JPH0756596Y2 - 竪形モータ軸付玉軸受ユニット - Google Patents

竪形モータ軸付玉軸受ユニット

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JPH0756596Y2
JPH0756596Y2 JP1994015034U JP1503494U JPH0756596Y2 JP H0756596 Y2 JPH0756596 Y2 JP H0756596Y2 JP 1994015034 U JP1994015034 U JP 1994015034U JP 1503494 U JP1503494 U JP 1503494U JP H0756596 Y2 JPH0756596 Y2 JP H0756596Y2
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JP
Japan
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motor shaft
rolling
ball bearing
bearing unit
vertical
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JP1994015034U
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JPH0744601U (ja
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優次 藤原
信夫 小保方
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NTN Corp
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NTN Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は竪形モータ軸付玉軸受ユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示す如く一般にVTRシリンダー
ヘッドモータ、キャプスタンモータ、マイクロフロッピ
ーモータ、ラインプリンター等の超小型モータ(1)の
モータ軸(2)の外周にはモータ軸(2)の上部に取付
けた回転体(3)を支承する一対に玉軸受(4)(4)
を配置している。上記回転体(3)の振れを極力小さく
する場合、上記玉軸受(4)(4)の振れを小さく、更
に上記回転体(3)の振れに対する剛性を増大させる必
要があるが、上記超小型モータ(1)のモータ軸(2)
に装着する玉軸受(4)(4)は肉薄のため、内輪
(5)(5)の変形防止から内輪(2)とモータ軸
(2)とのはめあいがルーズになり、そのままでは回転
体(3)の振れを極力小さく押えることができなかっ
た。このため従来は、玉軸受(4)(4)をモータ軸
(2)に組込む時、玉軸受(4)(4)の内輪(5)
(5)とモータ軸(2)とのはめあいが適当となるもの
同士を選別する。云わゆる現物合せを行なうか、又は玉
軸受(4)(4)の内輪(5)(5)をモータ軸(2)
に接着している。或は図3に示す如く、一対の玉軸受
(4)(4)の外輪(6)(6)間にスプリング7を介
在させ、玉軸受(4)(4)に予圧を与えるようにして
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記した如く、
現物合せを行なったり、又接着処理を行うと玉軸受
(4)(4)のモータ軸(2)への組込作業が非常に繁
雑になるといった欠点があり、又、予圧方式に於いては
予圧調整が困難になると共に回転精度が出し難いといっ
た欠点もあった。更に両玉軸受(4)(4)間にスプリ
ング(7)を介在させる場合には、両玉軸受(4)
(4)間にスプリング(7)を介在させるためのスペー
スを設ける必要が生じ、装置全体をコンパクトに押さえ
ることはできないといった欠点もあった。
【0004】そこで、この考案の目的は、超小型モータ
のモータ軸に回転体を支承する玉軸受を組み込む時にモ
ータ軸と玉軸受との現物合わせを行なったり、一対の玉
軸受間にスプリングを介在させたりしなくても、回転体
の径方向及び軸方向の振れを極力押さえることができる
ようにし、かつ、装置全体をコンパクトにすることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、超小型モー
タのモータ軸に組み込む玉軸受を、超小型モータと一体
化して竪形モータ軸付玉軸受ユニットを構成した。すな
わち、この考案の竪形モータ軸付軸受ユニットは、モー
タ軸の上部に回転体を取り付け、下部に駆動用超小型モ
ータを装置するためのもので、モータ軸、外輪、およ
び、それらの間に介在する転動体を主要な構成要素とす
る。
【0006】 モータ軸は垂直に配置され、上部に回転
体、下部に超小型モータのロータを固定し、両端部から
離れた中間部外周面に複列の転走面を直接形成する。
【0007】外輪は、超小型モータのステータ内側部に
組み込まれ、モータ軸側の転走面と対応する転走面を内
周面に形成する。
【0008】モータ軸外周面の転走面と外輪内周面の転
走面とは対向して転動体が転走するための複列の軌道を
構成する。
【0009】転走面の接触角は15゜〜40゜の外向き
に設定する。ここに、接触角とは、軸受の中心軸に垂直
な平面と転動体荷重(転動体と軌道輪との接触部に働く
力)の合成力の作用線とのなす角をいう。また、外向き
とは、複列外向きアンギュラ玉軸受と同様に、転動体荷
重の作用線の交点がピッチ円の外側にあることを意味す
る。
【0010】 モータ軸側の転走面と外輪側の転走面と
では、組み立てた状態で転動体に所定の予圧を付与する
ように、外輪側の転走面の間隔をモータ軸側の転走面の
間隔より大きくする。そのために、たとえば、外輪の内
周面にそのような間隔の複列の転走面を形成するほか、
単列の転走面を形成した2つの外輪を使用してそれらの
合わせ面を所定量突出させてもよい。なお、後者の場合
でも、外輪はケースに圧入して固定されるため、外輪の
転走面の間隔は常に一定である。予圧量は軸受の基本静
定格荷重の5〜15%に設定するものとし、転走面の間
隔の差は所定の予圧量に相当する寸法であって数2より
求める。
【数2】 ただし、 Z :1列の転動体数 dw:転動体直径(mm) α :接触角(度) Pa:軸受内部予圧量。
【0011】
【作用】モータ軸の外周面に直接転走面を形成すること
により軸受内輪を省略する。その結果、モータ軸と内輪
との間のガタに起因する振れを無くすることができる。
転走面の接触角を上記の範囲にし、また、転走面の間隔
を上記のように設定することは、軸受の剛性を高めて、
モータ軸の上部に固定された回転体の径方向及び軸方向
の振れの防止に役立つ。
【0012】
【実施例】図1は本考案に係る竪形モータ軸付玉軸受ユ
ニットをVTRシリンダーヘッドモータに組み込んだ時
の状態を示す断面図である。図中(10)はVTRシリ
ンダーヘッドモータであり、当該モータ(10)は下部
の外周にロータ(11)が嵌合され、上部にヘッド(1
2)が取付けられたモータ軸(13)と、上記ロータ
(11)の外周に所定の間隔を隔てて配置したステータ
(14)と、上記モータ軸(13)、ロータ(11)及
びステータ(14)を収納するケース(15)とによっ
て形成してある。(16)はモータ軸(13)とケース
(15)との間に介在させた竪形モータ軸付玉軸受ユニ
ットであり、当該竪形モータ軸付玉軸受ユニット(1
6)は、モータ軸(13)の外周面に直接設けた2条の
転走面(17)(17)と、同じく2列の転走面(1
8)(18)を有する外輪(19)と、モータ軸(1
3)及び外輪(19)間に収容された転動体(20)に
よって形成してある。この竪形モータ軸付玉軸受ユニッ
ト(16)の転動体(20)とモータ軸(13)及び外
輪(19)との接触角α(図2参照)はヘッド(12)
に生じるラジヤル荷重に対して、その支承力を増大させ
る為に、15゜〜40゜の外向きに設定してあり、又外
輪(19)に設ける転走面(18)(18)の間隔はモ
ータ軸(13)に設ける転走面(17)(17)の間隔
から通常設定される量より、更に所定量だけ大きくなる
ようにしてあり、転走面(17)(17)(18)(1
8)間に転動体(20)を収納した時、軸付軸受ユニッ
ト(16)に所定量の予圧を与えるようにしてある。尚
この予圧量は軸受の基本静定格荷重の5〜15%程度に
しておくのが適当である。又図中(21)は外輪(1
9)の両端部に装着した密封板である。
【0013】図2は本考案に係る竪形モータ軸付玉軸受
ユニット(16)の第2の実施例を示す図面である。こ
の図に示す実施例は、モータ軸(13)の外周に1条の
転走面(30)を有する一対の外輪(31)(31)を
背面組合せとなるようにして組込み、モータ軸(13)
の外周面に直接設けた2条の転走面(17)(17)と
対応する2条の転走面(30)(30)を設けたもので
あり、その他の構造は上記第1の実施例と同様である。
当該一対の外輪(31)(31)の両合せ面は通常設定
される量より、更に夫々所定量突出しており、即ちマイ
ナス隙間Δaが設けてあり、両外輪(31)(31)を
組合せた時、上記第1の実施例と同様、竪形モータ軸付
玉軸受ユニット(16)に所定量の予圧を与えるように
すると共に、転動体(20)とモータ軸(13)及び外
輪の転走面との接触角αが15゜〜40゜の外向きとな
るようにしてある。
【0014】尚、上記マイナス隙間Δaは次式によって
求めればよい。
【0015】
【数3】
【0016】Δa:組合せ面のマイナス隙間(μm) Z :1列の転動体数 dw :転動体直径(mm) α :接触角(度) Pa :軸受内部予圧量
【0017】又この実施例の場合、モータ軸(16)を
垂直な状態で使用し、且つ、転動体(20)の保持器と
して冠型保持器(32)を使用する時には、冠型保持器
(32)のポケット部の摩耗による保持器脱落を防止す
る為、両冠型保持器(32)とも図示の如く環状部側が
上側となるように組込む。又このようにして冠型保持器
(32)を組込めば、保持器の振動による騒音を防止す
る効果も生じる。
【0018】
【考案の効果】 この考案によれば、モータ軸に直接転
走面を形成することにより、玉軸受の内輪を省略できる
ためモータ軸と内輪との間のガタに起因して生じる振れ
が無くなり、また、軸付軸受ユニットに15°〜40°
程度の接触角を付けると共に内部予圧を与えることによ
り、径方向及び軸方向の振れを押さえることができ、竪
形モータ軸付玉軸受ユニットの精度が向上する。したが
って、径方向及び軸方向の振れを極力抑制することが求
められるVTRシリンダーヘッドのような回転体を支承
する用途に好適な竪形モータ軸付玉軸受ユニットを提供
することができる。また、モータ軸に直接転走面を設
け、かつ、転走面の間隔によって内部予圧を与えれば、
内輪が不要になるばかりでなく軸受に予圧を与えるため
従来採用していたスプリング等の弾性部材を介在させる
必要がなくなって、竪形モータ軸付玉軸受ユニットを小
型化できると同時に、ユニット全体の剛性が高くなるの
で、スプリング等の弾性部材の弾発力に抗しながら軸受
を組み込むといった作業がなくなり、竪形モータ軸付玉
軸受ユニットの超小型モータのケースへの組込みが非常
に容易になる。転動体の保持器として冠型保持器を使用
する実施例の場合、両冠型保持器とも環状部側が上側と
なるように組み込むことにより、冠型保持器のポケット
部の摩耗による保持器脱落を防止すると共に、保持器の
振動による騒音を防止する効果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る竪形モータ軸付玉軸受ユニットを
超小型モータに組込んだ実施例を示す断面図。
【図2】竪形モータ軸付玉軸受ユニットの他の実施例を
示す断面図。
【図3】超小型モータのモータ軸支持装置の従来例を示
す一部断面にした側面図。
【符号の説明】
10 VTRシリンダーヘッドモータ 13 モータ軸 16 竪形モータ軸付玉軸受ユニット 17、18、30 転走面 19、31 外輪 20 転動体

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に回転体、下部に当該回転体を駆動
    するための超小型モータのロータを固定し、両端部から
    離れた中間部外周に直接複列の転走面を形成した垂直な
    モータ軸と、上記超小型モータのステータ内側部に組み
    込まれ、モータ軸の転走面と対応する転走面を有する外
    輪と、上記モータ軸と外輪との間に収容される転動体と
    によって構成し、上記転動体とモータ軸および外輪との
    接触角を15°〜40°の外向きに設定すると共に上記
    モータ軸の転走面の間隔に対する上記外輪の転走面の間
    隔を、数1 【数1】 ただし、 Z :1列の転動体数 dw:転動体直径(mm) α :接触角(度) Pa:軸受内部予圧量 より求められる 所定の予圧量に相当する量だけ大きくす
    ることにより、上記回転体の径方向及び軸方向の振れを
    抑制するようにしたことを特徴とする竪形モータ軸付玉
    軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 それぞれ1条の転走面を有する一対の外
    輪を背面組合せにしたことを特徴とする請求項1の竪型
    モータ軸付玉軸受ユニット。
  3. 【請求項3】 冠型保持器を環状部側を上にして組み込
    んだことを特徴とする請求項2の竪型モータ軸付玉軸受
    ユニット。
  4. 【請求項4】 予圧量を軸受の基本静定格荷重の5〜1
    5%に設定したことを特徴とする請求項1、2又は3の
    竪型モータ軸付玉軸受ユニット。
  5. 【請求項5】 上記回転体がVTRシリンダーヘッドで
    あることを特徴とする請求項1、2、3又は4の竪型モ
    ータ軸付玉軸受ユニット。
JP1994015034U 1994-12-06 1994-12-06 竪形モータ軸付玉軸受ユニット Expired - Lifetime JPH0756596Y2 (ja)

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JP1994015034U JPH0756596Y2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 竪形モータ軸付玉軸受ユニット

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JPH0744601U JPH0744601U (ja) 1995-11-21
JPH0756596Y2 true JPH0756596Y2 (ja) 1995-12-25

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JP1994015034U Expired - Lifetime JPH0756596Y2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 竪形モータ軸付玉軸受ユニット

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3101596C2 (de) * 1981-01-20 1983-01-05 Skf Kugellagerfabriken Gmbh, 8720 Schweinfurt Verfahren zur Montage einer Lagerung für eine an einem Gehäuse gehaltene Welle
JPS58182127A (ja) * 1982-04-16 1983-10-25 Canon Inc 回転ヘツド装置
JPH062447A (ja) * 1992-06-18 1994-01-11 Yoshiharu Takanami 移動可能な折畳み簡易車庫

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JPH0744601U (ja) 1995-11-21

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Effective date: 19971104