JPH0756403Y2 - クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体 - Google Patents

クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体

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JPH0756403Y2
JPH0756403Y2 JP3874292U JP3874292U JPH0756403Y2 JP H0756403 Y2 JPH0756403 Y2 JP H0756403Y2 JP 3874292 U JP3874292 U JP 3874292U JP 3874292 U JP3874292 U JP 3874292U JP H0756403 Y2 JPH0756403 Y2 JP H0756403Y2
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JP
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clean room
magnetic shield
panel
partition structure
interior
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隆 天羽
幸一郎 前川
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Sanki Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クリーンルームの壁等
に供されるクリーンルーム用磁気シールド仕切構造体に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気部品等の誤動作の原因とな
る磁気を遮蔽するため、磁気シールドルームが設置され
るが、例えば、磁気シールドルームの壁が図6,図7に
示されている。
【0003】図において、パーマロイ等を材料とした磁
気シールドパネル101の片面には、帯板101Aを介
して多数のビス101Bにより合板102からなるパネ
ル本体が固着されている。
【0004】上記磁気シールドパネル101,合板10
2からなるパネルユニット103は、それらの端面を近
接させて連続するように隣接して配置されており、両磁
気シールドパネル101,101の端面付近の内側面上
に磁気シールドパッチ104が重ねられ、ビス105に
より固着されている。
【0005】この磁気シールドパネル101で囲まれた
磁気シールドルーム106が、さらに、例えば、半導体
工場における空気の清浄度の高いクリーンルームである
ことが要求されている場合には、壁面に付着する塵埃等
の問題から壁面がクリーンルーム用内装仕上材を貼り付
けることが必要となる。
【0006】この場合には、図6→図8→図9の順序で
クリーンルーム用内装仕上材がパネルユニット103に
組み立てられ、図10に示す断面のパネルユニット11
1が組み立てられる。
【0007】即ち、先ず、図8に示すように、パネルユ
ニット103の両側面に支柱107,107が取り付け
られ、さらに、図9,図10に示すように、この支柱1
07にビス109でクリーンルーム用内装仕上材108
が取り付けられる。なお、磁気シールドパネル101上
にクリーンルーム用内装仕上材108を直接接着剤で貼
ることは困難である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図10に示
す断面のパネルユニット111にあっては、パネルユニ
ット103に支柱107を介してクリーンルーム用内装
仕上材108が取り付けられるので、クリーンルーム用
内装仕上材108と磁気シールドパネル101の間に
は、空間110が生じ、壁の厚さTが厚くなるので、そ
れだけ磁気シールドルーム106の容積が少なくなると
いう問題がある。
【0009】また、現場で、パネルユニット103に支
柱107を介してクリーンルーム用内装仕上材108を
取り付ける必要があるので、クリーンルーム用内装仕上
材108の現場での取付け作業が面倒であり、施工性が
悪いという問題がある。
【0010】本考案は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、強度を確保しつつ厚さを
薄くするとともに、クリーンルーム用内装仕上材の現場
で取り付けの必要を無くし、現場作業を簡便にすること
ができるクリーンルーム用磁気シールド仕切構造体を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案は、
磁気シールドパネルと、この磁気シールドパネルの両側
面にそれぞれ固着されて磁気シールドパネルを挟持する
パネル本体と、各パネル本体の外側面にそれぞれ固着さ
れたクリーンルーム用内装仕上材とを備えていることを
特徴とする。
【0012】請求項2記載の考案は、磁気シールドパネ
ルの両側面にそれぞれパネル本体を固着して挟持し、さ
らに、一側のパネル本体の外側面に、一側のクリーンル
ーム用内装仕上材を固着するとともに他側のパネル本体
の外側面に他側のクリーンルーム用内装仕上材を固着し
てなるパネルユニットを、連続するように隣接して配置
し、隣接する一側のパネル本体及び一側のクリーンルー
ム用内装仕上材の各端面間に隙間をそれぞれ形成し、隣
接する磁気シールドパネルの端面付近の一側面上に磁気
シールドパッチを重ねて固着し、隣接する一側のクリー
ンルーム用内装仕上材の隙間に化粧板を埋め込んで固着
したことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の考案においては、磁気シールド
パネルの両側面にパネル本体を介してクリーンルーム用
内装仕上材が一体化されており、例えば、室内の磁気の
漏洩が磁気シールドパネルで遮蔽されるとともに、クリ
ーンルーム用内装仕上材により室内の塵埃等の付着が防
止される。
【0014】請求項2記載の考案においては、請求項1
記載の考案の作用が生じるとともに、磁気シールドパネ
ルにパネル本体を介してクリーンルーム用内装仕上材を
一体化してなるパネルユニットを連続するように隣接し
て配置し、磁気シールドパッチ及び化粧板を介して接合
すれば、クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体が形
成される。
【0015】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例を説明す
る。図1ないし図5は本考案の実施例に係わるクリーン
ルーム用磁気シールド仕切構造体を示す。
【0016】図1において、符号1はクリーンルーム
で、このクリーンルーム1の壁2,天井3,床面4に
は、図2以下に示すクリーンルーム用磁気シールド仕切
構造体5が使用されている。
【0017】クリーンルーム1内にはHEPAフィルタ
6が吊持され、HEPAフィルタ6と天井3の間には天
井空間6Aが形成されている。クリーンルーム1内には
上床7が床面4から所定の高さに敷設され、上床7と床
面4の間に、床下空間7Aが形成されている。
【0018】8は空調機で、この空調機8の送り側部分
に連結された給気ダクト8Aは天井空間6A内に開口
し、この空調機8の戻り側部分に連結された環気ダクト
8Bは床下空間7A内に開口している。
【0019】そして、クリーンルーム用磁気シールド仕
切構造体5の構造は図2ないし図4に示されている。図
に示すように、クリーンルーム用磁気シールド仕切構造
体5は、隣接するパネルユニット9,10を連続するよ
うに配置されている。パネルユニット9,10の構造は
同じであり、パネルユニット9の構造について説明す
る。
【0020】パネルユニット9は、図3に示すように、
パーマロイを材料とした磁気シールドパネル11の両側
面にそれぞれ合板(パネル本体)12,13を多数のビ
ス11Bにより固着して挟持し、さらに、一側の合板1
2の外側面に、一側のクリーンルーム用内装仕上材14
を接着剤で固着するとともに他側の合板13の外側面に
他側のクリーンルーム用内装仕上材15を接着剤で固着
してなる。上記クリーンルーム用内装仕上材14,15
にはカラー鋼板等が使用されている。
【0021】そして、パネルユニット9の一側の合板1
2及び一側のクリーンルーム用内装仕上材14の端面間
に隙間16が形成され、隣接する両磁気シールドパネル
11,11の端面付近の内側面11A,11A上に磁気
シールドパッチ17がビス18,18により重ねて固着
されている。
【0022】隣接する一側のクリーンルーム用内装仕上
材14,14の隙間16に化粧板19が埋め込まれ、こ
の化粧板19の両端と一側のクリーンルーム用内装仕上
材14,14の間にはシール剤20が充填され、固着さ
れている。また、隣接する他側のクリーンルーム用内装
仕上材15,15の端面間にもシール剤21が充填され
ている。
【0023】また、図5に示すように、クリーンルーム
1のクリーンルーム用磁気シールド仕切構造体5からな
る壁2,2の端には、支柱22が設けられ、特殊形の磁
気シールドブラケット23が壁2,2の端にかけて支柱
22の内側に設けられ、さらに、磁気シールドブラケッ
ト23の外側に位置して化粧板19,19が埋め込まれ
ている。
【0024】しかして、本実施例においては、磁気シー
ルドパネル11に合板12,13を介してクリーンルー
ム用内装仕上材14,15が一体化されており、クリー
ンルーム1内の磁気の漏洩、または、クリーンルーム1
外からの磁気の漏洩が磁気シールドパネル11で遮蔽さ
れるとともに、一側のクリーンルーム用内装仕上材14
によりクリーンルーム1内の塵埃等の壁面への付着が防
止されている。
【0025】以上の如き構成によれば、クリーンルーム
用磁気シールド構造体5は、クリーンルーム1内の磁気
のクリーンルーム1外への漏洩、または、クリーンルー
ム1外の磁気のクリーンルーム1内への漏洩を磁気シー
ルドパネル11で遮蔽する機能と、一側のクリーンルー
ム用内装仕上材14でクリーンルーム1内の塵埃等の壁
面等への付着を防止する機能とを有しているが、磁気シ
ールドパネル11の両側に合板12,合板13を介して
クリーンルーム用内装仕上材14,15がそれぞれ一体
に設けられているので、合板12,13の厚さを所定厚
さ以上にすることにより強度を確保し、従来例のよう
に、クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体5内に空
間を無くすことができ、強度を確保しつつクリーンルー
ム用磁気シールド構造体5の壁の厚さT1を薄くするこ
とができる。
【0026】また、磁気シールドパネル11及びクリー
ンルーム用内装仕上材14,15を一体にしたパネルユ
ニット5を現場で組み立てれば、クリーンルーム用磁気
シールド仕切構造体5が造られるので、現場の設置作業
を簡便にし、施工性を良くすることができる。即ち、従
来のように、磁気シールドパネルを設置した後に、磁気
シールドパネルにクリーンルーム用内装仕上材を取り付
ける作業を無くすことができる。
【0027】さらに、クリーンルーム用磁気シールド仕
切構造体5を自立させるための支柱22は必要であるも
のの、クリーンルーム用内装仕上材14,15が当初か
ら磁気シールドパネル11,合板(パネル本体)12,
13に一体となっているので、従来例の如きクリーンル
ーム用内装仕上材を取り付けるための支柱を無くすこと
ができる。
【0028】なお、本実施例においては、磁気シールド
パネル11の材料としてパーマロイが用いられている
が、これに限定されることなく、例えば、アモルファス
合金でも良い。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の考
案は、室内の磁気の室外への漏洩を磁気シールドパネル
で遮蔽する機能と、クリーンルーム用内装仕上材で室内
の塵埃等の壁面等への付着を防止する機能とを有してい
るが、磁気シールドパネルの両側にパネル本体を介して
クリーンルーム用内装仕上材がそれぞれ一体に設けられ
ているので、従来例のように、クリーンルーム用磁気シ
ールド仕切構造体内に空間を無くすことができ、強度を
確保しつつクリーンルーム用磁気シールド仕切構造体の
壁の厚さを薄くすることができる効果を奏する。
【0030】請求項2記載の考案によれば、請求項1記
載の考案の効果に加えて、磁気シールドパネル及びクリ
ーンルーム用内装仕上材を一体にしたパネルユニットを
現場で組み立てれば、クリーンルーム用磁気シールド仕
切構造体が造られるので、現場の設置作業を簡便にし、
施工性を良くすることができる。即ち、従来のように、
磁気シールドパネルを設置した後に、磁気シールドパネ
ルにクリーンルーム用内装仕上材を取り付ける作業を無
くすことができる。
【0031】また、クリーンルーム用内装仕上材が当初
から磁気シールドパネルに一体となっているので、従来
例の如きクリーンルーム用内装仕上材を取り付けるため
の支柱を無くすことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わるクリーンルーム用磁気
シールド仕切構造体を適用したクリーンルームの断面図
である。
【図2】同クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体を
示す斜視図である。
【図3】同クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体の
パネルユニットの斜視図である。
【図4】同クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体の
継ぎ目部分の断面図である。
【図5】図1のクリーンルームの隅部付近を示す平面図
である。
【図6】従来における磁気シールド壁を示す斜視図であ
る。
【図7】図6の磁気シールド壁の継ぎ目部分の断面図で
ある。
【図8】図7の磁気シールド壁に両面に支柱を取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図9】図7の支柱にクリーンルーム用内装仕上材を取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】図9における磁気シールド壁の支柱付近の継
ぎ目部分を示す断面図である。
【符号の説明】
5 クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体 9 パネルユニット 10 パネルユニット 11 磁気シールドパネル 12 一側の合板(パネル本体) 13 他側の合板(パネル本体) 14 一側のクリーンルーム用内装仕上材 15 他側のクリーンルーム用内装仕上材 16 隙間 17 磁気シールドパッチ 19 化粧板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気シールドパネルと、 この磁気シールドパネルの両側面にそれぞれ固着されて
    磁気シールドパネルを挟持するパネル本体と、 各パネル本体の外側面にそれぞれ固着されたクリーンル
    ーム用内装仕上材とを備えていることを特徴とするクリ
    ーンルーム用磁気シールド仕切構造体。
  2. 【請求項2】 磁気シールドパネルの両側面にそれぞれ
    パネル本体を固着して挟持し、さらに、一側のパネル本
    体の外側面に、一側のクリーンルーム用内装仕上材を固
    着するとともに他側のパネル本体の外側面に他側のクリ
    ーンルーム用内装仕上材を固着してなるパネルユニット
    を、連続するように隣接して配置し、 隣接する一側のパネル本体及び一側のクリーンルーム用
    内装仕上材の各端面間に隙間をそれぞれ形成し、 隣接する磁気シールドパネルの端面付近の一側面上に磁
    気シールドパッチを重ねて固着し、 隣接する一側のクリーンルーム用内装仕上材の隙間に化
    粧板を埋め込んで固着したことを特徴とするクリーンル
    ーム用磁気シールド仕切構造体。
JP3874292U 1992-06-08 1992-06-08 クリーンルーム用磁気シールド仕切構造体 Expired - Lifetime JPH0756403Y2 (ja)

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