JPH05276724A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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Publication number
JPH05276724A
JPH05276724A JP4067558A JP6755892A JPH05276724A JP H05276724 A JPH05276724 A JP H05276724A JP 4067558 A JP4067558 A JP 4067558A JP 6755892 A JP6755892 A JP 6755892A JP H05276724 A JPH05276724 A JP H05276724A
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JP
Japan
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salient pole
rotor
phase
salient
facing piece
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Application number
JP4067558A
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Inventor
Osamu Sakurai
修 桜井
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、トルクリップルが少なく高速
回転に適するブラシレスモータを提供することにある。 【構成】永久磁石20を一対のロータヨーク51,52 で挟ん
でなる回転子本体17をロータ15が備え、ロータヨークが
ステータ3の突極8 〜13先端面と近接して対向する突極
対向片53を有して、この対向片53と突極8 〜13先端面と
の間に径方向のエアーギャップgが形成される内転型ブ
ラシレスモータであって、突極対向片53の幅方向中央部
または突極8 〜13の先端面中央部の少なくとも一方に溝
54を設けて、突極対向片53の幅方向中央部と突極8 〜13
との間の磁気抵抗を、突極対向片53の幅方向中央部の両
側部分53aと突極8 〜13との間の磁気抵抗よりも大きく
したことにより、突極対向片53の幅方向中央部と突極8
〜13の先端面中央部と間を通る磁束量に基づく回転制動
力を小さくし、トルクリップルを減らした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速回転に適するように
した内転型のブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】内転型ブラシレスモータの中には、その
ロータが、永久磁石を一対のロータヨークで挟んでなる
回転子本体を備えるとともに、ロータヨークがステータ
の突極先端面と近接した対向する突極対向片を有して形
成されるものがあり、突極対向片と突極先端面との間に
は径方向のエアーギャップが形成される。
【0003】従来のこの種モータの一例として、ロータ
の極数が2、ステータの突極数が6のY結線3相駆動方
式の直流ブラシレスモータが図5および図6に示されて
いる。
【0004】図5および図6中符号1は円筒形をなすと
ともに、その軸方向両端に夫々端壁1aを有したモータ
ケースであり、その両端壁1aの中央部内面には夫々玉
軸受け2が取付けられている。モータケース1内にはス
テータ3が取付けられている。ステータ3は、ステータ
コア4と、3本の駆動コイル5〜7とを備えている。ス
タータコア4は、図5に示すように外形が円形をなし、
その外周面をモータケース1の円筒部内周面に接して固
定されているとともに、その内周面に中心方向に向けて
突出する略T字形状の突極8〜13を一体に有してい
る。
【0005】駆動コイル5〜7は図9に示すようにY結
線されていて、そのうちの駆動コイル5はステータコア
4の径方向に対応して位置された突極8,11に巻き付
けられている。これら突極8,11に対して駆動コイル
5は逆向きに巻き付けられており、突極8とこれに巻か
れた駆動コイル5とによりU相が形成されるとともに、
突極11とこれに巻かれた駆動コイル5とにUバー(以
下、/U相と記載する。)が形成されている。
【0006】同様に、駆動コイル6はステータコア4の
径方向に対応して位置された突極9,12に巻き付けら
れている。これら突極9,12に対して駆動コイル6は
逆向きに巻き付けられており、突極9とこれに巻かれた
駆動コイル6とによりV相が形成されるとともに、突極
12とこれに巻かれた駆動コイル6とにVバー(以下、
/V相と記載する。)が形成されている。駆動コイル7
はステータコア4の径方向に対応して位置された突極1
0,13に巻き付けられている。これら突極10,13
に対して駆動コイル7は逆向きに巻き付けられており、
突極9とこれに巻かれた駆動コイル7とによりW相が形
成されるとともに、突極13とこれに巻かれた駆動コイ
ル7とにWバー(以下、/W相と記載する。)が形成さ
れている。なお、図6中符号14は各突極8〜13と駆
動コイル5〜7とこれらが巻き付けられる各突極8〜1
3との間に設けられたスロット絶縁を示している。
【0007】ステータ3の内側にはロータ15が配設さ
れている。ロータ15はロータ軸16上に回転子本体1
7を取付けて形成され、ロータ軸16は前記玉軸受2間
にわたりこれらに回転自在に支持されている。回転子本
体17は、一対のロータヨーク18,19間に永久磁石
20を挾んで形成されている。なお、回転子本体17は
ステータ3の厚みに応じて少なくとも一つ設けられ、ロ
ータ軸16に複数取付ける場合には互いに重なり合うロ
ータヨーク18が同じ極性を現すようにして各回転子本
体17がロータ軸16に取付けられる。
【0008】回転子本体17の永久磁石20はロータ軸
16に圧入される中心孔を有した円板形をなしている。
永久磁石20はその厚み方向に着磁されており、例えば
図6において上面側がS極を現すとともに、下面側がN
極を現すようになっている。この永久磁石20を図6に
おいて上下から挾んだ一対のロータヨーク18,19
は、図5〜図7に詳しく示すように永久磁石20を覆い
隠す大きさの略円板状をなしロータ軸16と一緒に回転
されるベース部21と、このベース部21の周縁に一体
に設けられた少なくとも一つの突極対向片22とで形成
されている。
【0009】図7(A)(B)に示すようにベース部2
1は永久磁石20と略同形状の浅い凹み21aを有し、
この凹み21aの底面が永久磁石20に重ねられてい
る。突極対向片22はステータ3の突極8〜13の先端
面に近接して対向されており、これら突極対向片22と
突極8〜13との間には、このモータの径方向のエアー
ギャップg(図6参照)が形成される。なお、図7
(A)(B)に例示のロータヨーク18,19は、突極
対向片22が一つの場合であり、したがって、ロータヨ
ーク18,19は夫々断面L字状をなしているが、突極
対向片22が複数設けられるロータヨーク18,19も
ある。
【0010】図9は前記従来のブラシレスモータの一般
的な駆動回路を示している。同図中31は商用交流電源
32に接続された整流スタックからなるACーDC変換
器である。この変換器31の出力端は、第1スイッチン
グトランジスタ33のエミッタ・コレクタ間、および前
記エミッタにコレクタが接続された第2スイッチングト
ランジスタ34のコレクタ・エミッタ間を介して接地さ
れている。同様にACーDC変換器31の出力端は、第
3スイッチングトランジスタ35のエミッタ・コレクタ
間、および前記トランジスタ35のエミッタにコレクタ
が接続された第4スイッチングトランジスタ36のコレ
クタ・エミッタ間を介して接地されているとともに、同
出力端は、第5スイッチングトランジスタ37のエミッ
タ・コレクタ間、および前記トランジスタ37のエミッ
タにコレクタが接続された第6スイッチングトランジス
タ38のコレクタ・エミッタ間を介して接地されてい
る。
【0011】前記駆動コイル5は、第1スイッチングト
ランジスタ33のエミッタと第2スイッチングトランジ
スタ34のコレクタとの接続点に接続されている。同様
に、駆動コイル6は第3スイッチングトランジスタ35
のエミッタと第4スイッチングトランジスタ36のコレ
クタとの接続点に接続され、駆動コイル7は第5スイッ
チングトランジスタ37のエミッタと第6スイッチング
トランジスタ37のコレクタとの接続点に接続されてい
る。
【0012】図9中符号39〜41は前記ロータ15の
回転位置を検出するホール素子などの位置検出手段であ
り、これらの出力端は夫々信号分配回路42に接続され
ている。信号分配回路42は、前記各トランジスタ33
〜38のベースに夫々別々に接続されている。
【0013】このような駆動回路において、位置検出手
段39〜41で検出されたロータ15の回転位置検出信
号に基づいて、信号分配回路42は、スイッチングトラ
ンジスタ33,35,37の内のいずれか一つと、スイ
ッチングトランジスタ34,36,38の内のいずれか
一つに駆動信号を供給して、これらをオンさせる動作を
決められた順序にしたがって実行する。そのため、オン
動作された二つのスイッチングトランジスタを通して、
これらの間に直列に挿入された二つの駆動コイルに対し
て、ACーDC変換器31から直流が供給される。
【0014】すなわち、U相および/U相、V相および
/V相、W相および/W相に対する励磁のタイミングは
図10に示されており、電気角で60゜ごとに励磁の切替
えがなされる。詳しくは、電気角0゜〜60゜ではU相お
よび/U相とW相および/W相のみが励磁されてV相お
よび/V相は励磁されない。電気角60゜〜 120゜ではV
相および/V相とW相および/W相のみが励磁されてU
相および/U相は励磁されない。電気角 120゜〜 180゜
ではU相および/U相とV相および/V相のみが励磁さ
れてW相および/W相は励磁されない。電気角 180゜〜
240゜ではU相および/U相とW相および/W相のみが
励磁されてV相および/V相は励磁されない。電気角 2
40゜〜 300゜ではV相および/V相とW相および/W相
のみが励磁されてU相および/U相は励磁されない。電
気角 300゜〜 360゜ではU相および/U相とV相および
/V相のみが励磁されてW相および/W相は励磁されな
い。以上の励磁サイクルは繰り返され、それによってロ
ータ15の回転が継続される。
【0015】前記のような励磁サイクルに伴うロータ1
5の回転の挙動を図8に示す電気角0゜〜 180゜の範囲
で代表して説明する。図8(A)でのロータ15の状態
は、ロータ15のN極を現すロータヨーク19の突極対
向片22の幅方向中央部がV相に対向し、同突極対向片
22の幅方向両端部が夫々U相およびW相に対向してい
るとともに、ロータ15のS極を現すロータヨーク18
の突極対向片22の幅方向中央部が/V相に対向し、同
突極対向片22の幅方向両端部が夫々/U相および/W
相に対向している。
【0016】このような位置にロータ15がある時に、
U相がS極に、また/U相がN極となるように駆動コイ
ル5への通電がなされる。そのため、ロータ15のN極
を現すロータヨーク19の突極対向片22とU相の突極
8とが吸引し合うとともに、ロータ15のN極を現すロ
ータヨーク18の突極対向片22と/U相の突極11と
が吸引し合う。同時にW相がN極に、また/W相がS極
となるように駆動コイル7への通電がなされるから、ロ
ータ15のN極を現すロータヨーク19の突極対向片2
2とW相の突極10とが反発し合うとともに、ロータ1
5のS極を現すロータヨーク18の突極対向片22と/
W相の突極13とが反発し合う。したがって、ロータ1
5に反時計方向の回転力が与えられる。
【0017】この回転によりロータ15が図8(B)に
示す位置まで回転された時(ロータ15のN極を現すロ
ータヨーク19の突極対向片22の幅方向中央部がU相
に対向するとともに、ロータ15のS極を現すロータヨ
ーク18の突極対向片22の幅方向中央部が/U相に対
向する。)に、駆動コイル5への通電が停止される。同
時に、このコイル5に対しロータ15の回転方向側にあ
るW,/W相の駆動コイル7への通電が継続されて、W
相がN極に、/W相がS極を維持するとともに、駆動コ
イル5に対しロータ15の反回転方向側にあるV,/V
相の駆動コイル6への通電がなされて、V相がN極に、
/V相がS極になる。そのため、N極の突極対向片22
が突極13に吸引されるとともに突極9に反発され、同
時にS極の突極対向片22が突極10に吸引されるとと
もに突極12に反発される。したがって、ロータ15の
反時計方向への回転が継続される。
【0018】そして、ロータ15が図8(C)に示す位
置まで回転された時(ロータ15のN極を現すロータヨ
ーク19の突極対向片22の幅方向中央部が/W相に対
向するとともに、ロータ15のS極を現すロータヨーク
18の突極対向片22の幅方向中央部がW相に対向す
る。)に、駆動コイル7への通電が停止される。同時
に、このコイル7に対しロータ15の回転方向側にある
V,/V相の駆動コイル6への通電が継続されて、V相
がN極に、/V相がS極を維持するとともに、駆動コイ
ル7に対しロータ15の反回転方向側にあるU,/U相
の駆動コイル5への通電がなされて、U相がN極に、/
U相がS極になる。そのため、N極の突極対向片22が
突極12に吸引されるとともに突極8に反発され、同時
にS極の突極対向片22が突極9に吸引されるとともに
突極11に反発される。したがって、ロータ15の反時
計方向への回転がさらに継続される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記のような挙動をも
ってロータ15が回転されるブラシレスモータでは、図
10における各励磁相の磁束の変化に示されるように、
各相の突極を通る磁束は、励磁が中断されている期間が
最も大きい。そして、この期間においては例えば図8
(B)に代表して示されるように突極対向片22の幅方
向中央部と突極8,11の先端面中央部とが夫々対向し
ている。そのため、仮に励磁をしても回転力が発生され
ることがないとともに、実際は既述のように励磁が中断
しているので、前記のように突極を通る大きな磁束量に
より、永久磁石20に接続された突極対向片22と、こ
の幅方向中央部に対向する突極8,11とが磁気的に吸
引し合う。
【0020】このようにして突極対向片22の幅方向中
央部が突極8,11の先端面中央部に対向するたびに、
前記磁気的な吸引に基づく大きな回転制動力がロータ1
5に対して作用する。したがって、従来のブラシレスモ
ータでは、トルクリップルが大きく、高速回転を図る上
で不利であるという問題があった。
【0021】本発明の目的は、トルクリップルが少なく
高速回転に適するブラシレスモータを提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、永久磁石を一
対のロータヨークで挟んでなる回転子本体をロータが備
え、ロータヨークがステータが有した突極の先端面と近
接して対向する突極対向片を有して、この対向片と突極
先端面との間に径方向のエアーギャップが形成される内
転型ブラシレスモータに適用され、前記目的を達成する
ために、突極対向片の幅方向中央部または前記突極の先
端面中央部の少なくとも一方に磁気抵抗部を設けて、突
極対向片の幅方向中央部と突極との間の磁気抵抗を、突
極対向片の幅方向中央部の両側部分と突極との間の磁気
抵抗よりも大きくしたものである。
【0023】
【作用】上記の構成において、ロータ本体のロータヨー
クが備える突極対向片の幅方向中央部がステータの突極
の先端面の中央部と対向した状態では、これらのうちの
少なくとも一方に設けられた磁気抵抗部によって、突極
対向片の幅方向中央部と突極との間の磁気抵抗を、突極
対向片の幅方向中央部の両側部分と突極との間の磁気抵
抗よりも大きくできる。そのため、突極対向片の幅方向
中央部が対向した突極に対する励磁が中断する期間にお
いて、この突極とそれに対向された突極対向片との間を
通る磁束量を少なくできるとともに、その磁束量減少に
応じてロータに対する回転制動力を小さくできる。
【0024】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実
施例を説明する。なお、この実施例の説明にあたり、図
5〜図7を用いて説明した従来例と同様な構成について
は図1〜図3中に前記従来例に記載された対応する構成
と同じ符号を付して、その説明を省略し、前記従来例と
は異なる構成についてのみ以下説明する。また、この第
1実施例のブラシレスモータについてのモータ駆動回路
は図9に示した一般的なモータ駆動回路と同じであり、
その各相の励磁タイミングも図10に示したタイムチャ
ートにしたがって行われるものである。
【0025】この第1実施例が従来例と異なる点は、ロ
ータ15のロータ本体17が有した一対のロータヨーク
51,52の構成、取分け、ベース部21の周縁に一体
に設けられステータ3の各突極8〜13の先端面に近接
して対向される突極対向片53の構成にある。
【0026】すなわち、突極対向片53の幅方向中央部
には磁気抵抗部としての溝54が設けられている。この
溝54は図3(A)(B)に詳しく示されるように突極
対向片53の厚み方向を貫いているとともに、ロータ軸
16の軸方向に延びて形成されている。換言すれば、溝
54はロータコア51,52の突極対向面に設けられて
いる。この溝54により、突極対向片53の幅方向中央
部とステータ3の突極8〜13との間の磁気抵抗を、突
極対向片53の幅方向中央部の両側部分53aと突極8
〜13との間の磁気抵抗よりも大きくしている。以上の
点以外の構成は前記従来例のブラシレスモータと同じで
ある。
【0027】このような溝54が設けられた突極対向片
53を備えたブラシレスモータは、図9のモータ駆動回
路により図10に示された励磁タイミングで、従来例に
おいて既述したと同様に駆動される。この駆動により回
転されるロータ15のトルクリップルは、以下の理由に
より小さい。
【0028】すなわち、U相および/U相、V相および
/V相、W相および/W相の励磁が夫々中断する時にお
いては、ロータ本体17のロータヨーク51,52が備
える突極対向片53の幅方向中央部が、ステータ3の突
極8〜13の先端面中央部と対向されるから、この状態
では図1に代表して示されるように突極対向片53の幅
方向中央部に設けた溝54が突極8〜13の先端面中央
部に対向する。
【0029】この対向状態では、突極対向片53の幅方
向中央部の両側部分53aと突極8〜13の突極対向面
との間の磁気抵抗となるギャップgよりも、突極対向片
53の幅方向中央部と突極8〜13の先端面との間の磁
気抵抗となるギャップGの方が広い。これらのギャップ
g,Gの大小によりU相および/U相、V相および/V
相、W相および/W相に対する励磁が中断する期間にお
いて、突極8〜13と突極対向片53との間を通る磁束
量を減少させることができる。なお、図10中点線で示
す部分が前記溝54に対応する磁束量の変化を示してい
る。
【0030】このようにして突極対向片53の幅方向中
央部が突極8〜13の先端面中央部に対向するたびに、
これらの間に生じる磁気吸引力を小さくできるので、前
記磁気吸引に基づくロータ15に対する回転制動力を小
さくできる。そのため、トルクリップルが小さくなり、
ロータ15を高速回転させるのに有利である。
【0031】しかも、既述のようにロータヨーク51,
52の突極対向片53に溝54を設けたロータ15にお
いては、溝54に応じてロータヨーク51,52を軽量
にできるので、それに応じてロータ15の始動性を向上
できる。
【0032】図4は本発明の第2実施例で使用するロー
タヨーク51,52を示している。これらのヨーク5
1,52の突極対向片53の突極対向面には、この対向
片53の幅方向中央部に磁気抵抗部としての凹み55
が、ロータ軸16の軸方向に延びて設けられている。こ
の凹み55は突極対向片53をその厚み方向に貫くこと
なく形成されている。なお、この点以外の構成は図示し
ない部分を含めて前記第1実施例と同じである。
【0033】したがって、この実施例においても、突極
対向片53に設けられた凹み55により、突極対向片5
3の幅方向中央部とステータの突極との間の磁気抵抗
を、突極対向片53の幅方向中央部の両側部分53aと
前記突極との間の磁気抵抗よりも大きくできるから、こ
の凹み55がステータの突極の先端面中央部と対向した
ときにおける前記突極と突極対向片53との間を通る磁
束量を減少させることができる。したがって、その磁束
量減少に応じてロータに対する回転制動力を小さくでき
るので、この第2実施例においても本発明の所期の目的
を達成できる。
【0034】なお、本発明は前記各実施例には制約され
ない。例えば、磁気抵抗部となる凹み55を突極対向片
53に設けることに代えて、ステータ3の各突極8〜1
3の先端面中央部に設けても良く、或いは突極対向片5
3の幅方向中央部および突極8〜13の先端面幅方向中
央部の双方に夫々磁気抵抗部を設けても良い。また、溝
54または凹み55は、非磁性体、好ましくは磁気遮蔽
体で埋めてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳記したように本発明のブラシレス
モータによれば、ロータヨークが有した突極対向片の幅
方向中央部またはステータの突極の先端面中央部の少な
くとも一方に磁気抵抗部を設けて、突極対向片の幅方向
中央部がステータの突極の先端面中央部と対向したとき
における前記突極と突極対向片との間を通る磁束量を減
少させたから、ロータに対する回転制動力を小さくでき
る。したがって、トルクリップルが小さくなり高速回転
に適するブラシレスモータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るブラシレスモータの
構成を図2中ZーZ線に沿ってを示す概略的な断面図。
【図2】同第1実施例に係るブラシレスモータの構成を
示す概略的な縦断側面図。
【図3】(A)は同第1実施例に係るロータヨークの構
成を示す平面図。(B)は同第1実施例に係るロータヨ
ークの構成を図3(A)中YーY線に沿って示す断面
図。
【図4】(A)は本発明の第2実施例に係るブラシレス
モータで使用するロータヨークの構成を示す平面図。
(B)は同第2実施例に係るロータヨークの構成を図4
(A)中XーX線に沿って示す断面図。
【図5】従来例に係るブラシレスモータの構成を図6中
WーW線に沿って示す概略的な断面図。
【図6】同従来例に係るブラシレスモータの構成を示す
概略的な縦断側面図。
【図7】(A)は同従来例に係るロータヨークの構成を
示す平面図。(B)は同従来例に係るロータヨークの構
成を図7(A)中VーV線に沿って示す断面図。
【図8】(A)〜(C)は同従来例に係るブラシレスモ
ータの動作を示す概略的な縦断側面図。
【図9】ブラシレシスモータの駆動回路の構成を示す回
路図。
【図10】ブラシレスモータの各相極の磁束と各相極の
励磁タイミングとの関係を示すタイムチャート。
【符号の説明】
3…ステータ、8〜13…突極、15…ロータ、16…
ロータ軸、17…回転子本体、20…永久磁石、21…
ベース部、51,52…ロータヨーク、53…突極対向
片、53a…両側部分、54…溝(磁気抵抗部)、55
…凹み(磁気抵抗部)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に複数の突極が設けられたステー
    タと、このステータの内側に配設されるロータとを備
    え、このロータが一対のロータヨーク間に永久磁石を挟
    んでなるロータ本体をロータ軸上に取付けて形成される
    とともに、前記各ロータヨークが、前記永久磁石に重な
    るベース部と、このベース部の周縁に設けられ前記突極
    の先端面に近接して対向する突極対向片とからなるブラ
    シレスモータにおいて、前記突極対向片の幅方向中央部
    または前記突極の先端面中央部の少なくとも一方に磁気
    抵抗部を設けて、前記突極対向片の幅方向中央部と前記
    突極との間の磁気抵抗を、前記突極対向片の幅方向中央
    部の両側部分と前記突極との間の磁気抵抗よりも大きく
    したことを特徴とするブラシレスモータ。
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