JPH0757135A - 自動販売機の金銭回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】金銭選別装置内の金銭を、効果的に回収する金
銭回収装置を提供することを目的とする。 【構成】金銭返却部７より金銭を回収するには返却通路
１１を一体化した金銭回収箱９を左へ移動させて、金銭
をまとめて金銭回収箱９へ回収する。金銭１２は、金銭
回収箱９内の転動板１０に当たり飛び、金銭回収箱９に
均等に回収できる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機の金銭回収
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に自動販売機は返却用の金銭と、使
用した金銭を別々に回収するようになっている。このた
め種々の発明がなされている。この種の考案としてたと
えば実開平２−７０２８４号公報に示されているものが
ある。

【０００３】以下図面を参照しながら前記従来の自動販
売機の金銭回収装置の１例について説明を行う。図３〜
図５を用いて説明する。

【０００４】図において１は自動販売機の本体であり、
前記本体１の前面には、一側部を蝶番３にて回動自在に
軸支された扉２を位置させてある。前記扉２には操作ボ
タン４が設けられ、また内側には中扉５が設けられてい
る。前記中扉５には図５で示す金銭選別装置６と、返金
用の金銭返却部７と、返却用通路１１と、前記返却用通
路１１とは別個の金銭回収箱９が設けられている。図中
の１２は硬貨、１３は後扉である。

【０００５】以上のように構成された自動販売機の金銭
回収装置について以下その動作を説明する。金銭回収
時、金銭返却部７より金銭が返却用通路１１を通り、返
金口より取出される。また、金銭回収箱９は金銭を回収
している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、自動販売機の金銭を回収するのに、金銭
返却部７の金銭は返却用通路７を通して返金口より１個
づつ取出さなければならない。また金銭回収箱９は小容
積で多くの金銭を回収しなければならないという課題を
有していた。

【０００７】本発明は上記課題に鑑み、返却用の金銭
と、使用した金銭を効果的に回収でき、また小さい容積
で、金銭を多く回収する自動販売機の金銭回収装置を提
供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の自動販売機の金銭回収装置は、中扉に金銭選
別の装置と、金銭返却部と、金銭返却部からの返却用通
路と、金銭回収箱とを前記返却用通路と金銭回収箱を一
体化し、かつ、金銭回収箱をスライド自在に設けた構成
とする。また、金銭回収箱における金銭落下部上に転動
板を取付けた構成とする。

【０００９】

【作用】本発明は上記構成において、金銭返却部からの
金銭回収および金銭返却が、返却用通路を一体化した金
銭回収箱を左右に移動させることにより簡単に選択して
回収することができることとなる。

【００１０】また、金銭回収箱の転動板により、金銭が
転動板に当たり、金銭が飛んで均等に金銭回収箱内に収
容されることとなる。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例の自動販売機の金銭回
収装置について図１および図２を参考に説明するが、従
来例で示したものと同一構成部については同一符号を付
して、その詳細な説明は省略する。

【００１２】図１および図２に示すように中扉（図示せ
ず）には金銭選別装置６が固着され、金銭選別装置６に
は金銭返却部７が固着されている。前記金銭選別装置６
および金銭返却部７の下方には金銭回収箱９が配置さ
れ、この金銭回収箱９内には仕切を設けて返却用通路１
１を一体化させている。前記金銭回収箱９内における金
銭落下部上には転動板１０を固着している。そして金銭
回収箱９はスライド自在に設けられている。

【００１３】以上のように構成された自動販売機の金銭
回収装置について、以下その動作を説明する。金銭返却
部７より金銭を回収するには、返却用通路１１を一体化
した金銭回収箱９を図面で左へスライドさせて、金銭を
まとめて金銭回収箱９へ回収する。このとき、回収が終
ってもとの位置に金銭回収箱９をもどしわすれたとき、
返却用通路と金銭回収箱の主部の側面に形成した段差に
より、扉２を閉めても後扉１３に金銭回収箱９が当た
り、したがって扉２が閉まらず、誤使用はなくなる（図
２参照）。

【００１４】また、金銭返却部７からの金銭を金銭回収
箱９へ回収するとき、小さい容積で多くの金銭を収容す
るため、転動板１０を設けてあり、金銭は転動板１０に
当たり飛び、したがって金銭を均等に金銭回収箱９へ収
容することができる。

【００１５】以上のように本実施例によれば、返却用通
路７を金銭回収箱９に一体化させたことにより、返却金
銭と、使用した金銭をまとめて回収でき、かつ金銭回収
箱の誤動作がなく、しかも金銭回収箱９が小さい容積で
あっても多くの金銭の収容ができる。

【００１６】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明は扉と、中扉と後扉とを有する自動販売機で
あって、前記中扉に金銭選別装置と金銭返却部と、金銭
返却用通路を一体化した金銭回収箱を設け、前記金銭回
収箱をスライド自在にしたため、返却用金銭および使用
金銭の回収が簡単にでき、また誤作動もなく回収でき
る。また本発明は金銭回収箱に転動板を設けたため、金
銭を転動板で飛ばし金銭回収箱内に均等に回収し、した
がって金銭回収箱が小容積のものでもよいという特長を
有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の自動販売機における金銭回
収装置の要部側面図

【図２】同金銭回収装置の平面図

【図３】自動販売機の斜視図

【図４】同自動販売機の扉開放状態の斜視図

【図５】従来の自動販売機の金銭回収装置の要部側面図

【符号の説明】

１ 自動販売機の本体 ２ 扉 ６ 金銭選別装置 ７ 金銭返却部 ９ 金銭回収箱 １０ 転動板 １１ 返却用通路 １２ 金銭 １３ 後扉

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体の前面に取付けられた扉と、前記扉
   の中側に取付けられた中扉と、前記本体の中側に取付け
   られた後扉とを有する自動販売機において、前記中扉に
   金銭選別装置と、金銭返却部と、前記金銭選別装置およ
   び金銭返却部の下部に位置する金銭の返却用通路を一体
   に設けた金銭回収箱を設け、前記金銭回収箱をスライド
   自在にした自動販売機の金銭回収装置。
2. 【請求項２】 金銭回収箱内に、転動板を取付けた請求
   項１記載の自動販売機の金銭回収装置。