JP3633965B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マグネット式小型モータ全般に係わり、特にスピンドルモータおよび各種マイクロモータ等に好適なブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、HDD用スピンドルモータやマグネット式小型モータ等のブラシレスモータにあっては、各種の構造が採用されているが、そのほとんどは、複数のスロットを有するステータコアの各ティースに多相のコイルを巻装してステータを構成し、このステータに対向して、周方向に異極を交互に配列して構成された円環状のロータマグネットを回転自在に設け、多相のコイルへの通電を選択的に切り換えることにより、コイル電流により発生した磁極歯上の電磁極とロータマグネットの磁極との電磁相互作用によりロータマグネットを備えたロータを回転するようにしている。
【0003】
この場合、ロータマグネットの極性と磁束の交番位置とをホール素子等のセンサまたはコイルの誘起電圧で検出することにより、通電タイミングの切り換えを制御する構成になっている。
【0004】
ところで、このような構成のブラシレスモータにあっては、ロータとステータとの間に無通電ゴギングを有し、両者の相対位置によっては起動死点を形成することがあるばかりでなく、回転むらを大きくするといった欠点がある。このため、ロータの起動信頼性を高め、回転むらを抑えるために、ステータのスロット数とロータマグネットの磁極数とに3相ドライブ等の特別な関係を持たせたり、複数のセンサを用い、あるいは、ステータに起動用の補極を設けて死点を避ける場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のブラシレスモータにあっては、無通電ゴギングを避けるためにステータのスロット数とロータマグネットの磁極数とに特別な関係を持たせる構造では、その組み合わせが限定されるため、回転トルク等の性能が高いにも拘らず無通電コギングのために実用されていない領域(組み合わせ)が存在するといった問題がある。
【0006】
また、複数のセンサを用いたり、ステータに補極を設ける等の場合、複数エレメント間の平衡をとる必要から構造が複雑となり、モータが大形になるだけでなく高価になる問題を有している。
【0007】
なお、従来技術においては、モータのトルク変動(dT/dt)を検出してこれを電流変化(di/dt)によって補正つまり打ち消すようにしたトルクむら低減化駆動制御系を採用したモータもあるが、これを実現する回路手段は非常に高価なため、普及していないのが実状である。
【0008】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に留意してなされたものであり、その目的とするところは、複雑な構造上の工夫を要することなく、高い起動信頼性が得られ、無通電コギングがあっても回転むらがなく、高トルクが得られる新規なブラシレスモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、複数のスロットを形成する複数のティースを周方向等間隔に配列してなるステータコアのティースにそれぞれコイルを巻装して構成されたステータと、このステータに対向して回転自在に設けられ周方向に異極を交互かつ等間隔に配列してなるロータマグネットと、このロータマグネットの磁束を検出するセンサとを備え、
各ティースに巻装された各コイルにより1つの回路網を形成し、この回路網を単相電源により双方向通電して全てのコイルを同時に通電するようにし、
各コイルは、これら各コイルへの通電によって発生する磁束の増磁成分のものと減磁成分のものとのそれぞれの和が異なるよう、設定し
この増磁成分の和と減磁成分の和との差分による起磁力により、無通電コギングの少なくとも一部を相殺するようにしたものである。
【0010】
この場合、各ティースに巻装された各コイルの極性を、増磁性と減磁性との数を異なるようにするのが実施し易い。また、各ティースに巻装された各コイルを、増磁性と減磁性とで巻数を異ならせるのも好ましい。さらに、各ティースに巻装された各コイルを、増磁性と減磁性とを並列接続してこの巻線の線径を異ならせるのもよい。
【0011】
また、コイルへの通電方向を、ステータコアの磁気余効時間より長い休止期間を含まないで通電方向を逆転させると、磁束密度の変化幅を高めることができるため、このような逆励時により行うのがよく、その結果、起動時やロック時、再起動に際して高トルクを得ることができる。
【0012】
【作用】
従来のブラシレスモータによれば、ステータコアの各ティースに巻回されたコイルは選択的に励磁され、各コイルの通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分の大きさは相等しくなるように設計されており、したがって無通電コギングが通電により打ち消されることは起こらない。
【0013】
これに対して、前述した本発明のブラシレスモータによれば、ステータコアの各ティースに巻回されたコイルを励磁すると、この時、各コイルへの通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分とのそれぞれの大きさの和が異なっているため、この増磁成分と減磁成分との大きさの差分による起磁力により、無通電コギングの少なくとも一部を相殺し得る。つまり、無通電のコギングの総和を磁束の増磁成分と減磁成分との大きさの差分による起磁力により減殺でき、したがって、ロータマグネットに滑らかな回転力が発生し、ロータが円滑、低振動の状態で回転する。
【0014】
【実施例】
本発明の実施例につき、図面を参照して説明する。
まず、第1の実施例につき、図1〜図4を用いて説明する。
図2は、CD−ROM等の記録媒体を回転駆動するマイクロモータに適用した場合を示す。なお、この分野のスピンドルモータに対しては、トラッキング及びフォーカスエラーの観点から、これまで単相励磁は使用できないとされていた。
【0015】
図2において、駆動装置に固定される珪素鋼板等よりなる基板10には取付孔12が形成され、この取付孔12に円筒状のスリーブ14が、その軸心を基板10に対し直交させてかつ下方に突出した状態で固定され、スリーブ14の内側に一対の含油軸受16,18を介してシャフト20が回転自在に支持されている。シャフト20の上下端部はそれぞれスリーブ14より上下に導出している。
【0016】
スリーブ14の下半部の外周には、ステータコア22にコイル24を巻回して構成されたステータ26が固定され、シャフト20の下端部に、ステータ26の外周を囲繞して配設されたカップ状のロータホルダ28がかしめ等により固定され、このロータホルダ28の円筒壁の内周面に円環状のロータマグネット30が固定されている。ロータマグネット30はステータ26の外周面に対し若干の空隙を介して対向している。このロータホルダ28とロータマグネット30とによりロータ32が構成されている。
【0017】
シャフト20の上端部には、基板10の上側に位置するターンテーブル34が圧入固定され、これに図外のCD(記録媒体)が載置される。基板10の下面のロータマグネット30に対応する位置には、1個のホール素子よりなるセンサ36が配設され、ロータマグネット30の磁束を検出する。
【0018】
図3は、前記マイクロモータにおけるステータ26とロータ32との関係を示したものである。なお、コイル24は省略してある。
【0019】
ステータ26のステータコア22は1方向性珪素鋼板からなる6スロット構成であり、6個のティース(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)38が円周方向に等間隔に配列されている。ステータコア22の磁化方向つまり磁化容易軸の方向は、任意の1つのティース(▲1▼)38の突出方向に対して偏角θ(約10度)を有する。この偏角θは、ステータコア22のスロット数に基づく電気角の関係から角度の倍増効果を有する。
【0020】
ステータコア22の各ティース(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)38にはそれぞれコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)24が巻回されているが、これらコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)24は、図1に示すように、3つのコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼)24の直列回路と3つのコイル(▲4▼、▲5▼、▲6▼)24の直列回路とを並列接続して1つの回路網40を構成している。この場合、各コイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)24はそれぞれ同一巻き数に設定されているが、2つのコイル(▲1▼、▲4▼)と他のコイル(▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲6▼)24とは巻方向が異なり、従って増磁性のコイル数と減磁性のコイル数とが異なるようになっている。なお、図1において、R1,R2(R1=R2)はコイルの直流抵抗を示す。
【0021】
一方、ロータマグネット30は、8ポール構成であり、周方向にN極とS極とが交互に配列されて8個の磁極を形成している。なお、8ポールの他4ポール(図示せず)も使用でき、8ポールと同等以上に良好なモータ特性を得ることができる。前記センサ36は、基板10の下面においてステータコア22の任意の隣合う2つのティース(▲5▼、▲6▼)38間中央の径方向外側にロータマグネット30に向かい合って配置されている。
【0022】
図4は、モータ制御回路42の概略構成を示したものである。このモータ制御回路42は、直流電源44に接続され回路網40に直流電流を供給する電源制御部46と、回路網40に接続されたスイッチング素子、例えばトランジスタT1〜T4をスイッチング制御する励磁電流制御部48とを有している。
【0023】
この電源制御部46は、CDの再生時に得られるCLV信号により回路網40に供給する電流を制御し、ロータ32の回転速度を制御する。また、励磁電流制御部48は、各コイル24を実質的に休止期間を含まずステータコア22の磁化が残留する間に通電方向が逆転する双方向通電により同時に駆動し、かつ、通電によって形成されるステータコア22の各電磁極がロータマグネット30の対向磁極に対して総合的に回転力を生じるようセンサ36の検出信号を用いてコイル24を励磁する。
【0024】
このように構成されたマイクロモータにあっては、モータ制御回路42によりステータ26の各コイル24による回路網40を駆動すると、ステータコア22が方向性を有することによりモータ内の磁束のパスが変位することによってセンサ電圧を得て、モータは死点なく起動する。起動後は該ステータ26の各ティース38は、コイル(▲1▼、▲4▼)24とコイル(▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲6▼)24との巻方向に応じて磁化されるため、発生する磁化力の差分に従って回転力が生じ、例え無通電コギングを有していてもロータ32が速やかに加速する。
【0025】
ロータ32が起動すると、センサ36によりロータマグネット30の回転位置つまり磁極の境目が検出され、この検出信号により直接あるいは信号を遅延した上で回路網40への通電方向を切り換えることにより各ティース38にロータマグネット30の対向磁極に対し総合的に逆極性になる電磁極が形成され、ロータ32に連続して回転力を与えることが可能となる。
【0026】
特に、この実施例の場合、ロータ32の無通電の停止時には、ロータマグネット30の各磁極がステータコア22の先端の各ティップに対向しているが、起動時、コイル24への通電によりステータコア22を磁化すると、各ティップにおける磁化中心がティップの中心から偏角θだけずれるため、ロータマグネット30の各磁極の中心と各ティップ40磁化中心とがずれ、ロータマグネット30にこれらのずれ角度に基づく回転力が作用し、ロータ32が速やかに起動する。
【0027】
また、従来のブラシレスモータでは、主に3相バイポーラが用いられているが、この場合、ある時間において6スロットとすれば内4スロットが通電されるのみで2スロットは停止していた。従って、ロータ1回転について起磁力は4個のティースから発生する。これに対して本発明では、1回転当たり6個のティースから起磁力が発生するから、そのトルク出力の割合にして、急速な加減速を実現できる。
【0028】
図5及び図6は、12ポール9スロットの場合を示した第2の実施例である。ステータ50のステータコア52は9スロット構成であり、9個のティース(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼、▲7▼、▲8▼、▲9▼)54が周方向等間隔つまり40度間隔で配列されている。この各ティース(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼、▲7▼、▲8▼、▲9▼)54にはそれぞれコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼、▲7▼、▲8▼、▲9▼)56が巻回されているが、これらコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼、▲7▼、▲8▼、▲9▼)56は、図6に示すように、4つのコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、)56及び1つのコイル(▲5▼)を2等分した時の一方のコイル(▲5▼’)56の直列回路と、4つのコイル(▲6▼、▲7▼、▲8▼、▲9▼)56及び1つのコイル(▲5▼)を2等分した時の他方のコイル(▲5▼’’)56の直列回路とを並列接続して1つの回路網58を構成している。
【0029】
この場合、各コイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼、▲7▼、▲8▼、▲9▼)56はそれぞれ同一巻き数に設定されているが、4つのコイル(▲1▼、▲4▼、▲6▼、▲9▼)56と5つのコイル(▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲7▼、▲8▼)56とは巻方向が異なり、従って増磁性のコイル数と減磁性のコイル数とが異なるようになっている。なお、図6において、R11,R12(R11=R12)はコイルの直流抵抗を示す。
【0030】
一方、ステータ50に対向するように回転自在に設けられたロータ60は、ロータホルダの周壁の内周面に環状のロータマグネット62を取り付けて構成されている。ロータマグネット62は、12ポール構成であり、N極、S極が交互に周方向等間隔に配列されている。なお、12ポールの他6ポール(図示せず)も使用でき、12ポールと同等以上に良好なモータ特性を得ることができる。このロータマグネット62に対向してホール素子等のセンサ64が配設されている。
【0031】
このように構成されたマイクロモータにあっては、第1の実施例の場合と同様に、モータ制御回路により各コイル56による回路網58を駆動すると、ステータコア52の各ティース54は、コイル(▲1▼、▲4▼、▲6▼、▲9▼)56とコイル(▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲7▼、▲8▼)56との巻方向に応じて磁化され、この差分に従って回転力が生じ、無通電コギングを有していてもロータ60が速やかに回転を開始する。本実施例においては、スロット数が多いため、特に方向性ステータとの組み合わせにおいて無通電コギングが減少する。また、回転中は極数に比例して高いトルクが得られる。
【0032】
そして、ロータ60が回転し始めると、センサ64によりロータマグネット62の回転位置つまり磁極の位置が検出され、この検出信号により回路網58への通電方向を切り換えることにより、ロータ60に連続して回転力を与えることが可能となり、これ以降ロータ60の回転が継続される。
【0033】
次に、本発明の第3〜第5の実施例を、図7〜図9を用いて説明する。なお、これらの実施例は、第1の実施例の場合と同様に、6スロット構成のステータを用いた場合を示す。
【0034】
まず、第3の実施例を示した図7において、ステータの各ティースに巻回された6つのコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)70は、直列接続されて1つの回路網72を構成しているが、3つのコイル(▲1▼、▲3▼、▲5▼)70と3つのコイル(▲2▼、▲4▼、▲6▼)70とは、巻数が異なると共に巻方向が異なり、各コイル70への通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分とのそれぞれの大きさの和が異なっている。
【0035】
また、第4の実施例を示した図8において、ステータの各ティースに巻回された6つのコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)80は、並列接続されて1つの回路網82を構成しており、各コイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)80は巻数が等しく設定されているが、2つのコイル(▲1▼、▲4▼)80と4つのコイル(▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲6▼)70とは巻方向が異なっており、増磁性と減磁性との数が異なっている。
【0036】
さらに、第5の実施例を示した図9において、ステータの各ティースに巻回された6つのコイル(▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼)90は、全て同一巻数に設定されており、かつ、3つのコイル(▲1▼、▲3▼、▲6▼)90と3つのコイル(▲2▼、▲4▼、▲5▼)90とが互いに巻方向が逆になっているが、コイル(▲2▼、▲3▼)90が並列接続されてコイル(▲1▼)90に直列接続されると共に、コイル(▲4▼、▲5▼)90が並列接続されてコイル(▲6▼)90に直列接続され、これらの直列回路が並列接続され、いわゆる直並列回路を構成している。
【0037】
従って、コイル(▲1▼、▲6▼)90にはモータ制御回路からの駆動電流の2分1が、コイル(▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼)90にはモータ制御回路からの駆動電流の4分1がそれぞれ供給され、結果として各コイル90への通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分とのそれぞれの大きさの和が異なっている。
【0038】
このように各コイルを直並列接続することにより、同様なモータ構造で各種電源電圧に対応することが可能になる。また、各ティースコイルの端子電圧の変更により異なる回転数にも対応させることができる。
【0039】
以上、本発明による各種のブラシレスモータの実施例について説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲で種々の変更ないし修正が可能であることは言うまでもない。
【0040】
例えば、各コイルにより直並列回路を構成する場合の直列コイル数あるいは並列コイル数を違えて、各コイルへの通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分とのそれぞれの大きさの和を異ならせるようにしてもよい。
【0041】
あるいは、各コイルの線径を異ならせて各コイルへの通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分とのそれぞれの大きさの和を異ならせるようにしてもよい。または、各ティースの方向性に応じてそのアンペアターンを変更し、発生する起磁力の大きさを変更してもよい。
【0042】
なお、前記実施例では、アウターロータ型のブラシレスモータの場合を示したが、インナーロータ型ブラシレスモータにおいても同様に適用できることは明かである。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているため、次に記載する効果を奏する。
各ティースに巻装され1つの回路網を形成すると共に単相電源による双方向通電により同時に励磁される各コイルを、通電によって発生する磁束の増磁成分と減磁成分とのそれぞれの大きさの和を異ならせることにより、この増磁成分と減磁成分との大きさの差分による起磁力をもって、無通電コギングの少なくとも一部を相殺することができ、無通電コギングがあっても高い起動信頼性が得られると共に、回転むらが少なく、高トルクが得られる新規なブラシレスモータを提供できるものである。
【0044】
その上、無通電コギングを避けるためにステータのスロット数とロータマグネットの磁極数とに特別な関係を持たせたり、複数のセンサを用いたり、あるいはステータに補極を設ける等の複雑な構造上の工夫を要することがなく、簡単小型で安価なブラシレスモータを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のブラシレスモータの第1の実施例を示す各コイルによる回路網の結線図である。
【図2】図1のブラシレスモータの全体構成を示す切断正面図である。
【図3】図1のブラシレスモータの要部を示すステータとロータとの平面図である。
【図4】図1のコイル駆動回路を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施例の要部を示すステータとロータとの平面図である。
【図6】図5の各コイルによる回路網の結線図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す各コイルによる回路網の結線図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す各コイルによる回路網の結線図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す各コイルによる回路網の結線図である。
【符号の説明】
22、52 ステータコア
24、56、70、80、90 コイル
26、50 ステータ
30、62 ロータマグネット
36、64 センサ
40、58、72、82、92 回路網

Claims (6)

  1. 複数のスロットを形成する複数のティースを周方向等間隔に配列してなるステータコアのティースにそれぞれコイルを巻装して構成されたステータと、該ステータに対向して回転自在に設けられ周方向に異極を交互かつ等間隔に配列してなるロータマグネットと、該ロータマグネットの磁束を検出するセンサとを備えたブラシレスモータであって、
    前記各ティースに巻装された前記各コイルは1つの回路網を形成し、該回路網が単相電源により双方向通電されて前記全てのコイルが同時に通電され、
    前記各コイルは、当該各コイルへの通電によって発生する磁束の増磁成分のものと減磁成分のものとのそれぞれの和が異なるよう、設定されており
    この増磁成分の和と減磁成分の和との差分による起磁力により、無通電コギングの少なくとも一部が相殺されることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記各ティースに巻装された前記各コイルの極性は、増磁性と減磁性との数が異なっている請求項1記載のブラシレスモータ。
  3. 前記各ティースに巻装された前記各コイルは、増磁性と減磁性とで巻数が異なっている請求項1記載のブラシレスモータ。
  4. 前記各ティースに巻装された前記各コイルは、増磁性と減磁性とが直列もしくは並列接続され、この増磁性の巻線と減磁性の巻線との線径が異なっているコイルを含むことを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
  5. 前記ステータコアもしくは前記ロータマグネットは、その磁化に関して方向性を有することを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
  6. 前記コイルへの励磁電流は、前記ステータコアの磁気余効時間に比較して十分長い休止期間を含まないで通電方向が逆転する逆励時により行われる請求項1記載のブラシレスモータ。
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