で切断し、液滴とした後外側
の被膜をゲル化させ、被膜率20%、粒径3mmのカプセル
化物とする(一般的にシームレスカプセル化法という)
ことができるがこれに限定されるものではない。
更に、本発明における、カプセル化物の原料を混合し、
含有させる粉末状及び/又は顆粒状の入浴剤基剤成分と
しては、従来公知の入浴剤原料を適宜自由に選択し、使
用することが可能であるが、例えば、無機塩類として、
炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、セスキ炭酸ナトリウム、ホウ砂、塩化ナトリウム等
が挙げられる。生薬末又はエキスとしては、チンピ、ユ
ズ、レモン、スダチ、カボス、ダイダイ、イヨカン等の
カンキツ類、センキュウ、トウキ、シャクヤク、ショウ
ブ、シコン、ソウジュツ、ハッカ、ハマボウフウ、ニン
ジン、カミツレ、センブリ、サンシシ、ブクリョウ等が
挙げられる。
オイル成分としては、オリーブ油、アボガド油、ミンク
油、スクワラン、サフラワー油、キャロット油等が挙げ
られる。
その他の成分として、脱脂粉乳、カゼイン、酵母エキ
ス、γ−オリザノール、ハーブエキス、ヒアルコン酸、
コラーゲン、酵素、香料、色素、多価アルコール、界面
活性剤等が挙げられる。更にまた、上述の成分に流動性
を付与し、カプセル化物の基材に対する分散性を良好と
するために吸湿性を有する原料を配合できる。該原料と
しては、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミン酸マグネ
シウム、ケイ酸カルシウム、結晶セルロース、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、デキストリン、乳
糖、サイクロデキストリン、モンモリロナイト、カオリ
ン、無水ケイ酸、ベントナイト、中性白土のうち少なく
とも1種以上を挙げることができ、その配合量は、0.1
〜25.0%が好ましく、特に0.3〜12.0%が望ましい。
(ニ) 作用及び効果 以上説明した組成により、本発明は、以下の効果を奏す
る。
使用時にカプセル化物を湯面上に浮かせることによ
り、浴槽へのカプセル化物の付着を防止し、浴湯への均
一分散・溶解をすることができる。またカプセル化物の
溶解が視覚的に判断可能となり、浴湯の変化を目で見て
楽しむことができる。
カプセル化物とした内容物及び/又はカプセル被膜
に、酸化防止剤、防腐剤等の安定化剤を含有させること
により、カプセル化物の内容物の長期安定化が可能であ
る。
粉末状及び/又は、顆粒状の入浴剤基剤成分に、吸
湿性を有する原料を配合し、流動性をもたせることによ
り、入浴剤基剤成分へのカプセル化物の均一分散が可能
となる。
浴用剤成分をカプセル化物として配合するので、単
に浴用剤成分を添加して使用するよりも、温浴効果、洗
浄効果、保湿効果等の入浴効果が優れた入浴剤を得るこ
とができる。
例えば、粉末状及び/又は、顆粒状の入浴剤基剤
に、血行促進効果を有するナトリウム系素材と、洗浄効
果を有する酵素を用い、入浴剤基剤成分による効果を長
時間保持するための保湿効果、皮膚保護効果を有するア
ロエエキスをカプセル化物として配合した場合、初めに
ナトリウム系素材により血流促進、皮膚組織を拡張した
後、酵素により洗浄し、アロエエキスの皮膚への浸透性
を高め皮膚の保湿、保護効果を得ると共に入浴効果を長
時間保持する等、の作用を経時的に変化させ、入浴効果
を最大に得ることが出来る。
(ホ) 実施例 本発明に係る入浴剤に関する実施例を下記に示す。な
お、本発明は、これに限定されるものではない。
実施例1 表1に示す従来の入浴剤と、本発明に係る入浴剤の実使
用における評価を行った。結果、表2に示すように本発
明に係る浴剤は、従来品と比べ、湯面への浮き、浴槽へ
の付着防止、浴湯への均一分散性、更には、入浴の変化
を楽しむという点で優れていることがわかる。
これは、本発明に係る入浴剤は、カプセル化物の内容物
の比重を調製することにより、カプセル化物を湯面上に
浮かせることを可能としたために入浴者は、視覚的に湯
面上でカプセル化物を溶解を確認でき、また浮遊した状
態でカプセル化物が溶解するため、浴槽への付着を防止
し、カプセル化物の浴湯への均一溶解又は分散が可能と
なったものである。
実施例2 表3に示す従来のカプセル含有浴剤と、本発明に係るカ
プセル含有浴剤(内容物比重、粒径、被膜率は実施例1
と同様)とのカプセル化物の内容物の経時的安定性につ
いて室温保存品及び40℃、75%RH保存品の評価を行った
結果、表4から明らかなように、従来品1,2に比べ発明
品は、海藻エキスの安定性にすぐれていることが判明し
た。
実施例3 表5に示す従来のカプセル含有浴剤と、本発明に係るカ
プセル含有浴剤のカプセル化物(内容物比重、粒径、被
膜率は実施例1と同様)の入浴剤基剤中への均一分散性
について、製品の一回使用量約20gを量り、その基剤成
分と、カプセル化物の割合について測定した結果、本発
明品は、表6に示す結果より均一分散性にすぐれている
ことが判明した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末状及び/又は、顆粒状の浴用剤基剤中
    に、浴湯に投入した際浴湯面に浮遊し溶解するカプセル
    化物を含有する入浴剤であって、前記カプセル化物中の
    浴用剤成分が、アロエエキス、紫根エキス、ローヤルゼ
    リーエキス、海藻エキス、玄米胚芽油、オリーブ油、ア
    ボガド油、ミンク油、卵黄油、ヨクイニン油、サフラワ
    ー油、杏仁油、グレープシード油、トウモロコシ胚芽
    油、アーモンド油、月見草油、プリスタン、タートル油
    のうち、少なくとも一種以上を、流動パラフィン、中鎖
    脂肪酸トリグリセライド、ホホバ油、スクラワンの一種
    以上に溶解・分散させた浴用剤成分を含み、比重0.81〜
    0.99に調製したものであり、前記カプセル化物の粒径が
    2.0〜6.0mmであることを特徴とする入浴剤。
  2. 【請求項2】カプセル化物の浴用剤成分中及び/又は、
    カブセル被膜中に、安定化剤を添加したことを特徴とす
    る請求項1記載の入浴剤。
  3. 【請求項3】粉末状及び/又は、顆粒状の浴用剤基剤中
    に、吸湿性を有する原料を少なくとも1種以上0.1〜25.
    0%配合したことを特徴とする請求項1記載の入浴剤。
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