JPH11136888A - 永久磁石形モータ及びその製造方法 - Google Patents

永久磁石形モータ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11136888A
JPH11136888A JP9295427A JP29542797A JPH11136888A JP H11136888 A JPH11136888 A JP H11136888A JP 9295427 A JP9295427 A JP 9295427A JP 29542797 A JP29542797 A JP 29542797A JP H11136888 A JPH11136888 A JP H11136888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
disk
shaped
shaped permanent
rotor core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9295427A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Nakayama
忠弘 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9295427A priority Critical patent/JPH11136888A/ja
Publication of JPH11136888A publication Critical patent/JPH11136888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置検出素子により永久磁石の極の境界を正
確に検出すると共に、モータを縦置きしたときに永久磁
石が軸方向にずれることを防止する。 【解決手段】 本発明の永久磁石形モータは、回転子鉄
心22の内部に断面円弧状の永久磁石25を組み込んで
構成された回転子21と、永久磁石25の回転位置を検
出する位置検出素子27とを備えてなるものにおいて、
回転子鉄心22の一方の端面部をほぼ覆うと共に外周面
部が回転子鉄心22の外周面部とほぼ面一になる形状の
円板状永久磁石26を、永久磁石25の軸方向の一端部
に一体に設け、そして、位置検出素子27を円板状永久
磁石26の外周面部に対向する位置に配設するように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子鉄心の内部
に永久磁石を組み込んで構成された回転子を備えた永久
磁石形モータ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の永久磁石形モータの一例を、図
9及び図10に示す。永久磁石形モータ1は、図9に示
すように、固定子2と、この固定子2の内部に回転可能
に設けられた回転子3とから構成されている。固定子2
は、積層鋼板からなる環状の固定子鉄心4と、この固定
子鉄心4に設けられたスロット5に挿入された固定子巻
線6とから構成されている。固定子巻線6は、図11に
示すように、3相(U相、V相、W相)の巻線6u、6
v、6wから構成されている。
【0003】また、回転子3は、図10にも示すよう
に、積層鋼板からなる回転子鉄心7と、この回転子鉄心
7の内部に設けられた4個の収納部8に収納固定された
4個の断面円弧状の永久磁石9とから構成されている。
上記各永久磁石9は、凸側が軸心側を向くように配設さ
れている。更に、回転子鉄心7の軸心部には、回転軸1
0が貫通固定されている。また、固定子鉄心4の軸方向
の一端部には、永久磁石9の回転位置を検出する3個の
位置検出素子11が回転子3の外周部と対向するように
配設されている。これら3個の位置検出素子11の配設
位置は、各相に対応するように構成されている。
【0004】このような構成の永久磁石形モータ1は、
図11に示すモータ通電装置12により通電駆動される
ように構成されている。このモータ通電装置12は、直
流電源13を入力して可変電圧可変周波数電源を出力す
るインバータ装置14と、このインバータ装置14を制
御する制御回路15とから構成されている。インバータ
装置14は、6個のトランジスタ14aを3相ブリッジ
接続して構成されており、各トランジスタ14aにはフ
リーホイールダイオード14bが接続されている。制御
回路15は、位置検出素子11からの位置検出信号を受
けて、永久磁石形モータ1の固定子巻線6u、6v、6
wを2相ずつ所定の順序で120度通電するための駆動
信号を生成し、この駆動信号によりインバータ装置14
の各トランジスタ14aをオンオフ制御するように構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、位置検出素子11により永久磁石9の極の
境界を正確に検出することができないという問題点があ
った。これは、永久磁石9から位置検出素子11に作用
する磁束の分布密度が、図12に示すように、変化する
ためである。磁束分布密度がこのように変化する理由に
ついて、以下、具体的に説明する。
【0006】まず、永久磁石9は断面ほぼ円弧状に形成
されていると共に、永久磁石9の極の境界、即ち、2個
の永久磁石9の端部が互いに近接する境界では、2個の
永久磁石9の端部が厚み方向に重なるような配置形態と
なっている。ここで、各永久磁石9は、その厚み方向に
N極及びS極が分布しているため、上記極の境界付近で
は、例えばN極、S極、N極、S極と磁極が切換わる。
このように磁極が切換わるため、図12に示すように変
化する磁束分布密度が得られるのである。
【0007】そして、このように磁束分布密度が変化す
ると、位置検出素子11は永久磁石9の極の境界を正確
に検出することができず、場合によっては逆の極性を検
出することもあった。更に、位置検出素子11から出力
された位置検出信号が永久磁石9の極の境界を正確に示
す信号でないと、インバータ装置14のトランジスタ1
4aのオンオフタイミングが適正なタイミングからずれ
てしまう。このため、駆動電圧と誘起電圧の位相がずれ
るようになり、電流リップルが大きくなると共に、トル
クむらが大きくなり、ひいては振動及び騒音が大きくな
るという問題点があった。
【0008】これに対して、永久磁石9の位置を正確に
検出するために、極の境目を避けて検出するようにし
て、適正なタイミングを得ようとすると、別途補正回路
が必要となる。この構成の場合、全体の回路構成が複雑
になると共に、部品点数が多くなり、製造コストが高く
なるという不具合があった。
【0009】また、上記永久磁石形モータ1を縦置きす
ると、即ち、回転軸が上下方向に沿うように設置する
と、永久磁石9が軸方向(上下方向)にずれて落ちるお
それがあった。そこで、従来構成においては、永久磁石
9の軸方向のずれを防止する端板を、回転子3に取り付
けるように構成している。しかし、この構成では、部品
点数が多くなるので、製造コストが高くなるという不具
合があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、位置検出素子に
より永久磁石の極の境界を正確に検出することができ、
また、モータを縦置きしたときに永久磁石が軸方向にず
れることを防止し得る永久磁石形モータ及びその製造方
法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の永久
磁石形モータは、固定子巻線を有する固定子と、回転子
鉄心の内部に設けられた収納部に永久磁石を組み込んで
構成された回転子と、前記永久磁石の回転位置を検出す
る位置検出素子とを備えてなるものにおいて、前記回転
子鉄心の一方の端面部をほぼ覆う円板状永久磁石を、前
記永久磁石の軸方向の一端部に設け、そして、前記位置
検出素子を、前記円板状永久磁石の外周面部に対向する
位置に配設したところに特徴を有する。
【0012】上記構成によれば、回転子鉄心の一方の端
面部をほぼ覆うと共に外周面部が回転子鉄心の外周面部
とほぼ面一になる形状の円板状永久磁石を、永久磁石の
軸方向の一端部に一体に設け、そして、位置検出素子に
より円板状永久磁石の外周面部の磁極を検出するように
構成した。この構成の場合、円板状永久磁石の外周面部
を、永久磁石の磁極に正確に対応するように着磁するこ
とが容易に可能である。従って、位置検出素子は、円板
状永久磁石の外周面部の極の境界、即ち、永久磁石の極
の境界を正確に検出することができる。また、永久磁石
の軸方向の一端部が円板状永久磁石に一体化されている
ので、円板状永久磁石が上部になるようにモータを縦置
きしたときに、永久磁石が軸方向にずれることを防止で
きる。
【0013】また、上記構成の場合、円板状永久磁石の
外周部に、極数のk(kは2以上の整数)倍の個数の歯
状部を突設することが好ましい。更に、永久磁石及び円
板状永久磁石をボンド磁石から構成すると共に、永久磁
石の軸方向の両端部に円板状永久磁石を設けるように構
成することが一層好ましい構成である。
【0014】一方、請求項1の永久磁石形モータを製造
する方法において、回転子鉄心にボンド磁石を一体成形
するステップと、この一体成形されたボンド磁石を着磁
装置により着磁するステップとを備えるように構成する
ことが好ましい。この製造方法の場合、円板状永久磁石
の外周部に、極数のk(kは2以上の整数)倍の個数の
歯状部を突設することが一層好ましい。また、永久磁石
の軸方向の両端部に円板状永久磁石を一体に設けること
も良い構成である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて、図1ないし図4を参照しながら説明する。本実施
例の永久磁石形モータの固定子は、図9に示す従来技術
の固定子2と同じ構成であるから、ここでは、回転子に
ついてだけ説明する。また、本実施例の永久磁石形モー
タを通電駆動するモータ通電装置も、図11に示す従来
技術のモータ通電装置12と同じ構成であり、ここでは
説明を省略する。
【0016】まず、図1は本実施例の永久磁石形モータ
の回転子21の縦断面図である。この図1に示すよう
に、回転子21の回転子鉄心22は、例えば円板状のけ
い素鋼板を積層して構成されている。図3に示すよう
に、各けい素鋼板23には、中心部に円形の貫通孔23
aが形成され、その回りにほぼ円弧状の貫通孔23bが
4個形成されている。これら円弧状の貫通孔23bは、
中心側(内側)に向けて凸状となるように形成されてい
る。このようなけい素鋼板23を積層することにより、
回転子鉄心22には、中心部に軸孔22aが形成される
と共に、その回りに収納部22bが4個形成されるよう
に構成されている。
【0017】そして、回転子鉄心22の軸孔22a内に
は、回転軸24が挿入固定されている。また、回転子鉄
心22の4個の収納部22b内には、4個の断面ほぼ円
弧状の永久磁石25が収納固定されている。各永久磁石
25は、凸側が軸心側を向くように配設されている。更
に、各永久磁石25は、図1及び図2に示すように、着
磁されている。
【0018】また、回転子鉄心22の軸方向の一端部で
ある図1中上端部22cには、円板状永久磁石26が回
転子鉄心22の上端面部をほぼ覆うように配設されてい
る。この場合、円板状永久磁石26の中央部分には、円
形の貫通孔26aが形成されており、円板状永久磁石2
6は回転子鉄心22の上端面部の外周部分を覆うように
構成されている。そして、円板状永久磁石26の外周面
部26bは、回転子鉄心22の外周面部22dとほぼ面
一になるように形成されている。また、円板状永久磁石
26は、図2に示すように、着磁されている。更に、円
板状永久磁石26は、上記4個の永久磁石25の軸方向
の一端部である図1中上端部25aに一体に設けられて
いる。尚、永久磁石25、26を一体化する製造方法に
ついては、後述する。
【0019】一方、回転子21の永久磁石25の位置を
検出する位置検出素子27は、図2に示すように、固定
子(図示しない)における円板状永久磁石26の外周面
部26aに対向する位置に配設されている。上記位置検
出素子27は、例えばホール素子等から構成されてい
る。この場合、3個の位置検出素子27が3相に対応す
るように配置されている。
【0020】ここで、回転子鉄心22に永久磁石25、
26を組み込む方法について説明する。上記永久磁石2
5、26は、例えばネオジウム系の磁性粉体と例えばナ
イロン樹脂を結合してなるボンド磁石から構成されてい
る。この場合、まず、回転子鉄心22にボンド磁石を一
体成形するステップを実行する。具体的には、回転子鉄
心22に回転軸24を挿通固定したものを成形型(図示
しない)内に収容した後、成形型内にボンド磁石の硬化
前の流体状材料を充填して硬化させる。これにより、回
転子鉄心22の収納部22b内に永久磁石25に対応す
るボンド磁石部分が充填成形される。これと共に、回転
子鉄心22の上端部22cに円板状永久磁石26に対応
するボンド磁石部分が覆うように一体成形される。更
に、永久磁石25に対応するボンド磁石部分と円板状永
久磁石26に対応するボンド磁石部分とが一体に成形さ
れる。
【0021】続いて、上記一体成形されたボンド磁石を
着磁装置により着磁するステップを実行する。ここで
は、図示しない着磁装置に上記ボンド磁石を一体成形し
た回転子21をセットして、ボンド磁石の全体を、即
ち、永久磁石25に対応する部分と円板状永久磁石26
に対応する部分とを同時に着磁するように構成されてい
る。これにより、永久磁石25及び円板状永久磁石26
は、図1及び図2に示すように、着磁される。
【0022】このような構成の本実施例の場合、位置検
出素子27により円板状永久磁石26の外周面部26b
の磁極を検出するように構成した。そして、この構成の
場合、円板状永久磁石26の外周面部26bを、永久磁
石25の磁極に正確に対応するように着磁している。従
って、位置検出素子27は、円板状永久磁石26の外周
面部26bの極の境界、即ち、永久磁石25の極の境界
を正確に検出することができる。ここで、上記実施例に
より得られた磁束分布密度の変化を、図4に示す。この
図4から、上記実施例の位置検出素子27は、永久磁石
25(即ち、円板状永久磁石26)の極の境界を正確に
検出した信号を出力できることが明らかである。
【0023】そして、上記実施例においては、位置検出
素子27から出力された位置検出信号が永久磁石25の
極の境界を正確に示す信号となるから、上記永久磁石形
モータのインバータ装置14のトランジスタ14aのオ
ンオフタイミングが適正なタイミングとなる。このた
め、上記実施例では、駆動電圧と誘起電圧の位相が合う
ようになり、電流リップルが小さくなると共に、トルク
むらが小さくなり、振動及び騒音を低減することができ
る。
【0024】また、上記実施例では、永久磁石25の軸
方向の一端部が円板状永久磁石26に一体化されている
ので、円板状永久磁石26が上部になるように永久磁石
形モータを縦置きしたときに(図1の状態参照)、永久
磁石25が軸方向(上下方向)にずれる(ずり落ちる)
ことを確実に防止できる。そして、上記実施例の場合、
ずれ防止用の端板が不要であるから、部品点数が増える
こともなく、製造コストが高くなることもない。
【0025】尚、上記実施例では、ネオジウム系の磁性
粉体及びナイロン樹脂を用いたボンド磁石により永久磁
石25及び円板状永久磁石26を形成したが、他の磁性
粉体や他の樹脂を用いたボンド磁石により永久磁石25
及び円板状永久磁石26を形成しても良い。また、上記
実施例では、回転子鉄心22にボンド磁石を一体成形す
るように構成したが、これに代えて、成形型により予め
成形しておいたボンド磁石(永久磁石25及び円板状永
久磁石26を一体化した形状のボンド磁石)を、回転子
鉄心22に組み込むように構成しても良い。この構成の
場合、組み込む前に着磁しても良いし、組み込み後に着
磁しても良い。
【0026】また、上記実施例では、永久磁石25とし
て断面ほぼ円弧状をなすものを用いたが、これに限られ
るものではなく、例えば断面形状が平板状のものや
「く」字状のものや三角形状のものを用いるように構成
しても良い。更に、上記実施例では、円板状永久磁石2
6の中央部に径大な円形の貫通孔26aを形成したが、
これに代えて、回転軸24とほぼ同径の円形の貫通孔を
形成し、円板状永久磁石により回転子鉄心22の一方の
端面部の全面を覆うように構成しても良い。
【0027】図5ないし図7は本発明の第2の実施例を
示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。上記第2の実施例では、図5及び図6に示すよう
に、円板状永久磁石28の外周部に極数のk(kは2以
上の整数)倍の個数の歯状部29を等間隔に突設してい
る。この第2の実施例の場合、k=5である。そして、
各歯状部29の外周面部29aは、回転子鉄心22の外
周面部と面一になるように構成されている。即ち、各歯
状部29の外周面部29aにより形成される円の外径寸
法と、回転子鉄心22の外径寸法とが一致するように構
成されている。
【0028】上記構成において、円板状永久磁石28の
磁極(即ち、円板状永久磁石28から発生する磁束)を
位置検出素子27により検出したときに、位置検出素子
27により検出される磁束分布密度は、図7に示すよう
なものとなる。この場合、円板状永久磁石28のN極領
域に対応する検出信号には、円板状永久磁石28の歯状
部29に対応するパルス波形の信号が重畳している。同
様に、円板状永久磁石28のS極領域に対応する検出信
号にも、円板状永久磁石28の歯状部29に対応するパ
ルス波形の信号が重畳している。
【0029】従って、上記構成の場合、位置検出素子2
7から出力される検出信号のうちの歯状部29に対応す
るパルス波形の信号に基づいて、FG信号(この場合、
極数のk倍のFG信号)を得ることができる。また、第
1の実施例と同様にして、位置検出素子27から出力さ
れる検出信号に基づいて、永久磁石25(円板状永久磁
石28)の極の境界を正確に検出することができる。
【0030】尚、上述した以外の第2の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。特に、第2の実施例で
は、円板状永久磁石28の外周部に極数のk倍の個数の
歯状部29を突設する構成としたので、FG信号を得る
ことができる。そして、この構成の場合、FG用の着磁
を行ったFG用永久磁石及びその検出素子を不要に構成
できるから、部品点数を削減することができる。
【0031】また、上記実施例においては、円板状永久
磁石28の外周部の歯状部29のうちの1個の歯状部2
9の形状(例えば周方向の長さ)を他のものと変えるよ
うに構成することにより、1回転に1回のPG信号を得
るように構成することも可能である。
【0032】図8は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第3の実施例では、図8に示すように、2個の円板状永
久磁石26を永久磁石25の軸方向の両端部に一体に設
けている。この場合、下部の円板状永久磁石26は、回
転子鉄心22の軸方向に一端面部である図8中下端面部
をほぼ覆うように配設されている。そして、下部の円板
状永久磁石26の外周面部26bは、回転子鉄心22の
外周面部22dとほぼ面一になるように形成されてい
る。
【0033】また、永久磁石25及び2個の円板状永久
磁石26は、第1の実施例と同様にして、ボンド磁石に
より構成されており、回転子鉄心22に一体成形されて
いる。尚、上述した以外の第3の実施例の構成は、第1
の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0034】従って、第3の実施例においても、第1の
実施例と同じ作用効果を得ることができる。特に、第3
の実施例では、2個の円板状永久磁石26を永久磁石2
5の軸方向の両端部に一体に設けると共に、2個の円板
状永久磁石26により回転子鉄心22の軸方向の両端面
部を覆うように構成したので、回転子21の剛性が高く
なる。このため、回転子21の回転中(運転中)に発生
する振動をより一層低減することができる。また、永久
磁石モータを縦置きしたときに、永久磁石25が軸方向
にずれ落ちることを確実に防止できる。しかも、この構
成の場合、ずれ落ち防止用の端板が不要であるから、部
品点数が増えることもない。
【0035】尚、上記各実施例においては、永久磁石モ
ータをモータ通電装置12(図11参照)によって周知
の120度(電気角)通電方式で通電駆動するように構
成したが、これに代えて、例えば180度通電方式で通
電駆動するように構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、回転子鉄心の一方の端面部をほぼ覆う円板状永久磁
石を、永久磁石の軸方向の一端部に設け、そして、位置
検出素子を円板状永久磁石の外周面部に対向する位置に
配設するように構成したので、位置検出素子により永久
磁石の極の境界を正確に検出することができ、また、モ
ータを縦置きしたときに永久磁石が軸方向にずれること
を防止し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、図2
中I −I 線に沿う回転子の縦断面図
【図2】回転子の上面図
【図3】けい素鋼板の上面図
【図4】磁束分布密度の変化を示す特性図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図6】図1相当図
【図7】図4相当図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図9】従来構成を示す永久磁石モータの横断面図
【図10】図1相当図
【図11】モータ通電装置の電気的構成を示す図
【図12】図4相当図
【符号の説明】
21は回転子、22は回転子鉄心、22bは収納部、2
2cは上端部、24は回転軸、25は永久磁石、26は
円板状永久磁石、26aは貫通孔、26bは外周面部、
27は位置検出素子、28は円板状永久磁石、29は歯
状部を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子巻線を有する固定子と、回転子鉄
    心の内部に設けられた収納部に永久磁石を組み込んで構
    成された回転子と、前記永久磁石の回転位置を検出する
    位置検出素子とを備えてなる永久磁石形モータにおい
    て、 前記回転子鉄心の一方の端面部をほぼ覆う円板状永久磁
    石を、前記永久磁石の軸方向の一端部に設け、 前記位置検出素子を、前記円板状永久磁石の外周面部に
    対向する位置に配設したことを特徴とする永久磁石形モ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記円板状永久磁石の外周部には、極数
    のk(kは2以上の整数)倍の個数の歯状部が突設され
    ていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石形モー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石及び前記円板状永久磁石を
    ボンド磁石から構成すると共に、前記永久磁石の軸方向
    の両端部に前記円板状永久磁石を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の永久磁石形モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1の永久磁石形モータを製造する
    方法において、 回転子鉄心にボンド磁石を一体成形するステップと、 この一体成形されたボンド磁石を着磁装置により着磁す
    るステップとを備えたことを特徴とする永久磁石形モー
    タの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記円板状永久磁石の外周部には、極数
    のk(kは2以上の整数)倍の個数の歯状部が突設され
    ていることを特徴とする請求項4記載の永久磁石形モー
    タの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石の軸方向の両端部には、前
    記円板状永久磁石が一体に設けられていることを特徴と
    する請求項4または5記載の永久磁石形モータの製造方
    法。
JP9295427A 1997-10-28 1997-10-28 永久磁石形モータ及びその製造方法 Pending JPH11136888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9295427A JPH11136888A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 永久磁石形モータ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9295427A JPH11136888A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 永久磁石形モータ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11136888A true JPH11136888A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17820471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9295427A Pending JPH11136888A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 永久磁石形モータ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11136888A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200108636A (ko) * 2019-03-11 2020-09-21 한국전자기술연구원 본드 자석을 이용한 회전자 및 그를 포함하는 모터
CN112018914A (zh) * 2019-05-29 2020-12-01 日本电产高科电机株式会社 转子和马达
JPWO2022080110A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21
WO2022080010A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21 株式会社デンソー ロータ及び回転電機
WO2023007706A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 川崎重工業株式会社 ロータ、モータ、及びロータの製造方法
WO2023248777A1 (ja) * 2022-06-22 2023-12-28 日立Astemo株式会社 ブラシレスモータ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200108636A (ko) * 2019-03-11 2020-09-21 한국전자기술연구원 본드 자석을 이용한 회전자 및 그를 포함하는 모터
CN112018914A (zh) * 2019-05-29 2020-12-01 日本电产高科电机株式会社 转子和马达
CN112018914B (zh) * 2019-05-29 2023-12-29 日本电产高科电机株式会社 转子和马达
JPWO2022080110A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21
WO2022080010A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21 株式会社デンソー ロータ及び回転電機
WO2022080110A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21 株式会社デンソー ロータ及び回転電機
WO2023007706A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 川崎重工業株式会社 ロータ、モータ、及びロータの製造方法
WO2023248777A1 (ja) * 2022-06-22 2023-12-28 日立Astemo株式会社 ブラシレスモータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3456158B2 (ja) 内燃機関用スタータジェネレータ
US7180217B2 (en) Motor, method for manufacturing motor, and motor drive controller
JP4145660B2 (ja) 磁気モータ
US20200227960A1 (en) Motor and brushless wiper motor
JPH11136888A (ja) 永久磁石形モータ及びその製造方法
JP7105598B2 (ja) モータ、ブラシレスワイパーモータ、及びモータの駆動方法
JP3962556B2 (ja) モータ制御装置
JP3633965B2 (ja) ブラシレスモータ
CN1077348C (zh) 铁芯电动机装置
JPH11136889A (ja) 永久磁石形モータ及びその製造方法
JP3711859B2 (ja) ブラシレス直流電動機
JP2000175418A (ja) ブラシレスモータ
JP3596459B2 (ja) 内燃機関用スタータジェネレータ
JP2000166208A (ja) アウタロータ型多極ブラシレス電動機の駆動装置
JPH05236688A (ja) 永久磁石形モータ
JPH0750867Y2 (ja) スロットレス形dcブラシレスモータ
JPH11252880A (ja) Pm型同期3相モータ、3相モータのステータ構造
KR20100068848A (ko) 무변출력 무정류자 직류전동기
JP2004048828A (ja) ブラシレスdcモータの固定子
JP2004222418A (ja) 回転機の回転位置検出装置、およびそれを備えた回転機
JPH08317622A (ja) ブラシレスモータ及びその回転制御方法
JP2000175479A (ja) Dcブラシレスモータセット及びそのdcブラシレスモータの駆動方法
JP2897057B2 (ja) 電磁回転機
JPS60141156A (ja) 磁界内におかれたコイルの誘導出力を位置検知信号として駆動コイルを通電制御するブラシレスモ−タ
JPS60204248A (ja) ブラシレスモ−タ