JP2001320860A - 2相回転電機 - Google Patents

2相回転電機

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JP2001320860A
JP2001320860A JP2000135431A JP2000135431A JP2001320860A JP 2001320860 A JP2001320860 A JP 2001320860A JP 2000135431 A JP2000135431 A JP 2000135431A JP 2000135431 A JP2000135431 A JP 2000135431A JP 2001320860 A JP2001320860 A JP 2001320860A
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JP
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phase
salient poles
coil
poles
armature core
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JP2000135431A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Tsuruta
稔史 鶴田
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動が容易で、コギングトルク、トルクリッ
プルの小さな2相回転電機を、特殊な形状にすることな
く、かつ、特別な部材を付加することなく、低コストで
得る。 【解決手段】 m本(mは正の整数)の突極2を有する
電機子コア1と、突極2に巻き回された2相のコイル3
と、各突極2に対向して配置された2n極(nは正の整
数)のマグネット5とを備えた2相回転電機において、
上記mは、7以上の奇数である。上記mは、7以上の奇
数でありかつ3の倍数でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2相モータ、2相
発電機等の2相回転電機に関するもので、特に、コギン
グトルクとトルクリップルを小さくして、回転むらを低
減することができる2相回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2相モータなどの2相回転電機は、電機
子コアのスロット数すなわち突極数が2×m、この突極
に対向するマグネットの極数が2×nとなっているのが
一般的である。
【0003】回転電機は、電機子コアとマグネットとの
磁気吸引力が最大になる回転位置で停止している。これ
は2相モータでも同じであるが、上記一般的な2相モー
タの場合は、停止位置で各突極の磁気中心位置とマグネ
ットの各磁極の磁気中心位置とが合致するため、停止位
置で安定し、駆動コイルに電流を流して起動しようとす
るとき起動しにくいという難点がある。
【0004】また、従来の2相モータの場合、電機子コ
アの各スロットが存在することによって発生するコギン
グトルクおよびトルクリップルが同位相となり、互いに
打ち消しあうことがないため、コギングトルクおよびト
ルクリップルが大きく、回転むらなどの原因となる。
【0005】そこで、起動を容易にするとともに、コギ
ングトルクおよびトルクリップルの位相をずらすための
方策として、実公平7−23027号公報記載の発明の
ように電機子コアの形状を非対称にしたり、電機子コア
のあるスロット間に薄板状の磁性体を貼ったり、マグネ
ットの磁極幅を非対称にするなどの工夫が試みられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の試みによれば、電機子コアの形状を特殊な形状にし
なければならないとか、別部材を付加しなければならな
いとか、マグネットの形状を特殊な形にしなければなら
ない、というような問題点があり、コスト面からも不利
であった。本発明は以上のような従来技術の問題点を解
消するためになされたもので、起動が容易で、コギング
トルクおよびトルクリップルの小さな2相回転電機を、
特殊な形状にすることなく、かつ、特別な部材を付加す
ることなく、低コストで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
m本(mは正の整数)の突極を有する電機子コアと、上
記突極に巻き回された2相のコイルと、上記各突極に対
向して配置された2n極(nは正の整数)のマグネット
とを備えた2相回転電機において、上記mは、7以上の
奇数であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記mは、7以上の奇数でありかつ3の倍
数であることを特徴とする。請求項3記載の発明は、請
求項1または2記載の発明において、突極のうち1本の
突極にはコイルが巻き回されておらず、残りの突極の半
数ずつに第1相目のコイルと第2相目のコイルが巻き回
されていることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、第1相目のコイルが巻き回された
突極の数は、第2相目のコイルが巻き回された突極の数
よりも1本多く、かつ第1相目のコイルと第2相目のコ
イルの巻線抵抗が等しいことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる2相回転電機の実施の形態について説明する。
図1において、電機子コア1は9本の突極2を放射状に
有している。各突極の先端は周方向両側に広がって突極
傘部となっていて、各突極傘部はその外側に位置するマ
グネット5の内周面と適宜の間隙をおいて対向してい
る。マグネット5は円筒状のヨーク4の内周側に固着さ
れている。この例ではマグネット5は2極に着磁されて
いる。
【0011】上記9本の突極2のうち1本を残して他の
8本の突極2のそれぞれにはコイル3が巻き回されてい
る。コイル3はU相とV相の2相に分かれていて、上記
8本の突極2のうち、半分の突極2にはU相のコイル3
が巻き回され、他の半分の突極2にはV相のコイル3が
巻き回されている。U相のコイル3が巻き回された4本
の突極2は順番に隣り合って連続しており、V相のコイ
ル3が巻き回された4本の突極2も順番に隣り合って連
続している。上記残り1本の突極31にはコイル3は巻
き回されていない。
【0012】図1に示す回転電機を2相モータと想定し
て以下説明する。電機子コア1をステータコア、ヨーク
4をロータヨーク、マグネット5をロータマグネットと
すると、アウタロータ型のブラシレスモータとなる。マ
グネット5の回転位置に応じてU相およびV相のコイル
3への通電を制御すれば、マグネット5およびヨーク4
が一体に回転する。
【0013】図1に示す実施の形態によれば、マグネッ
ト5の極数は「2」であるのに対し、電機子コア1の突
極2の数は「9」の奇数になっているため、回転停止時
において、電機子コア1の各突極2の磁気的中心位置
と、マグネット5の各磁極の磁気的中心位置とがずれる
ことになり、ロータを停止位置に止まらせようとする力
は従来の2相回転電機ほど大きくはならず、起動しよう
としてコイル3に通電したとき、容易に起動させること
ができる。
【0014】また、マグネット5の極数は偶数で、電機
子コア1の突極数は奇数であることから、電機子コア1
にスロットが存在することによって各スロット対応位置
ごとに生じるコギングトルクの位相およびトルクリップ
ルの位相がずれ、トータルとしてのコギングトルクおよ
びトルクリップルが低減され、ひいては回転むらが低減
することになる。ちなみに、コギングトルクの大きさ
は、電機子コア1の突極数とマグネット5の磁極数の最
小公倍数に反比例するため、図1に示す実施の形態によ
ればコギングトルクを大幅に低減することができる。
【0015】図1に示す実施の形態では、電機子コア1
の突極数が3の倍数である「9」になっている。従って
3相構成の回転電機の電機子コアを流用することができ
る。3相構成の回転電機の電機子コアは日常的に用いら
れており、特殊な形状のものではないから、特別に専用
の電機子コアを用いる必要がなく、設計上もコストの面
からも有利である。
【0016】図1に示す実施の形態において、マグネッ
ト5の磁極数は、4、6、8、…のように増やしても差
し支えない。ちなみに、突極数が9で、マグネット5の
磁極数が4の場合、U相のコイルとV相のコイルの配置
は、U、U、V、V、U、U、V、V、…の順番にな
る。ブラシレスモータの場合、コイルが巻き回されない
1本の突極31の位置には、コイルが巻き回されないこ
とによって生じた空間に回転検出用の磁気センサを配置
してもよい。また、上記突極31に回転検出用のコイル
を巻き回してもよい。
【0017】上記1本の突極31には、U相とV相のコ
イルのうち、一方の相のコイルを巻き回してもよい。す
なわち、U相のコイルが巻き回された突極の数と、V相
のコイルが巻き回された突極の数とでは、一方の相の突
極数が1本多いことになる。ただし、U相のコイルとV
相のコイルの電気抵抗は同じになるように、各相コイル
の巻回数を同じにするか、または巻回数が異なる場合は
コイルの線径を変える。
【0018】図1に示す構成において、電機子コア1と
コイル3をロータ、ヨーク4とマグネット5をステータ
として、インナーロータ型モータを構成しても、所期の
目的を達成することができる。この場合、ブラシ付き2
相モータを構成することになる。ブラシと整流子の構成
は従来一般のブラシ付き2相モータにおけるブラシと整
流子の構成と同じでよい。
【0019】電機子コア1の突極数は、図1の実施形態
のように「9」に限定されるものではなく、奇数であれ
ば適宜変更することができる。ただし、突極数が5であ
るとすると、そのうちの1本がいわば遊びの突極となっ
て効率が20%低下することになり、大幅な効率低下に
なるので、効率が大幅に低下することのないように、突
極数は7以上の奇数であることを条件とする。さらに、
突極数を7以上の奇数で、3の倍数とすれば、前述のよ
うに3相構成の回転電機の電機子コアを流用することが
できるので、設計上あるいはコストの面でより有利にな
る。
【0020】以上説明した電機子コアの突極数とマグネ
ットの磁極数との関係を一般的に表すとすれば、請求項
1に記載したとおり、「m本(mは正の整数)の突極を
有する電機子コアと、上記突極に巻き回された2相のコ
イルと、上記各突極に対向して配置された2n極(nは
正の整数)のマグネットとを備えた2相回転電機におい
て、上記mは、7以上の奇数である」ということにな
る。
【0021】なお、2相モータの場合、電機子コアの突
極間に補極を設ければ、前記コギングトルクおよびトル
クリップル低減効果と合わせて、トルクが向上するとと
もにモータ効率が向上する。また、マグネットの磁極相
互間の境界線を回転中心軸線に対して傾けたいわゆるス
キューをつけることによって、コギングトルクをさらに
低減することができる。本発明は、発電機にも適用する
ことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電機子コアの突極数を
7以上の奇数にしたため、回転停止時における電機子コ
アの各突極の磁気的中心位置とマグネットの各磁極の磁
気的中心位置とがずれ、起動が容易で、コギングトルク
およびトルクリップルの小さな2相回転電機を、特殊な
形状にすることなく、かつ、特別な部材を付加すること
なく得ることができる。
【0023】請求項2記載の発明によれば、電機子コア
の突極数を7以上の奇数でありかつ3の倍数としたた
め、上記の効果に加えて、3相構成の電機子コアを流用
することができ、設計上およびコストの面でも有利な2
相回転電機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる2相回転電機の実施の形態を模
式的に示す正面図である。
【符号の説明】 1 電機子コア 2 突極 3 コイル 4 ヨーク 5 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA04 AA09 AB08 5H603 AA01 BB01 BB09 BB10 BB12 CA01 CA05 CB01 CC11 CD01 CD04 CD21 5H621 AA02 BB07 BB09 GA01 GA04 HH03 5H622 AA02 CA01 CA05 CA10 CA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m本(mは正の整数)の突極を有する電
    機子コアと、上記突極に巻き回された2相のコイルと、
    上記各突極に対向して配置された2n極(nは正の整
    数)のマグネットとを備えた2相回転電機において、 上記mは、7以上の奇数であることを特徴とする2相回
    転電機。
  2. 【請求項2】 mは、7以上の奇数でありかつ3の倍数
    であることを特徴とする請求項1記載の2相回転電機。
  3. 【請求項3】 突極のうち1本の突極にはコイルが巻き
    回されておらず、他の突極の半数ずつに第1相目のコイ
    ルと第2相目のコイルが巻き回されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の2相回転電機。
  4. 【請求項4】 第1相目のコイルが巻き回された突極の
    数は、第2相目のコイルが巻き回された突極の数よりも
    1本多く、かつ第1相目のコイルと第2相目のコイルの
    巻線抵抗が等しいことを特徴とする請求項1または2記
    載の2相回転電機。
JP2000135431A 2000-05-09 2000-05-09 2相回転電機 Pending JP2001320860A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094698A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Bosch Rexroth Ag 電気機器のステータを製造する装置及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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