JPH0761747A - エレベーター用ドアー装置及びその運転方法 - Google Patents

エレベーター用ドアー装置及びその運転方法

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JPH0761747A
JPH0761747A JP5213707A JP21370793A JPH0761747A JP H0761747 A JPH0761747 A JP H0761747A JP 5213707 A JP5213707 A JP 5213707A JP 21370793 A JP21370793 A JP 21370793A JP H0761747 A JPH0761747 A JP H0761747A
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door
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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    • B66B1/34Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動装置、引き戸の異常発生が自動的に報知
されるエレベーター用ドアー装置を得る。 【構成】 出入口(1)の引き戸(5)を巻掛伝動機構(8)(9)
により駆動する駆動装置(6)及び駆動装置(6)の動作量に
応じたパルス数を発生するパルス発生器(23)を設ける。
また引き戸(5)が駆動装置(6)により所定距離移動したと
きのパルス発生器(23)のパルス数が所定値よりも変化し
たときに動作して異常を報知する異常報知器を設ける。
これによって、駆動装置(6)、巻掛伝動機構(8)(9)の異
常発生を自動的に報知し、ドアー装置の状況管理のため
に作業員が設置現場に出向く手数を省く。 【効果】 状況管理が少ない手数で容易にでき保守費を
節減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、巻掛伝動機構を有す
る駆動装置により引き戸が駆動されて出入口を開閉する
エレベーター用ドアー装置及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば特開平4−85277号
公報に示されたものに類似した従来のエレベーター用ド
アー装置を概念的に示す図である。図において、(1)は
エレベーターの出入口、(2)は出入口(1)の上縁部に設け
られた桁、(3)は桁(2)の下縁寄りに水平に設けられたレ
ール、(4)は出入口(1)の下縁を構成した敷居、(5)は引
き戸で、レール(3)に支持されて移動する吊り手が上部
に設けられ、下部は敷居(4)に案内されて水平方法に移
動して出入口(1)を開閉する。
【0003】(6)は桁(2)に設けられた駆動装置で、桁
(2)の上面に設けられた電動機(7)と第1巻掛伝動機構
(8)及び第2巻掛伝動機構(9)によって構成されている。
そして、第1巻掛伝動機構(8)は電動機(7)の出力軸に固
定されたベルト車からなる第1駆動車(10)、桁(2)の引
き戸(5)の戸当たり側端部に枢着されたベルト車からな
る第1從動車(11)並びに第1駆動車(10)及び第1從動車
(11)に巻掛けられた無端状のベルトからなる第1可撓条
体(12)によって構成されている。
【0004】また、第2巻掛伝動機構(9)は第1從動車
(11)に固定されたベルト車からなり桁(2)の引き戸(5)の
戸当たり側寄りに配置された第2駆動車(13)、桁(2)の
引き戸(5)の戸袋側寄りに配置されたベルト車からなる
第2從動車(14)並びに第2駆動車(13)及び第2從動車(1
4)に巻掛けられた無端状のベルトからなる第2可撓条体
(15)によって構成されている。(16)は桁(2)の引き戸(5)
の戸袋側寄りに設けられて引き戸(5)の全開位置で開方
向動作を阻止する全開阻止子、また(17)は桁(2)の引き
戸(5)の戸当たり側寄りに設けられて引き戸(5)の全閉位
置で閉方向動作を阻止する全閉阻止子である。
【0005】(18)は引き戸(5)に設けられて引き戸(5)の
上縁部から突出して配置され第2可撓条体(15)に連結さ
れて第2可撓条体(15)の動作を引き戸(5)に伝動する連
結具、(19)は連結具(18)に設けられたカムである。(20)
は桁(2)の引き戸(5)の戸袋側寄りに設けられて引き戸
(5)が全開位置に達する3〜10mm前でカム(19)に押圧
されて動作するスイッチからなる戸開検出器、(21)は桁
(2)の引き戸(5)の戸当たり側寄りに設けられて引き戸
(5)が全閉位置に達する3〜10mm前でカム(19)に押圧
されて動作するスイッチからなる戸閉検出器である。(2
2)は駆動装置(6)の電動機(7)を制御する駆動制御装置で
ある。
【0006】なお、第1巻掛伝動機構(8)は電動機(7)の
出力軸に固定されたスプロケットホイールからなる第1
駆動車(10)、桁(2)の引き戸(5)の戸当たり側端部に枢着
されたスプロケットホイールからなる第1從動車(11)並
びに第1駆動車(10)及び第1從動車(11)に巻掛けられた
無端状のローラチェインからなる第1可撓条体(12)によ
って構成されることもある。
【0007】従来のエレベーター用ドアー装置は上記の
ように構成され、駆動制御装置(22)によって駆動装置
(6)が付勢されて電動機(7)が動作して第1巻掛伝動機構
(8)及び第2巻掛伝動機構(9)を介して引き戸(5)が開閉
動作する。そして、駆動制御装置(22)により引き戸(5)
の開閉速度等の動作が制御され、戸開検出器(20)又は戸
閉検出器(21)の動作を介して引き戸(5)の開放又は閉成
が検出され電動機(7)が消勢されて引き戸(5)が停止する
ようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター用ドアー装置おいて、引き戸(5)の円滑で正
常な開閉動作を維持するためには、第1巻掛伝動機構
(8)及び第2巻掛伝動機構(9)の張力の不適正、戸開検出
器(20)及び戸閉検出器(21)の動作点点検、また、レール
(3)、敷居(4)溝の異物介在等の状況管理が必要である。
しかし、このようなエレベーター用ドアー装置の状況管
理は、エレベーター装置の設置現場における作業員の点
検作業が必要であって煩雑な手数を要するという問題点
があった。
【0009】なお、エレベーター用ドアー装置の状況管
理は定期的に行う必要があって、多くの人手を要し、合
理化しにくい作業である。また、図示が省略してあるが
エレベーターのかご側の引き戸(5)により乗場側の引き
戸を一緒に開閉するための係合装置や、乗場側の引き戸
に設けられる電気錠の機能を維持するため、かご側の引
き戸(5)の全開、全閉位置は高精度で所定位置に維持す
る必要がある。この全開、全閉位置の検出について一例
として、かご側の引き戸(5)の全閉時ついて戸閉検出器
(21)の設置位置を説明する。すなわち、戸閉検出器(21)
は引き戸(5)の移動によってカム(19)に押圧されて動作
するので、論理的には引き戸(5)が全閉したときに戸閉
検出器(21)が丁度動作する位置に設けることになる。
【0010】しかし、この位置に設定された戸閉検出器
(21)の動作は引き戸(5)の動きの変動等のために、引き
戸(5)の全閉位置到達時に戸閉検出器(21)が動作しなか
ったり、引き戸(5)の全閉位置到達前に戸閉検出器(21)
が動作したりして不安定となり、引き戸(5)の位置検出
の信頼性が低下する。このため、実際的には戸閉検出器
(21)は引き戸(5)が全閉位置に達する3〜10mm前でカ
ム(19)に押圧されて動作する位置に設定されて、戸閉検
出器(21)の動作の安定性を確保するようになっている。
要するに、戸閉検出器(21)は戸閉する引き戸(5)が全閉
直前位置に到達したときに動作する位置に配置される。
【0011】また、このような戸閉検出器(21)の配置
は、引き戸(5)の全閉位置を高精度に検出することの必
要性に対して、戸閉検出器(21)動作後は引き戸(5)の位
置検出が不能となる。このため、レール(3)の端部に堆
積した異物等により戸閉検出器(21)が動作しても引き戸
(5)が全閉できない場合があって、このときに乗場側の
引き戸を一緒に開閉するための係合装置や、乗場側の引
き戸に設けられる電気錠の作用が達成されず安全性が損
なわれる恐れがあった。さらに、戸閉検出器(21)が動作
すれば、引き戸(5)に異物が挟み込まれていても、エレ
ベーターは走行可能となり2次的な事故が発生する可能
性があった。
【0012】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、駆動装置、引き戸に発生した異
常が自動的に報知されるエレベーター用ドアー装置及び
その運転方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係るエレベーター用ドアー装置においては、出
入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引
き戸を駆動する駆動装置と、この駆動装置の動作量に応
じたパルス数を発生するパルス発生器と、引き戸が駆動
装置によって駆動されて所定距離移動したときのパルス
発生器のパルス数が入力されて所定値よりも変化したこ
とを検出して動作し異常を報知する異常報知器とが設け
られる。
【0014】また、この発明の請求項2記載の発明に係
るエレベーター用ドアー装置の運転方法においては、出
入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引
き戸を駆動する駆動装置と、この駆動装置の動作量に応
じたパルス数を発生するパルス発生器と、引き戸が駆動
装置によって駆動されて移動したときのパルス発生器の
パルス数が入力される異常報知器とが設けられて、引き
戸の戸開行程及び戸閉行程それぞれのパルス数の差が所
定値よりも変化したときに異常報知器を動作させて異常
が報知される。
【0015】また、この発明の請求項3記載の発明に係
るエレベーター用ドアー装置の運転方法においては、出
入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引
き戸を駆動する駆動装置と、この駆動装置の動作量に応
じたパルス数を発生するパルス発生器と、引き戸が駆動
装置によって駆動されて移動したときのパルス発生器の
パルス数が入力される異常報知器とが設けられて、移動
中の引き戸が反転動作したときの引き戸の移動開始から
反転のための停止までの間及びこの停止から移動開始位
置への反転移動までの間それぞれのパルス数の差が所定
値よりも変化したときに異常報知器を動作させて異常が
報知される。
【0016】また、この発明の請求項4記載の発明に係
るエレベーター用ドアー装置の運転方法においては、出
入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引
き戸を駆動する駆動装置と、この駆動装置の動作量に応
じたパルス数を発生するパルス発生器と、引き戸が駆動
装置によって駆動されて移動したときのパルス発生器の
パルス数が入力される異常報知器とが設けられて、引き
戸の移動開始後の所定時間におけるパルス数が所定値よ
りも変化したときに異常報知器を動作させて異常が報知
される。
【0017】また、この発明の請求項5記載の発明に係
るエレベーター用ドアー装置の運転方法においては、出
入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引
き戸を駆動する駆動装置と、この駆動装置の動作量に応
じたパルス数を発生するパルス発生器と、引き戸が駆動
装置によって駆動されて移動したときのパルス発生器の
パルス数が入力される異常報知器とが設けられて、開閉
行程の終端位置にある引き戸を駆動装置によりさらに開
閉行程の終端方向に駆動したときのパルス数が所定値よ
りも多いときに異常報知器を動作させて異常が報知され
る。
【0018】また、この発明の請求項6記載の発明に係
るエレベーター用ドアー装置においては、出入口を開閉
する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引き戸を駆動
する駆動装置と、この駆動装置の駆動側の動作量に応じ
たパルス数を発生する駆動側パルス発生器と、駆動装置
の従動側の動作量に応じたパルス数を発生する従動側パ
ルス発生器と、駆動装置によって駆動された引き戸の所
定動作による駆動側パルス発生器及び従動側パルス発生
器の両者のパルス数がそれぞれ入力されて上記両者のパ
ルス数の差が所定値よりも変化したことを検出して動作
し異常を報知する異常報知器とが設けられる。
【0019】また、この発明の請求項7記載の発明に係
るエレベーター用ドアー装置の運転方法においては、出
入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機構が設けられて引
き戸を駆動する駆動装置と、この駆動装置の動作量に応
じたパルス数を発生するパルス発生器と、引き戸が駆動
装置によって駆動されて移動したときのパルス発生器の
パルス数が入力される異常報知器と、駆動装置を制御す
る駆動制御装置とが設けられて、駆動制御装置が接続さ
れた通信回線により付勢されて引き戸が点検駆動され、
引き戸が所定距離移動したときのパルス発生器のパルス
数が入力されて所定値よりも変化したときの異常報知器
の動作を介して異常が報知される。
【0020】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1記
載の発明では、駆動装置により駆動された引き戸が所定
距離移動したときのパルス数の異変によって自動的に異
常報知器が動作する。
【0021】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項2記載の発明では、駆動装置により駆動された引
き戸の戸開行程及び戸閉行程それぞれのパルス数の差に
所定値に対する異変が生じたときに自動的に異常報知器
が動作する。
【0022】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項3記載の発明では、駆動装置により駆動されて移
動中の引き戸が反転動作したときの引き戸の移動開始か
ら反転のための停止までの間及びこの停止から移動開始
位置への反転移動までの間それぞれのパルス数の差に所
定値に対する異変が生じたときに自動的に異常報知器が
動作する。
【0023】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項4記載の発明では、駆動装置により駆動された引
き戸の移動開始後の所定時間におけるパルス数に所定値
に対する異変が生じたときに自動的に異常報知器が動作
する。
【0024】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項5記載の発明では、開閉行程の終端位置にある引
き戸を駆動装置によりさらに開閉行程の終端方向に駆動
したときのパルス数が所定値よりも多いときに自動的に
異常報知器が動作する。
【0025】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項6記載の発明では、駆動装置により駆動された引
き戸の所定動作による駆動側パルス発生器及び従動側パ
ルス発生器の両者のパルス数の異変によって自動的に異
常報知器が動作する。
【0026】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項7記載の発明では、駆動制御装置が接続された通
信回線により付勢されて引き戸が点検駆動され、引き戸
が所定距離移動したときのパルス発生器のパルス数が入
力されて所定値よりも変化したときに異常報知器が動作
する。
【0027】
【実施例】
実施例1.図1及び図2は、この発明の一実施例を示す
図で、図1は概念的正面図、図2は図1の装置の異常報
知制御装置の電気的接続を示す回路図である。図におい
て、(1)はエレベーターの出入口、(2)は出入口(1)の上
縁部に設けられた桁、(3)は桁(2)の下縁寄りに水平に設
けられたレール、(4)は出入口(1)の下縁を構成した敷
居、(5)は引き戸で、レール(3)に支持されて移動する吊
り手が上部に設けられ、下部は敷居(4)に係合して案内
されて水平方法に移動し出入口(1)を開閉する。
【0028】(6)は桁(2)に設けられた駆動装置で、桁
(2)の上面に設けられた電動機(7)と第1巻掛伝動機構
(8)及び第2巻掛伝動機構(9)によって構成されている。
そして、第1巻掛伝動機構(8)は電動機(7)の出力軸に固
定されたベルト車からなる第1駆動車(10)、桁(2)の引
き戸(5)の戸当たり側端部に枢着されたベルト車からな
る第1從動車(11)並びに第1駆動車(10)及び第1從動車
(11)に巻掛けられた無端状のベルトからなる第1可撓条
体(12)によって構成されている。
【0029】また、第2巻掛伝動機構(9)は第1從動車
(11)に固定されたベルト車からなり桁(2)の引き戸(5)の
戸当たり側寄りに配置された第2駆動車(13)、桁(2)の
引き戸(5)の戸袋側寄りに配置されたベルト車からなる
第2從動車(14)並びに第2駆動車(13)及び第2從動車(1
4)に巻掛けられた無端状のベルトからなる第2可撓条体
(15)によって構成されている。
【0030】(16)は桁(2)の引き戸(5)戸袋側寄りに設け
られて引き戸(5)の全開位置で開方向動作を阻止する全
開阻止子、(17)は桁(2)の引き戸(5)戸当たり側寄りに設
けられて引き戸(5)の全閉位置で閉方向動作を阻止する
全閉阻止子である。(18)は引き戸(5)に設けられて引き
戸(5)の上縁部から突出して配置され第2可撓条体(15)
に連結されて第2可撓条体(15)の動作を引き戸(5)に伝
動する連結具、(19)は連結具(18)に設けられたカムであ
る。
【0031】(20)は桁(2)の引き戸(5)の戸袋側寄りに設
けられて引き戸(5)が全開位置に達する3〜10mm前で
カム(19)に押圧されて動作するスイッチからなる戸開検
出器、(21)は桁(2)の引き戸(5)の戸当たり側寄りに設け
られて引き戸(5)が全閉位置に達する3〜10mm前でカ
ム(19)に押圧されて動作するスイッチからなる戸閉検出
器である。(22)は駆動装置(6)の電動機(7)を制御する駆
動制御装置、(23)は電動機(7)に設けられて電動機(7)の
回転数に応じたパルス数のパルスを発生するパルス発生
器である。
【0032】(24)はパルス発生器(23)に接続された異常
報知制御装置で、パルス発生器(23)の1パルス当たりの
引き戸(5)の移動距離を設定するレートマルチ回路(2
5)、レートマルチ回路(25)から出力されるパルス数をカ
ウントするカウンタ回路(26)、引き戸(5)の戸開により
戸閉検出器(21)の動作から戸開検出器(20)までのカウン
タ回路(26)の出力により所要の計算を行うマイクロコン
ピュータ(27)及びマイクロコンピュータ(27)の出力を記
憶するメモリー(28)によって構成されている。(29)はメ
モリー(28)に接続された異常報知器、(30)はメモリー(2
8)に接続されたインターフェースで、通信回線(31)が接
続されている。(311)は通信回線(31)に接続されたエレ
ベーターの保守会社の集中管理装置である。
【0033】上記のように構成されたエレベーター用ド
アー装置において、駆動制御装置(22)によって駆動装置
(6)が付勢されて電動機(7)が動作して第1巻掛伝動機構
(8)及び第2巻掛伝動機構(9)を介して引き戸(5)が開閉
動作する。そして、駆動制御装置(22)により引き戸(5)
の開閉速度等の動作が制御され、戸開検出器(20)又は戸
閉検出器(21)の動作を介して引き戸(5)の開放又は閉成
が検出され電動機(7)が消勢されて引き戸(5)が停止す
る。
【0034】そして、例えば引き戸(5)の戸開動作によ
る戸閉検出器(21)の動作から戸開検出器(20)までのパル
ス発生器(23)のパルス数が、異常報知制御装置(24)によ
って処理される。このような引き戸(5)の1動作におけ
るパルス発生器(23)のパルス数は正常時において、引き
戸(5)の動作距離が一定であることから理論的に一定と
なる。しかし、第1可撓条体(12)、第2可撓条体(15)に
伸びが発生して引き戸(5)の動作時に第1巻掛伝動機構
(8)、第2巻掛伝動機構(9)に滑りが生じると、引き戸
(5)の1動作における電動機(7)の回転数が滑り量に対応
して増加する。
【0035】このため、パルス発生器(23)のパルス数が
滑りのない正常時よりも多くなり、カウンタ回路(26)の
出力に基づくマイクロコンピュータ(27)の動作により異
常報知器(29)が付勢される。これにより第1可撓条体(1
2)、第2可撓条体(15)の異常伸び発生が報知されると共
に、インターフェース(30)を介して通信回線(31)により
集中管理装置(311)に伝送される。
【0036】このように駆動装置(6)により駆動された
引き戸(5)が所定距離移動したときのパルス発生器(23)
のパルス数の異変によって異常報知制御装置(24)により
自動的に異常報知器(29)が動作して第1巻掛伝動機構
(8)、第2巻掛伝動機構(9)の異常発生が報知される。し
たがって、エレベーター装置の設置現場において作業員
が点検することによるエレベーター用ドアー装置の状況
管理を行う必要がなく、少ない手数で容易に管理するこ
とができ保守費を節減することができる。また、リンク
機構が巻掛伝動機構を介して駆動される駆動装置が設け
られたエレベーター用ドアー装置に図1及び図2の実施
例を容易に応用することができ、図1及び図2の実施例
と同様な作用が得られることは明白である。
【0037】また、駆動装置(6)により駆動された引き
戸(5)が所定距離移動したときのパルス発生器(23)のパ
ルス数の異変によって異常報知制御装置(24)により自動
的に異常を報知する装置において、次に述べるように構
成することによりパルス数の異変を検出し一層容易に、
安全性の高いエレベーター用ドアー装置の状況管理を行
うことができる。すなわち、エレベーターの各階によっ
て引き戸(5)の重量が異なる場合に、最も重い引き戸(5)
が設置された階床においてパルス数の異変を検出する。
また通常の開閉速度よりも引き戸(5)を高速で動作させ
てパルス数の異変を検出する。
【0038】さらに、前述の各手法は通信回線(31)を利
用して情報を伝達し、また通信回線(31)を利用して遠隔
操作により実施することができる。また、併せて異常状
況の情報を保存することも可能である。また、集中管理
装置(311)を使用し遠隔操作によって駆動制御装置(22)
を付勢して、駆動装置(6)により引き戸(5)を点検駆動し
てエレベーター用ドアー装置の状況管理を行うことも可
能である。
【0039】実施例2.図3は、この発明の他の実施例
を示す図で、エレベーター用ドアー装置の運転方法にお
ける動作を説明するフローチャートであり、エレベータ
ー用ドアー装置は図1及び図2の実施例と同様に構成さ
れている。この運転方法におけるエレベーター用ドアー
装置の動作を図3に示すフローチャートによって説明す
る。すなわち、引き戸(5)が全閉された状態でステップ
(101)により駆動制御装置(22)から戸開が指令され駆動
装置(6)が付勢されてパルス発生器(23)が動作してパル
スを発生する。
【0040】そして、引き戸(5)の戸開初期の移動によ
ってステップ(102)により戸閉検出器(21)の押圧が解除
されて動作し、このときにステップ(103)において異常
報知制御装置(24)のカウンタ回路(26)によるパルスの計
数が開始される。次いで、引き戸(5)が戸開端近くに移
動するとステップ(104)により戸開検出器(20)が押圧さ
れて動作し、このときにステップ(105)においてカウン
タ回路(26)によるパルスの計数が終了する。そして、ス
テップ(106)でさらに引き戸(5)が戸開方向へ進み全開す
る。
【0041】次に、ステップ(107)で駆動制御装置(22)
から戸閉が指令され駆動装置(6)が付勢されてパルス発
生器(23)が動作してパルスを発生する。そして、引き戸
(5)の戸閉初期の移動によってステップ(108)により戸開
検出器(20)の押圧が解除されて動作し、このときにステ
ップ(109)において異常報知制御装置(24)のカウンタ回
路(26)によるパルスの計数が開始される。次いで、引き
戸(5)が戸閉端近くに移動するとステップ(110)により戸
閉検出器(21)が押圧されて動作し、このときにステップ
(111)においてカウンタ回路(26)によるパルスの計数が
終了する。そして、ステップ(112)でさらに引き戸(5)が
戸閉方向へ進み全閉する。
【0042】そして、ステップ(113)において、ステッ
プ(105)におけるカウンタ回路(26)のパルス数とステッ
プ(111)におけるカウンタ回路(26)のパルス数に所定値
を超えた差がある場合は異常報知器(29)が付勢されて異
常発生が報知される。すなわち、第1巻掛伝動機構
(8)、第2巻掛伝動機構(9)に緩みがある場合は、この緩
み分については電動機(7)が回転しても引き戸(5)は移動
しないため、引き戸(5)の戸閉及び戸開動作により第1
可撓条体(12)、第2可撓条体(15)の張り側と緩み側が反
対になり電動機(7)が緩み分だけ空転することになる。
【0043】この電動機(7)の空転分はパルス数の差と
なって現れるので、パルス数に所定値を超えた差がある
場合に異常発生を検出することができる。したがって、
詳細な説明を省略するが図3の実施例においても図1及
び図2の実施例と同様な作用が得られることは明白であ
る。また、図3の実施例において第1巻掛伝動機構(8)
にローラーチェーンが使用された場合のローラーチェー
ンの緩み発生を特に有効に検出して報知することができ
る。なお、ローラーチェーンの場合は緩みが発生しても
滑りを生じないものの、騒音を発生したり、引き戸(5)
の移動動作ががたついたりする。
【0044】実施例3.図4も、この発明の他の実施例
を示す図で、エレベーター用ドアー装置の運転方法にお
ける動作を説明するフローチャートであり、エレベータ
ー用ドアー装置は図1及び図2の実施例と同様に構成さ
れている。この運転方法におけるエレベーター用ドアー
装置の動作を図4に示すフローチャートによって説明す
る。すなわち、引き戸(5)が戸開された状態でステップ
(201)により駆動制御装置(22)から戸閉が指令され駆動
装置(6)が付勢されてパルス発生器(23)が動作してパル
スを発生する。
【0045】そして、引き戸(5)の戸閉初期の移動によ
ってステップ(202)により戸開検出器(20)の押圧が解除
されて動作し、このときにステップ(203)において異常
報知制御装置(24)のカウンタ回路(26)によるパルスの計
数が開始される。次いで、引き戸(5)の戸閉動作中に駆
動制御装置(22)から戸開が指令され駆動装置(6)がステ
ップ(204)により反転動作する。これによりステップ(20
5)において引き戸(5)が急停止してステップ(206)により
カウンタ回路(26)によるパルスの計数が終了する。次い
でステップ(207)により引き戸(5)が戸開動作を開始し
て、ステップ(208)により再度カウンタ回路(26)による
パルスの計数が開始される。
【0046】次いで、引き戸(5)が戸開端近くに移動す
るとステップ(209)により戸開検出器(20)が押圧されて
動作し、このときにステップ(210)においてカウンタ回
路(26)によるパルスの計数が終了する。そして、ステッ
プ(211)でさらに引き戸(5)が戸開方向へ進み全開する。
そして、ステップ(212)において、ステップ(206)におけ
るカウンタ回路(26)のパルス数とステップ(210)におけ
るカウンタ回路(26)のパルス数に所定値を超えた差があ
る場合は異常報知器(29)が付勢されて異常発生が報知さ
れる。
【0047】すなわち、引き戸(5)が反転動作した場合
は引き戸(5)の通常開閉動作時よりも第1巻掛伝動機構
(8)、第2巻掛伝動機構(9)に作用する負荷が大きく、こ
のときの第1可撓条体(12)、第2可撓条体(15)に滑りが
発生するかどうかにより駆動装置(6)の状況を判断する
ことができる。したがって、詳細な説明を省略するが図
4の実施例においても図1及び図2の実施例と同様な作
用が得られることは明白である。
【0048】また、図4の実施例を応用してステップ(2
06)におけるカウンタ回路(26)のパルス数とステップ(21
0)におけるカウンタ回路(26)のパルス数に所定値を超え
た差がある場合に引き戸(5)の開閉動作を休止させた
り、開閉速度を低下させたりして事故予防の応急策とす
ることができる。
【0049】実施例4.図5も、この発明の他の実施例
を示す図で、エレベーター用ドアー装置の運転方法にお
ける動作を説明するフローチャートであり、エレベータ
ー用ドアー装置は図1及び図2の実施例と同様に構成さ
れている。この運転方法におけるエレベーター用ドアー
装置の動作を図5に示すフローチャートによって説明す
る。すなわち、引き戸(5)が戸閉された状態でステップ
(301)により駆動制御装置(22)から戸開が指令され引き
戸(5)が戸開し始め、所定時間後にステップ(302)におい
てタイマーがスタートしステップ(303)でパルス発生器
(23)が動作してパルスを発生する。
【0050】そして、ステップ(304)において次の所定
時間後においてタイマーがタイムアウトし、ステップ(3
05)でパルス発生器(23)はパルスの発生を停止する。そ
して、ステップ(306)においてステップ(303)のパルスを
発生からステップ(305)のパルス停止までのパルス数が
所定値に対して許容値を超えた差がある場合には、異常
報知器(29)が付勢されて異常発生が報知される。
【0051】また、引き戸(5)が戸開された状態でステ
ップ(401)により駆動制御装置(22)から戸閉が指令され
引き戸(5)が戸閉し始め、所定時間後にステップ(402)に
おいてタイマーがスタートしステップ(403)でパルス発
生器(23)が動作してパルスを発生する。そして、ステッ
プ(404)において次の所定時間後においてタイマーがタ
イムアウトし、ステップ(405)でパルス発生器(23)はパ
ルスの発生を停止する。そして、ステップ(406)におい
てステップ(403)のパルスを発生からステップ(405)のパ
ルス停止までのパルス数が所定値に対して許容値を超え
た差がある場合には、異常報知器(29)が付勢されて異常
発生が報知される。
【0052】したがって、詳細な説明を省略するが図5
の実施例においても図1及び図2の実施例と同様な作用
が得られることは明白である。また、図5の実施例にお
いてレール(3)の端部に堆積した異物等により戸開検出
器(20)又は戸閉検出器(21)が動作しても引き戸(5)が正
常に移動しない場合や、引き戸(5)に異物が挟み込まれ
た状態であってエレベーターが走行可能となる場合を特
に有効に検出することができる。これによって、例えば
戸閉した引き戸(5)を一旦戻して再戸閉動作させて堆積
した異物、挟み込まれた異物を排除することも可能であ
る。
【0053】実施例5.また、この発明の他の実施例を
として次に述べるように、開閉行程の終端位置における
所定位置に精度よく引き戸(5)を保持するエレベーター
用ドアー装置の運転方法がある。なお、エレベーター用
ドアー装置は図1及び図2の実施例と同様に構成されて
いる。すなわち、引き戸(5)の戸閉時に戸閉検出器(21)
の動作位置から全閉阻止子(17)に引き戸(5)が当たるま
でのパルス発生器(23)のパルス数を計数する。また、引
き戸(5)の戸開時に戸開検出器(20)の動作位置から全開
阻止子(16)に引き戸(5)が当たるまでのパルス発生器(2
3)のパルス数を計数する。そして、これらのパルス数を
正常時の所定パルス数と比較して所定値を超えた差があ
る場合には、異常報知器(29)が付勢されて異常発生が報
知される。
【0054】したがって、詳細な説明を省略するが実施
例5においても図1及び図2の実施例と同様な作用が得
られることは明白である。また、上記のような状況では
レール(3)の端部に堆積した異物等により引き戸(5)が正
常に移動しない状態や、引き戸(5)に異物が挟み込まれ
た状態であるので、異常発生の報知により遠隔操作等に
よって引き戸(5)を一旦戻した後、再度開閉動作の終端
方向へ駆動することによって、異物堆積等の異常発生原
因を排除することも可能である。
【0055】実施例6.また、この発明の他の実施例を
として次に述べるように、第1巻掛伝動機構(8)、第2
巻掛伝動機構(9)の状況が判定可能なエレベーター用ド
アー装置の運転方法がある。なお、エレベーター用ドア
ー装置は図1及び図2の実施例と同様に構成されてい
る。すなわち、引き戸(5)が全開阻止子(16)又は全閉阻
止子(17)に当たっている状態で、駆動装置(6)を更に開
閉行程の終端方向に付勢する。
【0056】これによって、電動機(7)が回転するかど
うかをパルス発生器(23)のパルス数を計数することによ
って判定する。すなわち、引き戸(5)が全開阻止子(16)
又は全閉阻止子(17)に当たっている状態であるにも関わ
らず、パルスが発生することによって第1巻掛伝動機構
(8)、第2巻掛伝動機構(9)の緩み等の異常発生に基づく
電動機(7)の空転発生が検出される。これにより異常報
知器(29)が付勢されて異常発生が報知される。したがっ
て、詳細な説明を省略するが実施例6においても図1及
び図2の実施例と同様な作用が得られることは明白であ
る。
【0057】なお、エレベーター用ドアー装置はかご内
乗客の悪戯によって引き戸(5)をこじ開けられることが
あるため、このような戸開力に対しても第1巻掛伝動機
構(8)、第2巻掛伝動機構(9)に滑りが生じないように管
理する必要がある。このため、引き戸(5)が移動を阻止
されている状態で駆動装置(6)を更に開閉行程の終端方
向に付勢する試験が行われ、その結果に基づく管理が行
われる。
【0058】実施例7.図6及び図7も、この発明の他
の実施例を示す図で、図6は全体構成図、図7は図6の
装置における機器の電気的接続を示す概念回路図であ
る。図において、図1と同符号は相当部分を示し、(23)
は電動機(7)に設けられて電動機(7)の回転数に応じたパ
ルス数のパルスを発生する駆動パルス発生器である。(2
4)は異常報知プログラムが装備された異常報知制御装置
で、I/Oポート(24a)及びRAM(24b)、CPU(24
c)、ROM(24d)を有するコンピュータ(24e)によって構
成されている。
【0059】(32)は第1從動車(11)に設けられて第1從
動車(11)の回転数に応じたパルス数のパルスを発生する
中間パルス発生器、(33)は第2從動車(14)に設けられて
第2從動車(14)の回転数に応じたパルス数のパルスを発
生する從動パルス発生器である。なお、中間パルス発生
器(32)は駆動パルス発生器(23)に対して從動側パルス発
生器として機能し、また從動パルス発生器(33)に対して
駆動側パルス発生器として機能する。
【0060】上記のように構成されたエレベーター用ド
アー装置において、駆動制御装置(22)によって駆動装置
(6)が付勢されて電動機(7)が動作して第1巻掛伝動機構
(8)及び第2巻掛伝動機構(9)を介して引き戸(5)が開閉
動作する。そして、駆動制御装置(22)により引き戸(5)
の開閉速度等の動作が制御され、戸開検出器(20)又は戸
閉検出器(21)の動作を介して引き戸(5)の開放又は閉成
が検出され電動機(7)が消勢されて引き戸(5)が停止す
る。
【0061】そして、例えば引き戸(5)が動作開始して
から所定時間経過後、又は所定距離移動後における駆動
パルス発生器(23)のパルス数と中間パルス発生器(32)の
パルス数の差が所定値を超えた場合は異常報知制御装置
(24)が動作する。そして、この動作により第1可撓条体
(12)の伸び、緩みによる第1巻掛伝動機構(8)の滑り等
の異常発生が報知されると共に、通信回線(31)によりエ
レベーター保守会社の集中管理装置に異常発生が伝送さ
れる。
【0062】また、例えば引き戸(5)が動作開始してか
ら所定時間経過後、又は所定距離移動後における中間パ
ルス発生器(32)のパルス数と從動パルス発生器(33)のパ
ルス数の差が所定値を超えた場合は異常報知制御装置(2
4)が動作する。そして、この動作により第2可撓条体(1
5)の伸び、緩みによる第2巻掛伝動機構(9)の滑り等の
異常発生が報知されると共に、通信回線(31)によりエレ
ベーター保守会社の集中管理装置に異常発生が伝送され
る。
【0063】さらに、例えば引き戸(5)が動作開始して
から所定時間経過後、又は所定距離移動後における駆動
パルス発生器(23)のパルス数と從動パルス発生器(33)の
パルス数の差が所定値を超えた場合は異常報知制御装置
(24)が動作する。そして、この動作により第1可撓条体
(12)及び第2可撓条体(15)のいずれかの伸び、緩みによ
る第1巻掛伝動機構(8)及び第2巻掛伝動機構(9)のつず
れかの滑り等の異常発生が報知されると共に、通信回線
(31)によりエレベーター保守会社の集中管理装置に異常
発生が伝送される。したがって、詳細な説明を省略する
が図6及び図7の実施例においても図1及び図2の実施
例と同様な作用が得られることは明白である。
【0064】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は以上説
明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この駆動
装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発生器
と、引き戸が駆動装置によって駆動されて所定距離移動
したときのパルス発生器のパルス数が入力されて所定値
よりも変化したことを検出して動作し異常を報知する異
常報知器とを設けたものである。
【0065】これによって、駆動装置により駆動された
引き戸が所定距離移動したときのパルス数の異変によっ
て自動的に異常報知器が動作する。したがって、エレベ
ーター装置の設置現場において作業員が点検してエレベ
ーター用ドアー装置の状況管理を行う必要がなく、少な
い手数で容易に管理することができ保守費を節減する効
果がある。
【0066】また、この発明の請求項2記載の発明は以
上説明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝
動機構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この
駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
生器と、引き戸が駆動装置によって駆動されて移動した
ときのパルス発生器のパルス数が入力される異常報知器
とが設けられ、引き戸の戸開行程及び戸閉行程それぞれ
のパルス数の差が所定値よりも変化したときに異常報知
器を動作させて異常を報知するものである。
【0067】これによって、駆動装置により駆動された
引き戸の戸開行程及び戸閉行程それぞれのパルス数の差
に所定値に対する異変が生じたときに自動的に異常報知
器が動作する。したがって、エレベーター装置の設置現
場において作業員が点検してエレベーター用ドアー装置
の状況管理を行う必要がなく、少ない手数で容易に管理
することができ保守費を節減する効果がある。また、ロ
ーラーチェーンからなる巻掛伝動機構の場合にローラー
チェーンの緩み発生を特に有効に検出して報知可能とす
る効果がある。
【0068】また、この発明の請求項3記載の発明は以
上説明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝
動機構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この
駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
生器と、引き戸が駆動装置によって駆動されて移動した
ときのパルス発生器のパルス数が入力される異常報知器
とが設けられて、移動中の引き戸が反転動作したときの
引き戸の移動開始から反転のための停止までの間及びこ
の停止から移動開始位置への反転移動までの間それぞれ
のパルス数の差が所定値よりも変化したときに異常報知
器を動作させて異常を報知するものである。
【0069】これによって、駆動装置により駆動されて
移動中の引き戸が反転動作したときの引き戸の移動開始
から反転のための停止までの間及びこの停止から移動開
始位置への反転移動までの間それぞれのパルス数の差に
所定値に対する異変が生じたときに自動的に異常報知器
が動作する。したがって、異常報知器の動作を介して引
き戸の開閉動作を休止させたり、開閉速度を低下させた
りして事故予防の応急策とすることができ、またエレベ
ーター装置の設置現場において作業員が点検してエレベ
ーター用ドアー装置の状況管理を行う必要がなく、少な
い手数で容易に管理することができ保守費を節減する効
果がある。
【0070】また、この発明の請求項4記載の発明は以
上説明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝
動機構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この
駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
生器と、引き戸が駆動装置によって駆動されて移動した
ときのパルス発生器のパルス数が入力される異常報知器
とが設けられて、引き戸の移動開始後の所定時間におけ
るパルス数が所定値よりも変化したときに異常報知器を
動作させて異常を報知するものである。
【0071】これによって、駆動装置により駆動された
引き戸の移動開始後の所定時間におけるパルス数に所定
値に対する異変が生じたときに自動的に異常報知器が動
作する。したがって、引き戸のレール端部に堆積した異
物等により引き戸の動作が阻害されたり、引き戸に異物
が挟み込まれた状態でエレベーターが走行可能となった
りする状況を検出することができる。またエレベーター
装置の設置現場において作業員が点検してエレベーター
用ドアー装置の状況管理を行う必要がなく、少ない手数
で容易に管理することができ保守費を節減する効果があ
る。
【0072】また、この発明の請求項5記載の発明は以
上説明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝
動機構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この
駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
生器と、引き戸が駆動装置によって駆動されて移動した
ときのパルス発生器のパルス数が入力される異常報知器
とが設けられて、開閉行程の終端位置にある引き戸を駆
動装置によりさらに開閉行程の終端方向に駆動したとき
のパルス数が所定値よりも多いときに異常報知器を動作
させて異常を報知するものである。
【0073】これによって、開閉行程の終端位置にある
引き戸を駆動装置により開閉行程の終端方向に駆動した
ときのパルス数が所定値よりも多いときに自動的に異常
報知器が動作する。したがって、引き戸に対する過大戸
開力に対する巻掛伝動機構の滑り阻止能力の管理ができ
る。またエレベーター装置の設置現場において作業員が
点検してエレベーター用ドアー装置の状況管理を行う必
要がなく、少ない手数で容易に管理することができ保守
費を節減する効果がある。
【0074】また、この発明の請求項6記載の発明は以
上説明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝
動機構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この
駆動装置の駆動側の動作量に応じたパルス数を発生する
駆動側パルス発生器と、駆動装置の従動側の動作量に応
じたパルス数を発生する従動側パルス発生器と、駆動装
置によって駆動された引き戸の所定動作による駆動側パ
ルス発生器及び従動側パルス発生器の両者のパルス数が
それぞれ入力されて上記両者のパルス数の差が所定値よ
りも変化したことを検出して動作し異常を報知する異常
報知器とを設けたものである。
【0075】これによって、駆動装置により駆動された
引き戸の所定動作による駆動側パルス発生器及び従動側
パルス発生器の両者のパルス数の異変によって自動的に
異常報知器が動作する。したがって、複数の巻掛伝動機
構についてそれぞれ状況管理することも可能であって、
エレベーター装置の設置現場において作業員が点検して
エレベーター用ドアー装置の状況管理を行う必要がな
く、少ない手数で容易に管理することができ保守費を節
減する効果がある。
【0076】また、この発明の請求項7記載の発明は以
上説明したように、出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝
動機構が設けられて引き戸を駆動する駆動装置と、この
駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
生器と、引き戸が駆動装置によって駆動されて移動した
ときのパルス発生器のパルス数が入力される異常報知器
と、駆動装置を制御する駆動制御装置とが設けられて、
駆動制御装置が接続された通信回線により付勢されて引
き戸が点検駆動され、引き戸が所定距離移動したときの
パルス発生器のパルス数が入力されて所定値よりも変化
したときの異常報知器の動作を介して異常を報知するも
のである。
【0077】これによって、駆動制御装置が接続された
通信回線により付勢されて引き戸が点検駆動され、引き
戸が所定距離移動したときのパルス発生器のパルス数が
入力されて所定値よりも変化したときに異常報知器が動
作する。したがって、エレベーター装置の設置現場にお
いて作業員が点検してエレベーター用ドアー装置の状況
管理を行う必要がなく、遠隔操作による少ない手数で容
易に管理することができ保守費を節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す概念的正面図。
【図2】図1の装置の異常報知制御装置の電気的接続を
概念的に示す回路図。
【図3】この発明の実施例2を示すエレベーター用ドア
ー装置の運転方法における動作を説明するフローチャー
ト。
【図4】この発明の実施例3を示すエレベーター用ドア
ー装置の運転方法における動作を説明するフローチャー
ト。
【図5】この発明の実施例4を示すエレベーター用ドア
ー装置の運転方法における動作を説明するフローチャー
ト。
【図6】この発明の実施例7を示す全体構成図。
【図7】図6の装置における機器の電気的接続を示す概
念回路図。
【図8】従来のエレベーター用ドアー装置を概念的に示
す正面図。
【符号の説明】
1 出入口 5 引き戸 6 駆動装置 8 第1巻掛伝動機構 9 第2巻掛伝動機構 22 駆動制御装置 23 パルス発生器、駆動側パルス発生器 29 異常報知器 31 通信回線 33 従動側パルス発生器 311 集中管理装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
    生器と、上記引き戸が上記駆動装置によって駆動されて
    所定距離移動したときの上記パルス発生器のパルス数が
    入力されて所定値よりも変化したことを検出して動作し
    異常を報知する異常報知器とを備えたエレベーター用ド
    アー装置。
  2. 【請求項2】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
    生器と、上記引き戸が上記駆動装置によって駆動されて
    移動したときの上記パルス発生器のパルス数が入力され
    る異常報知器とが設けられて、上記引き戸の戸開行程及
    び戸閉行程それぞれの上記パルス数の差が所定値よりも
    変化したときに上記異常報知器を動作させて異常を報知
    するエレベーター用ドアー装置の運転方法。
  3. 【請求項3】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
    生器と、上記引き戸が上記駆動装置によって駆動されて
    移動したときの上記パルス発生器のパルス数が入力され
    る異常報知器とが設けられて、移動中の上記引き戸が反
    転動作したときの上記引き戸の移動開始から上記反転の
    ための停止までの間及びこの停止から上記移動開始位置
    への反転移動までの間それぞれの上記パルス数の差が所
    定値よりも変化したときに上記異常報知器を動作させて
    異常を報知するエレベーター用ドアー装置の運転方法。
  4. 【請求項4】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
    生器と、上記引き戸が上記駆動装置によって駆動されて
    移動したときの上記パルス発生器のパルス数が入力され
    る異常報知器とが設けられて、上記引き戸の移動開始後
    の所定時間における上記パルス数が所定値よりも変化し
    たときに上記異常報知器を動作させて異常を報知するエ
    レベーター用ドアー装置の運転方法。
  5. 【請求項5】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
    生器と、上記引き戸が上記駆動装置によって駆動されて
    移動したときの上記パルス発生器のパルス数が入力され
    る異常報知器とが設けられて、開閉行程の終端位置にあ
    る上記引き戸を上記駆動装置により上記開閉行程の終端
    方向に駆動したときの上記パルス数が所定値よりも多い
    ときに上記異常報知器を動作させて異常を報知するエレ
    ベーター用ドアー装置の運転方法。
  6. 【請求項6】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の駆動側の動作量に応じたパルス数を発生する
    駆動側パルス発生器と、上記駆動装置の従動側の動作量
    に応じたパルス数を発生する従動側パルス発生器と、上
    記駆動装置によって駆動された上記引き戸の所定動作に
    よる上記駆動側パルス発生器及び従動側パルス発生器の
    両者のパルス数がそれぞれ入力されて上記両者のパルス
    数の差が所定値よりも変化したことを検出して動作し異
    常を報知する異常報知器とを備えたエレベーター用ドア
    ー装置。
  7. 【請求項7】 出入口を開閉する引き戸と、巻掛伝動機
    構が設けられて上記引き戸を駆動する駆動装置と、この
    駆動装置の動作量に応じたパルス数を発生するパルス発
    生器と、上記引き戸が上記駆動装置によって駆動されて
    移動したときの上記パルス発生器のパルス数が入力され
    る異常報知器と、上記駆動装置を制御する駆動制御装置
    とが設けられて、上記駆動制御装置が接続された通信回
    線により付勢されて上記引き戸が点検駆動され、上記引
    き戸が所定距離移動したときの上記パルス発生器のパル
    ス数が入力されて所定値よりも変化したときの上記異常
    報知器の動作を介して異常を報知するエレベーター用ド
    アー装置の運転方法。
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