JPH0761910A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0761910A
JPH0761910A JP21045493A JP21045493A JPH0761910A JP H0761910 A JPH0761910 A JP H0761910A JP 21045493 A JP21045493 A JP 21045493A JP 21045493 A JP21045493 A JP 21045493A JP H0761910 A JPH0761910 A JP H0761910A
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hair
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hair cosmetic
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Yoshiaki Ito
嘉昭 伊藤
Tsutomu Muraoka
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
素数1〜5のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示
す)で表わされるポリアルキレングリコールモノアルキ
ルエーテルと(b)天然系造膜性ポリマー又はその誘導
体とを含有する毛髪化粧料。 【効果】 この毛髪化粧料は、使用感に優れ、毛髪には
り、こしと良好なくし通り性を付与し、枝毛、切れ毛の
発生等に対する抑制効果に優れ、しかも毛髪のまとまり
性を良くすることができ、極めて優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関し、更に
詳細には毛髪にはり、こし及び良好なくし通り性を付与
し、枝毛、切れ毛の発生等に対する抑制効果に優れ、し
かも毛髪のまとまり性を良くすることができる毛髪化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪損傷を防ぐためには、シリコ
ーン、油剤あるいは界面活性剤等を毛髪化粧料に配合
し、これらを毛髪表面又は毛髪内部に吸着せしめる方法
がとられている。しかし、この方法では毛髪表面全体を
充分に保護することができないため、ブラッシング等の
際には、クシやブラシが毛髪表面に直接触れてしまい、
損傷を防ぐことができなかった。また、毛髪を柔軟に
し、はり、こしをなくしてしまう。
【0003】そこで、かかる欠点を解消する目的で、メ
チルビニルエーテル/マレイン酸ハーフエステルのコポ
リマーとして例えばGANTREZ ES225、ビニ
ルピロリドン/ビニルアセテートのコポリマーとして例
えばLuviskol VA64E等の造膜性の合成ポ
リマーを毛髪化粧料に配合し、毛髪表面をコートしては
り、こしを出すことが行われてきたが、この方法による
と塗布時のべたつきが大きく、不快な使用感を示すとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、べたつき及び
ごわつき等がなく良好な使用感とはり、こしを与えるこ
とができ、かつ毛髪の損傷を防止する毛髪化粧料の開発
が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結
果、特定のポリアルキレングリコールモノアルキルエー
テルと天然系造膜性ポリマー又はその誘導体とを併用す
ることにより、塗布時のべたつきがなく毛髪にはり、こ
しを付与し、枝毛、切れ毛等の損傷を防止することがで
き、しかも毛髪のまとまり性の良好な毛髪化粧料が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は次の成分(a)及び
(b); (a)一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 は水素原子又はメチル基を示
し、R2 は炭素数1〜5のアルキル基を示し、mは2〜
6の数を示す)で表わされるポリアルキレングリコール
モノアルキルエーテル、(b)天然系造膜性ポリマー又
はその誘導体を含有することを特徴とする毛髪化粧料を
提供するものである。
【0009】本発明の(a)成分である一般式(1)で
表わされるポリアルキレングリコールモノアルキルエー
テルとしては、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレン
グリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリ
コールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノt−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペ
ンチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノt−ブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチル
エーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノプロピルエーテル、
テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ペンタ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ペンタエチレ
ングリコールモノプロピルエーテル、ペンタエチレング
リコールモノブチルエーテルなどを挙げることができ
る。これらの中でもジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、
ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノブチルエーテルが好ましく、特にm=2であるジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコール
モノn−ブチルエーテルが好ましい。
【0010】本発明において、(a)成分のポリアルキ
レングリコールモノアルキルエーテルは、一種又は二種
以上を混合して用いることができ、毛髪化粧料全量中に
0.05〜50.0重量%(以下、単に%で示す)、特
に0.5〜30.0%配合されるのが好ましい。
【0011】また、本発明における(b)成分の天然系
造膜性ポリマー又はその誘導体は、水又はエタノールに
溶解するもので、造膜性を有するものである。具体的に
は、Cosmetics & Toiletries
108巻,95〜110頁、1993年等に記載のキサ
ンタンガム、トラガントガム、アラビアガム、グアーガ
ム、カチオン化グアーガム、ローカストビーンガム、カ
ラヤガム、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−
カラギーナン、クインシード、デキストラン、レバン、
プルラン、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、セラッ
ク、ロジン、キチン、カルボキシメチルキチン、キトサ
ン、4級化キトサン、ペクチン、ファーセレラン、寒
天、ヒドロキシプロピルキトサン、キトサンPCA、ケ
ラチンとその誘導体、アルギン酸、コラーゲン、メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、エステルガム、
ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、可溶
性澱粉、ジアルデヒド澱粉、アルギン酸プロピレン、グ
リコールエステル、タラガム、カシアガム、アラビノガ
ラクタン、タマリンド、ジュランガム、カードラン、ア
ルブミン、澱粉、澱粉リン酸エステル、澱粉グリコール
酸エステルなどが挙げられる。
【0012】本発明において、これらの(b)成分の天
然系造膜性ポリマー又はその誘導体は、一種又は二種以
上を混合して用いることができ、毛髪化粧料全量中に
0.01〜30%、特に0.05〜10.0%配合され
るのが好ましい。
【0013】本発明の毛髪化粧料には、必要に応じて、
上記成分以外にも本発明の目的を損なわない範囲内で通
常の化粧料、医薬品、食品などに配合される成分、例え
ば、界面活性剤;油脂類;シリコーン類;抗フケ剤、殺
菌剤、ビタミン剤などの薬剤;パラベンなどの防腐剤;
パーフルオロポリエーテル、水溶性高分子などの増粘
剤;染料及び顔料などの着色剤;カチオンポリマーなど
のコンディショニング剤;グリコールエステルなどのパ
ール化剤;アクリル樹脂液などの毛髪セット用ポリマ
ー;各種調合香料、エンサイクロペディア・オブ・コン
ディショニング・リンス・イングレディエンツ(ENCYCL
OPEDIA OF CONDITIONING RINSE INGREDIENT;Micelle Pr
ess.1987年)に収載されている成分を配合すること
ができる。
【0014】本発明の毛髪化粧料は、プレシャンプー、
シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘア
トリートメント、セットローション、ブロースタイリン
グローション、ヘアスプレー、泡状スタイリング剤、ジ
ェル状スタイリング剤、ヘアリキッド、ヘアトニック、
ヘアクリームなどの各種毛髪化粧料として使用すること
ができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、使用感に優れ、
毛髪にはり、こしと良好なくし通り性を付与し、枝毛、
切れ毛の発生等に対する抑制効果に優れ、しかも毛髪の
まとまり性を良くすることができ、極めて優れたもので
ある。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0017】実施例1 表1に示す組成の毛髪化粧料について、下記評価方法に
より、毛髪のはり、こし、毛髪のまとまり性及び枝毛・
切れ毛発生度の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0018】(評価方法)日本人女性の毛髪20g(約
15〜20cm)を束ね、シャンプーで洗浄後、タオルド
ライを行い、この毛髪化粧料1.0gを均一に塗布し、
更に、ドライヤー乾燥を行って毛髪のはり、こし、毛髪
のべたつき、毛髪のごわつき及び毛髪のまとまり性につ
いて、下記の基準で評価した。その結果を表1に示す。
【0019】(1)はり、こし: ◎;非常にはり、こしがでる。 ○;はり、こしがでる。 △;変化が認められない。 ×;柔らかくなる。 (2)べたつき: ◎;まったくべたつかない。 ○;ほとんどべたつかない。 △;どちらとも言えない。 ×;べたつく。 (3)ごわつき: ◎;まったくごわつかない。 ○;ほとんどごわつかない。 △;どちらとも言えない。 ×;ごわつく。 (4)まとまり性: ◎;非常にまとまる。 ○;まとまる。 △;どちらとも言えない。 ×;まとまらない。
【0020】また、枝毛・切れ毛発生度の評価は、15
cm、0.5gの毛束に剤を0.1g塗布し、乾燥後、一
定回数ブラッシングした後の枝毛・切れ毛の発生度を比
較検討した。結果を図1に示す。尚、図1中の評価結果
は毛髪化粧料未塗布の毛髪の枝毛・切れ毛発生の数を1
00%として表示した。
【0021】
【表1】
【0022】表1及び図1の結果から明らかな如く、本
発明品は、毛髪に対して良好なはり、こし及びまとまり
性を付与すると共に、毛髪の損傷防止効果にも優れてい
る。
【0023】実施例2 下記組成のブロー剤を常法に従って調製した。このブロ
ー剤は毛髪に対して良好なはり、こし及びまとまり性を
付与すると共に、毛髪の損傷防止効果にも優れていた。
【0024】
【表2】 (組成) (%) (1)ジエチレングリコールモノメチルエーテル 2.0 (2)シリコーンエマルジョン (BY22-020, 東レ・ダウケミカル社製) 5.0 (3)カラギーナン(三菱アセテート社製) 3.0 (4)グリセリン 1.0 (5)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.5 (6)香料 0.1 (7)エタノール 10.0 (8)精製水 バランス
【0025】実施例3 下記組成のヘアフォームを常法に従って調製した。この
ヘアフォームは毛髪に対して良好なはり、こし及びまと
まり性を付与すると共に、毛髪の損傷防止効果にも優れ
ていた。
【0026】
【表3】 (組成) (%) (1)ジエチレングリコールイソプロピルエーテル 2.0 (2)メチルフェニルポリシロキサン (300cs,KF50, 信越化学社製) 5.0 (3)キサンタンガム(エコーガムT,大日本製薬社製) 1.0 (4)プロピレングリコール 3.0 (5)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.0 (6)ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.5 (7)香料 0.1 (8)エタノール 10.0 (9)精製水 バランス (10)LPG(3.5kg/cm2 ) 7.0
【0027】実施例4 下記組成のジェルを常法に従って調製した。このジェル
は毛髪に対して良好なはり、こし及びまとまり性を付与
すると共に、毛髪の損傷防止効果にも優れていた。
【0028】
【表4】 (組成) (%) (1)カルボキシビニルポリマー (カーボポール940,BFGoodrich社) 7.0 (2)トリエタノールアミン 7.0 (3)グリセリン 1.0 (4)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.5 (5)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 1.0 (6)ローカストビーンガム 2.0 (7)香料 0.1 (8)エタノール 10.0 (9)精製水 バランス
【0029】実施例5 下記組成のヘアローションを常法に従って調製した。こ
のヘアローションは毛髪に対して良好なはり、こし及び
まとまり性を付与すると共に、毛髪の損傷防止効果にも
優れていた。
【0030】
【表5】 (組成) (%) (1)シリコーンエマルジョン (BY22-019, 東レ・ダウケミカル社) 4.0 (2)キサンタンガム 2.0 (3)ヒドロキシセルロース(ダイセル化学社製) 2.0 (4)プロピレングリコール 3.0 (5)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.0 (6)ジエチレングリコールモノメチルエーテル 0.5 (7)香料 0.1 (8)エタノール 10.0 (9)精製水 バランス
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における枝毛・切れ毛の発生度の比較
検討結果を示す図面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
    素数1〜5のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示
    す)で表わされるポリアルキレングリコールモノアルキ
    ルエーテル、(b)天然系造膜性ポリマー又はその誘導
    体を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
JP21045493A 1993-08-25 1993-08-25 毛髪化粧料 Expired - Lifetime JP3537467B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2828645A1 (fr) * 2001-08-17 2003-02-21 Nat Starch Chem Invest Composition cosmetique capillaire contenant de la gomme xanthane, et procede pour sa preparation
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US8790629B2 (en) 2003-02-21 2014-07-29 Akzo Nobel N. V. High viscosity heat-treated xanthan gum

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