JP2574738B2 - 酵素内包ワックスカプセル - Google Patents
酵素内包ワックスカプセルInfo
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Description
用酵素内包ワックスカプセル組成物に関する。
より、家庭用洗剤および洗顔料等の洗浄料中にプロテア
ーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ムラミターゼ等の酵素を
配合し商品が開発されている。
の保存条件下で安定であり長期間活性が保持されるもの
が望ましい。近年、各種細菌類が産生する酵素のスクリ
ーニングおよび遺伝子操作等の技術を駆使することによ
り、比較的安定な酵素が幾つか見いだされており、粉末
洗剤等に応用されているが、液状またはクリーム状等の
水が共存する系でも安定な酵素は未だ見いだされていな
い。
ポリオキシエチレングリコールまたは多糖類等で化学修
飾する試みや、セリシン、フィブロイン、ラウロマクロ
ゴール等に酵素を包埋し水不溶物とした酵素安定化技術
が知られている。しかし、これらの技術では酵素の安定
化は図れるものの、水不溶生担体に固定化されたもので
は適用可能な製剤が制限されるという問題点があった。
ナン、メチルセルロース、アミロペクチン、ヒドロキシ
プロピルセルロース等の多糖類やセルロース誘導体、ゼ
ラチン、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子でカプ
セル化することにより安定化する技術が知られている。
しかし、これらのカプセルを水系剤型に配合すると、長
期保存によりカプセルが膨潤し、内包された酵素が失活
するばかりでなく、製剤的にも好ましくない。
面を不溶化することが知られているが、適度な物理的応
力により崩壊し使用時に酵素が放出され、内包された酵
素が長期間安定であるものは無かった。
を高める目的でスクラブ剤が配合されている。従来のス
クラブ剤としてはポリエチレンビーズ、結晶性セルロー
ス、クルミ殻粒およびおがくず等の硬スクラブと寒天、
ポリアクリル酸塩およびアルギン酸塩等の軟スクラブが
用いられていた。
を感じたり異物感を伴うものが多く、また軟スクラブは
製剤中で膨潤し系に悪影響を及ぼすものや使用時に効果
を感じられないものが多く、適度な硬さを有し製剤中で
安定なスクラブ剤が求められていた。
に配合しても内包された酵素が長期間安定で、カプセル
が製剤中で過度に膨潤せず、使用時に適度なスクラブ効
果を有するスクラブ剤用酵素内包ワックスカプセル組成
物を提供することにある。
の、本発明の請求項1は、パラフィンワックス、キャン
デリラワックスおよびカルナバロウを加熱混合溶解した
ものに、プロテアーゼ、リパーゼ、ムラミターゼから選
ばれる酵素を分散混合した後、温水を加えて分散混合
し、冷却濾過して得られるスクラブ剤用酵素内包ワック
スカプセルである。
を基準に、パラフィンワックスの配合割合が20〜70
重量%、キャンデリラワックスの配合割合が10〜50
重量%、カルナバロウの配合割合が5〜40重量%であ
る請求項1記載の酵素内包ワックスカプセルである。
を基準に、酵素の配合割合が0.1〜10重量 %であ
る、請求項1記載の酵素内包ワックスカプセルである。
発明の酵素内包ワックスカプセルは、パラフィンワック
ス、キャンデリラワックスおよびカルナバロウを特定の
比率で混合溶解したものに、酵素および温水を添加して
分散し、冷却後、濾過し、水洗した後乾燥して得られ
る。
キャンデリラワックスおよびカルナバロウは、通常化粧
料に用いられるものでその起源および製法は特に問わな
い。
スおよびカルナバロウは特定の配合割合で混合され、ワ
ックス総量を基準にパラフィンワックスを20〜70重
量%で、キャンデリラワックスを10〜50重量%で、
カルナバロウを5〜40重量%の配合割合で用いること
が好ましい。この範囲以外では、カプセルが硬くなり過
ぎたり、柔らかすぎたりし、酵素活性の発現に影響を及
ぼすことがあったり、ワックスに起因する着色または変
臭の恐れがある。
アーゼ、リパーゼ、ムラミターゼが挙げられる。また、
これらの酵素をシルクフィブロイン、ポリエチレングリ
コール(以下PEGと略記する)、デキストラン等の担
体に固定化された固定化酵素も用いることが出来る。
総量を基準に0.1〜10重量%が好ましい。0.1重
量%未満では本カプセル組成物を配合した製剤での酵素
活性発現が期待できない。10重量%を超える量を配合
するとカプセル成形が困難になる。
が制限されず、生産性が良く、使用時に異物感を感じ
ず、さらにスクラブ剤として官能特性に優れる範囲であ
る、0.1〜3mmが好ましく、さらに好ましくは0.2
〜1mmである。
とえば以下の方法で調製することができる。すなわち、
特定の配合割合のワックス混合物を60〜65℃に加温
溶解した後、特定の配合割合の酵素を加え、ワックス重
量に対して0.5〜10倍量の65℃の温水を加え均一
に混合分散する。分散状態のまま冷却し、ワックスを固
化させる。濾過した後、水で洗浄し、乾燥して目的の酵
素内包ワックスカプセルを得ることができる。なお、温
水の量は0.5重量部未満では分散が困難になり、10
重量部を超える量を配合しても配合に見合う効果は期待
できなくなる。
とえば、ボディーソープ、クレンジングクリーム、マッ
サージクリーム、クレンジングローション、化粧石鹸お
よびクリーミーソープ等の洗顔料類に適用される。
詳細に説明する。なお、実施例中の%は特に指定しない
場合重量%を意味する。
験、スクラブ剤としての官能評価は、下記の通りであ
る。
の恒温層に保存し、直後および1カ月後の酵素活性を比
較し、直後の酵素活性に対する1カ月後の酵素活性の百
分率で示した。
実施した。すなわち、試料の3%水分散液を用い顔をマ
ッサージし、硬さの項目で「柔らかい」、「適度」、
「硬い」、およびスクラブ効果項目で「効果有り」、
「効果なし」、「異物感有り」と答えた人数で評価し
た。
により、酵素内包ワックスカプセルを調製し、上記保存
安定性試験および官能評価を実施した。
て加温溶解し、均一に混合した後、最終組成物の総量を
基準に表1、2の酵素配合割合になるように酵素を配合
し、つぎに65℃の温水をワックスの2倍量を加え均一
に混合分散した。分散状態のまま冷却し、ワックスを固
化させた。濾過した後、水で洗浄し、乾燥して目的の酵
素内包ワックスカプセルを得た。
保存安定性試験および官能評価の結果を示す。
スカプセルは、内包された酵素の保存安定性およびスク
ラブ効果に優れていた。
mとした比較例1は、酵素活性は保たれるものの、カプ
セルが柔らかく、スクラブ効果がないかまたは異物感を
感じるパネラーが多かった。
2は、硬すぎるため異物感を感じるパネラーが多かっ
た。また、カプセルが着色・変臭し、好ましくなかっ
た。さらに、酵素配合量が0.01%と低いため、酵素
活性が確認できなかった。
合した比較例3は、カプセルが崩壊しやすいために、柔
らかく感じられ、スクラブ効果がなかった。また、酵素
の安定生もわるかった。
スを用いた比較例4は、スクラブ剤としては優れていた
が、酵素の安定性に劣っていた。また、キャンデリラワ
ックスに起因すると思われる変色及び変臭が観察され、
官能上好ましくなかった。
い、粒径0.05mmとした比較例5は、細かすぎる為
にスクラブ効果がなかった。
クスカプセル組成物は、保存安定性に優れ、適度な物理
的応力で崩壊するためスクラブ剤として有効に機能し、
洗顔料類に応用すると有効であるとは明かである。
Claims (3)
- 【請求項1】 パラフィンワックス、キャンデリラワッ
クスおよびカルナバロウを加熱混合溶解したものに、プ
ロテアーゼ、リパーゼ、ムラミターゼから選ばれる酵素
を分散混合した後、温水を加えて分散混合し、冷却濾過
して得られるスクラブ剤用酵素内包ワックスカプセル。 - 【請求項2】 ワックス総量を基準に、パラフィンワッ
クスの配合割合が20〜70重量%、キャンデリラワッ
クスの配合割合が10〜50重量%、カルナバロウの配
合割合が5〜40重量%である請求項1記載の酵素内包
ワックスカプセル。 - 【請求項3】 最終組成物を基準に、酵素の配合割合が
0.1〜10重量%である、請求項1記載の酵素内包ワ
ックスカプセル。
Priority Applications (1)
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JP6234090A JP2574738B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 酵素内包ワックスカプセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6234090A JP2574738B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 酵素内包ワックスカプセル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2574738B2 true JP2574738B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6234090A Expired - Fee Related JP2574738B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 酵素内包ワックスカプセル |
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Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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EP1243325A1 (de) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Cognis Iberia, S.L. | Millikapseln |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP6234090A patent/JP2574738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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