JPH075910B2 - カプセル化酵素含有サニタリ−製品 - Google Patents

カプセル化酵素含有サニタリ−製品

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JPH075910B2 JP61064638A JP6463886A JPH075910B2 JP H075910 B2 JPH075910 B2 JP H075910B2 JP 61064638 A JP61064638 A JP 61064638A JP 6463886 A JP6463886 A JP 6463886A JP H075910 B2 JPH075910 B2 JP H075910B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、カプセル化した酵素を含有する、シャンプ
ー、リンス、ボディソープ、液状入浴剤等のサニタリー
製品に関する。
(ロ)従来の技術 従来、酵素の脱蛋白作用、脱脂作用や消炎作用に着目
し、基剤中に酵素を混合したサニタリー製品が各種開発
されている。
しかし、酵素はその性質上、酵素活性の長期的安定化を
図ることが困難であり、特に、溶液状、クリーム状の製
品に関しては、製品成分特性上、水分や、多くの界面活
性剤が配合されており、長期的安定化が著しく困難であ
る。
そこで、成分上の化学的安定化、あるいは、物理的方法
によって安定化を図る方法が開発されている。
例えば、セリシン、フィブロン、あるいは、ラウロマク
ロゴールの高分子物で酵素を包み込んで、水不溶物とし
た酵素固定化技術が知られている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる従来技術は、ある程度は酵素の活性安定
化が図れるものの、使用時における酵素活性発現率とい
う点では問題があった。即ち、酵素自体がセリシンある
いは、フィブロイン等で固定化されているため、対基質
との反応性が悪く、短い時間で効果的な酵素活性効果が
期待できない等の問題を有していた。
また、従来、複数の酵素、特に、同様な基質活性を有す
る酵素を複数に配合した製品においては、各酵素の分離
定量が不可能であった。
本発明は、上記従来技術の有する問題点を解決すること
ができるカプセル化した酵素を含有するサニタリー製品
を提供することを目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段及び構成 ゼラチン分子中のアミノ基をコハク酸又はフタル酸で置
換したモディファイトゼラチンを主成分とする壁材で、
酵素をカプセル化したカプセル化酵素を、液状又はクリ
ーム状の基剤中に分散させたことを特徴とするカプセル
化酵素含有サニタリー製品に係るものである。
ここで、サニタリー製品とは、シャンプー、リンス、ボ
ディソープ、液状入浴剤、液体洗剤、歯ミガキ、化粧水
(基礎化粧品)等を含む全般的な液状、クリーム状のサ
ニタリー製品をいう。
また、カプセル内に含有する酵素は、サニタリー製品の
用途によって適宜選択できるものであり、例えば、蛋白
分解酵素、脂肪分解酵素や消炎酵素からなる。なお、蛋
白分解酵素としては、ASPプロテアーゼ,パパイン,プ
ロメライン等が、脂肪分解酵素としては、ASPリパーゼ
等が、そして、消炎酵素としては、塩化リゾチーム等が
用いられる。
次に、上記酵素を内部に含有するカプセルの構成につい
て説明する。
まず、カプセルの粒子直径及びカプセル含量について
言及すると、粒子直径は、カプセル化技術及び製品化し
た場合の商品価値を考慮して、0.3〜5.5mmとするのが好
ましく、また、サニタリー製品の全重量に対するカプセ
ル含量(カプセル+芯物質)は、少なすぎるとカプセル
が均一に基剤中に分散できない、多すぎると商品価値を
損なう、等を考慮して、0.03〜9重量%とするのが好ま
しい。
しかし、カプセルは易破壊性のもの、即ち、使用に際し
ての物理的応力によって容易に破壊されるもの、或いは
容易に水溶化するものであっても良い。
カプセルの壁材は、サニタリー製品の、使用目的、商
品特性などにより異なるが、使用に際しての物理的応力
によって破壊されたり、水中に溶解する等にして、内部
に包蔵された芯物質である酵素が外部へ放出され酵素の
有効的活性を示すものであって、本発明におては、ゼラ
チン分子中のアミノ基をコハク酸又はフタル酸で置換し
たモディファイトゼラチンを主成分とする壁材を必須成
分とする。このようなモディファイトゼラチンを採用す
ることにより、従来カプセル壁材成分として用いられて
いるゼラチンの欠点、即ち例えば入浴剤としては浴槽に
投入した場合、水面に油膜が浮いてしまい、またゼラチ
ンが経時変化とともに不溶化するという欠点を解決する
ことができる。
前記ゼラチンの不溶化は、原因として、基剤中の香料、
界面活性剤等の分子中のアルデヒド基又はケトン基が、
ゼラチン分子中のアミノ基と結合することにより生じる
ことが多い。このような不溶化は、例えば基剤が粉末状
等の場合、油脂、活面活性剤等を選定し、ゼラチンを含
む壁材成分に適量配合することで解決することができる
が、本発明のように基剤が液状又はクリーム状であっ
て、カプセルの内容物が酵素という蛋白変性等を引き起
こす物質の場合には解決することができない。従って従
来、液状又はクリーム状の基剤成分にカプセル化酵素を
配合したものは実用化されていないのが実状である。更
に基剤成分が粉末状の場合には、pHの影響をあまり考慮
に入れる必要はないが、本発明のように液状又はクリー
ム状の基剤を採用する場合には、pH変化の影響がカプセ
ル剤に大きく作用する恐れがあり、このようなpHの影響
も前記モディファイトゼラチンの採用により解決するこ
とができる。
本発明で用いるカプセル壁材は、水溶性であっても非水
溶性であっても良い。前記モディファイトゼラチンの他
に壁材成分として、水溶性高分子を含有させることもで
き、例えば、カラギーナン、メチルセルロース、ペクチ
ン、アルギン酸、アミロペクチン、グアガム、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の、
多糖類やセルロース誘導体の他、ゼラチンやポリビニル
アルコール等が挙げられる。
本発明のカプセルへの酵素の含有は、従来カら用いら
れているソフトカプセル化技術またはハードカプセル化
技術のいずれかによって行うことができる。
ソフトカプセルのシェルは、単一壁材では外部からの衝
撃により、割れてしまうので、弾力性と柔軟性をあたえ
ることが好ましい。従ってカプセル壁材となる基剤に、
可塑剤として、グリセリンやソルビトール等を添加し
て、カプセル壁剤シートをつくることができる。
ソフトカプセルは、従来から用いられているロータリー
方式、または、滴下方式で製造する。この場合、ロータ
リー方式による製造品は、カプセルに継目ができ、滴下
方式による製造品は、カプセルに継目ができないのが一
般的である。また、滴下方式による製法は、一般に、20
mgから0.5mg程度の小さいカプセルをつくるのに利用す
る。
酵素の充填は、酵素を粉体としてそのまま充填する方
法や、油、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコールなどの液状又は油状
物質に酵素粉体を懸濁分散化させる等して充填すること
ができる。
この場合、分散液によっては、最終原液の状態で、粘度
が高くなったり、低くなったりすることがあるため、分
散液の種類の選択はもちろん、酵素安定化剤、賦形剤等
の配合にあたっては、その種類や、配合割合を調節する
ことが必要である。
たとえば、酵素粉末成分としての配合割合は、最大充填
成分量の30%が適当である。但し、酵素粉末自体が、非
常にカサ密度の高いものと、低いものでは条件が変わ
る。
本発明において用いられるカプセルは、美観を高める
ために、赤、青、黄等の着色物あるいはそれらの着色物
を混合物として用いたり、あるいはパール光沢を付与す
ることもできる。
またカプセル壁の厚みを変えることにより、使用時の
物理的応力による破壊性の程度調節、または水中におけ
る溶解性、溶解時間等の調節が可能となる。
複数の酵素カプセルを配合した場合でも、各酵素カプ
セルの粒径を変えることによって、酵素活性の分離定量
が可能になる。
カプセル内容液と壁材との問題については、サニタリ
ー製品にカプセル化酵素を配合する場合、目的とする製
品によっては、酵素の種類あるいは、壁材を検討しなけ
ればならないが、酵素をカプセル化する場合、カプセル
壁材の種類によっては、酵素が基質として反応し、その
結果カプセル壁材を溶解してしまうことがある。従っ
て、カプセル壁材の検討を行う場合、まず酵素に対して
基質的性質を有しないこと、及び、酵素分散液は、酵素
の長期的安定に対して問題を有しないことである。
このような酵素カプセルを含有する組成物において、カ
プセル自体が、サニタリー製品組成分中において、でき
るだけ均一に分散するよう、組成物とカプセルとの間の
比重差を±0.1の範囲内に調節することが好ましい。
カプセル内に酵素を分散液の状態で充填する場合、サ
ニタリー製品という特性上、酵素分散に用いる分散液
は、親水性のものが好ましい。
(ホ)作用及び効果 本発明は、酵素を特定のカプセル化として、サニタリ
ー製品に配合するものであり、従って、使用時におい
て、カプセル自体が物理的応力によって破壊され、ある
いは水中に溶解する等してカプセル芯物質である酵素が
放出するものであるため、組成物による酵素タンパクの
変性を長期間防ぐことができ、酵素の活性安定化を長期
間維持できるだけでなく、使用に際しても短い時間で十
分効果的な酵素効果が発揮できる。
カプセル化した酵素は、他成分と形状を異にするた
め、消費者に対して酵素含有という使用上における安心
感をも与えることが出来る。
酵素をカプセル化したことにより、従来複数の酵素、
特に、同様な基質活性を有する酵素を複数に配合した商
品においては、酵素の分離定量が不可能であったが、こ
れを可能とすることが出来るため、商品の品質確保上必
要な酵素分析の定量的把握が可能となる。
(ヘ)実施例 次に、本発明を実施例に基づいて、さらに詳細に説明す
る。尚実施例中の各々のカプセル化酵素は、壁材として
モディファイドゼラチンを主成分とするものである。
〔実施例1〕 実施例1は、シャンプーに本発明を適用した場合であ
る。
シャンプーは、頭髪及び頭皮の洗浄剤であり、種々の汚
れ、皮脂、フケ、整髪料の残ったものなどを除去して頭
皮、頭髪を清浄にすることを目的としている。従って、
酵素成分としては、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素等を配
合することが好ましい。
そのため、本実施例においては、シャンプー組成物中に
カプセル化蛋白分解酵素A,B及びカプセル化脂肪分解酵
素Cを配合している。
また、本実施例におけるカプセル化酵素の効果を従来の
シャンプーと比較するため、比較例1(組成物は実施例
1と同じであるが、酵素をカプセル化していない。但
し、製品中の力価は等しくしている。)を用意し、両者
の成分構成を第1表に示す。
カプセル化酵素A,B,Cは共に非水溶性カプセルである。
上記実施例1及び比較例1における酵素活性率の経時的
変化を第1図〜第3図のグラフに示す。
なお、酵素活性安定性を調べるための、経時的変化測定
の製品の保存条件は、室温及び40℃とした。また、蛋白
分解酵素(ASPプロテアーゼ,パパイン)に関しては、
同様な基質活性であるため、比較例1においては、分離
定量が不可能であった。従って、総合活性を第1図のグ
ラフに記載した。
第1図〜第3図に示すように、実施例1にかかるシャン
プーにおける各カプセル化酵素A,B,Cは、室温及び40℃
のいずれにおいても、100日経過しても殆ど残存活性率
に変化が見られず、高い活性率を維持しているのに対
し、比較例1のシャンプーにおける酵素は、室温と40℃
のそれぞれにおいて、短期間に急激な活性率の低下を示
している。
また、実施例1では、3種類の酵素を配合しているが、
それらはいずれもカプセル化酵素A、B、Cなので、各
カプセル化酵素の粒径や着色を変えることにより分離定
量が可能となり、品質管理上極めて有効である。
また、実施例1では、酵素をカプセル化しているため、
各酵素対酵素の接触を防ぐことができ従って酵素自体が
自ら基質として反応することを防止できる。
〔実施例2〕 本実施例は、本発明をリンスに適用したものである。
リンスは、洗浄剤としてのシャンプーを使用した後の、
脱脂された毛髪に使用することにより、リンス成分が毛
髪に吸着して皮膜となり、これが毛髪を保護して、光沢
とエモリエント効果を与え、また、帯電防止作用によっ
て整髪しやすくする効果をもたらし、毛髪に柔軟性を与
えるものである。従って、酵素成分としては、蛋白分解
酵素等を配合することが好ましい。
そこで、本実施例では、リンス組成物中に、カプセル化
蛋白分解酵素Aを配合している。
また、本実施例におけるカプセル化酵素の効果を従来の
リンスと低較するため、比較例2(組成物は実施例2と
同じであるが、酵素をカプスレ化していない。但し、製
品中の力価は等しくしている。)を用意し、両者の成分
構成を第2表に示す。
カプセル化酵素Aは非水溶性カプセルである。
上記実施例2及び比較例2における酵素活性率の経時的
変化を第4図のグラフに示す。なお、酵素活性安定性を
調べるための、経時的変化測定の製品の保存条件は、室
温及び40℃とした。
第4図に示すように、実施例2にかかるリンスにおける
カプセル化酵素Aは、室温及び40℃のいずれにおいて
も、100日経過しても殆ど残存活性率に変化が見られ
ず、高い活性率を維持しているのに対し、比較例2のリ
ンスにおける酵素は、室温と40℃のそれぞれにおいて、
短期間に急激な活性率の低下を示している。
〔実施例3〕 本実施例は、本発明を入浴剤(液状)に適用した場合で
ある。
入浴剤は、入浴行為による作用、例えば、保温、血行促
進、及び全身の洗浄等をより助長することを目的とした
ものである。従って、酵素成分としては、蛋白分解酵
素、脂肪分解酵素等を配合することが好ましい。
そこで、本実施例は、入浴剤組成物中に、カプセル化蛋
白分解酵素A,B及びカプセル化脂肪分解酵素Cを配合し
ている。
また、本実施例におけるカプセル化酵素の効果を従来の
入浴剤と比較するため、比較例3(組成物は実施例3と
同じであるが、酵素をカプセル化していない。但し、製
品中の力価は等しくしている。)を用意し、両者の成分
構成を第3表に示す。
カプセル化酵素A,B,Cは、ともに水溶性カプセルであ
る。
上記実施例3及び比較例3における酵素活性率の経時的
変化を第5図〜第7図のグラフに示す。
なお、酵素活性安定性を調べるための、経時的変化測定
の製品の保存条件は、室温及び40℃とした。また、蛋白
分解酵素(ASPフロテアーゼ,パパイン)に関しては、
同様な基質活性であるため、比較例3においては、分離
定量が不可能であった。従って、総合活性を第5図のグ
ラフに記載した。
第5図〜第7図に示すように、実施例3にかかる入浴剤
における各カプセル化酵素A,B,Cは、室温及び40℃のい
ずれにおいても、100日経過しても殆ど残存活性率に変
化が見られず、高い活性率を維持しているのに対し、比
較例3の入浴剤における酵素は、室温と40℃のそれぞれ
において、短期間に急激な活性率の低下を示している。
また、実施例3では、3種類の酵素を配合しているが、
それらはいずれもカプセル化酵素A、B、Cなので、各
カプセル化酵素の粒径や着色を変えることにより、分離
定量が可能となり、品質管理上極めて有効である。
また、実施例3では、酵素をカプセル化しているため、
各酵素対酵素の接触を防ぐことができ、従って酵素自体
が自ら基質としては反応することを防止できる。
〔実施例4〕 本実施例は、本発明をクレンジングクリームに適用した
場合である。
クレンジングリームは、皮膚の汚れや使用したメークア
ップ製品の顔面に付着したものを除去し、皮膚を清浄に
することを目的としたものである。従って、酵素成分と
しては、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素等を配合すること
が好ましい。
本実施例においては、クレンジングクリーム組成物中
に、カプセル化蛋白分解酵素A,B及びカプセル化脂肪分
解酵素Cを配合している。
また、本実施例におけるカプセル化酵素の効果を従来の
クレンジングクリームと比較するため、比較例4(組成
物は実施例4と同じであるが、酵素をカプセル化してい
ない。但し、製品中の力価は等しくしている。)を用意
し、両者の成分構成を第4表に示す。
カプセル化酵素A,B,Cはともに非水溶性カプセルであ
る。
上記実施例4及び比較例4における酵素活性率の経時的
変化を第8図〜第10図のグラフに示す。
なお、酵素活性安定性を調べるための、経時適変化測定
の製品の保存条件は、室温及び40℃とした。また、蛋白
分解酵素(ASPプロテアーゼ,パパイン)に関しては、
同様な基質活性であるため、比較例4においては、分離
定量が不可能であった。従って、総合活性を第8図のグ
ラフに記載した。
第8図〜第10図に示すように、実施例4にかかるクレン
ジングクリームにおける各カプセル化酵素A,B,Cは、室
温及び40℃のいずれにおいても、100日経過しても殆ど
残存活性率に変化が見られず、高い活性率を維持してい
るのに対し、比較例4のクレンジングクリームにおける
酵素は、室温と40℃のそれぞれにおいて、短期間に急激
な活性率の低下を示している。
また、実施例4では、3種類の酵素を配合しているが、
それらはいずれもカプセル化酵素A、B、Cなので、各
カプセル化酵素の粒径や着色を変えることにより分離定
量が可能となり、品質管理上極めて有効である。
また、実施例4では、酵素をカプセル化しているため、
各酵素対酵素の接触を防ぐことができ、従って酵素自体
が自ら基質として反応することを防止できる。
〔実施例5〕 本実施例は、本発明をカーペット洗浄液に適用した場合
である。
カーペット洗浄液は、カーペットに付着したチリやゴミ
を除去することを目的としたものであるが、特に、脂質
やタンパク質は除去が難しい。従って、酵素成分として
は、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素等を配合することが好
ましい。
そこで、本実施例においては、カーペット洗浄液組成物
中に、カプセル化蛋白分解酵素A及びカプセル化脂肪分
解酵素Bを配合している。
また、本実施例におけるカプセル化酵素の効果を従来の
カーペット洗浄液と比較するため、比較例5(組成物は
実施例5と同じであるが、酵素をカプセル化していな
い。但し、製品中の力価は等しくしている。)を用意
し、両者の成分構成を第5表に示す。
カプセル化酵素A,B,は水溶性カプセルである。
上記実施例5及び比較例5における酵素活性率の経時的
変化を第11図及び第12図のグラフに示す。
なお、酵素活性安定性を調べるための、経時的変化測定
の製品の保存条件は、室温及び40℃とした。
第11図及び第12図に示すように、実施例5にかかるカー
ペット洗浄液における各カプセル化酵素A,Bは、室温及
び40℃のいずれにおいても、100日経過しても殆ど残存
活性率に変化が見られず、高い活性率を維持しているの
に対し、比較例5のカーペット洗浄液における酵素は、
室温と40℃のそれぞれにおいて、短期間に急激な活性率
の低下を示している。
また、実施例5では、酵素がカプセル化しているため、
各酵素対酵素の接触を防ぐことができ、従って酵素自体
が自ら基質として反応することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例1に係るサニタリー製
品の経時的酵素残存活性率と従来のサニタリー製品の経
時的酵素残存活性率との比較表、第4図は本発明の実施
例2に係るサニタリー製品の経時的酵素残存活性率と従
来のサニタリー製品の経時的酵素残存活性率との比較
表、第5図〜第7図は本発明の実施例3に係るサニタリ
ー製品の経時的酵素残存活性率と従来のサニタリー製品
の経時的酵素残存活性率との比較表、第8図〜第10図は
本発明の実施例4に係るサニタリー製品の経時的酵素残
存活性率と従来のサニタリー製品の経時的酵素残存活性
率との比較表、第11図及び第12図は本発明の実施例5に
係るサニタリー製品の経時的酵素残存活性率と従来のサ
ニタリー製品の経時的酵素残存活性率との比較表であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼラチン分子中のアミノ基をコハク酸又は
    フタル酸で置換したモディファイトゼラチンを主成分と
    する壁材で、酵素をカプセル化したカプセル化酵素を、
    液状又はクリーム状の基剤中に分散させたことを特徴と
    するカプセル化酵素含有サニタリー製品。
JP61064638A 1986-03-22 1986-03-22 カプセル化酵素含有サニタリ−製品 Expired - Lifetime JPH075910B2 (ja)

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