JPH06123579A - 熱交換素子 - Google Patents

熱交換素子

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Publication number
JPH06123579A
JPH06123579A JP34237992A JP34237992A JPH06123579A JP H06123579 A JPH06123579 A JP H06123579A JP 34237992 A JP34237992 A JP 34237992A JP 34237992 A JP34237992 A JP 34237992A JP H06123579 A JPH06123579 A JP H06123579A
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JP
Japan
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plate
air flow
partition plate
layers
heat exchange
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Application number
JP34237992A
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English (en)
Inventor
Masataka Yoshino
昌孝 吉野
Tadatsugu Fujii
忠承 藤井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換素子の熱交換効率を向上させ、熱交換
素子の小型軽量化を図り、熱交換素子の機能を安定させ
る。 【構成】 伝熱性と通湿性とを有する仕切板1を間隔板
2により所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次
気流P1と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通る
ように形成し、仕切板1を通して一次気流P1と二次気
流P2との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温度
と湿度とを同時且つ連続的に交換するようにした熱交換
素子の仕切板1全部を、全体としての平板態を損なわな
い波状または縮緬状または皺状の微細構造4を表裏全面
に持つ襞板で構成し、間隔板2を微細な小孔3を多数持
つ多孔板で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換素子に関するも
のであり、特に、気体間での熱交換を行なわせる主とし
て空調装置に使われる熱交換素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記この種の熱交換素子は、従来におい
ては、例えば、特公昭47−19990号公報、特公昭
54−1054号公報及び特公昭51−2131号公報
に開示されている。図21は従来の熱交換素子を示す斜
視図である。図21に示すように、従来の熱交換素子
は、伝熱性と通湿性とを有する仕切板20を間隔板21
を挟んで所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせた基本
構造を採っている。仕切板20は方形の平板で、間隔板
21は投影平面が仕切板20に一致する鋸波状または正
弦波状の波形を成形した波板となっており、コルゲート
加工により間隔板21を仕切板20の間に、その波形の
成形方向を交互に30度から90度違えて挟着し、一次
気流と二次気流を通す熱交換通路22をこれらの各層間
に交互に構成している。
【0003】上記構成の熱交換素子では、各層ごとに交
互に形成され、相互に独立した二系統の熱交換通路22
にそれぞれ一次気流と二次気流を導通させることによ
り、一次気流と二次気流との間で気流の流動を中断する
ことなく、それぞれの保有する温度と湿度とが同時且つ
連続的に交換される。そして、特定の条件下で温度交換
効率では約80%、湿度交換効率では約60%、全熱交
換効率についても約70%という高効率が得られるとこ
ろまで技術的にほぼ確立され、広く実用化されている。
【0004】しかしながら、コルゲート加工により間隔
板21を仕切板20の間に、その波形の成形方向を交互
に90度違えて挟着して構成される上述の熱交換素子の
製造には、熱交換通路22の出入口端の破損や変形を招
かない高度な切断技術や、熱交換通路22の出入口の整
形状態を維持する端面処理の技術も必要である。特開昭
61−186795号公報に開示された熱交換素子は、
間隔板21をプラスチック等のリブにより形成したもの
であり、普及度も高く、技術的にも比較的高いレベルに
あるプラスチックの成形技術を利用して容易に製造でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のこ
の種の熱交換素子は、空気調和装置等の機能構成要素と
して使われることが多く、機能的にも組込みスペースの
面でも空気調和装置等との関わりが深いため、当該装置
の一層の小型化及び高性能化の達成においては、常に、
熱交換素子の熱交換効率を根本的に一段と高めることが
課題となっていた。このため、仕切板20の材質の改良
や薄肉化など熱交換効率を向上させるための多くの工夫
や試行が行なわれていた。しかしながら、これまで上記
した課題は多くの工夫や試行にも拘らず依然として解決
されないままにあった。
【0006】そこで、本発明は、かかる課題を解決する
ためになされたもので、その目的は第1には熱交換素子
の熱交換効率を根本的に向上させることであり、第2に
は熱交換素子の小型軽量化を図ることであり、第3には
熱交換素子の機能を安定させることであり、しかも、こ
れらを容易に製造できる熱交換素子の提供を課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
熱交換素子は、全体としての平板態を損なわない波状ま
たは縮緬状または皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板
で構成した伝熱性と通湿性とを有する仕切板を、微細な
小孔を多数持つ多孔板で構成した間隔板により所定の間
隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二次気流が
これらの各層間を交互に通るように形成し、仕切板を通
して一次気流と二次気流との間でこれらの気流のそれぞ
れの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換する
ようにしたものである。
【0008】請求項2の発明にかかる熱交換素子は、伝
熱性と通湿性とを有する波板構造の仕切板を、小孔を多
数持つ多孔板よりなる波板構造の間隔板により所定の間
隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二次気流が
これらの各層間を交互に通るように形成し、仕切板を通
して一次気流と二次気流との間でこれらの気流のそれぞ
れの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換する
ようにし、仕切板の波形部分の波高を、間隔板の波形部
分の波高より小さくその波高の50分の1より大きい範
囲にしたものである。
【0009】請求項3の発明にかかる熱交換素子は、伝
熱性と通湿性とを有する波板構造の仕切板を、小孔を多
数持つ多孔板よりなる波板構造の間隔板により所定の間
隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二次気流が
これらの各層間を交互に通るように形成し、仕切板を通
して一次気流と二次気流との間でこれらの気流のそれぞ
れの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換する
ようにし、間隔板の波方向に対して仕切板の波方向が平
行となるようなコルゲート板を、それらの間隔板の波形
の成形方向が交互に30度から90度異なるように積層
したものである。
【0010】請求項4の発明にかかる熱交換素子は、伝
熱性と通湿性とを有する波板構造の仕切板を、小孔を多
数持つ多孔板よりなる波板構造の間隔板により所定の間
隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二次気流が
これらの各層間を交互に通るように形成し、仕切板を通
して一次気流と二次気流との間でこれらの気流のそれぞ
れの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換する
ようにし、間隔板の波方向に対して仕切板の波方向が角
度をもつようなコルゲート板を、それらの間隔板の波形
の成形方向が交互に30度から90度異なるように積層
したものである。
【0011】請求項5の発明にかかる熱交換素子は、伝
熱性と通湿性とを有する波板構造の仕切板を、小孔を多
数持つ多孔板よりなる波板構造の間隔板により所定の間
隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二次気流が
これらの各層間を交互に通るように形成し、仕切板を通
して一次気流と二次気流との間でこれらの気流のそれぞ
れの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換する
ようにし、仕切板の波構造によりできる端面の微小間隙
と間隔板の端縁の小孔とを端面処理により閉塞させたも
のである。
【0012】請求項6の発明にかかる熱交換素子は、伝
熱性と通湿性とを有する波板構造の仕切板を、小孔を多
数持つ多孔板よりなる波板構造の間隔板により所定の間
隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二次気流が
これらの各層間を交互に通るように形成し、仕切板を通
して一次気流と二次気流との間でこれらの気流のそれぞ
れの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換する
ようにし、間隔板の小孔の開口面積を1mmから2mm
の径の孔に相当する大きさとしたものである。
【0013】請求項7の発明にかかる熱交換素子は、全
体としての平板態を損なわない波状または縮緬状または
皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブにより
所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二
次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、仕
切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気流
のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に
交換するようにしたものである。
【0014】請求項8の発明にかかる熱交換素子は、全
体としての平板態を損なわない波状または縮緬状または
皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブにより
所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二
次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、仕
切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気流
のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に
交換するようにし、最外側部のリブを他の部分のリブよ
りも幅広としたものである。
【0015】請求項9の発明にかかる熱交換素子は、全
体としての平板態を損なわない波状または縮緬状または
皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブにより
所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と二
次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、仕
切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気流
のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に
交換するようにし、前記リブを小口側端で連結したもの
である。
【0016】請求項10の発明にかかる熱交換素子は、
全体としての平板態を損なわない波状または縮緬状また
は皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱
性と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブによ
り所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と
二次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、
仕切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気
流のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的
に交換するようにし、前記リブの小口側端が先細の尖頭
形状を有するものである。
【0017】請求項11の発明にかかる熱交換素子は、
全体としての平板態を損なわない波状または縮緬状また
は皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱
性と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブによ
り所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と
二次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、
仕切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気
流のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的
に交換するようにし、前記リブの相互の間隔/高さを
3.0から10.0の範囲としたものである。
【0018】請求項12の発明にかかる熱交換素子は、
全体としての平板態を損なわない波状または縮緬状また
は皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱
性と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブによ
り所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と
二次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、
仕切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気
流のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的
に交換するようにし、前記仕切板の小孔に前記リブの突
起が嵌着して結合されたものである。
【0019】請求項13の発明にかかる熱交換素子は、
全体としての平板態を損なわない波状または縮緬状また
は皺状の微細構造を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱
性と通湿性とを有する仕切板を、列状の複数のリブによ
り所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流と
二次気流がこれらの各層間を交互に通るように形成し、
仕切板を通して一次気流と二次気流との間でこれらの気
流のそれぞれの保有する温度と湿度とを同時且つ連続的
に交換するようにし、前記リブが前記仕切板の両面に形
成され、リブ同士が突合わせ状態で結合されたものであ
る。
【0020】
【作用】請求項1及び請求項2の発明の熱交換素子にお
いては、熱交換を行う有効面である仕切板の表裏面の表
面積を、仕切板の投影平面積を増大させることなく大幅
に拡げることができ、仕切板一枚当たりの表面積の増加
分に積層枚数を積算した大幅な有効面の増大が可能にな
るうえ、間隔板と仕切板との接触部分における間隔板の
小孔に対応する箇所が一重の構造となり、この部分の熱
交換、特に、湿度交換が向上する。
【0021】請求項3の発明の熱交換素子においては、
上記請求項1及び請求項2の発明の作用に加え、一次気
流や二次気流の流れ方向に対して仕切板の波形が直交す
る部分ができ、しかも間隔板の小孔により一次気流や二
次気流に乱流を作り出すことができる。
【0022】請求項4の発明の熱交換素子においては、
上記請求項1及び請求項2の発明の作用に加え、一次気
流や二次気流の流れに対して仕切板の波形が角度をもっ
て当たるので、一次気流や二次気流に乱流を作り出すこ
とができるとともに、間隔板と仕切板の波形同士が同期
することがなく、しかも間隔板に小孔が有るので両者の
接触部分を少なくすることができる。
【0023】請求項5の発明の熱交換素子においては、
上記請求項1及び請求項2の発明の作用に加え、仕切板
の端面の微小間隔及び間隔板の小孔を通じて一次気流と
二次気流とが混ざり合うことがなくなるうえ、端面の剛
性が増し、構造的にも安定する。
【0024】請求項6の発明の熱交換素子においては、
上記請求項1及び請求項2の発明の作用に加え、間隔板
の必要強度を確保できるとともに、間隔板の機械加工が
容易になる。
【0025】請求項7の発明の熱交換素子においては、
熱交換を行う有効面である仕切板の表裏面の表面積を、
仕切板の投影平面積を増大させることなく大幅に拡げる
ことができ、仕切板一枚当たりの表面積の増加分に積層
枚数を積算した大幅な有効面の増大が可能になるうえ、
仕切板をリブを挟んで積層させた構造のため、圧縮荷重
に対する耐性が増し、製造過程における作動流体通路の
出入口端の破損及び変形を除去できる。
【0026】請求項8の発明の熱交換素子においては、
上記請求項7の発明の作用に加え、最外側部のリブを他
の部分リブよりも幅広としたものであるから、最外側部
の端面の剛性が増し、構造的にも安定する。
【0027】請求項9の発明の熱交換素子においては、
上記請求項7の発明の作用に加え、リブを小口側端で連
結したものであるから、一層分のリブが梯子形に繋って
いるので、仕切板との結合作業が容易になり、リブの間
隔にばらつきが生じない。
【0028】請求項10の発明の熱交換素子において
は、上記請求項7の発明の作用に加え、リブの小口側端
が先細の尖頭形状を有するので、作動流体通路の入口端
が開先形状となり、流入抵抗が減少する。
【0029】請求項11の発明の熱交換素子において
は、上記請求項7の発明の作用に加え、リブの相互の間
隔/高さを3.0から10.0の範囲としたものである
から、強度的にも熱交換機能的にも共に最適な作動流体
通路が得られる。
【0030】請求項12の発明の熱交換素子において
は、上記請求項7の発明の作用に加え、仕切板の小孔に
リブの突起が嵌着して結合されたものであるから、リブ
と仕切板との結合を確実にでき、組立が容易になり、全
体の構造も安定する。
【0031】請求項13の発明の熱交換素子において
は、上記請求項7の発明の作用に加え、仕切板の両面に
形成されたリブが突合わせ状態で結合されたものである
から、仕切板をリブで挾み付けた単位構造要素となり、
単位構造要素の形状が安定する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1はこの発明の実施例として最も基本
的な構成の熱交換素子を示す斜視図である。即ち、この
熱交換素子は、伝熱性と通湿性とを有する投影平面形状
が方形の仕切板1を投影平面形状が方形の間隔板2を挟
んで所定の間隔をおいて複数層に重ね合せた構造で、全
体として図示のように6面体を構成している。
【0033】図2は間隔板2を単独に示した斜視図であ
る。即ち、間隔板2は鋸波状または正弦波状の波形加工
を施したケント紙やクラフト紙等よりなる坪量100程
度の波板で、その全域に小孔3が多数形成された多孔板
である。その波形は例えば、図3に示すような底辺Aと
二斜辺B,Bが1.33:1:1の比率となる二等辺三
角形を基本的パターンとしている。
【0034】小孔3の大きさはその分布密度とともに、
間隔板2の強度や加工の難易に関係するので、0.1m
mから0.2mm程の径の丸孔を基本とし、長方形とす
る場合には長辺と短辺との比率が10対1までとし、そ
の他の形状の場合は、0.1mmから0.2mm程の径
の小孔3と開口面積について同等程度とする。また、分
布密度は、20%から40%程とし、紙を漉く過程で形
成するか、穿孔機等により形成する。
【0035】図4は仕切板1を単独に示した斜視図であ
る。この仕切板1は熱交換機能の中核となる部材で、間
隔板2と同じ投影平面形状と投影平面積を持つ伝熱性と
通湿性とを併せ持つ例えば和紙や和紙をベースにした複
合材よりなる坪量70程度の薄板で形成され、次のよう
な特徴的構造を持っている。即ち、マクロ的には平板態
であるが、平板性を損なわない微細な波状または縮緬状
または皺状の微細構造4が表裏全面に形成された襞板と
なっている。図示例は、波形加工による微細構造4を持
つ仕切板1であり、その波形は例えば、図5に示すよう
な底辺Aと二斜辺B,Bが4.5:3.4:3.4の比
率となる二等辺三角形を基本的パターンとしている。
【0036】仕切板1の微細構造4を作り出している波
形の一つの波形部分の波高hは、間隔板2の波形部分の
波高Hに対して、H/50<h<Hとなっている。即
ち、波高hは、波高Hより小さく波高Hの50分の1よ
り大きい範囲において設定され、この実施例では波高h
は0.2mm程度に、波高Hは1.9mm程度に形成さ
れている。ただし微細構造4は、波高やその形状に主た
る意味があるわけではなく、熱交換において機能する有
効な表面積を限定された容積において大幅に増やすてだ
てとしての構造であり、間隔板2の波構造に対しては組
織構造にも似たミクロ的とも形容できるものとなってい
る。この意味で、仕切板1自体の外観は、皺皺のシート
ないしは、ちりちりのシート或いは縮緬織模様のシート
といった観を呈している。
【0037】仕切板1の波形や襞状や皺状或いは図6に
示す千鳥凹凸状等の微細構造4の加工は、素材が紙の場
合には紙を漉くときに型押しするか、漉くときに凹凸や
波形を付けるかして行なうほか、漉いた紙を濡らした状
態にて型押しするなどにより行なわれる。
【0038】コルゲート加工により上述の一枚の間隔板
2に一枚の仕切板1が積層されて作られるコルゲート板
5を間隔板2の波形の成形方向に交互に90度違えて複
数枚を積み重ね、一次気流P1と二次気流P2を通す作
動粒体通路を各層間に交互に構成することにより、図1
に示した熱交換素子が形成される。熱交換素子の仕切板
1の各端面の間隔板2の端縁の当たる箇所と、間隔板2
の端縁とには、図7に示すように仕切板1の微細構造4
によりできる微小間隙と当該部の間隔板2の小孔3を密
閉する塗料の塗布による端面処理6が施されている。
【0039】コルゲート板5については、図8に示すよ
うに間隔板2の波方向に対して仕切板1の波方向が平行
となるコルゲート加工を施しても、図9に示すように間
隔板2の波方向に対して仕切板1の波方向が直交するコ
ルゲート加工を施してもよく、前者では間隔板2の波よ
り下側の作動流体通路については仕切板1の波形が平行
に現われ、波より上側の作動流体通路については仕切板
1の波形が直交方向に現われる。後者では上下の関係が
前者とは反対になる。さらに、図10に示すように間隔
板2の波方向に対して仕切板1の波方向が若干の角度を
もつように間隔板2と仕切板1とをコルゲート加工した
コルゲート板5の積層で熱交換素子を構成することもで
きる。
【0040】上記の構成の熱交換素子は、各層ごとに交
互に形成される相互に独立した二系統の作動粒体通路に
それぞれ一次気流P1と二次気流P2を導通させること
により、一次気流P1と二次気流P2との間で気流の流
動を中断することなくそれぞれの保有する温度と湿度と
が同時且つ連続的に交換される。熱交換において機能す
る仕切板1の表裏面の表面積は、一枚につき単なる平板
による従来品に比較して微細構造4を平面化した分だけ
増加し、全体としてはこれに仕切板1の積層枚数を積算
した分が増加することになる。H/50<h<Hの範囲
において、波高hを0.2mm程度に、波高Hを1.9
mm程度に設定したこの実施例では約20%程度もの全
熱交換効率の向上が達成できる。従って、効率を固定す
るとすれば、仕切板1の構造によるだけで熱交換素子の
容積を約20%小さくすることができる。
【0041】また、間隔板2の小孔3により特に湿度交
換がこれまでより向上する。即ち、仕切板1と間隔板2
との当接箇所はこれまでと同様に接着剤で固定される
が、接着時に接着剤が仕切板1側に染み込み、接着個所
より広い面積に接着剤が付くことはこれまである程度避
けられないこととされていた。この接着剤が付いた部分
では、湿度交換は阻害され殆ど行なわれないが、この実
施例の熱交換素子では間隔板2の小孔3が接着時の接着
剤の広がりを規制し、且つ仕切板1との当接部分が小孔
3の部分については図11に示すように一重の構造とな
るため、当該部での湿度交換が回復されることになる。
当接個所は全体としてはかなりの面積になり、この部分
の湿度交換の回復は熱交換効率の向上に大きく働く。
【0042】さらに、一次気流P1や二次気流P2の流
れ方向に対して仕切板1の波形が直交または角度を持っ
て当たる部分と小孔3とにより作動粒体通路に気流を乱
す要素ができ、一次気流P1や二次気流P2に乱流を作
り出すことになるので、温度交換効率がその分向上す
る。また間隔板2と仕切板1の波方向に若干の角度を持
たせたものでは二部材の波形同士が同期することがなく
両者の接触部分が点状となって少なくなるので、仕切板
1の有効面が減少する割合が少なくなる。
【0043】また、仕切板1の微細構造4によりできる
端面の微小間隙と端面の小孔3が端面処理6により閉塞
されているので、この部分を通じて一次気流P1と二次
気流P2が混ざり合うようなことがなくなるうえ、端面
の剛性が向上し構造的にも機能的にも安定したものとな
る。
【0044】間隔板2の小孔3は、前述のように湿度交
換に寄与するばかりでなく、軽量化と材料の低減にも寄
与する。即ち、小孔3を紙漉き時に形成する場合には例
えば40%の孔あき率では材料が40%も低減すること
になり、重量も孔あき率に応じてかなり軽くなる。
【0045】このように、本実施例の熱交換素子は、所
定の間隔で複数層に重ね合わされ、各層間を流動する一
次気流P1と二次気流P2との間で温度及び湿度が同時
且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有する複数
枚の仕切板1と、前記各仕切板1の間に前記一次気流P
1と二次気流P2が交互に流動可能な状態で各々挟ま
れ、微細な小孔3が全面に亘り多数分布する間隔板2
と、前記仕切板1が平板態を損なわない襞板となるよう
に、前記仕切板1の全面に形成された波状または縮緬状
または皺状の微細構造4とを備えている。
【0046】即ち、本実施例の熱交換素子は、伝熱性と
通湿性とを有する仕切板1を、間隔板2を挟んで所定の
間隔を保って複数層に重ね合わせ、一次気流P1と二次
気流P2がこれらの各層間を交互に通るように形成し、
上記仕切板1を通して一次気流P1と二次気流P2との
間でこれらの気流の流動を中断することなくそれぞれの
保有する温度と湿度とを同時且つ連続的に交換するよう
にした熱交換素子であって、上記各仕切板1を、全体と
しての平板態を損なわない波状または縮緬状または皺状
の微細構造4を全面に持つ襞板で構成し、前記間隔板2
を、微細な小孔3が全体に分布する多孔板で構成したも
のである。
【0047】したがって、熱交換を行う有効面である仕
切板1の表裏面の表面積を、仕切板1の投影平面積を増
大させることなく大幅に拡げることができ、仕切板1一
枚当たりの表面積の増加分に積層枚数を積算した大幅な
有効面の増大が可能になるので、熱交換素子の熱交換効
率を根本的に向上させることができる。しかも、間隔板
2と仕切板1との接触部分における間隔板2の小孔3に
対応する箇所が一重の構造となり、この部分の熱交換、
特に、湿度交換が向上するので、小型軽量化も可能にな
る。
【0048】また、間隔板2を微細な小孔3が多数分布
した多孔波板構造とし、仕切板1も波板構造としたこと
により、間隔板2の波方向に対して仕切板1の波方向が
平行となるコルゲート板を間隔板2の波形の成形方向が
交互に30度から90度異なるように積層すれば、一次
気流P1や二次気流P2の流れ方向に対して仕切板1の
波形が直交する部分ができ、しかも間隔板2の小孔3に
より一次気流P1や二次気流P2に乱流を作り出すこと
ができるので、熱交換効率をより一層向上させることが
できる。この他にも、間隔板2の波方向に対して仕切板
1の波方向が角度をもつコルゲート板を構成し、このコ
ルゲート板をその間隔板2の波形の成形方向が交互に3
0度から90度異なるように積層すれば、一次気流P1
や二次気流P2の流れに対して仕切板1の波形が角度を
もって当たり、一次気流P1や二次気流P2に乱流を作
り出すことができるので、熱交換効率をより一層向上さ
せることができる。しかも、間隔板2と仕切板1の波形
同士が重ね合わせによっても同期せず、間隔板2には小
孔3が有るので、両者の接触部分を少なくすることがで
き、有効面の確保が容易になる。
【0049】さらに、仕切板1の各端面と間隔板2の端
縁とに、端面と間隔板2との微小間隙及び間隔板2の小
孔3を密閉する端面処理6を施したことにより、仕切板
1の端面の微小間隔及び間隔板2の小孔3を通じて一次
気流と二次気流とが混ざり合うことがないので、機能が
安定するだけでなく、端面の剛性が増し、構造的にも安
定する。また、間隔板2の各小孔を、0.1mmから
0.2mmの径またはこれに開口面積が同等の小孔3と
すれば、間隔板2の必要強度を確保できるとともに、間
隔板2の機械加工が容易になるので、間隔板2を機械加
工する際のトラブルが低減し、歩留まりが向上する。
【0050】〈第二実施例〉図12は本発明の第二実施
例である熱交換素子を示す斜視図である。即ち、この熱
交換素子は、伝熱性と通湿性とを有する投影平面形状が
方形の仕切板11をプラスチックや紙等の材料で形成さ
れた列状に配列させた複数本のリブ12を挟んで所定の
間隔をおいて複数層に重ね合せた構造で、全体として図
示のように6面体を構成しており、上記第一実施例との
大きな相違点としては、間隔板2に代えてリブ12を使
用したことである。
【0051】図13は仕切板11を単独に示した斜視図
である。この仕切板11は熱交換機能の中核となる部材
で、伝熱性と通湿性とを併せ持つ例えば和紙や和紙をベ
ースにした複合材よりなる坪量100程度の薄板で形成
され、上記第一実施例の仕切板と同様な特徴的構造を持
っている。即ち、マクロ的には平板態であるが、平板性
を損なわない微細な波状または縮緬状または皺状の微細
構造13が表裏全面に形成された襞板となっている。図
示例は、波形加工による微細構造13を持つ仕切板11
であり、その波形は例えば、図14に示すような底辺A
と二斜辺B,Bが4.5:3.4:3.4の比率となる
二等辺三角形を基本的パターンとしている。
【0052】仕切板11の微細構造13を作り出してい
る波形の一つの波形部分の波高hは、リブ12の高さH
に対して、H/50<h<Hとなっている。即ち、波高
hは、リブ12の高さHより小さくリブ12の高さHの
50分の1より大きい範囲において設定され、この実施
例では波高hは0.2mm程度に、リブ12の高さHは
1.9mm程度に形成されている。ただし微細構造13
は、波高やその形状に主たる意味があるわけではなく、
熱交換において機能する有効な表面積を限定された容積
において大幅に増やすてだてとしての構造であり、仕切
板11自体の外観は、皺皺のシートないしは、ちりちり
のシート或いは縮緬織模様のシートといった観を呈して
いる。
【0053】仕切板11の波形や襞状や皺状等の微細構
造13の加工は、素材が紙の場合には紙を漉くときに型
押しするか、漉くときに凹凸や波形を付けるかして行な
うほか、漉いた紙を濡らした状態にて型押しするなどに
より行なわれる。
【0054】仕切板11の片面にリブ12を等間隔に列
状に並べて接着したものを単位的な構造要素として作
り、これをリブ12の走る方向を交互に30度から90
度違えて複数を積み重ねて接着し、端面のリブ12と仕
切板11の微細構造13との隙間を塗料の塗布等により
塗り潰して閉塞し、一次気流P1と二次気流P2を通す
作動粒体通路14を各層間に交互に構成することによ
り、図12に示した熱交換素子が形成される。単位的な
構造要素については、リブ12の方向に対して仕切板1
1の波方向が平行となるものとしても、直交するものと
してもよく、前者では作動流体通路14の下側に仕切板
11の波形が平行に現われ、作動流体通路14の上側に
仕切板11の波形が直交方向に現われる。後者では上下
の関係が前者とは反対になる。さらには、リブ12の方
向に対して仕切板11の波方向が若干の角度をもつよう
に単位的な構造要素を構成してもよい。いずれにして
も、波形の間隔板により間隔を保持した従来または第一
実施例の熱交換素子よりも圧縮荷重に対する耐性が高く
構造的にも安定したものとなる。
【0055】上記の構成の熱交換素子は、各層ごとに交
互に形成される相互に独立した二系統の作動粒体通路1
4にそれぞれ一次気流P1と二次気流P2を導通させる
ことにより、一次気流P1と二次気流P2との間で気流
の流動を中断することなくそれぞれの保有する温度と湿
度とが同時且つ連続的に交換される。熱交換において機
能する仕切板11の表裏面の表面積は、一枚につき単な
る平板による従来品に比較して微細構造13を平面化し
た分だけ増加し、全体としてはこれに仕切板11の積層
枚数を積算した分が増加することになる。H/50<h
<Hの範囲において、波高hを0.2mm程度に、リブ
12の高さHを1.9mm程度に設定したこの実施例で
は約20%程度もの全熱交換効率の向上が達成できる。
従って、効率を固定するとすれば、仕切板1の構造によ
るだけで熱交換素子の容積を約20%小さくすることが
できる。
【0056】また、仕切板11の微細構造13により、
これまでよりリブ12との接触部分が少なくなり、当該
部の接着剤も減少するので、仕切板11への接着剤の染
み込み等による妨害で殆ど行なわれなかった、この部分
での湿度交換がある程度回復され、この部分の湿度交換
の回復は熱交換効率の向上に大きく働く。
【0057】さらに、一次気流P1や二次気流P2の流
れ方向に対して仕切板11の波形が直交または角度を持
って当たる部分が作動流体通路14にでき、一次気流P
1や二次気流P2に乱流を作り出すので、温度交換効率
がその分向上する。
【0058】製造においては、仕切板11の間隔を上記
第一実施例のように波板の間隔板でなくリブ12によっ
て保持するものであるから、作動流体通路14の出入口
の破損や変形を招き易い切断工程が不要になり、歩留ま
りが向上し、廃材の入る割合も少なくなりコストも低減
する。
【0059】このように、本実施例の熱交換素子は、所
定の間隔で複数層に重ね合わされ、各層間を流動する一
次気流P1と二次気流P2との間で温度及び湿度が同時
且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有する複数
枚の仕切板11と、前記各仕切板11の間に前記一次気
流P1と二次気流P2が交互に流動可能な状態で各々挟
まれた列状の複数のリブ12と、前記仕切板11が平板
態を損なわない襞板となるように、前記仕切板11の全
面に形成された波状または縮緬状または皺状の微細構造
13とを備えている。
【0060】即ち、本実施例の熱交換素子は、伝熱性と
通湿性とを有する仕切板11を所定の間隔を保って複数
層に重ね合わせ、一次気流P1と二次気流P2がこれら
の各層間を交互に通るように形成し、上記仕切板11を
通して一次気流P1と二次気流P2との間でこれらの気
流の流動を中断することなくそれぞれの保有する温度と
湿度とを同時且つ連続的に交換するようにした熱交換素
子であって、上記各仕切板11を、全体としての平板態
を損なわない波状または縮緬状または皺状の微細構造1
3を全面に持つ襞板で構成するとともに、この仕切板1
1相互の間隔を列状の複数のリブ12により保持したも
のである。
【0061】したがって、熱交換を行う有効面である仕
切板11の表裏面の表面積を、仕切板11の投影平面積
を増大させることなく大幅に拡げることができ、仕切板
11一枚当たりの表面積の増加分に積層枚数を積算した
大幅な有効面の増大が可能になるので、熱交換素子の熱
交換効率を根本的に向上させることができ、装置の小形
化を促進できる。しかも、仕切板11をリブ12を挟ん
で積層させた構造のため、圧縮荷重に対する耐性が増
し、製造過程における作動流体通路の出入口端の破損及
び変形を除去できるので、製造が容易になる。
【0062】〈第三実施例〉図15は本発明の第三実施
例である熱交換素子を示す部分斜視図である。この熱交
換素子は最外側部のリブ12aを他の内側のリブ12よ
りも幅広で構成したものであり、これ以外の構成は上記
第二実施例と同様である。したがって、上記第二実施例
と同一構成については説明を省略する。図中、第二実施
例と同一符号及び記号は第二実施例の構成部分と同一ま
たは相当する構成部分を示す。
【0063】つまり、本実施例の熱交換素子は、全体と
しての平板態を損なわない波状または縮緬状または皺状
の微細構造13を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板11を、列状の複数のリブ1
2により所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次
気流P1と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通る
ように形成し、仕切板11を通して一次気流P1と二次
気流P2との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温
度と湿度とを同時且つ連続的に交換するようにし、最外
側部のリブ12aを他の部分のリブ12よりも幅広とし
たものである。
【0064】したがって、この熱交換素子では、最外側
部のリブ12aが幅広で、このリブ12aにより作動流
体通路14の出入口の開口する端面が構成されるので、
作動流体通路14の出入口が変形したり、損傷したりし
にくい。また、全体としては幅広のリブ12aが井桁状
に組合わさった籠形となり、強度が増し、構造的安定性
が一層向上する。なお、この他の作用効果は上記第二実
施例と同様である。
【0065】〈第四実施例〉図16は本発明の第四実施
例である熱交換素子を示す部分斜視図である。この熱交
換素子は各リブ12が連結しているものであり、これ以
外の構成は上記第二実施例及び第三実施例と同様であ
る。したがって、上記第二実施例及び第三実施例と同一
構成については説明を省略する。図中、第二実施例及び
第三実施例と同一符号及び記号は第二実施例及び第三実
施例の構成部分と同一または相当する構成部分を示す。
【0066】つまり、本実施例の熱交換素子は、全体と
しての平板態を損なわない波状または縮緬状または皺状
の微細構造13を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板11を、列状の複数のリブに
より所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流
P1と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通るよう
に形成し、仕切板11を通して一次気流P1と二次気流
P2との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温度と
湿度とを同時且つ連続的に交換するようにし、一層分の
各リブ12をその小口側端の下面において橋絡構造15
によって各々連結した梯子形構造の一体成形体としたも
のである。
【0067】したがって、この熱交換素子では、リブ1
2の間隔が予め決定されるので、仕切板11へのリブ1
2の結合がし易くなるとともに、リブ12の間隔のばら
つきを解消でき、歩留まりが向上する。この結果、コス
トの低減を達成できる。なお、この他の作用効果は上記
第二及び第三実施例と同様である。
【0068】〈第五実施例〉図17は本発明の第五実施
例である熱交換素子を示す部分斜視図である。この熱交
換素子は、各リブ12の小口側端が先細の尖頭形状部1
6を有するものであり、これ以外の構成は上記第二実施
例乃至第四実施例と同様である。したがって、上記第二
実施例乃至第四実施例と同一構成については説明を省略
する。図中、第二実施例乃至第四実施例と同一符号及び
記号は第二実施例乃至第四実施例の構成部分と同一また
は相当する構成部分を示す。
【0069】つまり、本実施例の熱交換素子は、全体と
しての平板態を損なわない波状または縮緬状または皺状
の微細構造13を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板11を、列状の複数のリブ1
2により所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次
気流P1と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通る
ように形成し、仕切板11を通して一次気流P1と二次
気流P2との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温
度と湿度とを同時且つ連続的に交換するようにし、前記
リブ12の小口側端が先細の尖頭形状部16を有するも
のである。
【0070】したがって、この熱交換素子では、各リブ
12の小口側端が先細の尖頭形状部16を有するので、
作動流体通路14の出入口端が開先形状となり、流入抵
抗が減少する。このため、強度的にも熱交換機能的にも
共に最適な作動流体通路14を得ることができ、圧損及
び流体の衝突音を各々低減できる。なお、この他の作用
効果は上記第二乃至第四実施例と同様である。
【0071】〈第六実施例〉図18は本発明の第六実施
例である熱交換素子を示す部分斜視図である。この熱交
換素子は、リブ12の高さHとリブ12相互の間隔Pに
関して、P/Hを3.0から10.0の範囲に設定した
ものであり、これ以外の構成は上記第二実施例乃至第五
実施例と同様である。したがって、上記第二実施例乃至
第五実施例と同一構成については説明を省略する。図
中、第二実施例乃至第五実施例と同一符号及び記号は第
二実施例乃至第五実施例の構成部分と同一または相当す
る構成部分を示す。
【0072】つまり、本実施例の熱交換素子は、全体と
しての平板態を損なわない波状または縮緬状または皺状
の微細構造13を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板11を、列状の複数のリブ1
2により所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次
気流P1と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通る
ように形成し、仕切板11を通して一次気流P1と二次
気流P2との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温
度と湿度とを同時且つ連続的に交換するようにし、前記
リブ12の相互の間隔/高さを3.0から10.0の範
囲としたものである。
【0073】したがって、この熱交換素子では、強度的
にも熱交換機能的にも共に最適な作動流体通路14が得
られるので、強度が増し、構造的安定性が向上するだけ
でなく、熱交換効率が向上する。なお、この他の作用効
果は上記第二乃至第五実施例と同様である。
【0074】〈第七実施例〉図19は本発明の第七実施
例である熱交換素子を示す部分斜視図である。この熱交
換素子は、リブ12と仕切板1との結合構造に特徴を持
つもので、これ以外の構成は上記第二実施例乃至第六実
施例と同様である。したがって、上記第二実施例乃至第
六実施例と同一構成については説明を省略する。図中、
第二実施例乃至第六実施例と同一符号及び記号は第二実
施例乃至第六実施例の構成部分と同一または相当する構
成部分を示す。
【0075】この熱交換素子は、仕切板11の山または
谷に沿って小孔17を列状に複数穿設し、この列状の各
小孔17に嵌着可能な配置でリブ12に樹脂突起18を
直接成形し、前記小孔17に樹脂突起18を嵌着させ
て、各リブ12と仕切板11とを接合させたものであ
る。つまり、本実施例の熱交換素子は、全体としての平
板態を損なわない波状または縮緬状または皺状の微細構
造13を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性と通湿性
とを有する仕切板11を、列状の複数のリブ12により
所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次気流P1
と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通るように形
成し、仕切板11を通して一次気流P1と二次気流P2
との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温度と湿度
とを同時且つ連続的に交換するようにし、前記仕切板1
1の小孔17に前記リブ12の樹脂突起18が嵌着して
結合されたものである。
【0076】したがって、この熱交換素子では、リブ1
2と仕切板11との結合を確実にでき、積層時の単位的
な構造要素が簡単且つ手軽にできるので、組立が容易に
なり、全体の構造も安定するとともにコストも低減す
る。なお、この他の作用効果は上記第二乃至第六実施例
と同様である。
【0077】〈第八実施例〉図20は本発明の第八実施
例である熱交換素子を示す部分斜視図である。この熱交
換素子は、1枚の仕切板11の両面に直角をなす方向に
配列させたリブ12b,12cを、相隣接する他の仕切
板11に形成されたリブ12b,12cとを突合わせ
て、リブ12b,12c同士の結合によりリブ12本来
の所定の高さを保持するようにしたものであり、これ以
外の構成は上記第二実施例乃至第七実施例と同様であ
る。したがって、上記第二実施例乃至第七実施例と同一
構成については説明を省略する。図中、第二実施例乃至
第七実施例と同一符号及び記号は第二実施例乃至第七実
施例の構成部分と同一または相当する構成部分を示す。
【0078】つまり、本実施例の熱交換素子は、全体と
しての平板態を損なわない波状または縮緬状または皺状
の微細構造13を表裏全面に持つ襞板で構成した伝熱性
と通湿性とを有する仕切板11を、列状の複数のリブ1
2により所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせ、一次
気流P1と二次気流P2がこれらの各層間を交互に通る
ように形成し、仕切板11を通して一次気流P1と二次
気流P2との間でこれらの気流のそれぞれの保有する温
度と湿度とを同時且つ連続的に交換するようにし、前記
リブ12b,12cが前記仕切板11の両面に形成さ
れ、リブ12b,12c同士が突合わせ状態で結合され
たものである。
【0079】したがって、この熱交換素子では、各リブ
12は高さ方向において二分割されており、仕切板11
の表裏にリブ12b,12cが枠型に形成された単位的
な構造要素の積層となっているので、単位的な構造要素
の形状が安定し、積層時の操作が容易になり、積層の自
動化に対応し易い。なお、この他の作用効果は上記第二
乃至第六実施例と同様である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2の発明の熱交換素子は、伝熱性及び通湿性を有する
複数枚の仕切板と、微細な小孔が全面に亘り多数分布す
る間隔板と、前記仕切板の全面に形成された微細構造部
とを備え、熱交換を行う有効面である仕切板の表裏面の
表面積を、仕切板の投影平面積を増大させることなく大
幅に拡げることができ、仕切板一枚当たりの表面積の増
加分に積層枚数を積算した大幅な有効面の増大が可能に
なるので、熱交換素子の熱交換効率を根本的に向上させ
ることができ、しかも間隔板と仕切板との接触部分にお
ける間隔板の小孔に対応する箇所が一重の構造となり、
この部分の熱交換及び湿度交換が向上するので、小型軽
量化も可能になる。
【0081】請求項3の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、多孔波板状の間隔
板と、前記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造
部と、コルゲート板構造部とを備え、間隔板の波方向に
対して仕切板の波方向が平行となるようなコルゲート板
を、それらの間隔板の波形の成形方向が交互に30度か
ら90度異なるように積層したことにより、一次気流や
二次気流の流れ方向に対して仕切板の波形が直交する部
分ができ、しかも間隔板の小孔により一次気流や二次気
流に乱流を作り出すことができるので、熱交換効率がよ
り一層向上する。
【0082】請求項4の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、多孔波板状の間隔
板と、前記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造
部と、コルゲート板構造部とを備え、間隔板の波方向に
対して仕切板の波方向が角度をもつようなコルゲート板
を、それらの間隔板の波形の成形方向が交互に30度か
ら90度異なるように積層したことにより、一次気流や
二次気流の流れに対して仕切板の波形が角度をもって当
たり、一次気流や二次気流に乱流を作り出すことができ
るとともに、間隔板と仕切板の波形同士が同期すること
がなく、しかも間隔板に小孔が有るので両者の接触部分
を少なくすることができるので、有効面の確保が容易に
なり、熱交換効率がより一層向上する。
【0083】請求項5の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、多孔波板状の間隔
板と、前記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造
部と、端面処理部とを備え、仕切板の波構造によりでき
る端面の微小間隙と間隔板の端縁の小孔とを端末処理で
閉塞したことにより、仕切板の端面の微小間隔及び間隔
板の小孔を通じて一次気流と二次気流とが混ざり合うこ
とがなくなるうえ、端面の剛性が増すので、構造的にも
安定し、熱交換効率が向上する。
【0084】請求項6の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、多孔波板状の間隔
板と、前記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造
部とを備え、間隔板の小孔の開口面積を1mmから2m
mの径の孔に相当する大きさとしたことにより、間隔板
の必要強度を確保できるとともに、間隔板の機械加工が
容易になるので、間隔板を機械加工する際のトラブルが
低減し、歩留まりが向上する。
【0085】請求項7の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、前
記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、熱交
換を行う有効面である仕切板の表裏面の表面積を、仕切
板の投影平面積を増大させることなく大幅に拡げること
ができ、仕切板一枚当たりの表面積の増加分に積層枚数
を積算した大幅な有効面の増大が可能になるので、熱交
換素子の熱交換効率が向上し、装置の小形化を促進でき
るとともに、仕切板をリブを挟んで積層させた構造のた
め、圧縮荷重に対する耐性が増し、製造過程における作
動流体通路の出入口端の破損及び変形を除去できるの
で、製造も容易になる。
【0086】請求項8の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、前
記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、最外
側部のリブを他の部分のリブよりも幅広としたことによ
り、熱交換素子の熱交換効率が向上し、装置の小形化を
促進できるとともに、最外側部の端面の剛性が増し、構
造的にも安定性が一層向上する。
【0087】請求項9の発明の熱交換素子は、伝熱性及
び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、前
記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、前記
リブを小口側端で連結したことにより、熱交換素子の熱
交換効率が向上し、装置の小形化を促進できるととも
に、一層分のリブが梯子形に繋っているので、仕切板と
の結合作業が容易になり、リブの間隔にばらつきが解消
でき、歩留まりが向上し、コストの低減を達成できる。
【0088】請求項10の発明の熱交換素子は、伝熱性
及び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、
前記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、前
記リブの小口側端が先細の尖頭形状を有することによ
り、熱交換素子の熱交換効率が向上し、装置の小形化を
促進できるとともに、作動流体通路の入口端が開先形状
となり、流入抵抗が減少するので、圧損及び流体の衝突
音を各々低減できる。
【0089】請求項11の発明の熱交換素子は、伝熱性
及び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、
前記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、前
記リブの相互の間隔/高さを3.0から10.0の範囲
としたことにより、熱交換素子の熱交換効率が向上し、
装置の小形化を促進できるとともに、強度的にも熱交換
機能的にも共に最適な作動流体通路が得られるので、構
造的安定性及び熱交換率が更に向上する。
【0090】請求項12の発明の熱交換素子は、伝熱性
及び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、
前記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、前
記仕切板の小孔に前記リブの突起が嵌着して仕切板とリ
ブとが結合されたことにより、熱交換素子の熱交換効率
が向上し、装置の小形化を促進できるとともに、リブと
仕切板との結合を確実にでき、組立が容易になり、全体
の構造も安定し、コストも低減する。
【0091】請求項13の発明の熱交換素子は、伝熱性
及び通湿性を有する複数枚の仕切板と、複数のリブと、
前記仕切板の全面に形成された微細構造部とを備え、前
記リブが前記仕切板の両面に形成され、リブ同士が突合
わせ状態で結合されたことにより、熱交換素子の熱交換
効率が向上し、装置の小形化を促進できるとともに、仕
切板をリブで挾み付けた単位構造要素となり、単位構造
要素の形状が安定するので、積層時の操作が容易にな
り、積層の自動化に対応し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である熱交換素子を
示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例である熱交換素子の
構成要素である間隔板を示す斜視図である。
【図3】図3は図2の間隔板の構造を示す説明図であ
る。
【図4】図4は本発明の第一実施例である熱交換素子の
構成要素である仕切板を示す斜視図である。
【図5】図5は図4の仕切板の微細構造を示す説明図で
ある。
【図6】図6は本発明の第一実施例である熱交換素子の
仕切板の波形以外の微細構造の一例を示す説明図であ
る。
【図7】図7は本発明の第一実施例である熱交換素子の
端末処理部を示す要部拡大斜視図である。
【図8】図8は本発明の第一実施例である熱交換素子の
構成要素であるコルゲート板を示す部分斜視図である。
【図9】図9は本発明の第一実施例である熱交換素子の
構成要素である別のコルゲート板を示す部分斜視図であ
る。
【図10】図10は本発明の第一実施例である熱交換素
子の構成要素である更に別のコルゲート板を示す部分斜
視図である。
【図11】図11は本発明の第一実施例である熱交換素
子の機能を示す説明図である。
【図12】図12は本発明の第二実施例である熱交換素
子を示す斜視図である。
【図13】図13は本発明の第二実施例である熱交換素
子の構成要素である仕切板を示す斜視図である。
【図14】図14は図13の仕切板の微細構造を示す説
明図である。
【図15】図15は本発明の第三実施例である熱交換素
子を示す部分斜視図である。
【図16】図16は本発明の第四実施例である熱交換素
子を示す部分斜視図である。
【図17】図17は本発明の第五実施例である熱交換素
子を示す部分斜視図である。
【図18】図18は本発明の第六実施例である熱交換素
子を示す部分斜視図である。
【図19】図19は本発明の第七実施例である熱交換素
子を示す部分斜視図である。
【図20】図20は本発明の第八実施例である熱交換素
子を示す部分斜視図である。
【図21】図21は従来の熱交換素子を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,11 仕切板 2 間隔板 3 小孔 4,13 微細構造 5 コルゲート板 6 端面処理 12,12a,12b,12c リブ 14 作動流体通路 15 橋絡構造 16 尖頭形状部 17 小孔 18 樹脂突起

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、微細な小孔が全面に亘り多
    数分布する間隔板と、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  2. 【請求項2】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、微細な小孔が全面に亘り多
    数分布する多孔波板状の間隔板と、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された前記間隔板の波高よりも小
    さく、50分の1より大きい範囲の波高とした波状の微
    細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素子。
  3. 【請求項3】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、微細な小孔が全面に亘り多
    数分布する多孔波板状の間隔板と、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造部と、 前記間隔板の波方向に対して仕切板の波方向を平行に配
    したコルゲート板構造部とを具備することを特徴とする
    熱交換素子。
  4. 【請求項4】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、微細な小孔が全面に亘り多
    数分布する多孔波板状の間隔板と、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造部と、 前記間隔板の波方向に対して仕切板の波方向を所定の角
    度に配したコルゲート板構造部とを具備することを特徴
    とする熱交換素子。
  5. 【請求項5】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、微細な小孔が全面に亘り多
    数分布する多孔波板状の間隔板と、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造部と、 前記仕切板の各端面と間隔板の端縁とに、前記端面と間
    隔板との微小間隙及び間隔板の小孔を密閉すべく処理さ
    れた端面処理部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  6. 【請求項6】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、0.1mmから0.2mm
    の径またはこれに開口面積が同等の微細な小孔が全面に
    亘り多数分布する多孔波板状の間隔板と、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された略波状の微細構造部とを具
    備することを特徴とする熱交換素子。
  7. 【請求項7】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれた列状の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  8. 【請求項8】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、最外側部を他の部分よりも
    幅広とした列状の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  9. 【請求項9】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、各
    層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び湿
    度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を有
    する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、小口側端で連結された列状
    の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  10. 【請求項10】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、
    各層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び
    湿度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を
    有する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、小口側端が先細の尖頭形状
    を有する列状の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  11. 【請求項11】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、
    各層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び
    湿度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を
    有する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、相互の間隔/高さを3.0
    から10.0の範囲とした列状の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  12. 【請求項12】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、
    各層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び
    湿度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を
    有する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、前記仕切板の小孔に突起が
    嵌着して結合された列状の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
  13. 【請求項13】 所定の間隔で複数層に重ね合わされ、
    各層間を流動する一次気流と二次気流との間で温度及び
    湿度が同時且つ連続的に交換可能な伝熱性及び通湿性を
    有する複数枚の仕切板と、 前記各仕切板の間に前記一次気流と二次気流が交互に流
    動可能な状態で各々挟まれ、前記仕切板の両面に形成さ
    れ突合わせ状態で結合された列状の複数のリブと、 前記仕切板が平板態を損なわない襞板となるように、前
    記仕切板の全面に形成された波状または縮緬状または皺
    状の微細構造部とを具備することを特徴とする熱交換素
    子。
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JP2003090692A (ja) * 2001-09-13 2003-03-28 Teikoku Printing Inks Mfg Co Ltd 熱交換器
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