JP2000175479A - Dcブラシレスモータセット及びそのdcブラシレスモータの駆動方法 - Google Patents

Dcブラシレスモータセット及びそのdcブラシレスモータの駆動方法

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JP2000175479A
JP2000175479A JP10347167A JP34716798A JP2000175479A JP 2000175479 A JP2000175479 A JP 2000175479A JP 10347167 A JP10347167 A JP 10347167A JP 34716798 A JP34716798 A JP 34716798A JP 2000175479 A JP2000175479 A JP 2000175479A
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magnet
rotational position
brushless motor
energizing
driving
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Hideaki Kunimatsu
英明 國松
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KUSATSU ELECTRIC
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KUSATSU DENKI KK
KUSATSU ELECTRIC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単なロジック回路により通電波
形を段階的に変化させ、通電時のトルクリプルを減少
し、静音化且つ低振動化できるDCブラシレスモータセ
ット及び該モータの駆動方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 本発明に係わるDCブラシレスモータの
駆動方法は、駆動用磁石12からなる回転子11と、固定子
21と、駆動用磁石の回転位置を検出する回転検出器31
と、回転子に付設された段階制御用磁石13と、段階制御
用磁石の回転位置を検出する段階検出器32とを備えてな
るDCブラシレスモータの駆動方法において、通電期間
Pに対し、通電の休止から開始に移行するとき及び通電
の終了から休止に移行するとき、駆動用磁石及び段階制
御用磁石の回転位置を検出し、しかも、検出された回転
位置情報の各組合せに対応して通電極性及び通電電圧を
段階的に設定して固定子に通電することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DCブラシレスモ
ータセット及びそのDCブラシレスモータの駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のDCブラシレスモータ51
の断面構造を概念的に示した断面説明図であり、図8
は、従来のDCブラシレスモータ51をその底面B側から
見たブラケット35の内部の構造を示す平面説明図であ
り、図8は、その上面A側から見たブラケット35の内部
の構造を示す平面説明図である。
【0003】図7〜図9に示したように、一般に、永久
磁石であるN極及びS極の2極12a及び12bの駆動用磁石
12を有する回転子本体14からなる回転子(以下、「ロー
タ」という)81と、3相の歯部及びその歯部に施されて
なる巻線(図示せず)からなる巻線部22a、22b及び22c
を有する固定子(以下、「ステータ」という)21と、ロ
ータ81の回転を検出する回転検出器(以下、「回転検出
センサ」という)31がブラケット35中にプレート34に吊
り下げられるようにして配設されている。そして、該ロ
ータ81の回転は、その回転をスムーズにするために設け
られたベアリング部15を介して出力軸16に伝えられる。
【0004】かかるDCブラシレスモータ51と、該モー
タ51を駆動するためステータ21の巻線部22a、22b及び22
cに通電する通電手段40(図10参照)とを合わせてD
Cブラシレスモータセットという。尚、巻線部22a、22b
及び22cのそれぞれに施された巻線に通電して磁極を生
ぜしめることを表現するとき、巻線部22a、22b及び22c
のそれぞれを、単にステータの励磁極の各相(U、V及び
W)ということがある。
【0005】次に、図10は、従来のDCブラシレスモ
ータ51の通電手段40である駆動回路41を示す説明図であ
る。図示したように通電手段40は、電源42、モータコン
トロールIC43及び複数のトランジスタ44からなり、回
転検出センサ31a、31b及び31cから伝達される回転位置
情報HA、HB及びHCに基づき、前記モータコントロールI
C43及び複数のトランジスタ44により、ステータ21の巻
線部22a、22b及び22cに差動的に通電できるように構成
したものである。
【0006】このような従来のDCブラシレスモータ51
の駆動方法として、ステータ21の巻線部22a、22b及び22
cのそれぞれに通電する電圧極性を各相ごとに電気角で
120度ずつずらしてロータ81を回転させるといういわ
ゆる120度通電法という駆動方法が従来から知られて
いる。以下、この120度通電法について説明する。
尚、以下の角度の表記は、特に断らない限り電気角を表
すものとする。
【0007】図11の(a)〜(f)は、かかる120度通電
法によるロータ81の回転を、その回転の60度ごとの段
階ごとにロータ81の駆動用磁石12の各極12a及び12bと対
比させて概念的に示した説明図であり、図12は、かか
る120度通電法における各回転検出センサ31a、31b及
び31cのそれぞれごとに検出されるロータ81の駆動用磁
石12の各極12a及び12bについての極性(図12の(a))
と、この検出された極性に対してステータ21の巻線部22
a、22b及び22cに通電される通電極性(図12の(b)及び
(c))とをパターンとして示した説明図である。図12
の(b)においては、通電される電圧極性ごと(例えば、U
H及びUL)に通電又は休止が示されている。図12の(c)
においては通電の正負の状況を、その極性と電圧値とで
示している。
【0008】また、図11の(a)〜(f)中に示したH1〜H3
は、回転検出センサ31a、31b及び31cが、そのそれぞれ
の位置においてロータ81の駆動用磁石12の各極12a及び1
2b極性を検出することによってロータ81の回転位置を判
定するという、それぞれのセンサ位置における回転位置
情報であることを示している。前記駆動回路41中におい
ては、該センサ31a〜31cによって検出された位置情報H1
〜H3が、ロータ81の回転位置を示す回転位置情報であ
り、モータコントロールIC43において、該回転位置情
報に基づいて、通電極性及び通電電圧が設定された信号
UH,UL,VH,VL,WH及びWLが生成され、該信号に従って、ス
テータ21の巻線部22a、22b及び22cに通電される。
【0009】前記ステータ21は、それぞれの巻線部22
a、22b及び22cに対応する励磁極をU、V及びWといい、そ
の3相によって構成され、以下に詳述するように、U、V
及びWのうちの2つ(例えば、UとV)に通電し、残る1
つは休止し、次に、先ほどの2つとは異なる2つ(例え
ば、VとW)に通電し、残る1つは休止というように2つ
の相ずつへの通電を順次行っていく。
【0010】このようにして、例えば、図11の(a)に
おいては、UがN極になるように通電し、WがS極になる
ように通電することにより、UのN極とロータ81のS極1
2bとが引き合い、WのS極とロータ81のN極12aとが引き
合うようにしてロータ81が回転する。
【0011】次に、Uへの通電を止め、VがN極になるよ
うにVへ通電し、VのN極とロータ81のS極12bとが引き
合うようにされる(図11の(b)参照)。Wに対しての通電
は、停止のままであり、図11の(a)と同じ条件であ
る。このようなステータ81の各相U、V及びWに対する通
電条件を、この(a)の段階から(b)の段階に変えるタイミ
ングは、回転検出センサ31a〜31cによって検出された位
置情報H1〜H3のそれぞれが、対向するロータ81の駆動用
磁石12の極性を検出しつつ、ロータ81の回転により、検
出された極性が変わったときとする。
【0012】このようにして、図12の(a)に示したよ
うに回転検出センサ31a〜31cによって検出された位置情
報H1〜H3のそれぞれが検出した極性がS極又はN極のい
ずれであるかの組合せを回転位置パターンとして認識
し、この回転位置パターンに対応する通電パターン(図
12の(c))に従ってステータ81の各相U、V及びWに通電
するのである。
【0013】以上説明したように、ロータ81の回転に伴
ってロータ81の駆動用磁石12のN極又はS極と、対向す
るステータ21の各相U、V又はWとの配置の組合せが変わ
り、ロータ81はステータ21の次の相が近づく位置まで回
転すると回転速度が低下するので、停止しないようにス
テータ21の次の相の極性を交替させるというのが、この
120度通電法の回転原理である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記120度通電法に
よれば、第1の回転段階(例えば、図12の(a)の段階
1)から第2の回転段階(例えば、図12の(a)の段階
2)へと回転が進行するとき、DCブラシレスモータ51
のステータ21の巻線部22a、22b及び22cに電流が流れな
い期間が生じてしまい、ロータ81の永久磁石である駆動
用磁石12a及び12bが発生する磁束が最大限有効に利用さ
れていない。また、電圧の切り替え時、いわゆる転流時
にこの電圧の切り替えによるトルク変動がDCブラシレ
スモータ51に生じてしまうという問題がある。
【0015】一般に、ステータ21とロータ81との間に働
く磁気吸収力に基づいた、ロータ角に対するトルクの変
化をコギングという。無通電時のコギングは、ロータ81
のマグネット磁界を矩形から台形、及び正弦波的にする
ことで下げられるが、120度通電法では通電極性及び
通電電圧切り替えが矩形的なため、トルクのリプルが発
生し、音や振動が抑えられないという問題がある。
【0016】また、この対策として通電波形を段階的や
台形、正弦波的にすることが考えられるが、いずれも切
り替えタイミングを速度計算(電気角計算)するために
高速処理が可能なマイコン等が必要となり、コスト的に
高価なものとなるという問題がある。
【0017】本発明は、前述した問題点を解決すべくな
されたものであり、簡単なロジック回路により通電波形
を段階的に変化させたものとし、通電時のトルクリプル
を減少し、静音化且つ低振動化できるDCブラシレスモ
ータ及びその駆動方法を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決すべ
く、本発明の請求項1に係わるDCブラシレスモータの
駆動方法は、2極の駆動用磁石12からなる回転子11と、
3相の巻線部22を有する固定子21と、前記駆動用磁石12
の回転位置を検出するための回転検出器31と、前記回転
子11に付設された段階制御用磁石13と、該段階制御用磁
石13の回転位置を検出するための段階検出器32とを備え
てなるDCブラシレスモータの駆動方法において、前記
回転子11の回転を電気角で120度ごとに区切って前記
3相の巻線部22の2相ずつに順に通電する120度通電
法に従って定める通電期間Pに対し、通電の休止から開
始に移行するとき及び通電の終了から休止に移行すると
き、前記駆動用磁石12の回転位置と前記段階制御用磁石
13の回転位置とを検出し、しかも、検出された前記駆動
用磁石12の回転位置情報と前記段階制御用磁石13の回転
位置情報との組合せのそれぞれの場合に対応して通電極
性及び通電電圧を段階的に設定して前記固定子21に通電
することを特徴とする。
【0019】前述したように固定子21に通電することに
より、通電の切り替えが段階的となるので、通電の切り
替えに伴うトルクリプルが減少し、DCブラシレスモー
タを静音化且つ低振動化する。
【0020】本発明の請求項2に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法は、Nを3以上の整数とするとき、前
記通電期間Pを2N個の区間に区分し、休止期間RをN個
の区間に区分し、前記休止期間Rに属するN個の区間の
第1区間R1及び最終区間RNにも通電を行うとともに、前
記休止期間Rの直前の通電期間Pに属する最終区間P2N及
び前記休止期間Rに属する第1区間R1と、前記休止期間R
に属する最終区間RN及び前記休止期間Rの直後の通電期
間Pに属する第1区間P1とにおいて、通電極性及び通電
電圧を段階的に設定するものである。
【0021】前述したように通電期間及び休止期間を区
分し、通電極性及び通電電圧を段階的に設定することに
より、簡単な構成の段階制御用磁石13と段階検出器31と
を用いて回転子11の回転位置を検出して回転位置情報に
対応して固定子21に通電することができる。
【0022】本発明の請求項3に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記検出された前記駆動
用磁石12の回転位置情報と前記段階制御用磁石13の回転
位置情報との組合せのそれぞれの場合に対応して予め設
定した通電極性及び通電電圧の通電パターンに従って、
前記3相の巻線部22のそれぞれに通電するので、通電パ
ターンに従って通電できるロジック回路を通電手段40に
付加するだけで本発明のDCブラシレスモータの駆動方
法が実現できる。
【0023】本発明の請求項4に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記通電期間Pを等間隔
に区分するものであるので、段階制御用磁石13の形成及
び配設が容易である。
【0024】本発明の請求項5に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記Nが4であるので、
段階制御用磁石13を12極とし、段階検出器32を2個配
設することによってロータ11の回転位置情報を検出でき
る。
【0025】本発明の請求項6に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記段階的に設定された
通電電圧の電圧波形が段差hの均等な階段状であるので、
通電電圧の制御は、簡単なロジックを通電手段に付加す
ることのみによって固定子21に通電できる。
【0026】本発明の請求項7に係わるDCブラシレス
モータセットは、2極の駆動用磁石12からなる回転子11
と、3相の巻線部22を有する固定子21と、前記駆動用磁
石12の回転位置を検出するための回転検出器31と、前記
回転子11に付設された段階制御用磁石13と、該段階制御
用磁石13の回転位置を検出するための段階検出器32と、
前記回転子11の回転を電気角で120度ごとに区切っ
て、前記3相の巻線部22の2相ずつに順に通電する12
0度通電法に従って定める通電期間Pに対し、通電の休
止から開始に移行するとき及び通電の終了から休止に移
行するとき、前記2極の駆動用磁石12の回転位置及び前
記段階制御用磁石13の回転位置を検出した結果の前記駆
動用磁石12の回転位置情報と前記段階制御用磁石13の回
転位置情報との組合せのそれぞれの場合に対応して通電
極性及び通電電圧を段階的に設定して前記固定子21への
通電を行う通電手段40とが備えられてなることを特徴と
する。
【0027】前述したように構成することにより、固定
子21への通電の切り替えが段階的となるので、通電の切
り替えに伴うトルクリプルが減少し、静音化且つ低振動
化したDCブラシレスモータを実現できる。
【0028】本発明の請求項8に係わるDCブラシレス
モータセットは、前記段階制御用磁石13が12極の磁石
13a,…,13lからなり、前記段階検出器32が2個のホール
素子からなるものであるので、通電期間Pを8個の区間
に区分し、休止期間Rを4個の区間に区分して、通電の
休止から開始に移行するとき及び通電の終了から休止に
移行するとき、通電極性及び通電電圧を段階的に設定す
ることができる。
【0029】本発明の請求項9に係わるDCブラシレス
モータセットは、前記段階制御用磁石13が前記回転子11
の上面上に設けられ、前記段階検出器32が前記段階制御
用磁石13に対向して設けられてなるものであるので、通
常用いられる磁力の段階制御用磁石13を用いてロータ11
に容易且つ確実に取り付けることができ、しかも、通常
用いられる検出感度の段階検出センサ32を用いてプレー
ト34に容易且つ確実に取り付けることができる。
【0030】本発明の請求項10に係わるDCブラシレ
スモータセットは、前記通電手段40が、前記駆動用磁石
12の回転位置情報と前記段階制御用磁石13の回転位置情
報との組合せのそれぞれの場合に対応して通電極性及び
通電電圧を設定できるロジック回路を含んでなるもので
あるので、高価な高速マイコン等を用いることなく簡単
なロジック回路を付加するのみで、通電極性及び通電電
圧を段階的に設定することができる。
【0031】本発明の請求項11に係わるDCブラシレ
スモータセットは、前記2極の駆動用磁石12及び前記段
階制御用磁石13が一体に形成されてなるものであるの
で、低コストで段階制御用磁石を付設したロータを形成
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について説明する。
【0033】実施の形態1 図1は、本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータ1の断面構造を概念的に示した断面説明図であ
り、図2は、その底面B側から見たブラケット35の内部
の構造を示す平面説明図であり、図3は、その上面A側
から見たブラケット35の内部の構造を示す平面説明図で
ある。図1〜図3において、13は、段階制御用磁石であ
り、後述するように、通電期間Pをさらに区切って、区
切られた区間ごとに段階的に通電条件が遷移するように
通電条件を設定してステータ21に通電するためにロータ
11の回転をモニタするために設けられており、32は、段
階検出器(以下、「段階検出センサ」という)であり、
段階制御用磁石13の回転位置を検出するために設けられ
ている。その他、図7〜図12に示した要素と同一の要
素には同一の符号を付して示した(以下の図においても
同様)。
【0034】段階制御用磁石13及び段階検出センサ32以
外の要素は、以下に説明する点以外は従来と同様であ
る。本実施の形態においては、ロータ11の上面側に設け
た駆動用磁石12a及び12bの内側に円環状に形成された段
階制御用磁石13が設けられている。該段階制御用磁石13
は、その円周に沿って12等分されて順に交互にN極ま
たはS極の磁石が配設されて12極の磁石13a,13b,…,1
3k,13lの構成とされている。
【0035】そして、段階制御用磁石13に対向する位置
のプレート34上に段階検出センサ32が2個設けられてい
る。この2個のセンサは、前記12極の段階制御用磁石
13a〜13lの回転位置を検出するため、互いに電気角で3
0度よりも小さい角度だけ離れた位置に設けられてお
り、いずれもが段階制御用磁石13a〜13lの極性を検出で
きる。
【0036】段階制御用磁石13及び段階検出センサ32
は、両者の組合せで用いた際に、前者は、ロータ11の回
転角度を段階検出センサ32が検出できるだけの磁力を有
し、ロータ11の回転の影響を受けないように確実に取り
付けることができるものであれば、どのようなものでも
用いることができ、永久磁石として通常用いられる従来
のものと同様のものを用いることができる。後者は前記
磁力に対する検出感度を有するものであればどのような
ものでも用いることができ、その材料の例としてホール
素子、ホールIC等を挙げることができる。
【0037】図4の(a)〜(l)及び図5の(a)〜(l)は、本
実施の形態に係わるDCブラシレスモータ1の駆動法に
よるステータ11の回転をその回転の15度ごとの段階ご
とに、図4から図5にわたって続けて、概念的に示した
説明図であり、図6は、図4及び図5に示した15度ご
との段階ごとに、ロータ11の駆動用磁石12a、12bの極性
及び段階制御用磁石13a〜13lについての極性の組合せの
各回転位置パターンに対してステータ21の励磁極の各相
22a〜22cに対する通電極性及び通電電圧を通電パターン
として示した説明図であり、(a)は極性の組合せのパタ
ーンの説明図、(b)は通電パターンの説明図である。
【0038】前述した段階制御用磁石13a〜13lは、実際
にはロータ11の駆動用磁石12a及び12bの内側に設けられ
ているが、図4及び図5においては、段階検出センサ32
a及び32bによって検出された位置情報H4及びH5による極
性検出の状況をわかりやく示すために駆動用磁石12a及
び12bの外側に示した。同様に、回転検出センサ31及び
段階検出センサ32を設ける位置も角度的には同じ位置
(電気角)でであるが、説明のため励磁極U、V及びWの
外側に記載した。また、図6の(b)の縦軸は電圧であ
り、各段階ごとの電圧が段階的に設定される様子が示さ
れている。
【0039】図4及び図5に示したように、従来と同様
に、駆動用磁石12a及び12bの極性を回転検出センサ31
a、31b及び31cによって駆動用磁石12a及び12bの極性を
検出する他、段階検出センサ32a及び32bによって段階制
御用磁石13a〜13lの極性が検出されるので、S極及びN
極の組合せが24通りの組合せで示されている。
【0040】このとき、図6に示したように、従来の1
20度通電法の表現に従えば、例えば、ステータ21の励
磁極の3相の1つであるU相については段階21〜24
及び1〜4と、9〜16とがその通電期間Pであり、段
階5〜8及び17〜20が従来の休止期間Rである。
【0041】本実施の形態においては、図示したよう
に、この120度通電法に対して各通電期間Pを8(N
=4として2N=8)個の区間P1〜P8(例えば、段階
9〜16)に区分し、休止期間Rを4(N=4)個の区
間R1〜R4(例えば、段階5〜8)に区分し、休止期間R
に属する4個の区間の第1区間及び最終区間にも通電を
行うとともに、休止期間Rの直前の通電期間Pに属する最
終区間(例えば段階4)及び休止期間Rに属する第1区
間(例えば段階5)と、休止期間Rに属する最終区間
(例えば段階8)及び休止期間Rの直後の通電期間Pに属
する第1区間(例えば段階9)とにおいて、通電極性及
び通電電圧を、通電の開始から休止へ、又は、通電の休
止から開始へと通電条件が段階的に遷移するように段階
的に設定したものである。
【0042】このように通電期間Pを区分して図6の(b)
に示したように各区間ごとに通電極性及び通電電圧を設
定することにより、簡単な構成の段階制御用磁石13をロ
ータ11に付設し且つ段階検出センサ32をロータ11近傍に
設けるだけで、検出されたロータ11の回転位置情報に基
づいて通電極性及び通電電圧を段階的に設定してステー
タ21の各相U、V及びWに通電することができる。
【0043】尚、このとき、図6の(b)に示したよう
に、通電電圧を段階的に設定する階段の段差(高さ)h
は、本実施の形態においては、3段階h1、h2及びh3に均
等に設定したことによって通電パターンが単純となり、
通電手段40のモータコントロールIC43に、簡単なロジ
ックの組合せを付加して通電手段40を構成できる。しか
し、通電電圧を設定する階段の段差(高さ)hは、均等
ではなくして設定することもできる。
【0044】以上に説明したU相の場合と同様に、ステ
ータ21のV相及びW相に対しても従来の通電期間P及び休
止期間RをN=4として区分し、24個の各段階に対し
て通電極性及び通電電圧を設定している。
【0045】このように、本実施の形態においては、区
分する数Nを4としたので、ロータ11の回転段階を24
段階に区分することとなり、12極の段階制御用磁石13
の回転位置情報を2個の段階検出センサ32によって容易
且つ明確に検出できる。また、N=4として等間隔に従
来の通電期間P及び休止期間Rを区分したので、段階制御
用磁石13を、12極の等間隔の配置とすることができ、
段階制御用磁石13の形成及び配設が容易にできる。
【0046】さらに、段階制御用磁石13をロータ11上面
上に設け、段階検出センサ32を段階制御用磁石13に対向
して設ける構成としたので、通常用いられる磁力の段階
制御用磁石13を用いてロータに容易且つ確実に取り付け
ることができ、しかも、通常用いられる検出感度の段階
検出センサ32を用いてプレート34に容易且つ確実に取り
付けることができる。
【0047】以上のようにして、通電の休止から開始に
移行するとき及び通電の終了から休止に移行するとき、
駆動用磁石12a及び12bの回転位置及び段階制御用磁石13
a〜13lの回転位置を検出し、検出された駆動用磁石12の
回転位置情報と段階制御用磁石13の回転位置情報との組
合せのそれぞれの場合に対応して通電極性及び通電電圧
を段階的に設定してステータ21の各相U、V及びWのそれ
ぞれに通電する。
【0048】本実施の形態においては、これらの、駆動
用磁石12a及び12bの回転位置情報と、段階制御用磁石13
a〜13lの回転位置情報とをN極及びS極の組合せとして
パターン化(以下、この組合せの回転位置情報を単に、
「検出された回転位置情報の組合せ」ともいう)し、そ
のそれぞれに対応する通電極性及び通電電圧を予め設定
した通電パターンとして、この通電パターンに従って、
前記検出された回転位置情報の組合せに対応する通電極
性及び通電電圧を対応させるようにして設定してステー
タ21の各相U、V及びWのそれぞれに通電している。
【0049】このとき、この検出された回転位置情報の
組合せに対応する信号を受けて、前記通電パターンに従
ってステータ21に通電するために、プログラムロジック
デバイス等を利用してロジック回路を構成し、かかるロ
ジック回路を含んで通電手段40を構成して通電を行う。
【0050】このように段階制御用磁石12a〜12b及び段
階検出センサ13a〜13lを設けて回転位置を検出し、検出
された回転位置情報の組合せに対応して通電極性及び通
電電圧を段階的に設定してステータ21のそれぞれに通電
することにより、通電の切り替えが、矩形的ではなく段
階的に遷移しており、通電タイミング切り替えの速度計
算を行う必要なく通電時のトルクリプルが減少し、静音
化且つ低振動化されたDCブラシレスモータセット及び
DCブラシレスモータ1の駆動方法を得ることができ
る。
【0051】さらに、通電極性及び通電電圧を、予め設
定した通電パターンとして、この通電パターンに従っ
て、前記検出された回転位置情報の組合せに対応させて
通電極性及び通電電圧を設定してステータ21の各相の励
磁極U、V及びWのそれぞれに通電するので、簡単なロジ
ック回路(図示せず)を、通電手段40である駆動回路41
に付加するだけでモータセットを構成することができ、
高価な高速マイコン等を用いることなく通電極性及び通
電電圧を段階的に設定してステータ21の励磁極の各相
U、V及びWのそれぞれに通電することができる。
【0052】実施の形態2 実施の形態1においては、従来の通電期間Pを8個(2
N=8、N=4)の区間に区分し、休止期間Rを4個の
区間に区分した。区分する数は変更することができ、例
えば、N=3とし、通電期間Pを6等分し、休止期間Rを
3等分したように変更して区分でき、実施の形態1の場
合と同様の効果を得る。
【0053】また、N=5とし、通電期間Pを10等分
し、休止期間Rを5としたように変更して区分できる。
このとき、Nの数を増やすためには段階検出センサ32を
設ける数を増やす必要がある。Nの数を増やすと、通電
極性及び通電電圧を段階的に設定する際の「階段」の段
数を増やすことができるので、階段の段差(高さ)hを
区間ごとに異なるように可変にすることも容易である。
従って、通電時のトルクリプルをさらに減少させること
ができ、静音化且つ低振動化されたDCブラシレスモー
タを得る。
【0054】また、このように、Nの数を増やした場
合、実施の形態1においては、段階的に設定した条件で
の通電を行う区間を従来の通電期間P及び休止期間Rのそ
れぞれの開始時と終了時に1区間ずつ設定したが、1区
間よりも多い区間に設定してもよい。
【0055】実施の形態3 実施の形態1〜3においては、段階制御用磁石13をロー
タ11上面の駆動用磁石12の内側に円環状に設けたが、駆
動用磁石12のさらに内側にしてもよく、ロータ11下面に
設けてもよい。すなわち、段階制御用磁石13及び段階検
出センサ32を設ける位置は、駆動用磁石12の位置及び回
転検出センサ31の位置の関係に対して、段階制御用磁石
13の位置及び段階検出センサ32の位置の関係が交錯しな
いことが要件である。この点に関し、ロータ11の回転位
置をなるべく精度良く検出するためには、なるべくロー
タ11の外周側寄りが好ましいが、内周側寄りに設けて段
階検出センサ32の磁気検出感度を上げることによって位
置検出精度を保持することができる。
【0056】このとき、段階検出センサ32を設ける位置
は、段階制御用磁石13と段階検出センサ32との間の距離
に関して、検出感度に影響しないようにして、段階制御
用磁石13を設ける位置に対応して、なるべくその近傍と
なるよう配設すればよい。
【0057】実施の形態4 実施の形態1〜3においては駆動用磁石12に近接して段
階制御用磁石13を付設する形態であったが、両者を初め
から一体の構造にして一体成形によって形成してもよ
い。この場合、樹脂材料に永久磁石材料を混合し、射出
成形や圧縮成形により一体に成形し着磁させることによ
り、本発明に係わる段階制御用磁石を付設したロータを
得ることができる。このように樹脂材料に永久磁石材料
を混合したものを一般に、プラスチックマグネットとい
う。
【0058】前記樹脂材料としては、フェライトを混合
して射出成形や圧縮成形が可能な材料であればよく、そ
の例として、6−ナイロン、12−ナイロンまたは、ポ
リフェニレンサルファイト(PPS)等を挙げることが
できる。このように一体成形によってロータを成形する
ことにより、低コストで段階制御用磁石を付設したロー
タを得ることができる。
【0059】実施の形態5 以上説明した実施の形態1〜4では、従来の通電期間P
及び休止期間Rをそれぞれ均等に区分し、且つ通電電圧
を段階的に設定したが、これらの区間を区分する区分数
Nを増やし、段階制御用磁石13の数を増設し、段階的に
設定する設定数をふやすと、電圧の変化を正弦波的に滑
らかにすることができる。段階検出センサ32の数は、段
階制御用磁石13の数に対応して増設する。また、従来の
通電期間P及び休止期間Rを区分するにあたって、これ
らを均等に区分したが、不均等に区分してもよい。
【0060】このとき、区分されたうちの最小の長さの
区間の長さと、最小の段差(高さ)hの電圧を基準にし
て、その基準値の何倍というように他の通電電圧及び通
電期間を設定すると考えることにより、実施の形態1〜
4に説明したような区分及び段階的設定の場合よりは正
弦波的な連続的設定による駆動ができる。
【0061】商業的な実用面では、段階制御用磁石13の
極数及び段階検出センサ32の個数は、得られるモータの
トルク特性が製造コストに見合ったものとなるようにし
て決定される。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる本
発明の請求項1に係わるDCブラシレスモータの駆動方
法によれば、120度通電法に従って定める通電期間に
対し、通電の休止から開始に移行するとき及び通電の終
了から休止に移行するとき、前記駆動用磁石の回転位置
及と前記段階制御用磁石の回転位置とを検出し、しか
も、検出された前記駆動用磁石の回転位置情報と前記段
階制御用磁石の回転位置情報との組合せのそれぞれの場
合に対応して通電極性及び通電電圧を段階的に設定して
前記固定子に通電するので、高価な高速マイコンを用い
てロータの速度計算を必要とすることなく、簡単なロジ
ック回路を通電手段に付加することのみによって通電の
切り替えを段階的とすることができ、通電の切り替えに
伴うトルクリプルが減少し、静音化且つ低振動化でき
る。
【0063】本発明の請求項2に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法によれば、Nを3以上の整数とすると
き、前記通電期間を2N個の区間に区分し、休止期間を
N個の区間に区分し、前記休止期間に属するN個の区間
の第1区間及び最終区間にも通電を行うとともに、前記
休止期間の直前の通電期間に属する最終区間及び前記休
止期間に属する第1区間と、前記休止期間に属する最終
区間及び前記休止期間の直後の通電期間に属する第1区
間とにおいて、通電極性及び通電電圧を段階的に設定す
るので、簡単な構成の段階制御用磁石と段階検出器とを
用いて回転子の回転位置を検出して回転位置情報に対応
して固定子に通電することができる。
【0064】本発明の請求項3に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記検出された前記駆動
用磁石の回転位置情報と前記段階制御用磁石の回転位置
情報との組合せのそれぞれの場合に対応して予め設定し
た通電極性及び通電電圧の通電パターンに従って、前記
3相の巻線部のそれぞれに通電するので、通電パターン
に従って通電できる簡単なロジック回路を通電手段に付
加するだけでDCブラシレスモータをトルクリプルを生
じることなく、静音化且つ低振動化して駆動できる。
【0065】本発明の請求項4に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記通電期間を等間隔に
区分するものであるので、段階制御用磁石の形成及び配
設が容易であり、低コストのDCブラシレスモータを得
る。
【0066】本発明の請求項5に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記Nが4であるので、
段階制御用磁石を12極とし、段階検出器を2個配設す
ることによって簡単な構成でロータの回転位置情報を検
出できる。
【0067】本発明の請求項6に係わるDCブラシレス
モータの駆動方法においては、前記段階的に設定された
通電電圧の電圧波形が段差の均等な階段状であるので、
通電電圧の制御は、簡単なロジック回路を通電手段に付
加することのみによって固定子に通電できる。
【0068】本発明の請求項7に係わるDCブラシレス
モータセットは、120度通電法に従って定める通電期
間に対し、通電の休止から開始に移行するとき及び通電
の終了から休止に移行するとき、前記2極の駆動用磁石
の回転位置及び前記段階制御用磁石の回転位置を検出し
た結果の前記駆動用磁石の回転位置情報と前記段階制御
用磁石の回転位置情報との組合せのそれぞれの場合に対
応して通電極性及び通電電圧を段階的に設定して前記固
定子への通電を行う通電手段とが備えられてなることを
特徴とするので、簡単なロジック回路を通電手段に付加
することのみによって、固定子への通電の切り替えを段
階的とすることができ、通電の切り替えに伴うトルクリ
プルが減少し、静音化且つ低振動化したDCブラシレス
モータを得る。
【0069】本発明の請求項8に係わるDCブラシレス
モータセットは、前記段階制御用磁石が12極の磁石か
らなり、前記段階検出器が2個のホール素子からなるも
のであるので、通電期間を8個の区間に区分し、休止期
間を4個の区間に区分して、通電の休止から開始に移行
するとき及び通電の終了から休止に移行するとき、通電
極性及び通電電圧を段階的に設定することができる。
【0070】本発明の請求項9に係わるDCブラシレス
モータセットは、前記段階制御用磁石が前記回転子の上
面上に設けられ、前記段階検出器が前記段階制御用磁石
に対向して設けられてなるものであるので、通常用いら
れる磁力の段階制御用磁石を用いてロータに容易且つ確
実に取り付けることができ、しかも、通常用いられる検
出感度の段階検出センサを用いてプレートに容易且つ確
実に取り付けることができる。
【0071】本発明の請求項10に係わるDCブラシレ
スモータセットは、前記通電手段が、前記駆動用磁石の
回転位置情報と前記段階制御用磁石の回転位置情報との
組合せのそれぞれの場合に対応して通電極性及び通電電
圧を設定できるロジック回路を含んでなるものであるの
で、高価な高速マイコン等を用いることなく簡単なロジ
ック回路を通電手段に付加するだけで通電極性及び通電
電圧を段階的に設定することができ、低コストで静音化
且つ低振動化したDCブラシレスモータを得る。
【0072】本発明の請求項11に係わるDCブラシレ
スモータセットは、前記2極の駆動用磁石及び前記段階
制御用磁石が一体に形成されてなるものであるので、低
コストで段階制御用磁石を付設したロータを形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータの断面説明図。
【図2】本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータの平面説明図。
【図3】本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータの断面説明図。
【図4】本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータの回転の状況を示す説明図であり、(a)〜(l)は1
5度ごとに回転の段階を示す説明図。
【図5】本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータの回転の状況を示す説明図であり、(a)〜(l)は1
5度ごとに回転の段階を示す説明図。
【図6】本発明の一実施の形態に係わるDCブラシレス
モータへの通電する通電パターンを示す説明図であり、
(a)は極性の組合せのパターンの説明図、(b)は通電パタ
ーンの説明図。
【図7】従来のDCブラシレスモータの断面説明図。
【図8】従来のDCブラシレスモータの平面説明図。
【図9】従来のDCブラシレスモータの平面説明図。
【図10】従来のDCブラシレスモータの駆動回路を示
す説明図。
【図11】従来のDCブラシレスモータの回転の状況を
示す説明図であり、(a)〜(f)は60度ごとに回転の段階
を示す説明図。
【図12】従来のDCブラシレスモータの通電パターン
を示す説明図であり、(a)は極性の組合せのパターンの
説明図、(b)は通電電圧極性ごとの通電パターンの説明
図、(c)は通電パターンの説明図。
【符号の説明】
1 …DCブラシレスモータ、11…ロータ、12…駆動用磁
石、13…段階制御用磁石、21…ステータ、22…巻線部、
31…回転検出センサ、32…段階検出センサ、40…通電手

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2極の駆動用磁石(12)からなる回転子(1
    1)と、3相の巻線部(22)を有する固定子(21)と、前記駆
    動用磁石(12)の回転位置を検出するための回転検出器(3
    1)と、前記回転子(11)に付設された段階制御用磁石(13)
    と、該段階制御用磁石(13)の回転位置を検出するための
    段階検出器(32)とを備えてなるDCブラシレスモータの
    駆動方法において、前記回転子(11)の回転を電気角で1
    20度ごとに区切って前記3相の巻線部(22)の2相ずつ
    に順に通電する120度通電法に従って定める通電期間
    (P)に対し、通電の休止から開始に移行するとき及び通
    電の終了から休止に移行するとき、前記駆動用磁石(12)
    の回転位置と前記段階制御用磁石(13)の回転位置とを検
    出し、しかも、検出された前記駆動用磁石(12)の回転位
    置情報と前記段階制御用磁石(13)の回転位置情報との組
    合せのそれぞれの場合に対応して通電極性及び通電電圧
    を段階的に設定して前記固定子(21)に通電することを特
    徴とするDCブラシレスモータの駆動方法。
  2. 【請求項2】 Nを3以上の整数とするとき、前記通電
    期間(P)を2N個の区間に区分し、休止期間(R)をN個の
    区間に区分し、前記休止期間(R)に属するN個の区間の
    第1区間(R1)及び最終区間(RN)にも通電を行うととも
    に、前記休止期間(R)の直前の通電期間(P)に属する最終
    区間(P2N)及び前記休止期間(R)に属する第1区間(R1)
    と、前記休止期間(R)に属する最終区間(RN)及び前記休
    止期間(R)の直後の通電期間(P)に属する第1区間(P1)と
    において、通電極性及び通電電圧を段階的に設定する請
    求項1記載のDCブラシレスモータの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記検出された前記駆動用磁石(12)の回
    転位置情報と前記段階制御用磁石(13)の回転位置情報と
    の組合せのそれぞれの場合に対応して予め設定した通電
    極性及び通電電圧の通電パターンに従って、前記3相の
    巻線部(22)のそれぞれに通電する請求項2記載のDCブ
    ラシレスモータの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記通電期間(P)を等間隔に区分する請
    求項2記載のDCブラシレスモータの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記Nが4である請求項4記載のDCブ
    ラシレスモータの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記段階的に設定された通電電圧の電圧
    波形が段差(h)の均等な階段状である請求項4記載のD
    Cブラシレスモータの駆動方法。
  7. 【請求項7】 2極の駆動用磁石(12)からなる回転子(1
    1)と、3相の巻線部(22)を有する固定子(21)と、前記駆
    動用磁石(12)の回転位置を検出するための回転検出器(3
    1)と、前記回転子(11)に付設された段階制御用磁石(13)
    と、該段階制御用磁石(13)の回転位置を検出するための
    段階検出器(32)と、前記回転子(11)の回転を電気角で1
    20度ごとに区切って、前記3相の巻線部(22)の2相ず
    つに順に通電する120度通電法に従って定める通電期
    間Pに対し、通電の休止から開始に移行するとき及び通
    電の終了から休止に移行するとき、前記2極の駆動用磁
    石(12)の回転位置及び前記段階制御用磁石(13)の回転位
    置を検出した結果の前記駆動用磁石(12)の回転位置情報
    と前記段階制御用磁石(13)の回転位置情報との組合せの
    それぞれの場合に対応して通電極性及び通電電圧を段階
    的に設定して前記固定子(21)への通電を行う通電手段(4
    0)とが備えられてなることを特徴とするDCブラシレス
    モータセット。
  8. 【請求項8】 前記段階制御用磁石(13)が12極の磁石
    (13a,…,13l)からなり、前記段階検出器(32)が2個のホ
    ール素子からなる請求項7記載のDCブラシレスモータ
    セット。
  9. 【請求項9】 前記段階制御用磁石(13)が前記回転子(1
    1)の上面上に設けられ、前記段階検出器(32)が前記段階
    制御用磁石(13)に対向して設けられてなる請求項8記載
    のDCブラシレスモータセット。
  10. 【請求項10】 前記通電手段(40)が、前記駆動用磁石
    (12)の回転位置情報と前記段階制御用磁石(13)の回転位
    置情報との組合せのそれぞれの場合に対応して通電極性
    及び通電電圧を設定できるロジック回路を含んでなる請
    求項7又は8記載のDCブラシレスモータセット。
  11. 【請求項11】 前記2極の駆動用磁石(12)及び前記段
    階制御用磁石(13)が一体に形成されてなる請求項7記載
    のDCブラシレスモータセット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002191186A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Namiki Precision Jewel Co Ltd ブラシレスモータ制御装置およびブラシレスモータのステップ制御方法
JP2003111486A (ja) * 2001-09-26 2003-04-11 Kusatsu Electric Co Ltd 定点停止機能付き電動機

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