JP3109897B2 - マトリクス表示装置 - Google Patents

マトリクス表示装置

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JP3109897B2 JP04080767A JP8076792A JP3109897B2 JP 3109897 B2 JP3109897 B2 JP 3109897B2 JP 04080767 A JP04080767 A JP 04080767A JP 8076792 A JP8076792 A JP 8076792A JP 3109897 B2 JP3109897 B2 JP 3109897B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号やパソコン
の出力信号の如き画像信号をカラー表示することのでき
るマトリクス表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば液晶パネルの如き、マト
リクス表示パネルで、画像のカラ−表示を行なう場合、
互いに異なる単色(赤や緑や青)を表示する複数の画素
(例えば、赤、青、緑のそれぞれの色を表示する各画
素、合計3画素)を1ドットとして扱うことにより、任
意の色を表示可能にしている。なお、以下、赤をR、青
をB、緑をGと、それぞれ記号で表わすことがある。
【0003】今例えば、パネル面である画面の水平方向
に連続して位置する画素において、連続する3画素毎
に、Gを表示する画素、Bを表示する画素、Rを表示す
る画素として対応させ、それら3画素を1ドットとして
扱い、G,B,Rの原色信号により、1ドットを構成す
るそれら3画素を各色に表示することにより、カラ−表
示することが行なわれている。
【0004】このとき、1ドット単位のタイミングで
(つまり1ドットを構成する3画素をまとめて同じタイ
ミングで)各原色信号をサンプリングして、当該1ドッ
トを構成する3画素の各々の画素位置に書き込み表示す
るのではなく、1画素単位のタイミングで対応の原色信
号をサンプリングして、当該画素の画素位置に書き込み
表示することにより、パネル面である画面上で、例えば
斜め線を画像表示した場合に、ギザギザの少ない滑らか
な画像表示ができることが知られている。以下、この点
をもう少し具体的に説明する。
【0005】先ず、ドットという概念のあるパソコン情
報を例にとり説明する。パソコン情報を表示する時の液
晶パネル上の画素とそれらに書き込まれる原色信号との
タイミング関係を図10に示す。
【0006】図10において、パソコン情報にはドット
という概念があるため、例えばというドットを正しく
表示するためには、必ず原色信号のという信号部分を
サンプリングして表示しなければならない。即ち、と
いう信号部分でサンプリングした信号が、原色信号R,
G,Bのうち1つでも欠けると、というドットを正し
く表示することはできない。よってR,G,Bの原色信
号を必ず同じタイミングでサンプリングしなければなら
ない。
【0007】一方、TV信号(ビデオ信号)を表示する
場合にも、R,G,Bの原色信号を同じタイミングでサ
ンプリングすると、図11に示すように、例えば画素位
置R1に書き込むべきタイミングでサンプリングした
G,Bの原色信号を、それぞれ画素位置G1,B1に書
き込むことになる。
【0008】しかし、TV信号にはドットという概念が
なく、画素単位での扱いが可能であるため、R,G,B
の原色信号を、液晶パネル上の書き込むべき画素位置に
それぞれ応じたタイミングで、サンプリングして書き込
んでやれば、斜め線を表示する場合、ドットという概念
をもつパソコン情報の場合に比べ、ギザギザの少ない、
より滑らかな表示が可能となる。
【0009】この場合の液晶パネル上の画素位置とそれ
らに書き込まれるビデオ信号とのタイミング関係を図1
2に示す。R,G,Bのビデオ信号(原色信号)を、液
晶パネル上の書き込むべき画素位置に応じたタイミング
でサンプリングするためには、アナログ形式の入力ビデ
オ信号をディジタル形式に変換するA/D変換時におい
て、アナログ信号のサンプリングクロックとして、それ
ぞれ120°ずつ位相のずれたクロックを用いてR,
G,Bの原色信号をサンプリングして書き込めばよい
(以下、この技術を120°位相ずらしという)。
【0010】120°位相ずらしの場合に、液晶パネル
に斜め線を表示した時の画面の模式図を図13の(a)
に示し、それに対してサンプリング位相をずらさない図
11の場合(以下、この技術を位相ずらしなしという)
に、液晶パネルに斜め線を表示した時の画面の模式図を
図13の(b)に示す。
【0011】図13の(a),(b)に示すように、1
20°位相ずらしの場合では、1画素単位で細かく(滑
らかに)斜め線を表示することができるが、位相ずらし
なしの場合では、R,G,B3画素から成る1ドット単
位でしか斜め線を表示できないため、120°位相ずら
しの場合ほど、滑らかな斜め線を表示することができな
い。かかる120°位相ずらしの技術を用いたTV表示
装置の一例が、特開昭59−211087号公報に述べ
られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来技術にかかる120°位相ずらしには、位相ずらし
なしの場合より、滑らかな斜め線を表示することができ
るという利点があるが、R,G,Bでそれぞれ120°
ずつ位相のずれたクロックを作らなければならず、この
ことが技術的に難しいという問題がある。
【0013】例えば、120°ずつ位相のずれたクロッ
クを作る場合、サンプリングクロックの3倍の周波数の
原クロックを設け、それを3分周するか、或いは遅延回
路を用いて120°ずつ遅延させる必要がある。しかし
前者は、PLLの発振周波数が3倍になり、PLLの安
定性が問題になる。さらに、後者は、使用する部品定数
にばらつきがあるため、調整する必要があり、調整に手
間がかかり、どちらにしても、所要の回路規模が大きく
なり、コスト高を招くので、量産には適さないという問
題があった。
【0014】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、技術的に困難な点がなく、量産にも適し、
それでいて滑らかな斜め線の表示も、そこそこの程度で
可能であるというマトリクス表示装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、簡易
な回路で位相ずらしを実現するために、120°位相ず
らしではなく、180°位相ずらしを提案した。180
°位相がずれたクロックは、50%dutyのクロック
に、インバータを介するだけで、容易に作り出すことが
できる。
【0016】即ち、本発明では、表示すべき画像信号を
3原色信号として入力され、ディジタル変換して出力す
る各原色信号対応のA/D変換器を備えたマトリクス表
示装置において、緑の原色信号に対応するA/D変換器
へ供給するサンプリングクロックの位相と、赤と青のそ
れぞれの原色信号に対応する二つのA/D変換器へ共通
に供給するサンプリングクロックの位相と、を相互に1
80度ずらす位相ずらし回路を設けた。
【0017】
【作用】NTSC方式で定められているR,G,Bの原
色信号間の明るさが、人間の目に感じる割合は、R:3
0%,G:59%,B:11%であることが知られてい
る。従ってRとBの輝度を加えると、全体の41%にな
り、G単独の59%とほぼ等しくなる。そこで輝度の重
心を考えて、先ずGをサンプリングし、それに対して1
80°位相をずらしてRとBを同じタイミングでサンプ
リングするのが一番良いと考えられる。
【0018】図14に、本発明による180°位相ずら
しを実施するときの、A/D変換時のG,B,R原色信
号のサンプリングタイミングと、サンプリングされた原
色信号の書き込まれるべき画素位置と、の関係を示す。
同図に示すように、Gをサンプリングして画素位置G1
に書き込んだ後、180°位相をずらしてBとRを同じ
タイミングでサンプリングしてそれぞれ画素位置B1,
R1に書き込む。
【0019】この時に、液晶パネル上に例えば斜め線を
表示した時の画面の模式図を図15に示す。図15と図
13の(a),(b)を比較すると、本発明にかかる1
80°位相ずらし(図15)は、従来の120°位相ず
らし(図13の(a))よりは、ギザギザが少し粗くな
る点で劣るが、位相ずらしなし(図13の(b))より
は、はるかに滑らかな斜め線表示が実現しており、しか
も、180°位相ずらしのためには、インバータ1個の
追加という簡単な手段を施すだけで実現でき、調整する
手間も必要ないので、低コストでもあり、量産に適して
いる。
【0020】よって、表示すべき入力信号がパソコン情
報であるときは、本発明による位相ずらし技術は実施せ
ず、同じ位相でサンプリングすることとし、一方、TV
信号を表示するときは、先ず、Gの原色信号をサンプリ
ングし、それに対して180°位相をずらしてBとRを
同時にサンプリングするように切り換えれば、本発明を
実施でき、TV信号表示でなくパソコン情報の表示のと
きは、従来通りにパソコン情報の表示が可能であり、高
価な液晶表示パネルを、TV信号表示とパソコン情報表
示に従来通り兼用することができる。
【0021】
【実施例】次に図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。同図に示す実施例は、マトリクス表示パネルとし
て、TFT液晶パネルを使用したものを示している。図
中、1は制御回路で、表示すべき画像信号に含まれる同
期信号Hsync,Vsyncを取り込み、本装置全体
に必要なタイミング信号を作成して出力する回路であ
る。
【0022】2は位相ずらし回路、31はA/D変換部
であり、アナログ信号形式で入力される画像信号を、前
記制御回路1で作成、出力されたタイミング信号として
のサンプリングクロックでサンプリングし、ディジタル
信号に変換して出力するA/D変換部である(画像信号
はG,B,Rの3原色信号の形で入力されるので、A/
D変換部31も、3原色対応に3個のA/D変換器から
構成されている)。
【0023】4は液晶モジュ−ルであり、それは、TF
T液晶パネル43と、前記制御回路1から供給されたタ
イミング信号によってTFT液晶パネル43を水平方向
に走査しながら、G,B,Rの入力原色信号に応じた電
圧を該TFT液晶パネル43に印加し駆動する水平走査
回路411と、前記制御回路1から供給されたタイミン
グ信号によってTFT液晶パネル43を垂直方向に走査
しながら駆動する垂直走査回路42と、から成ってい
る。
【0024】切換制御回路5は、切換スイッチ51,5
2,53の切換制御を行なう。511,512,53
1,532は入力端子であり、入力端子511にはテレ
ビジョン信号(映像信号)としてのR,G,Bの原色信
号,入力端子512にはパソコン情報信号としてのR,
G,Bの原色信号,入力端子531にはテレビジョン信
号(映像信号)から取り出された同期信号のHsync
とVsync,入力端子532にはパソコン情報信号か
ら取り出された同期信号のHsyncとVsync、が
それぞれ入力する。
【0025】切換スイッチ51は、入力端子511に入
力したテレビジョン信号としての原色信号と、入力端子
512に入力したパソコン情報信号としての原色信号
と、を切り換えて入力させるスイッチであり、切換スイ
ッチ52は、A/D変換部31内のG用A/D変換器
(311)のサンプリングクロックとして、位相ずらし
回路2を介して位相ずらしを施した制御回路1からのサ
ンプリングクロックと、位相ずらしを施していないサン
プリングクロックと、を切り換えて供給するスイッチで
ある。
【0026】切換スイッチ53は、入力端子531に入
力したテレビジョン信号の水平、垂直同期信号と、入力
端子532に入力したパソコン情報信号の同期信号と、
を切り換えて制御回路1に取り込むスイッチである。こ
れら切換スイッチ51,52,53は、切換制御回路5
によって切換制御され、テレビジョン放送を受信して表
示する場合(以下、TV表示という)と、パソコンから
のディスプレイ信号を受信して表示する場合(以下、パ
ソコン表示という)とで、信号切り換えを行うためのも
のである。
【0027】図2は、図1における位相ずらし回路2
と、A/D変換部31の、詳細を示す回路図である。図
2において、A/D変換部31は、G用A/D変換器3
11とB用A/D変換器312とR用A/D変換器31
3と、から成っていることが分かるであろう。これらA
/D変換器は、アナログ信号形式で入力された原色信号
を、制御回路1で発生されたタイミング信号としてのサ
ンプリングクロックでサンプリングし、ディジタル信号
に変換して出力するものであることは述べるまでもな
い。
【0028】位相ずらし回路2は、インバータ21から
成っており、制御回路1からのサンプリングクロック
を、その極性を反転させて、G用A/D変換器311へ
供給する。制御回路1からのサンプリングクロックのデ
ュ−ティ比が、ほぼ50%であるとすると、インバータ
21を介してG用A/D変換器311へ供給されるサン
プリングクロックの位相は、制御回路1から直接、B用
A/D変換器312,R用A/D変換器313へ供給さ
れるサンプリングクロックの位相に対して、そのインバ
ータ21の故に、180°ずれることになる。
【0029】その結果、B用A/D変換器312,R用
A/D変換器313によりA/D変換されて出力される
RとBの原色信号(ディジタル信号)は、同じ位相の信
号であるが、G用A/D変換器311によりA/D変換
されて出力されるGの原色信号(ディジタル信号)は、
それらRとBの原色信号(ディジタル信号)に対して、
位相が180°ずれた信号、換言すればサンプリングク
ロック半個分だけ位相の進んだ信号となる。
【0030】図1に戻り、全体の回路動作を以下説明す
る。テレビジョン信号を受信し、表示する場合、切換制
御回路5の制御指令により、切換スイッチ51は、TV
の原色信号(R,G,B)を選択し、切換スイッチ52
は、位相ずらし回路2により位相ずらしを施した方のサ
ンプリングクロックを選択し、切換スイッチ53は、T
V信号の同期信号Hsync,Vsyncを選択する。
【0031】制御回路1は、切換スイッチ53を介して
取り込んだTV信号の同期信号Hsync,Vsync
を基に、装置全体(この場合、A/D変換部31,液晶
モジュ−ル4)に必要なタイミング信号やサンプリング
クロックを作成して供給する。このとき、A/D変換部
31に供給するサンプリングクロックは、位相ずらし回
路2を介することにより、その極性を反転させてG用A
/D変換器311に供給するサンプリングクロックと、
位相ずらし回路2を介することなく直接、B用A/D変
換器312,R用A/D変換器313に供給するサンプ
リングクロックである。
【0032】G,B,Rの原色信号は、それぞれA/D
変換部31内のG用A/D変換器311,B用A/D変
換器312,R用A/D変換器313に入力する。その
結果、G用A/D変換器311からの、位相ずらしを施
されたサンプリングクロックによりサンプリングされA
/D変換されたディジタル信号と、B用A/D変換器3
12,R用A/D変換器313からの、位相ずらしを施
されていないサンプリングクロックによりサンプリング
されA/D変換されたディジタル信号と、が液晶モジュ
−ル4に供給される。
【0033】図3は、図1においてA/D変換部31に
入力する原色信号(G,B,R)と、A/D変換部31
を構成する三つのA/D変換器(G用A/D変換器31
1,B用A/D変換器312,R用A/D変換器31
3)のサンプリングクロックと、水平走査回路411に
入力されてくる原色信号のレベルと、TFT液晶パネル
43上の書き込まれるべきG,B,Rの各画素位置と、
の間のタイミング関係を示したタイミング図である。
【0034】図3の(a)は、A/D変換部31に入力
するG,B,Rの原色信号(一例として斜め線を表す映
像)を表わし、図3の(b)は、G用A/D変換器31
1のサンプリングクロックと、B用A/D変換器31
2、R用A/D変換器313のサンプリングクロック
と、を表わしており、Gのサンプリングクロックの位相
(ひいてはサンプリングタイミング)がB,Rのサンプ
リングクロックの位相(ひいてはサンプリングタイミン
グ)に対して、180°ずれていることが分かるであろ
う。
【0035】図3の(c)は、(b)に示すサンプリン
グクロックのサンプリングタイミングで、(a)の原色
信号をサンプリングした結果の値(ディジタル値)、即
ち水平走査回路411に入力されるG,B,Rの信号レ
ベル、である。この(c)に示すG,B,Rの信号レベ
ルは、同じサンプリングタイミングでサンプリングされ
て、図3の(d)に示すTFT液晶パネル43上のG,
B,Rの画素位置に書き込まれる。
【0036】かくて、A/D変換部31では、互いに位
相をずらした2種類のサンプリングクロックによってサ
ンプリングしてA/D変換するので、Gの原色信号は、
その位相が、B,Rの原色信号の位相より、サンプリン
グクロック半周期ずれたタイミングで、水平走査回路4
11に入力する。水平走査回路411に入力されてきた
G,B,Rの原色信号を、同じタイミングでサンプリン
グしてTFT液晶パネル43上に書き込んでも、TFT
液晶パネル43上の画素位置GとB,Rでは、異なるタ
イミングの原色信号が書き込まれることになる。
【0037】滑らかな斜め線表示を行なうためには、
G,B,Rの原色信号を書き込むべき画素の位置に応じ
たタイミングで、原色信号をサンプリングするのが望ま
しいことは先にも説明した通りであり、また3原色に対
する人間の眼の視感度は0.59(G):0.11
(B):0.30(R)であることも既に説明した。
【0038】これによると、BとRを加えても0.41
であるから、輝度の重心を考えると、BとRは同時にサ
ンプリングし、Gはそれらに対して、サンプリングクロ
ックの位相が180°ずれたタイミングでサンプリング
しても、G,B,Rの原色信号を互いに120°ずつず
らしてサンプリングする従来のやり方に比べれば劣るも
のの、G,B,Rの原色信号を同じタイミングでサンプ
リングする場合に比べて、はるかに滑らかな斜め線表示
ができるわけで(即ち、図1〜図3を参照して述べた本
発明の実施例が有効なわけで)、このことも既に詳しく
述べた通りである。
【0039】一方、図1において、パソコン情報を画像
として表示する場合に、A/D変換部31に入力する原
色信号と、A/D変換部31を構成する三つのA/D変
換器(G用A/D変換器311,B用A/D変換器31
2,R用A/D変換器313)のサンプリングクロック
と、水平走査回路411に入力されてきた原色信号と、
TFT液晶パネル43上の書き込まれるべきG,B,R
の各画素位置と、の間のタイミング関係を図4に示す。
【0040】図4の(a)は、A/D変換部31に入力
するG,B,Rの原色信号を表し、図4の(b)は、G
用A/D変換器311,B用A/D変換器312,R用
A/D変換器313のサンプリングクロックを表してお
り、位相ずらしを施していないため、G,B,Rのサン
プリングタイミング位相がずれていないことが分かるで
あろう。
【0041】図4の(c)は、このサンプリングクロッ
クによって、A/D変換部31でサンプリングされA/
D変換されて水平走査回路411に入力してきたG,
B,Rの入力信号と、該入力信号が同じサンプリングタ
イミングでサンプリングされること、とを示している。
この同じタイミングでサンプリングされた信号は、図4
の(d)に示すTFT液晶パネル43上のG,B,Rの
画素位置に書き込まれる。即ち水平走査回路411に入
力してきてTFT液晶パネル43上のG,B,Rの画素
位置に書き込まれる原色信号の位相は同じである。
【0042】テレビジョン信号はドットという概念がな
いため、G,B,Rの原色信号をどの様なタイミングで
サンプリングして表示しても、それほど問題はないが、
パソコン情報の場合は、コンピュ−タの内部にフレ−ム
メモリをもっているため、先にも述べたように、ドット
という概念が存在する。
【0043】例えば、フレ−ムメモリ上のアドレスで
示されるドットを正しく表示するためには、必ずG,
B,Rの原色信号の、アドレスという信号部分をサン
プリングして表示しなければならない。すなわち、と
いう信号部分をサンプリングして得られる信号が、G,
B,Rの原色信号の一つでも欠けると、というドット
を正しく表示することはできない。
【0044】よって、パソコン情報を画像として表示す
る時は、図1において、切換スイッチ52を切り換える
ことにより、G,B,Rの入力原色信号を、位相ずらし
を施していないサンプリングクロックでA/D変換部3
1においてサンプリングしA/D変換した後、水平走査
回路411には同じ位相で入力するようにし、同じタイ
ミングで、水平方向に連続した位置にあるTFT液晶パ
ネル43上の、G,B,Rの各画素位置に書き込むこと
により、1ドットを正しく表示することができる。
【0045】このようにすれば、例えば白い線を表示す
るような場合、その線に色が付くようなことはない。た
だし、上記フレ−ムメモリとTFT液晶パネル43の画
素数が一致しない場合はテレビジョン信号と同様に扱っ
た方が良い。
【0046】図5は、本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。同図において、図1におけるのと
同じもの、対応したもの、には同じ符号を付してある。
図5に示した実施例が、図1に示した実施例と相違する
点は、水平走査回路412にある。
【0047】即ち、水平走査回路412は、サンプリン
グクロックを取り込んで出力するG用,B用,R用の3
つのシフトレジスタを、その内部に有し、各シフトレジ
スタから異なるタイミングで出力されるG,B,Rのサ
ンプリングクロックで、入力原色信号をサンプリングし
てTFT液晶パネル43に書き込むようになっている。
【0048】そして各シフトレジスタから、異なるタイ
ミングでサンプリングクロックを出力することを可能に
するために、水平走査回路412内の3つのシフトレジ
スタに入力するサンプリングクロックに対して、位相ず
らし回路2によって、相互に位相ずらしを行わせている
のである。
【0049】図6は、図5における水平走査回路412
の構成例を示す回路図である。図6において、412
1,4122,4123はそれぞれ、G用,B用,R用
のシフトレジスタであり、G用のシフトレジスタ412
1は、切換スイッチ52を経由して入力されるサンプリ
ングクロックをその出力段から走査しつつ出力すること
により、またB用,R用のシフトレジスタ4122,4
123は、制御回路1から直接入力されるサンプリング
クロックをその出力段から走査しつつ出力することによ
り、トランジスタ4124,4125,4126の駆動
制御を行なう。
【0050】G,B,Rの入力原色信号は、トランジス
タ4124,4125,4126がG用,B用,R用の
シフトレジスタ4121,4122,4123からの出
力(サンプリングクロック)により駆動されてスイッチ
すると、対応のトランジスタを通過してTFT液晶パネ
ル43に書き込まれる。
【0051】図5の実施例において、テレビジョン信号
を受信し、表示する時の、水平走査回路412のサンプ
リングクロック(水平走査回路を構成する3つのシフト
レジスタに入出力するサンプリングクロック)と、水平
走査回路412に入力するG,B,Rの原色信号と、サ
ンプリングされた該原色信号を書き込まれるべきTFT
液晶パネル43上のG,B,Rの各画素位置と、のタイ
ミング関係を図7に示す。
【0052】図7の(a)において、水平走査回路41
2中のG用のシフトレジスタ4121に入出力するサン
プリングクロックGは、位相ずらし回路2を介して供給
されるところから、水平走査回路412中のB用,R用
のシフトレジスタ4122,4123に入出力するサン
プリングクロックB,Rに対して、位相が180°ずれ
ていることが分かるであろう。
【0053】図7の(b)は、水平走査回路412に入
力するG,B,Rの原色信号を示している。該原色信号
は、G,B,Rのサンプリングクロックが立ち下がるタ
イミングで、サンプリングされ、図7の(c)に示す、
TFT液晶パネル43上のG,B,Rの各画素位置に書
き込まれる。その結果、水平走査回路412内のG用,
B用,R用の3つのシフトレジスタに、同じタイミング
(同一位相)で、G,B,Rのサンプリングクロックを
入力する従来技術の場合より、充分滑らかな斜め線を表
示できることは、既に何度も説明した通りである。
【0054】一方、図5の実施例において、パソコン情
報を画像として表示する時の、水平走査回路412のサ
ンプリングクロック(水平走査回路を構成する3つのシ
フトレジスタに入出力するサンプリングクロック)と、
水平走査回路412に入力するG,B,Rの原色信号
と、サンプリングされた該原色信号を書き込まれるべき
TFT液晶パネル43上のG,B,Rの各画素位置と、
のタイミング関係を図8に示す。
【0055】図8の(a)において、水平走査回路41
2中のG用のシフトレジスタ4121に入出力するサン
プリングクロックGは、位相ずらし回路2を介すること
なく直接供給されるので、水平走査回路412中のB
用,R用のシフトレジスタ4122,4123に入出力
するサンプリングクロックB,Rと、同じ位相にあるこ
とが分かるであろう。
【0056】図8の(b)は、水平走査回路412に入
力するG,B,Rの原色信号を示している。該原色信号
は、G,B,Rのサンプリングクロックが立ち下がるタ
イミングで、サンプリングされ、図8の(c)に示す、
TFT液晶パネル43上のG,B,Rの各画素位置に書
き込まれる。その結果、パネル43上で1ドットを正し
く表示することができる。例えば、白い線を表示するよ
うな場合、その線に色が付くようなことはない。
【0057】図9は、本発明の第3の実施例の構成を示
すブロック図である。同図において、32は倍速変換回
路、33は多階調化回路、44はパソコン情報表示用液
晶モジュール、である。図9に示す実施例が、図1に示
す実施例と相違する点は、A/D変換部31から出力さ
れたディジタルビデオ信号を、倍速変換回路32と、多
階調化回路33を介して、パソコン情報表示用液晶モジ
ュール44に供給するようにしている点である。
【0058】倍速変換回路32は、内部にラインメモリ
を持ち、入力原色信号をその1水平走査周期の間に該ラ
インメモリに書き込み、次の1水平走査周期の間にその
書き込んだビデオ信号を2回読みだすことにより、原色
信号の水平走査周波数を倍速に変換して出力する回路で
ある。
【0059】多階調化回路33は、前記倍速変換回路3
2から出力された原色信号に、例えば、一般に良く知ら
れているディザ法やフレーム間引き法等によって、多階
調表示を行なうための必要な処理を施して出力する回路
である。
【0060】図9において、切換スイッチ54が、切換
制御回路5からの制御出力により、倍速変換回路32か
らの出力を選択するように切り換えられるときは、倍速
変換された原色信号が多階調化回路33を経てマトリク
ス表示パネルであるパソコン情報表示用液晶モジュール
44に入力される。
【0061】ここで倍速変換回路32を用いるのは、使
用したパソコン情報表示用液晶モジュールが、VGA規
格に対応したものであるときは、水平走査周期がNTS
C方式によるビデオ信号のそれとは異なり、その丁度半
分であるので、NTSC方式による表示を行うために
は、倍速変換を行わなければならないからである。
【0062】パソコン情報表示用液晶モジュール44
は、TV信号を表示する液晶モジュールがインタレース
対応でフルカラー表示可能であることが望ましいのに対
し、ノンインタレース信号に対応し、また、必ずしもフ
ルカラーでなくてもよい点に特徴がある。本実施例では
例えば、各色8階調、計512色表示可能な液晶モジュ
ールを用いる。
【0063】このパソコン情報表示用液晶モジュール4
4の水平走査回路413は、G,B,Rの原色信号を、
それぞれ例えば、8階調でTFT液晶パネル43に書き
込み、表示するので512色の表示しかできない。これ
ではフルカラ−で送られてくるテレビジョン信号を表示
したとき、階調の少ない見にくい絵になってしまう。よ
って、例えば、ディザ法等の多階調化技術を用いるため
に必要な信号処理を施す多階調化回路33を設けている
のである。
【0064】さらに、インターレース走査方式を採って
送られてくるテレビジョン信号をパソコン情報表示用液
晶モジュール44に表示するためには、倍速変換回路3
2を用いて水平走査周波数を2倍に変換し、ノンインタ
ーレース信号にする必要がある。
【0065】このような回路構成により、パソコン情報
表示用液晶モジュ−ル44にテレビジョン信号を表示す
ることができ、さらに、多階調表示を行なうことができ
る。また、テレビジョン信号を表示する場合には、G,
B,RのA/D変換部31のサンプリングクロックに、
位相ずらし回路2によって位相ずらしを施すことによ
り、図1の実施例と同様に、位相ずらしを施さない場合
に比べて、充分に滑らかな斜め線を表示することができ
る。
【0066】一方、パソコンの情報を表示するときには
切換スイッチ52で位相ずらしを施していないクロック
を選択し、G,B,RのA/D変換部31のサンプリン
グクロックの位相をずらしをやめることにより、1ドッ
トを正しく表示することができる。例えば、白い線を表
示するような場合、その線に色が付くようなことはな
い。
【0067】位相ずらし回路2の構成については、必ず
しも、インバ−タを用いる必要はない。本実施例では、
倍速変換回路32を用いているため、A/D変換部31
のサンプリングクロックの2倍の周波数のクロックが存
在する。そのため、このクロックを2分周することによ
っても、容易に180°位相の異なるサンプリングクロ
ックを作ることができる。
【0068】本発明の第4実施例を図16に示す。図9
に示した第3の実施例と異なる点は、1ドットを構成す
る3画素の画素配置がR,G,Bの順に配置されている
TFT液晶パネル439を使用する点と、制御回路1で
発生されたラインメモリ制御信号9を制御するラインメ
モリ制御回路11を設けた点である。
【0069】なお図16では、図9と異なり、A/D変
換器311とラインメモリ(倍速変換回路)321と多
階調化回路331とを含むビデオ信号処理回路を、R,
G,B別に3R,3G,3Bとして別個に図示した。図
16におけるラインメモリ制御回路11の一構成例を図
17に示し、以下、回路動作を説明する。
【0070】図17において、91,92,93,94
は制御回路1で発生したラインメモリ制御信号9であ
り、91はライトリセット,92はリードリセット,9
3はライトクロック,94はリードクロックの各信号で
ある。また、321はR用ラインメモリ,322はG用
ラインメモリ,323はB用ラインメモリであり、これ
らによって映像信号の水平走査周波数を倍速変換する。
【0071】R用ラインメモリ321の制御信号には制
御回路1で発生した信号をそのまま用いる。次にG用ラ
インメモリ322のライトクロック93は、切り換えス
イッチ520を用いて、TV信号を表示する場合は位相
ずらし回路202を介した信号を選択し、パソコン情報
を表示する場合は位相ずらし回路202を介さない信号
を選択するように切り換え、その他の信号は制御回路1
で発生した制御信号をそのまま用いた。
【0072】さらにB用ラインメモリ323のライトリ
セット信号91は、切り換えスイッチ550を用いて、
TV信号を表示する場合は遅延回路600を介した信号
を選択し、パソコン情報を表示する場合は前記遅延回路
600を介さない信号を選択するように切り換え、その
他の信号は制御回路1で発生した制御信号をそのまま用
いた。
【0073】図16及び図17に示すように回路を構成
することにより、TFT液晶パネル439がR,G,B
の順の画素配置をとるパネルであっても、互いに隣合っ
たBとRの画素(最初の1ドットを構成する3画素の中
のB画素と、その右隣の1ドットを構成する3画素の中
のR画素とが隣合う)にR用A/D変換器311とB用
A/D変換器(3B内にあり、図示せず)で同じタイミ
ングでサンプリングしたデータを書き込むことができ
る。
【0074】図18にR,G,B各ラインメモリのライ
トクロックとライトリセットのタイミング関係を示し、
図19に原色信号をサンプリングするタイミングとサン
プリングした原色信号を書き込むTFT液晶パネル43
9上の画素位置との関係を示し、これらを用いて原理を
説明する。
【0075】R用ラインメモリ321は例えば、ライト
リセットが立ち下がった後、最初のライトクロックの立
ち下がりからデータを書き込み始めるものを使用する。
書き込み時の各ラインメモリのライトリセットとライト
クロックのタイミングが図18に示すような関係である
とき、R用ラインメモリ321のアドレスR1,R2,
R3にはt1,t3,t5のタイミングでサンプリングさ
れたデータが順に書き込まれる。
【0076】一方、G用ラインメモリ322のアドレス
G1,G2,G3には、位相ずらし回路202の働きに
より、t2,t4,t6のタイミングでサンプリングされ
たデータが順に書き込まれる。また、B用ラインメモリ
323のアドレスB1,B2,B3には、ライトアドレ
スを初期値にリセットするライトリセット信号91が、
遅延回路600で遅らされることから、t3,t5,t7
のタイミングでサンプリングされたデータが順に書き込
まれる。
【0077】そして、読み出し時には3色共通のクロッ
ク及びリセット信号を用いて同時に読みだして画素配置
がR,G,Bの順のTFT液晶パネル439上の各画素
に同時に書き込むことにより、図19に示すように、あ
るドットを構成する画素R1,G1,B1にそれぞれ、
1,t2,t3のタイミングでサンプリングしたデータ
を書き込むことができる。さらに、図18において、R
用ラインメモリ321とG用ラインメモリ322のライ
トリセットはt0〜t1の間であれば別にしてもよい。
【0078】図17における遅延回路600の構成例を
図20に示す。図20において、ラッチLAはラインメ
モリのライトリセット信号91をB用のライトクロック
でラッチし、B用ラインメモリ323のライトリセット
がかかるタイミングをR,G用に対して1クロック遅延
させる。
【0079】この動作を図21を用いて説明する。ライ
トリセット信号91とB用のライトクロックが例えば、
図21の(a),(b)に示すようなタイミング関係で
あるとすると、ラッチLAはクロックの立上りでラッチ
するため、その出力は図21の(c)に示すような波形
となる。
【0080】これをB用のライトリセットとすることに
より、B用ラインメモリ323はライトアドレスをライ
トリセットの立ち下がりで0クリアし、ライトクロック
の立ち下がるタイミングでデータを書き込むのでB用ラ
インメモリ323には破線(イ)のタイミングのデータ
から書き込まれていたのを、1クロック遅れた(ロ)の
タイミングのデータから書き込むことになる。すなわ
ち、データをB用ラインメモリの1つ前のアドレスに書
き込むことができる。
【0081】以下、図16に戻り、全体の回路動作を説
明する。A/D変換器311は入力したRの原色信号を
ディジタル信号に変換し出力する。TV信号を表示する
場合は、ラインメモリ321〜323は制御回路1で発
生された制御信号を基に入力した原色信号を倍速変換
し、出力する。
【0082】その時、既に説明したように、このライン
メモリ制御信号9のうち、ラインメモリ323のライト
リセット信号91に遅延回路600を介した信号を用い
ているため、BのデータをRとGに対して1つ前のアド
レスに書き込んでいる。そして3色とも同じアドレスを
同時に読みだして出力することにより、図19に示すよ
うにTFT液晶パネル439がR,G,Bの順の画素配
置をとるパネルであっても、同時にサンプリングしたB
とRをそれぞれ互いに隣合った画素B1,R2に書き込む
ことができる。
【0083】一方、パソコン情報を表示するときには、
図17で切り換えスイッチ550で遅延回路600を介
していないB用のライトリセット信号を選択し、3色と
も同じアドレスに書き込んで同時に読み出すのでTFT
液晶パネル439上の各画素位置に正しいデータを書き
込むことができ、TV信号を表示するときにもパソコン
情報を表示するときにも良好な画像観視が可能である。
【0084】図16に示した本発明の第4の実施例にお
いて、ラインメモリ制御回路11の他の構成例を図22
に示す。制御回路1で発生したラインメモリのリードリ
セット信号92に遅延回路601を介した信号をR用ラ
インメモリ321とG用ラインメモリ322のリードリ
セット信号としている。
【0085】これにより、書き込み時にはR,G,Bの
原色信号を3色とも同じアドレスに書き込むが、読み出
す時にはBの原色信号をR,Gの原色信号に対して1ア
ドレス先に読み出すことになる。従って、R,G,Bの
原色信号と、それらが書き込まれるTFT液晶パネル4
39上の画素位置との関係は図19のそれと同じにな
る。よって、ラインメモリ制御回路11を図22のよう
に構成しても図17のように構成した場合と同様な効果
がある。
【0086】図16に示した本発明の第4の実施例にお
いて、ラインメモリ制御回路11の別の構成例を図23
に示す。制御回路1で発生したラインメモリのライトク
ロック93にクロック間引き回路700を介した信号を
B用ラインメモリ323のライトクロックとしている。
【0087】クロック間引き回路700の動作を図24
を用いて説明する。ラインメモリのライトリセットとラ
イトクロックのタイミングが、例えば、図24の
(a),(b)のような関係である時、ラインメモリは
ライトアドレスをライトリセットの立ち下がりで0クリ
アし、ライトクロックの立ち下がるタイミングでデータ
を書き込むので破線(イ)のタイミングのデータから書
き込まれる。
【0088】しかし、クロック間引き回路700によっ
て最初のクロックを(c)に示すように間引くことによ
り、破線(ロ)のタイミングのデータから書き込むこと
ができる。よって、書き込み時にはBの原色信号をR,
Gの原色信号に対して1アドレス先に書き込み、読みだ
し時には3色同時に読み出すことになる。
【0089】従って、R,G,Bの原色信号と、それら
が書き込まれるTFT液晶パネル439上の画素位置と
の関係は図19のそれと同じになる。よって、ラインメ
モリ制御回路11を図23のように構成しても図17の
ように構成した場合と同様な効果がある。
【0090】図16に示した本発明の第4の実施例にお
いて、ラインメモリ制御回路11の更に他の構成例を図
25に示す。制御回路1で発生したラインメモリのリー
ドクロック94にクロック間引き回路700を介してい
る。これにより、書き込み時にはR,G,Bの原色信号
を3色とも同じアドレスに書き込むが、読み出す時には
Bの原色信号をR,Gの原色信号に対して1アドレス先
に読み出すことになる。
【0091】従って、R,G,Bの原色信号と、それら
が書き込まれるTFT液晶パネル439上の画素との関
係は図19のそれと同じになる。よって、ラインメモリ
制御回路11を図25のように構成しても図17のよう
に構成した場合と同様な効果がある。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力するGの原色信号をアナログ/ディジタル変換する
際に用いるサンプリングクロック、或いは水平走査回路
において用いるサンプリングクロック、の位相を、入力
するBとRの原色信号について用いるサンプリングクロ
ックの位相に対して、180°ずらし、それによって
G,B,Rの原色信号をサンプリングすることにより、
位相ずらしなしのクロックでサンプリングする場合に比
べて、充分良い画質を維持することができ、サンプリン
グクロックの位相ずらしを120°行う従来技術に比べ
ては、回路規模を大幅に簡略化して、コスト低減を図り
得るという利点がある。
【0093】また1ドットを構成する3画素の画素配置
がR,G,Bの順に配置されているTFT液晶パネルを
対象とする場合でも、本発明を適用し、同等の利点を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1におけるA/D変換部31と位相ずらし回
路2の詳細を示す回路図である。
【図3】図1において、TV信号を表示する時の、各部
信号のタイミング関係を示すタイミング図である。
【図4】図1において、パソコン情報信号を表示する時
の、各部信号のタイミング関係を示すタイミング図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図6】図5における水平走査回路の詳細を示す回路図
である。
【図7】図5において、TV信号を表示する時の、各部
信号のタイミング関係を示すタイミング図である。
【図8】図5において、パソコン情報信号を表示する時
の、各部信号のタイミング関係を示すタイミング図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図10】パソコン情報を表示する時の液晶パネル上の
画素とそれらに書き込まれる原色信号とのタイミング関
係を示すタイミング図である。
【図11】テレビジョン信号を、従来技術(位相ずらし
なし)により、液晶パネル上に表示するときのサンプリ
ングタイミングと画素位置の関係を示すタイミング図で
ある。
【図12】テレビジョン信号を、従来技術(位相ずらし
120°)により、液晶パネル上に表示するときのサン
プリングタイミングと画素位置の関係を示すタイミング
図である。
【図13】従来技術(位相ずらしなし及び位相ずらし1
20°)により、斜め線を液晶パネル上に表示したとき
の画面の模式図である。
【図14】画像信号を本発明(位相ずらし180°)に
より、液晶パネル上に表示するときのサンプリングタイ
ミングと画素位置の関係を示すタイミング図である。
【図15】本発明(位相ずらし180°)により、斜め
線を液晶パネル上に表示したときの画面の模式図であ
る。
【図16】本発明の第4の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図17】図16におけるラインメモリ制御回路の一具
体例を示す回路図である。
【図18】図16におけるラインメモリの制御信号のタ
イミング関係を示すタイミング図である。
【図19】図16の実施例のA/D変換器のサンプリン
グタイミングと原色信号が書き込まれる液晶パネル上の
画素位置との関係を示す説明図である。
【図20】図17における遅延回路の具体例を示す回路
図である。
【図21】図20に示す遅延回路の動作を示すタイミン
グ図である。
【図22】図16におけるラインメモリ制御回路の別の
具体例を示す回路図である。
【図23】図16におけるラインメモリ制御回路の他の
具体例を示す回路図である。
【図24】図23のクロック間引き回路の動作を示すタ
イミング図である。
【図25】図16におけるラインメモリ制御回路の更に
他の具体例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…制御回路、2…位相ずらし回路、3R,3G,3B
…ビデオ信号処理回路、11…ラインメモリ制御回路、
21…インバ−タ、31…A/D変換部、311…G用
A/D変換器、312…B用A/D変換器、313…R
用A/D変換器、32…倍速変換回路、33…多階調化
回路,4…液晶モジュ−ル、411,412,413,
…水平走査回路、4121…G用シフトレジスタ、41
22…B用シフトレジスタ、4123…R用シフトレジ
スタ、4124〜4126…トランジスタ、42…垂直
走査回路、43,439…TFT液晶パネル、44…パ
ソコン情報表示用液晶モジュ−ル、5…切換制御回路、
51,52,53,54…切換スイッチ、202…位相
ずらし回路、600,601…遅延回路、700…クロ
ック間引き回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 文夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 甲 展明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 片岡 博 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (56)参考文献 特開 昭47−18433(JP,A) 特開 平2−74990(JP,A) 特開 平2−82294(JP,A) 特開 平2−82295(JP,A) 特開 平3−180890(JP,A) 特開 平4−68894(JP,A) 特開 平4−237094(JP,A) 特開 平4−365288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 G09G 3/36 G02F 1/133

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示すべき画像信号を3原色信号として
    入力され、ディジタル変換して出力する各原色信号対応
    のA/D変換器と、前記画像信号に含まれる同期信号を
    取り込み、サンプリングクロックを含む各種タイミング
    信号を作成して出力する制御回路と、マトリクス表示パ
    ネルと、前記制御回路からのタイミング信号により駆動
    されて垂直方向に前記マトリクスパネルを走査する垂直
    走査回路と、前記A/D変換器からの表示すべきディジ
    タル信号を入力されて水平方向に走査しながら前記マト
    リクスパネルに書き込む水平走査回路と、から成り、前
    記マトリクスパネルに画像を表示するマトリクス表示装
    置において、 前記制御回路から緑の原色信号に対応するA/D変換器
    へ供給されるサンプリングクロックの位相と、該制御回
    路から赤と青のそれぞれの原色信号に対応する二つのA
    /D変換器へ共通に供給されるサンプリングクロックの
    位相と、を相互に180度ずらす位相ずらし回路を設け
    たことを特徴とするマトリクス表示装置。
  2. 【請求項2】 表示すべき画像信号に含まれる同期信号
    に基づいて、サンプリングクロックを含む各種タイミン
    グ信号を作成して出力する制御回路と、マトリクス表示
    パネルと、前記制御回路からのタイミング信号により駆
    動されて前記マトリクスパネルを走査する垂直走査回路
    と、前記制御回路から出力されたサンプリングクロック
    に基づいて、前記画像信号に含まれる赤、緑、青の原色
    信号を前記マトリクス表示パネルに書き込むための第
    1,第2,第3のシフトレジスタを含む水平走査回路と
    を有するマトリクス表示装置において、前記緑の原色信号を前記マトリクス表示パネルに書き込
    むための第2のシフトレジスタに供給されるサンプリン
    グクロックの位相と、前記赤,青の原色信号を各々前記
    マトリクス表示パネルに書き込むための第1,第3のシ
    フトレジスタに供給されるサンプリングクロックの位相
    とを、 相互に180度ずらす位相ずらし回路を設けたこ
    とを特徴とするマトリクス表示装置。
  3. 【請求項3】 表示すべき画像信号を3原色信号として
    入力され、ディジタル変換して出力する各原色信号対応
    のA/D変換器と、該A/D変換器からのディジタル信
    号を入力され、その走査速度を倍にして出力する倍速変
    換回路と、前記A/D変換器からのディジタル信号と前
    記倍速変換回路からの出力とを切り換えて出力する切換
    回路と、該切換回路からの出力を入力され、表示画像濃
    度の階調を多階調化する処理を施して出力する多階調化
    回路と、前記画像信号に含まれる同期信号を取り込み、
    サンプリングクロックを含む各種タイミング信号を作成
    して出力する制御回路と、マトリクス表示パネルと、前
    記制御回路からのタイミング信号により駆動されて垂直
    方向に前記マトリクスパネルを走査する垂直走査回路
    と、前記多階調化回路からの表示すべきディジタル信号
    を入力されて水平方向に走査しながら前記マトリクスパ
    ネルに書き込む水平走査回路と、から成り、前記マトリ
    クスパネルに画像を表示するマトリクス表示装置におい
    て、 前記制御回路から緑の原色信号に対応するA/D変換器
    へ供給されるサンプリングクロックの位相と、該制御回
    路から赤と青のそれぞれの原色信号に対応する二つのA
    /D変換器へ共通に供給されるサンプリングクロックの
    位相と、を相互に180度ずらす位相ずらし回路を設け
    たことを特徴とするマトリクス表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のマトリクス表示装置に
    おいて、前記倍速変換回路が、ラインメモリから成るこ
    とを特徴とするマトリクス表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のマトリクス表示装置に
    おいて、マトリクス表示パネルの1ドットを構成する3
    画素が、観視側から見て、水平走査方向に左側から赤,
    緑,青の順に配置された3画素からなるとき、A/D変
    換器によって同じタイミングでサンプリングした赤と青
    の原色信号をそれぞれ書き込む各ラインメモリのうち、
    水平走査線上で右隣のドットを構成する3画素の中の赤
    の画素と隣合っている、当該ドットを構成する3画素の
    中の画素青、に対応した青用ラインメモリの、ライトア
    ドレスを初期値にクリアするライトリセット信号が、当
    該ドットを構成する3画素の中の画素赤に対応した赤用
    ラインメモリのそれに対して、ライトクロック1クロッ
    ク分遅れて、機能するようにライトリセット信号を遅延
    させる遅延回路を設けたことを特徴とするマトリクス表
    示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のマトリクス表示装置に
    おいて、マトリクス表示パネルの1ドットを構成する3
    画素が、観視側から見て、水平走査方向に左側から赤,
    緑,青の順に配置された3画素からなるとき、A/D変
    換器によってサンプリングした赤,緑,青の原色信号を
    書き込むそれぞれのラインメモリにおいて、書き込み時
    にはA/D変換器で同時にサンプリングした赤,青の原
    色信号をそれぞれ書き込む赤用と青用のラインメモリ
    の、ライトアドレスを初期値にクリアするライトリセッ
    トが同時にかかり、読み出し時に赤,緑用それぞれのラ
    インメモリのリードリセットが、右隣のドットを構成す
    る3画素の中の赤の画素と隣合っている、当該ドットを
    構成する3画素の中の画素青に対応した青用ラインメモ
    リのそれに対して、リードクロック1クロック分遅れて
    機能するようにリードリセット信号を遅延させる遅延回
    路を設けたことを特徴とするマトリクス表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のマトリクス表示装置に
    おいて、マトリクス表示パネルの1ドットを構成する3
    画素が、観視側から見て、水平走査方向に左側から赤,
    緑,青の順に配置された3画素からなるとき、A/D変
    換器によって同じタイミングでサンプリングした赤と青
    の原色信号をそれぞれ書き込む各ラインメモリのうち、
    右隣のドットを構成する3画素の中の赤の画素と隣合っ
    ている、当該ドットを構成する3画素の中の青の画素用
    のラインメモリのライトリセットが、当該ドットを構成
    する3画素の中の赤用のラインメモリのそれに対して、
    ライトクロック1クロック分遅れてかかるように、ライ
    トクロックを1クロック分間引く、クロック間引き回路
    を設けたことを特徴とするマトリクス表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載のマトリクス表示装置に
    おいて、マトリクス表示パネルの1ドットを構成する3
    画素が、観視側から見て、水平走査方向に左側から赤,
    緑,青の順に配置された3画素からなるとき、A/D変
    換器によってサンプリングした赤,緑,青の原色信号を
    書き込むそれぞれのラインメモリにおいて、書き込み時
    には赤,青用それぞれのラインメモリのライトリセット
    が同時に機能するようにし、読み出し時には赤,緑用そ
    れぞれのラインメモリのリードリセットが、右隣のドッ
    トを構成する3画素の中の赤の画素と隣合っている、当
    該ドットを構成する3画素の中の画素青に対応した青用
    ラインメモリのそれに対して、リードクロック1クロッ
    ク分遅れて機能するようにリードクロックを1クロック
    分間引く、クロック間引き回路を設けたことを特徴とす
    るマトリクス表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2又は3に記載のマトリクス
    表示装置において、前記位相ずらし回路を接続から外し
    て、赤、青、緑の原色信号に対して同位相の共通のサン
    プリングクロックを割り当てるか、前記位相ずらし回路
    を接続に加えて、赤、青の原色信号と緑の原色信号とで
    は180度、位相をずらしたサンプリングクロックを割
    り当てるか、を切り換える位相切換回路を設けたことを
    特徴とするマトリクス表示装置。
  10. 【請求項10】 画像信号とともに入力される同期信号
    に基づいて、クロック信号及びタイミング信号を作成し
    て出力する制御回路と、マトリクス表示パネルと、前記
    制御回路からのタイミング信号により駆動されて前記マ
    トリクスパネルを走査する垂直走査回路と、前記制御回
    路から出力されたクロック信号に基づいて、前記画像信
    号に含まれる赤、緑、青の原色信号を各々前記マトリク
    ス表示パネルに書き込むための水平走査回路とを有する
    マトリクス表示装置において、 前記赤または青の原色信
    号を前記マトリクス表示パネルに書き込むためのクロッ
    ク信号の極性を反転して、前記緑の原色信号を前記マト
    リクス表示パネルに書き込むためのクロック信号を得る
    ようにしたことを特徴とするマトリクス表示装置。
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