JPH09270976A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09270976A
JPH09270976A JP7787296A JP7787296A JPH09270976A JP H09270976 A JPH09270976 A JP H09270976A JP 7787296 A JP7787296 A JP 7787296A JP 7787296 A JP7787296 A JP 7787296A JP H09270976 A JPH09270976 A JP H09270976A
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signal
video
display panel
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JP7787296A
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Seiki Harada
聖紀 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、4:3のアスペクト比に対応
した映像信号のみならず、16:9のアスペクト比に対
応した映像信号をも歪みを生じさせることなく表示する
ことができる液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 ビデオクロマ回路1から得られたRGB
信号を水平走査線4本毎に1本の割合で間引き、間引か
れずに残った各水平走査線に対応したRGB信号を液晶
表示パネル4の各行に表示する。タイミング信号発生回
路7は、この表示制御に必要なタイミング信号をデータ
線駆動回路5および走査線駆動回路6に供給する。液晶
表示パネル4において映像が表示されない領域には、マ
スク信号発生回路2によって生成されるMASK信号を
送り例えば黒色を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆるアクテ
ィブマトリクスタイプの液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型液晶表示装置
は、複数の走査線と複数のデータ線を直交させて配置
し、これらの走査線およびデータ線の各交差部にTFT
(薄膜トランジスタ)等のスイッチングトランジスタと
液晶駆動のための電極とを配置してなるものである。こ
の種の液晶表示装置においては、各スイッチングトラン
ジスタを介して電極に信号電圧が印加されることにより
画素の表示が行われるが、その際にスイッチングトラン
ジスタおよび電極が信号電圧を保持する作用を発揮する
ため、信号電圧の減衰が少なく、従って高階調度での表
示を行うことができる。このため、アクティブマトリク
ス型液晶表示装置は、次第にその用途が拡大されつつあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、一般的に表示装
置は、表示対象である映像信号のアスペクト比に対応し
て画素の配置が決定される。例えばNTSC方式の映像
信号は概ね4:3(以下、単に4:3と表現する)のア
スペクト比に対応しているが、この映像信号を表示する
ための表示装置はこのアスペクト比に適合するように各
画素の位置が決められているのである。
【0004】しかしながら、用途によっては、最適なア
スペクト比とは異なったアスペクト比に対応した映像信
号が表示装置に与えられ、その表示が行われる場合があ
る。例えば、ビデオカメラによって撮影されるワイド映
像の映像信号は概ね16:9(以下、単に16:9と表
現する)のアスペクト比に対応したものとなっている。
このような16:9のアスペクト比の映像信号の表示を
4:3のアスペクト比に適合した表示装置により行う
と、本来の映像が横方向に圧縮され、縦長に歪んだ形の
映像が表示されることとなる。
【0005】このような不具合を解消する手段として、
表示装置自体を16:9のアスペクト比に対応したもの
に設計変更することも考えられるが、かかる手段を採っ
た場合には4:3のアスペクト比に対応した映像信号を
正常に表示することができなくなってしまう。
【0006】この発明は、以上の事情に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で、4:3のアスペクト比に対
応した映像信号のみならず、16:9のアスペクト比に
対応した映像信号をも歪みを生じさせることなく表示す
ることができる液晶表示装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
概ね4:3のアスペクト比に対応した映像信号の表示に
適合するように複数の画素が行列状に配置された液晶表
示パネルを有し、複数の水平走査線によって構成された
映像信号を入力し、この映像信号に基づき各水平走査線
に対応した映像を前記液晶表示パネルを構成する各行に
順次表示させる液晶表示装置において、アスペクト比が
概ね16:9である映像信号が入力される場合に、その
映像信号を水平走査線4本に対して1本の割合で間引
き、間引かれることなく残った水平走査線に対応した映
像信号を各水平走査線毎に前記液晶表示パネルの各行に
表示させ、前記液晶表示パネルにおける映像信号に基づ
く表示が行われない余白領域内の各行に所定のマスクカ
ラーを表示させることを特徴とする液晶表示装置を要旨
とするものである。
【0008】かかる発明によれば、アスペクト比が1
6:9である映像信号が入力される場合に、その映像信
号が水平走査線4本に対して1本の割合で間引かれ、間
引かれることなく残った水平走査線の映像が液晶表示パ
ネルに表示されるので、アスペクト比4:3に対応した
液晶表示パネルであっても本来の映像が歪むことなく表
示される。
【0009】また、請求項2に係る発明は、前記余白領
域における2以上の行にマスクカラーを同時に表示させ
ることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置を要旨
とする。
【0010】さらに請求項3に係る発明は、前記映像信
号を前記液晶表示パネルの各行に表示させるときの周波
数よりも高い周波数で前記余白領域内の各行にマスクカ
ラーを表示させることを特徴とする請求項1記載の液晶
表示装置を要旨とする。
【0011】これらの発明によれば、映像表示のための
制御が行われない空き時間を有効に利用してマスクカラ
ーの表示を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。 A.本実施形態の構成 図1はこの発明の一実施形態である液晶表示装置の構成
を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形
態に係る液晶表示装置は、ビデオクロマ回路1、マスク
信号発生回路2、切替回路3、液晶表示パネル4、デー
タ線駆動回路5、走査線駆動回路6およびタイミング信
号発生回路7を有している。尚、本実施形態は、データ
線駆動回路5と走査線駆動回路6を、液晶表示パネル4
内に形成した場合と液晶表示パネル4外に配置し液晶表
示パネル4に接続した場合の両方について成立する。
【0013】この液晶表示装置は、図示しないチューナ
またはパーソナルコンピュータ等からNTSC方式の映
像信号VIDEOが供給される。周知の通り、NTSC
方式においては1画面が525本の水平走査線(線画
像)によって表現され、この525本の水平走査線に対
応した映像信号に水平同期信号および垂直同期信号を付
加することにより1画面分の映像信号が構成される。こ
のような映像信号VIDEOが一定のフレーム周期毎に
1画面の伝送レートでこの液晶表示装置に供給され、液
晶表示パネル4によりその表示が行われるのである。
【0014】ビデオクロマ回路1は、このようにして供
給される映像信号VIDEOに基づき、RGB信号およ
び同期信号CSYNCを発生し出力する回路である。こ
こで、RGB信号は、液晶表示パネル4を構成する各画
素の表示色を決定付けるR、G、Bの3色分のアナログ
信号により構成されており、映像信号VIDEOにおけ
る上記水平走査線に対応した映像信号に基づいて生成さ
れる。また、同期信号CSYNCは、映像信号VIDE
Oに含まれていた水平同期信号と垂直同期信号とからな
る信号である。
【0015】マスク信号発生回路2は、MASK信号を
発生する回路である。このMASK信号は、映像の表示
されない余白領域が液晶表示パネル4に生じる場合に、
その余白領域に黒、白、あるいは灰色等の中間調の色
(以下、マスクカラーという。)を表示させるための信
号である。すなわち、本実施形態においては映像信号V
IDEOに基づいて生成されたRGB信号により液晶表
示パネル4に表示を行わせるが、映像信号VIDEOの
種類によっては、映像の表示されない余白領域が液晶表
示パネル4に生じる場合がある。本実施形態において
は、このようにして生じる余白領域にマスクカラーを表
示させるのであるが、このマスクカラーの表示を行うた
めの信号がMASK信号である。
【0016】ここで、液晶表示パネル4に映像とマスク
カラーの両方を表示させるためには、RGB信号および
MASK信号を切り替えて液晶表示パネル4に供給する
必要がある。切替回路3は、アナログスイッチ等を用い
てこのRGB信号とMASK信号の切り替えを行うため
に設けられた手段であり、後述するタイミング信号発生
回路7から供給される選択信号VLSに基づいてRGB
信号とMASK信号の一方を選択し出力する。
【0017】次に液晶表示パネル4、データ線駆動回路
5および走査線駆動回路6について説明する。まず、液
晶表示パネル4は、表示のための画素を行列状に配置し
てなるものである。図2は、この液晶表示パネル4の基
本的な構成を示したものである。液晶表示パネル4はカ
ラー表示を行うものであるため、実際の画素はRGBの
3色の各々に対応した部分から成り立っているが、図2
では煩雑になるのを避けるため、色についての図示は行
っていない。
【0018】この図に示すように、液晶表示パネル4
は、多数の走査線11、11、…と多数のデータ線1
2、12、…とを直交させて配置し、各走査線と各デー
タ線の各交差部に画素を構成する電極13(以下、画素
電極という。)とTFT(薄膜トランジスタ)14を各
々配置したものである。各交差部に配置された画素電極
13は、基準電源に接続された共通電極との間に液晶を
挟み込んでいる(図示略)。また、各交差部に配置され
たTFT14は、当該交差部の画素電極13にドレイン
が接続され、当該交差部を構成する走査線11およびデ
ータ線12にゲートおよびソースが各々接続されてい
る。
【0019】このような構成において、例えば図2にお
いて最上段の走査線11にHレベルの電圧が印加される
と、最上段の1行分のTFT14、14、…がON状態
となる。この結果、各データ線12、12、…に出力さ
れた電圧がこれらのTFTを介すことにより最上段の1
行分の画素電極13、13、…に印加され、1行分の画
素を表示するための液晶駆動が行われるのである。
【0020】データ線駆動回路5および走査線駆動回路
6は、液晶表示パネル4を構成する各画素電極13、1
3、…にRGB信号またはMASK信号に対応した電圧
を順次印加するための手段である。
【0021】さらに詳述すると、データ線駆動回路5
は、次の構成要素から成り立っている。 a.液晶表示パネル4における1行分の画素に対応した
サンプルホールド回路 これらのサンプルホールド回路には1行分の画素に対応
したRGB信号またはMASK信号が順次保持され、液
晶表示パネル4の各データ線に出力される。
【0022】b.上記各サンプルホールド回路に対し切
替回路3から出力されるRGB信号またはMASK信号
を順次保持させる手段 この手段は、シフトレジスタにより構成されたポインタ
と、上記RGB信号等をこのポインタによって指示され
たサンプルホールド回路に供給する回路とにより構成さ
れている。ここで、ポインタたるシフトレジスタには、
シフトクロックCLXおよび書込指令信号DXが与えら
れる。これらは、いずれも後述するタイミング信号発生
回路7によって発生される信号であるが、シフトクロッ
クCLXは一定の周波数で連続的に発生され、書込指令
信号DXは水平走査線1本分の映像を液晶表示パネル4
の1行分の画素に表示させるのに先立って発生される。
この書込指令信号DXは、シフトレジスタによりシフト
クロックCLXに同期して順次後段のステージへシフト
される。そして、シフトレジスタの各ステージのうち、
書込指令信号DXを保持し出力しているステージに対応
したサンプルホールド回路に対し、RGB信号またはM
ASK信号が書き込まれる。
【0023】走査線駆動回路6は、シフトレジスタによ
り構成されている。このシフトレジスタは、データ線駆
動回路5内のシフトレジスタと同様、ポインタとしての
役割を担っており、後述するタイミング信号発生回路7
によって発生される書込指令信号DYを同回路から発生
されるシフトクロックCLYに同期して順次後段のステ
ージへシフトする。このシフト動作により、シフトレジ
スタの各ステージから書込指令信号DYが出力され、液
晶表示パネル4の各行の走査線に順次与えられる。この
ようにして、液晶表示パネル4における行の選択がなさ
れ、選択された行に属する各画素電極に対し、上記ドラ
イバによって各データ線に出力された電圧が印加される
のである。
【0024】タイミング信号発生回路7は、ビデオクロ
マ回路1から出力される同期信号CSYNCに基づき、
上述した書込指令信号DX、DY、シフトクロックCL
X、CLY等、液晶表示パネル4の表示制御に必要な各
種のタイミング信号を発生する手段である。
【0025】ここで、液晶表示パネル4は、4:3のア
スペクト比に対応した映像信号が供給されるのを想定し
て各画素電極の配置が決定されている。従って、このよ
うなアスペクト比に対応した映像信号VIDEOがビデ
オクロマ回路1に供給される場合には、同回路から順次
出力される各水平走査線に対応したRGB信号をそのま
ま液晶表示パネル4の各行に表示させればよく、タイミ
ング信号発生回路7は、そのような表示制御のためのタ
イミング信号を出力する。
【0026】ところが、本実施形態においては、このよ
うな映像信号のみならず、16:9のアスペクト比に対
応した映像信号VIDEOをも取扱う。この16:9の
アスペクト比に対応した映像信号VIDEOから得られ
るRGB信号をそのまま液晶表示パネル4の各行に表示
させると、行の並び方向に間延びした映像が表示される
こととなる。そこで、このようなアスペクト比の映像信
号VIDEOが供給される場合には以下の表示制御を行
う。
【0027】a.間引き表示制御 映像信号VIDEOから得られる各水平走査線に対応し
たRGB信号をそのまま液晶表示パネル4に表示させる
のではなく、水平走査線4本当たり1本の割合でRGB
信号を間引き、残ったRGB信号を液晶表示パネル4に
表示させる。タイミング信号発生回路7は、このような
間引き表示に必要な書込指令信号DX、書込指令信号D
YおよびシフトクロックCLYを発生する。なお、これ
らのタイミング信号の具体的な発生態様については本実
施形態の動作説明の際に明らかにする。このような制御
が行われる結果、RGB信号によって表現された表示映
像を疑似的に行方向に3/4に圧縮することになり、映
像信号VIDEOによって表現された本来の映像が歪む
ことなく液晶表示パネル4に表示される。この場合に映
像の表示態様には、図3に示すように液晶表示パネル4
の上下方向中央に表示させる第1の表示モードと、図4
に示すように液晶表示パネル4の上方に詰めて表示する
第2の表示モードがある。使用者は、これらのうち所望
の表示モードを選択することができる。
【0028】b.マスクカラー表示制御 上記のRGB信号の間引きを行って液晶表示パネル4へ
の表示を行うと、図3および図4に示すように、映像の
表示されない余白領域が液晶表示パネル4に生じる。そ
こで、映像の表示を行わない期間を利用し、マスク信号
発生回路2が発生するMASK信号を液晶表示パネル4
に供給し、余白領域にマスクカラーを表示させる。タイ
ミング発生回路7は、このマスクカラーの表示に必要な
書込指令信号DX、書込指令信号DYおよびシフトクロ
ックCLYを発生する。
【0029】B.本実施形態の動作 次に本実施形態の動作を説明する。なお、4:3のアス
ペクト比に対応した映像信号が供給される場合の動作は
従来からある一般的な液晶表示装置の動作と変るところ
がないので説明を省略し、以下では16:9のアスペク
ト比に対応した映像信号の表示を行う場合の動作のみを
説明する。
【0030】(1)第1の表示モード 図5および図6は第1の表示モード(図3)において発
生される各種タイミング信号の波形を示すタイムチャー
トであり、図5は1フレーム周期の前半の奇数フィール
ド期間内の各波形、図6は後半の偶数フィールド期間内
の各波形を各々示している。また、図5および図6の最
上段に“走査線No.”なる項目があるが、ここに示さ
れた一連の番号は、各時点においてビデオクロマ回路1
から出力されるRGB信号に対応した水平走査線の番号
を示すものである。
【0031】図5および図6に示すように、同期信号C
SYNCは、映像信号VIDEOに元々含まれていた水
平同期信号と垂直同期信号を含んでいる。タイミング信
号発生回路7は、これらの水平同期信号と垂直同期信号
とを分離して同期信号CSYNCから抽出し、信号OF
HおよびMVSYNCとして出力する。
【0032】信号OFHは、タイミング信号発生回路7
内に設けられたカウンタによってカウントされる。図5
および図6には“内部カウント数”なる項目が設けられ
ているが、このカウンタのカウント値を示すものであ
る。
【0033】また、走査線No.4から走査線No.5
へ移行するタイミングおよび走査線No.266から走
査線No.267へ移行するタイミングにおいて、信号
MVSYNCがHレベルとなってから信号OFHの最初
の立ち上がりが存在するが、この信号OFHの立ち上が
りが垂直系リセット信号として使用される。すなわち、
この信号OFHの立ち上がりで、信号OFHのカウント
を行うカウンタがリセットされる。従って、内部カウン
ト数は、奇数フィールドにおいては1から262まで変
化し、偶数フィールドにおいて1から263まで変化す
ることとなる。また、上記垂直系リセット信号が現われ
る毎に信号MFSのレベルが反転される。
【0034】従って、信号MFSのレベルに基づき、現
在が奇数フィールドであるか偶数フィールドであるかを
判断することができ、内部カウント数に基づき、現在、
ビデオクロマ回路1から出力されているRGB信号が現
フィールドにおける何番目の水平走査線に対応したもの
であるかを判断することができる。タイミング信号発生
回路7においては、これらの情報が時計代りに参照さ
れ、表示制御に必要なタイミング信号の発生制御が行わ
れる。すなわち、次の通りである。
【0035】まず、シフトクロックCLYは、正相クロ
ックCLYとこれを反転した逆相クロック(図5および
図6では“CLY”に上線を施した信号名で図示されて
いる。)からなる2相クロックである。なお、図1で
は、図面が煩雑になるのを防ぐため、単に“CLY”と
した。このシフトクロックCLYは、信号OFHを分周
することにより生成されるものであるが、信号OFHの
立ち上がりに同期して毎回レベル反転をする訳ではな
く、ところどころレベル反転しない箇所がある。このシ
フトクロックCLYのレベル反転の制御も上記内部カウ
ント数の値に基づいて行われるのである。また、信号F
RPは、ビデオクロマ回路1から出力されるRGB信号
の極性を液晶表示パネル4の共通電極の電位に対してシ
フトクロックCLYに同期して反転させるためのタイミ
ング信号であり、ビデオクロマ回路1とマスク信号発生
回路2に供給される。マスク信号発生回路2ではこの信
号FRPが与えられることにより、液晶表示パネル4の
共通電極の電位に対してシフトクロックCLYに同期し
て極性反転されたMASK信号が出力される。
【0036】書込指令信号DYは、各フィールドにおい
て内部カウント数が「250」となってから「252」
となるまでの期間、Hレベルとされる。この書込指令信
号DYはシフトクロックCLYによって走査線駆動回路
6に書き込まれ、以後はシフトクロックCLYに同期し
て順次後段のステージへシフトされる。そして、内部カ
ウント数が「257」となると、書込指令信号DYが液
晶表示パネル4の第1行目の走査線に接続されたステー
ジまで到達し、当該走査線に書込指令信号DYが出力さ
れる。この結果、その時点において液晶表示パネル4の
各データ線に出力された電圧が第1行目の画素電極に印
加される。
【0037】以後、シフトクロックCLYに同期し、書
込指令信号DYのシフトが行われ、液晶表示パネル4の
第2行目以降の各行の走査線に書込指令信号DYが順次
印加され、各行の各画素電極に対する書き込みが行われ
る。図5および図6の最下段には“パネルへの書込ライ
ン”なる項目が設けられているが、ここに記載された一
連の番号はこのようにして書き込みがなされる液晶表示
パネル4の各行の番号を示したものである。
【0038】一方、偶数フィールドにおいて内部カウン
ト数が「252」となると、選択信号VLSはHレベル
となり、以後、奇数フィールドへと切り替わって内部カ
ウント数が「22」となるまでの期間、選択信号VLS
はHレベルを維持する。
【0039】従って、この間は、走査No.519〜5
25および走査線No.1〜26に対応したRGB信号
がビデオクロマ回路1から出力されるが、このRGB信
号ではなく、MASK信号が切替回路3によって選択さ
れる。そして、このMASK信号がデータ線駆動回路5
を介して液晶表示パネル4の各データ線に出力され、走
査線駆動回路6が出力する書込指令信号DYによって指
定された行の各画素電極に書き込まれる。また、この信
号VLSがHレベルである期間は、シフトクロックCL
Yは信号OFHが立ち上がる毎にそのレベルが反転され
る。従って、この間は、走査線No.が更新される毎に
液晶表示パネル4における書き込みを行う行番号が1ず
つ更新されることとなる。
【0040】ところで、内部カウント数が「257」と
なってから「18」となるまでの期間は、図5に示すよ
うに、液晶表示パネル4の行番号「1」〜「24」の各
行への書き込みが進められる。この書き込みは、内部カ
ウント数が「250」となったときに出力された書込指
令信号DYが走査線駆動回路6内をシフトクロックCL
Yに同期してシフトされる結果行われるものである。
【0041】一方、この書き込みと並行し、液晶表示パ
ネル4の行番号「207」〜「230」の各行への書き
込みが進められる。これは、上記書込指令信号DYの走
査線駆動回路6への書き込みが行われた時点よりも1フ
ィールドだけ前のタイミングにおいて走査線駆動回路6
内に書き込まれた書込指令信号DYが走査線駆動回路6
内に残っており、この書込指令信号DYが出力されるこ
とにより行われるものである。
【0042】このように一定期間に亙り、液晶表示パネ
ル4の各データ線に出力された電圧が2つの行の各画素
電極に重複して書き込まれるため、液晶表示パネル4の
余白領域にマスクカラーを表示させるための所要時間を
調整することができる。
【0043】奇数フィールドにおいて内部カウント数が
「22」になると、選択信号VLSがLレベルとされ
る。この結果、切替回路3によってRGB信号が選択さ
れ、データ線駆動回路5を介して液晶表示パネル4に供
給され、映像の表示が開始される。この映像の表示が行
われる期間、シフトクロックCLYは、信号OFHの立
ち上がりに応答して毎回レベル反転をするのでなく、3
回レベル反転をした後、1回休む、というレベル変化を
繰り返す。
【0044】そして、シフトクロックCLYのレベル反
転が生じないときには、書込指令信号DXは発生されな
い。従って、このとき切替回路3を介して出力されるR
GB信号は、データ線駆動回路5に対する書き込みが行
われず、また、データ線駆動回路5から液晶表示パネル
4のデータ線への出力も行われない。例えば図5におけ
る走査線No.28,32,36の各RGB信号は、そ
の出力時点において書込指令信号DXがデータ線駆動回
路5に与えられないため、液晶表示パネル4への書き込
みは行われない。
【0045】また、この書き込みが行われないときは、
シフトクロックCLYのレベル反転も起こらないため、
走査線駆動回路6における書込指令信号DYのシフトも
行われず、液晶表示パネル4における書き込み対象たる
行番号も変化しない。
【0046】このようにして、映像の表示が行われる期
間においては、水平走査線4本に対し1本の割合でRG
B信号の間引きが行われる。この結果、16:9のアス
ペクト比に対応した映像信号の映像が歪むことなく液晶
表示パネル4に表示されるのである。
【0047】そして、奇数フィールドにおいて内部カウ
ント数が「252」となると、選択信号VLSがHレベ
ルとされ、以後、偶数フィールドへと切り替わり、内部
カウント数が「23」となるまでの期間、選択信号VL
SはHレベルを維持する(図6)。この間は、上述と同
様、マスクカラーを表示するためのMASK信号の液晶
表示パネル4への書き込みが行われる。
【0048】そして、偶数フィールドにおいて内部カウ
ント数が「23」になると、選択信号VLSがLレベル
とされ、再び映像の表示が開始される。この場合も上記
奇数フィールドの場合と同様、水平走査線4本に対し1
本の割合でRGB信号の間引きが行われる。ただし、こ
の場合、奇数フィールドのときに間引かれるものとは別
の水平走査線に対応したRGB信号が間引かれる。図7
は奇数フィールドにおいて間引きの行われる水平走査線
と偶数フィールドにおいて間引きの行われる水平走査線
を各々斜線で表示し対比したものである。図示の通り、
奇数フィールドにおいて間引きの行われた各水平走査線
の間に挟まれた各水平走査線が偶数フィールドにおいて
間引きの対象とされるのである。このように奇数フィー
ルドと偶数フィールドとで間引きの対象を異ならせたた
め、表示情報の欠落を少なくし、画質の劣化を防止する
ことができる。
【0049】(2)第2の表示モード この第2の表示モードにおいては、図4に示すように、
液晶表示パネル4の下部に余白領域を設けている。そし
て、この第2の表示モードにおいては、各フィールドに
おいて表示すべき映像のRGB信号の液晶表示パネル4
への書き込みが終わった後、次のフィールドにおいて表
示すべき映像のRGB信号がビデオクロマ回路1から出
力されるまでの間にMASK信号を液晶表示パネル4に
おける上記余白領域に対応した各行に書き込まなければ
ならない。上記第1の表示モードでは、信号OFHを分
周したシフトクロックCLYに同期してMASK信号の
書き込みを行った。しかし、この第2の表示モードでこ
のような周波数の低いシフトクロックCLYを使用した
のでは、MASK信号の液晶表示パネル4への書き込み
が完了する前に表示対象たる映像のRGB信号がビデオ
クロマ回路1から出力されてしまう。そこで、本実施形
態においては、図8および図9に示すように、信号OF
Hと同じ周波数の信号と信号OFHを分周した信号とを
織り混ぜた周波数の高いシフトクロックCLYを生成
し、このシフトクロックCLYを使用してMASK信号
の液晶表示パネル4への書き込みを行う。なお、RGB
信号を液晶表示パネル4に表示させる際の間引き表示制
御は上記第1の表示モードの場合と同様であるので説明
を省略する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、4:3のアスペクト比に対応した映像信号のみなら
ず、16:9のアスペクト比に対応した映像信号をも歪
みを生じさせることなく表示することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態である液晶表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態の液晶表示パネルの構成を示す図
である。
【図3】 同実施形態の表示モードを示す図である。
【図4】 同実施形態の表示モードを示す図である。
【図5】 同実施形態の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図6】 同実施形態の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図7】 同実施形態の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図8】 同実施形態の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図9】 同実施形態の動作を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】 1 ビデオクロマ回路 2 マスク信号発生回路 3 切替回路 4 液晶表示パネル 5 データ線駆動回路 6 走査線駆動回路 7 タイミング信号発生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概ね4:3のアスペクト比に対応した映
    像信号の表示に適合するように複数の画素が行列状に配
    置された液晶表示パネルを有し、複数の水平走査線によ
    って構成された映像信号を入力し、この映像信号に基づ
    き各水平走査線に対応した映像を前記液晶表示パネルを
    構成する各行に順次表示させる液晶表示装置において、 アスペクト比が概ね16:9である映像信号が入力され
    る場合に、その映像信号を水平走査線4本に対して1本
    の割合で間引き、間引かれることなく残った水平走査線
    に対応した映像信号を各水平走査線毎に前記液晶表示パ
    ネルの各行に表示させ、 前記液晶表示パネルにおける映像信号に基づく表示が行
    われない余白領域内の各行に所定のマスクカラーを表示
    させることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記余白領域における2以上の行にマス
    クカラーを同時に表示させることを特徴とする請求項1
    記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記映像信号を前記液晶表示パネルの各
    行に表示させるときの周波数よりも高い周波数で前記余
    白領域内の各行にマスクカラーを表示させることを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
JP7787296A 1996-03-29 1996-03-29 液晶表示装置 Withdrawn JPH09270976A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900788B2 (en) 1998-02-09 2005-05-31 Seiko Epson Corporation Electrooptical apparatus and driving method therefor, liquid crystal display apparatus and driving method therefor, electrooptical apparatus and driving circuit therefor, and electronic equipment
JP2005275358A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Sharp Corp 映像表示装置及び映像表示方法
JP2005275357A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Sharp Corp 映像表示装置及び映像表示方法

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US6900788B2 (en) 1998-02-09 2005-05-31 Seiko Epson Corporation Electrooptical apparatus and driving method therefor, liquid crystal display apparatus and driving method therefor, electrooptical apparatus and driving circuit therefor, and electronic equipment
JP2005275358A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Sharp Corp 映像表示装置及び映像表示方法
JP2005275357A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Sharp Corp 映像表示装置及び映像表示方法

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