JPH075813Y2 - 指掛り部材収納鋏 - Google Patents

指掛り部材収納鋏

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JPH075813Y2
JPH075813Y2 JP1989037086U JP3708689U JPH075813Y2 JP H075813 Y2 JPH075813 Y2 JP H075813Y2 JP 1989037086 U JP1989037086 U JP 1989037086U JP 3708689 U JP3708689 U JP 3708689U JP H075813 Y2 JPH075813 Y2 JP H075813Y2
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JP
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cutting edge
scissors
finger
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finger hook
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JP1989037086U
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克彦 山田
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克彦 山田
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鋏に掛り、詳しくは指掛り部材をまっすぐに
引き伸ばすことができる指掛り部材収納鋏に関する。
(従来の技術) 従来の鋏は指を入れて鋏を操作する指掛り環が常時側方
に突出し、この側方に突出した指掛り環のために、鋏が
嵩ばるので、持ち運びや収納に不便であった。この欠点
を是正する鋏としては、特開昭62−281989号公報又は特
開昭63−63485号公報に記載された鋏があげられる。前
記特開昭63−63485号公報に記載された鋏(80)は、第1
4図に示すように、全体に棒状の形状であり、各鋏片(8
1)の基端部に指掛り環を形成する指掛り部材(82)が
直線状に引き伸ばされた状態で収納され、使用するとき
にだけそれを側方に引き出して使用するものである。
(考案が解決しようとする課題) 前述の鋏(80)は、使用時以外は、指掛り部材(82)を
鋏片(81)の基端部に収納し、使用時のみ指掛り部材
(82)を引き出して指掛り環を形成するということで鋏
(80)が嵩ばるといった問題を解決した。しかし、前述
の鋏(80)においては、使用する際に指掛り部材(82)
をいちいち引き出さなくてはならず、即に使用すること
ができないといった問題があった。
(課題を解決するための手段) 請求項1に記載の本考案は、上記問題点を解決するため
に 「鋏片(A)(B)の基端部(4)に、その長手方向に
沿って刃先側端部(51a)を摺接移動可能とした指掛り
部材(51)と、前記指掛り部材(51)を湾曲させ側方に
突出させて指掛り環を形成するため指掛り部材の前記刃
先側端部(51a)を反刃先側(51b)に引き寄せる引き寄
せ手段(44)とを設け、 さらに、刃先キャップ(6)と協働して刃先側端部(51
a)を前記引き寄せ手段(44)に抗して刃先側に係止保
持する係止手段を設けたことを特徴とする指掛り部材収
納鋏」 を提供するものである。
又、請求項2に記載の本考案は、前記請求項1に記載の
構成に加えて、「前記係止手段が刃先キャップによって
内方へ湾曲し、刃先側端部を刃先側に係止保持する指掛
り部材収納鋏」を提供するものである。
(考案の作用) 請求項1に記載の本考案の鋏は、使用時以外には一対の
鋏片が閉じられ、指掛り部材がまっすぐに引き伸ばされ
て、刃先キャップが第6図に示すように嵌められた状態
となっている。それで、収納、持ち運びに便利である。
使用時には、刃先キャップを外すと、指掛り部材の刃先
側端部を引き寄せ手段に抗して保持していた係止手段に
よる係止が外れ、刃先側端部が反刃先側に引き寄せられ
るので、指掛り部材は湾曲して側方に突出して指掛り環
を形成する。それで、即に鋏として使用することができ
る。
又、請求項2に記載の本考案の鋏は、刃先キャップが嵌
められているときには、係止手段が湾曲して指掛り部材
の刃先側端部を刃先側に簡単かつ確実に係止保持する。
(実施例) 以下に図面を参照して実施例を説明する。
第1図から第9図に実施例1を示す。
第1図に示すように、鋏(10)の両鋏片(A)(B)
は、両方向に開閉可能となるように軸(2)によって一
体に連結されている。両鋏片(A)(B)の先端部に設
けられた刃先(1)の両摺接面には、刃部(1a)(1b)
が設けられている。第2図に示すように、両鋏片(A)
(B)の基端部(4)外側面には長手方向に収納溝(4
7)が凹設され、そこから可撓性の合成樹脂等からなる
指掛り部材(51)が収納され、鋏(10)の使用時には外
方に突出するようになっている。
第3図及び第4図に示すように、各鋏片(A)(B)に
は、刃先(1)と基端部(4)の間に嵌め込み部(3)
が設けられ、両鋏片(A)(B)を閉じると円柱状とな
るようになっている。
第5図は、刃先キャップ(6)を示し、この刃先キャッ
プ(6)は、硬質プラスチック製で、第6図に示すよう
に刃先(1)を覆い、嵌め込み部(3)に嵌め込まれて
抜け止めされるようになっている。この状態において、
鋏(10)は、円柱状のシンプルな形状となる。
次に第7図及び第8図にそれぞれ基端部(4)において
指掛り部材(51)が突出した状態、及び収納された状態
を示す。指掛り部材(51)の刃先側端部(51a)は、収
納溝(47)の内方に凹設されたガイド(41)内を長手方
向に摺接移動し、かつ反刃先側端部(51b)方向に引き
寄せ手段としてのバネ(44)により引き寄せられる摺動
片(43)に軸着されている(第9図参照)。
前記反刃先側端部(51b)は、基端部(4)の反刃先側
に設けられた凹部(45)内を摺接移動する摺動軸(46)
に固定されている。前記摺動片(43)の刃先側には、鈎
状の係止突部(43a)が設けられている。
前記ガイド(41)の刃先側に対応する嵌め込み部(3)
には、弾性材料にて成型された係止手段としての係止片
(42)が設けられている。この係止片(42)は、刃先キ
ャップ(6)が嵌め込み部(3)に嵌められると、その
先端側が第8図に示すようにガイド(41)内に押し入れ
られ、前記係止突部(43a)を係止するようになってい
る。
さて、上記構成された鋏(10)の作用について説明す
る。まず、この鋏(10)は、不使用時即ち持ち運びやポ
ケットの中等への収納時において、第6図に示すように
刃先(1)に刃先キャップ(6)が嵌められ、指掛り部
材(51)が収納溝(47)内に収納された非常にコンパク
トで安全な状態となっている。このとき、第8図に示す
ように係止突部(43a)は、係止片(42)によって係止
されている。
この鋏(10)を使用する際には、刃先キャップ(6)を
嵌め込み部(3)から外す。すると、係止片(42)は、
自身の弾性により復帰し、係止突部(43a)の係止状態
を解除する。すると、摺動片(43)は、バネ(44)によ
り引っ張られてガイド(41)内を反刃先側へ移動し、こ
の摺動片(43)の移動に伴って、第7図に示すように指
掛り部材(51)が湾曲して鋏片(A)(B)の側方に突
出して、指掛り環が形成される。
つまり、本考案に掛る鋏(10)においては、刃先キャッ
プ(6)をはずすと自発的に指掛り環を形成するため、
いちいち指掛り部材(51)を手によって引き出すことを
しなくても第4図に示すように即に使用できる状態とな
るものである。
尚、この刃先キャップ(6)を外す際には、刃先キャッ
プ(6)が直接摺動片(43)を係止していないため、ス
ムーズに何のひっかかりもなく抜き取ることができる。
次に、この鋏(10)の使用後においては、指掛り部材
(51)を操作して、バネ(44)の引っ張り力に抗して、
摺動片(43)を刃先側へ移動させる。そして、指掛り部
材(51)が直線状に伸びて、収納溝(47)内に完全に収
納された状態で刃先キャップ(6)を嵌め込み部(3)
に嵌める。すると、刃先キャップ(6)によって係止片
(42)が内方に曲げられることにより、係止突部(43
a)は、再び係止片(42)によって係止されるため、指
掛り部材(51)が鋏片(A)(B)の側方に突出するこ
となく保持される。
尚、この刃先キャップ(6)を嵌める際にも、刃先キャ
ップ(6)をスムーズに嵌め込むことができる。
この実施例においては、摺動片(43)をバネ(44)によ
って反刃先側に移動させるようにして本考案を具体化し
ているが、摺動片(43)を予め湾曲形成した指掛り部材
(51)自身の弾性によって反刃先側に移動させるように
して本考案を具体化してもよい。
次に、可撓性の指掛り部材(51)のかわりにてこからな
る指掛り部材(51)を用いた実施例2を第10図に示す。
本実施例は指掛り部材(51)が可撓性を利用して湾曲す
ることによって指掛り環を形成するのではなく、二つの
互いに回転可能に連結されたてこ(52)を利用してその
ほぼ中央部で折れ曲ることによって指掛り環を形成する
ように変っただけでその他の構造及び機能は前記実施例
と同じである。
第11図に、刃先キャップ(6)の先端を鉛筆(61)とし
た実施例3を示す。このように本考案の鋏は他の事務用
品と組み合わせることも可能である。
第12図及び第13図に刃先キャップ(6)に留めピン(6
2)を付した実施例4を示す。留めピン(62)を付けて
全体として万年筆形状とすることにより、胸ポケットに
入れて持ち運ぶ際に外れ落ちることがなくなり、またデ
ザイン的にも非常に斬新な外観を呈し、鋏とは思われず
装飾用にもなる。
その他、本考案の趣旨である指掛り部材と、刃先キャッ
プと、指掛り部材の両端を近づける引き寄せ手段とを備
え、指掛り部材の引き延ばし状態を刃先キャップを外す
ことにより解除して、指掛り部材の指掛り環を形成する
鋏であれば、収納溝(47)を省略する等、どのような鋏
でも構わない。
即ち、この考案は、係止片(42)を省略して刃先キャッ
プ(6)によって直接摺動片(43)を刃先側に係止保持
する係止手段を設けて具体化してもよい。
(考案の効果) このように、請求項1に記載の本考案の指掛り部材収納
鋏は、刃先キャップをはずすと即に指掛り部材が側方に
突出して、指掛り環を形成し、鋏として使用できるとい
う優れた効果を奏する。しかも、不使用時には、指掛り
部材を引き伸ばして刃先キャップを嵌めれば、刃先はキ
ャップに覆われ、指掛り部材も基端部にまっすぐに収納
されているので持ち運びに便利である。
又、請求項2に記載の本考案の指掛り部材収納鋏は、刃
先キャップをスムーズに抜き取り、スムーズに嵌め込む
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の指掛り部材収納鋏の実施例1の刃先
キャップを外して両鋏片を開いた状態を示す正面図、第
2図は、実施例1の各鋏片の側面図、第3図は、実施例
1の刃先キャップを外し、両鋏片を閉じた状態を示す側
面図、第4図は、実施例1の刃先キャップを外し、両鋏
片を閉じた状態を示す正面図、第5図は、刃先キャップ
の正面図である。第6図は、実施例1の収納状態を示す
正面図、第7図は、実施例1の指掛り部材が側方に突出
した状態を示す基端部の要部拡大縦断面図、第8図は、
実施例1の指掛り部材が収納溝に収納された状態を示す
基端部の要部拡大縦断面図、第9図は、実施例1の指掛
り部材と摺動片の拡大斜視図である。第10図は、指掛り
部材がてこである実施例2のてこが側方に突出した状態
を示す要部拡大縦断面図である。第11図は、刃先キャッ
プが鉛筆である実施例3を示す正面図である。第12図
は、留めピンを刃先キャップに付し、全体を万年筆形状
とした実施例4を示す正面図、第13図は、実施例4の刃
先キャップを外した状態を示す正面図である。第14図
は、特開昭63−63485号公報記載の鋏の正面図である。 符号の説明 A、B…鋏片、1…刃先、3…嵌め込み部、4…基端
部、6…刃先キャップ、10…鋏、6…刃先キャップ、10
…鋏、41…主ガイド、42…係止手段としての係止片、43
…摺動片、44…引き寄せ手段としてのバネ、47…収納
溝、51…指掛り部材、51a…刃先側端部、61…鉛筆、62
…留めピン。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋏片の基端部に、その長手方向に沿って刃
    先側端部を摺接移動可能とした指掛り部材と、前記指掛
    り部材を湾曲させ側方に突出させて指掛り環を形成する
    ため指掛り部材の前記刃先側端部を反刃先側に引き寄せ
    る引き寄せ手段とを設け、 さらに、刃先キャップと協働して刃先側端部を前記引き
    寄せ手段に抗して刃先側に係止保持する係止手段を設け
    たことを特徴とする指係り部材収納鋏。
  2. 【請求項2】前記係止手段は、刃先キャップによって内
    方へ湾曲し、刃先側端部を刃先側に係止保持するもので
    ある請求項1に記載の指掛り部材収納鋏。
JP1989037086U 1989-03-29 1989-03-29 指掛り部材収納鋏 Expired - Lifetime JPH075813Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3152672U (ja) * 2009-05-29 2009-08-06 株式会社レイメイ藤井 ハサミ
JP5850456B2 (ja) * 2012-07-07 2016-02-03 典政 佐々木 ハサミ

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