JPH0757732B2 - 乾燥酵母粒剤の製法 - Google Patents

乾燥酵母粒剤の製法

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JPH0757732B2
JPH0757732B2 JP3291942A JP29194291A JPH0757732B2 JP H0757732 B2 JPH0757732 B2 JP H0757732B2 JP 3291942 A JP3291942 A JP 3291942A JP 29194291 A JP29194291 A JP 29194291A JP H0757732 B2 JPH0757732 B2 JP H0757732B2
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JP
Japan
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yeast
granulation
granules
dry
dry yeast
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JP3291942A
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静男 斉藤
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Asahi Breweries Ltd
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Asahi Breweries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥酵母粒剤の製法に
関し、更に詳しくは、酵母懸濁液を加熱回転ドラムによ
って乾燥後、適当な篩機の組合せにより乾燥・造粒をす
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾燥酵母は、医薬品としては、局方乾燥
酵母として単独で、あるいは種々の医薬品と混合された
形で、胃腸薬の薬効成分として広く用いられている。ま
た、現代の健康食品ブームの中にあって、栄養補給の目
的や、さらには健康を維持増進させるさまざまな作用が
期待されることから食品としても良く利用されている。
【0003】しかし、従来の乾燥酵母は、医薬品、原料
医薬品または食品として使用する場合、その製造方法に
起因する種々の欠点があった。例えば従来の乾燥酵母は
粒径が180 μm 以下と微細であるために、吸湿性があ
る、飛散性がある、流動性が悪いなど、保存性や取り扱
い上の欠点に加えて、これらの性質のために服用または
摂取しにくいという難点が見られた。
【0004】従って、乾燥酵母の粒剤を製造する方法も
検討され、いくつかの造粒法、例えば湿式造粒法、乾式
造粒法、噴霧造粒法、攪拌造粒法などで、細粒剤、顆粒
剤が得られているが、いずれの方法も、バインダーとし
て何らかの添加物を添加して造粒したものである。一般
的な粒剤の製造法としては、他に転動造粒法、圧縮造粒
法、押し出し造粒法、流動層造粒法、混合造粒法、解砕
造粒法、フレーク造粒法および噴霧乾燥造粒法などがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの製造法のう
ち、噴霧乾燥造粒法はその方法の特殊性から、利用が限
られたものである。そこで本発明者は、他の造粒法につ
いても種々検討してきた。しかしながら、得られた製品
についてその粉体特性は未だ充分ではない。一方、流動
層造粒法は、粉体特性が優れた乾燥酵母粒剤を製造する
方法として好ましいことを、同時出願の粒剤の製造法に
おいて既に見出している。
【0006】但し、これらの方法は、噴霧乾燥造粒法を
除いて、すべて乾燥酵母を製造後、改めて造粒工程に入
るものである。この乾燥酵母は、醸造工程中で増殖させ
た酵母を適当な方法で乾燥することによって製造され
る。この場合、原料の酵母水懸濁液を乾燥工程を経由し
て造粒工程に送るため、工程数が多くなりコストが高く
なる。
【0007】従って本発明は、工程数が少なくコストが
低く、従来の微細な乾燥酵母の持つ吸湿性、飛散性、あ
まり良くない流動性等の欠点を解消し、さらには服用ま
たは摂取しやすい粒剤を、バインダーとしての添加剤を
全く添加せずに製造することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾物換算酵母
濃度10%以上の酵母懸濁液を、加熱した1本または2本
の回転ドラム間に流すことによって、濃縮・乾燥・造粒
を行い、安息角45°以下の造粒物を得ることを特徴とす
る薬食用乾燥酵母粒剤の製造法である。さらに詳しく
は、本発明は乾物換算酵母濃度10%以上の酵母懸濁液
を、研磨を施した1本または平行に近接する2本の回転
ドラムを適当な熱媒体にて加熱し、研磨面に酵母懸濁液
の被膜をつけた後、水分を蒸発乾燥させて乾燥物とな
し、その後直ちに破砕して乾燥酵母粒剤を得ることを特
徴とする製造法である。
【0009】本発明を2本の回転ドラムを用いる手法に
より説明すると、例えば図1に示したように、2本の加
熱ドラム1、2において、A、B間で加熱され、B、C
間で酵母水懸濁液3の蒸発および濃縮が行われる。C点
通過時には、乾燥物の厚みが定まり、この時点から乾燥
が始まる。2本のロールは、A、B間で適当な温度、例
えば 140〜180 ℃に加熱される。加熱はヒーター等を用
い、あるいは水蒸気や熱風等を供給して、ロールを直接
的にあるいは間接的に加熱して行われる。温度が高すぎ
ると原料が変質しやすく、また、温度が低すぎると充分
な濃縮が行われないので、懸濁液の濃度や供給速度等を
勘案して加熱温度を定めることが好ましい。懸濁液の濃
度は、乾物換算酵母濃度10%以上である。10%以下では
水分量が多く乾燥に時間がかかり、生産効率が著しく低
下するので好ましくない。懸濁液のpHは5〜8が好ま
しい、この範囲以外では成分に変化をきたす恐れがある
ので好ましくない。また、懸濁液の供給速度は、ロール
の円柱の長さあるいはロールの表面積等、ロールの条件
に応じて設定することが望ましい。
【0010】C点を通過した後に水分が蒸発した乾燥物
は、切削機等を用いて人為的にドラムから剥がされる。
この乾燥物は通常の篩振盪器等によって容易に破砕する
ことができ、これによって、粒径 500μm 以下の粒子が
占める割合を95%以上にすると共に、水分が8%以下の
造粒物を得ることが容易である。薬食用乾燥酵母粒剤と
して用いるために造粒物の安息角は45°以下である。45
°を超えると流動性が悪くなるので好ましくない。
【0011】
【発明の効果】本方法によれば、発酵を終了した酵母の
懸濁液をそのまま、あるいは洗浄後、そのまま使用する
ことが出来、添加物等を使用しなくとも、簡単な工程
で、純粋に乾燥酵母のみからなる製品を得ることができ
る。従って、局方乾燥酵母として医薬品に、また食品と
しても、衛生上、全く安心して使用できる粒剤が得られ
る。また、本乾燥酵母粒剤は、薬用に用いる場合、他剤
と均一に混合しやすく、各種の剤形に加工する際、医薬
品の有効成分の摂取単位量に定量性を高めることができ
る。さらに、本粒剤は、カプセルやさまざまな包装形態
にも充填しやすく、容器に付着なく容易に取り出すこと
もできる。
【0012】本発明によって得られた乾燥酵母粒剤は、
乾燥酵母のみからなる粒剤であるので、薬食用として広
く用いることができ、また、服用感または摂取感が良好
なものである。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を示す。 実施例1 2本組の加熱回転ドラム(直径1500mm、長さ3500mm、カ
ツラギ工業製、商品名ドラムドライヤー 150型)を用い
て、酵母乾物換算濃度15%の酵母水懸濁液(pH6)を
供給した。加熱温度は 164℃、供給速度は 2.5m3/hour
であった。ドラム表面から剥離した乾燥酵母の乾燥物を
音波式の篩振盪器(筒井理化学器械製、商品名音波式ハ
ンドシフター)によって分級して得られた粒剤の水分量
は 5.5%であった。平均粒径は 300μm であり、粒径 5
00μm 以下の粒子は93%、そのうち75μm 以上の粒子は
84%であった。安息角は41°であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による2本の回転ドラムを用いた
説明図である。
【符号の説明】
1 加熱ドラム 2 加熱ドラム 3 酵母水懸濁液 4 切削機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾物換算酵母濃度10%以上の酵母懸濁液
    を、加熱した1本または2本の回転ドラム間に流すこと
    によって、濃縮・乾燥・造粒を行い、安息角45°以下の
    粒剤を得ることを特徴とする薬食用乾燥酵母粒剤の製造
    法。
JP3291942A 1991-10-14 1991-10-14 乾燥酵母粒剤の製法 Expired - Lifetime JPH0757732B2 (ja)

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JP3291942A JPH0757732B2 (ja) 1991-10-14 1991-10-14 乾燥酵母粒剤の製法

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Publication Number Publication Date
JPH0597687A JPH0597687A (ja) 1993-04-20
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ID=17775456

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