JPH08186099A - レジストのアッシング方法 - Google Patents

レジストのアッシング方法

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JPH08186099A
JPH08186099A JP6340093A JP34009394A JPH08186099A JP H08186099 A JPH08186099 A JP H08186099A JP 6340093 A JP6340093 A JP 6340093A JP 34009394 A JP34009394 A JP 34009394A JP H08186099 A JPH08186099 A JP H08186099A
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resist
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ashing
mixed gas
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Masaru Kajitani
優 梶谷
Tetsushi Yabuta
哲史 薮田
Katsuhiro Kawai
勝博 川合
Masaya Okamoto
昌也 岡本
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Sharp Corp
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/42Stripping or agents therefor
    • G03F7/427Stripping or agents therefor using plasma means only

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジストのアッシング速度を向上させる。 【構成】 平行平板電極式のプラズマエッチング装置
を、SF6ガスの濃度を5〜15容量%としたSF6ガス
とO2ガスとの混合ガス雰囲気内で用いる。炭化水素ポ
リマー系のレジストが塗布された被処理基板8が下部電
極3上に設置される。互いに平行に設置された上部電極
2と下部電極3とに高周波電力を印加し、反応容器1内
で混合ガスのプラズマを発生させる。レジストとプラズ
マの活性イオンとに化学反応を生じさせる。これによっ
てレジストを気化させ除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスや電子
デバイスなどの製造に用いられるレジストのアッシング
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造工程においては、膜の形
成および加工が複数回繰返される。まず、基板上にスパ
ッタリング法、プラズマCVD(Chemical Vapor Depos
ition)法などを用いて絶縁体膜、半導体膜、導電体膜
などが成膜される。これらの膜にフォトレジストを塗布
し、配線パターンなどを写したマスクを重ねて露光す
る。次いでフォトレジストを現像して、エッチングマス
クを形成する。次いでエッチングマスクで覆われていな
い部分をドライエッチング法などで除去し、配線パター
ンを形成する。最後にフォトレジストを除去して膜の加
工が完成する。このような、膜の形成および加工を数回
繰返して、半導体素子が形成される。
【0003】従来、フォトレジストの除去には、湿式方
法が用いられている。湿式方法は、フォトレジストを剥
離させるための剥離液にフォトレジストによるエッチン
グマスクが形成された被処理基板を浸漬させ、この被処
理基板に振動を与えるなどしてフォトレジストを剥離さ
せ除去する方法である。複数の剥離液槽を通過した基板
は、リンス槽、純水洗槽、イソプロピルアルコール蒸気
乾燥槽などを通過して洗浄される。また洗浄度を上げる
ために剥離液槽、リンス槽、純水洗槽などの各槽は、そ
れぞれたとえば2〜3槽の複数槽になっている。また、
槽によっては基板を揺動させたり超音波を印加するなど
の処理が行われる。このように湿式方法では、剥離工程
の他に長い洗浄工程を必要とするという問題がある。
【0004】多くの基板を処理した前記溶液中には、剥
離したフォトレジストなどの不溶物が蓄積されている。
また基板などに付着していた不純物によって、前記溶液
が汚染されることがある。このため、一定枚数たとえば
数百枚の被処理基板の処理が終了するたびに、前記槽内
の溶液を交換する必要がある。剥離液槽、リンス槽など
の溶液には、主成分としてジメチルスルフォキシド、ジ
メチルフォルムアミド、イソプロピルアミンなどの有害
物質が含まれる。このため、これらの溶液を廃棄する場
合には、無害化するための化学的処理を必要とする。こ
のように、湿式方法には溶液の廃棄に手間がかかる上
に、処理すべき溶液の量も多いという問題がある。また
装置の設置面積も広く必要とする。
【0005】溶液を用いないフォトレジストの除去方法
である乾式方法には、たとえばアッシング法がある。ア
ッシング法は、エッチング工程で用いられるプラズマエ
ッチング法を酸素雰囲気内で用い、酸素プラズマによっ
てフォトレジストをアッシングして除去する方法であ
る。プラズマエッチング法では、一対の電極間に介在さ
れる容器内に、被処理基板やエッチングガスを封入す
る。前記電極に高周波電力を印加して、前記容器内にエ
ッチングガスのプラズマを発生させる。このプラズマ中
の活性イオンなどと基板表面の物質とを反応させて、フ
ォトレジストを気化させることによって、フォトレジス
トを除去する。酸素プラズマを用いる本方法は、S.M.Ir
vingによって開発され、「Solid State Technology vo
l.14,(June,1971)47」で発表されている。
【0006】このような乾式方法では、洗浄工程を必要
としない。またアッシングされたフォトレジストは気化
しているので、容器内のガスを排気する排気管などに設
けられる簡単な除害装置で、気化したフォトレジストな
ど反応生成物を取除くだけでよい。これら反応生成物
は、除害装置に設けられた容器内に貯留される。
【0007】除去した反応生成物を廃棄する際には、無
害化するための化学的処理を必要とするけれども、溶液
を含めて処理する必要のある湿式方法と比較して、処理
すべき物質は少ない。また生成物の廃棄を行う際には、
湿式方法では、複数ある前記各槽の溶液を除去し、新し
い溶液を槽内に注入する必要があったけれども、乾式方
法では、除害装置に設けられた反応生成物貯留用の容器
を交換すれば良い。このように乾式方法では、反応生成
物の廃棄を簡単に行うことができる。
【0008】フォトレジストのアッシング方法の他の従
来技術として、特開平1−112733が挙げられる。
本技術では、ダウンフロー方式のプラズマエッチング装
置を、酸素、窒素およびCF4の混合ガス雰囲気中で用
いている。これによって、基板を加熱する必要がなく、
酸素に窒素またはCF4を単独で添加したガスを用いた
場合よりも、アッシングに要する時間を短くすることが
できる。
【0009】さらに他の従来技術として、特開平2−1
02528が挙げられる。本技術では、平行平板電極方
式のプラズマエッチング装置を、酸素、オゾン、および
フッ化炭素の混合ガス雰囲気中で用いている。これによ
って、半導体素子製造工程において、イオン注入処理を
行ったために変質したフォトレジストを、低出力の高周
波電力でかつ速いアッシング速度で除去することができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】半導体製造工程におい
ては、前述したように、膜の形成および加工を複数回繰
返す。したがって、フォトレジストの除去工程も複数回
行われることになる。半導体製造工程を迅速に進めるた
めにも、アッシング工程に要する時間を短縮する必要が
ある。
【0011】現行の技術において主流となっている、酸
素ガス雰囲気中で行われるアッシング法では、アッシン
グ速度、すなわちフォトレジストを除去する速度が遅
い。したがってアッシング時間が長くなるため、製造ス
ループットが低い。このため製造工程においては、短時
間で多くの基板を処理するために、多くのアッシング装
置を必要とする。
【0012】アッシング速度を上げる方法としては、電
極に印加する高周波電力を大きくする方法があるけれど
も、電力増加に伴って、反応容器中のプラズマ内に高エ
ネルギーの荷電粒子が増加する。この荷電粒子によっ
て、フォトレジスト以外の部分がエッチングされるなど
して、被処理基板表面層が損傷することがある。またア
ッシング速度を上げる他の方法として、被処理基板の温
度を高くする方法があるけれども、酸素雰囲気中で基板
温度を高くすれば、被処理基板表面が酸化されやすい状
態になる。これによって、被処理基板表面層が酸化さ
れ、半導体の電気特性が変化してしまうなどの問題があ
る。
【0013】本発明の目的は、アッシング速度を速くす
ることができるレジストのアッシング方法を提供するこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、レジストが塗
布された被処理基板を、SF6ガスとO2ガスとを含み、
SF6ガスの濃度が5〜15容量%に選ばれた混合ガス
雰囲気中に設置し、前記混合ガスのプラズマを発生させ
てレジストをアッシングすることを特徴とするレジスト
のアッシング方法である。 また本発明の前記レジストは、炭化水素のポリマー系材
料に選ばれることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に従えば、レジストが塗布された被処理
基板は、SF6ガスとO2ガスとの混合ガス雰囲気中内に
設置される。前記混合ガスに高周波電界をかけて発生さ
せた混合ガスのプラズマ中の活性成分と、レジストとが
化学反応を起こすことによって、レジストがアッシング
される。前記混合ガスは、SF6ガス濃度が5〜15容
量%となるように調整される。
【0016】また本発明に従えば、本方法でアッシング
されるレジストの材料は、炭化水素のポリマー系である
ことが好ましい。
【0017】以上のような方法によって、酸素ガス単独
のプラズマを用いてレジストをアッシングする場合より
も、アッシング速度を速くすることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明が適用される平行平板電極方
式のプラズマエッチング装置の断面模式図である。反応
容器1内部には、一対の平板電極である上部電極2およ
び下部電極3が互いに平行に設置されている。反応容器
1および電極2,3は絶縁されている。上部電極2には
高周波電源4が接続され、下部電極3は接地されてい
る。
【0019】プラズマとなる混合ガスは、ガス導入管5
を介し、上部電極2に設けられたガス導入孔6を通って
反応容器1内に導入される。反応容器1内で発生した排
気ガスは、ガス排気管7から反応容器1外へ排出され
る。またガス排気管7には図示しない排気弁や真空ポン
プが設けられ、反応容器1内の圧力を一定に保つ。
【0020】レジストが塗布された被処理基板8は、下
部電極3上に設置される。下部電極3内には、たとえば
エチレングリコールやシリコーンオイルなどの熱媒体が
循環されており、温度制御手段によって熱媒体の温度が
制御されている。これによって下部電極3の温度が一定
に保たれる。また、下部電極3上に設置される被処理基
板8の温度を、当該基板8上に成膜されたレジスト以外
の膜材料に対して酸化および熱的ダメージを与えない範
囲の温度、たとえば40〜120℃に保つことができ
る。
【0021】アッシング処理工程は、被処理基板8を設
置して、反応容器1内を所定の真空度にした後、ガス導
入管5およびガス導入孔6を介し、所定の流量でSF6
ガスとO2ガスとを反応容器1内に導入する。次いで反
応容器1内を予め定める圧力に保ち、上部電極2に予め
定める高周波電力を印加する。これによって、減圧され
ている混合ガスに高周波電界をかけて放電を起こし、混
合ガスのプラズマを発生させる。前記プラズマに含まれ
る活性イオンなどと処理基板8上に塗布されているレジ
ストとが化学反応を起こす。これによって、レジストは
たとえばH2O,CO2,COなどの揮発性物質となっ
て、ガス排気管7から反応容器1外へ排出される。
【0022】図2は、図1のプラズマエッチング装置に
おいて、SF6ガスとO2ガスとの混合ガスを用いてレジ
ストをアッシングしたときの、混合ガス全量に対するS
6ガスの添加比率とアッシング速度との関係を示すグ
ラフである。このとき、反応容器1内の圧力は500m
Torr、高周波電源の周波数は13.56MHz、高
周波電源の電力は上部電極2の単位面積に対して0.1
0W/cm2、下部電極3の温度は60℃とする。
【0023】実線11に示すように、アッシング速度は
SF6ガス添加比率が0容量%から5容量%まで増すと
急激に上昇し、SF6ガス添加比率が7.0容量%近傍
で最大値を取る。SF6ガスを7.0容量%以上に添加
すると、アッシング速度は徐々に低下し、SF6ガス添
加比率が15容量%以上になると、アッシング速度は急
激に低下する。
【0024】参照符13で示すSF6ガスの添加比率が
7.0容量%であるときのアッシング速度は、5200
Å/minである。参照符12で示すSF6ガス添加比
率が0容量%であるときのアッシング速度は、400Å
/minである。したがって、SF6ガスの添加比率が
7.0容量%のときは、O2ガスを単独で用いた場合よ
りもアッシング速度が約12倍になり、最良の条件であ
ることが分かる。SF6添加比率が7.0容量%のとき
のSF6ガス流量は30sccmであり、O2ガス流量は
400sccmである。
【0025】SF6の添加比率が7.0容量%である、
2ガスとSF6ガスとの混合ガス雰囲気内で、図1の装
置を用い、被処理基板8のアッシングを行った。図3
は、被処理基板8の簡略化した断面図である。処理を行
った被処理基板8は、絶縁性基板16上に膜厚2000
ÅのSiO2膜17を有し、その上にエッチングされた
膜厚1000ÅのSi膜18、および膜厚7000Åの
レジスト膜19が存在する構造を有する。Si膜18の
エッチングは、CF4,CHF3などのフッ化炭素ガス、
またはSF6とO2との混合ガスを用いたドライエッチン
グ法で行われている。
【0026】SF6とO2との混合ガスを用いたドライエ
ッチング法によって、Si膜18をエッチングする場
合、SF6ガス流量は200sccm、O2ガス流量は5
0sccmであった。また、高周波電源の電力は1.0
W/cm2、反応容器1内の圧力は250mTorrで
あった。
【0027】前述した被処理基板8のレジスト19を、
SF6の添加比率が7.0容量%の混合ガス雰囲気内
で、反応容器1内の圧力や周波数などのアッシング条件
を、図2の測定と同じアッシング条件としてアッシング
処理を行った。この結果、100秒後に完全にレジスト
膜19を除去することができた。また、同様の構成の被
処理基板をO2ガス単独でアッシング処理を行ったとこ
ろ、1300秒後にレジストを完全に除去することがで
きた。したがって、SF6添加比率7.0容量%の混合
ガスを用いてアッシング処理を行うと、O2ガス単独で
アッシング処理を行うよりも充分短いアッシング時間で
アッシングを行うことができる。
【0028】またレジストを除去するアッシングと、S
iO2膜17およびSi膜18を加工するエッチングと
は、同様の装置や混合ガスを用いて行われる。このた
め、アッシング処理中に、SiO2膜17などがエッチ
ングされてしまうことが考えられる。このために、同一
の混合ガスおよび同一の条件において、レジストがアッ
シングされるアッシング速度が、SiO2膜などがエッ
チングされるエッチング速度よりも充分に大きいことが
必要である。
【0029】SF6添加比率7.0容量%の混合ガスに
よる、レジストの単位時間あたりのアッシング量とSi
2膜またはSi膜の単位時間あたりのエッチング量と
の比は、SiO2膜およびSi膜のいずれも1/500
以下である。ゆえに、レジストが完全にアッシングされ
る間に、レジストが塗布されていない領域のSiO2
やSi膜がエッチングされることはほとんどない。した
がって、SF6添加比率7.0容量%の混合ガスを用い
たアッシング処理中に、SiO2膜およびSi膜が大き
くエッチングされて損傷することはない。したがって、
製造される半導体素子に影響を及ぼすことはない。
【0030】またSF6添加比率7.0容量%の混合ガ
スが、アルミニウム、チタン、クロム、タンタル、Si
34、Ta25の各膜をそれぞれエッチングするエッチ
ング速度に対して、SF6添加比率7.0容量%の混合
ガスがレジストをアッシングするアッシング速度は80
倍以上ある。したがって、SiO2膜およびSi膜と同
様にアッシング処理中に各膜が損傷されることはない。
【0031】さらにまた、本実施例では高周波電源の電
力は0.10W/cm2に選ばれる。O2ガス単独のプラ
ズマによってアッシング処理を行う場合、本実施例と同
程度のアッシング速度を得るには、高周波電源の電力を
2.0W/cm2以上に選ぶ必要がある。したがって、
本実施例ではO2ガス単独のプラズマによって同程度の
アッシング速度でアッシング処理を行う場合と比較し
て、高周波電源の電力が低出力であることがわかる。
【0032】本実施例で用いられたレジスト材料は、ノ
ボラック樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリケイ皮
酸ビニルなどである。また、レジスト材料が、酸素プラ
ズマと反応してCO2,CO,H2Oなどの揮発性物質と
なる、炭化水素のポリマー系であれば、同様の効果が得
られる。
【0033】本実施例では、平行平板電極式プラズマエ
ッチング装置を用いたけれども、RIE(Reactive Ion
Etching)方式およびバレル式のプラズマエッチング装
置などを用いてもよい。
【0034】図4(1)にRIE方式のプラズマエッチ
ング装置の断面模式図を示す。反応容器21内に設けら
れ、高周波電源24と接続された平行電極22上に、レ
ジストが塗布された被処理基板28が設置される。混合
ガスは、ガス導入管25から反応容器21内に導入され
る。また、排気管27に介在される図示しない排気弁な
どによって、反応容器21内の圧力が一定に保たれてい
る。平行電極22に高周波電力が印加され、平行電極2
2とこれに対向する対向電極23との間に存在する混合
ガスに放電を発生させる。
【0035】このとき電子とイオンの易動度の大きな違
いによって、平行電極22表面に陰極降下領域32が発
生する。陰極降下領域32内で、活性イオン33は、平
行電極22および被処理基板28表面上の垂直な電界に
沿って入射し、被処理基板28表面のレジストと反応す
る。反応生成物34は、気体として蒸発し、リアクティ
ブなアッシングが進行する。図4(2)は被処理基板2
8表面上の現象を説明するための模式図であり、参照符
31は平行電極22と対向電極23との間のプラズマ発
生領域を示し、参照符35は中性ガス分子を示してい
る。
【0036】図5(1)にバレル方式のプラズマエッチ
ング装置の断面模式図を示す。図5(2)は、図5
(1)のエッチング装置のA−A断面図である。円筒形
の反応容器41内に、予め所定の温度に加熱した基板4
2をホルダ43に載せて挿入する。その後、排気管44
を介して反応容器41と接続される真空ポンプ45で、
反応容器41内の排気を行う。所望の真空度になると、
ガス導入手段46を介して混合ガスを反応容器41内に
導入する。真空度が一定になったところで、円弧状の電
極47に、たとえば13.56MHzの高周波を印加し
て、反応容器41内にプラズマを発生させる。活性化し
たガスは被処理基板42のレジストと反応し、揮発性物
質の反応生成物を生成する。反応生成物は排気ガスとし
て排気される。アッシング処理が終了すると、放電を停
止させて残っているガスを除去し、窒素ガスなどを導入
して反応容器41内の圧力を大気圧に戻してから基板4
2を取出す。
【0037】以上のような方式のプラズマエッチング装
置を用い、図1の平行平板電極式のプラスマエッチング
装置を用いてアッシングを行った場合と同様に、SF6
ガスとO2ガスの混合ガスを用いて、アッシング処理を
行った場合でも、図1のプラズマエッチング装置を用い
た場合と同様の効果が得られた。このときSF6の添加
比率、反応容器内圧力、高周波電源の電力は、図1の平
行平板電極式のプラズマエッチング装置を用いた場合と
同じ条件とする。また被処理基板の温度は40〜120
℃に保つ。バレル式のプラズマエッチング装置では、装
置内で基板を加熱することができないので、予め基板を
所定の温度に加熱してから挿入する。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、たとえば
炭化水素のポリマー系で実現されるレジストを、SF6
ガス濃度が5〜15容量%の混合ガスのプラズマによっ
てアッシングする。これによって、O2単独のプラズマ
を用いた場合よりもアッシング速度が大きくなるので、
アッシング工程に要する時間を短縮することができる。
したがって、装置のスループットが大幅に向上する。ま
た、製造コストを減少することができる。
【0039】またアッシング速度を向上させるために、
電極に印加する高周波電力を高くする必要はない。また
高周波電力を、O2ガス単独のプラズマを用いてアッシ
ングを行う場合と比較して低出力に抑えることができる
ので、高エネルギー粒子による被処理基板表面の損傷を
防ぐことができる。さらにまた、被処理基板の温度をア
ッシング速度を向上させるために高くする必要がないの
で、基板温度を低く保つことができる。これによって、
被処理基板表面の酸化および熱ダメージを減少させるこ
とができる。したがって被処理基板の損傷を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される平行平板電極式プラズマエ
ッチング装置の断面模式図である。
【図2】図1のプラズマエッチング装置内をO2ガスと
SF6ガスの混合ガス雰囲気としてレジストをアッシン
グしたときの、SF6ガスの添加比率に対するアッシン
グ速度の変化を表すグラフである。
【図3】被処理基板8の構造を示す簡略化した断面図で
ある。
【図4】RIE方式プラズマエッチング装置の断面模式
図である。
【図5】バレル方式プラズマエッチング装置の断面模式
図である。
【符号の説明】
1,21,41 反応容器 2 上部電極 3 下部電極 4,24 高周波電源 5,25 ガス導入管 6 ガス導入孔 7,27,44 ガス排気管 8,28,42 被処理基板 22 平行電極 23 対向電極 46 ガス導入手段 47 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 昌也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが塗布された被処理基板を、S
    6ガスとO2ガスとを含み、SF6ガスの濃度が5〜1
    5容量%に選ばれた混合ガス雰囲気中に設置し、前記混
    合ガスのプラズマを発生させてレジストをアッシングす
    ることを特徴とするレジストのアッシング方法。
  2. 【請求項2】 前記レジストは、炭化水素のポリマー系
    材料に選ばれることを特徴とする請求項1記載のレジス
    トのアッシング方法。
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