JPH0755383Y2 - 車両用複列ころ軸受 - Google Patents

車両用複列ころ軸受

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JPH0755383Y2
JPH0755383Y2 JP9978090U JP9978090U JPH0755383Y2 JP H0755383 Y2 JPH0755383 Y2 JP H0755383Y2 JP 9978090 U JP9978090 U JP 9978090U JP 9978090 U JP9978090 U JP 9978090U JP H0755383 Y2 JPH0755383 Y2 JP H0755383Y2
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JP
Japan
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JP9978090U
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JPH0456913U (ja
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猛 野口
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Nachi Fujikoshi Corp
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Nachi Fujikoshi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は両端にシールを取りつけると共に、潤滑剤を
封入した車両用複列ころ軸受に関する。
(従来の技術) 車両用複列ころ軸受は、車両の運行の安全の確保の点か
ら一定の期間又は一定の走行距離ごとに保守点検を行
い、軸受内に滞留した潤滑剤を洗浄することにより、か
かる潤滑剤の漏出や粘性抵抗による発熱による事故発生
を防止している。かかる点検・整備は極めて煩雑である
ので、これを行う期間を延長することができれば保守が
極めて容易となる。そこで、例えば実開平1-85526号公
報にされたように、複数のころ軸受のそれぞれ両端に断
面が略コ字形の非接触の密封板を取りつけると共に、こ
の密封板の内側面に多数の隔壁を設けて各々独立した室
を形成し、これらに潤滑剤を保持させたものがあった。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上述の従来品では隔壁によって形成された独立
した室があるため、最初に封入した潤滑剤は流動するこ
となく各室に溜まため、グリースの無駄がないが、該空
間のスペースには限界があるために後から補給した潤滑
剤のうち軸受の潤滑に寄与しないものが該室に順次送ら
れていき、これが固まって潤滑剤の漏出や粘性抵抗によ
る発熱が生じたり、さらにこれの一部が軌道上に移動し
て軌道上の潤滑剤と混合し潤滑性能を低下させることが
あった。
(課題を解決するための手段) この考案は、内径面に複列の軌道を形成した一体形の外
輪と、前記複列の軌道に対応する軌道を各々外径面に形
成した内輪と、前記内外輪間の配設された多数のころ
と、前記内輪の外端面に接して配置された前蓋・後蓋
と、前記外輪の外側内端面にその内端側が嵌着され、か
つ外端側にシールを取りつけ前記前蓋・後蓋の外周面に
形成された段部に摺接されたシール筒と、前記外輪の複
列の軌道間に開口する潤滑剤供給口と、から構成される
車両用複列ころ軸受において、前記段部を長手方向に延
長して前記シールと外輪の端面との間に空間部を形成す
るとともに前記シール筒で前記空間部を包囲し、前記段
部と僅かの隙間を介して前記空間部を区画する隔壁を前
記シール筒の内面に嵌着したことにより、かかる問題を
解決すべくなされた車両用複列ころ軸受に関する。
(作用) 潤滑剤供給口から供給された潤滑剤のうち軸受の潤滑に
寄与しないものは、軌道と隔壁との間に滞留する。次に
補給した潤滑剤のうち軸受の潤滑に寄与しないものは、
最初に封入した潤滑剤を押して、隔壁と段部とのなす隙
間を経て空間部に送り込む。このため、常に新しい潤滑
剤が潤滑作用に関与し、長期間に渡っての軸受の使用が
可能となる。
(実施例) 次に、この考案の実施例を図面について説明する。図面
は車軸のジャーナルに組み込んだ状態を示すが、車軸は
省略してある。内径面に一対の軌道11a,11bを形成した
外輪1は一体に構成される。両軌道11a,11bの中間には
外径面から内径面に開孔する潤滑剤供給口6が穿設され
る。
さらに前記各軌道に対応する軌道12a,12bをそれぞれ外
径面に形成した2個の内輪2a,2bは間座5を挟んで外輪
の内側に配置される。内外輪間には多数の円錐ころ3が
回転自在に介装される。なお、4は円錐ころ3内外輪に
等配する保護器である。
内輪2aの外端面13aには前蓋9が、内輪2bの外端面13bに
は後蓋10が接触状態で取りつけられている。前蓋9及び
後蓋10には内輪の外径に近似の直径を有する段部14が形
成されている。外輪の外側内端に装着され、前記段部14
を覆ってシール筒15が延び、先端に取りつけられたシー
ル7が該段部14に摺接している。
前記段部14には、シール7の摺接する部分と内輪2a,2b
の端面13a,13bとの間が長手方向に延長されて空間部16
が形成されている。
更に、前記シール筒15の内面には断面がコ字形をなし、
その外周面がシール筒の内円筒面に嵌着固定された円環
状の隔壁8を有する。該隔壁は上述の空間部16を区画す
ると共に、隔壁8の内周面は段部14と僅かな隙間17を介
して対向している。
(作用) この考案は、上記のようにシールが摺接する段部を長手
方向に延長して空間部を設け、該空間部をシール筒の内
周面に嵌着した隔壁により区画したので、潤滑に寄与し
なくなった古い潤滑剤は隔壁で区画された空間部に押し
出されて滞留するため、常に新しい潤滑剤が作用するの
であり、グリースなどの粘性抵抗による発熱が発生する
ことはない。しかも、潤滑に寄与しない古い潤滑剤は前
記空間部に留まるのであり、外部への漏出の恐れは全く
ない。このため、この考案にかかわる車両用ころ軸受
は、洗浄などの保守・点検作業工数を大幅に減じて長期
に渡って使用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例の半部の断面図である。 1……外輪、2……内輪 3……ころ、6……潤滑剤供給口 7……シール、8……隔壁 9……前蓋、10……後蓋 11a,11b……軌道(外輪) 12a,12b……軌道(内輪) 13a,13b……内輪の外端面 14……段部、15……シール筒 16……空間部、17……隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内径面に複列の軌道を形成した一体形の外
    輪と、前記複列の軌道に対応する軌道を各々外形面に形
    成した内輪と、前記内外輪間に配設された多数のころ
    と、前記内輪の外端面に接して配置された前蓋・後蓋
    と、前記外輪の外側内端面にその内端側が嵌着され、か
    つ外端側にシールを取りつけ前記前蓋・後蓋の外周面に
    形成された段部に摺接されたシール筒と、前記外輪の複
    列の軌道間に開口する潤滑剤供給口と、から構成される
    車両用複列ころ軸受において、前記段部を長手方向に延
    長して前記シールと外輪の端面との間に空間部を形成す
    るとともに前記シール筒で前記空間部を包囲し、前記段
    部と僅かの隙間を介して前記空間部を区画する隔壁を前
    記シール筒の内面に嵌着したことを特徴とする車両用複
    列ころ軸受。
  2. 【請求項2】前記ころは円錐ころであり、別体の内輪を
    有する請求項1記載の車両用複列ころ軸受。
JP9978090U 1990-09-26 1990-09-26 車両用複列ころ軸受 Expired - Lifetime JPH0755383Y2 (ja)

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JPH0456913U JPH0456913U (ja) 1992-05-15
JPH0755383Y2 true JPH0755383Y2 (ja) 1995-12-20

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