JPH081692Y2 - スライド式化粧具 - Google Patents

スライド式化粧具

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JPH081692Y2
JPH081692Y2 JP7055390U JP7055390U JPH081692Y2 JP H081692 Y2 JPH081692 Y2 JP H081692Y2 JP 7055390 U JP7055390 U JP 7055390U JP 7055390 U JP7055390 U JP 7055390U JP H081692 Y2 JPH081692 Y2 JP H081692Y2
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locking
shoulder
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JP7055390U
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JPH0428813U (ja
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幸夫 篠原
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有限会社篠原商店
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は携帯用化粧具において、未使用時には化粧
具を把持部内へスライドさせて収納する構造の化粧具に
関するものである。
[従来の技術] 例えば刷毛部を把持部ケースよりスライドさせて出し
入れする形式の携帯用化粧ブラシは、刷毛部をケース内
に収納して小型化できるので携帯に便利であると共に、
他の化粧具とまとめて携行する際、刷毛に残存する化粧
料が近傍に置かれた物に付着したり飛散したりして周辺
を汚損することがないので携帯用としての効果を高めて
いる。また使用時にキャップを外すといった両手を使う
ような操作は必要なく、片手の指先のみで刷毛を把持部
より出し入れできることは、片手に化粧料容器を持ち他
方の手でブラシ操作を余儀なくされる例えば戸外などで
の化粧直しには欠かせない機能である。
携帯機能を満足させる要素は、軽便であること、片手
操作で化粧具が出し入れできること、収納ケースを兼ね
た筒状の把持部があること、また化粧具が係止された定
位置から簡単に移動しないようにすることである。
このため、従来の携帯用化粧ブラシは、例えば、刷毛
の根元部分に、常に外方へ付勢した押しボタンを設け、
これを刷毛と一体にスライドするように形成する一方、
これを案内する把持部の溝は端部において溝幅を拡張
し、付勢力によって外方に突出した押しボタンの拡幅部
を係止して刷毛を突出状態で固定するようにしている。
第4図にその代表的従来例を示す。
第4図の従来例は把持部40に刷毛43を収容するように
構成したもので、第4図(a)は平面図、第4図(b)
は第4図(a)のVIB−VIB線に沿った断面図、第4図
(c)は刷毛43を把持部40内に収納した状態を示す断面
図である。コイルばね49の付勢力に抗して押しボタン44
の頭頂を押し込みながら、頸部45を溝41内に誘導するこ
とによって第4図(c)に示すように、刷毛43を把持部
40内に収納し、この状態から逆に刷毛43が把持部40より
突出する方向に押しボタン44を押し進めていくと、刷毛
43が総て突出する溝41の端部において、コイルばね49の
付勢力で押しボタンのテーパ47が係止孔42へ自動的に嵌
入してその位置に係止する。
上記従来例の欠点は係止部がテーパーであるため、頸
部45は容易に溝41内に引き込まれ係止力が極めて弱いこ
とである。この係止力を強化するためコイルばね49を強
力にすると、組立てに際し、コイルばね49の反発力に抗
して押しボタン44を頭頂部まで十分孔の中へ押し込み、
把持部40の開口部の内径dを一旦潜らせてから係止孔42
より押しボタン44の頭部を突出させる作業があるため、
コイルばね49の強化はこの押し込み作業を極めて困難な
ものにする。
第5図の他の従来例はコイルばねの代りに構成材料の
弾性を利用したもので、片持梁状に弾性体を構成し、押
しボタンを一体成形して押しボタンを常に外方へ付勢し
ている。
第5図(a)は平面図、第5図(b)はそのVB−VB線
に沿った断面図、第5図(c)は第5図(b)のVC−VC
線に沿った断面図で、第4図と共通する機能の部分は同
一符号で示す。
この従来例の場合は第4図の従来例より幅wを短くす
ることができるが、長手方向に長くなる欠点がある。
また、係止孔52との係合のために押しボタン54の基部
に係止孔52に嵌入する拡径部56を設けて、強力な弾性力
を要せずに係止できるようにしている。しかしながら、
この従来例の場合も組立てに際し、押しボタン54の頭頂
部を、把持部50の開口から内径dを潜らるように押し込
んでいき挿通孔58より押しボタン54を突出させるので、
把持部の幅wと、弾性部分59を撓め得るストロークとの
寸法的な関係で、拡径部56に十分な係止段部が設けられ
ず、摩耗により経年的に係止力が減退する傾向を有して
いる。
[考案が解決しようとする課題] これら従来例に示したスライド式化粧具の構成では、
組立てに際して押しボタンの頭部を、把持部開口の内径
を潜らせるようにして押し込み、ケースの孔から押しボ
タンの頭部を突出させる作業が必ず伴っている。
このことは、押しボタンの頭部はケースの孔の径より
大きくなり得ないことを意味し、押しボタンの頭部を大
きくできないことが、組立作業の能率および使用時の操
作性を悪くしている。
また押しボタンが寸法的に制限を受けるため、十分に
係止力を保たせる構成に至らず、使用中に加わる力のみ
で簡単に化粧具が移動する事例も多い。
この係止力の弱さを補うために、弾性部材に強力な弾
性を付与することは、組立作業の能率を低下させるのみ
ならず、経年的な摩耗を増長するという別の欠点を招来
することになる。
本考案の目的は、組立作業が簡単でしかも押しボタン
頭部に十分な大きさと係止力が確保できるうえ耐久性を
有する小型で安価な携帯用スライド式化粧具を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために本考案に係るスライド式
化粧具は、軸方向移動によって筒状ケースから化粧具を
出し入れする操作部に、押しボタンとして機能する頭部
と、前記筒状ケース側壁の長手方向に設けた溝状長孔と
嵌合してスライド自在頸部と、この溝状長孔の端部を拡
幅した係止孔に嵌入可能な拡幅部と、前記押しボタンの
押し込み移動を案内する胴部と、この胴部より二股に延
在する可撓性脚部と、この脚部の外方に張り出した肩部
とを形成した。また、前記化粧具の取付基部には前記操
作部の可撓性脚部を挿入し得るとともに、前記操作部の
拡幅部および胴部を受容して案内する通路と、挿入され
た脚部の開脚を許容する空洞部と、開脚した挿入脚部の
前記肩部に当接して操作部の脱外を阻止する段部と、前
記二股の脚部先端より挾入して斜面が開脚方向に弾接す
る突部とを形成した。
[作用] このように構成されたものにおいては、組立てに際し
化粧具を取り付けた基部を筒状ケース内に挿入してその
案内通路を筒状ケースの係止孔に整合させておき、操作
部を脚部先端より前記案内通路内に挿入して脚部の肩部
が空洞部の段部を過ぎて開脚するまで押し込む。この場
合、常態では案内通路の径によりも幅広の二股脚部を強
制的に縮形して案内通路内に挿入し、脚部の肩部が空洞
部の段部を過ぎた際に脚部自身の弾性復帰力で脚部が開
脚するようにすることもできるし、また、操作部の押し
込みによって両脚部先端間が空洞部内の突起の両斜面に
よって押し拡げられ、これによって脚部の肩部を空洞部
の段部に係合させるようにすることもできる。
脚部は可撓性であるため、その両脚部先端が空洞部内
の突部の両斜面に接した後も操作部をさらに押し込むこ
とができ、操作部の拡幅部と筒状ケースの係止孔との係
合を解除して頸部の位置まで操作部を押し込むことがで
きる。この間、突部に対する両脚部の弾接力は、その分
力が操作部を外方に押し出す方向に作用するため、操作
部は断えず押し出される方向に付勢されることになる
が、脚部の肩部が空洞部の段部に係合するため操作部が
抜け出してしまうことはない。
このように本考案においては空洞部に設けられた突部
の斜面の作用で、脚部の保有する弾性力の分力が押しボ
タンを外方へ向けて押し出すが、この力は、脚部の肩部
が空洞部の段部に当接してこれより外部へ及ぶことはな
い。
この点が弾性力を把持部ケースに作用させて係止力に
利用している従来例と基本的に異なる本考案の特徴の一
つである。
また、操作部に設けた押しボタン頭部は、把持部の筒
状ケース内を潜らせる必要がないので、必要且つ十分な
大きさにすることができる。
更に、筒状ケース内に潜らせないことにより、操作部
は操作に関する寸法的制限を受けることがなく、係止用
の段の高さは十分確保できるので、係止のために弾性力
を強化する必要はなく、耐摩性や強度についての配慮は
不要となる。これにより、金属材料を使用しなくても合
成樹脂成型品で十分な耐久性が得られるので、軽量化し
て携帯性能が向上できる。
この操作部はまた、化粧具の出し入れ方向に対して、
第5図に示した従来例のように弾性体用のスペースを長
手方向に要しないので、把持部ケースは短くできこの点
でも携帯機能の向上に寄与する。
上記のように、押しボタン頭部は大きくできるから、
操作中に押し過ぎて頭部が没入してしまうこともなく操
作性は向上し、また係止孔に嵌入する操作部の拡幅部の
段差を十分とって係り具合を深くすることで確実な係止
が得られる。
[実施例] 以下図面に基づいて本考案の実施例を説明すると、第
1図乃至第3図において、10は把持部で収納ケースを兼
ねており、化粧具としての例えば刷毛13は結束具11に束
ねられて取付基部17に固定され、基部機構30と共にスラ
イドして把持部10の空所16に収容される。
第1図に示すように把持部10には溝状長孔12が設けら
れ、その端部には溝幅に段差をつけて拡張した係止孔1
4,15が穿孔されている。
第2図は第1図のII−II線に沿った断面を示したもの
で、基部機構30と操作部20との構造の詳細を示したもの
である。
20は操作部で押しボタンとして機能し、指の当りがよ
くデザイン的に満足できる形状寸法の頭部21を有し、以
下溝状長孔12の溝幅に嵌入する頸部22から連続する勾配
23を経て、係止孔14,15と嵌合するように拡張した拡幅
部24に至る。その下部には操作部ストローク用の案内胴
部25を設けて、これより角を立てて外方へ張り出させた
肩部26を含む脚部27を延在させ脚端部29は内側に丸めて
ある。
31は取付基部17に設けた操作部20の受容ケースで、操
作部の拡幅部24、胴部25および脚部27を、これらの移動
量を含めて受容し得る凹所37を形成する。
34は、係止孔14に対応する輪郭の開口を有し、その延
長がそのまま拡幅部24の移動分を案内する受容通路であ
り、胴部25を受容する案内通路35と通じている。脚部27
を収納する凹所37の空洞内壁と案内通路35との交差部に
よって形成される鋭利な方形段部36には挿入された操作
部の肩部26が着座する。従って、脚部27の開脚空間28
は、脚部27が強制的に縮形されて案内通路35内に挿通さ
れる時、その変形量を十分許容し得るものでなければな
らない。
39は凹所37の内壁より突出する二等辺三角形状の突部
で、その等辺斜面が脚部27の二股の間に挾入して、脚端
部29と開脚方向に弾接する。このため脚部27の保有する
弾性力は、斜面と協働して、操作部20即ち押しボタンを
外方へ向けて付勢する分力を派生する。
これらを組立てるには、第2図に示すように、刷毛13
を外に向けて基部17より把持部10内に嵌入して、係止孔
14の位置に受容通路34を整合させる。
次に、前記操作部20を脚端部29より案内溝34の中へ挿
入し、強制的に一挙に押し込むと脚端部29と二等辺三角
形状突部39の斜面とが弾接すると共に肩部26と段部36が
咬合する。即ち一方向からの一挙動で組立は完了する。
これにより脚部27は斜面によって開脚方向に付勢され
るため、前記操作部20は常に外向きに付勢されているこ
とになるが、圧接し合っているのは従来例のように把持
部の溝端と押しボタンの基部のような相対移動する部材
間ではなく、基部機構30内部の肩部26と段部36との間で
あり、応力が係止を目的として外部部材に作用すること
はない。
このようにして第2図に示すように操作部20が外向き
に付勢され、拡幅部24の部分が拡幅された係止孔14に嵌
合した状態では、突出した刷毛13が外力によって把持部
10内へ移動することはない。
刷毛13を把持部10内へ収納するには、押しボタンの頭
部21を、前記弾性付勢力に抗して押し込みつつ頸部22を
溝状長孔12内へ誘導するように第2図の矢印Aの方向に
引いて空所16内へ操作部20を移動する。操作部20が二点
鎖線で示した位置に至ると、拡幅部24は脚部27の弾力に
よって溝状長孔12の他端に設けた係止孔15内へ自動的に
押し上げられて嵌入し、係止状態となるので、刷毛13は
把持部10内へ収納保持される。
使用時には、押しボタン頭部21を弾性付勢力に抗して
押し込み、拡幅部24を係止孔15から離脱させ、頸部22を
溝状長孔12内に誘導して第2図の状態に戻す。2つの係
止孔14,15の位置は本実施例と逆でもよい。
また本実施例においては2つの係止孔14,15を設けて
いるが、組立に使用しない側の係止孔15を省略して溝状
長孔端部では摩擦力により化粧具の位置を固定するよう
にしてもよい。
本実施例の説明に関し化粧具としてブラシを例示に使
用したが、本考案の要旨はこれに限定されるものではな
く、口紅、アイブロウ、その他の化粧品にも適用でき
る。
[考案の効果] 本考案によるスライド式化粧具は、以上のような構成
によるものであるから、組立作業は把持部の外方から操
作部を挿入するだけの極めて簡単容易なもので、組立て
の自動化も容易となる。
また組立て用に他の加工を施すことなく押しボタン頭
部を必要に応じて十分大きくできるので、操作中に押し
込み過ぎて頭部が把持部の中に没入することはなく、操
作性も向上する上デザインも自由に行える。
更に係止用の拡幅部の係わり具合を十分深く確保でき
ることによって、化粧中に化粧具が引込んでしまった
り、収納中の化粧品がひとりでに出てくる惧れは全くな
くなり、係止力としての弾性付勢力を常時作用させるこ
ともないので耐久性が向上する。
このように構成された操作部の構造は化粧具の移動方
向に対する長さが短くできるので、化粧具部分が可成り
のスペースを要するものでも、携帯用として重要な機能
である小型軽量化は容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるスライド式化粧具の実施例の平面
図、第2図は第1図のII−II線に沿った断面図、第3図
は同実施例の分解斜視図、第4図(a)は第1の従来例
の平面図、第4図(b)は第4図(a)のVIB−VIB線に
沿った断面図、第4図(c)は第1の従来例において化
粧具を把持部内へ収納した状態を示す断面図、第5図
(a)は第2の従来例の平面図、第5図(b)は第5図
(a)のVB−VB線に沿った断面図、第5図(c)は第5
図(b)のVC−VC線に沿った断面図である。 10…把持部、12…溝状長孔、13…刷毛 14,15…係止孔、20…操作部 21…頭部、22…頸部、24…拡幅部 26…肩部、27…脚部、36…段部 39…突部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部の軸方向移動によって化粧具を筒状
    ケースに出し入れするスライド式化粧具において、前記
    操作部に、押しボタンとして機能する頭部と、前記筒状
    ケース側壁の長手方向に設けた溝状長孔と嵌合してスラ
    イド自在な頸部と、前記溝状長孔の端部を拡幅した係止
    孔に嵌入可能な拡幅部と、前記押しボタンの押し込み移
    動を案内する胴部と、この胴部より二股に延在する可撓
    性脚部と、この脚部の外方に張り出した肩部とを形成す
    る一方、前記化粧具の取付基部には、前記操作部の可撓
    性脚部を挿入し得るとともに前記操作部の拡幅部および
    胴部を受容して案内する通路と、挿入された脚部の開脚
    を許容する空洞部と、開脚した挿入脚部の前記肩部に当
    接して操作部の脱外を阻止する段部と、前記二股の脚部
    先端より挾入して斜面が開脚方向に弾接する突部とを形
    成したことを特徴とするスライド式化粧具。
JP7055390U 1990-07-02 1990-07-02 スライド式化粧具 Expired - Lifetime JPH081692Y2 (ja)

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JP7055390U JPH081692Y2 (ja) 1990-07-02 1990-07-02 スライド式化粧具

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JPH0428813U JPH0428813U (ja) 1992-03-09
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