JPH075855Y2 - 整流手段を設けたエアーフィルタ - Google Patents

整流手段を設けたエアーフィルタ

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JPH075855Y2
JPH075855Y2 JP4683892U JP4683892U JPH075855Y2 JP H075855 Y2 JPH075855 Y2 JP H075855Y2 JP 4683892 U JP4683892 U JP 4683892U JP 4683892 U JP4683892 U JP 4683892U JP H075855 Y2 JPH075855 Y2 JP H075855Y2
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JP
Japan
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filter
rectifying means
woven fabric
air filter
present
Prior art date
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Application number
JP4683892U
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JPH063427U (ja
Inventor
明 山崎
有司 村田
清一 滝沢
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Cambridge Filter Japan Ltd
Original Assignee
Cambridge Filter Japan Ltd
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Publication date
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  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クリーンルーム、クリ
ーンベンチ、クリーンブース、半導体製造装置などに使
用される高性能フィルタの風速分布を均一にする手段に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミ箔等のシートを波型に成形
してなるセパレータを有するフィルタに於いては、セパ
レータが整流作用を持つため、格別の手段を講じなくて
も、フィルタ下流における風速は最大の部分と最小の部
分を見ても、平均値に対し概ね±10%程度におさまっ
ており、クリーンルームやクリーンベンチ等に使用した
場合に、流れの乱れの少ない平行流を作ることが可能で
あった。
【0003】これに対し、セパレータを有さないフィル
タ(ミニプリーツ、セパレータレス)は、整流手段とし
てのセパレータがないこと、および折り込まれた濾紙と
濾紙の間の流路が狭いことにより、流路巾のわずかな違
いでも通過する空気速度の差が大きくなってしまい、風
速の最大値と最小値は平均値に対し概ね30%もの差が
生じるのが通例であった。このため、ミニプリーツフィ
ルタでは、下流側における流れの乱れが大きく、所定の
清浄度の維持が困難になる場合があった。更に四弗化エ
チレン樹脂膜濾材の場合には、その製法上、広い面積に
亘り均一に製造することが難しく圧力損失のばらつきが
大きいため、更に風速分布が悪くなる。
【0004】この対策として、従来は、フィルタの下流
側に金属製の多孔板を設置することが行われてきた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにフィルタ下流に金属製の多孔板を設置して整流を
行おうとすれば、フィルタの下流面から多孔板までの距
離をある程度(15〜50mm)あけておかなければ充
分な効果は得られず、フィルタと一体にしてこの手段を
行おうとすると、セパレータレスにすることによりフィ
ルタを薄く構成できるという利点を損なうという問題点
があった。
【0006】また、腐食性雰囲気下で使用されるフィル
タにおいては、金属製の多孔板が腐食してしまうという
問題点があり、他の材質のものにする必要が生じてい
た。
【0007】本考案は、前記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、フィルタ下流直下に設置しても、充分
な整流効果を得ることができ、また腐食性の雰囲気下で
も充分な耐性を持つ整流手段を設けたエアーフィルタを
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、波型に成形さ
れたセパレータを有さない濾紙折込型フィルタに於い
て、フィルタの濾紙が、四弗化エチレン樹脂膜の少なく
とも片側面に不織布を重畳したもので形成されると共
に、フィルタ下流直下の各折畳み面に0.5m/secの風
速において通気抵抗が1mmAq以上である不織布を架け渡
して貼着するという手段を採用することにより、上記問
題点を解決した。
【0009】
【作用】上記構成より成る本考案によれば、合成繊維ま
たはガラス繊維より成る不織布をフィルタ下流直下に配
置することにより充分な整流効果が得られ、且つ腐食性
の雰囲気下でも充分な耐性を有する。
【0010】
【実施例】本考案の実施の一例を図面に基づいて詳細に
説明すると、本考案整流手段を設けたエアーフィルタ
は、図2に示すように四弗化エチレン樹脂膜1の片側
面、または図3に示すように両側面に不織布2を重畳し
たものより成る濾紙3を波型に成形し、各濾紙面3a間
にホットメルト4を貼付して流路を設けてセパレータを
有さない濾紙折込型フィルタ5を形成すると共に、前記
濾紙折込型フィルタ5の下流直下の各折畳み面5aのホ
ットメルト4に、0.5m/secの風速において通気抵抗
が1mmAq以上である合成繊維またはガラス繊維より成る
不織布6を架け渡して貼着固定して形成されている。
【0011】前記四弗化エチレン樹脂膜1の片側面、ま
たは両側面に不織布2を重畳するのは、四弗化エチレン
樹脂膜1自体がやわらかく、プリーツ加工ができないた
め、前記不織布2を重畳することにより、プリーツ加工
を可能とするためである。
【0012】そして、前記構成より成る本考案整流手段
を設けたエアーフィルタの整流効果を従来例と対比した
実験結果を以下に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1は多孔板をフィルタの下流直下に設置
したものの整流効果を示す実験データである。この場合
には整流効果はほとんど見られない。
【0015】
【表2】
【0016】表2は多孔板をフィルタから50mm下流
に設置したものの整流効果を示す実験データである。こ
の場合には多少の整流効果が見られるが、セパレータ入
りのフィルタと比較するとまだ充分とはいえない。
【0017】
【表3】
【0018】表3は本考案による整流効果を示す実験デ
ータである。これにより、フィルタ5の下流直下に不織
布6を設置しても充分な整流効果が得られることが判っ
た。また、本考案構成より成るエアーフィルタとするこ
とによってセパレータレスタイプフィルタの特性である
薄くフィルタを構成できるという利点を損なうことがな
い。更に、腐食性雰囲気下でも合成繊維、またはガラス
繊維より成る不織布を適宜選定することにより、充分な
耐性を維持できる。
【0019】
【考案の効果】本考案は上述のようであるから、フィル
タの下流直下に不織布を貼着固定するという整流手段を
設けることにより、従来の多孔板使用の場合に比して極
めて優れた整流効果が得られ、その構成も簡単で安価に
製作できる等、その利とする処、大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案整流手段を設けたエアーフィルタの斜視
図である。
【図2】本考案整流手段を設けたエアーフィルタに使用
する濾紙の縦断面図である。
【図3】本考案整流手段を設けたエアーフィルタに使用
する濾紙の他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 四弗化エチレン樹脂膜、 2 不織布、 5 濾紙
折込型フィルタ、 5a 折畳み面、 6 不織布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波型に成形されたセパレータを有さない
    濾紙折込型フィルタに於いて、フィルタの濾紙が、四弗
    化エチレン樹脂膜の少なくとも片側面に不織布を重畳し
    たもので形成されると共に、フィルタ下流直下の各折畳
    み面に0.5m/secの風速において通気抵抗が1mmAq以
    上である不織布を架け渡して貼着して成る整流手段を設
    けたエアーフィルタ。
JP4683892U 1992-06-12 1992-06-12 整流手段を設けたエアーフィルタ Expired - Lifetime JPH075855Y2 (ja)

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JP4683892U JPH075855Y2 (ja) 1992-06-12 1992-06-12 整流手段を設けたエアーフィルタ

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JPH063427U JPH063427U (ja) 1994-01-18
JPH075855Y2 true JPH075855Y2 (ja) 1995-02-15

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JP5195597B2 (ja) * 2009-04-07 2013-05-08 パナソニック株式会社 フィルタ装置およびそれを搭載したファンフィルタユニット

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JPH063427U (ja) 1994-01-18

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