JPH0759379A - モータの信号処理装置 - Google Patents

モータの信号処理装置

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JPH0759379A
JPH0759379A JP5200596A JP20059693A JPH0759379A JP H0759379 A JPH0759379 A JP H0759379A JP 5200596 A JP5200596 A JP 5200596A JP 20059693 A JP20059693 A JP 20059693A JP H0759379 A JPH0759379 A JP H0759379A
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秀樹 城ノ口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 1個の磁気センサで位置及び速度信号を得る
モータの信号処理装置において、位置信号用と速度信号
用の磁極対との間で磁束密度に差があっても、支障なく
信号を得ることができる。 【構成】 界磁用の永久磁石に信号用着磁部24を設
け、その外周面に対向して1個のホール素子を設ける。
信号用着磁部24には多数の周波数信号用磁極対24b
と1個の絶対位置信号用磁極対24aとを設ける。回転
により、ホール素子は交番信号(電圧)VH を第1及び
第2のコンパレータに与える。第2のコンパレータの基
準電圧−V2 を第1のコンパレータの基準電圧+V1 よ
りも絶対値の比較で大きく設定する。絶対位置信号用磁
極対24aの磁束密度が周波数信号用磁極対24bの磁
束密度よりも大きくても、第2のコンパレータの出力で
ある絶対位置信号SA を時間的ずれのない信号として取
り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータのロータと一体的
に回転する永久磁石に対向して設けられた1個の磁気セ
ンサからの信号によりロータの1回転内の特定位置を検
出するための信号とロータの速度に応じた信号とを得る
構成のモータの信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオテープレコーダにおいて、
ヘッドドラムを駆動するモータとしてブラシレスモータ
を使用し、これをインバータ装置によって駆動すること
が行われているが、ブラシレスモータでは、コイルの通
電相を決定するためにロータの回転位置信号を必要とす
る。このため、通常は、ロータに設けられた界磁用の永
久磁石の極位置を検出するためのホール素子を例えば1
20度(電気角)の間隔をもって複数個設け、これらホ
ール素子の出力信号から回転位置信号を得るようにして
いる。
【0003】一方、ヘッドドラムにビデオテープをΩ状
に巻き付けて画像を記録・再生する方式のビデオテープ
レコーダでは、ヘッドドラムに一対のビデオヘッドが設
けられているため、いずれのビデオヘッドで画像の記録
・再生を行うかを決定するために、ロータの1回転内の
特定位置(以下、絶対位置)を検出する絶対位置信号を
必要とすると共に、画像の記録・再生時にロータを一定
の回転速度に制御するために速度信号を必要とする。
【0004】そこで、従来では、上記永久磁石に界磁用
着磁とは別に、N極とS極とを交互に多数極着磁してな
る周波数信号用着磁部を設けると共に、この周波数信号
用着磁部の1極を外方に突出させて絶対位置信号用着磁
部を設ける一方、周波数信号用着磁部及び絶対位置信号
用着磁部のそれぞれに対向してホール素子を設け、そし
て周波数信号用着磁部に対向するホール素子の出力信号
から速度信号を得、絶対位置信号用着磁部に対向するホ
ール素子の出力信号から絶対位置信号を得るようにして
いた。
【0005】しかしながら、これでは回転位置信号、速
度信号及び絶対位置信号を得るためにそれぞれ専用のホ
ール素子を必要とし、コスト的に不利となる。この問題
を解消するために、界磁用永久磁石に信号用着磁部を設
け、この信号用着磁部に対向して設けられた1個のホー
ル素子の出力信号からそれら3種の信号機能を得るよう
に構成したものがある。
【0006】これを具体的に説明するに、信号用着磁部
1は図6に示すようにリング状に形成され、磁極対を構
成するN極及びS極が径方向に並ぶようにして、多数の
磁極対が周方向に所定の間隔をもって着磁されている。
この場合、多数の磁極対のうち1磁極対については、そ
の極性配置が他の磁極対の極性配置と逆となるように着
磁されている。ここで、極性配置が他とは逆の1磁極対
を絶対位置信号用磁極対1aとし、残りの他の磁極対を
周波数信号用磁極対1bと称することとする。そして、
図7に示す1個のホール素子2が信号用着磁部1の外周
面に対向するように配置されている。
【0007】ロータが回転すると、信号用着磁部1によ
るホール素子2の磁界が変化するため、該ホール素子2
は図5の(b)に示すように各磁極対が通過する度に正
弦波状の交番信号(電圧)VH を出力する。この場合、
絶対位置信号用磁極対1aに対応する交番信号は周波数
信号用磁極対1bに対応する交番信号と正負逆になって
現われる。このホール素子2の一方のホール端子は第1
のコンパレータ3の非反転入力端子(+)に接続されて
いると共に、第2のコンパレータ4の反転入力端子
(−)に接続されている。また、ホール素子2の他方の
ホール端子は第1のコンパレータ3の反転入力端子
(−)に接続されていると共に、第2のコンパレータ4
の非反転入力端子(+)に接続されている。そして、ホ
ール素子2の交番信号VH はそれら第1及び第2のコン
パレータ3及び4によりそれぞれの基準電圧基準電圧+
V0 及び−V0 と比較される。
【0008】この結果、第1のコンパレータ3からは図
5の(c)に示すように、ロータの回転速度に応じた周
波数のハイレベルのパルス信号からなる周波数信号SF
が出力される。また、第2のコンパレータ4からは図5
の(d)に示すように、ロータの1回転毎にロウレベル
のパルス信号が1つ出力され、これが絶対位置信号SA
とされる。そして、これら周波数信号SF 及び絶対位置
信号SA は三相ロジック回路に与えられると共に、信号
合成回路(いずれも図示せず)に与えられ、信号合成回
路により図5の(e)に示すような速度信号Ss に合成
される。
【0009】一方、三相ロジック回路は複数相のコイル
のうちの1相を基準相として絶対位置信号SA が入力さ
れとき、その基準相のコイルが通電開始されるような通
電信号をインバータ主回路に与えると共に、絶対位置信
号SA が入力されたときから周波数信号SF をカウント
して所定のカウント値になる度に残る複数相のコイルが
順次通電開始されるような通電信号をインバータ主回路
に与えるという動作を繰り返す。これにより、各相のコ
イルが順次通電され、ブラシレスモータ(ドラムモー
タ)の運転が継続されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような信号用着
磁部、すなわち多数の磁極対のうち、1磁極対が他の磁
極対と極性配置が逆となるように着磁する着磁器は、図
6に示すように、等間隔、同形状の多数のティース5を
有し、それらティース5に巻装されたコイル6のうち、
1個のティースのコイルはその巻き方向が他のティース
のコイルの巻き方向と逆に定められている。かかる着磁
器により着磁を行うと、上記1つのティースにより着磁
された磁極対(絶対位置信号用磁極対1a)が他のティ
ースにより着磁された磁極対(周波数信号用磁極対1
b)と極性配置が逆になって現れるようになるので、上
述のような着磁構成の信号用着磁部1が形成される。
【0011】ところが、このような着磁を行うと、絶対
位置信号用磁極対1aを着磁形成するための1つのティ
ースに磁束が集中する現象が生ずる。このため、そのテ
ィースにより着磁された絶対位置信号用磁極対1aの磁
束密度は他のティースにより着磁された周波数信号用磁
極対1bの磁束密度よりも大きくなる。この結果、ホー
ル素子2の出力信号も絶対位置信号用磁極対1aに対応
する信号は周波数信号用磁極対1bに対応する信号より
も高い電圧値を呈するようになる。
【0012】しかるに、従来では、第1及び第2のコン
パレータ3及び4の基準電圧+V0及び−V0 の大きさ
が同一に設定されているため、周波数信号SF が出力さ
れてから絶対位置信号SA が出力されるまでの時間TA
は周波数信号SF の周期TFよりも長くなり、絶対位置
信号用磁極対1aの磁束密度が周波数信号用磁極対1b
の磁束密度と同一である場合(図5の(b)に破線で示
す)に比較して、絶対位置信号の出力時点が図5の
(c)にΔtで示す時間だけ早くなる。すると、複数相
のコイルのうち前記基準相のコイルの通電タイミングが
正規のタイミングよりも早まることとなり、ロータのト
ルクむらの原因となる。このような絶対位置信号用磁極
対1aと周波数信号用磁極対1bの磁束密度の相違を着
磁器側で解消することは容易ではない。
【0013】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、永久磁石の各磁極対のうち、位置信号
を得るための磁極対の磁束密度が周波数信号を得るため
の他の磁極対の磁束密度よりも大きくなるという事情が
あっても、位置信号としてはそのような磁束密度の差異
のない場合と同様、すなわち周波数信号が出力されてか
ら位置信号が出力されるまでの時間が周波数信号の周期
と同一の信号として取り出すことができるモータの信号
処理装置を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のモータの信号処
理装置は、モータのロータと一体的に回転するように設
けられ、磁極対を構成するN極及びS極が径方向に並ぶ
配置にして多数の磁極対を周方向に一定のピッチ間隔を
もって着磁すると共に、それら多数の磁極対のうち少な
くとも1磁極対を位置信号用とし他の磁極対を周波数信
号用として位置信号用磁極対の極性配置を周波数信号用
磁極対の極性配置と逆となるように着磁した永久磁石
と、この永久磁石に対向して設けられ、前記磁極対の磁
界の強さ及びその極性配置に応じた交番信号を出力する
磁気センサと、この磁気センサから出力される交番信号
を第1の基準値と比較することにより、前記ロータの回
転速度に応じた周波数信号を前記周波数信号用磁極対に
よる交番信号に基づいて出力する第1の比較手段と、前
記磁気センサから出力される交番信号を第2の基準値と
比較することにより、前記ロータが特定位置に回転した
ことを検出する位置信号を前記位置信号用磁極対による
交番信号に基づいて出力する第2の比較手段とを具備
し、前記第2の基準値の大きさを前記第1の基準値より
も大きく設定したことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】位置信号用磁極対と周波数信号用磁極対とに磁
束密度の差があっても、第1及び第2の比較手段の基準
値が相違するので、その磁束密度の差がない場合と同等
の位置信号を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明をビデオテープレコーダのビデ
オヘッドのヘッドドラムを駆動するドラムモータに適用
した一実施例につき図1〜図4を参照して説明する。
【0017】ドラムモータの構成を示す図4において、
固定筒体11の下部には、後述する各回路の電子部品を
搭載したプリント配線基板12が固定されていると共
に、このプリント配線基板12の下側にスペーサ13を
介してステータ14が固定されている。このステータ1
4のステータコア15には、図1に示すように、例えば
Y結線された三相のコイル16〜18が巻装されてい
る。
【0018】また、前記固定筒体11には、ロータ19
のシャフト20がベアリング21を介して回転自在に支
持されており、このシャフト20の下端部に円筒容器状
をなすロータヨーク22が取着されている。そして、ロ
ータヨーク22の内周部にはステータ14のコイル16
〜18と対向する複数磁極対の界磁用の永久磁石23が
取着されている。
【0019】上記永久磁石23の上端環状部は信号用着
磁部24とされ、この信号用着磁部24には、図3に示
すように、多数磁極対、例えば永久磁石23の界磁用着
磁部分が8極に着磁されているとすると、その界磁用着
磁部の磁極数に関連する例えば24磁極対の着磁がなさ
れている。ここで、各磁極対を構成するN極及びS極は
信号用着磁部24の径方向に並んでおり、その多数磁極
対のうち、1磁極対は外周側がS極、内周側がN極とな
るように着磁され、他の磁極対は逆に外周側がN極、内
周側がS極となるように着磁されている。そして、前記
プリント配線基板12には信号用着磁部24の外周面に
所定のギャップをもって対向する磁気センサ例えばホー
ル素子25が配設されている。
【0020】ここで、信号用着磁部24の各磁極対のう
ち、N極、S極の配置が他の磁極対と逆に設定された1
磁極対は絶対位置信号用磁極対24aとされ、他の磁極
対は周波数信号用磁極対24bとされている。そして、
信号用着磁部24への着磁は従来と同様の着磁器により
行われるようになっており、従って絶対位置信号用磁極
対24aの磁束密度は周波数信号用磁極対24bの磁束
密度よりも大きくなっている。ここで、絶対位置信号用
磁極対24aの磁束密度は周波数信号用磁極対24bの
磁束密度よりも5〜50%の範囲で大きいことが実験に
より確かめられている。
【0021】従って、ロータ19の回転に伴って信号用
着磁部24の各磁極対24a,24bの磁界がホール素
子25を通過すると、該ホール素子25は図2の(b)
に示すような交番信号(電圧信号)VH を出力する。す
なわち、周波数用磁極対24bの磁界がホール素子25
を通過する際には、該ホール素子25はプラス側の交番
信号を出力し、絶対位置信号用磁極対24aの磁界がホ
ール素子25を通過する際には、該ホール素子25はマ
イナス側の交番信号を出力するので、ロータ19の1回
転当たり、23回のプラス側の交番信号が出力され、そ
の間に1回のマイナス側の交番信号が出力されることと
なり、そのマイナス側の交番信号はプラス側の交番信号
よりも大きく(絶対値比較)なる。
【0022】図1に示すように、ホール素子25の一方
の電流端子は正側電源端子(+Vcc)に接続され、他方
の電流端子はグランドに接続されている。また、ホール
素子25の一方のホール端子は第1のコンパレータ26
の非反転入力端子(+)と第2のコンパレータ27の反
転入力端子(−)とに接続されていると共に、他方のホ
ール端子は第1のコンパレータ26の反転入力端子
(−)と第2のコンパレータ27の非反転入力端子
(+)とに接続されている。そして、ホール素子25の
交番信号VH はそれら第1及び第2のコンパレータ26
及び27によりそれぞれの基準電圧+V1 及び−V2 と
比較される。この場合、基準電圧+V1 は基準電圧−V
2 よりも絶対値の比較で5〜50%程度大きく設定され
ている。
【0023】しかして、ホール素子25の交番信号VH
は第1及び第2のコンパレータ26及び27により基準
電圧+V1 及び−V2 と比較される。そして、第1のコ
ンパレータ26はホール素子25の交番信号VH が基準
電圧+V1 よりも高くなると、ハイレベルの周波数信号
SF を出力し、第2のコンパレータ27はホール素子2
5の交番信号VH が基準電圧−V2 よりも低くなると、
ロウレベルの絶対位置信号SA を出力する。従って、第
1のコンパレータ26はロータ19の1回転当たり23
パルスの周波数信号SF を出力すると共に、第2のコン
パレータ27はロータ19の1回転当たり1パルスの絶
対位置信号SA を出力してロータ19が絶対位置に回転
したことを検出することとなる。
【0024】このとき、絶対位置信号用磁極対24aの
磁束密度が周波数信号用磁極対24bのそれよりも大き
いことから、ホール素子25が出力する交番信号VH の
うち、絶対位置信号用磁極対24aに対応するマイナス
側の交番信号の方が周波数信号用磁極対24bに対応す
るプラス側の交番信号よりも絶対値比較で大きくなる
が、第2のコンパレータ27の基準電圧−V2 の方が第
1のコンパレータ26の基準電圧+V1 よりも絶対値比
較で大きく設定されているため、第2のコンパレータ2
7から出力される絶対位置信号SA の出力時間幅は周波
数信号SF のそれと同一となる。この結果、周波数信号
SF が出力されてから絶対位置信号SA が出力されるま
での時間幅TA は周波数信号SF の周期TF と同一とな
る。
【0025】上記第1及び第2のコンパレータ26及び
27の周波数信号SF 及び絶対位置信号SA は切替回路
28に与えられる。この切替回路28には、発振回路2
9から低周波数のパルス信号も与えられるようになって
いる。この切替回路28はドラムモータの起動時には発
振回路29からの低周波数のパルス信号を三相ロジック
回路30に与え、ロータ19の回転速度が上昇して、ホ
ール素子25からの交番信号VH が所定の周波数以上に
なると、第1及び第2のコンパレータ26及び27から
出力される周波数信号SF 及び絶対位置信号SA を三相
ロジック回路30に与えるように切替動作する。
【0026】上記三相ロジック回路30は発振回路29
から与えられるパルス信号、第1及び第2のコンパレー
タ26及び27から与えられる周波数信号SF 及び絶対
位置信号SA に基づいて通電信号を形成し、これをモー
タ駆動回路31に与える。このモータ駆動回路31は6
個のスイッチング素子たるトランジスタをブリッジ接続
してなるインバータ主回路を主体とし、パルス幅変調
(PWM)回路32を含んで構成されており、三相ロジ
ック回路30からの通電信号に基づいてインバータ主回
路のトランジスタをオンオフ制御することにより、ドラ
ムモータの各相のコイル16〜18に順次通電し、ロー
タ19を回転させる。
【0027】ここで、三相ロジック回路30は、ドラム
モータの起動時には、発振回路29から与えられる低周
波のパルス信号をカウントし且つ論理処理して三相のコ
イル16〜18が順次通電されるようにモータ駆動回路
31に通電信号を与え、ドラムモータを起動させる。そ
して、ドラムモータの回転速度が上昇して周波数信号S
F 及び絶対位置信号SA が与えられるようになると、三
相ロジック回路30は、三相のコイル16〜18のうち
の1相を基準相として絶対位置信号SA が入力されたと
き、その基準相のコイルが通電相となるような通電信号
をモータ駆動回路31に与えると共に、絶対位置信号S
A が入力されたときから周波数信号SFをカウントして
所定のカウント値になる度に残る二相のコイルが順次通
電相となるような通電信号をインバータ主回路に与える
という動作を繰り返す。これにより、各相のコイル16
〜18が順次通電され、ドラムモータの運転が継続され
るようになっている。
【0028】また、第1及び第2のコンパレータ26及
び27の出力信号である周波数信号SF 及び絶対位置信
号SA は信号合成回路33にも与えられる。そして、信
号合成回路33は周波数信号SF 及び絶対位置信号SA
を合成して図2の(e)に示すような速度信号Ssを出
力する。この速度信号Ss はロウレベルの絶対位置信号
SA をハイレベルに置換して周波数信号SF と合成した
もので、従って速度信号Ss はロータ19の回転速度に
応じた周波数のパルス信号となる。
【0029】上記信号合成回路33から出力される速度
信号Ss はサーボ回路34に与えられる。そして、サー
ボ回路34は速度信号Ss から得られるロータ19の回
転速度を基準速度と比較してその偏差に応じた速度変調
信号Sdを出力し、パルス幅変調回路32はその速度変
調信号Sdに対応したデューティのパルス幅変調信号を
発生し、これにより各コイル16〜18がパルス幅変調
によりデューティの制御がなされ、ロータ19の回転速
度が基準速度を維持するように制御される。
【0030】このように本実施例によれば、信号用着磁
部24の絶対位置信号用磁極部24aの磁束密度が周波
数信号用磁極対24bの磁束密度よりも大きくなるとい
う事情があっても、第2のコンパレータ27の基準電圧
−V2 を第1のコンパレータ26の基準電圧+V1 より
も大きく設定したので、周波数信号SF が出力されてか
ら絶対位置信号SA が出力されるまでの時間TA を周波
数信号SF の周期TFと同一にすることができる。この
ため、絶対位置信号SA により決定されるコイルの通電
タイミングが正規のタイミングとずれを生ずるおそれが
なく、トルクむらの発生を防止できる。
【0031】なお、上記実施例では、ドラムモータに適
用して説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、モータの信号処理装置に広く適用して実施でき
る。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限
定されるものではなく、例えば絶対位置信号用磁極部は
1極対に限られるものではなく、複数極対設けられてい
ても良く、また磁気センサとしては磁気抵抗素子であっ
ても良い等、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して
実施することができるものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、永
久磁石に着磁された多数の磁極対のうち、極性配置が他
の磁極対と異なる磁極対の磁束密度が大きくなるという
事情があっても、磁気センサから出力される交番信号の
うち、その磁極対による交番信号に基づいて位置信号を
出力する第2の比較手段の基準値を、他の磁極対による
交番信号に基づいて周波数信号を出力する第1の比較手
段の基準値よりも大きくしたので、位置信号としてはそ
のような磁束密度の差異のない場合と同様の信号、すな
わち周波数信号が出力されてから位置信号が出力される
までの時間が周波数信号の周期と同一の信号として取り
出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成のブロック
【図2】各部の出力波形図
【図3】信号用着磁部の極構成図
【図4】ドラムモータの縦断側面図
【図5】従来例を示す図2相当図
【図6】着磁器と共に示す信号用着磁部の極構成図
【図7】ホール素子の出力信号の処理構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
14はステータ、16〜18はコイル、19はロータ、
23は永久磁石、24は信号用着磁部、25はホール素
子(磁気センサ)、26は第1のコンパレータ(第1の
比較手段)、27は第2のコンパレータ(第2の比較手
段)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図1に示すように、ホール素子25の一方
の電流端子は正側電源端子(+Vcc)に接続され、他方
の電流端子はグランドに接続されている。また、ホール
素子25の一方のホール端子は第1のコンパレータ26
の非反転入力端子(+)と第2のコンパレータ27の反
転入力端子(−)とに接続されていると共に、他方のホ
ール端子は第1のコンパレータ26の反転入力端子
(−)と第2のコンパレータ27の非反転入力端子
(+)とに接続されている。そして、ホール素子25の
交番信号VH はそれら第1及び第2のコンパレータ26
及び27によりそれぞれの基準電圧+V1 及び−V2 と
比較される。この場合、基準電圧−V2 は基準電圧+V
1 よりも絶対値の比較で5〜50%程度大きく設定され
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】このように本実施例によれば、信号用着磁
部24の絶対位置信号用磁極部24aの磁束密度が周波
数信号用磁極対24bの磁束密度よりも大きくなるとい
う事情があっても、第2のコンパレータ27の基準電圧
−V2 を第1のコンパレータ26の基準電圧+V1 より
絶対値の比較で大きく設定したので、周波数信号SF
が出力されてから絶対位置信号SA が出力されるまでの
時間TA を周波数信号SF の周期TF と同一にすること
ができる。このため、絶対位置信号SA により決定され
るコイルの通電タイミングが正規のタイミングとずれを
生ずるおそれがなく、トルクむらの発生を防止できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのロータと一体的に回転するよう
    に設けられ、磁極対を構成するN極及びS極が径方向に
    並ぶ配置にして多数の磁極対を周方向に一定のピッチ間
    隔をもって着磁すると共に、それら多数の磁極対のうち
    少なくとも1磁極対を位置信号用とし他の磁極対を周波
    数信号用として位置信号用磁極対の極性配置を周波数信
    号用磁極対の極性配置と逆となるように着磁した永久磁
    石と、 この永久磁石に対向して設けられ、前記磁極対の磁界の
    強さ及びその極性配置に応じた交番信号を出力する磁気
    センサと、 この磁気センサから出力される交番信号を第1の基準値
    と比較することにより、前記ロータの回転速度に応じた
    周波数信号を前記周波数信号用磁極対による交番信号に
    基づいて出力する第1の比較手段と、 前記磁気センサから出力される交番信号を第2の基準値
    と比較することにより、前記ロータが特定位置に回転し
    たことを検出する位置信号を前記位置信号用磁極対によ
    る交番信号に基づいて出力する第2の比較手段とを具備
    し、 前記第2の基準値の大きさを前記第1の基準値よりも大
    きく設定したことを特徴とするモータの信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09168297A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Nec Corp モータの起動装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58118055A (ja) * 1981-12-30 1983-07-13 Sony Corp 回転駆動装置

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