JPH0755046Y2 - 石積用石切工具 - Google Patents
石積用石切工具Info
- Publication number
- JPH0755046Y2 JPH0755046Y2 JP1988123338U JP12333888U JPH0755046Y2 JP H0755046 Y2 JPH0755046 Y2 JP H0755046Y2 JP 1988123338 U JP1988123338 U JP 1988123338U JP 12333888 U JP12333888 U JP 12333888U JP H0755046 Y2 JPH0755046 Y2 JP H0755046Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- masonry
- cutting tool
- curved
- stone
- stones
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自然に存する石灰岩等の軟石を用いて石積作
業を行うのに好適する石積用石切工具に関する。更に詳
しくは、農地造成等を行う際、畑と畑間を区切る擁護壁
の石積作業に用いる工具であって、形状の異なる自然の
石灰岩を積上げる際、仮積した後石と石との間に打撃し
て突出部分を切削等して石と石との間を可及的に平坦化
して石積みの容易化及び石積作業の効率化を企図した石
積用石切工具に関する。
業を行うのに好適する石積用石切工具に関する。更に詳
しくは、農地造成等を行う際、畑と畑間を区切る擁護壁
の石積作業に用いる工具であって、形状の異なる自然の
石灰岩を積上げる際、仮積した後石と石との間に打撃し
て突出部分を切削等して石と石との間を可及的に平坦化
して石積みの容易化及び石積作業の効率化を企図した石
積用石切工具に関する。
「従来の技術」 第5図は従来の石切工具を示す図で、打撃体(20)は略
々中央部から刃先にわたって相対向する側面が刃先で集
束する如く形成され、刃先が尖がって形成されている。
即ち従来のこの種石切工具は打撃体が楔状をなしてい
る。
々中央部から刃先にわたって相対向する側面が刃先で集
束する如く形成され、刃先が尖がって形成されている。
即ち従来のこの種石切工具は打撃体が楔状をなしてい
る。
「考案が解決しようとする課題」 以上の楔状打撃体によれば、硬石の加工には不都合はな
い。
い。
しかしながら、農地造成の際軟石である自然の石灰岩を
用いて畑間の擁護壁を造る場合は、未加工の石灰岩を仮
積した後、相互間の突出部分を切削して組積した石灰岩
間を平坦化し、石相互間を当接して積み上げ、擁護壁の
頑丈さを持たす必要があり、係る切削作業を行う場合、
従来の楔状打撃体によれば、石灰岩間に楔状に打ち込ま
れるため、突出部分間に打撃部分が食い込みむかたちと
なって、突出部分が容易に切削できず、数度の打撃作業
によってこれなしており、作業効率が頗る悪い。更に、
打撃体が楔状であるため、これが上記突出部分間に食い
込んでしまい、打撃した後これの抜き取りが容易に出来
ない等作業上不便であった。
用いて畑間の擁護壁を造る場合は、未加工の石灰岩を仮
積した後、相互間の突出部分を切削して組積した石灰岩
間を平坦化し、石相互間を当接して積み上げ、擁護壁の
頑丈さを持たす必要があり、係る切削作業を行う場合、
従来の楔状打撃体によれば、石灰岩間に楔状に打ち込ま
れるため、突出部分間に打撃部分が食い込みむかたちと
なって、突出部分が容易に切削できず、数度の打撃作業
によってこれなしており、作業効率が頗る悪い。更に、
打撃体が楔状であるため、これが上記突出部分間に食い
込んでしまい、打撃した後これの抜き取りが容易に出来
ない等作業上不便であった。
本考案者は、以上の如き問題点に鑑み、これを有効に解
決すべく本考案をなしたものであり、その目的とすると
ころは、形状の不揃な石灰岩の如き軟石を用いて石積作
業を行う際、これを効率的に且つ頑丈に積み上げるのに
好適する石積用石切工具を提供するものである。
決すべく本考案をなしたものであり、その目的とすると
ころは、形状の不揃な石灰岩の如き軟石を用いて石積作
業を行う際、これを効率的に且つ頑丈に積み上げるのに
好適する石積用石切工具を提供するものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案は打撃体の相対向す
る側面を、相互に相寄方向に湾曲させ、且つその端部即
ち刃先部分を平坦面として形成することにより不揃いの
石灰岩を仮積した後、その組積した石灰岩間に打撃体を
打ち込むことにとにより、石灰岩の突出部分を切り落と
すかたちで切削し、以って組積した石灰岩の相対向する
側面を平坦化し、組積の容易化、頑丈化及び効率化を企
図するようにする。
る側面を、相互に相寄方向に湾曲させ、且つその端部即
ち刃先部分を平坦面として形成することにより不揃いの
石灰岩を仮積した後、その組積した石灰岩間に打撃体を
打ち込むことにとにより、石灰岩の突出部分を切り落と
すかたちで切削し、以って組積した石灰岩の相対向する
側面を平坦化し、組積の容易化、頑丈化及び効率化を企
図するようにする。
「作用」 本考案に係る石切工具は、以上のとおり打撃体が側面は
湾曲し、刃先部分は平坦に形成されているため、組積し
た石と石との間に打撃した際、従来の楔状打撃体と異な
り、打撃体の湾曲部が石の側面と接触しないため石と石
との間に楔状に食い込むことはなく、刃先の平坦部分の
面積だけ、一定の幅を保って入り込んで石の突出部分を
切削し、石の相対向する側面を平坦化し、しかも一回の
打撃作業でこれをなすことができる。
湾曲し、刃先部分は平坦に形成されているため、組積し
た石と石との間に打撃した際、従来の楔状打撃体と異な
り、打撃体の湾曲部が石の側面と接触しないため石と石
との間に楔状に食い込むことはなく、刃先の平坦部分の
面積だけ、一定の幅を保って入り込んで石の突出部分を
切削し、石の相対向する側面を平坦化し、しかも一回の
打撃作業でこれをなすことができる。
「実施例」 図面は本考案の好適一実施例を示し、第1図は石積用石
切工具の断面図、第2図は平面図、第3図は作用を説明
する図である。
切工具の断面図、第2図は平面図、第3図は作用を説明
する図である。
(1)は柄、(2)は打撃体である。打撃体(2)は、
その中央部に柄(1)が固定されている。打撃体(2)
の中央部から上部側(2a)は、相対向する側面が内方に
湾曲(2b)(2b)している。湾曲面(2b)(2b)は、第
1図に示す如く一対の側面のみが湾曲形成され、他の一
対の側面は第2図に示す如く打撃体(2)の下部側(2
c)の円柱部分からストレートに延長される如く形成さ
れている。
その中央部に柄(1)が固定されている。打撃体(2)
の中央部から上部側(2a)は、相対向する側面が内方に
湾曲(2b)(2b)している。湾曲面(2b)(2b)は、第
1図に示す如く一対の側面のみが湾曲形成され、他の一
対の側面は第2図に示す如く打撃体(2)の下部側(2
c)の円柱部分からストレートに延長される如く形成さ
れている。
(3)は刃先部分を示し、これ(3)は第2図に示す如
く略矩形の平坦面をなし、湾曲面(2b)(2b)とこの平
坦面との交わる部位(イ)(イ)は第1図に示す如く鋭
角状に形成される。
く略矩形の平坦面をなし、湾曲面(2b)(2b)とこの平
坦面との交わる部位(イ)(イ)は第1図に示す如く鋭
角状に形成される。
第3図は使用方法を示す図で、(A)…は形状の異なる
自然の石灰岩を示し、これ(A)…を図示の如く仮積み
する。この際、自然の石灰岩である為、石灰岩の周面は
図示の如く凹凸状をなし突出部(A1)…が存し、この突
出部(A1)…同士が相互に当接する為、仮積みした石灰
岩間に隙間が生ずる。従って、係る隙間を取り除く為に
この突出部(A1)…を切り落として、石灰岩(A)…同
士を面接触の形で当接させ、頑丈な組積みをなさなけれ
ばならない。
自然の石灰岩を示し、これ(A)…を図示の如く仮積み
する。この際、自然の石灰岩である為、石灰岩の周面は
図示の如く凹凸状をなし突出部(A1)…が存し、この突
出部(A1)…同士が相互に当接する為、仮積みした石灰
岩間に隙間が生ずる。従って、係る隙間を取り除く為に
この突出部(A1)…を切り落として、石灰岩(A)…同
士を面接触の形で当接させ、頑丈な組積みをなさなけれ
ばならない。
本考案は、以上の如き仮積した後、石灰岩(A)…間に
打撃して突出部(A1)…を切削する為に用いるもので、
図示の如く仮積みした石灰岩(A)…間に打撃し、第4
図の如く突出部(A1)…を切削して側面を平坦化し、組
積みをなす際、石灰岩(A)…同士を面接触の形で組積
みすることができ、頑丈な石灰岩の組積ができる。
打撃して突出部(A1)…を切削する為に用いるもので、
図示の如く仮積みした石灰岩(A)…間に打撃し、第4
図の如く突出部(A1)…を切削して側面を平坦化し、組
積みをなす際、石灰岩(A)…同士を面接触の形で組積
みすることができ、頑丈な石灰岩の組積ができる。
尚、上記説明では、左右の石灰岩間の突出部のみの切削
だけを説明したが、上下、前後の石灰岩間をも同時に切
削し、石灰岩の周面を平坦化して組積みすること勿論で
ある。
だけを説明したが、上下、前後の石灰岩間をも同時に切
削し、石灰岩の周面を平坦化して組積みすること勿論で
ある。
以上の説明では、打撃体(2)の一対の側面を湾曲形成
し、刃先を平坦面とした構成としたが、要するに刃先部
分が平坦で、且つ側面が内方に湾曲したものであれば良
いことも勿論である。
し、刃先を平坦面とした構成としたが、要するに刃先部
分が平坦で、且つ側面が内方に湾曲したものであれば良
いことも勿論である。
尚、第1図に示す如く、打撃体(2)の下端面を内方に
湾曲形成し、この湾曲面(2d)と下部側(2c)の外周面
下端部との交叉する角部(イ−1)を鋭角状に形成し、
この下端面をも工作面として利用してもよいこと勿論で
ある。
湾曲形成し、この湾曲面(2d)と下部側(2c)の外周面
下端部との交叉する角部(イ−1)を鋭角状に形成し、
この下端面をも工作面として利用してもよいこと勿論で
ある。
「本考案の効果」 以上の説明で明らかな如く、本考案によれば打撃体の側
面を内方に湾曲させ、且つ刃先に該当する部位を平坦面
としたため、石灰岩の如き軟弱で形状の異なる自然石の
組積作業を行う場合、これを仮積した際、当接する石相
互間の突出部分を切削して当接部分を平坦化して組積を
行うことができ、しかも従来の楔状打撃の如く楔状に石
相互間に進入して突出部分の切削を行わず、ある一定の
面積を持って進入するため、この突出部分の切削作業が
容易にしかも一回の切削作業によってこれをなすことが
できる等その効果は顕著で、延いては石積作業の効率化
を達成することができる等頗る有効である。
面を内方に湾曲させ、且つ刃先に該当する部位を平坦面
としたため、石灰岩の如き軟弱で形状の異なる自然石の
組積作業を行う場合、これを仮積した際、当接する石相
互間の突出部分を切削して当接部分を平坦化して組積を
行うことができ、しかも従来の楔状打撃の如く楔状に石
相互間に進入して突出部分の切削を行わず、ある一定の
面積を持って進入するため、この突出部分の切削作業が
容易にしかも一回の切削作業によってこれをなすことが
できる等その効果は顕著で、延いては石積作業の効率化
を達成することができる等頗る有効である。
更に、本考案によれば、打撃体の側面を湾曲状に形成し
たため、石と石との間に打撃体を打込んだ際、打撃体の
側面湾曲部が石の側面と接しないため、従来の楔状打撃
体の如く石と石との間に食い込みを少なくすることがで
き、打撃体の打込作業及び引抜作業の軽減化を達成する
ことができる。
たため、石と石との間に打撃体を打込んだ際、打撃体の
側面湾曲部が石の側面と接しないため、従来の楔状打撃
体の如く石と石との間に食い込みを少なくすることがで
き、打撃体の打込作業及び引抜作業の軽減化を達成する
ことができる。
第1図は本考案の断面図、第2図は打撃体の平面図、第
3図は本考案の使用状態を説明する図、第4図は本考案
によって加工された石体の断面図、第5図は従来例を示
す第1図と同様な図である。 尚、図面中(1)は柄、(2)は打撃体、(2b)は湾曲
面、(3)は平坦面である。
3図は本考案の使用状態を説明する図、第4図は本考案
によって加工された石体の断面図、第5図は従来例を示
す第1図と同様な図である。 尚、図面中(1)は柄、(2)は打撃体、(2b)は湾曲
面、(3)は平坦面である。
Claims (1)
- 【請求項1】柄と打撃体とからなる石積用石切工具にお
いて、打撃体(2)の一方の端部を平坦面(3)とし、
且つ打撃体(2)の少なくとも一対の側面を、それぞれ
が相寄る如く内方に湾曲して湾曲面(2b)を形成すると
共に、該湾曲面(2b)と平坦面(3)との交差する部位
を鋭角状(イ)としたことを特徴とする石積用石切工
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988123338U JPH0755046Y2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 石積用石切工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988123338U JPH0755046Y2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 石積用石切工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0244009U JPH0244009U (ja) | 1990-03-27 |
JPH0755046Y2 true JPH0755046Y2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=31372096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988123338U Expired - Lifetime JPH0755046Y2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 石積用石切工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755046Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58106167U (ja) * | 1982-01-14 | 1983-07-19 | 株式会社大築 | ハンマ− |
JPH061341Y2 (ja) * | 1986-03-25 | 1994-01-12 | 寿彦 山口 | ハンマー |
-
1988
- 1988-09-19 JP JP1988123338U patent/JPH0755046Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0244009U (ja) | 1990-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0621605Y2 (ja) | スローアウェイ式穴明け工具 | |
RU95103426A (ru) | Сменная режущая вставка | |
JPH0755046Y2 (ja) | 石積用石切工具 | |
JPH0426165Y2 (ja) | ||
US5406709A (en) | Garden tool | |
JPH07115251B2 (ja) | 切削用チップ | |
JPH0553804U (ja) | 仕上げバイトのチップ | |
JPH0623373Y2 (ja) | 正面フライス用スローアウェイチップ | |
JPS6295811U (ja) | ||
JPH0650085Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS5925964Y2 (ja) | コンクリ−トパイル破壊用破砕刃 | |
JPS5919609A (ja) | 単結晶ダイヤモンドバイト | |
JP2520884Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0115456Y2 (ja) | ||
JPS64722Y2 (ja) | ||
JPH0237531Y2 (ja) | ||
JPH0329045Y2 (ja) | ||
JPH0493110A (ja) | 正面フライス | |
RU99127684A (ru) | Резец для станочной обработки | |
JPS6314961Y2 (ja) | ||
JPH0333366Y2 (ja) | ||
JPH04164505A (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0423155Y2 (ja) | ||
JPS6363209A (ja) | 圧電振動子の製造方法 | |
JPH0529616U (ja) | ドリル用のスローアウエイチツプ |