JPH0761765A - 天井走行クレーン並びにクレーンの資材把持装置 - Google Patents

天井走行クレーン並びにクレーンの資材把持装置

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JPH0761765A
JPH0761765A JP21657493A JP21657493A JPH0761765A JP H0761765 A JPH0761765 A JP H0761765A JP 21657493 A JP21657493 A JP 21657493A JP 21657493 A JP21657493 A JP 21657493A JP H0761765 A JPH0761765 A JP H0761765A
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JP
Japan
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wire
turntable
connecting base
winch
recess
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Withdrawn
Application number
JP21657493A
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English (en)
Inventor
Masatake Tokioka
誠剛 時岡
Hidehiko Watanabe
英彦 渡辺
Hideyuki Takada
秀行 高田
Sunao Nagao
直 長尾
Hirokazu Tanaka
浩和 田中
Mitsuhiro Naito
充洋 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井走行クレーンによる建築資材の建入れ作
業の能率と安全性の向上を図る。 【構成】 天井走行クレーン1のワイヤ11にて資材把
持装置31を吊下げる。資材把持装置31は、送り機構
によって拡縮するL字形フック58,58,…によって
資材を把持する。走行台車2から4本のワイヤ16,1
6,…によって連結ベース17を吊下げる。連結ベース
17は連結ベースウインチ装置によって昇降される。巻
取りドラム15,15,…の間隔は連結ベース17のワ
イヤ係止点間の距離より大となっている。連結ベース1
7と資材把持装置31はロックピン39,39,…によ
って結合できる。連結ベース17を引揚げて走行台車2
に固定しておき、揚重ウインチによって資材59を引揚
げ、連結ベース17へ資材把持装置31を圧接させると
資材59は水平にセットされる。資材把持装置31と連
結ベース17を結合して一体的に巻下げると資材59は
揺動することなく下降される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクレーンに関するもの
であり、特に、建築現場において建築資材を搬送する天
井走行クレーン並びにクレーンの資材把持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大規模建築の建設現場では既設鉄
骨躯体の上部に天井走行クレーンを設置し、この天井走
行クレーンによって地上から鉄骨柱や梁等の資材を引揚
げて順次上層階を構築する。資材を揚重する際は、資材
にワイヤを玉掛けしてクレーンのフックをワイヤに掛け
た後にウインチにより引揚げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、揚重すべき資
材にワイヤを玉掛けしてこのワイヤにクレーンのフック
を掛けているが、ワイヤの装着作業が煩雑であり、且
つ、資材の重心とフックの係止位置とを一致させること
が困難である。従って、吊り上げ時に重心の偏りによっ
て資材の姿勢が傾斜し、荷揺れが発生して危険な場合が
ある。また、姿勢の傾斜や荷揺れによって資材を所定の
位置に据付ける際の位置決めが容易ではなく、揚重作業
並びに据付作業の危険性も高いという問題がある。
【0004】そこで、クレーンによる資材の揚重、運搬
及び据付けの各作業を容易且つ正確に遂行できるように
して安全性の向上並びに省力化を図るために解決すべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を
解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、走行台車に資材揚
重ウインチを設けた天井走行クレーンに於て、前記資材
揚重ウインチの周囲に少なくとも3台のワイヤドラムを
配設し、該複数のワイヤドラムをギヤ等による同期機構
にて連結してモータにより駆動されるウインチ装置を形
成し、資材把持装置に連結されるべき連結ベースに該複
数のワイヤドラムの夫々のワイヤを結合して前記連結ベ
ースを吊下せしめ、前記連結ベースのワイヤ結合点間の
距離は、前記ワイヤドラム相互の距離よりも小に設定す
るとともに前記連結ベースの中央部位に上下へ貫通する
孔を開設し、前記資材揚重ウインチのワイヤを前記孔を
通じて下方へ吊下して該ワイヤに資材把持装置を結合
し、該資材把持装置と前記連結ベースとに結合機構を設
け、前記資材把持装置と前記連結ベースとを結合して一
体的に昇降できるように形成したことを特徴とする天井
走行クレーンを提供するものである。
【0006】また、クレーンの揚重ワイヤに吊下される
ターンテーブル支持体と、該ターンテーブル支持体へ水
平方向回転自在に遊嵌したターンテーブルとに回転駆動
機構を介装するとともに、前記ターンテーブルに昇降機
構を介してフック支持フレームを取付け、前記フック支
持フレームに送りねじ機構等による送り装置を設け、前
記送り装置に対をなすL字形フックを装着して対向する
フックの間隔を拡縮自在とし、且つ、前記L字形フック
をターンテーブルの下方へ突出させたクレーンの資材把
持装置、並びに、上記ターンテーブルの底面中央部に凹
部を設け、該凹部の上方に4台の上記送り装置を放射状
に配設し、該送り装置に夫々上記L字形フックを係合
し、該L字形フックを前記凹部の天板に開設した孔を通
じて前記凹部内に突出せしめ、且つ、夫々のフックの先
端部を凹部の中心に向けるとともに、前記凹部の両側に
送り装置を配設して該一対の送り装置を平行に配置し、
該送り装置の夫々に一対のL字形フックを対向させて係
合し、且つ前記一対のL字形フックを拡縮自在とし、前
記L字形フックを前記底面に開設した孔を通じてターン
テーブルの下方へ突出させたことを特徴とするクレーン
の資材把持装置を提供するものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の天井走行クレーンは、資材揚重
用のウインチとは別に資材把持装置へ連結される連結ベ
ースを巻上げ下げするウインチ装置を備えている。該ウ
インチ装置は少くとも3本以上のワイヤによって連結ベ
ースを吊下げており、之等のワイヤを同期機構によって
連動させることにより、連結ベースは水平状態を維持し
て巻上げ下げされる。また、連結ベースウインチ装置の
複数の巻取りドラムの間隔は、連結ベースのワイヤ結合
点間の間隔よりも大となっているため、連結ベースが水
平方向に揺動することはない。資材揚重用のウインチワ
イヤは連結ベースの中央空間部を通じて下方へ吊下さ
れ、先端部に連結した資材把持装置にて建築資材を把持
して揚重できる。連結ベースを引揚げて走行台車の下面
に固定し、資材揚重用のウインチにより資材把持装置を
引揚げて連結ベースに圧接させると資材把持装置及び資
材は強制的に水平姿勢となる。ピン等の結合手段によっ
て連結ベースと資材把持装置を結合し、資材の水平を維
持して目的とする場所まで天井走行させることができ
る。設置場所へ資材を据付ける際は、連結ベースウイン
チ装置と資材揚重ウインチとを巻下げると、連結ベース
に固定された資材把持装置は横揺れすることなく設置場
所へ下降される。
【0008】請求項2記載の資材把持装置は、クレーン
の資材揚重ワイヤに連結されるターンテーブル支持体に
対してターンテーブルを回転させることができる。ター
ンテーブルから下方へ突出した対をなすL字形フックは
送りねじ機構等により相互の間隔を拡縮でき、柱部材や
梁部材等の資材を把持することができる。資材を把持し
た後に、L字形フックを取付けたフック支持フレームを
昇降機構によって上昇させると、フックに把持された資
材が引揚げられてターンテーブルの下面に圧接し、固定
される。
【0009】請求項3記載の資材把持装置は、更に、上
記フックによる把持機構を2系統備えており、一方はL
字形フックを放射状に四方へ配置し、起立状態の柱部材
を四方から把持することができる。この柱部材把持機構
を挟んで両側には夫々一対のL字形フックによる把持機
構が平行に配設され、梁部材を前後2個所の左右両側か
ら挟持して梁部材をターンテーブルの下面へ堅固に固定
できる。また、柱部材の把持機構は、ターンテーブルの
底面に設けた凹部内に配設され、この柱部材把持機構の
両側に設けた梁部材把持機構にて梁を水平姿勢で把持す
る際に柱部材把持機構が障害となることはない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図に従って詳述
する。図1乃至図4は天井走行クレーン1を示し、2は
天井走行クレーン1の走行台車である。走行台車2は、
中央部に走行機構部の二対の駆動輪3,3,3,3を対
向させて配置し、直流モータ4,4によって駆動輪3,
3,3,3を駆動する。また、左右両縁部の前後に夫々
垂直ローラ5と水平ローラ6とを設け、図2に示すよう
に、3列に配設されたI形レール7,8,7に駆動輪
3,3,…と左右の垂直ローラ5,5,…とを夫々係合
させて水平ローラ6,6,…によって横方向の位置決め
を行っている。
【0011】走行台車2の中央部には上下に貫通する孔
9が開設され、この孔9内にウインチ10の固定滑車装
置10aを配置し、ワイヤ11,11にて連結された可
動滑車装置10bを釣下げている。走行台車2の底面に
は、図3に示すように四辺の近傍に夫々回転軸12,1
2,12,12が軸支され、回転軸12,12,12,
12の両側部に設けたベベルギヤ13,13,…を相互
に噛合させて四本の回転軸12,12,12,12が同
期回転する連結ベースウインチ装置14が形成されてい
る。四本の回転軸12,12,12,12の夫々の中央
部には巻取りドラム15,15,15,15が嵌着さ
れ、巻取りドラム15,15,15,15に巻回された
ワイヤ16,16,16,16の先端部は、後述する資
材把持装置に連結される連結ベース17に結合されてい
る。
【0012】図1に示すように、連結ベース17の対向
するワイヤ結合点間の距離L1 は、走行台車2の対向す
る巻取りドラム15,15間の距離L2 よりも小であ
り、夫々のワイヤ16,16,16,16にかかる連結
ベース17の重量モーメントの合成によって、連結ベー
ス17は四本の回転軸12,12,12,12の中央に
安定的に位置する。巻取りドラム15,15,15,1
5の駆動は、一本の回転軸12に嵌着したスプロケット
18と走行台車2上に設置した油圧モータ19のスプロ
ケット20とにチェーン21を巻装して油圧モータ19
によって行われる。尚、図4に示す走行台車2上の22
は圧力油タンク、23は油圧バルブユニット、24は制
御盤であり、25,25は電気ケーブルリールである。
【0013】連結ベース17は、図3に示すように中央
部に矩形の孔17aを設けてウインチ10の可動滑車装
置10bが通過できるように形成され、外周部の四面に
夫々後述する資材把持装置のロックピンが挿入される孔
17b,17b,17b,17bが開穿されている。走
行台車2の底面には連結ベース17の四隅に対向する位
置から夫々ストッパー柱26,26,26,26が垂設
され、図1及び図2に示すように、連結ベース17を巻
上げてストッパー柱26,26,26,26へ圧接させ
ることにより、連結ベース17は水平状態で固定され
る。
【0014】次に、資材把持装置を図5乃至図8に従っ
て説明する。資材把持装置31は、上部のターンテーブ
ル支持体32と下部のターンテーブル33とからなり、
ターンテーブル33の上面中央部に設けた円孔33aに
ターンテーブル支持体32の下部円筒部(図示せず)を
遊嵌して相互に回転自在となっている。ターンテーブル
33の円孔33aの周囲にはリングギヤ34を設け、図
6及び図7に示すように、ターンテーブル支持体32に
固設した油圧モータ35のピニオン36がリングギヤ3
4に噛合しており、この油圧モータ35を駆動すること
により、ターンテーブル支持体32に対するターンテー
ブル33の回転角度を自在に変更することができる。
【0015】ターンテーブル支持体32の上面中央部に
はウインチ10の可動滑車装置10bを結合するための
Uリンク37が固設され、Uリンク37の周囲四方に、
前述した天井走行クレーン1に吊下される連結ベース1
7を嵌合する際の位置決めガイド板38,38,38,
38が立設されている。位置決めガイド板38,38,
38,38は、図5に示すように夫々中央部のUリンク
37に向けて水平方向の孔38a,38a,38a,3
8aが貫通しており、孔38a,38a,38a,38
a内に挿入したロックピン39,39,39,39を油
圧シリンダ40,40,40,40によって中央部方向
へ突出させることによってロックピン39,39,3
9,39が連結ベース17の孔17b,17b,17
b,17bへ挿入される。
【0016】ターンテーブル33は、図5に示すよう
に、中央部に4本のL字形のフック41,41,41,
41によって柱資材を四方から把持する柱把持機構部4
2が配設され、柱把持機構部42を介して対峙する一対
の梁把持機構部43,43を設けている。柱把持機構部
42はターンテーブル33の下面中央部に設けた円形凹
部33bの上方に配置され、図8に示す柱把持機構部4
2の十字形のフック支持フレーム44の夫々の端部とタ
ーンテーブルフレーム33cとに、図5に示すように油
圧シリンダ45,45,45,45を介装して柱把持機
構部42をターンテーブルフレーム33c内で昇降自在
としている。
【0017】柱把持機構部42のフック支持フレーム4
4を構成する4方向のビームの下面には、図5に示すよ
うに、夫々長手方向に送りねじ46,46,46,46
が軸支されている。4本の送りねじ46,46,46,
46には夫々雌ねじ部を設けたL字形フック41,4
1,41,41が螺合され、L字形フック41,41,
41,41は、ターンテーブルフレーム33cに設けた
長孔33d,33d,33d,33dから下方へ突出し
ている。4本の送りねじ46,46,46,46は、夫
々フック支持フレーム44の中央側端部にベベルギヤ4
4a,44a,44a,44aを設けて、このベベルギ
ヤ44a,44a,44a,44aが相互に噛合してお
り、図5中左の送りねじ46にウォームホイール47を
設けて直流モータ48に嵌着したウォーム49を噛合さ
せている。従って、直流モータ48を駆動することによ
り、4本の送りねじ46,46,46,46が同期運転
されて4個のL字形フック41,41,41,41が連
動し、直流モータ48の回転方向に応じて中心方向また
は外側方向へ移動する。
【0018】柱部材50を把持する際には、予め柱部材
50の上部の4個所に駒フランジ51,51,51,5
1を取付け、L字形フック41,41,41,41の間
隔を縮小させてL字形フック41,41,41,41に
駒フランジ51,51,51,51を掛ける。そして、
その後に柱把持機構部昇降用の油圧シリンダ45,4
5,45,45を伸長させることによってL字形フック
41,41,41,41に把持された柱部材50の上端
部がターンテーブル33の凹部33b内に圧接されて安
定的に保持される。
【0019】また、図5において左右平行に配置された
梁把持機構部43,43も柱把持機構部42と同様な送
りねじ機構によって構成されており、夫々2本の油圧シ
リンダ52,52,52,52を介してターンテーブル
フレーム33cの天板部からフック支持フレーム53,
53が吊下げられている。フック支持フレーム53,5
3の下面には、図6に示すように長手方向に送りねじ5
4,54が軸支され、送りねじ54,54の中間部にウ
ォームホイール55,55を嵌着して直流モータ56,
56によって駆動されるウォーム57,57が前記ウォ
ームホイール55,55に噛合している。送りねじ5
4,54は中間部をはさんで前後でねじ方向が相反して
おり、前後両方に螺合させた一対のL字形フック58,
58,58,58は、送りねじ54,54の回転方向に
応じて接近或いは離反する。
【0020】L字形フック58,58,58,58は、
ターンテーブルフレーム33cの底面に設けた長孔33
e,33e,33e,33eから下方へ突出し、図5及
び図6に示すようにI形断面の梁部材59を一対の梁把
持機構部43,43によって水平状態で把持できる。L
字形フック58,58,58,58の間隔を縮小して梁
部材59を挟持した後に油圧シリンダ52,52,5
2,52を収縮させることによりL字形フック58,5
8,58,58とともに梁部材59が引揚げられ、ター
ンテーブル33の下面に圧接されて固定される。
【0021】図7に示すようにターンテーブル33の上
面の左右にはバッテリ60,60、油圧ポンプ61,6
1、油圧バルブユニット62,62並びに制御盤63,
63が配置され、一連の動作制御はコンピュータ監視制
御或いは無線による遠隔操作にて行う。また、資材を把
持するL字形フック41,41,…,58,58,…は
水平方向のみ可動であり、送りねじ46,46,…,5
4,54はウォーム49,57,57とウォームホイー
ル47,55,55とによって駆動されるため、停電や
バッテリの消耗、油圧配管の破損等の事態が発生した場
合であってもL字形フック41,41,…,58,5
8,…が拡開することはなく、資材が落下する虞れはな
い。
【0022】次に、天井走行クレーン1と資材把持装置
31による建築資材の搬送作業を図9乃至図11に従っ
て説明する。先ず、天井走行クレーン1のウインチ10
の可動滑車装置10bに資材把持装置31を結合し、資
材把持装置31を巻下げて資材受渡し場所へ降下させ
る。このとき、図9に示すように、天井走行クレーン1
の連結ベース17は引揚げてストッパー柱26,26,
26,26に圧接させておく。そして、資材把持装置3
1によって資材(ここでは梁部材59)を把持し、ウイ
ンチ10を駆動して梁部材59を引揚げると、資材把持
装置31の上面が連結ベース17の下面に当接し、図9
に示すように資材把持装置31及び梁部材59または柱
部材50が傾斜姿勢で揚重された場合であっても、図1
0に示すように資材把持装置31及び梁部材59は水平
にセットされる。
【0023】資材把持装置31を連結ベース17に圧接
した後に、図5に示した資材把持装置31の油圧シリン
ダ40,40,40,40を伸長し、ロックピン39,
39,39,39を連結ベース17の孔17b,17
b,17b,17bに挿入して連結ベース17と資材把
持装置31を結合する。そして、資材把持装置31のタ
ーンテーブル33を回転して梁部材59を適切な方向へ
向け、指定場所へ天井走行クレーン1を走行させる。
【0024】指定場所へ到達して天井走行クレーン1を
停止した後に、図11に示すように連結ベースウインチ
装置14を巻下げるが、同期する4本のワイヤ16,1
6,16,16が不平行であるため、梁部材59の重心
位置に係らず資材把持装置31及び梁部材59は揺動す
ることなく水平状態を維持して降下され、指定位置への
高精度な位置決めが行える。そして、指定位置に梁部材
59を設置して資材把持装置31による把持を解放し、
連結ベースウインチ装置14とウインチ10により連結
ベース17と資材把持装置31とを巻上げ、走行台車2
に固定して次の荷取り位置に移動する。そして、油圧シ
リンダ40,40,40,40を収縮させてロックピン
39,39,39,39を連結ベース17の孔17b,
17b,17b,17bから抜去し、資材把持装置31
を単独下降可能状態として次の荷取り作業を実行する。
【0025】尚、本発明は上記一実施例に限定されるべ
きものではなく、本発明の技術的範囲内において種々の
改変を為すことができ、本発明がそれらの改変されたも
のに及ぶことは当然である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の天井走行クレーンは、資
材把持装置のウインチと、資材把持装置への連結ベース
を巻上げ下げするウインチとを設け、巻上げて走行台車
へ圧接固定した連結ベースへ資材把持装置を圧接させる
ことにより、資材把持装置及び資材は強制的に水平状態
となって固定される。従って、傾斜姿勢で巻上げられた
資材を水平姿勢に保持でき、安定して指定場所へ移動で
きる。また、ピン等の結合手段によって連結ベースと資
材把持装置とを連結し、2系統のウインチを操作して連
結ベース、資材把持装置及び資材を一体的に巻下げると
き、連結ベースのウインチ装置によって巻下げられる複
数のワイヤが不平行となっているので、連結ベースに横
方向の揺れは発生しない。これによって資材の据付け作
業が著しく容易になり、従来必要であった資材の姿勢補
正作業に従事する人員を削減でき、安全性並びに作業能
率の向上とともに省人化に寄与できる。
【0027】請求項2記載の資材把持装置は、L字形の
フックによって柱部材や梁部材等の資材を直接把持する
ので資材へのワイヤの玉掛け作業が不要となり作業能率
が向上するとともに、資材を堅固に把持できるので、振
動や重心の偏りによって資材が落下する虞れがない。ま
た、L字形フックは送りねじ装置等の不可逆性スライド
機構によって移動されるので、停電や油圧回路の故障等
が発生した場合であっても資材の把持が解除されること
はなく資材の落下事故が防止される。更に、把持した資
材は、ターンテーブルを回転駆動することによって任意
の方向へ回転できるので据付け作業が容易となり、安全
性並びに省力化に効果を発揮する。
【0028】更に、請求項3記載の資材把持装置は、2
系統の把持機構を備え、一方は、L字形フックを四方に
配設して柱部材を起立状態で把持できるようにし、他方
は一対のL字形フックによる把持機構を二組平行に配置
して水平状態の梁部材を把持できるように形成してい
る。これにより、一台の資材把持装置によって柱と梁と
の建入れを連続的に施工することができ、作業能率が著
しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井走行クレーンの正面図。
【図2】天井走行クレーンの側面図。
【図3】天井走行クレーンの底面図。
【図4】天井走行クレーンの平面図。
【図5】資材把持装置の正面縦断面図。
【図6】図5のA−A線矢視断面図。
【図7】資材把持装置の平面図。
【図8】図5のB−B線矢視断面図。
【図9】本発明の天井走行クレーンと資材把持装置によ
る資材揚重作業を示す解説図。
【図10】天井走行クレーンの連結ベースに資材把持装
置が結合された状態を示す解説図。
【図11】連結ベースと資材把持装置とを一体的に吊下
げた状態を示す解説図。
【符号の説明】 1 天井走行クレーン 2 走行台車 10 ウインチ 10b 可動滑車装置 11,16 ワイヤ 12 回転軸 13 ベベルギヤ 14 連結ベースウインチ装置 15 巻取りドラム 17 連結ベース 17b 孔 18,20 スプロケット 19 油圧モータ 21 チェーン 26 ストッパー柱 31 資材把持装置 32 ターンテーブル支持体 33 ターンテーブル 33b 凹部 34 リングギヤ 35 油圧モータ 36 ピニオン 38 ガイド板 39 ロックピン 40 油圧シリンダ 41,58 L字形フック 42 柱把持機構部 43 梁把持機構部 44,53 フック支持フレーム 45,52 油圧シリンダ 46,54 送りねじ 47,55 ウォームホイール 48,56 直流モータ 49,57 ウォーム 50 柱部材 59 梁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 直 東京都新宿区揚場町2番14号 株式会社熊 谷組東京支店内 (72)発明者 田中 浩和 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 内藤 充洋 愛知県豊川市穂ノ原2丁目1番 株式会社 熊谷組豊川工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車に資材揚重ウインチを設けた天
    井走行クレーンに於て、前記資材揚重ウインチの周囲に
    少なくとも3台のワイヤドラムを配設し、該複数のワイ
    ヤドラムをギヤ等による同期機構にて連結してモータに
    より駆動されるウインチ装置を形成し、資材把持装置に
    連結されるべき連結ベースに該複数のワイヤドラムの夫
    々のワイヤを結合して前記連結ベースを吊下せしめ、前
    記連結ベースのワイヤ結合点間の距離は、前記ワイヤド
    ラム相互の距離よりも小に設定するとともに前記連結ベ
    ースの中央部位に上下へ貫通する孔を開設し、前記資材
    揚重ウインチのワイヤを前記孔を通じて下方へ吊下して
    該ワイヤに資材把持装置を結合し、該資材把持装置と前
    記連結ベースとに結合機構を設け、前記資材把持装置と
    前記連結ベースとを結合して一体的に昇降できるように
    形成したことを特徴とする天井走行クレーン。
  2. 【請求項2】 クレーンの揚重ワイヤに吊下されるター
    ンテーブル支持体と、該ターンテーブル支持体へ水平方
    向回転自在に遊嵌したターンテーブルとに回転駆動機構
    を介装するとともに、前記ターンテーブルに昇降機構を
    介してフック支持フレームを取付け、前記フック支持フ
    レームに送りねじ機構等による送り装置を設け、前記送
    り装置に対をなすL字形フックを装着して対向するフッ
    クの間隔を拡縮自在とし、且つ、前記L字形フックをタ
    ーンテーブルの下方へ突出させたクレーンの資材把持装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ターンテーブルの底面中央部に凹部
    を設け、該凹部の上方に4台の上記送り装置を放射状に
    配設し、該送り装置に夫々上記L字形フックを係合し、
    該L字形フックを前記凹部の天板に開設した孔を通じて
    前記凹部内に突出せしめ、且つ、夫々のフックの先端部
    を凹部の中心に向けるとともに、前記凹部の両側に送り
    装置を配設して該一対の送り装置を平行に配置し、該送
    り装置の夫々に一対のL字形フックを対向させて係合
    し、且つ前記一対のL字形フックを拡縮自在とし、前記
    L字形フックを前記底面に開設した孔を通じてターンテ
    ーブルの下方へ突出させたことを特徴とする請求項2記
    載のクレーンの資材把持装置。
JP21657493A 1993-08-31 1993-08-31 天井走行クレーン並びにクレーンの資材把持装置 Withdrawn JPH0761765A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106865414A (zh) * 2017-03-09 2017-06-20 中国十七冶集团有限公司 一种连铸钢包回转台的组合吊装安装方法
CN110450871A (zh) * 2019-09-23 2019-11-15 徐工集团工程机械股份有限公司建设机械分公司 履带底盘和工程车辆

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