JPH0761585B2 - 複数の加工要素を持つ加工システム - Google Patents

複数の加工要素を持つ加工システム

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JPH0761585B2
JPH0761585B2 JP3189255A JP18925591A JPH0761585B2 JP H0761585 B2 JPH0761585 B2 JP H0761585B2 JP 3189255 A JP3189255 A JP 3189255A JP 18925591 A JP18925591 A JP 18925591A JP H0761585 B2 JPH0761585 B2 JP H0761585B2
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machining
spindle
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feed table
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滋 上野
延広 杉村
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社団法人日本工作機械工業会
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の加工要素を持
つ加工システムに関する。更に詳しくは、異なる加工内
容を一回の段取りで連続的に処理するための複数の加工
要素を持つ加工システムに関する。
【0002】
【従来技術】工作機械は、工作物に機械加工を施して所
望の形状を作り出すものである。この工作機械には、そ
の加工内容に応じて種々の種類が知られており、古典的
には旋盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、平削り
盤、ブローチ盤、研削盤等がある。近年、これらの工作
機械は、NC技術の進歩もあり単一の加工だけではなく
種々の複合加工ができるものが多い。以下、最近の工作
機械のタイプ別に加工内容と構成と特徴の概略を述べ
る。
【0003】a.旋盤 旋盤については、1回の段取りで表,裏面の両方向から
の加工を実行するために、対向主軸型、すなわち向かい
合って工作物チャックを有するものが増加している。ま
た、工具本数の増加ならびに同時加工を実現するため
に、各主軸ごとに刃物台を複数装備しているものもあ
る。
【0004】b.ドリリングマシン タレットまたは工具交換装置を用いて、多種類の穴加工
およびタッピング加工を行なうタッピングセンタが増加
しつつある。
【0005】c.マシニングセンタ マシニングセンタは、1回の取付けで工作物の複数の面
に、フライス加工、穴あけ、中ぐり、リーマ加工、ねじ
切りなど種々の作業ができるものとして知られている。
マシニングセンタについては、送り運動軸数により3
軸、4軸、5軸に大別できる。4軸マシニングセンタで
は、工作物側に回転送り軸(B軸)を持たせるものが多
い。これに対して、5軸マシニングセンタでは、回転送
りの2軸をどのように配分するかで、各種の形式があ
る。第1は、トラニオン構造などを用いてワークテーブ
ル側にA軸、B軸を与えるものである。第2は、工具主
軸にA軸およびC軸の回転送りを与えるもので、すみ部
やコーナ部の加工に有効と思われる。
【0006】第3は、ワークテーブルにC軸および工具
主軸にA軸を与えるもので、構造的には比較的簡単にな
る。このような5軸マシニングセンタでは、直線送り運
動と回転送り運動をどのように配置するかで工作機械構
造の鋼性、運動精度、加工領域ならびに工具干渉などが
大きく影響されると考えられる。
【0007】d.ターニングセンタ ターニングセンタは、旋盤でフライス、ドリル加工も行
なうことができるものとして知られている。ターニング
センタでは、主軸回転を送り運動として利用し、X,
Z,C軸の3軸のフライス加工を行っている。また、回
転工具主軸にY軸を追加し、直線3軸及び回転1軸のフ
ライス加工を実現しているものも存在する。さらに、回
転工具主軸にB軸も加え、マシニングセンタと同様の5
軸フライス加工を実現している機械もある。この5軸の
ターニングセンタでは、回転形状部材の旋削加工と5軸
までのフライス加工を、ワークの段取り替えなしに実行
でき、相当複雑な部品の加工まで対処できると考えられ
る。
【0008】工具交換についても、回転工具ならびに非
回転工具とも、マシニングセンタのようなATCを用い
て、多数の工具の交換を行ないながら複雑な加工を実現
できる機械がでてきている。更に、ロボットを用いて、
工具、チャック爪、およびハンドの交換まで行なえる機
械も存在する。
【0009】ターニングセンタについても、旋盤と同様
に、対向主軸型の構成を取り、2つの主軸間でワークの
つかみ替えを行ない、左右両方向からの加工を実現して
いる。ただし、このような構成の場合、回転工具による
フライス加工機能は、ある程度制約を受けることが多
い。
【0010】e.ヘール加工機能を持つターニングセン
タ 特殊な加工機能を持つターニングセンタとして、主軸の
回転に同期してバイトを半径方向に運動させ、多角形あ
るいは楕円などの形状を旋削のヘール加工で創成する機
能をもつターニングセンタがある。これにより、非回転
形状の高効率で加工することが可能になる。
【0011】f.グラインディングセンタ グラインディングセンタは、マシニングセンタと同様
に、研削砥石を交換しながら、平面研削、内面研削、プ
ロフィール研削などを行なう機械である。基本構成は、
立型マシニングセンタとほぼ同一である。また、立型マ
シニングセンタの主軸を高速化し、研削砥石を取り付け
られるようにしたものもある。この場合は、フライス加
工と研削加工を同一機械で、同一段取りで行えることに
なる。
【0012】g.多軸研削盤 マシニングセンタと同様に4軸または5軸制御で、4面
加工あるいは曲面研削加工を行う研削盤が存在する。
【0013】h.ドレッシング機能を持つ研削盤 砥石のツルーイング、ドレッシングならびに計測機能を
持つ研削盤がある。ツルーイングおよびドレッシングの
方法としては、ダイヤモンド工具を用いる方法、放電加
工を用いる方法などがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記した工作機械で与
えられた図面形状の工作物を加工及び完成しようとすれ
ば、加工内容にもよるが数台の工作機械を使用しなけれ
ばならない。このため、各工作機械への工作物の取り付
け、各工作機械間の搬送時間はロスタイムとなる。更
に、熱処理が必要であれば、別の場所に持って行き熱処
理を行う必要がある。更に加工行程の途中で寸法の計測
を行う必要もある。この発明は、以上のような背景で発
明されたものであり、次の目的を達成する。
【0015】この発明の目的は、一回の段取りで可能な
限り1台の加工機械で多工程の加工を終了させる複数の
加工要素を持つ加工システムを提供することにある。
【0016】この発明の他の目的は、加工時間を短縮さ
せる複数の加工要素を持つ加工システムを提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために次のような手段を採る。
【0018】異なる加工内容を1回の段取りで連続的に
処理できる加工システムであって次の要件からなるも
の、 a.ベッド(1)と、 b.前記ベッド(1)に設けられた第1案内面(3,
3)上を少なくとも第1の方向に移動し駆動される送り
台(5)と、 c.前記送り台(5)上に設けられ、前記第1の方向と
垂直な方向の軸線の回りに任意の角度だけ旋回される主
軸台(8)と、 d.前記主軸台(8)に工作物をつかむチャック(1
1)又は複数の工具が保持された工具タレット(29)
を取り付けるための少なくとも1つの主軸(57,6
3)と、 e.前記ベッド(1)に設けられた第2案内面(20,
20)上を第2の方向に移動し駆動される第2送り台
(21)と、 f.前記第2送り台(21)に設けられ、前記第2の方
向と垂直な方向に移動し駆動される第3送り台(23)
と、 g.前記第3送り台(23)上に設けられたコラム(2
5)と、 h.前記コラム(25)に設けられ前記第2送り台
(2)及び前記第3送り台(23)と垂直な方向に移動
し駆動される主軸頭(27)と、 i.前記主軸頭(27)に前記チャック(11)又は前
記工具タレット(29)を取り付けるための第2主軸
と、 j.前記第1主軸(57)又は前記第2主軸に対向して
前記工具タレット(29)及び工作物を供給するための
インデックスマガジン(40)と、 からなる複数の加工要素を持つ加工システムである。
【0019】更に、前記加工システムは、前記ベッド
(1)の案内面(31a,31b)を移動でき、かつ少
なくとも前記主軸台(8)に対向しうる位置に設けら
れ、少なくとも前記工作物の保持を行う心押台(32)
とからなると良い。
【0020】更にまた、前記ベッド(1)の近傍に設け
られ、前記工作物にレーザ光を照射して熱エネルギによ
り加工を施すためのレーザ発振器(49)が配置すると
良い。
【0021】
【作 用】工作物及び工具タレット・マガジン40に工
作物Wを搭載して主軸台8側に搬送する。主軸台8のチ
ャック11は、工作物Wを把持する。主軸台8は、低速
と高速回転用の主軸を備えていて、工作物又はチャツク
11を回転駆動する。更に主軸台8は、主軸軸線と直角
の軸線の回りで割出せる。この工作物Wの加工に必要な
工具は、工作物及び工具タレット・マガジン40から工
具タレット29を割出してコラム25上の主軸頭27に
装着する。この主軸頭17は、3方向に移動できる。こ
の工具タレット29により、チャック11の工作物Wを
加工する。
【0022】必要があれば、レーザ加工機49により工
作物Wに焼入れなどの熱処理も行う。バーワークの場合
は、テイルストック32を使用し必要な加工を行う。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にしたがって
説明する。図1は、複数の加工要素を持つ加工システム
の外観を示す図である。ベッド1は、機械の本体を構成
する台であり、平面がほぼ矩形である。ベッド1の両サ
イドには、加工液、切粉などを排除するときの樋2が一
体に形成されている。ベッド1上には、2本の直線のガ
イドレールには第1案内面3,3が形成されている。第
1案内面3の側面には、ラック4が固定されている。
【0024】第1案内面3,3上には、送り台5が移動
自在に設けられている。送り台5の下面には、ナットが
固定されておりこのナットに送りねじ6がねじ込まれて
いる。送りねじ6の一端には、X1サーボモータ(図示
せず)の出力軸が連結されている。X1サーボモータの
回転駆動により、送り台5は第1案内面3,3上を移動
される。送り台5の上部には、主軸台8が設けられてい
る。主軸台8はX1方向と直角な方向、すなわちY1軸
線の回りに回転および割出位置決めができる。この回転
及び割出し位置決めのための駆動は、ウォーム及びウォ
ームホイールを介してY1サーボモータ9により行う
(図3参照)。
【0025】主軸台8には、主軸が軸受により回転自在
に支持されている。主軸の前面側の端面部には、チャッ
ク11が取り付けられている。チャック11は工作物を
把持するためのものである。ただし、主軸前端面には、
工作物把持用のチャック11だけでなく、後述する工具
タレット29も装着できる。主軸は、主軸台8内に埋め
込んだビルトインモータにより高速及び低速に回転駆動
される。
【0026】一方、前記ベッド1上には、第1案内面
3,3と平行なX2方向に2本の第2案内面20,20
が形成されている。第2案内面20,20上には、第2
送り台21が移動自在に設けられている。第2案内面2
0,20に沿ってX2送りねじ19が配置されている。
X2送りねじ19は、第2送り台21の下面に設けたナ
ット17にねじ込まれている。X2送りねじ19の一端
は、X2サーボモータ18の出力軸に連結されている。
結局、X2サーボモータ18を回転させることにより、
第2送り台21は第2案内面20上を移動する。
【0027】第2送り台21には、2本の第3案内面2
2,22を有する案内レールが第2案内面20,20と
直角な方向に取り付けられている。第3案内面22,2
2上には、第3送り台23が移動自在に設けられてい
る。第3送り台23は、送りねじを介してZ2サーボモ
ータ24により移動される。更に、第3送り台23上に
は、コラム25が一体に設けられている。コラム25の
前面には、第4案内面26,26が形成されている。
【0028】第4案内面26,26には、主軸頭27が
上下動自在に設けられている。主軸頭27は、Y2サー
ボモータ28により上下動自在に駆動される。主軸頭2
7内には、主軸が回転自在に支持され設けられている。
主軸の前面側の主軸端には、工具タレット29が取り付
けられている。工具タレット29の外周には、複数の工
具Tが取り付けられている。この主軸前端の構造は、後
述する主軸台8の構造と同一であり、ここでは説明しな
い。この工具タレット29は、後記するように主軸より
回転動力を取り出して、工具タレット29に取り付けた
回転工具を回転させるものである。また、工具タレット
29の本体は、カービックカップリング構造により主軸
受の前端面に位置決め固定できるものである。
【0029】タレット29に取り付けられた工具Tは、
チャック11に把持した工作物を加工する。ベッド1に
は、更に高さの違う2本の案内面31a,31bが形成
されている(図2参照)。この両案内面31a,31b
上にテイルストック32が移動自在に設けられている。
テイルストック32は、センタを使用して工作物の一端
を支える台である。更に、心押軸を回転駆動および回転
割出用のサーボモータ33を備えている。したがって、
心押軸の前端面34に工作物把持用のチャック11、工
具タレット29も取り付けることができる。
【0030】工作物及び工具タレット・マガジン40 第1案内面3,3上には、第4移動台41が移動自在に
設けられている。第4移動台41上には、サーボモータ
42が搭載されているとおり、その出力軸に設けたピニ
オンが案内レールのラック4に噛み合っている。第4移
動台41は、第1案内面3,3上をサーボモータ42に
より駆動されて移動する。したがって、サーボモータ4
2を回すことで第4移動台41は、案内面3,3上を移
動される。
【0031】第4移動台41上には、工作物及び工具タ
レット・マガジン40が搭載されている。第4移動台4
1には、工作物及び工具タレット・マガジン40を割出
しするためのサーボモータ44が取り付けられている。
第4移動台41上のタレット台43上には、マガジン本
体46が割出し可能に設けられている。マガジン本体4
6は、8角形であり、その外周面に工具タレット29を
取り付けるためのタレットソケット47が外周の4か所
に設けられている。マガジン本体46の上部には、工作
物を把持し、搭載するための工作物把持台(図示せず)
が設けられている。したがって、工作物及び工具タレッ
ト・マガジン40は、工具タレット29の搬送と共に工
作物の搬送も行う。
【0032】図6は、図2のVI-VI 線で切断した第4移
動台41の断面図である。割出用サーボモータ44の出
力軸には、ウォーム80が設けられている。ウォーム・
ホイール81に噛み合っている。ウォーム・ホイール8
1は、マガジン本体46に固定されている。したがっ
て、割出用サーボモータ44を回転させることによって
ウォーム80は回転され、ウォーム・ホイール81は割
出し回転させられる。ウォーム・ホイール81の回転に
よりマガジン本体46は、所望の角度に割出しされる。
この割出しにより、工具タレット29を必要な角度位置
に割出す。第4移動台41上には、サーボモータ42が
搭載されこの出力軸には、ピニオン82が連結されてい
る。ピニオン82は、ラック4に噛み合っている。
【0033】ベッド1の隣には、レーザ加工機50が設
置されている。レーザ加工機49は、焼入れ、切断、溶
接などを行うためのものである。このレーザ加工機49
の構造は周知である。レーザ発振ヘッド50は、サーボ
モータにより3軸線方向に移動される。この駆動機構
は、周知であり、ここでは詳記しない。
【0034】主軸台8 図3は、主軸台4及び第1送り台3の切断断面図であ
り、図4は図3のIV−IV線の切断断面図である。主軸台
本体51は、立方体状の形をしたものである。主軸台本
体51の下面には、割出軸52が一体に取り付けられて
いる。割出軸52は軸受53により回転自在に第1送り
台5に支持されている。割出軸52には、ウォームホイ
ール54が固定されている。ウォームホイール54は、
ウォーム55に噛み合っている。ウォーム55は、軸5
6を介してサーボモータ9により割出し回転される。
【0035】主軸台本体51内には、低速回転のための
低速主軸57が軸受58に支持されている。低速主軸5
7の外周には、ウォームホイール59が固定されてい
る。ウォームホイール59は、ウォーム72に噛み合っ
ている。ウォームホイール59は、軸60を介して低速
用モータ61により回転駆動される。低速主軸57の前
端面には、環状のカービックカップリング62が形成さ
れている。カービックカップリング62は、工具タレッ
ト29(図7,8参照)又は工作物チャック等を取り付
けるためのものである。
【0036】低速主軸57でかつカービックカップリン
グ62の外周には、環状の磁気チャック70が設けられ
ている。磁気チャック70は、角形の工作物又は異形の
工作物固定用の治具を吸着固定するためのものである。
【0037】低速主軸57と同軸で中心には、高速回転
のための高速主軸63が軸受64により回転自在に支持
されている。高速主軸63の前面には、テーパ穴65が
形成されている。高速主軸63の後端には、ACモータ
のモータロータ66が一体固定されている。更に高速主
軸63には、回転円盤71が取り付けられている。回転
円盤71は、エンコーダを更正する部品であり、高速主
軸63の回転数、回転方向、回転角を検出するものであ
る。このエンコーダの詳細な構造は周知であり、その説
明は省略する。
【0038】モータロータ66の外周でかつ主軸台本体
51には、モータ・ステータ67が一体に固定されてい
る。モータロータ66とモータ・ステータ67は、AC
モータを構成する。モータロータ66は、希望の角度位
置に割出しするための割出用モータ(図示せず)を備え
ている。
【0039】モータ・ステータ67内のコイルはその内
部抵抗により発熱する。このためモータ・ステータの外
周の外周の主軸台本体51には、螺旋状の溝であるオイ
ルジャケット68が形成されている。オイルジャケット
68には、冷凍装置で冷却された冷却油が流されてお
り、モータ・ステータ67を冷却する。高速主軸63の
最後部には、アンクランプシリンダ69が設けられてい
る。アンクランプシリンダ69は、低速主軸63のテー
パ穴65内に把持された工具をアンクランプするための
ものである。なお、テーパ穴65への工具の固定は、周
知の構造であるローレット、ドローバ、皿バネによって
行う(図示せず)。
【0040】一方、低速主軸57への工具タレットの取
付は、次のように行う。低速主軸57の前端面には、環
状にカービックカップリング62が形成されている。カ
ービックカップリング62は、工具タレット29に形成
されたカービックカップリング93(図8)に噛み合っ
て工具タレット29を低速主軸57に固定するためのも
のである。
【0041】工具タレット 図7に示すものは、工具タレット29の一部破断平面図
である。図8は図7のVIII-VIII 線の断面図である。工
具タレット29は、放射状に複数のタップ90、ドリル
91など回転工具と、旋削工具92等種々の工具を備え
ているタレット刃物台である。例えば、回転工具である
タップ90は、タップチャック93で把持されている。
タップチャップ93は、タップ軸94の一端に設けられ
ており、タップ軸94の他端には、かさ歯車95がキー
止めされている。工具タレット本体89は、平面6角形
状であり高さを持った本体である。
【0042】6角の各辺には、タップ90、ドリル91
等の回転工具、旋削工具92、工作物把持用のサブチャ
ック96が取り付けられている。工具タレット29は加
工時には、主軸頭27又は主軸台8の前面に固定され
る。工具タレット本体89の側面には、環状にカービッ
クカップリング97が形成されている。このカービック
カップリング97は、低速主軸57の前端面に形成され
たカービックカップリング62に噛み合って工具タレッ
ト29を低速主軸57に固定する。
【0043】工具タレット本体89の側面中央には、テ
ーパシャンク98が回転自在に支持されている。テーパ
シシャンク98の一端には、かさ歯車99がキー固定さ
れている。かさ歯車99はかさ歯車95と噛み合ってい
る。テーパシャンク98は、高速主軸63のテーパ穴6
5に噛み合って工具タレット29を固定する。工具タレ
ット本体89の前面には、把持部88が形成されてい
る。把持部88は、工具タレット29をタレットソケッ
ト47に挿入して把持するためのものである。
【0044】作 動 以上のような構造の複数の加工要素を持つ加工システム
は、次のように作動する。NC装置100は、これから
加工しようとする工作物に合わせて工具タレット29を
選択する。工具タレット29は、工作物の加工内容に応
じてあらかじめ装着する工具が決められている。例え
ば、加工内容がドリル、外径、ネジ切り、外周研削加工
であれば、それらの加工ができるように、ドリル、外径
バイト、ネジ切りバイト、砥石が装着された工具タレッ
ト29を選択する。
【0045】工具タレット29は、工作物及び工具タレ
ット・マガジン40に複数個貯蔵されている。この工具
タレット29の交換は、NC装置100の指令により、
割出用サーボモータ44を起動し、ウォーム80、ウォ
ームホイール81を回転させて、工具マガジン本体46
を所望の角度に割出す(図1,2の状態)。この割出し
の状態は、工具マガジン本体46の空いているタレット
ソケット47側をコラム25側に向けた状態である。こ
の割出しと同時に又は平行してX2サーボモータ18、
Z2サーボモータ24、Y2サーボモータ28を起動さ
せて主軸頭27を工具タレット29の交換位置に移動さ
せる。すなわち、工作物及び工具タレット・マガジン4
0と主軸27を対向させ、マガジン本体46のタレット
ソケット47と工具タレット29の把持部96の中心線
を一致させる。
【0046】この中心線が一致し対向した状態で、Z2
サーボモータ24を駆動させて、主軸頭27を更にマガ
ジン本体46に近づけ、工具タレット29の把持部88
をタレットソケット47に挿入する。マガジン本体46
内のクランプ装置は、把持部96を把持する。この把持
後、主軸頭27内の工具クランプ装置は工具タレット2
9のクランプを解除する。この後、Z2サーボモータ2
4を起動させて、主軸頭27を再びマガジン本体46か
ら引き離す。
【0047】第4移動台41上の割出し用サーボモータ
44を起動させて、マガジン本体46を所望の角度に割
り出す。目的の工具タレット29がコラム25側に位置
すると、再びZ2サーボモータ24を移動させて主軸頭
27をマガジン本体46に近づける。主軸頭27内のク
ランプ装置は、工具タレット29のテーパシャンク98
を把持する。この把持後、マガジン本体46内のクラン
プ装置は工具タレット29を解放する。以上の動作で工
具タレット29の交換動作は終了する。
【0048】一方、この工具タレット29の交換後又は
前にチャック11に工作物Wを保持させる。工作物及び
工具タレット・マガジン40にベッド1の側面に配置し
た工作物及び工具タレット29のストッカー(図示せ
ず)から工作物を供給し搭載する。工作物及び工具タレ
ット・マガジン40は、工作物を搭載し室内面3,3上
を移動しチャック11に工作物を供給する。なお、この
移動をしないで、主軸台8を移動させても工作物を把持
しても良い。
【0049】次に、X2サーボモータ18、Z2サーボ
モータ24、Y2サーボモータ28を駆動し、主軸頭2
7を所定の加工位置に移動させる。高速主軸63を回転
させてチャック11を回転させて、主軸頭27の工具タ
レット29内の工具により旋削、ミーリング、穴あけ、
研削加工を行う。このとき加工は、X2,Y2,Z2軸
により行う。
【0050】更に、必要があれば、モータロータ66を
電磁的に固定し高速主軸63を固定し、Y1サーボモー
タ9を駆動させて主軸台8をY1の軸線の回りに割出し
回転させて同時5軸で必要な加工を行う。長尺の工作物
Wの場合には、テイルストック32とチャック11との
間に工作物Wを保持し通常の旋削、円筒研削、ミーリン
グ加工等の同様の加工を行う。更に、焼入れの必要があ
る工作物Wは、レーザ発振ヘッド50からしレーザを発
振させて焼入れ溶接などを行う。
【0051】加工が終了した工具Wは、工作物及び工具
タレット・マガジン40に搭載して排出する。
【0052】
【その他の実施例】前記したテイルストック32には、
工作物用のチャックは装備していないが、テイルストッ
ク32は回転駆動及び割出用のサーボモータ33を有し
ているのでここで工作物用のチャックを設けても良い。
前記工作物Wの供給は、ベット1の近くに配置したロボ
ット(図示せず)又は上部に設けた工作物供給・排出装
置(図示せず)により供給又は排除しても良い。
【0053】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明の複数の
加工要素を持つ加工システムは、あらゆる機械加工及び
レーザ加工ができるので一台の加工機械で相当種類の機
械加工が可能になった。また、1台の加工機械内で多種
類の加工を行うので、搬送時間が短くて済み、結果とし
て加工時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は複数の加工要素を持つ加工システムの外
観を示す立体配置図である。
【図2】図2は図1のII矢視図である。
【図3】図3は主軸台の断面図である。
【図4】図4は図3のVI-VI 線で切断した断面図であ
る。
【図5】図5は主軸台の正面図である。
【図6】図6は、図1のVI-VI 線で切断した断面図であ
る。
【図7】図7は工具タレットの正面である。
【図8】図8は図7VIII-VIII 線で切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ベッド、2…樋、3…案内面、4…ラック、5…送
り台、8…主軸台、9…Y1サーボモータ、10…CI
サーボモータ、11…チャック、20…第2案内面、2
2…第3案内面、23…第3送り台、24…Z2サーボ
モータ、25…コラム、27…主軸頭、29…工具タレ
ット、32…テイルストック、40…工作物及び工具タ
レット・マガジン、49…レーザ加工機、50…レーザ
発振ヘッド、57…低速主軸、63…高速主軸、65…
テーパ穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる加工内容を1回の段取りで連続的に
    処理できる加工システムであって次の要件からなるも
    の、 a.ベッド(1)と、 b.前記ベッド(1)に設けられた第1案内面(3,
    3)上を少なくとも第1の方向に移動し駆動される送り
    台(5)と、 c.前記送り台(5)上に設けられ、前記第1の方向と
    垂直な方向の軸線の回りに任意の角度だけ旋回される主
    軸台(8)と、 d.前記主軸台(8)に工作物をつかむチャック(1
    1)又は複数の工具が保持された工具タレット(29)
    を取り付けるための少なくとも1つの主軸(57,6
    3)と、 e.前記ベッド(1)に設けられた第2案内面(20,
    20)上を第2の方向に移動し駆動される第2送り台
    (21)と、 f.前記第2送り台(21)に設けられ、前記第2の方
    向と垂直な方向に移動し駆動される第3送り台(23)
    と、 g.前記第3送り台(23)上に設けられたコラム(2
    5)と、 h.前記コラム(25)に設けられ前記第2送り台
    (2)及び前記第3送り台(23)と垂直な方向に移動
    し駆動される主軸頭(27)と、 i.前記主軸頭(27)に前記チャック(11)又は前
    記工具タレット(29)を取り付けるための第2主軸
    と、 j.前記第1主軸(57)又は前記第2主軸に対向して
    前記工具タレット(29)及び工作物を供給するための
    インデックスマガジン(40)と、 からなる複数の加工要素を持つ加工システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 a.前記ベッド(1)の案内面(31a,31b)を移
    動でき、かつ少なくとも前記主軸台(8)に対向しうる
    位置に設けられ、少なくとも前記工作物の保持を行う心
    押台(32)と、 を有することを特徴とするからなる複数の加工要素を持
    つ加工システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 a.前記ベッド(1)の近傍に設けられ、前記工作物に
    レーザ光を照射して熱エネルギにより加工を施すための
    レーザ発振器(49)が配置されたことを特徴とする複
    数の加工要素を持つ加工システム。
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