JPH0757567A - Cvケーブルの製造方法 - Google Patents

Cvケーブルの製造方法

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Publication number
JPH0757567A
JPH0757567A JP5198650A JP19865093A JPH0757567A JP H0757567 A JPH0757567 A JP H0757567A JP 5198650 A JP5198650 A JP 5198650A JP 19865093 A JP19865093 A JP 19865093A JP H0757567 A JPH0757567 A JP H0757567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
polyethylene layer
cable core
methane gas
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5198650A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Takahashi
享 高橋
Shiro Nakayama
四郎 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP5198650A priority Critical patent/JPH0757567A/ja
Publication of JPH0757567A publication Critical patent/JPH0757567A/ja
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メタンガス除去処理に要する時間を短縮する
ことが可能なCVケーブルの製造方法の提供。 【構成】 シースで被覆する前のケーブルコア23を加
熱しながら超音波振動を印加する。 【効果】 メタンガス除去処理中の加熱装置やケーブル
コア等の管理が容易となるとともにCVケーブルの製造
効率が向上し、さらにCVケーブルの製造コストを低減
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCVケーブルの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にCVケーブルは電力ケーブルとし
て広く用いられている。このCVケーブルは、導体と架
橋ポリエチレン層からなるケーブルコアと、最外層の塩
化ビニル等からなるシースから概略構成されている。最
近、この種のCVケーブルは超高電圧ケーブルへの適用
も進み275〜500kVCVケーブルも実用化されて
おり、CVケーブルの超高電圧化に伴って、架橋ポリエ
チレン層の層厚も増大させている。
【0003】ところで、この種のCVケーブルの製造に
おいては、架橋ポリエチレンの架橋が、通常、ジクミル
パーオキサイドを架橋剤として用いる有機過酸化物架橋
であり、この際、架橋剤の分解残査としてメタンガスが
発生し、このメタンガスが架橋ポリエチレン層中に残留
してしまう。このようなメタンガスが架橋ポリエチレン
層中に残留していると、得られる製品にシース膨れ等の
トラブルが生じる原因となり、特に架橋ポリエチレン層
厚が厚い超高電圧CVケーブルでは顕著であった。その
ため、架橋ポリエチレン層厚が厚いCVケーブルでは、
ケーブルコアを押出した後、シースで被覆する前のケー
ブルコアを加熱することによって架橋ポリエチレン層中
に残留しているメタンガスを除去していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CVケ
ーブルの超高電圧化に伴い架橋ポリエチレン層の厚さが
増大すると、メタンガス除去処理に要する時間も非常に
長くなってしまうという問題があった。これは、メタン
ガスの拡散時間(t)は、下記数式(I)
【0005】t ∝ L2/D ・・・(I) (式中、tはメタンガスの拡散時間、Lは架橋ポリエチ
レン層の厚さ、Dは拡散係数を表す。)
【0006】に示すように、架橋ポリエチレン層の厚さ
(L)の二乗に比例して増大するためであり、例えば、
架橋ポリエチレン層厚27mmのCVケーブルでは、メ
タンガス除去処理に要する時間が加熱温度50〜60℃
で約一ヶ月必要であった。このようにメタンガス除去処
理に長時間要すると、その間の加熱装置やケーブルコア
等の管理が煩雑であることやCVケーブルの製造効率が
悪いという問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、メタンガス除去処理に要する時間を短縮することが
可能なCVケーブルの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、シースで
被覆する前のケーブルコアを加熱しながら超音波振動を
印加する方法で解決される。
【0009】
【作用】本発明のCVケーブルの製造方法にあっては、
シースで被覆する前のケーブルコアを加熱しながら超音
波振動を印加することにより、架橋ポリエチレン層が超
音波振動により振動し、この架橋ポリエチレン層中に残
留しているメタンガスが架橋ポリエチレン層中から放出
されるのが促進される。
【0010】以下、本発明のCVケーブルの製造方法の
一例を説明する。図1は本発明のCVケーブルの製造方
法の一例を説明するための図であり、図1中符号10
は、このCVケーブルの製造方法に好適に用いられる脱
ガス処理装置である。この脱ガス処理装置10は、シー
スで被覆する前のケーブルコアを収容するための槽11
と、この槽11に収容されたケーブルコアに超音波振動
を印加するための超音波発振器15から概略構成されて
いる。また、上記槽11内にはケーブルコアを乗せるた
めのコア受16が設けられており、このコア受16の形
状は、このコア受16に乗せられるケーブルコアの横断
面形状が円状である場合、ケーブルコアを乗せ易いよう
に横断面形状がU字状になっている。また、コア受16
には、多数の孔16a・・・が形成されている。このよう
な孔16a・・・をコア受16に形成するのは、ケーブル
コアの架橋ポリエチレン層のコア受16に当接している
側からもメタンガスを放出できるようにするためであ
る。
【0011】このような脱ガス処理装置10を用いて、
CVケーブルを製造するには、以下の工程による。ま
ず、押出成形法などの通常の方法により導体21上に架
橋ポリエチレン層22が形成されたケーブルコア23を
作製する。一方、脱ガス処理装置10を加熱室に設置す
る。ついで、シースで被覆する前のケーブルコア23を
槽11内のコア受16a上に乗せる。そして、加熱室内
の雰囲気温度を50〜60℃程度にするとともに超音波
発振器15を作動させ、ケーブルコア23を加熱しなが
ら超音波振動を印加する。ここでケーブルコア23に印
加する超音波振動の周波数や音波強度は、ケーブルコア
23の構造や、架橋ポリエチレン層22の層厚によって
適宜選択される。このようにすると、架橋ポリエチレン
層22中に残留しているメタンガスを架橋ポリエチレン
層22中から除去することができる。ついで、架橋ポリ
エチレン層22中からメタンガスが除去されたケーブル
コア23を槽11内より取り出した後、このケーブルコ
ア23上を最外層となるシースで被覆する。
【0012】このCVケーブルの製造方法では、シース
で被覆する前のケーブルコア23を加熱しながら超音波
振動を印加したことにより、架橋ポリエチレン層22が
超音波振動により振動し、この架橋ポリエチレン層22
中に残留しているメタンガスが架橋ポリエチレン層22
中から放出されるのが促進されるため、従来の加熱のみ
のCVケーブルの製法に比べて、メタンガス除去処理に
要する時間を大幅に短縮することができる。従って、メ
タンガス除去処理中の加熱室やケーブルコア等の管理が
容易となるとともにCVケーブルの製造効率が向上し、
さらにCVケーブルの製造コストを低減できるという利
点がある。
【0013】
【実施例】
(実施例)まず、図1に示したもの同様の275kVC
Vケーブル用のケーブルコア23を押出成形法により作
製した。このケーブルコア23の導体21の断面積は1
000mm2であり、架橋ポリエチレン層22の層厚は
27mmであった。作製直後のケーブルコア23の架橋
ポリエチレン層22中のメタンガス量はガス換算体積で
0.7cc/架橋ポリエチレン層1ccであった。一
方、図1に示したものと同様の脱ガス処理装置10を用
意し、加熱室に設置した。ついで、シースで被覆する前
のケーブルコア23を槽11内のコア受16a上に乗せ
た。ついで、加熱室内の雰囲気温度を55℃にするとと
もに超音波発振器15を作動させ、ケーブルコア23を
加熱しながら超音波振動を印加した。ここでの超音波振
動の周波数は50kHzであり、音波強度は150db
であった。そして、架橋ポリエチレン層22中のメタン
ガス量がガス換算体積で0.05cc/架橋ポリエチレ
ン層1cc以下になるまでのメタンガス除去処理に要す
る日数を測定した。その結果を下記表1に示す。
【0014】(比較例)上記実施例と同様にしてケーブ
ルコアを作製し、ついでシースで被覆する前のケーブル
コアをドラムに巻取ったまま雰囲気温度55℃の加熱室
内に放置した。作製直後のケーブルコアの架橋ポリエチ
レン層中のメタンガス量はガス換算体積で0.7cc/
架橋ポリエチレン層1ccであった。そして、架橋ポリ
エチレン層中のメタンガス量がガス換算体積で0.05
cc/架橋ポリエチレン層1cc以下になるまでのメタ
ンガス除去処理に要する日数を測定した。その結果を下
記表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】上記表1に示した結果から明かなように加
熱および超音波振動を印加した実施例のCVケーブルの
製造方法は、加熱のみの比較例のCVケーブルの製造方
法に比べてメタンガス除去に要する日数が1/3以下で
あり、メタンガス除去処理に要する時間が大幅に短縮さ
れていることが分る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明のCVケーブ
ルの製造方法は、シースで被覆する前のケーブルコアを
加熱しながら超音波振動を印加したことにより、架橋ポ
リエチレン層が超音波振動により振動し、この架橋ポリ
エチレン層中に残留しているメタンガスが架橋ポリエチ
レン層中から放出されるのが促進されるため、従来の加
熱のみのCVケーブルの製造方法に比べて、メタンガス
除去処理に要する時間を大幅に短縮することができる。
従って、メタンガス除去処理中の加熱装置やケーブルコ
ア等の管理が容易となるとともにCVケーブルの製造効
率が向上し、さらにCVケーブルの製造コストを低減で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のCVケーブルの製造方法の例を説明
するための図である。
【符号の説明】
15・・・超音波発振器、21・・・導体、22・・・架橋ポリ
エチレン層、23・・・ケーブルコア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に架橋ポリエチレン層からなる絶
    縁体を形成してケーブルコアとし、ついで該ケーブルコ
    ア上を最外層となるシースで被覆するCVケーブルの製
    造方法において、シースで被覆する前のケーブルコアを
    加熱しながら超音波振動を印加することを特徴とするC
    Vケーブルの製造方法。
JP5198650A 1993-08-10 1993-08-10 Cvケーブルの製造方法 Pending JPH0757567A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1126654C (zh) * 1999-09-09 2003-11-05 四川大学 改善线性低密度聚乙烯高密度聚乙烯聚苯乙烯加工性能的方法及装置
CN102254635A (zh) * 2011-07-08 2011-11-23 江苏亨通高压电缆有限公司 一种托盘去气室
CN110931172A (zh) * 2019-12-24 2020-03-27 中天科技海缆有限公司 除气装置及其除气方法

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