JPH0760643A - ダイヤモンドドレッシングギヤ - Google Patents
ダイヤモンドドレッシングギヤInfo
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- JPH0760643A JPH0760643A JP21658093A JP21658093A JPH0760643A JP H0760643 A JPH0760643 A JP H0760643A JP 21658093 A JP21658093 A JP 21658093A JP 21658093 A JP21658093 A JP 21658093A JP H0760643 A JPH0760643 A JP H0760643A
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- Japan
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- abrasive grains
- tooth
- diamond
- diamond abrasive
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 歯先面および歯側壁面に、めっき層を支持層
としてダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモン
ドドレッシングギヤにおいて、歯側壁面に固着されたダ
イヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が
歯先面に固着され、および／もしくは歯先面のダイヤモ
ンド砥粒を支持するめっき層が、歯側壁面のめっき層よ
りも厚肉に構成されることにより、歯先面におけるダイ
ヤモンド砥粒の脱落を抑えたダイヤモンドドレッシング
ギヤを開示する。 【効果】 歯先面のダイヤモンド砥粒の脱落を抑えるこ
とにより、歯側壁面のドレッシング精度をいささかも損
なうことなく、該歯先面におけるダイヤモンド砥粒の固
着力を高めたので、砥石にスリット溝を設けるといった
煩雑な予備加工等を要することなく、ダイヤモンドドレ
ッシングギヤの寿命を著しく延長することができる。
としてダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモン
ドドレッシングギヤにおいて、歯側壁面に固着されたダ
イヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が
歯先面に固着され、および／もしくは歯先面のダイヤモ
ンド砥粒を支持するめっき層が、歯側壁面のめっき層よ
りも厚肉に構成されることにより、歯先面におけるダイ
ヤモンド砥粒の脱落を抑えたダイヤモンドドレッシング
ギヤを開示する。 【効果】 歯先面のダイヤモンド砥粒の脱落を抑えるこ
とにより、歯側壁面のドレッシング精度をいささかも損
なうことなく、該歯先面におけるダイヤモンド砥粒の固
着力を高めたので、砥石にスリット溝を設けるといった
煩雑な予備加工等を要することなく、ダイヤモンドドレ
ッシングギヤの寿命を著しく延長することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はダイヤモンドドレッシン
グギヤに関し、特に、歯先部に固着されたダイヤモンド
砥粒の耐脱落性を高め、優れたドレッシング性能を発揮
すると共にその持続性を高めたダイヤモンドドレッシン
グギヤに関するものである。
グギヤに関し、特に、歯先部に固着されたダイヤモンド
砥粒の耐脱落性を高め、優れたドレッシング性能を発揮
すると共にその持続性を高めたダイヤモンドドレッシン
グギヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ダイヤモンドドレッシングギヤはロータ
リードレッサーの１つであり、例えば図１の見取り図に
示す如く鋼材等からなる歯車形状の台金２の表面にめっ
き層を支持層としてダイヤモンド砥粒３が固着されてい
る。そしてこのダイヤモンドドレッシングギヤ１は、図
２に示す様な内歯車状砥石４の研磨・整形に用いられる
ものであり、ドレッシングギヤ１の歯先面１Ａによって
砥石４の歯底部４Ａを研磨し、また歯側壁面１Ｂによっ
て砥石４の歯側壁部４Ｂを研磨することによりドレッシ
ングが行なわれる。
リードレッサーの１つであり、例えば図１の見取り図に
示す如く鋼材等からなる歯車形状の台金２の表面にめっ
き層を支持層としてダイヤモンド砥粒３が固着されてい
る。そしてこのダイヤモンドドレッシングギヤ１は、図
２に示す様な内歯車状砥石４の研磨・整形に用いられる
ものであり、ドレッシングギヤ１の歯先面１Ａによって
砥石４の歯底部４Ａを研磨し、また歯側壁面１Ｂによっ
て砥石４の歯側壁部４Ｂを研磨することによりドレッシ
ングが行なわれる。
【０００３】該ドレッシング時における歯部の研磨状況
をみると、例えば図３に示す様にドレッシングギヤ１の
歯先面１Ａによる砥石の研磨深さ（ｔ）は、歯側壁面１
Ｂによる砥石の研磨深さ（ｔ’＝ｔ・ｓｉｎα）よりも
かなり大きく、且つ砥石の整形およびドレッシング時に
おけるギヤ歯先面１Ａと砥石歯底部４Ａとの相対速度
は、ギヤ歯側壁面１Ｂと砥石歯側壁部４Ｂとの相対速度
よりも小さいため、ドレッシングギヤ１の歯先面１Ａに
かかる研磨負荷は側壁面１Ｂにかかる研磨負荷よりもか
なり大きく、そのため歯先面１Ａは早期に損傷を受け
る。
をみると、例えば図３に示す様にドレッシングギヤ１の
歯先面１Ａによる砥石の研磨深さ（ｔ）は、歯側壁面１
Ｂによる砥石の研磨深さ（ｔ’＝ｔ・ｓｉｎα）よりも
かなり大きく、且つ砥石の整形およびドレッシング時に
おけるギヤ歯先面１Ａと砥石歯底部４Ａとの相対速度
は、ギヤ歯側壁面１Ｂと砥石歯側壁部４Ｂとの相対速度
よりも小さいため、ドレッシングギヤ１の歯先面１Ａに
かかる研磨負荷は側壁面１Ｂにかかる研磨負荷よりもか
なり大きく、そのため歯先面１Ａは早期に損傷を受け
る。
【０００４】そこで従来は、例えば図４に示す如く整形
・ドレッシング加工される砥石４の歯底相当面に予めス
リット溝Ｓを形成しておき、ドレッシングギヤ１の歯先
面１Ａにかかる負荷を軽減する方法が採用されている。
しかしながら砥石の整形・ドレッシングを進めていく
と、いずれは上記スリット溝Ｓが消滅してしまうため、
その後のギヤ歯先面１Ａにかかる負荷は急激に増大し、
該歯先面１Ａに固着されたダイヤモンド砥粒の脱落等が
起こり、ダイヤモンドドレッシングギヤの寿命が短かく
なる最大の原因になっている。
・ドレッシング加工される砥石４の歯底相当面に予めス
リット溝Ｓを形成しておき、ドレッシングギヤ１の歯先
面１Ａにかかる負荷を軽減する方法が採用されている。
しかしながら砥石の整形・ドレッシングを進めていく
と、いずれは上記スリット溝Ｓが消滅してしまうため、
その後のギヤ歯先面１Ａにかかる負荷は急激に増大し、
該歯先面１Ａに固着されたダイヤモンド砥粒の脱落等が
起こり、ダイヤモンドドレッシングギヤの寿命が短かく
なる最大の原因になっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、ダイ
ヤモンドドレッシングギヤの特に歯先面に固着したダイ
ヤモンド砥粒の脱落を抑制し、全体として研磨・ドレッ
シング寿命の延長されたダイヤモンドドレッシングギヤ
を提供しようとするものである。
情に着目してなされたものであって、その目的は、ダイ
ヤモンドドレッシングギヤの特に歯先面に固着したダイ
ヤモンド砥粒の脱落を抑制し、全体として研磨・ドレッ
シング寿命の延長されたダイヤモンドドレッシングギヤ
を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係るダイヤモンドドレッシングギヤの
構成は、歯先面および歯側壁面に、めっき層を支持層と
してダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンド
ドレッシングギヤにおいて、歯側壁面に固着されたダイ
ヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が歯
先面に固着され、あるいは歯先面のダイヤモンド砥粒を
支持するめっき層が、歯側壁面のめっき層よりも厚肉に
構成され、もしくは歯先面のダイヤモンド砥粒を支持す
るめっき層が、歯側壁面のめっき層よりも厚肉に構成さ
れると共に、歯側壁面に固着されたダイヤモンド砥粒よ
りも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が歯先面に固着され
たものであるところに要旨を有するものである。
のできた本発明に係るダイヤモンドドレッシングギヤの
構成は、歯先面および歯側壁面に、めっき層を支持層と
してダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンド
ドレッシングギヤにおいて、歯側壁面に固着されたダイ
ヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が歯
先面に固着され、あるいは歯先面のダイヤモンド砥粒を
支持するめっき層が、歯側壁面のめっき層よりも厚肉に
構成され、もしくは歯先面のダイヤモンド砥粒を支持す
るめっき層が、歯側壁面のめっき層よりも厚肉に構成さ
れると共に、歯側壁面に固着されたダイヤモンド砥粒よ
りも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が歯先面に固着され
たものであるところに要旨を有するものである。
【０００７】
【作用および実施例】上記の様に本発明では、ダイヤモ
ンドドレッシングギヤにおける歯先面に固着されるダイ
ヤモンド砥粒の粒径を歯側壁部に固着されるダイヤモン
ド砥粒の粒径よりも大きくし、および／もしくは歯先面
のダイヤモンド砥粒を支持するめっき層を歯側壁面にお
けるめっき層よりも厚肉に形成し、それにより特に歯先
面に固着されたダイヤモンド砥粒の耐脱落性を高め、ダ
イヤモンドドレッシングギヤ全体としての寿命延長に成
功したものである。以下、上記各構成要件についてその
作用効果を詳細に説明する。
ンドドレッシングギヤにおける歯先面に固着されるダイ
ヤモンド砥粒の粒径を歯側壁部に固着されるダイヤモン
ド砥粒の粒径よりも大きくし、および／もしくは歯先面
のダイヤモンド砥粒を支持するめっき層を歯側壁面にお
けるめっき層よりも厚肉に形成し、それにより特に歯先
面に固着されたダイヤモンド砥粒の耐脱落性を高め、ダ
イヤモンドドレッシングギヤ全体としての寿命延長に成
功したものである。以下、上記各構成要件についてその
作用効果を詳細に説明する。
【０００８】ダイヤモンドドレッシングギヤを用いて砥
石の整形・ドレッシング加工を行なう際には、前述の如
く該ドレッシングギヤの歯先面には砥石の歯底部を研磨
するために大きな負荷が作用する。一方、ドレッシング
ギヤによるドレッシング精度を高めるには、例えば図５
に略示する如く、支持層を構成するめっき層５からダイ
ヤモンド砥粒３をある程度突出させてチップポケットＣ
ｐを確保する必要がある。
石の整形・ドレッシング加工を行なう際には、前述の如
く該ドレッシングギヤの歯先面には砥石の歯底部を研磨
するために大きな負荷が作用する。一方、ドレッシング
ギヤによるドレッシング精度を高めるには、例えば図５
に略示する如く、支持層を構成するめっき層５からダイ
ヤモンド砥粒３をある程度突出させてチップポケットＣ
ｐを確保する必要がある。
【０００９】他方、該ドレッシングギヤを用いて整形・
ドレシング加工された砥石によって歯車の研削加工を行
なう際には、加工時のクリアランスを確保することの必
要上、該砥石の歯底部と研削加工される歯車の歯先部と
の間に隙間を設ける必要がある。そのため、ダイヤモン
ドドレッシングギヤによりドレッシング加工された砥石
を用いて歯車の研削加工をする時には、該砥石の歯底部
が研削加工される歯車の歯先部に接触することはなく、
従って、研削精度を高める上で最も重要となるのは、砥
石の歯側壁部を如何に高精度に仕上げるかという点にあ
って、歯底部のドレッシング精度は特に重要とはならな
い。
ドレシング加工された砥石によって歯車の研削加工を行
なう際には、加工時のクリアランスを確保することの必
要上、該砥石の歯底部と研削加工される歯車の歯先部と
の間に隙間を設ける必要がある。そのため、ダイヤモン
ドドレッシングギヤによりドレッシング加工された砥石
を用いて歯車の研削加工をする時には、該砥石の歯底部
が研削加工される歯車の歯先部に接触することはなく、
従って、研削精度を高める上で最も重要となるのは、砥
石の歯側壁部を如何に高精度に仕上げるかという点にあ
って、歯底部のドレッシング精度は特に重要とはならな
い。
【００１０】換言すると、砥石の整形・ドレッシング加
工に使用されるダイヤモンドドレッシングギヤにおいて
精度上最も重要となるのは歯側壁面のドレッシング精度
であって、歯先面については格別の精度は要求されず、
要は十分な研削効率が確保されればよい。
工に使用されるダイヤモンドドレッシングギヤにおいて
精度上最も重要となるのは歯側壁面のドレッシング精度
であって、歯先面については格別の精度は要求されず、
要は十分な研削効率が確保されればよい。
【００１１】そこで、こうした観点に立って、歯側壁面
のドレッシング精度を確保しつつ歯先面におけるダイヤ
モンド砥粒の脱落を防止して砥石の整形・ドレッシング
効率を高めることのできるドレッシングギヤを開発すべ
く種々研究を重ねた結果、前述の如くドレッシングギヤ
の歯先面に固着されるダイヤモンド砥粒の粒径を大きく
し、および／もしくは該歯先面の砥粒を支持するめっき
層を厚肉にしてやれば、その目的が見事に達成されるこ
とを知った。
のドレッシング精度を確保しつつ歯先面におけるダイヤ
モンド砥粒の脱落を防止して砥石の整形・ドレッシング
効率を高めることのできるドレッシングギヤを開発すべ
く種々研究を重ねた結果、前述の如くドレッシングギヤ
の歯先面に固着されるダイヤモンド砥粒の粒径を大きく
し、および／もしくは該歯先面の砥粒を支持するめっき
層を厚肉にしてやれば、その目的が見事に達成されるこ
とを知った。
【００１２】即ち本発明の第１の構成では、ドレッシン
グギヤの歯先面に固着されるダイヤモンド砥粒の粒径
を、歯側壁面に固着されるダイヤモンド砥粒の粒径より
も大径にする。そうすると、例えば図６に略示する如く
大径のダイヤモンド砥粒３Ｌを支持するためのめっき層
５を厚くすることができ、前記図５の例（ダイヤモンド
砥粒の粒径が小さいもの）に比べて同程度のチップポケ
ット（Ｃｐ）を確保するための砥粒３の埋め込み深さ
（Ｌ’：Ｌ’＞Ｌ）を大きくすることができ、それによ
り各ダイヤモンド砥粒３の固着効果が高められることに
なり、整形・ドレッシング加工時に大きな負荷がかかっ
た場合でも、該ダイヤモンド砥粒３の脱落を可及的に防
止することができる。
グギヤの歯先面に固着されるダイヤモンド砥粒の粒径
を、歯側壁面に固着されるダイヤモンド砥粒の粒径より
も大径にする。そうすると、例えば図６に略示する如く
大径のダイヤモンド砥粒３Ｌを支持するためのめっき層
５を厚くすることができ、前記図５の例（ダイヤモンド
砥粒の粒径が小さいもの）に比べて同程度のチップポケ
ット（Ｃｐ）を確保するための砥粒３の埋め込み深さ
（Ｌ’：Ｌ’＞Ｌ）を大きくすることができ、それによ
り各ダイヤモンド砥粒３の固着効果が高められることに
なり、整形・ドレッシング加工時に大きな負荷がかかっ
た場合でも、該ダイヤモンド砥粒３の脱落を可及的に防
止することができる。
【００１３】尚、上記の様に粒径の異なるダイヤモンド
砥粒３を歯車状台金２に固着させる方法は特に限定され
ないが、一般的な方法としては例えば次の様な方法が挙
げられる。
砥粒３を歯車状台金２に固着させる方法は特に限定され
ないが、一般的な方法としては例えば次の様な方法が挙
げられる。
【００１４】即ち、先ず図７（Ａ）に示す如く台金２の
歯側壁面１Ｂにマスキング剤Ｍを塗布し、粒径の大きい
ダイヤモンド砥粒３Ｌを歯先面１Ａへ供給してからめっ
き法により所定の厚さまでめっき層５Ｌを成長させ、歯
先面１Ａのみに大径のダイヤモンド砥粒３Ｌを固着させ
る。次いで、図７（Ｂ）に示す如く該歯先面１Ａに固着
したダイヤモンド砥粒３Ｌとめっき層５Ｌをマスキング
剤Ｍで被覆すると共に、歯側壁面１Ｂを覆っていたマス
キング剤Ｍを除去してから、その部分に粒径の小さいダ
イヤモンド砥粒３Ｓを供給してからめっき法により所定
の厚さまでめっき層５Ｓを成長させ、最後に上記歯先面
を覆っていたマスキング剤Ｍを除去すると、図７（Ｃ）
に示す如く歯先面１Ａに大径のダイヤモンド砥粒３Ｌが
固着し、歯側壁面１Ｂには小径のダイヤモンド砥粒３Ｓ
が固着したダイヤモンドドレッシングギヤが得られる。
歯側壁面１Ｂにマスキング剤Ｍを塗布し、粒径の大きい
ダイヤモンド砥粒３Ｌを歯先面１Ａへ供給してからめっ
き法により所定の厚さまでめっき層５Ｌを成長させ、歯
先面１Ａのみに大径のダイヤモンド砥粒３Ｌを固着させ
る。次いで、図７（Ｂ）に示す如く該歯先面１Ａに固着
したダイヤモンド砥粒３Ｌとめっき層５Ｌをマスキング
剤Ｍで被覆すると共に、歯側壁面１Ｂを覆っていたマス
キング剤Ｍを除去してから、その部分に粒径の小さいダ
イヤモンド砥粒３Ｓを供給してからめっき法により所定
の厚さまでめっき層５Ｓを成長させ、最後に上記歯先面
を覆っていたマスキング剤Ｍを除去すると、図７（Ｃ）
に示す如く歯先面１Ａに大径のダイヤモンド砥粒３Ｌが
固着し、歯側壁面１Ｂには小径のダイヤモンド砥粒３Ｓ
が固着したダイヤモンドドレッシングギヤが得られる。
【００１５】尚この方法を実施するに際し、歯先面にダ
イヤモンド砥粒３Ｌを固着する際の該めっき層を薄肉に
しておけば、上記の様に歯側壁面１Ｂに小径のダイヤモ
ンド砥粒３Ｓを固着する際のめっき工程で、歯先面のマ
スキングを省略することも可能である。
イヤモンド砥粒３Ｌを固着する際の該めっき層を薄肉に
しておけば、上記の様に歯側壁面１Ｂに小径のダイヤモ
ンド砥粒３Ｓを固着する際のめっき工程で、歯先面のマ
スキングを省略することも可能である。
【００１６】この時用いられるダイヤモンド砥粒の粒径
は、用途や加工条件等によっても変わってくるので一律
に決めることはできないが、標準的な粒径として示すな
らば、歯側壁面に固着されるものの粒径は７５〜１５０
μｍ、より一般的には１００〜１５０μｍ程度、歯先面
に固着されるものの粒径は１２５〜４５０μｍ、より一
般的には１５０〜２５０μｍ程度であり、歯先面に固着
される砥粒の粒径は、歯側壁面に固着される砥粒の１．
２〜２．０倍程度の粒径のものを用いることが望まし
い。
は、用途や加工条件等によっても変わってくるので一律
に決めることはできないが、標準的な粒径として示すな
らば、歯側壁面に固着されるものの粒径は７５〜１５０
μｍ、より一般的には１００〜１５０μｍ程度、歯先面
に固着されるものの粒径は１２５〜４５０μｍ、より一
般的には１５０〜２５０μｍ程度であり、歯先面に固着
される砥粒の粒径は、歯側壁面に固着される砥粒の１．
２〜２．０倍程度の粒径のものを用いることが望まし
い。
【００１７】また大粒径の砥粒３Ｌは、歯側壁面のドレ
ッシング精度を損なわない範囲で、例えば図８に示す如
く歯先面１Ａと歯側壁面１Ｂの境界部を跨がる様に固着
させることも可能である。また、大粒径の砥粒３Ｌが歯
先面１Ａから歯側壁面１Ｂ側に余り出過ぎないようにす
る必要がある場合は、例えば図９や図１０に示す如く台
金２の歯先面１Ａに予めＵ字型もしくはＶ字型の溝８を
形成してからダイヤモンド砥粒３Ｌのめっき固着を行な
えばよく、これにより大粒径の砥粒の歯側壁面側への出
過ぎを確実に防止することができる。
ッシング精度を損なわない範囲で、例えば図８に示す如
く歯先面１Ａと歯側壁面１Ｂの境界部を跨がる様に固着
させることも可能である。また、大粒径の砥粒３Ｌが歯
先面１Ａから歯側壁面１Ｂ側に余り出過ぎないようにす
る必要がある場合は、例えば図９や図１０に示す如く台
金２の歯先面１Ａに予めＵ字型もしくはＶ字型の溝８を
形成してからダイヤモンド砥粒３Ｌのめっき固着を行な
えばよく、これにより大粒径の砥粒の歯側壁面側への出
過ぎを確実に防止することができる。
【００１８】本発明の他の構成では、固着させるダイヤ
モンド砥粒の粒径は変えることなく、歯先面におけるめ
っき層を厚くすることによって、該歯先面のダイヤモン
ド砥粒をより強固に固着させる。
モンド砥粒の粒径は変えることなく、歯先面におけるめ
っき層を厚くすることによって、該歯先面のダイヤモン
ド砥粒をより強固に固着させる。
【００１９】歯先面のめっき層を厚くする方法も特に限
定されないが、一般的なのは、例えば図１１（Ａ）に示
す如く一旦歯先面１Ａおよび歯側壁面１Ｂの全面にダイ
ヤモンド砥粒３を供給しつつ、所定のチップポケットＣ
ｐ（図５参照）を確保し得るだけのめっき層５を形成し
た後、図１１（Ｂ）に示す如く歯側壁面１Ｂ上の砥粒３
及びめっき層５をマスキング剤Ｍで覆ってから、歯先面
１Ａのみのめっき層５Ｌを引き続き成長させて厚肉に形
成する方法である。この他、歯先面および歯側壁面の両
方に厚肉のめっき層５を形成しておき、その後歯側壁面
のめっき層５を機械的もしくは化学的に研削もしくはエ
ッチング除去して所望のチップポケットを確保する方法
も採用できる。
定されないが、一般的なのは、例えば図１１（Ａ）に示
す如く一旦歯先面１Ａおよび歯側壁面１Ｂの全面にダイ
ヤモンド砥粒３を供給しつつ、所定のチップポケットＣ
ｐ（図５参照）を確保し得るだけのめっき層５を形成し
た後、図１１（Ｂ）に示す如く歯側壁面１Ｂ上の砥粒３
及びめっき層５をマスキング剤Ｍで覆ってから、歯先面
１Ａのみのめっき層５Ｌを引き続き成長させて厚肉に形
成する方法である。この他、歯先面および歯側壁面の両
方に厚肉のめっき層５を形成しておき、その後歯側壁面
のめっき層５を機械的もしくは化学的に研削もしくはエ
ッチング除去して所望のチップポケットを確保する方法
も採用できる。
【００２０】尚、ダイヤモンド砥粒の好ましい粒径や歯
先面および歯側壁面の好ましいめっき厚さは、用途・目
的および加工条件等によっても変わってくるので一律に
決めることはできないが、通常は１００〜１５０程度の
ダイヤモンド砥粒を使用し、歯側壁面におけるチップポ
ケットＣｐは４０〜６０μｍ、歯先面のチップポケット
Ｃｐは０〜３０μｍ程度となる様にめっき厚さを調整す
るのがよい。また、歯側壁面のドレッシング精度を損な
わない範囲で、例えば図１２に示す如く歯先面１Ａと歯
側壁面１Ｂの境界部を跨がる様にめっき層を厚肉に形成
し、歯先面の砥粒の脱落を一層確実に防止することも有
効である。
先面および歯側壁面の好ましいめっき厚さは、用途・目
的および加工条件等によっても変わってくるので一律に
決めることはできないが、通常は１００〜１５０程度の
ダイヤモンド砥粒を使用し、歯側壁面におけるチップポ
ケットＣｐは４０〜６０μｍ、歯先面のチップポケット
Ｃｐは０〜３０μｍ程度となる様にめっき厚さを調整す
るのがよい。また、歯側壁面のドレッシング精度を損な
わない範囲で、例えば図１２に示す如く歯先面１Ａと歯
側壁面１Ｂの境界部を跨がる様にめっき層を厚肉に形成
し、歯先面の砥粒の脱落を一層確実に防止することも有
効である。
【００２１】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、ダ
イヤモンドドレッシングギヤの歯先面に固着したダイヤ
モンド砥粒の粒径を大きくし、および／もしくは該歯先
面におけるダイヤモンド砥粒の支持層であるめっき層の
肉厚を大きくして該歯先面のダイヤモンド砥粒の脱落を
抑えることにより、歯側壁面のドレッシング精度をいさ
さかも損なうことなく、該歯先面におけるダイヤモンド
砥粒の固着力を高めたので、砥石にスリット溝を設ける
といった煩雑な予備加工等を要することなく、ダイヤモ
ンドドレッシングギヤの寿命を著しく延長し得ることに
なった。
イヤモンドドレッシングギヤの歯先面に固着したダイヤ
モンド砥粒の粒径を大きくし、および／もしくは該歯先
面におけるダイヤモンド砥粒の支持層であるめっき層の
肉厚を大きくして該歯先面のダイヤモンド砥粒の脱落を
抑えることにより、歯側壁面のドレッシング精度をいさ
さかも損なうことなく、該歯先面におけるダイヤモンド
砥粒の固着力を高めたので、砥石にスリット溝を設ける
といった煩雑な予備加工等を要することなく、ダイヤモ
ンドドレッシングギヤの寿命を著しく延長し得ることに
なった。
【図１】ダイヤモンドドレッシングギヤを例示する見取
り図である。
り図である。
【図２】ダイヤモンドドレッシングギヤによって整形・
ドレッシング加工される砥石を例示する要部断面説明図
である。
ドレッシング加工される砥石を例示する要部断面説明図
である。
【図３】ダイヤモンドドレッシングギヤを用いて砥石を
ドレッシング加工する時の歯各部の研磨深さを示す説明
図である。
ドレッシング加工する時の歯各部の研磨深さを示す説明
図である。
【図４】従来の砥石加工例を示す説明図である。
【図５】歯側壁面におけるダイヤモンド砥粒の固着状況
を示す一部断面拡大説明図である。
を示す一部断面拡大説明図である。
【図６】歯先面におけるダイヤモンド砥粒の固着状況を
例示する一部断面拡大説明図である。
例示する一部断面拡大説明図である。
【図７】本発明にかかるダイヤモンドドレッシングギヤ
の製法を例示する要部拡大断面説明図である。
の製法を例示する要部拡大断面説明図である。
【図８】本発明にかかるダイヤモンドドレッシングギヤ
を例示する要部拡大断面説明図である。
を例示する要部拡大断面説明図である。
【図９】本発明にかかるダイヤモンドドレッシングギヤ
を例示する要部拡大断面説明図である。
を例示する要部拡大断面説明図である。
【図１０】本発明にかかるダイヤモンドドレッシングギ
ヤを例示する要部拡大断面説明図である。
ヤを例示する要部拡大断面説明図である。
【図１１】本発明にかかるダイヤモンドドレッシングギ
ヤの製法を例示する要部断面拡大説明図である。
ヤの製法を例示する要部断面拡大説明図である。
【図１２】本発明にかかるダイヤモンドドレッシングギ
ヤを例示する要部拡大断面説明図である。
ヤを例示する要部拡大断面説明図である。
１ ダイヤモンドドレッシングギヤ １Ａ ドレッシングギヤ歯先面 １Ｂ ドレッシングギヤ歯側壁面 ２ 台金 ３，３Ｌ，３Ｓ ダイヤモンド砥粒 ４ 砥石 ４Ａ 砥石歯底部 ４Ｂ 砥石歯側壁部 ５，５Ｌ，５Ｓ めっき層 Ｍ マスキング剤 Ｃｐ チップポケット Ｓ スリット溝
Claims (3)
- 【請求項１】 歯先面および歯側壁面に、めっき層を支
持層としてダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤ
モンドドレッシングギヤにおいて、歯側壁面に固着され
たダイヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモンド砥
粒が歯先面に固着されたものであることを特徴とするダ
イヤモンドドレッシングギヤ。 - 【請求項２】 歯先面および歯側壁面に、めっき層を支
持層としてダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤ
モンドドレッシングギヤにおいて、歯先面のダイヤモン
ド砥粒を支持するめっき層が、歯側壁面のめっき層より
も厚肉に構成されたものであることを特徴とするダイヤ
モンドドレッシングギヤ。 - 【請求項３】 歯先面および歯側壁面に、めっき層を介
してダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンド
ドレッシングギヤにおいて、歯先面のダイヤモンド砥粒
を支持するめっき層が、歯側壁面のめっき層よりも厚肉
に構成されると共に、歯側壁面に固着されたダイヤモン
ド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモンド砥粒が歯先面に
固着されたものであることを特徴とするダイヤモンドド
レッシングギヤ。
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP5216580A JP2683313B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ダイヤモンドドレッシングギヤ |
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| JP2683313B2 JP2683313B2 (ja) | 1997-11-26 |
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ID=16690648
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002086357A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-26 | Nissan Motor Co Ltd | ドレッシング装置 |
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|---|---|---|---|---|
| JPH05131366A (ja) * | 1990-12-21 | 1993-05-28 | Zahnradpraezision Horst Reineke & Co Gmbh | 歯車およびこれに類似のものをホーニングするための工具用のダイヤモンドドレツシング歯車 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5216580A patent/JP2683313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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