JPH0756332A - ポジ型感光性材料 - Google Patents

ポジ型感光性材料

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JPH0756332A
JPH0756332A JP20539593A JP20539593A JPH0756332A JP H0756332 A JPH0756332 A JP H0756332A JP 20539593 A JP20539593 A JP 20539593A JP 20539593 A JP20539593 A JP 20539593A JP H0756332 A JPH0756332 A JP H0756332A
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JP
Japan
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compound
photosensitive material
photosensitive
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Application number
JP20539593A
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Chiyomi Takemasa
千代美 竹政
Tomizo Namiki
富蔵 並木
Tamotsu Suzuki
保 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像時間が短く、網点再現性に優れ、かつ耐
接着性の悪化が無いポジ型感光性材料を提供する。 【構成】 支持体上に、少なくとも剥離層もしくは剥離
層とバリアー層との積層物、及び色材含有感光層もしく
は色材含有層と感光層との積層物が、順次積層されてい
る感光性材料に於いて、該色剤含有感光層もしくは感光
層が、キノンジアジド化合物、アルカリ可溶性ノボラッ
ク樹脂、及び該キノンジアジド化合物と相互作用をもつ
官能基を少なくとも1つ有する化合物を含有するジ型感
光性材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として色校正用のカラ
ープルーフやカラーフィルター、ディスプレイ等に用い
られる感光性材料に関する。更に詳しくは現像速度が大
きく、網点再現性に優れ、かつ耐接着性の悪化などが無
いポジ型感光性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】仮支持体上に有機高分子化合物よりなる
下塗層、色材層及び感光層が順次積層されてなる感光性
転写材料をパターン露光した後、これを現像することに
より下塗層上に色画像を形成し、次いでこの画像を任意
の支持体(永久支持体)に接着剤を用いて転写する方法
は既に良く知られている。(特公昭46−15326
号、特公昭49−441号等の各公報)これらの方法
は、例えばカラープルーフとして、オーバーレイタイプ
にもサープリントタイプなどの各種の操作に使用できる
長所を持っているが、転写の際には、1回ごとに接着剤
を用いる必要があるところからプロセスが煩雑となり、
また各色を転写する際の位置合わせの精度を維持するこ
とが難しい等の短所を有している。
【0003】これらのプロセスの煩雑さを除く方法とし
て、画像形成後に熱と圧力をかけて転写する方法が特開
昭47−41830号、特開昭48−9337号、特開
昭51−5101号等の公報に開示されている。特に特
開昭51−5101号公報には、永久支持体上に熱融解
性のポリマー層を接着剤として設けることが記載されて
おり、また特開昭47−41830号公報にもアート紙
やコート紙等の永久支持体に画像を直接転写する方法が
記載されている。
【0004】しかしながら、これらの方法は様々な欠点
を有している。すなわち、永久支持体上に転写された最
終画像が原稿に対して左右が逆になること、および接着
剤として熱融解性ポリマーを用いた場合には、一般にそ
の融点が高いため、転写温度を高くする必要があり、こ
のため支持体の寸度安定性が熱の影響で低下し、各色の
転写の位置合わせのズレが生じてくることなどの問題点
がある。一方、接着剤として融点の低い熱融解性ポリマ
ーを用いた場合には、画像の形成後に接着が生じたり、
その表面に傷が付きやすいなどの問題点を有する。
【0005】上記の問題点を解決する方法として、永久
支持体上に画像を転写する前に一旦仮の受像シートに画
像を転写する方法が特開昭59−97140号公報に記
載されている。すなわちこの方法では、支持体上に光重
合性材料からなる画像受容層を設けた仮の受像シートを
用意し、各色の画像を永久支持体上に転写する前に、一
旦仮の受像シートの上に各色の画像を転写し、その後永
久支持体に密着させ、次いで全面露光を行って光重合性
画像受容層を硬化させ、次いで受像シートの仮支持体を
除去して永久支持体に再転写する工程が含まれる。
【0006】上記の仮の受像シート(以下、単に受像シ
ートと記す)を用いる画像転写方法は、前記の問題点を
解決するのには非常に有効である。すなわち、この方法
を利用することによって、永久支持体上にマスク原稿に
対して正像を得ることができる。受像シートの光重合性
画像受容層には光重合性材料であるエチレン性の多官能
モノマーが含まれているため、この光重合性画像受容層
自体が柔らかく、低い温度で転写が可能でありながら、
転写後には全面露光によって容易に硬化が可能となる。
すなわち、画像転写後の接着が発生せず、また最終画像
の耐傷性も高い等の利点もある。
【0007】上記の色画像形成方法に用いられる感光性
材料としては、ネガ型感光性材料とポジ型感光性材料が
知られているが、同じ現像液を用い、同じ条件で現像し
た場合、ポジ型感光性材料はネガ型感光性材料に比較し
て現像時間が長く必要であるため現像時間の短縮が求め
られていた。ポジ型感光性材料は、バインダーとしてノ
ボラック樹脂を用いるのが一般的で、この重量平均分子
量を下げることによって、アルカリ溶解性を上げるなど
の方法が考えられる。しかし、この方法では、現像時間
の短縮は可能だが、感光層(又は色材含有感光層)の現
像液に対する耐性が劣化し、網点再現性が悪化してしま
う。更に、ノボラック樹脂の融点が下がるため、ポジ型
感光材料を重ねて保存する際に互いに接着を起こすとい
う問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に現像時
間が短く、網点再現性に優れ、かつ耐接着性の悪化が無
いポジ型感光性材料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、 (1)支持体上に、少なくとも剥離層もしくは剥離層と
バリアー層との積層物、及び色材含有感光層もしくは色
材含有層と感光層との積層物が、順次積層されている感
光性材料に於いて、該色剤含有感光層もしくは感光層
が、キノンジアジド化合物、アルカリ可溶性ノボラック
樹脂、及び該キノンジアジド化合物と相互作用をもつ官
能基を少なくとも1つ有する化合物を含有することを特
徴とするポジ型感光性材料、あるいは、
【0010】(2)支持体上に、少なくとも剥離層もし
くは剥離層とバリアー層との積層物、及び色材含有感光
層もしくは色材含有層と感光層との積層物が、順次積層
されている感光性材料に於いて、該色剤含有感光層もし
くは感光層が、キノンジアジド化合物、及び該キノンジ
アジド化合物と相互作用をもつ官能基を少なくとも1つ
有するアルカリ可溶性ノボラック樹脂を含有することを
特徴とするポジ型感光性材料、により達成された。以下
に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明の感光性材料の構成例の断面を図1
〜図4の模式図に示す。図1の感光性材料1は、支持体
2の表面に剥離層3、バリアー層4、色材含有層5、感
光層6が設けられて構成されている。図2の感光性材料
10は、支持体11の表面に剥離層12、バリアー層1
3、色材含有感光層14が設けられて構成されている。
図3の感光性材料20は、支持体21の表面に剥離層2
2、色材含有層23、感光層24が設けられて構成され
ている。図4の感光性材料30は、支持体31の表面に
剥離層32、色材含有感光層33が設けられて構成され
ている。本発明の感光性材料としては、図1又は図2に
示す態様のものが好ましい。
【0012】本発明において、「相互作用」とは、水素
結合、イオン結合、分極電荷による分子間引力等に代表
される分子間相互作用を意味する。本発明の目的の一つ
である現像時間の短縮を達成するために、アルカリ溶解
性の良い樹脂や添加剤を用いる方法が考えられるが、こ
の場合には露光部のみならず未露光部においてもアルカ
リ溶解性が上がるため、網点の細り、小点の飛び等が生
じてしまう。しかし、キノンジアジド化合物とアルカリ
易溶性の官能基が上記のような相互作用を持つ場合に
は、未露光部のアルカリ易溶性の官能基はアルカリに溶
解されにくくなるため、上記の欠点が生じないと同時
に、露光部はキノンジアジドの分解により相互作用が失
われるので、アルカリ易溶性の官能基の効果により現像
時間の短縮が可能となる。
【0013】本発明の感光性材料の支持体は、本発明の
感光性材料を使用する画像形成方法に於いて、最終的に
画像が得られる永久支持体に対して仮の支持体の役割を
果たすものである。この支持体は、可撓性を有し、好ま
しくは紫外線透過性で、加圧、若しくは加圧及び加熱下
においても著しい変形、収縮若しくは伸びを生じないも
のであればどのような材料であってもよく、例えば前記
の公報に記載されている各種の支持体が使用できる。具
体例としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
塩化ビニルフィルム、トリ酢酸セルローズフィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等を挙
げることができる。これらの中で二軸延伸されたポリエ
チレンテレフタレートフイルムが、強度、耐熱性、寸法
安定性、透明性等において特に優れている。支持体の厚
みには特に制限はないが、20〜150μm程度が適当
である。
【0014】本発明の感光性材料を製造する際、剥離層
上に色材層又は色材含有感光層を設けるが、いずれも有
機溶剤による塗布であるので、上層の塗布溶媒により下
層が侵されないように適宜塗布溶媒を選択することが必
要である。場合によっては塗布溶媒の下層への浸透防止
する為のバリアー層を設ける事も有効である。
【0015】本発明の感光性材料に於ける剥離層は支持
体との適度な密着力による剥離性、無色透明性、皮膜
性、室温では非粘着性で加熱により粘着性及び融着性を
示す公知の有機高分子重合体より適宜選択される。例え
ば、ポリアクリル酸エステル、アクリル酸エステル共重
合体、ポリメタクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル共重合体、ポリアクリルアミド、アクリルアミド共重
合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレン共重合
体、エチレン共重合体(例えば、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エ
チレン・塩化ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体)、ポリビニルアセタール(例えば、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルホルマール)、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン、共重合体ナイ
ロン)、各種ゴム類(例えば、合成ゴム、塩化ゴム)及
びポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン)等を挙げることができる。これらの材料は、単独
で使用しても良いが、特にアルコール可溶性ポリアミド
を主成分とする事が好ましい。
【0016】上記アルコール可溶性ポリアミドの好まし
い例としては、二塩基性脂肪酸とジアミン、ω−アミノ
酸、ラクタムまたはこれらの誘導体から公知の方法によ
って合成される線状ポリアミドを挙げることができる。
この線状ポリアミドはホモポリマー、ランダムコポリマ
ー、ブロックコポリマーのいずれであってもよい。また
主鎖を構成する炭素原子または窒素原子上に置換基を有
するポリアミド、及び主鎖にC−C結合、C−N結合以
外の結合を含んでいるポリアミドも使用することができ
る。
【0017】上記の様なアルコール可溶性ポリアミドの
代表的な例としては、ナイロン3、4、5、6、11、
12、13、6,6、6,10、13,13、キシリレ
ンジアミンとアジピン酸との重合体、トリメチルヘキサ
メチレンジアミンとテレフタル酸との重合体、1,4−
ジアミノシクロヘキサンとスベリン酸との重合体等の線
状ホモポリアミド;ナイロン66、6/66/610、
6/66/610/612、6/66/12、ε−カプ
ロラクタム/アジピン酸/ヘキサメチレンジアミン/
4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンとの共重合
体;及びこれらのポリアミドのN−メチロール置換体、
N−アルコキシアルキル置換体、N−アリロキシアルキ
ル置換体等の誘導体が挙げられる。なお、上記剥離層は
アルコール可溶性ポリアミド以外の高分子重合体や添加
剤を含んでいてもよい。但し、剥離層としての機能を確
保する為には、剥離層中にアルコール可溶性ポリアミド
が50重量%以上含まれていることが好ましい。
【0018】上記の剥離層は一般に0.2〜10μmの
膜厚を有することが好ましい。
【0019】本発明の感光性材料に於けるバリアー層
は、剥離層と積層した場合に、剥離層を溶解或いは浸透
しない溶媒に可溶性であれば特に限定はないが、例えば
下記の有機高分子重合体:ポリアクリル酸エステル、ア
クリル酸エステル共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリア
クリルアミド、アクリルアミド共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビ
ニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレン共重合体、
エチレン共重合体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹
脂、ゴムおよびポリオレフィン等から選ぶことができ
る。
【0020】上記バリアー層の形成材料は、上記のよう
な高分子化合物一種のみで形成されていてもよく、また
二種以上の混合物で形成されていてもよい。更に、バリ
アー層に含有される重合体の全量の50重量%未満の量
である限り、その他のアルコール不溶性の高分子化合物
を併用してもよい。更に、バリアー層には、所望により
粘着性付与物質、色カブリを増加させない範囲で可塑
剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの各種の添
加剤が含まれていてもよい。またバリヤー層は二層以上
あってもよい。
【0021】上記のバリアー層を形成するには、上記高
分子化合物を適当な溶媒に溶解、或いは分散した塗布液
を調製し、この塗布液を通常の方法で塗布し、乾燥させ
る方法が利用できる。尚、剥離層の主成分をアルコール
可溶性ポリアミドとした場合、剥離層上にバリアー層を
塗布した時に剥離層が侵されない為に、バリアー層形成
用の塗布液は、非アルコール系の溶媒を主体とする溶媒
を使用して調製することが特に好ましい。非アルコール
系の溶媒としては、例えば炭化水素系溶剤(例えばトル
エン、キシレン、シクロヘキサン等)、ハロゲン系炭化
水素系溶剤(例えば塩化メチル、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン等)、ケトン系溶剤
(例えばアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等)、エステル系溶剤(例えば酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、エチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート等)、及び水等を挙げることができる。
【0022】上記のバリアー層の膜厚は0.2〜10μ
mが好ましい。
【0023】色材含有感光層は、基本的には顔料、染料
などの色材が感光性樹脂組成物中に分散又は均一に溶解
されてなる層である。また、色材含有層は基本的には顔
料、染料などの色材が高分子化合物中に分散又は均一に
溶解されてなる層である。感光層は感光性樹脂組成物か
らなる層であり、色材含有層と感光層とが積層されて上
記色材含有感光層と同様の機能を有する。
【0024】色材含有層に含有させることができる色材
に関しては前述の各種公報に記載されており、それらの
色材から所望により適宜選択して使用できる。これらの
色材としては、例えば特開昭47−16124号公報、
特開昭52−89916号公報、米国特許第44724
94号明細書、特開昭55−117142号公報、特開
昭55−127552号公報等や、カラーインデックス
等に記載されている種々の顔料や染料を用いることが可
能である。特に印刷用のカラープルーフとして用いる場
合には、印刷物との色再現性を一致させるために顔料系
の使用が好ましい。
【0025】カラーフィルター用には、赤色、緑色、青
色、黒色の顔料が用いられるが、これらの好ましい具体
例としては、カーミン6B(C.I.12490)、フ
タロシアニングリーン(C.I.74260)、フタロ
シアニンブルー(C.I.74160)、三菱カーボン
ブラックMA−100を挙げることができる。
【0026】ディスプレイ用にはイエロー、マゼンタ、
シアン、黒色の顔料または染料が用いられるが、この他
金属粉、白色顔料、蛍光顔料なども用いられる。これら
の好ましい具体例としては、顔料としては、#1201
リオノールイエロー(C.I.21090)、リオノー
ルイエローGRO(C.I.21090)、シムラ−フ
ァーストイエロー8GF(C.I.21105)、ベン
ジジンイエロー4T−564D(C.I.2109
5)、シムラ−ファーストレッド4015(C.I.1
2355)、リオノールレッド7B4401(C.I.
15850)、ファーストゲンブルーTGR−L(C.
I.74160)、リオノールブルーSM(C.I.2
6150)、三菱カーボンブラックMA−100、三菱
カーボンブラック#40を挙げることができる。染料と
しては、ビクトリアピュアブルー(C.I.4259
5)、オーラミンO(C.I.41000)、カロチン
ブリリアントフラビン(C.I.ベーシック13)、ロ
ーダミン6GCP(C.I.45160)、ローダミン
B(C.I.45170)、サフラニンOK70:10
0(C.I.50240)、エリオグラウシンX(C.
I.42080)、ファーストブラックHB(C.I.
26150)を挙げられる。
【0027】これらの顔料又は染料は単独で、又は2種
以上混合して用いてもよい。色材層固形分中の含有量は
1〜60重量%が好ましく、より好ましくは5〜50重
量%である。
【0028】色材を含有させる高分子化合物に関して
も、前述の各種公報等に記載されている種々の高分子化
合物を用いることが可能である。但し作業環境、水質汚
濁防止の観点からも弱アルカリ水溶液に可溶性であるか
少なくとも膨潤するものが好ましい。この様な高分子化
合物の例としては米国特許第2893368号、米国特
許第2927022号、西独国特許(OLS)第212
3702号、西独国特許(OLS)第2205146
号、西独国特許(OLS)第2320849号、特公昭
59−44615号、特開昭47−16124号、特開
昭52−89916号、米国特許第4472494号、
特開昭55−117142号、特開昭55−12755
2号、特公昭54−34327号、特公昭58−125
77号、特公昭54−25957号、特開昭59−53
836号、特開昭59−71048号、特開昭63−2
038号、特開平1−152449号、特開平2−19
9403号、特開平2−199404号の各明細書に記
載されているようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸
共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、
マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合
体等があり、又側鎖にカルボキシル基を有するセルロー
ズ誘導体が挙げられる。フェノール樹脂、ロジン、ポリ
ヒドロキシスチレン等も用いることができる。また、こ
れらの高分子化合物の分子量は1万〜100万が好まし
く、より好ましくは2万〜40万である。
【0029】これらの高分子化合物は単独で、又は2種
以上混合して用いてもよく、色材含有層の固形分中の含
有量は40〜95重量%が好ましく、より好ましくは5
0〜95重量%である。
【0030】色材含有層中には所望により可塑剤、顔料
分散安定剤、界面活性剤等の添加剤を加えることもでき
る。
【0031】本発明の感光性材料の感光層は、 (1) 感光性キノンジアジド化合物、 アルカリ可溶性ノボラック樹脂、及び 感光性キノンジアジドと相互作用をもつ官能基を少な
くとも1つ有する化合物、あるいは、
【0032】(2) 感光性キノンジアジド化合物、及び キノンジアジド化合物と相互作用をもつ官能基を少な
くとも1つ有するアルカリ可溶性ノボラック樹脂、ある
いは、
【0033】(3) 感光性キノンジアジド化合物、 キノンジアジドと相互作用をもつ官能基を少なくとも
1つ有するアルカリ可溶性ノボラック樹脂、及び 感光性キノンジアジドと相互作用をもつ官能基を少な
くとも1つ有する化合物、あるいは、
【0034】(4) 感光性キノンジアジド化合物、 アルカリ可溶性ノボラック樹脂、 キノンジアジドと相互作用をもつ官能基を少なくとも
1つ有するアルカリ可溶性ノボラック樹脂、及び 感光性キノンジアジドと相互作用をもつ官能基を少な
くとも1つ有する化合物、 等の構成を有する組成物からなる層において有効であ
る。
【0035】キノンジアジド化合物の例としては、好ま
しくはo−ナフトキノンジアジド化合物がある。具体的
には特公昭36−22062号、同37−1953号、
同37−3627号、同37−13109号、同37−
15665号、同38−1801538−12083
号、同40−21093号、同40−26126号、同
45−27345号、同40−3801号、同44−1
8445号、同45−5604号、同51−13013
号、同43−28403号、米国特許第3046120
号、同3188210号、特開昭47−5303号、同
48−63802号、同49−38701号、同48−
13354号、同49−17481号、特開平2−16
7550号等に記載の化合物を挙げる事ができる。
【0036】これらのキノンジアジド化合物は単独で、
または2種以上混合して用いてもよく、感光性樹脂組成
物中の含有量は10〜50重量%が好ましく、より好ま
しくは15〜40重量%である。
【0037】アルカリ可溶性ノボラック樹脂の具体例
は、米国特許第3184310号明細書、米国特許第3
535157号明細書、特公昭50−7482号公報、
特公昭50−8658号公報、特公昭51−14042
号公報、特開昭49−48403号公報等に記載されて
いる。またノボラック樹脂と他の高分子化合物との混合
物も使用できる。これらの例としては、米国特許第35
35157号明細書、仏国特許第1542334号明細
書、特公昭41−16259号公報、特公昭44−24
323号公報、特公昭49−36961号公報等に記載
されているものが挙げられる。アルカリ可溶性ノボラッ
ク樹脂の重量平均分子量は、500〜4000の範囲で
あることが好ましい。500未満では未露光部が現像に
よって膜減りが生じて画像の色濃度が低下してしまい、
4000以上では現像が不十分で非画像部に汚れを生じ
たり、感度が低下してしまう。ここで、重量平均分子量
はゲルパーミエーションクロマトグラフィーのポリスチ
レン換算値をもって定義される。これらの高分子化合物
は単独で、又は2種以上混合して用いてもよい。
【0038】キノンジアジド化合物と相互作用を有する
官能基を少なくとも1つ有するアルカリ可溶性ノボラッ
ク樹脂としては、フェノールあるいはo−(もしくはm
−,p−)クレゾールとo−(もしくはm−,p−)ヒ
ドキシ安息香酸との共縮合物等が挙げられる。共縮合率
は、フェノールあるいはo−(もしくはm−,p−)ク
レゾール対o−(もしくはm−,p−)ヒドキシ安息香
酸が95/5〜0/100であることが好ましい。
【0039】これらのノボラック樹脂の重量平均分子量
は、約500〜4000の範囲であることが好ましい。
500未満では未露光部が現像により膜減りして画像の
色濃度が低下し、4000を越えると現像が不十分とな
り、非画像部に汚れを生じたり、感度が低下する。ここ
で、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーのポリスチレン換算値をもって定義される。
【0040】これらのノボラック樹脂は、単独であるい
は2種以上混合して、用いることができる。
【0041】キノンジアジドと相互作用をもつ官能基を
少なくとも1つ有する化合物とは、芳香族あるいはヒド
ロ芳香族化合物の有機酸、或いは下記一般式(I)で表
される化合物から選ばれる。
【化2】
【0042】ここで、R1,R2,R3 は同一でも異なっ
ていても良く、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基も
しくはアルコキシ基を表す。R4,R5,R6,R7は同一
でも異なっていても良く、水素原子もしくはアルキル基
を表す。l,m,n,p,q,rはそれぞれ1〜3の整
数であり、l+p=n+r=5、m+q=4を表す。
【0043】一般式(I)のR1〜R7において、ハロゲ
ン原子としては塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子
が、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基も
しくはt−ブチル基の様な炭素数1〜4のアルキル基
が、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、ヒ
ドロキシエトキシ基、プロポキシ基、ヒドロキシプロポ
キシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブト
キシ基、sec−ブトキシ基もしくはt−ブトキシ基の
様な炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましい。
【0044】芳香族あるいはヒドロ芳香族化合物の有機
酸の例としては、安息香酸、安息香酸誘導体、フェノー
ル、フェノール誘導体、アビエチン酸等が挙げられるが
これらに限定されるものではない。
【0045】以下に、一般式(I)で表される化合物の
具体例を挙げる。
【0046】
【化3】
【0047】
【化4】
【0048】
【化5】
【0049】
【化6】
【0050】上記の化合物の含有量は、アルカリ可溶性
ノボラック樹脂と上記化合物の合計の重量の5〜50%
であることが好ましい。5%未満では現像速度を上げる
効果が小さく、50%を越えると感度は高くなるが、網
点再現性が悪化してしまう。アルカリ可溶性ノボラック
樹脂が感光性キノンジアジドと相互作用を持つ官能基を
有する場合、あるいは有する樹脂と有しない樹脂を併用
する場合には、これより少ない範囲でも所望の効果を発
揮する。
【0051】本発明の感光性材料に於ける色材含有感光
層は、それ自体従来公知の構成及び材料等と同様のもの
であってよい。本発明の感光性材料において色材含有感
光層を設ける場合には、その色材含有感光層は上記の各
構成成分例および公知技術を参照することにより容易に
形成することができる。
【0052】具体的には、前述の色材と感光性樹脂組成
物の組み合わせが挙げられる。これらの色材の色材含有
感光層の固形分中の含有量は1〜30重量%が好まし
く、より好ましくは5〜20重量%である。
【0053】本発明の感光性材料には必要に応じて密着
促進剤等の各種の成分を添加しても良い。
【0054】本発明の感光性材料は、上記各種の組成物
を溶剤に溶かし、支持体上に塗布して作成する。溶剤の
例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘ
キサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エ
チル、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2
−プロパノール、ブタノール,sec−ブタノール、t
−ブタノール、N−メチルピロリドン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、
ε−カプロラクタム、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホルアミド、水を挙げることができる。これら
は単独で、または二種以上の混合物として使用すること
ができる。但し重層塗布を可能とするために、各層の溶
剤は他の層、特に先に塗布された層を溶解しないように
調整される必要がある。
【0055】塗布方法の例としてはスピナー、ホワイラ
ー、ローラーコーター、カーテンコーター、ナイフコー
ター、ワイヤーバーコーター、エクストルーダー等を使
用する方法が挙げられる。
【0056】なお、本発明の感光性材料は、任意の公知
の画像形成方法に使用することができるが、特に支持体
上に光重合性材料からなる画像受容層を設けた受像シー
トと組み合わせることが有効である。受像シートの例と
しては特開昭59−97140号公報、特開平2−24
4146号公報、特開平2−244147号公報等に記
載のものを挙げることができる。
【0057】次に、この様な感光性材料を使用する、好
ましい画像形成方法について説明する。本発明の感光性
材料は、それ自体公知の画像形成方法(例えば、特開昭
63─2039号公報に記載されているような、感光性
材料上に転写可能な画像を形成し、この画像を一旦受像
シートに転写し、次いでその画像を永久支持体上に再転
写することからなる画像形成方法)で使用することがで
きる。
【0058】例えば、まず感光性材料をパターンマスク
を介して露光し、次いで現像することにより色材含有感
光層又は色材含有層と感光層との積層物に色画像を形成
する。これを各色について繰り返し、各色の画像を形成
する。次いで、得られた各色の画像を、支持体上に光重
合性材料からなる画像受容層を設けた受像シートの上に
転写し、その後、受像シート上の画像及び画像受像層を
永久支持体に再転写し、更に全面露光を行って、転写さ
れた光重合性画像受容層を硬化させる。
【0059】最終的に画像が得られる永久支持体として
は、アート紙、コート紙、上質紙、中質紙、低質紙、更
紙等の紙類、白色顔料をねり込んだプラスチックフイル
ム等の紙代替物、ポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート等のプラスチックフイルム、ガラス、金属
板、布等が使用される。これらの内、特にプルーフ用途
としては通常、紙、又は紙代替物が使用される。
【0060】露光後の色材含有感光層又は色材含有層と
の感光層の積層物を現像するのに用いられる現像液は、
水性媒質すなわち大部分が水から構成されている媒質で
あり、適当なアルカリ性物質を含む。また、この現像液
には必要があれば水と混和性の有機溶剤を添加する事も
有用である。
【0061】適当なアルカリ性物質はアルカリ金属水酸
化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、アルカリ
金属炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、アルカ
リ金属重炭酸塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム)、アルカリ金属ケイ酸塩(ケイ酸ナトリウム、ケイ
酸カリウム)、アルカリ金属メタケイ酸塩(メタケイ酸
ナトリウム、メタケイ酸カリウム)、トリエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、モ
ルホリン、トリアルキルアンモニウムヒドロキシド、ま
たは燐酸三ナトリウム等である。
【0062】適当な有機溶剤は、メタノール、エタノー
ル、2−プロパノール、1−プロパノール、ブタノー
ル、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ベ
ンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラク
トン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルホスホルアミドである。
【0063】この現像液にはまた、湿潤剤を加えてもよ
い。湿潤剤としては発泡性の低いアルキルナフタレンス
ルホン酸塩が特に好ましい。
【0064】感光性樹脂層の現像液は、浴液として、あ
るいは噴霧液としても用いることができる。この際、刷
毛でこすること、湿潤スポンジでこすること、摩擦その
他の公知の方法によって有利に行うことができる。
【0065】本発明の感光性材料は、受像シートを用い
ない従来の画像形成方法における感光性転写材料として
も有効に利用することができる。更に、感光性材料に形
成された画像自体が色カブリが少ないことから、特に転
写の工程を経ることなく画像を感光性材料上に直接形成
する方法においても有効に利用することができる。
【0066】
【実施例】以下に、実施例及び比較例により本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。尚、特に記述の無い場合「部」は「重量部」
を表す。
【0067】実施例1 (A)感光性材料の作成 以下の様にして感光性材料を作成した。
【0068】(1)剥離層形成用塗布液として下記組成
を有する溶液を調製した。 ・アルコール可溶性ポリアミド [CM−8000、東レ(株)製、 「η」=23cps(20℃、10重量%メタノール溶液)] 7.2部 ・スチレン・マレイン酸共重合体 1.8部 [日本触媒化学工業(株)製、オキシラックSH−128] ・メタノール 400部 ・エチレングリコールモノメチルエーテル 100部 この塗布液を厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートフイルム(支持体)上に均一に塗布し、乾燥して乾
燥膜厚が0.5μmの剥離層を設けた。
【0069】(2)次にバリアー層形成用塗布液として
下記組成を有する溶液を調整した。 ・ポリメチルメタアクリレート(平均分子量:10万) 5部 ・トルエン 150部 ・メチルエチルケトン 45部 この塗布液を前述の剥離層上に均一に塗布し、乾燥して
乾燥膜厚が0.5μmのバリアー層を設けた。
【0070】(3)次いで色材含有層形成の為に、下記
組成より成る顔料分散用の母液Aを調製した。 母液A ・スチレン−マレイン酸共重合体 20部 [日本触媒化学工業(株)製、オキシラックSH−128] ・メチルエチルケトン 80部
【0071】次に母液Aを用いて下記組成の4色の顔料
分散液を調製した。 イエロー色材含有層形成用顔料分散液 ・母液A 110部 ・メチルエチルケトン 40部 ・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 25部 ・セイカファーストイエロー H−0755 12.2部 [大日本精化(株)製]
【0072】 マゼンタ色材含有層形成用顔料分散液 ・母液A 110部 ・メチルエチルケトン 40部 ・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 25部 ・セイカファーストカーミン 1483 12.2部 [大日本精化(株)製]
【0073】 シアン色材含有層形成用顔料分散液 ・母液A 110部 ・メチルエチルケトン 40部 ・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 25部 ・シアニンブルー 4920 12.2部 [大日本精化(株)製]
【0074】 ブラック色材含有層形成用顔料分散液 ・母液A 110部 ・メチルエチルケトン 40部 ・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 25部 ・三菱カーボンブラック MA−100 12.2部 [三菱化成工業(株)製]
【0075】分散液の調整は、試験用の分散機(東洋精
機(株)製、ペイントシェーカー)で3時間分散するこ
とにより行った。
【0076】別に下記組成より成る顔料分散液用の希釈
液を調整した。 ・メチルエチルケトン 550部 ・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部 ・フッ素系界面活性剤 2部 [フロラードFC−430 住友3M社製] 4色の顔料分散液を上記希釈剤により下記の重量比で希
釈した後、撹拌操作を10分間、超音波分散操作を10
分間施し、色材含有層塗布液を得た。
【0077】色材含有層塗布液を東洋濾紙No.63フ
ィルターで濾過後、剥離層、バリヤー層が設けられた4
枚の支持体上にホワイラーを用いて塗布し、100℃で
2分乾燥して4色それぞれの色材含有層を形成した。
【0078】 イエロー層 ・顔料分散液/希釈液 3.5部/46.5部 ・乾燥膜厚 1.0μm ・光学濃度(ブルーフィルター) 0.50
【0079】 マゼンタ層 ・顔料分散液/希釈液 4部/46部 ・乾燥膜厚 0.7μm ・光学濃度(グリーンフィルター) 0.75
【0080】 シアン層 ・顔料分散液/希釈液 4部/46部 ・乾燥膜厚 0.8μm ・光学濃度(レッドフィルター) 0.65
【0081】 ブラック層 ・顔料分散液/希釈液 5.5部/44.5部 ・乾燥膜厚 0.7μm ・光学濃度(フィルター無し) 0.90
【0082】(4)更に4色それぞれの色材含有層上
に、下記組成から成るポジ型感光層塗布液を東洋濾紙N
o.63フィルターで濾過後、ホワイラーを用いて塗布
し、100℃で2分乾燥して乾燥膜厚が1μmの感光層
を形成した。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・ノボラック型フェノールホルムアルデヒドレジン [住友デュレズ(株)製、PR−50716(ゲルパーミエーションクロマト グラフ法で求めた重量平均分子量3000)] 2.23部 ・サリチル酸[関東化学(株)製] 0.95部 ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部 以上の様にして4色の感光性材料を作成した。
【0083】(B)画像形成 4色の感光性材料をそれぞれ対応する色分解マスクを用
い、1kW超高圧水銀灯P−607FW(大日本スクリ
ーン製造(株)製)で15秒の真空引きの後、80秒画
像露光し、カラーアート用現像液CA−1(富士写真フ
イルム(株)製)の5倍希釈液により、31℃で34秒
間自動現像(カラーアートプロセッサーCA−600
P:富士写真フイルム(株)製を使用)を行った。この
様にして色分解マスクを忠実に再現した4色のカラープ
ルーフィングシートが得られた。
【0084】別に、厚みが100μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に、下記の組成の第一
層形成用塗布液および第二層形成用塗布液をそれぞれ乾
燥膜厚が1.0μm、20μmになる様に順次塗布し、
受像シートを作成した。 (第一層形成用塗布液) ・ポリ塩化ビニル[日本ゼオン(株)製、ゼオン25] 10.0部 ・メチルエチルケトン 240部 ・シクロヘキサノン 60部 (第一層形成用塗布液) ・メタクリル酸メチルポリマー 90部 [和光純薬(株)製、平均分子量:100000] ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート 90部 ・ミヘラーズケトン 0.51部 ・ベンゾフェノン 3.18部 ・p−メトキシフェノール 0.09部 ・メチルエチルケトン 220部
【0085】次に、先ずブラックのカラープルーフィン
グシートを画像面が受像シートの膜面と接する様に重
ね、カラーアート転写機CA−600T(富士写真フイ
ルム(株)製)を用いてラミネートを行い、その後カラ
ープルーフィングシートの支持体を剥離し、受像シート
上にブラックの画像を転写した。次いで残りの3色のカ
ラープルーフィングシートについて、位置を合わせなが
ら転写を行い、4色の網点画像が転写形成された受像シ
ートを得た。次に、4色画像が転写された受像シートと
アート紙を重ねて、上記転写機でラミネートを行い、そ
の後受像シートの支持体を剥離し、アート紙上にカラー
画像を形成した。
【0086】最後に受像シートの硬化と感光物の可視域
の吸収を無くして色再現を良化させる為に、1kW超高
圧水銀灯P−607FW(大日本スクリーン製造(株)
製)で160秒間全面露光(後露光)して最終画像を得
た。
【0087】(C)評価 これらの工程を経て作成される画像の評価は以下の様に
して行った。 (1)現像速度 富士コントロールウェッジ(富士写真フイルム(株)
製)を用い、80秒間露光した。現像は前述の現像液を
31℃に保温して現像時間を変えて行い、露光部(非画
像部)が完全に除去された現像時間を現像速度とした。
このようにして得られた網点が再現している領域を網点
再現性として評価した。その結果を表2に示す。 (2)耐接着性 露光、現像する前の生フィルムを60%湿度下で1時間
調湿後に、感光層側の面と支持体の表面を合わせて50
枚重ね、防湿袋内に密閉し、一定荷重(50g/c
2) を架けて40℃の環境下に静置。一週間後に生フ
ィルムをそれぞれに剥がした時に、剥離層と支持体の間
で剥がれていないかどうかを評価した。その結果を表2
に示す。
【0088】実施例2 実施例1の感光層形成用塗布液の組成を下記に変更した
他は実施例1と同様にして4色の感光性材料を作成し、
画像形成及び評価を行った。結果を表2に示す。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・ノボラック型フェノールホルムアルデヒドレジン [住友デュレズ(株)製、PR−50716(ゲルパーミエーションクロマト グラフ法で求めた重量平均分子量3000)] 2.23部 ・アビエチン酸[東京化成工業(株)製] 0.95部 ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部
【0089】実施例3 実施例1の感光層形成用塗布液の組成を下記に変更した
他は実施例1と同様にして4色の感光性材料を作成し、
画像形成及び評価を行った。結果を表2に示す。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・ノボラック型フェノールホルムアルデヒドレジン [住友デュレズ(株)製、PR−50716(ゲルパーミエーションクロマト グラフ法で求めた重量平均分子量3000)] 2.23部 ・表1の化合物a 0.95部 ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部
【0090】
【表1】
【0091】実施例4〜6 実施例1の感光層形成用塗布液の化合物aを、表1に示
すb〜dに変更した他は実施例1と同様にして4色の感
光性材料を作成し、画像形成を行った。結果を表2に示
す。
【0092】実施例7 実施例1の感光層形成用塗布液の組成を下記に変更した
他は実施例1と同様にして4色の感光性材料を作成し、
画像形成及び評価を行った。結果を表2に示す。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・フェノール−サリチル酸共縮合物(共縮合率75:25) [ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で求めた重量平均分子量1300] 3.18部 ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部
【0093】実施例8 実施例1の感光層形成用塗布液の組成を下記に変更した
他は実施例1と同様にして4色の感光性材料を作成し、
画像形成及び評価を行った。結果を表2に示す。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・o−クレゾール−サリチル酸共縮合物(共縮合率70:30) [ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で求めた重量平均分子量1470] 3.18部 ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部
【0094】比較例1 実施例1の感光層形成用塗布液の代わりに、下記の組成
を有する感光層形成用塗布液に変更した他は実施例1と
同様にして4色の感光性材料を作成し、画像形成及び評
価を行った。結果を表2に示す。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・ノボラック型フェノールホルムアルデヒドレジン [住友デュレズ(株)製、PR−50716(ゲルパーミエーションクロマト グラフ法で求めた重量平均分子量3000)] 3.18部 ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部
【0095】比較例2 実施例1の感光層形成用塗布液の代わりに、下記の組成
を有する感光層形成用塗布液に変更した他は実施例1と
同様にして4色の感光性材料を作成し、画像形成及び評
価を行った。結果を表2に示す。 ・1,2−ナフトキノン−(2)−ジアジド−5−スルホン酸クミルフェノール エステル 1.36部 ・ノボラック型フェノールホルムアルデヒドレジン 2.86部 [ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で求めた 重量平均分子量940] ・フッ素系界面活性剤 0.05部 [大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−104] ・酢酸n−プロピル 84部 ・シクロヘキサノン 42部
【0096】 表2:感光性材料の評価結果 現像速度 網点再現性 耐接着性 (s) (%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 15 1〜99 ○ 実施例2 18 1〜99 ○ 実施例3 20 1〜99 ○ 実施例4 18 1〜99 ○ 実施例5 15 1〜99 ○ 実施例6 20 1〜99 ○ 実施例7 15 1〜99 ○ 実施例8 12 1〜99 ○ ────────────────────────── 比較例1 40 1〜99 ○ 比較例2 20 10〜99 × ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0097】
【発明の効果】本発明のポジ型感光性材料は高感度で網
点再現性に優れ、かつ転写性の悪化などが無いので、品
質の優れた最終画像を得るために有効である。その為、
本発明のポジ型感光性材料を用いると、品質の高い色校
正用のカラープルーフやディスプレイ等を作成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性材料の一例の断面を模式的に示
す概略断面図である。
【図2】本発明の感光性材料の一例の断面を模式的に示
す概略断面図である。
【図3】本発明の感光性材料の一例の断面を模式的に示
す概略断面図である。
【図4】本発明の感光性材料の一例の断面を模式的に示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1、10、20、30 感光性材料 2、11、21、31 支持体 3、12、22、32 剥離層 4、13 バリアー層 5、23 色材含有層 6、24 感光層 14、33 色材含有感光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも剥離層もしくは
    剥離層とバリアー層との積層物、及び色材含有感光層も
    しくは色材含有層と感光層との積層物が、順次積層され
    ている感光性材料に於いて、該色剤含有感光層もしくは
    感光層が、キノンジアジド化合物、アルカリ可溶性ノボ
    ラック樹脂、及び該キノンジアジド化合物と相互作用を
    もつ官能基を少なくとも1つ有する化合物を含有するこ
    とを特徴とするポジ型感光性材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該キノンジアジド化
    合物と相互作用をもつ官能基を少なくとも1つ有する化
    合物が、芳香族もしくはヒドロキシ芳香族化合物の有機
    酸であることを特徴とするポジ型感光性材料。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2において、該
    キノンジアジド化合物と相互作用をもつ官能基を少なく
    とも1つ有する化合物の含有量が、該アルカリ可溶性ノ
    ボラック樹脂と該化合物の合計重量の5〜50%である
    ことを特徴とするポジ型感光性材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に、少なくとも剥離層もしくは
    剥離層とバリアー層との積層物、及び色材含有感光層も
    しくは色材含有層と感光層との積層物が、順次積層され
    ている感光性材料に於いて、該色剤含有感光層もしくは
    感光層が、キノンジアジド化合物、及び該キノンジアジ
    ド化合物と相互作用をもつ官能基を少なくとも1つ有す
    るアルカリ可溶性ノボラック樹脂を含有することを特徴
    とするポジ型感光性材料。
  5. 【請求項5】 請求項4において、更に該キノンジアジ
    ド化合物と相互作用をもつ官能基を少なくとも1つ有す
    る化合物を含有することを特徴とするポジ型感光性材
    料。
  6. 【請求項6】 請求項5において、該キノンジアジド化
    合物と相互作用をもつ官能基を少なくとも1つ有する化
    合物が、芳香族もしくはヒドロキシ芳香族化合物の有機
    酸であることを特徴とするポジ型感光性材料。
  7. 【請求項7】 請求項2もしくは請求項6において、該
    芳香族もしくはヒドロキシ芳香族化合物の有機酸が、下
    記一般式(I)で表される化合物であることを特徴とす
    るポジ型感光性材料。 【化1】 (式中、R1,R2,R3は同一でも異なっていても良
    く、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基もしくはアル
    コキシ基を表す。R4,R5,R6,R7は同一でも異なっ
    ていても良く、水素原子もしくはアルキル基を表す。
    l,m,n,p,q,rはそれぞれ1〜3の整数であ
    り、l+p=n+r=5、m+q=4を表す。)
  8. 【請求項8】 請求項1において、該アルカリ可溶性ノ
    ボラック樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフ法
    で求めた重量平均分子量が500〜4000であること
    を特徴とするポジ型感光性材料。
  9. 【請求項9】 請求項4において、該キノンジアジドと
    相互作用をもつ官能基を少なくとも1つ有するアルカリ
    可溶性ノボラック樹脂のゲルパーミエーションクロマト
    グラフ法で求めた重量平均分子量が500〜4000で
    あることを特徴とするポジ型感光性材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9343553B2 (en) 2014-01-22 2016-05-17 Samsung Display Co., Ltd. Photoresist composition, method of forming a pattern and method of manufacturing a thin film transistor substrate

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