JPH0759385A - モータの起動方法 - Google Patents

モータの起動方法

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JPH0759385A
JPH0759385A JP5198282A JP19828293A JPH0759385A JP H0759385 A JPH0759385 A JP H0759385A JP 5198282 A JP5198282 A JP 5198282A JP 19828293 A JP19828293 A JP 19828293A JP H0759385 A JPH0759385 A JP H0759385A
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drive operation
rotation
excitation drive
starting
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Isao Kaneda
勲 金田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 起動信頼性が向上する起動方法の提供。 【構成】 s1で初期設定が行われ、s2で励磁カウンタが
2にセットされ、歩進タイマがT1 時間に設定されると
ともに、起動時に励磁電流を供給する繰り返し回数nが
設定される。s3では、コイルu,v,wの各相で順次休
止期間を含まないで励磁電流の方向が負から正に逆転す
る逆励磁駆動動作が行われる。s4でモータが回転したか
否かが判断される。s4で回転したと判断された場合に
は、s5で通常のバイポーラ駆動が行われ、その後加速駆
動に移行する(s6)。一方、s4で回転していないと判断
された場合には、s7で繰り返し回数nに1を加算して、
s8で回数nが6よりも大きいか否かが判断される。s8で
回数nが6よりも小さいと判断された場合には、s3に戻
り、再び逆励磁駆動動作が行われる。s8で回数nが6よ
りも大きいと判断された場合には、s9で回数nが4にセ
ットされて、s3に戻り、再び逆励磁駆動動作が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータの起動方法に
関し、特に、モータの起動確率を改善する技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置の一種として、円盤状のフ
ロッピーディスクやハードディスクに情報を記録するも
のが知られており、この種の磁気記録媒体の回転駆動用
のモータとして、従来から、ブラシレス多相直流モータ
が用いられている。この種のモータはスピンドルモータ
とも呼ばれ、例えば、ステータコイルによる励磁状態に
おいて磁界を発生するステータコアを備えたステータ
と、このステータコアの磁界との電磁相互作用により回
転力を得るロータマグネットを備えたロータと、ロータ
マグネットの回転位置を検出するセンサとを有する構造
のものがよく知られており、このような構造のスピンド
ルモータでは、多くの場合、半導体チップ化された電子
回路により回転制御が行われている。
【0003】この場合のステータ側の磁界発生タイミン
グは、センサによりロータマグネットの回転位置を検知
して制御され、この種のセンサには、従来からホール素
子が用いられていた。ところが、近時、モータの小型化
やセンサの特性劣化を回避するために、センサを使用し
ないで、休止中のコイルに発生する誘起電圧(または誘
起電流)を利用してロータマグネットの位置を検知する
いわゆるセンサレス多相直流モータが一般化されつつあ
る。
【0004】センサレスモータの起動に際し、モータ停
止時は、逆起電圧が得られないため、まず、ロータを揺
動させることがおこなわれる。例えば、3相コイルのス
ピンドルモータでは、ステータコイルに励磁電流を順次
供給する歩進工程が繰り返され、この歩進工程中には、
通常、正方向,休止,逆方向の励磁電流を各相に流すス
テップが含まれていて、このようなステップが含まれた
所定パターンの励磁電流を流すことによって発生する磁
界と、ロータマグネットとの間の吸引,反発力により駆
動トルクが発生してモータの起動が行われる。
【0005】しかしながら、このようなセンサレス多相
直流モータでは、特に、その起動方法に以下に説明する
技術的課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記センサ
レス多相直流モータにおいては、コイルに鎖交するロー
タマグネットの磁束変化による誘起電圧によりロータマ
グネットの位置を検知しているが、モータの停止時には
磁束変化がないため誘起電圧が発生せず、始動時には、
強制的に起動をかけている。また、誘起電圧が発生して
もマグネットの極性が不明であるため、通電による磁界
が逆方向に発生して、起動立上がりにおいて機械角60
°以上逆回転することもある。さらに、ロータの位置に
よっては、低トルクのために起動不良が発生する恐れが
ある。
【0007】そこで、このような不都合を回避し、起動
信頼性を高めるために、本出願人は、歩進工程の一部を
ダブル駆動方式とする起動方法を開発した。この起動方
法では、センサレスモータの起動時に、休止時間を含ま
ずに通電方向が正から負、または、負から正に逆転する
逆励磁駆動動作を含む起動方法であって、この方法によ
れば、ステータコア中に大きな磁束密度変化幅が生じ
て、起動の死点が解消するとともに、高トルクが発生
し、磁気記録装置の起動信頼性が向上する。
【0008】ところが、このようなダブル駆動方式にお
いては、例えば、記憶容量が大きい磁気記録装置や、ま
たは、動圧軸受(例えばオイル)のスピンドルモータを
備えた磁気記録装置のように負荷が大きいものである場
合に起動すると、ロータがあまり動かない状態で歩進シ
ーケンスが繰り返される。このとき、逆励磁駆動動作が
単一の方向で1相のコイルのみの場合には、トルクアッ
プが不十分になり、その結果、磁気記録装置の起動信頼
性が低下するという問題があった。
【0009】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、連続的な
トルクアップを図ることにより、起動確率を向上させ、
これにより起動信頼性を向上させるとともに、起動時の
消費電力の低減が可能になるモータの起動方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ステータコイルに電流を供給することに
よって励磁状態となって電流磁界を発生するステータコ
アを備えた静止部材と、このステータコアに発生する電
流磁界との電磁相互作用により回転力を得るロータマグ
ネットを備えたモータの起動方法において、前記ステー
タコイルの各相に休止期間を含まないで励磁電流が逆転
する逆励磁駆動動作を順次行わせる工程と、この逆励磁
駆動動作の後に前記回転部材の回転を検出する回転検出
工程とを設け、前記回転検出工程で、当該モータの回転
数が所定回転数に達していないと判断した場合に、次の
逆励磁駆動動作を遂行するとともに、当該モータの回転
数が所定回転数を越えたと判断した場合に、次の逆励磁
駆動動作を終了させることを特徴とする。
【0011】前記逆励磁駆動動作では、当該モータの回
転数が所定回転数に達していない場合に、次の逆励磁駆
動動作で前記励磁電流の供給時間を漸次増加させること
ができる。また、前記回転検出工程で、モータの回転数
が所定回転数に達していないと判断した場合に、順次、
前記逆励磁駆動動作と回転検出工程とが予め設定された
回数だけ繰り返されるとともに、設定回数繰り返しても
前記回転検出工程で、モータの回転数が所定回転数に達
していないと判断した場合に、前記設定回数よりも少な
い回数を設定して、前記逆励磁駆動動作と回転検出工程
とが遂行されるようにすることができる。
【0012】
【作用】上記構成のモータの起動方法によれば、ステー
タコイルの各相に休止期間を含まないで励磁電流が逆転
する逆励磁駆動動作を行わせる工程と、この逆励磁駆動
動作の後に回転部材の回転を検出する回転検出工程とを
複数回繰り返すので、大きな磁束密度変化が発生し、モ
ータの回転起動確率が向上する。
【0013】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1から図5は、本発明に
かかるスピンドルモータの起動方法の一実施例を示して
いる。図1は、本発明の起動方法が適用されるモータの
一例としてのスピンドルモータを示している。同図に示
すスピンドルモータは、ハードディスクの回転駆動用の
軸固定型のものであって、同図において、1は、モータ
の静止側部材であるシャフトであり、このシャフト1の
外周には、第1ベアリング2を介在させて、回転側部材
であるロータハブ3が回転可能に配置されている。
【0014】ロータハブ3は、その断面形状がハット形
に形成され、内周面にヨーク4を介装してマグネット5
が装着されている。ハブ3は、基部3aと、基部3aの
外周に垂設された延長部3bと、延長部3bの下端に設
けられたフランジ部3cとから構成されていて、フラン
ジ部3cの上部側に複数の磁気ディスクが装着される。
シャフト1の外周面には、マグネット5に対向するよう
にして、ステータコア6が配置され、ステータコア6に
はステータコイル7が捲回されている。
【0015】ロータハブ3の延長部3bの内面側には、
環状のブッシュ8が装着され、ブッシュ8とシャフト1
との間には、第2ベアリング9が介装されている。な
お、図5において符号10で示した部分は、ステータコ
イル7(本実施例のモータでは、3相のスピンドルモー
タを示しているので、コイル7はu,v,wの3相に分
けられている)に通電するためのリード線13を導出す
る挿通孔である。そして、このように構成されたスピン
ドルモータでは、シャフト1の上下端側に、ベアリング
2,9の潤滑剤微粉末のディスク装置側への侵入を防止
するためにそれぞれ磁性流体シール部20が設けられて
いる。
【0016】以上のように構成されたスピンドルモータ
では、リード線13の一端に接続される回転制御部22
を介して、u,v,w相からなる各コイル7に通電する
ことにより起動される。図2は、回転制御部22の詳細
を示している。回転制御部22は、3相のコイルu,
v,w(ステータコイル7)において、励磁電流が供給
されない休止時間に各コイルu,v,wに誘起される逆
誘起起電圧(逆誘起起電流でもよい)を検知する逆起電
圧検出回路22aと、逆起電圧検出回路22aの検出信
号が入力される制御回路22bと、制御回路22bの出
力側に接続されたドライバー回路22cおよびパワー回
路22dと、シーケンサ22eおよび励磁カウンタ22
f,歩進タイマ22gとを有している。
【0017】パワー回路22dは、制御回路22bから
の指令信号に基づいて作動するドライバー回路22cか
らの出力信号を受けて、各コイルu,v,wに励磁カウ
ンタ22fで設定されたパターンで励磁電流を供給す
る。制御回路22bは、モータ20の起動および起動後
の定常運転の制御を逆起電圧検出回路22aからの信号
に基づいて行う。
【0018】シーケンサ22eは、制御回路22bから
の制御信号を受けて予め設定されている歩進パターンの
励磁電流を送出するものであり、この実施例では、図3
に示すように、コイルu,v,wに対して、u→w,
u→v,w→v,w→u,v→w,v→wの
6つのステップが繰り返される歩進パターンが設定され
ている。
【0019】励磁カウンタ22fは、制御回路22bの
信号を受けて、この信号に基づいて、シーケンサ22e
の歩進パターンを変更するものであって、例えば、これ
が1にセットされた場合には、歩進パターンは,図3に
示された〜のステップが繰り返される励磁電流をド
ライバー回路22cに送出するとともに、励磁カウンタ
22fが+2にセットされた場合には、図3に示した歩
進パターンでは、u→w,w→v,v→wのステ
ップが繰り返される励磁電流を送出する。
【0020】歩進タイマ22gは、励磁カウンタ22f
で設定された励磁電流の継続時間を制御回路22bから
の信号に基づいて設定するものである。図4には、制御
回路22bで実施されるモータ20の制御フローの一例
が示され、また、図5には、起動時の同フローによって
実行される歩進工程のタイムチャートが示されている。
【0021】図4に示す制御フローでは、制御回路22
bがスタート信号を受けて作動すると、まず、ステップ
s1で初期設定が行われ、励磁カウンタ22fおよび歩
進タイマ22gがリセットされる。次に、ステップs2
で励磁カウンタ22fが2にセットされ、歩進タイマ2
2gがT1 時間に設定されるとともに、起動時に励磁電
流を供給する繰り返し回数nが設定される(本実施例で
はnが6に設定されているが任意の整数に設定でき
る)。この励磁電流の期間は、ヘッド系(磁気ヘッド,
アームなど)又は駆動回転系(記録媒体,スピンドルモ
ータのロータハブ3など)の共振周波数を考慮して設
定,変化される。
【0022】続くステップs3では、ステップs2で設
定された内容に基づいて、コイルu,v,wに励磁電流
が供給される。ステップs2で設定された条件では、励
磁カウンタ22fが2で、歩進タイマ22gがT1 時間
なので、図5に示すように、各コイルにおいて、3T1
時間u→w,w→v,v→wと流れる励磁電流が供給さ
れることになる。
【0023】このような励磁電流がコイルu,v,wに
供給されると、図5に矢印で示すように、各相で順次休
止期間を含まないで励磁電流の方向が負から正に逆転す
る逆励磁駆動動作が行われる。この逆励磁駆動動作は、
実施例では、負から正に逆転する逆励磁駆動動作を示し
ているが、これとは逆に正から負に逆転する動作であっ
てもよい。次いで、ステップs4でモータが回転したか
否かが判断される。この判断は、例えば、公知の零クロ
ス方式が採用される。
【0024】ステップs4でモータが回転したと判断さ
れた場合(モータが所定回転数に達した場合)には、ス
テップs5で通常のバイポーラ駆動(u→w,u→v,
w→v,w→u,v→w,v→wの励磁電流が繰り返さ
れる)が行われ、その後加速駆動に移行する(ステップ
s6)。なお、この場合のバイポーラ駆動は、通常のユ
ニポーラ駆動であってもよい。
【0025】一方、ステップs4でモータが回転してい
ないと判断された場合(モータが所定回転数に達してい
ない場合)には、ステップs7で繰り返し回数nに1を
加算して、ステップs8で繰り返し回数nが6よりも大
きいか否かが判断される。ステップs8で繰り返し回数
nが6よりも小さいと判断された場合には、ステップs
3に戻り、再び逆励磁駆動動作が行われる。
【0026】そして、ステップs8で繰り返し回数nが
6よりも大きいと判断された場合には、ステップs9で
繰り返し回数nが4にセットされて、ステップs3に戻
り、再び逆励磁駆動動作が行われる。なお、このステッ
プs9で設定する繰り返し回数nの数は、必ずしも4に
限ることはなく、ステップs2で設定した回数nの範囲
内で任意の整数が選択できる。
【0027】さて、以上のような手順でモータを起動さ
せると、図5にそのタイムチャートを示すように、コイ
ルu,v,wで順次逆励磁駆動動作がおこなわれる工程
が、最大6回繰り返され、複数の相で通電方向が休止期
間を含まないで逆転する逆励磁駆動動作が順次行われる
と、ステータコア6の磁束密度の変化幅が大きくなっ
て、大幅な連続的トルクアップが達成され、これが反復
されてモータの起動確率が大きく向上する。
【0028】この結果、従来よりも起動電流を少なくす
ることができるため、起動時の消費電力が低下する。さ
らに、モータの回転の有無をシーケンスの途中で検出す
るので、さらに起動時の消費電力の低減が可能になる。
図6,7は、この発明にかかるモータの起動方法の他の
実施例を示しており、以下にその特徴点についてのみ説
明する。
【0029】同図に示す実施例は、制御回路22bで行
われる制御手順を異ならせた場合であって、制御回路2
2bがスタート信号を受けて作動すると、まず、ステッ
プs20で初期設定が行われ、励磁カウンタ22fおよ
び歩進タイマ22gがリセットされる。次に、ステップ
s21で励磁カウンタ22fが2にセットされ、歩進タ
イマ22gがT2 時間に設定されるとともに、起動時に
励磁電流を供給する繰り返し回数nが設定される(本実
施例ではnが6に設定されているが任意の整数に設定で
きる)。
【0030】続くステップs22では、ステップs21
で設定された内容に基づいて、コイルu,v,wに励磁
電流が供給される。ステップs21で設定された条件で
は、励磁カウンタ22fが2で、歩進タイマ22gがT
2 時間なので、図7に示すように、各コイルにおいて、
3T2 時間u→w,w→v,v→wと流れる励磁電流が
供給されることになる。
【0031】このような励磁電流がコイルu,v,wに
供給されると、図7に矢印で示すように、各相で順次休
止期間を含まないで励磁電流の方向が負から正に逆転す
る逆励磁駆動動作が行われる。この場合、最初にコイル
7に供給する励磁電流の周期は、ヘッド系または回転駆
動系の共振周波数と同一またはその分周(1/2倍,1
/3倍…)もしくは倍長(2倍,3倍…)に設定するの
が望ましく、これにより記録媒体からヘッドを効果的に
浮上させることができる。次いで、ステップs23でモ
ータが回転したか否かが判断される。この判断は、上記
実施例と同様に公知の零クロス方式が採用される。
【0032】ステップs23でモータが回転したと判断
された場合には、ステップs24で通常のバイポーラ駆
動が行われ、その後加速駆動に移行する(ステップs2
5)。一方、ステップs23でモータが回転していない
と判断された場合には、ステップs26で繰り返し回数
nが6よりも大きいか否かが判断される。ステップs2
6で回数nが6よりも小さいと判断された場合には、ス
テップs27で歩進タイマ22gの設定時間T2 に所定
時間t(例えば、設定時間T2 が18ms程度であれ
ば、所定時間tは2ms程度に設定する)を加え、ステ
ップs28で繰り返し回数nに1を加算して、ステップ
s22に戻り、再び逆励磁駆動動作が行われる。
【0033】この場合、ステップs23でモータが回転
していないと判断されると、逆励磁駆動動作が最大6回
繰り返されることになるが、ステップs27を通過する
度に歩進タイマ22gの設定時間がtだけ増加させられ
ることになり、この結果、逆励磁駆動動作で励磁電流を
供給する時間が順次増加する(図7参照)。そして、ス
テップs26で繰り返し回数nが6よりも大きいと判断
された場合には、ステップs22に戻り、再び逆励磁駆
動動作が行われる。
【0034】ステップs22に戻る際には、ステップs
29において、歩進タイマ22gの設定時間が9tだけ
減算され(n=6のときには設定時間が(3T2 +15
t)となっており、この設定時間から9t減算され
る)、また、ステップs30において、繰り返し回数n
が3減算される。従って、ステップs22に戻ったとき
には、繰り返し回数nが4から開始される。
【0035】さて、以上のような手順でスピンドルモー
タを起動させると、図7にそのタイムチャートを示すよ
うに、コイルu,v,wで順次逆励磁駆動動作がおこな
われる工程が、最大6回繰り返され、しかも、繰り返さ
れる度に励磁電流の供給時間が漸次増加されるので、よ
り一層起動確率が向上する。なお、上記実施例では、本
発明の起動方法を軸固定型のスビピンドルモータに適用
した場合を例示したが、本発明の実施はこれに限定され
ることはなく、軸回転型のスピンドルモータにも適用す
ることができる。また、上記実施例では、本発明をスピ
ンドルモータの起動方法に適用した場合を例示したが、
本発明の起動方法は、スピンドルモータ以外の直流モー
タの起動にも適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるモータの起動方法によれば、十分なトル
クアップを図ることにより、起動確率を向上させ、これ
により起動信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる起動方法が適用されるモータの
一例を示す断面図である。
【図2】図1のモータで用いられる回転制御部の機能ブ
ロック図である。
【図3】図1のモータにおける供給電流のパターンの一
例を示す説明図である。
【図4】図1の回転制御部で実行される制御手順の一例
を示すフローチャート図である。
【図5】図4の制御手順で実行される励磁電流のタイム
チャート図である。
【図6】図1の回転制御部で実行される制御手順の他の
例を示すフローチャート図である。
【図7】図6の制御手順で実行される励磁電流のタイム
チャート図である。
【符号の説明】
1 シャフト(静止部材) 3 ロータハブ(回転部材) 5 マグネット 6 ステータコア 7 ステータコイル 22 回転制御部 22a 逆起電圧検出回路 22b 制御回路 22c ドライバー回路 22d パワー回路 22e シーケンサ 22f 励磁カウンタ 22g 歩進タイマ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータコイルに電流を供給することに
    よって励磁状態となって電流磁界を発生するステータコ
    アを備えた静止部材と、このステータコアに発生する電
    流磁界との電磁相互作用により回転力を得るロータマグ
    ネットを備えたモータの起動方法において、 前記ステータコイルの各相に休止期間を含まないで励磁
    電流が逆転する逆励磁駆動動作を順次行わせる工程と、
    この逆励磁駆動動作の後に前記回転部材の回転を検出す
    る回転検出工程とを設け、前記回転検出工程で、当該モ
    ータの回転数が所定回転数に達していないと判断した場
    合に、次の逆励磁駆動動作を遂行するとともに、当該モ
    ータの回転数が所定回転数を越えたと判断した場合に、
    次の逆励磁駆動動作を終了させることを特徴とするモー
    タの起動方法。
  2. 【請求項2】 前記逆励磁駆動動作は、当該モータの回
    転数が所定回転数に達していない場合に、次の逆励磁駆
    動動作で前記励磁電流の供給時間を漸次増加させること
    を特徴とする請求項1記載のモータの起動方法。
  3. 【請求項3】 前記回転検出工程で、モータの回転数が
    所定回転数に達していないと判断した場合に、順次、前
    記逆励磁駆動動作と回転検出工程とが予め設定された回
    数だけ繰り返されるとともに、設定回数繰り返しても前
    記回転検出工程で、モータの回転数が所定回転数に達し
    ていないと判断した場合に、前記設定回数よりも少ない
    回数を設定して、前記逆励磁駆動動作と回転検出工程と
    が遂行されることを特徴とする請求項1または2記載の
    モータの起動方法。
JP5198282A 1992-12-07 1993-08-10 モータの起動方法 Withdrawn JPH0759385A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0923687A (ja) * 1995-06-30 1997-01-21 Nippon Densan Corp 磁石モータとその起動方式
JP2014187744A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Meidensha Corp 永久磁石式同期電動機の始動方法

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