JPH0754975B2 - アクティブマトリクス液晶表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は液晶ビデオ表示装置の構成に関し、さらに詳し
くはカラー化飛越走査を実現するアクティブマトリクス
液晶表示装置の構成に関する。

〔従来技術〕

第１図に従来のアクティブマトリクス液晶表示装置の構
成例を示す。100は液晶表示パネル、101は画素、102は
スイッチ、103は画素コンデンサ、104は液晶、105は共
通電極、200は水平走査回路、201はクロック入力端子、
202はスタートパルス入力端子、203はビデオ信号（映像
信号）入力端子、204はスイッチ、205はシフトレジス
タ、206はビデオ信号ライン（データ線）、300は垂直走
査回路、301はクロック入力端子、302はスタートパルス
入力端子、303はシフトレジスタ、304は偶数／奇数フィ
ールド信号入力端子、305は切替スイッチ、306はゲート
信号ライン（走査線）である。

第２図は、第１図の液晶ビデオ表示装置の飛越走査の原
理を示すものである。奇数フイールドでは1,3,5,7と２
水平ラインペアで走査し、偶数フイールドでは信号を反
転して2,4,6,8と前とは１水平ラインずらして２水平ラ
インペアで走査するという方式である。若干の垂直解像
度低下は考えられるが、液晶の交流駆動周波数が30ヘル
ツとなる利点のほうが大きい。

従来例は白黒液晶ビデオ表示装置であり、このままでは
カラー表示はできない。本方式の問題点は、あるビデオ
信号ラインには同一のカラーフイルタが配置された画素
が接続されていなくてはならないことである。なぜなら
２水平ラインペアで走査し、次の走査には１水平ライン
ずらして走査するので、ある画素に対してビデオ信号ラ
インガ共通な上下の画素も同じカラーフイルタが配置さ
れていなくてはならないからである。

〔目的〕

本発明はかかる欠点を除去したもので、その目的は、フ
ィールドメモリ等を使用せずにカラーの飛越走査が可能
とすると共に、カラーフィルターの配置の自由度が大き
いアクティブマトリクス液晶表示装置の構成を提供する
ことにある。さらに別の目的は、解像度の向上に容易に
対応可能なアクティブマトリクス液晶表示装置を提供す
ることにある。

〔概要〕

本発明は垂直走査方向において奇数番目の画素を並列接
続するビデオ信号ラインと、同じく偶数番目の画素を並
列接続するビデオ信号ラインを分割して構成する。さら
に水平走査回路においても、各原色信号に対応したサン
プルホールド回路を奇数番目の画素用及偶数番目の画素
用と分割して複数系統設ける。これによって第３図の
（ア）（イ）に示すカラーフイルタの配列例に対応した
駆動回路が構成できる。

〔実施例〕

第４図は本発明の液晶表示装置の駆動回路実施例であ
る。奇数（偶数）画素ビデオ信号入力端子203−A1,203
−A2,203−A3（203−B1,203−B2,203−B3）はスイツチ2
04を介して垂直走査方向において奇数（偶数）番目の画
素101に接続されている。（偶数のときはかっこ内に読
換える。）以上のように垂直走査方向において奇数番目
の画素と偶数番目の画素が、各原色信号に対して独立し
たサンプルホールド回路（水平走査回路１、水平走査回
路２）によって駆動されるので、２本のゲート信号ライ
ンを選択しても、第３図（ア）の様な単純なカラーフィ
ルタ配置でなく、第３図（イ）に示すような複雑なカラ
ーフィルタ配置が可能となる。また、同図（ウ）は参考
として示した別のカラーフィルタ配置図である。

本実施例では水平走査回路１と水平走査回路２を１体化
して構成したが、液晶ビデオ表示パネルの上下に分割し
て構成することも可能である。これにより、水平走査方
向の実装ピツチが半分になる。水平走査回路の分割には
２種類の方法が考えられる。一方は、奇数画素ビデオ信
号入力端子に関するものと、偶数画素ビデオ信号入力端
子に関するものとを分割する方法である。片方のビデオ
信号入力端子は３個で済むので従来の３原色信号用のビ
デオドライバーが使用できる。もう一方は、水平走査方
向において奇数番目の画素に関するものと、偶数番目の
画素に関するものとを分割する方法である。ビデオ信号
入力端子はそれぞれ６個必要であるが、シフトレジスタ
ーの数が半分になり、水平走査周波数を半分で済む。た
だし上下のドライバーのクロツクの位相は適当にずらす
必要がある。

第５図は本発明の液晶ビデオ表示装置の画素の平面図で
ある。第４図は画素電極、402はビデオ信号ライン,403
はゲート信号ライン、404は半導体薄膜、405,406はコン
タクトホールである。ほ実施例は薄膜トランジスタを用
いた場合であり、他の方式でも同様の構成は可能であ
る。各層はコンタクトホールを省き、層間絶縁膜で絶縁
されている。ゲート信号ラインと半導体薄膜の交点でス
イッチを構成し、ビデオ信号ラインの信号はコンタクト
ホール406,半導体薄膜、コンタクトホール405を介して
画素電極に書き込まれる。

〔効果〕

以上のように、本発明によれば、フィールドメモリ等を
用いずにカラー飛越走査可能なアクティブマトリクス液
晶表示装置が可能となると共に、カラーフィルターの割
り付けの自由度が大きくなり、表示装置の目的に応じて
混色が最適となる様なカラーフィルターの配列を優先し
て実施することが可能となり、きめ細かいカラー表示が
可能となる。

それから、水平走査回路を２つに分割することにより、
水平走査方向の実装密度を半分に落とせると共に各水平
走査回路で従来の３原色用ビデオドライバが使用可能と
なり、量産性のよい低コストの駆動回路を実現できる。
また、シフトレジスタの動作周波数も1/2で良くなり、
水平解像度の高い液晶表示装置にも容易に対応可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の液晶ビデオ表示装置の回路図である。 第２図は従来の飛越走査方式の説明図である。 第３図（ア）（イ）は本発明使用のカラーフィルタ配置
の一例を示すカラーフィルタ配置図、（ウ）は他のカラ
ーフィルタ配置を示す参考図である。 第４図は本発明の液晶ビデオ表示装置の回路図である。 第５図は本発明の液晶ビデオ表示装置の画素の平面図で
ある。 100……液晶ビデオ表示パネル 101……画素 102……スイツチ 103……画素コンデンサ 104……液晶 105……共通電極 200……水平走査回路 201……クロツク入力端子 202……スタートパルス入力端子 203……ビデオ信号入力端子 204……スイツチ 205……シフトレジスタ 206……ビデオ信号ライン 300……垂直走査回路 301……クロツク入力端子 302……スタートパルス入力端子 303……シフトレジスタ 304……偶数／奇数フイールド信号入力端子 305……切換スイツチ 306……ゲート信号ライン 203−A1,203−A2,203−A3はそれぞれ奇数画素ビデオ信
号入力端子 203−B1,203−B2,203−B3はそれぞれ偶数画素ビデオ信
号入力端子 401……画素電極 402……ビデオ信号ライン 403……ゲート信号ライン 404……半導体薄膜 405,406……コンタクトホール である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】互いに直交する複数本の走査線及びデータ
   線と、該走査線と該データ線の交点近傍に配置されたス
   イッチング素子及び画素電極と、該画素電極に対応して
   配置された赤、緑、青の３原色フィルターと、該走査線
   を選択する垂直走査回路と、該垂直走査回路により選択
   された走査線の画素電極に映像信号を供給する水平走査
   回路とを有し、該垂直走査回路によって隣接する奇数番
   目の該走査線と偶数番目の該走査線とが対になって駆動
   される、アクティブマトリクス液晶表示装置において、 該隣接する奇数番目の走査線と偶数番目の走査線との対
   は、該映像信号の奇数フィールドと偶数フィールドとで
   は、該対となる走査線が１本ずらして選択され、該水平
   走査回路は、該奇数番目の走査線に該映像信号を印加す
   る水平走査回路１と、該偶数番目の走査線に該映像信号
   を印加する水平走査回路２とからなり、該水平走査回路
   １及び該水平走査回路２は、それぞれ、赤、緑、青の３
   原色信号の出力を有し、選択された該対となる走査線の
   各画素に対応して配置された該カラーフィルターの各色
   に対応する該３原色信号が、該水平走査回路１及び該水
   平走査回路２から該選択された対となる走査線にそれぞ
   れ印加されてなることを特徴とするアクティブマトリク
   ス液晶表示装置。