JPH07168542A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH07168542A
JPH07168542A JP21423294A JP21423294A JPH07168542A JP H07168542 A JPH07168542 A JP H07168542A JP 21423294 A JP21423294 A JP 21423294A JP 21423294 A JP21423294 A JP 21423294A JP H07168542 A JPH07168542 A JP H07168542A
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JP
Japan
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signal
liquid crystal
video signal
crystal display
scanning
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Application number
JP21423294A
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English (en)
Inventor
Ken Yoshino
研 吉野
Makoto Takeuchi
誠 竹内
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素がデルタ配列された液晶表示パネルをフ
ルライン駆動する際に、良好な水平解像度が得られるよ
うにする。 【構成】 アンテナ25、チューナ26を介して映像受
信回路27で受信されたカラー映像信号は、クロマ回路
30で各色映像信号に分離され、マルチプレクサ31、
32で選択的にA/D変換器a33、A/D変換器b3
4に入力されて、ペアライン駆動する各水平走査線の画
素位置に応じたタイミングでサンプリングされる。A/
D変換器33、34のそれぞれの出力は、ラインメモリ
a35、ラインメモリb36にそれぞれ記憶される。ラ
インメモリ35、36の出力は、マルチプレクサ37で
走査タイミングに合わせて切り換えながら信号側駆動回
路23に出力して、液晶表示パネル22を駆動するよう
に構成される。これにより、水平解像度の劣化が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デルタ配列された液晶
パネルの画素をフルライン駆動して画像表示する液晶表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置、例えば、TFT
(thin film transistor)方式の液晶表示パネル1は、
一般に、図10に示すように、一対のガラス基板2a、
2bの間に液晶3が封入されて、一方のガラス基板2a
の外面に偏光板4が取り付けられている。
【0003】また、ガラス基板2aの内面には、R(R
ed)、G(Green)、B(Blue)のカラーフ
ィルタ5が貼り付けられており、このカラーフィルタ5
の内面に共通電極6が形成されている。
【0004】他方のガラス基板2bの内面には、複数の
走査線Y1、Y2、Y3、……、Ym(図10では、簡
単のため、Y1〜Y3のみ表示する。)と、複数の信号
線X1、X2、X3、……、Xn(図10では、簡単の
ため、X1〜X3のみ表示する。)とがマトリクス状に
形成され、これら複数の走査線と信号線との各交点にT
FTで形成されたスイッチング素子TRmnと画素電極
TCmnとが形成されている。
【0005】水平走査時には、所定の走査線に走査信号
を印加することにより、当該走査線上のスイッチング素
子TRmnを選択状態にして、信号線から印加される表
示信号を各画素毎の液晶容量に書き込むことにより液晶
を駆動させている。
【0006】そして、他方のガラス基板2bの外面に
は、偏光板7が取り付けられており、この偏光板7の外
方から図示しないバックライトの白色光が照射される
と、液晶を駆動させて配向制御を行なった各画素毎に光
の透過状態が変化し、それぞれの画素の透過光が上記カ
ラーフィルタ5を透過して所定の色に着色され、ガラス
基板2aから外方へ出射して、カラー画像を表示する。
【0007】このように、図10に示した液晶表示パネ
ル1は、図11に模式的に示すように、複数の走査線Y
1、Y2、Y3、Y4、……、Ymと、複数の信号線X
1、X2、X3、X4、……、Xnとの各交点にスイッ
チング素子TRmnを介してR、G、Bの画素B11、
R12、G13、……を構成する画素電極TCmnに接
続されている。
【0008】そして、これらR、G、Bの各画素電極
は、R、G、Bの色混じりを良好にするため、上下に隣
接するラインの画素位置を1.5画素分ずらしてデルタ
(Δ)状に配列することが行なわれている。
【0009】このような液晶表示パネル1は、走査線Y
1、Y2、Y3、Y4、……、Ymに図示しない走査側
駆動回路が接続され、信号線X1、X2、X3、X4、
……、Xnに図示しない信号側駆動回路が接続されてい
る。
【0010】走査側駆動回路は、各走査線Y1、Y2、
Y3、Y4、……、Ymに走査駆動信号を順次供給して
各走査線を走査駆動し、所定の走査線を選択状態とす
る。信号側駆動回路は、入力される映像信号を所定周期
のシフトクロックに同期してラッチして、データ駆動信
号として信号線X1、X2、X3、X4、……、Xnに
供給することにより、そのとき選択走査されている走査
線と信号線との交点にある画素を表示駆動する。
【0011】そこで、入力される映像信号に対して忠実
にインターレース駆動を行なうと、図12に示すよう
に、1走査線おきに走査駆動信号を出力して走査するこ
ととなり、また、液晶は交流駆動させることが原則であ
るので、共通電極6に印加するコモン電圧Vcom とビデ
オ信号に対しても、図12に示すような関係となる。
【0012】すなわち、1つの走査駆動信号の画素に注
目すると、1フィールドおきにコモン電圧Vcom とビデ
オ信号の極性が反転する関係で駆動されることとなり、
この正・負の反転駆動を1回ずつ行って1周期としてと
らえると、1周期に4フィールド行うことから、テレビ
映像信号の場合は、1フィールドが15Hzとなる。
【0013】このように液晶表示パネル1を1フィール
ド、15Hzで表示駆動すると、フリッカが発生し、液
晶表示パネル1の表示品質が劣化する。そこで、従来か
ら、図13に示すように、走査線Y1、Y2、Y3、Y
4、……、Ymのうち走査駆動信号を2本ずつ同時に印
加して順次走査し、同時に走査駆動する走査線Y1、Y
2、Y3、Y4、……、Ymの組合せを奇数フィールド
と偶数フィールドで異ならせる、いわゆるペアライン駆
動を行っている。
【0014】このようなペアライン駆動を行うと、例え
ば、信号線X1、X2、X3、X4、……、Xnと走査
線Y1、Y2、Y3、Y4、……、Ymとの各交点の画
素データが、図14の数値で示すような階調データであ
る場合、奇数フィールドにおいては、図15に線で結ん
だ走査線Y1と走査線Y2、走査線Y3と走査線Y4、
……を同時に走査駆動する。また、偶数フィールドにお
いては、図16に線で結んだ走査線Y2と走査線Y3、
走査線Y4と走査線Y5、……を同時に走査駆動する
と、図17に示すように、もとの画素データと同様の画
素データが各画素に再現され、適切な表示を1走査線Y
1、Y2、Y3、Y4、……、Ym毎にインターレース
する場合の倍の周期、すなわち、30Hzで表示駆動す
ることができ、フリッカーの発生を適切に防止すること
ができる。
【0015】なお、表示結果が元の輝度データと同じ輝
度になるように、予めコモン電極に印加するコモン電圧
Vcom 、あるいは輝度データを半分の値にしてあるの
で、図15から図17においては、1/2という表示で
示している。また、従来のカラー液晶TVの画素配列に
は、図19に示すように、各画素が水平方向と垂直方向
とに整列配置されたストライプ配列、あるいは、図2
0に示すように、水平走査線の奇数行に対して偶数行の
画素が1.5画素分ずらして配置されたデルタ(Δ)
配列などが主に採用されている。
【0016】そして、上記のストライプ配列は、表示
画像中にストライプ構造が目立つという理由から、最近
ではのデルタ配列を用いたカラー液晶表示パネルが多
くなっている。
【0017】また、現在、日本国内のTV(Televisio
n) の放送規格であるNTSC(National TV System Co
mmittee) 方式では、奇偶2フィールドで1画面(1フ
レーム)が構成され、1フレームの走査線数は525本
である。一方、液晶表示パネルの水平走査線数は、22
0〜240本であって、NTSC方式の有効走査線数の
約半分にあたるため、小型の液晶パネルでは、1フィー
ルドのテレビ信号のみで1フレームを構成するハーフラ
イン駆動が行われている。
【0018】ところが、大画面化された液晶表示パネル
や投影型液晶表示パネルでは、ハーフライン駆動を行う
と画質の劣化が目立つため、インターレス信号(例え
ば、NTSC信号)をフルライン駆動(水平走査線数が
440〜480本)させる必要があるが、その場合、何
らかの走査線補間を行う必要があった。
【0019】そこで、液晶表示パネルをフルライン駆動
する際の走査線補間を行う方法としては、例えば、2本
ずつの走査線に同じ映像信号を与えて、各フィールド毎
にその組合せを変えるペアライン駆動法がある。このペ
アライン駆動法は、メモリ等を利用せずに垂直解像度を
向上させることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の液晶
表示装置の液晶表示パネル1は、図11に示したよう
に、同じ信号ラインX1、X2、X3、X4、……、X
nに接続されるR、G、Bの各画素が1.5画素ずつず
れた位置に配列されており、この液晶表示パネル1を使
用してペアライン駆動すると、これらの1.5画素ずつ
ずれた位置に配列されたR、G、Bの各画素が1.5画
素ずれた位置で同時に同じ映像信号で駆動されることに
なる。
【0021】例えば、図18に一点鎖線で示す位置から
左側が黒のデータ、右側が白のデータが入力されると
き、走査ラインY1と走査ラインY2、走査ラインY3
と走査ラインY4、……がペアで駆動される偶数フィー
ルドのときは、信号ラインX3でラッチされたデータが
画素G13と画素G23で同時に表示され、また、画素
G33と画素G43で同時に表示される。また、走査ラ
インY2と走査ラインY3、走査ラインY4と走査ライ
ンY5、……がペアで駆動される奇数フィールドのとき
は、信号ラインX3でラッチされたデータが画素G23
と画素G33で同時に表示され、また、画素G43と図
示しない画素G53で同時に表示されることになる。
【0022】したがって、奇数フィールド時と偶数フィ
ールド時とで、画素G13、画素G23、画素G33、
画素G43、画素G53、……が黒領域と白領域の双方
にまたがって表示されるため、信号ライン方向の線や絵
のエッジがギザギザになったり、色ずれを起こすという
問題があった。
【0023】また、図19に示すように、液晶表示パネ
ルの画素配列にのストライプ配列を用いてペアライン
駆動する場合は問題ないが、画素配列が図20に示すよ
うに、のデルタ配列の場合にペアライン駆動すると、
水平解像度が低下するという問題がある。
【0024】図21は、従来のペアライン駆動を行う場
合の駆動波形を示す図である。例えば、図21(a)に
示すように、従来のペアライン駆動は、奇数フィールド
で水平走査線X3とX4、X5とX6、X7とX8に同
じ表示信号を同一タイミングで加えて駆動している。
【0025】また、図21(b)の偶数フィールドでは
水平走査線X4とX5、X6とX7に同じ表示信号を同
一タイミングで加えて駆動している。すなわち、これを
図20で見ると、デルタ配列の液晶表示パネルの水平走
査線X1、X2をペアライン駆動する場合は、例えば、
同じサンプリングタイミングt4 でサンプリングした表
示信号を使ってX2の画素(R*)とX1の画素(R)
を駆動するが、両画素はデルタ配列により水平方向に
1.5画素分ずれているため、同じ表示信号で駆動させ
ると、奇数行と偶数行とで絵がずれてしまい、水平解像
度が低下したり、色ずれを起こしたように見えるという
問題があった。
【0026】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであって、画素がデルタ配列された液晶表示パ
ネルをフルライン駆動する際に、ギザギザや色ずれの無
い、良好な水平解像度が得られる、高画質の液晶表示装
置を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
装置は、複数の信号電極と複数の走査電極とで構成され
る画素がデルタ状に配列された液晶表示パネルの隣接す
る複数の走査電極を同一の映像信号を用いて駆動する液
晶表示装置であって、同一の映像信号から各走査電極毎
の画素位置に相当する表示信号を取り出す信号取出手段
と、該信号取出手段で取り出された表示信号を選択的に
出力して前記液晶表示パネルを駆動する駆動手段と、を
備えたことにより上記目的を達成する。
【0028】請求項2記載の液晶表示装置は、前記信号
取出手段が、入力される映像信号を各走査電極毎の画素
位置に合わせてサンプリングを行うA/D変換回路と、
画素位置の異なる走査電極毎にサンプリングを行ったサ
ンプリングデータをそれぞれ保持する複数のメモリと、
各メモリからデータを読み出すデータ読出回路と、で構
成され、前記駆動手段が、各メモリから読み出されたデ
ータを走査タイミングに合わせて切り換えるデータ切換
回路と、で構成されたことにより上記目的を達成する。
【0029】また、請求項3記載の液晶表示装置は、前
記データ読出回路が、メモリへのデータ書き込み速度の
整数倍の速度で読み出すようにしてもよい。さらに、請
求項4記載の液晶表示装置は、複数の走査線と複数の信
号線とが格子状に配され、該走査線と信号線の各交点に
液晶を介して共通電極と対向配置されて液晶容量を構成
する画素電極と、該画素電極に前記信号線から供給され
る表示信号の書き込みタイミングを制御するスイッチン
グ素子とが配置されて画素を構成し、該画素がデルタ状
に配列されるとともに、同一の映像信号を用いて隣接す
る複数の走査線に接続された画素を駆動する液晶表示装
置であって、前記同一の映像信号をデジタルデータに変
換するA/D変換回路と、デジタルデータに変換された
映像信号を少なくとも1ライン分記憶する映像信号記憶
回路と、該映像信号記憶回路への映像信号の書き込み速
度の整数倍の速度で映像信号を読み出す映像信号読出回
路と、該読み出された映像信号をアナログデータに変換
するD/A変換回路と、アナログデータに変換された映
像信号を同一の映像信号を用いて駆動する各走査線に接
続された画素の水平位置に応じてサンプリングするサン
プリングタイミング調整回路と、同一の映像信号を用い
て駆動する複数の走査線を前記映像信号読出回路におけ
る読み出し速度の倍数の逆数の走査時間で各走査線を走
査する走査側駆動回路と、を備え、同一の映像信号を用
いて駆動する複数の走査線の各画素位置に応じたサンプ
リングデータを前記整数分の1の走査時間で各走査線を
走査することにより、上記目的を達成する。
【0030】
【作用】画素がデルタ状に配列された液晶表示装置で
は、インターレス信号を使ってフルライン駆動する際
に、2本ずつの走査線に同じ信号を与えて駆動するペア
ライン駆動を行うと、隣接する走査線の画素位置が一定
画素分ずれていることから、水平解像度が劣化する。
【0031】そこで、本発明の液晶表示装置では、ペア
ライン駆動する画素位置がずれた2本の走査線の各画素
位置に応じた表示信号を作成し、その表示信号を使って
各走査線を走査するようにする。
【0032】従って、本発明では、デルタ配列された画
素をフルライン駆動する際に、ペアライン駆動により走
査線補間を行っても、画素位置のずれが目立たなくな
り、水平解像度の向上した良好な画質が得られる。
【0033】また、画素がデルタ状に配列されたアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示装置では、ペアライン駆動
を行なうと、隣接する走査線の画素位置が一定画素分ず
れていることから、水平解像度が劣化する。
【0034】そこで、本発明では、映像信号をA/D変
換してラインメモリに書き込み、倍速で読み出してD/
A変換するとともに、同一の映像信号を用いて駆動する
各走査線に接続された画素の水平位置に応じてサンプリ
ングを行い、各走査線毎のサンプリングデータに基づい
て液晶を走査駆動する。
【0035】従って、本発明では、ペアライン駆動する
複数の走査線の画素位置のずれに応じて倍速で読み出し
た液晶駆動信号を使って液晶を駆動するため、画素位置
のずれが目立たなくなり、水平解像度の向上した良好な
画質が得られる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の液晶駆動方法の実施例を説明す
る図である。まず、構成を説明する。図1は、第1実施
例に係る液晶表示装置の液晶表示パネルとその周辺回路
の構成を示す図である。ここでは、カラー液晶表示パネ
ルとこれを駆動する周辺回路を例にあげて説明する。
【0037】図1における液晶表示装置21は、液晶表
示パネル22と、その液晶パネル22の液晶を制御する
マトリクス状に対向配置された信号電極を駆動する信号
側駆動回路23と走査電極を駆動する走査側駆動回路2
4とを有する。
【0038】液晶表示パネル22の周辺回路としては、
アンテナ25、チューナ26、映像受信回路27、同期
回路28、コントローラ29、クロマ回路30、マルチ
プレクサa31、マルチプレクサb32、A/D変換器
a33、A/D変換器b34、ラインメモリa35、ラ
インメモリb36、マルチプレクサ37から構成されて
いる。
【0039】アンテナ25は、受信電波をチューナ26
に供給し、チューナ26は、コントローラ29から入力
されるチューニング制御信号VTに従って指定チャンネ
ルを選択し、アンテナ25から供給される受信電波を中
間周波信号に変換して映像受信回路27に出力する。
【0040】映像受信回路27は、中間周波増幅回路、
映像検波回路、映像増幅回路等により構成され、チュー
ナ26から入力される中間周波信号を映像検波回路によ
り映像検波を行ってカラー映像信号を取り出し、このカ
ラー映像信号の中から音声信号を取り出して図示しない
音声回路に出力し、映像増幅回路によりカラー映像信号
を増幅してクロマ回路30に出力する。
【0041】同期回路28は、映像受信回路27からの
カラー映像信号の中から垂直同期信号φVと水平同期信
号φHとを取り出してコントローラ29に出力する。ク
ロマ回路30は、映像受信回路27から入力されるカラ
ー映像信号からR、G、Bの各色映像信号を分離して、
マルチプレクサa31とマルチプレクサb32にそれぞ
れ出力する。
【0042】マルチプレクサa31、マルチプレクサb
32は、コントローラ29からのSelect信号によ
り色映像信号を選択的にA/D変換器a33とA/D変
換器b34にそれぞれ出力する。
【0043】A/D変換器a33、A/D変換器b34
では、マルチプレクサ31、32から入力される色映像
信号を所定のビットでデジタル化した表示信号に変換す
る。色映像信号をデジタル化するに際して、コントロー
ラ29は、A/D変換器a33とA/D変換器b34の
それぞれに、ペアライン駆動を行う各水平走査線の各画
素位置に応じたタイミングから成るサンプリングクロッ
クCKa、CKbを出力する。
【0044】図2は、A/D変換器33、34に出力す
るサンプリングクロックのタイミングとそのクロックパ
ルス及びサンプリングデータを示すタイミングチャート
である。
【0045】第1実施例における液晶表示パネルは、画
素がデルタ配列されていることから、奇数行に対して偶
数行が水平方向に1.5画素ずれている。このため、例
えば、奇偶2ラインずつを同じカラー映像信号を用いて
ペアライン駆動する場合は、図2(b)〜(e)に示す
ように、サンプリングクロックCKa、CKbを使っ
て、奇数行のサンプリングデータ(t1 、t3 、t5 )
と、そのサンプリングタイミングを1.5画素分ずらし
た偶数行のサンプリングデータ(t4 、t6 、t8 )と
を使って液晶を駆動するようにする。これにより、奇数
行と偶数行の水平位置がずれていても、各画素位置に応
じた画像が表示されるので、水平解像度を向上させるこ
とができる。
【0046】コントローラ29は、液晶表示パネル22
を表示制御する場合の全体のタイミングをコントロール
するものであり、上記した同期回路28からの垂直及び
水平同期信号φV、φHが供給され、これらの同期信号
φV、φHに同期してA/D変換器a33及びA/D変
換器b34にそれぞれ2系統のサンプリングクロックC
Ka(t1 、t3 、t5 )とCKb(t4 、t6 、t8
)を供給する。これらのサンプリングクロックCK
a、CKbは、上記したように、水平走査線の奇数行と
偶数行の各画素位置でサンプリングする2系統のクロッ
ク信号からなり、ここでは、例えばペアライン駆動する
場合に、水平走査線の奇数行のサンプリングクロックC
Kaに対して、1.5画素分タイミングをずらした偶数
行のサンプリングクロックCKbをコントローラ29で
作成する。
【0047】ラインメモリa35、ラインメモリb36
は、A/D変換器a33及びA/D変換器b34から読
み出される図2(d)及び(e)に示すサンプリングデ
ータ(Dataa、Datab)をそれぞれ記憶するものであ
る。ラインメモリa35あるいはラインメモリb36に
記憶される各データは、コントローラ29からの読出制
御信号Rにより、倍速で読み出すことにより、倍速ノン
インターレス走査を行うことができる。
【0048】マルチプレクサ37は、ラインメモリa3
5から倍速で読み出して入力端子Aに入力されるデータ
と、ラインメモリb36から倍速で読み出して入力端子
Bに入力されるデータとを適宜切り換えて、出力端子Y
から信号側駆動回路23に出力するものである。マルチ
プレクサ37におけるデータの切り換えは、コントロー
ラ29から出力されるSelect信号により、水平走
査線の走査タイミングに合わせて行われる。このSel
ect信号は、インターレス信号に対応するように、1
フィールド毎に反転させるとともに、1/2H(水平走
査期間)毎に反転させる。
【0049】次に、作用を説明する。まず、図1に示す
ように、アンテナ25及びチューナ26を介して映像受
信回路27で受信したカラー映像信号は、同期回路28
により垂直同期信号φVと水平同期信号φHとが取り出
されてコントローラ28に入力される。
【0050】一方、カラー映像信号は、クロマ回路30
でR、G、Bの各色映像信号に分離され、マルチプレク
サa31とマルチプレクサb32で選択された各ビデオ
信号VがA/D変換器a33及びA/D変換器b34に
それぞれ入力される。
【0051】A/D変換器a33及びA/D変換器b3
4では、コントローラ29が上記同期信号φV、φHに
同期して出力するサンプリングクロックCKa、CKb
により、所定のタイミングでサンプリングを行って、ア
ナログデータをデジタルデータに変換する。
【0052】そこで、液晶表示パネルを大画面化した
り、投影型の液晶表示装置とする場合は、インターレス
信号を従来のようにハーフライン駆動したのでは垂直解
像度の劣化が目立ってしまう。このため、インターレス
信号をフルライン駆動すれば垂直解像度を向上させるこ
とができるが、フルライン駆動するには何らかの走査線
補間を行う必要がある。そこで、ペアライン駆動で走査
線補間を行う場合、従来は同一タイミングでサンプリン
グした表示信号を使って奇偶2ラインを走査していたた
め、デルタ配列された液晶表示パネルの場合、奇数行と
偶数行の水平方向の画素のずれがそのまま絵のずれとな
って表れ、水平解像度が劣化していた。
【0053】これに対して、第1実施例におけるデルタ
配置された画素をペアライン駆動する場合は、色映像信
号を走査線の奇数行と偶数行の画素位置のずれに応じた
タイミングでサンプリングを行った表示信号に基づいて
液晶を駆動することにより、水平解像度の劣化を防止し
ている。
【0054】具体的には、図1に示すように、上記した
A/D変換器a33とA/D変換器b34とを使い、ペ
アライン駆動する2つの水平走査線の画素のずれ(ここ
では、図3、図4に示すように、奇数行と偶数行とが
1.5画素ずれている)に応じたタイミングでサンプリ
ングを行うことにより、各画素位置に対応した表示信号
が得られる。
【0055】図3は、第1実施例の液晶表示パネルの画
素配列と奇数フィールドで表示されるデータを示す図で
あり、図4は、第1実施例の液晶表示パネルの画素配列
と偶数フィールドで表示されるデータを示す図である。
ここでは、奇数と偶数の各フィールド毎にペアライン駆
動する走査線の組合せを変えて駆動している。
【0056】そこで、図3に示す奇数フィールドにおけ
るペアライン駆動は、水平走査線のX3とX4、及びX
5とX6とを同じビデオ信号Vを使って駆動するが、デ
ルタ配列により奇数行と偶数行の画素位置のずれに応じ
たタイミングでサンプリングを行った表示信号を使って
駆動するので、水平走査線の奇数行と偶数行とで絵のず
れが生じるのを防止することができる。
【0057】より詳しくは、図3に示すように、水平走
査線X3では上記サンプリングクロックCKaでサンプ
リングすることにより、画素R31が1列目、画素B3
3が3列目の表示信号で駆動され、X4の画素R41が
2.5列目、画素B43が4.5列目の表示信号で駆動
される。このように、各画素は、その画素位置に応じた
表示信号で駆動されるので、水平解像度が向上する。
【0058】また、図3における水平走査線X5とX6
の場合も上記と同様に、水平走査線X5に対してX6の
サンプリングタイミングを1.5画素分ずらしてサンプ
リングした表示信号を使って液晶を駆動している。
【0059】これに対して、従来の奇数フィールドにお
けるペアライン駆動では、水平走査線X3の画素R31
とX4の画素R41とが同じ1列目の表示信号で駆動さ
れるとともに、X3の画素B33のX4の画素B43と
が同じ3列目の表示信号で駆動されるので、奇数行(X
3、X5)と偶数行(X4、X6)とで絵がずれて水平
解像度が低下していた。
【0060】また、図4に示す偶数フィールドにおける
ペアライン駆動も、図3の奇数フィールドの場合と略同
様であるが、ペアライン駆動する水平走査線の組合せが
変わってX4とX5とが同じビデオ信号Vで駆動され
る。すなわち、図4に示すように、水平走査線X4では
上記サンプリングクロックCKbでサンプリングするこ
とにより、画素R41が2.5列目、画素B43が4.
5列目の表示信号で駆動され、サンプリングクロックC
Kaでサンプリングすることにより、X5の画素R51
が1列目、画素B53が3列目の表示信号で駆動され
る。このように、各画素は、その画素位置に応じた表示
信号で駆動されるので、水平解像度が向上する。
【0061】これに対して、従来の偶数フィールドにお
けるペアライン駆動では、水平走査線X4の画素R41
とX5の画素R51とが同じ1列目の表示信号で駆動さ
れるとともに、X4の画素B43のX5の画素B53と
が同じ3列目の表示信号で駆動されるため、偶数行(X
4)と奇数行(X5)とで絵がずれて水平解像度が低下
していた。
【0062】再び図1に戻り、上記したように、A/D
変換器a33とA/D変換器b34では、ペアライン駆
動する水平走査線の奇数行と偶数行の各画素位置に応じ
て映像信号をそれぞれのタイミングでサンプリングを行
われ、そのサンプリングデータがラインメモリa35と
ラインメモリb36とに記憶される。そして、このライ
ンメモリ35、36に保持されたデータは、倍速で読み
出されてマルチプレクサ37に出力される。
【0063】マルチプレクサ37では、液晶表示パネル
22の走査タイミングに合わせてペアライン駆動する奇
数行と偶数行のラインデータを適宜切り換えながら出力
し、その出力データを出力端子Yから信号側駆動回路2
3に出力する。ここでは、Select信号が“0”の
場合は、入力端子Aからの入力データを選択して出力
し、“1”の場合は、入力端子Bからの入力データを選
択して出力する。
【0064】そして、マルチプレクサ37から表示信号
が入力される信号側駆動回路23は、液晶表示パネル2
2の信号電極に対して走査タイミングに合わせてペアラ
イン駆動を行う。
【0065】図5は、第1実施例の液晶表示パネルの駆
動波形を示す図であり、その(a)は奇数フィールドに
おける駆動波形図であり、(b)は偶数フィールドにお
ける駆動波形図である。
【0066】そして、図5に示されるように、第1実施
例では、各フィールド(奇数/偶数)毎にペアライン駆
動する水平走査線の組合せを変えるとともに、ペアライ
ン駆動する水平走査線の奇数行と偶数行とを、水平方向
の画素位置に応じたタイミングでサンプリングされた表
示信号に基づき、デルタ画素配列を考慮した倍速ノンイ
ンターレス走査により走査される。
【0067】このように、第1実施例に係る液晶表示装
置は、入力されるビデオ信号をペアライン駆動する際
に、各画素位置に対応したタイミングでサンプリングを
行い、この表示信号を使って信号側駆動回路を駆動する
ものである。このため、液晶表示パネルの水平走査線の
奇数行と偶数行の各画素位置に応じた表示信号で駆動す
るので、デルタ配列により奇数行と偶数行の水平方向の
画素位置がずれていても、水平解像度が劣化するのを防
止することができる。
【0068】次に、図6は、第2実施例に係る液晶表示
装置のブロック図である。図6における液晶表示装置4
1は、A/D変換器42、43、44、ラインメモリ4
5、46、47、D/A変換器48、49、50、正・
反転アンプ51、52、53、信号側駆動部54、液晶
表示パネル55、走査側駆動部56、サンプリングタイ
ミング調整回路57、コントローラ58等から構成され
ている。
【0069】A/D変換器42、43、44は、入力さ
れるアナログ映像信号を図示しないクロマ回路でR、
G、Bに分離し、各R、G、Bのアナログデータをデジ
タルデータに変換するもので、コントローラ58からの
A/Dクロック制御信号で変換動作が制御される。
【0070】ラインメモリ45、46、47は、A/D
変換器42、43、44でデジタル化されたR、G、B
データをそれぞれ個別に格納するメモリであって、コン
トローラ58からのメモリ制御信号によりデジタルデー
タの書き込み動作と読み出し動作が制御される。ここで
は、書き込まれたデータを整数倍、例えば、2倍の速度
で読み出すことにより、ペアライン駆動用のデータを取
り出すことができる。
【0071】D/A変換器48、49、50は、ライン
メモリ45、46、47からそれぞれ倍速で読み出され
たデジタルデータをアナログデータに変換するもので、
コントローラ58からのD/Aクロック制御信号で変換
動作が制御される。
【0072】正・反転アンプ51、52、53は、R、
G、Bのアナログデータ波形を所定フィールド毎に正転
と反転を交互に切り換えて交流駆動させ、液晶の劣化を
防止するもので、コントローラ58からの正・反転切換
信号により切換動作が行われる。
【0073】信号側駆動部54は、正・反転アンプ5
1、52、53からそれぞれ出力されるR、G、B信号
に基づいて液晶表示パネル55の信号線に対して表示信
号を供給するものである。ここでは、液晶表示パネル5
5上のR、G、B画素がそれぞれデルタ状に配列されて
おり、ペアライン駆動する隣接した2本の水平走査線の
位置ずれに応じたタイミングでサンプリングが行われ、
そのサンプリングデータを液晶駆動電圧として所定画素
の液晶容量に書き込まれる。
【0074】液晶表示パネル55は、スイッチング素子
としてのTFTをスイッチングさせる複数の走査線と、
この走査線に対して直交方向に複数の信号線が設けら
れ、その各交点にはスイッチング動作を行うTFTと、
このTFTのスイッチング動作に応じて信号線から供給
される表示信号を書き込む画素電極とで構成される。こ
の画素電極は、液晶を介して対向配置された共通電極と
の間で、各画素毎に液晶容量を構成している。そして、
上下方向に隣接する各画素電極は、走査線方向に対して
それぞれ1.5画素ずつずらすことにより、R、G、
B、の画素をデルタ(Δ)配列している。
【0075】走査側駆動部56は、液晶表示パネル55
の各信号線と接続されており、ペアライン駆動する場合
は、所定のタイミングで複数の走査線に走査信号を供給
して選択状態とし、信号線から表示信号を液晶容量に書
き込むものである。具体的には、本第2実施例では、ペ
アライン駆動する場合、ビデオ入力信号の1H(1水平
走査期間)の表示信号をA/D変換器42〜48でA/
D変換し、ラインメモリ45〜47に一旦格納した後、
2倍の速度で読み出してD/A変換器48〜50でD/
A変換した表示信号を使う。このため、1H期間中に同
じ表示信号を使って異なったタイミングで2度走査する
ものである。特に、本実施例の画素配置はデルタ配置さ
れていることから、隣接する走査線の画素間で水平方向
に1.5画素ずれており、この1.5画素分の位置ずれ
に応じてサンプリング開始タイミングを1回おきに1.
5画素分遅らせて映像信号をサンプリングし、この信号
をを1H期間中に2度に分けて走査して表示信号を書き
込むものである。
【0076】サンプリングタイミング調整回路57は、
ここでは同じ映像信号を用いて走査線を2本ずつ走査す
る、いわゆる、ペアライン駆動する際に画素がデルタ配
列されていることから、隣接する画素間で水平方向に
1.5画素ずれていることから、入力される映像信号を
サンプリングする際のサンプリングタイミングを調整す
るものである。
【0077】コントローラ58は、上記各部に所定の間
隔で発生するクロックパルスCKや各種制御信号、切換
信号、あるいはタイミング信号等を送って液晶表示装置
全体の動作を制御するものである。
【0078】図7は、図6の信号側駆動部54とサンプ
リングタイミング調整回路57とその周辺回路を示す図
であり、図8及び図9は、各部の信号のタイミングを示
すタイミングチャートである。
【0079】以下、図7に示す具体的な回路説明とその
動作を図8及び図9を使って説明する。図7に示す液晶
表示パネル55は、図11で示した従来の液晶表示パネ
ルの信号線と走査線の配線及び画素電極のデルタ配置等
は全く同じものであり、この液晶表示パネル55を使っ
てペアライン駆動させる。このように、本第2実施例の
信号側駆動部54では、従来と同じ構成の液晶表示パネ
ル55を使ってペアライン駆動する場合、隣接した走査
線の水平方向の画素の位置ずれに応じたタイミングで同
一の映像信号が別々にサンプリングされる。
【0080】このため、図8に示すビデオ信号は、図6
のA/D変換器42〜44に入力される前のビデオ信号
波形であり、このビデオ信号をA/D変換して1H分の
信号をR、G、Bのそれぞれのラインメモリ45〜47
に書き込んで、次の1Hで倍速で2回読み出した信号
が、図8のD/A出力信号波形である。このD/A出力
信号に対して、1コモンおきに1.5画素分遅れたSR
T信号が図7の信号側駆動部54のフリップフロップ6
1、62、63、……にそれぞれ入力されるとともに、
クロックパルスが入力される。これにより、図7のフリ
ップフロップ61、62、63、……からアナログスイ
ッチを開くスイッチ信号SS1、SS2、SS3、……
がそれぞれ所定のタイミングで出力され、各R、G、B
の入力映像信号をサンプリングするものである(図9
(b)、(c)参照)。
【0081】このサンプリングされた各画素毎の映像信
号は、各信号線X1、X2、X3……に対応してドライ
バ回路81、82、83……が設けられており、それぞ
れのサンプリングデータを一時的に保持するとともに、
信号線を介して液晶表示パネルの各画素の液晶容量にデ
ータを書き込まれる。このドライバ回路81、82、8
3……には、図7に示すように、それぞれCLR信号と
OE信号とが入力される。
【0082】このCLR信号とは、液晶表示パネル55
の信号線に残留している1H前の表示信号をクリアして
消去する信号である。また、OE信号とは、上記CLR
信号で表示信号を消去した後に、新たな表示信号を液晶
表示パネルの液晶容量に書き込むための書き込み信号で
ある。
【0083】図7に示すように、サンプリングタイミン
グ調整回路57から出力されるSRT信号は、信号側駆
動部54に入力されてから1コモン分の表示信号、例え
ば、図8に示す表示信号1H1のサンプリングを行った
後、例えば、そのデータを順次ドライバ81、82、8
3……に蓄積した後、図8の走査信号Y1に示すよう
に、次の1コモン期間で所定の水平走査線の各画素に表
示信号が書き込まれる。
【0084】上記した信号側駆動部54に入力されるS
RT信号とクロックパルスCKを作成するサンプリング
タイミング調整回路57の回路構成は、図7に示してあ
り、その各部の信号タイミングは図9に示されている。
【0085】図7に示すように、上記したSRT信号と
クロックパルスCKを作成する回路は、それぞれ2つの
アンドゲート92、93、及びアンドゲート95、96
を備え、それらアンドゲート92、93の出力がオアゲ
ート91の入力端子に接続され、そのオアゲート91か
ら出力される信号がSRT信号として信号側駆動部54
のフリップフロップに出力されている。また、アンドゲ
ート95、96の出力端子は、オアゲート94の入力端
子に接続され、そのオアゲート94から出力される信号
がCK信号として信号側駆動部54のクロックパルスと
してフリップフロップに出力される。
【0086】そして、上記したアンドゲート93、96
の一方の入力端子には、図8に示す選択信号Selが入
力されるとともに、その選択信号Selをインバータ1
00で反転させた反転選択信号は、アンドゲート92、
95の一方の入力端子に入力される。
【0087】また、アンドゲート96の他方の入力端子
には、図9(a)に示すクロックパルスCK0(=CK
1)が入力されるとともに、そのクロックパルスCK0
をインバータ101で反転した図9(a)に示す反転ク
ロックパルスCK2が上記アンドゲート95の他方の入
力端子に入力される。さらに、上記図9(a)に示すク
ロックパルスCK0(=CK1)は、フリップフロップ
102、103に入力されるとともに、そのクロックパ
ルスCK0を反転した反転クロックパルスCK2がフリ
ップフロップ104に入力される。
【0088】そして、上記したフリップフロップ102
の出力は、スタート信号SRT1として、上記したアン
ドゲート93の他方の入力端子に入力され、さらに、フ
リップフロップ103及び104を経て出力されるスタ
ート信号SRT2は、上記したアンドゲート92の他方
の入力端子に入力される。
【0089】このようにして、図8に示す選択信号Se
lと図9(a)に示すクロックパルスCK0(=CK
1)及びスタート信号SRT0に基づいて、上記したオ
アゲート91からは、図8に示すスタート信号SRTが
出力されるとともに、オアゲート94からは、所定のク
ロックパルスCKが出力されて信号側駆動部54のフリ
ップフロップ61、62、63、……に入力されて、ア
ナログスイッチ71、72、73を開くスイッチ信号S
S1、SS2、SS3、……がそれぞれのタイミングで
出力され、各R、G、Bの入力映像信号が所定のタイミ
ングでサンプリングされる(図9(b)、(c)参
照)。
【0090】図7において、例えば、奇数の走査線Y
1、Y3、……に接続された画素のTFTのゲートを開
いて各画素の液晶容量に対して信号線X1、X2、X
3、X4、……、Xnから表示信号を与える時のSRT
信号は、図9(a)のSRT1が選択され、偶数の走査
線Y2、Y4、……に接続された画素のTFTのゲート
を開いて各画素の液晶容量に対して信号線X1、X2、
X3、X4、……、Xnから表示信号を与える時のSR
T信号は、図9(a)のSRT2が選択される。
【0091】そして、例えば、図9(b)は、走査線Y
1に接続された画素に表示信号を供給する時のデータの
書き込みタイミングを示すもので、図9(c)は、走査
線Y2に接続された画素に表示信号を供給する時のデー
タの書き込みタイミングを示している。図9からも分か
るように、ペアライン駆動を行う隣接した走査線Y1と
Y2の画素がデルタ配置されていることにより、水平方
向に1.5画素ずれているが、図9(a)のB11の画
素に与えられるBlueの画素データと、図9(b)の
B21の画素に与えられるBlueの画素データとが
1.5画素分ずれてサンプリングされており、これが図
8の走査線Y1とY2のように1/2Hの期間にそれぞ
れ別々に走査されて液晶が駆動される。
【0092】これにより、本第2実施例の液晶表示装置
は、デルタ配列された画素をペアライン駆動する場合で
あっても、各走査線の画素の位置ずれに応じてサンプリ
ングした映像信号を用いて液晶駆動することができるた
め、画像のエッジ部分に凹凸が出にくく、高解像度で高
品位な液晶表示を行うことができる。
【0093】また、本第2実施例の液晶表示装置は、上
記のように構成したとしても、液晶のドライバ回路であ
る信号側駆動部以外に簡単な周辺回路を付加するだけで
実現可能であり、液晶表示パネルに搭載するドライバ回
路としても、小型化できる利点がある。
【0094】なお、上記実施例では、A/D変換器a3
3、A/D変換器b34の2個を2相に用いる構成とし
たが、1個のA/D変換器を使って2相分を倍速でサン
プリングして、ラインメモリに書き込み、これを読み出
してから2系統に分けるように構成することもできる。
【0095】また、映像信号をペアライン駆動する奇数
行と偶数行の画素の位置ずれ(上記実施例では、1.5
画素分)に対応した表示信号を作成する際に、上記実施
例の構成の他に、アナログディレイラインを使って映像
信号を所定画素分だけタイミングを遅らせることにより
作成することもできる。
【0096】さらに、上記実施例では、液晶表示パネル
の信号側駆動回路として、デジタルデータを入力して液
晶を駆動するデジタル入力ドライバを用いて実施した
が、これに限定されず、アナログデータを入力して液晶
を駆動するアナログ入力ドライバを用いることもでき
る。例えば、アナログ入力ドライバによる信号側駆動回
路の手前で、D/A変換器により再度デジタルデータを
アナログデータに戻してから入力するだけで実施するこ
とができる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、ペアライン駆動する複
数の走査線の各画素位置に対応した表示信号を作成して
信号側駆動回路を駆動するようにしたので、画素がデル
タ状に配列された液晶表示パネルをペアライン駆動によ
り走査線補間しながらフルライン表示を行っても、各画
素位置に合った画像が表示されるので、水平解像度の劣
化を防止することができる。このため、液晶表示パネル
を大画面化したり、投影型液晶表示パネルとした場合で
あっても、垂直解像度と共に水平解像度の良好な画質が
得られるようになった。
【0098】また、本発明では、A/D変換した映像信
号を一旦ラインメモリに書き込んで倍速で読み出し、D
/A変換したデータを使ってペアライン駆動する各走査
線毎の画素位置に応じたサンプリングを行って、各走査
線毎に走査駆動するようにしているので、水平解像度の
劣化を防止することができる。特に、簡単な構成を付加
するだけで、画素がデルタ状に配列されたアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置をペアライン駆動する際に、
各画素位置に応じた画像が表示できることから、高解像
度かつ高品位の画像を小型の液晶表示装置で実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る液晶表示装置の液晶表示パネ
ルとその周辺回路の構成を示す図である。
【図2】A/D変換器に出力するサンプリングクロック
のタイミングとそのクロックパルス及びサンプリングデ
ータを示すタイミングチャートである。
【図3】第1実施例の液晶表示パネルの画素配列と奇数
フィールドで表示されるデータを示す図である。
【図4】第1実施例の液晶表示パネルの画素配列と偶数
フィールドで表示されるデータを示す図である。
【図5】第1実施例のペアライン駆動を行う駆動波形を
示す図である。
【図6】第2実施例に係る液晶表示装置のブロック図で
ある。
【図7】図6の信号側駆動部とその周辺回路を示す図で
ある。
【図8】各部の信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図9】各部の信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図10】従来の液晶表示パネルの斜視図である。
【図11】図10の液晶表示パネルの画素の配列を示す
平面図である。
【図12】従来の液晶表示パネルを1走査線ずつ走査駆
動して表示する場合の走査駆動信号とコモン電圧及びビ
デオ信号のタイミングチャートである。
【図13】従来の液晶表示パネルを2走査線ずつ走査駆
動してペアライン表示駆動する場合の走査信号とコモン
電圧及びビデオ信号のタイミングチャートである。
【図14】従来の液晶表示パネルの各画素の階調データ
を示す図である。
【図15】従来の液晶表示パネルの先頭の走査線Y1、
Y2、Y3、……、Ymから2本ずつペアライン駆動す
る奇数フィールドでの各画素の輝度データを示す図であ
る。
【図16】従来の液晶表示パネルの2本目の走査線Y
1、Y2、Y3、……、Ymから2本ずつペアライン駆
動する偶数フィールドでの各画素の輝度データを示す図
である。
【図17】図15と図16のペアライン駆動を行った場
合の各画素の平均の輝度データを示す図である。
【図18】図11の液晶表示パネルでペアライン駆動し
た場合の表示状態を示す図である。
【図19】従来のカラー液晶TVのストライプ画素配列
を示す図である。
【図20】従来のカラー液晶TVのデルタ画素配列を示
す図である。
【図21】従来のペアライン駆動を行う駆動波形を示す
図である。
【符号の説明】
21 液晶表示装置 22 液晶表示パネル 23 信号側駆動回路 24 走査側駆動回路 25 アンテナ 26 チューナ 27 映像受信回路 28 同期回路 29 コントローラ 30 クロマ回路 31 マルチプレクサa 32 マルチプレクサb 33 A/D変換器a 34 A/D変換器b 35 ラインメモリa 36 ラインメモリb 37 マルチプレクサ 41 液晶表示装置 42、43、44 A/D変換器 45、46、47 ラインメモリ 48、49、50 D/A変換器 51、52、53 正・反転アンプ 54 信号側駆動部 55 液晶表示パネル 56 走査側駆動部 57 サンプリングタイミング調整回路 58 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の信号電極と複数の走査電極とで構成
    される画素がデルタ状に配列された液晶表示パネルの隣
    接する複数の走査電極を同一の映像信号を用いて駆動す
    る液晶表示装置であって、 同一の映像信号から各走査電極毎の画素位置に相当する
    表示信号を取り出す信号取出手段と、 該信号取出手段で取り出された表示信号を選択的に出力
    して前記液晶表示パネルを駆動する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記信号取出手段が、 入力される映像信号を各走査電極毎の画素位置に合わせ
    てサンプリングを行うA/D変換回路と、 画素位置の異なる走査電極毎にサンプリングを行ったサ
    ンプリングデータをそれぞれ保持する複数のメモリと、 各メモリからデータを読み出すデータ読出回路と、 で構成され、 前記駆動手段が、 各メモリから読み出されたデータを走査タイミングに合
    わせて切り換えるデータ切換回路と、 で構成されたことを特徴とする請求項1記載の液晶表示
    装置。
  3. 【請求項3】前記データ読出回路が、 メモリへのデータ書き込み速度の整数倍の速度で読み出
    すことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】複数の走査線と複数の信号線とが格子状に
    配され、該走査線と信号線の各交点に液晶を介して共通
    電極と対向配置されて液晶容量を構成する画素電極と、
    該画素電極に前記信号線から供給される表示信号の書き
    込みタイミングを制御するスイッチング素子とが配置さ
    れて画素を構成し、該画素がデルタ状に配列されるとと
    もに、同一の映像信号を用いて隣接する複数の走査線に
    接続された画素を駆動する液晶表示装置であって、 前記同一の映像信号をデジタルデータに変換するA/D
    変換回路と、 デジタルデータに変換された映像信号を少なくとも1ラ
    イン分記憶する映像信号記憶回路と、 該映像信号記憶回路への映像信号の書き込み速度の整数
    倍の速度で映像信号を読み出す映像信号読出回路と、 該読み出された映像信号をアナログデータに変換するD
    /A変換回路と、 アナログデータに変換された映像信号を同一の映像信号
    を用いて駆動する各走査線に接続された画素の水平位置
    に応じてサンプリングするサンプリングタイミング調整
    回路と、 同一の映像信号を用いて駆動する複数の走査線を前記映
    像信号読出回路における読み出し速度の倍数の逆数の走
    査時間で各走査線を走査する走査側駆動回路と、 を備え、 同一の映像信号を用いて駆動する複数の走査線の各画素
    位置に応じたサンプリングデータを前記整数分の1の走
    査時間で各走査線を走査することを特徴とする液晶表示
    装置。
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