JP2557545Y2 - ドレスギヤの歯先形状 - Google Patents
ドレスギヤの歯先形状Info
- Publication number
- JP2557545Y2 JP2557545Y2 JP4380893U JP4380893U JP2557545Y2 JP 2557545 Y2 JP2557545 Y2 JP 2557545Y2 JP 4380893 U JP4380893 U JP 4380893U JP 4380893 U JP4380893 U JP 4380893U JP 2557545 Y2 JP2557545 Y2 JP 2557545Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dress gear
- tip
- tooth
- gear
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gear Processing (AREA)
- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯車の焼入れ後の歯面
仕上げ加工として内歯砥石を用いたハードギヤホーニン
グ加工等に使用される内歯砥石を、一定数のワークを加
工するごとに機上ドレッシングする、ダイヤモンド砥粒
等の硬質砥粒で被膜(電着)された歯車形ドレッサ(以
後ドレスギヤと称する)の改良に関する。
仕上げ加工として内歯砥石を用いたハードギヤホーニン
グ加工等に使用される内歯砥石を、一定数のワークを加
工するごとに機上ドレッシングする、ダイヤモンド砥粒
等の硬質砥粒で被膜(電着)された歯車形ドレッサ(以
後ドレスギヤと称する)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードギヤホーニング加工はワークを内
歯砥石で加工しその内歯砥石はドレスギヤで機上ドレス
される。このことからワークとドレスギヤの頻繁な交換
対策やワーク特性を内歯砥石に与えるために、ドレスギ
ヤはワークと同一諸元で設計製作される。しかしドレス
ギヤ外径6はワーク外径7よりも0.3mm 〜0.5mm 大きく
し内歯砥石とワークの噛合い時の干渉回避を図ってい
る。その結果ドレスギヤの歯先コーナ1は図1に示すよ
うにワーク歯先形状に似た鋭角に近い形状とならざるを
えなかった。また内歯砥石をドレッシングする際、ドレ
スギヤ歯先は先行部位となり負担が最も課せられる。
歯砥石で加工しその内歯砥石はドレスギヤで機上ドレス
される。このことからワークとドレスギヤの頻繁な交換
対策やワーク特性を内歯砥石に与えるために、ドレスギ
ヤはワークと同一諸元で設計製作される。しかしドレス
ギヤ外径6はワーク外径7よりも0.3mm 〜0.5mm 大きく
し内歯砥石とワークの噛合い時の干渉回避を図ってい
る。その結果ドレスギヤの歯先コーナ1は図1に示すよ
うにワーク歯先形状に似た鋭角に近い形状とならざるを
えなかった。また内歯砥石をドレッシングする際、ドレ
スギヤ歯先は先行部位となり負担が最も課せられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】これらのことから主に
ダイヤモンド砥粒等の硬質砥粒で歯面を被膜(電着)さ
れたドレスギヤではその歯先損傷が多くダイヤモンド砥
粒の剥離や異常摩耗が発生し易く、これが工具寿命を決
定づける大きな要因となっていた。つまり歯先コーナ1
が鋭角に近いほど電着層の損傷は大きく、反対に滑らか
な鈍角ほど局部的損傷は受けにくい。これらより図2に
示すように、ドレスギヤの歯面3と外周4はアール形状
5で結ぶべきでありしかも曲率の小さいことが理想とな
っていた。このような考察のもとに図3で示すように、
ワーク歯先円7を確保しうる歯先アール5としていたた
めせいぜい0.3mm 〜0.4mm の小さなアール5に過ぎなか
った。
ダイヤモンド砥粒等の硬質砥粒で歯面を被膜(電着)さ
れたドレスギヤではその歯先損傷が多くダイヤモンド砥
粒の剥離や異常摩耗が発生し易く、これが工具寿命を決
定づける大きな要因となっていた。つまり歯先コーナ1
が鋭角に近いほど電着層の損傷は大きく、反対に滑らか
な鈍角ほど局部的損傷は受けにくい。これらより図2に
示すように、ドレスギヤの歯面3と外周4はアール形状
5で結ぶべきでありしかも曲率の小さいことが理想とな
っていた。このような考察のもとに図3で示すように、
ワーク歯先円7を確保しうる歯先アール5としていたた
めせいぜい0.3mm 〜0.4mm の小さなアール5に過ぎなか
った。
【0004】本考案の課題は、ダイヤモンド砥粒等の硬
質砥粒で歯面を被膜(電着)されたドレスギヤにおい
て、歯先損傷が少なくダヤモンド砥粒の剥離や異常摩耗
が発生しにくく、工具寿命の長いドレスギヤの歯先形状
を提供することにある。
質砥粒で歯面を被膜(電着)されたドレスギヤにおい
て、歯先損傷が少なくダヤモンド砥粒の剥離や異常摩耗
が発生しにくく、工具寿命の長いドレスギヤの歯先形状
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、実用
新案登録請求の範囲に記載のドレスギヤの歯先形状を提
供することによって上述した従来技術の課題を解決し
た。
新案登録請求の範囲に記載のドレスギヤの歯先形状を提
供することによって上述した従来技術の課題を解決し
た。
【0006】
【実施例】以下添付した図4に基づきこの考案を詳細に
説明する。図4は本考案の一実施例ドレスギヤの歯先形
状を示すドレスギヤの部分断面図である。本考案では、
前記課題を解決するためドレスギヤの歯先にその諸元か
ら算出できる最大アールを与えるものであり、ワークの
歯先円7までのインボリュート歯形8を確保するため、
歯の中心線10上に中心をもち、ワーク歯先円7上で歯形
8に接するアール9をドレスギヤの電着後歯先形状とし
た。
説明する。図4は本考案の一実施例ドレスギヤの歯先形
状を示すドレスギヤの部分断面図である。本考案では、
前記課題を解決するためドレスギヤの歯先にその諸元か
ら算出できる最大アールを与えるものであり、ワークの
歯先円7までのインボリュート歯形8を確保するため、
歯の中心線10上に中心をもち、ワーク歯先円7上で歯形
8に接するアール9をドレスギヤの電着後歯先形状とし
た。
【0007】 〔実験例 その1〕 1)主要歯車諸元 モジュール2 圧力角17° ねじれ角30° 歯数 52 外径126.09mm 2)ドレスギヤの比較 従来寸法mm 本考案の寸法mm ドレスギヤの外径 126.49 127.134 歯先アール 0.325 0.922 上記比較表からわかるとおり本考案による歯先アールは
従来の約3倍となる。
従来の約3倍となる。
【0008】 〔実験例 その2〕 1)主要歯車諸元 モジュール3.5 圧力角20° ねじれ角25° 歯数 33 外径 136.2 2)ドレスギヤの比較 従来寸法mm 本考案の寸法mm ドレスギヤの外径 136.6 137.737 歯先アール 0.367 1.500 歯先アールは従来の約5倍となる。
【0009】本考案の実施によりダイヤモンド砥粒の剥
離現象は解消し単なる摩耗でドレスギヤが寿命に至っ
た。また寿命までのドレス回数も従来の200 〜400 回が
450 〜500 回に向上した。したがってドレスギヤの突発
的な短寿命トラブルが解消されさらには寿命が総体的に
向上しドレスギヤ寿命の安定とコストダウンに大きく貢
献できた。
離現象は解消し単なる摩耗でドレスギヤが寿命に至っ
た。また寿命までのドレス回数も従来の200 〜400 回が
450 〜500 回に向上した。したがってドレスギヤの突発
的な短寿命トラブルが解消されさらには寿命が総体的に
向上しドレスギヤ寿命の安定とコストダウンに大きく貢
献できた。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように本考案によると、ダ
イヤモンド砥粒の剥離現象は解消し単なる摩耗でドレス
ギヤが寿命に至った。また寿命までのドレス回数も従来
の200〜400 回が450 〜500 回に向上した。したがって
ドレスギヤの突発的な短寿命トラブルが解消されさらに
は寿命が総体的に向上しドレスギヤ寿命の安定とコスト
ダウンに大きく貢献できた。また被電着面の歯先部位が
滑らかになったことにより電着層厚がより均一となり電
着後形状の高精度保証も可能になった。
イヤモンド砥粒の剥離現象は解消し単なる摩耗でドレス
ギヤが寿命に至った。また寿命までのドレス回数も従来
の200〜400 回が450 〜500 回に向上した。したがって
ドレスギヤの突発的な短寿命トラブルが解消されさらに
は寿命が総体的に向上しドレスギヤ寿命の安定とコスト
ダウンに大きく貢献できた。また被電着面の歯先部位が
滑らかになったことにより電着層厚がより均一となり電
着後形状の高精度保証も可能になった。
【図1】歯先が鋭角に近い形状を有する従来のドレスギ
ヤの歯先形状を示すドレスギヤの部分断面図。
ヤの歯先形状を示すドレスギヤの部分断面図。
【図2】歯先外周がアール形状の線でむすばれた形状を
有する従来のドレスギヤの歯先形状を示すドレスギヤの
部分断面図。
有する従来のドレスギヤの歯先形状を示すドレスギヤの
部分断面図。
【図3】ワーク歯先円を確保した歯先外周形状を有する
従来のドレスギヤの歯先形状を示すドレスギヤの部分断
面図。
従来のドレスギヤの歯先形状を示すドレスギヤの部分断
面図。
【図4】本考案の一実施例ドレスギヤの歯先形状を示す
ドレスギヤの部分断面図。
ドレスギヤの部分断面図。
7..ワークの歯先円 8..インボリュート歯形 9..インボリュート歯形に接するアール 10..歯の中心線
Claims (1)
- 【請求項1】 ドレスギヤの歯先にその諸元から算出で
きる最大アールを与えるように、ワークの歯先円までの
インボリュート歯形を確保するため、歯の中心線上に中
心をもち、ワーク歯先円上で歯形に接するアールをドレ
スギヤの電着後歯先形状としたことを特徴とするドレス
ギヤの歯先形状。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4380893U JP2557545Y2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ドレスギヤの歯先形状 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4380893U JP2557545Y2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ドレスギヤの歯先形状 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711263U JPH0711263U (ja) | 1995-02-21 |
JP2557545Y2 true JP2557545Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=12674051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4380893U Expired - Lifetime JP2557545Y2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ドレスギヤの歯先形状 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557545Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP4380893U patent/JP2557545Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0711263U (ja) | 1995-02-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970729 |