JPH075489B2 - ジオール及び/又は環状エーテルの製造法 - Google Patents

ジオール及び/又は環状エーテルの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラクトン類を水素化してジオール及び/又は環
状エーテルを製造するための触媒に関するものである。
ラクトン類の中で特にγ−ブチロラクトンから得られる
1,4−ブタンジオール及び/又はテトラヒドロフランは
ポリブチレンテレフタレートやポリウレタン等のプラス
チックス原料、溶剤として多量に使用されている。
〔従来の技術〕 従来ラクトン類を水素化してジオール及び/又は環状エ
ーテルを製造する方法は古くから検討されている。
その中でγ−ブチロラクトンを水素化して1,4−ブタン
ジオール及び/テトラヒドロフランを製造する方法につ
いて多くの提案がなされている。
例えば銅−クロム系触媒(特開昭50−20995号公報ある
いは特開昭62−155231号公報)、銅−亜鉛系触媒(米国
特許第4048196号明細書)、銅−モリブデン系触媒(特
開昭54−32191号公報)、ニッケル系触媒(米国特許第3
370067号明細書)及びルテニウム酸化物系触媒(特開昭
57−109736号公報)を用いて固定床あるいは液相懸濁相
等の水素化反応方式により1,4−ブタンジオール及び/
又はテトラヒドロフランを製造する方法に多数の提案が
なされている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記のような触媒を使用する従来の方法
には、苛酷な反応条件を採用せざるえないという問題が
あった。しかも活性及び選択性の点で必ずしも満足すべ
き水準にあるとはいえないという問題点があった。
本発明は、上記従来の固体触媒のもつ問題点を解決して
ラクトン類を従来になく工業的に有利に水素化してジオ
ール及び/又は環状エーテルを製造する方法を提供する
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等はかかる目的を達成すべく鋭意検討した結
果、ラクトン類を水素化してジオール及び/又は環状エ
ーテルを製造する方法において、ルテニウム及び有機ホ
スフィンを含有するルテニウム系触媒を使用すると極め
て温和な条件で、選択性よく目的生成物が得られること
を見い出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の目的はラクトン類を効率的に水素化する
方法において従来の銅触媒を中心とした固体触媒に拘束
されない新規な均一水素化法を提供することにあり、こ
の目的は、ルテニウム及び有機ホスフィンを含有するル
テニウム系触媒を用いる均一系反応によって解決され
る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で原料とするラクトン類は脂肪族のラクトンであ
って炭素数が3から12のラクトン類が好適に用いられ
る。ラクトン類は置換基がついていても好適に用いられ
る。
ラクトン類として例えばβ−プロピオラクトン、β−ブ
チロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクト
ン、δ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ε−カ
プロラクトン、γ−オクタノイクラクトン、γ−ノナノ
イクラクトン、γ−デカノールラクトン、δ−デカノー
ルラクトン等が挙げられる。
又これらラクトン類は必ずしも純粋なものである必要は
なくラクトン類を製造する際の原料と考えられる酸ある
いは酸無水物が不純物として混入していてもよい。
これらの不純物は本発明の反応条件下ですみやかにラク
トン類に変化する。
本発明に使用するルテニウム系触媒を構成するルテニウ
ムとしては、金属ルテニウム及びルテニウム化合物のい
ずれもが使用可能である。この場合のルテニウム化合物
としては、ルテニウムの酸化物、水酸化物、無機酸塩、
有機酸塩あるいは錯化合物等が使用され、具体的には例
えば、二酸化ルテニウム、四酸化ルテニウム、二水酸化
ルテニウム、塩化ルテニウム、臭化ルテニウム、ヨウ化
ルテニウム、硝酸ルテニウム、酢酸ルテニウム、トリス
(アセチルアセトン)ルテニウム、ヘキサクロロルテニ
ウム酸ナトリウム、テトラカルボニルルテニウム酸ジカ
リウム、ペンタカルボニルルテニウム、シクロペンタジ
エニルジカルボニルルテニウム、ジブロモトリカルボニ
ルルテニウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ヒドリドルテニウム、ビス(トリ−n−ブチルホス
フィン)トリカルボニルルテニウム、ドデカカルボニル
トリルテニウム、テトラヒドリドデカカルボニルテトラ
ルテニウム、オクタデカカルボニルヘキサルテニウム酸
ジセシウム、ウンデカカルボニルヒドリドトリルテニウ
ム酸テトラフェニルホスホニウム等が挙げられる。
これらの金属ルテニウム及びルテニウム化合物の使用量
は、反応液中の濃度が反応溶液1リットル中のルテニウ
ムとして0.0001〜100モル、好ましくは0.001〜10モルと
なる量である。
本発明においては、ルテニウムとともに有機ホスフィン
の使用が、必須要件であって、このものは主触媒である
ルテニウムの電子状態を制御したり、ルテニウムの活性
状態を安定化するのに寄与するものと考えられる。かか
る有機ホスフィンの具体例としては、トリ−n−ブチル
ホスフィン、ジメチル−n−オクチルホスフィン等のト
リアルキルホスフィン類、トリシクロヘキシルホスフィ
ン等のトリシクロアルキルホスフィン類、トリフェニル
ホスフィン等のトリアリールホスフィン類、ジメチルフ
ェニルホスフィン等のアルキルアリールホスフィン類、
1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン等の多官能
性ホスフィン類等が挙げられる。
これらの有機ホスフィンの使用量は、主触媒のルテニウ
ム1モルに対して、0.1〜1000モル、好ましくは1〜100
モルの範囲である。また、これらの有機ホスフィンは、
それ自体単独で又はルテニウムとの複合体の形で、反応
系に供給することが可能である。
また、本発明の水素化反応主触媒を構成するルテニウム
に対する付加的な促進剤としてpKaが3より小さい酸の
共役塩基を用いることによって、主構成成分であるルテ
ニウムの長所を生かして比較的温和な条件下で水素化反
応を進行させることができる他、とくに水素化触媒活性
の向上、活性安定性及び目的生成物の選択性の向上をは
かることができる。
pKaが3よりも小さい酸の共役塩基としては触媒調製中
又は反応系中においてかかる共役塩基を生成するもので
あればよく、その供給形態としてはpKaが3より小さい
ブレンステッド酸あるいはかかる酸の各種の塩等が用い
られる。具体的には硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素
酸、ヘキサフルオロ燐酸、フルオロスルホン酸等の無機
酸類、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリフルオロ酢
酸、メタンスルホン酸、ドデシルスルホン酸、オクタデ
シルスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、スルホン化
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体等の有機酸類等の
ブレンステッド酸もしくはこれらの酸のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、銀塩等が挙
げられる。
又、これらの酸の共役塩基が反応系で生成すると考えら
れる酸誘導体の形で添加してもさしつかえない。例えば
酸ハロゲン化物、酸無水物、エステル、酸アミド等の形
で反応系に添加しても同様の効果が期待される。
これら酸あるいはその塩の使用量は、ルテニウムに対し
て0.01〜1000モル、好ましくは0.1〜100モルの範囲であ
る。
また本発明の方法に使用するルテニウム系触媒は、場合
により中性配位子を含有することができる。中性配位子
としてエチレン、プロピレン、ブテン、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン、ブタジエン、シクロペンタジエ
ン、シクロオクタジエン、ノルボナジエン等のオレフィ
ン類、一酸化炭素、ジエチルエーテル、アニソール、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトフェ
ノン、ベンゾフェノン、シクロヘキサノン、プロピオン
酸、カプロン酸、酪酸、安息香酸、酢酸エチル、酢酸ア
リル、安息香酸ベンジル、ステアリン酸ベンジル等の含
酸素化合物、酸化窒素、アセトニトリル、プロピオニト
リル、ベンゾニトリル、シクロヘキシルイソニトリル、
ブチルアミン、アニリン、トルイジン、トリエチルアミ
ン、ピロール、ピリジン、N−メチルホルムアミド、ア
セトアミド、1,1,3,3−テトラメチル尿素、N−メチル
ピロリドン、カプロラクタム、ニトロメタン等の含窒素
化合物、二硫化炭素、n−ブチルメルカプタン、チオフ
ェノール、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィ
ド、チオフェン、ジメチルスルホキシド、ジフェニルス
ルホキシド等の含硫黄化合物、トリブチルホスフィンオ
キシド、エチルジフェニルホスフィンオキシド、トリフ
ェニルホスフィンオキシド、ジエチルフェニルホスフイ
ネート、ジフェニルエチルホスフィネート、ジフェニル
メチルホスホネート、0,0−ジメチルメチルホスホノチ
オレート、トリエチルホスファイト、トリフェニルホス
ファイト、トリエチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の有
機ホスフィン以外の含燐化合物が挙げられる。
本発明の方法は、溶媒の不存在下に、すなわち反応原料
あるいは反応生成物そのものを溶媒として実施すること
もできるが、それら以外の溶媒を使用することもでき
る。このような溶媒としては例えば、ジエチルエーテ
ル、アニソール、エチレングリコール、ジメチルエーテ
ル、ジオキサン等のエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、アセトフェノン等のケトン類、メタノール、
エチノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、フ
ェノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール
等のアルコール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トルイ
ル酸等のカルボン酸類、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、
安息香酸ベンジル等のエステル類、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、テトラリン等の芳香族炭化水素、
n−ヘキサン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂肪
族炭化水素、ジクロロメタン、トリクロロエタン、クロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ニトロメタン、ニ
トロベンゼン等のニトロ化合物、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドン等のカルボン酸アミド、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド、N,N,N′,N′−テトラエチルスルファミド等の
その他のアミド類、N,N′−ジメチルイミダゾリドン、
N,N,N,N−テトラメチル尿素等の尿素類、ジメチルスル
ホン、テトラメチレンスルホン等のスルホン類、ジメチ
ルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド等のスルホキ
シド類、テトラグライム、18−クラウン−6等のポリエ
ーテル類、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリ
ル類、ジメチルカーボネート、エチレンカーボネート等
の炭酸エステル類等である。
本発明の方法により水素化反応を行うためには、反応容
器に反応原料と触媒成分並びに所望により溶媒を装入
し、これに水素を導入すればよい。水素は、窒素や二酸
化炭素等の反応に不活性なガスで希釈されたものであっ
てもよい。
反応温度は、通常50〜250℃、好ましくは100〜200℃で
ある。反応系内の水素分圧は、通常0.1〜200kg/cm2、好
ましくは1〜150kg/cm2である。もちろん、さらに低い
圧力又は高い圧力下で実施することも不可能ではない
が、工業的に有利ではない。
反応は、回分方式および連続方式のいずれでも実施する
こともできる。回分方式の場合の所要反応時間は通常1
〜20時間である。
反応生成液からは、蒸留、抽出等の通常の分離精製手段
により、目的物であるジオール及び/又は環状エーテル
を回収することができる。また、蒸留残渣は、触媒成分
として反応系に循環することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例1 70mlSUS製ミクロオートクレーブにルテニウムアセチル
アセトナート0.02g(Ru;0.05ミリモル)、トリオクチル
ホスフィン0.185g(0.5ミリモル)、γ−ブチロラクト
ン6ml(78.5ミリモル)、テトラグライム16mlを仕込み
室温にて水素を50気圧圧入し、200℃に加熱して3時間
反応させた。
所定反応時間後オートクレーブを開け反応生成物をガス
クロマトグラフィーにより定量した。1,4−ブタンジオ
ール(1,4BGと略する)が18.2ミリモル、テトラヒドロ
フラン(THFと略する)が0.1ミリモル生成した。
1,4BG、THF以外の生成物は痕跡量であった。
実施例2〜3及び比較例1〜2 実施例1において用いたトリオクチルホスフィンの代り
に表1に示す種々の有機リン化合物を用いて実施例1と
同様の反応を行った。その結果を表1に示した。
表1の結果から有機ホスフィンがラクトン類の水素化に
有用であることがわかる。
実施例4 70mlSUS製ミクロオートクレーブにルテニウムアセチル
アセトナート0.02g(Ru;0.05ミリモル)、トリオクチル
ホスフィン0.185g(0.5ミリモル)、アンモニウムヘキ
サフルオロホスフェート0.048g(0.25ミリモル)、γ−
ブチロラクトン6ml(78.5ミリモル)、テトラグライム1
6mlを仕込み室温にて水素を50気圧圧入して、200℃で3
時間反応させた。
その結果1,4−BGが32.9ミリモル、THFが1.0ミリモル生
成した。
実施例5 実施例4で用いたルテニウムアセチルアセトナートの代
りに塩化ルテニウムを0.016g(Ru;0.05ミリモル)を用
いた以外実施例4と同様に反応を行ったところ、1,4−B
Gが6.1ミリモル、THFが0.9ミリモル生成した。
実施例6 実施例4で用いたアンモニウムヘキサフルオロホスフェ
ートの代りにp−トルエンスルホン酸を0.084g(0.44ミ
リモル)を使用して実施例4と同様の反応を行ったとこ
ろ、1,4−BGが4.2ミリモル、THFが6.7ミリモル生成し
た。
実施例7 実施例4で用いたアンモニウムヘキサフルオロホスフェ
ートの代りに、トリフルオロスルホン酸を0.04ml(0.4
ミリモル)を使用して実施例4と同様の反応を行ったと
ころ、1,4-BGが0.7ミリモル、THFが14.3ミリモル生成し
た。
実施例8 70mlSUS製ミクロオートクレーブにルテニウムアセチル
アセトナート0.02g(Ru;0.05ミリモル)、トリオクチル
ホスフィン0.185g(0.5ミリモル)、アンモニウムヘキ
サフルオロホスフェート0.096g(0.5ミリモル)、γ−
ブチロラクトン6ml(78.5ミリモル)、テトラグライム1
6mlを仕込み室温にて水素を100気圧圧入して、200℃で
3時間反応を行なったところ、1,4−BGが38.9ミリモ
ル、THFが2.6ミリモル生成した。
実施例9 水素の圧力を30気圧にする以外、実施例8と同様の反応
を行ったところ、1,4−BGが19.1ミリモル、THFが1.6ミ
リモル生成した。
実施例10〜13 70mlSUS製ミクロオートクレーブにルテニウムアセチル
アセトナート0.02g(0.05ミリモル)、トリオクチルホ
スフィン0.185g(0.5ミリモル)、アンモニウムヘキサ
フルオロホスフェート0.048g(0.25ミリモル)、γ−ブ
チロラクトン6ml(78.5ミリモル)及び表2に示す溶媒
を14ml仕込み、室温にて水素を50気圧圧入して、200℃
で3時間反応を行った。その結果を表2に示した。
実施例14 実施例4で用いたγ−ブチロラクトン6mlの代りに、γ
−ブチロラクトン5mlと無水コハク酸1gを反応原料とし
て用いて実施例4と同様の反応を行ったところ、1,4−B
Gが14.6ミリモル、THFが0.5ミリモル生成した。
実施例15 70mlSUS製ミクロオートクレーブにルテニウムアセチル
アセトナート0.02g(0.05ミリモル)、トリオクチルホ
スフィン0.185g(0.5ミリモル)、アンモニウムヘキサ
フルオロホスフェート0.048g(0.25ミリモル)δ−バレ
ロラクトン6ml(65ミリモル)及びテトラグライム14ml
を仕込み、室温にて水素を50気圧圧入して200℃で3時
間反応を行った。
その結果テトラヒドロピランが2ミリモル、1,5−ペン
タンジオールが28.8ミリモル生成した。
実施例16 実施例15で用いたδ−バレロラクトンの代りにε−カプ
ロラクトンを用い、又反応溶媒としてテトラグライムの
代りにエチレングリコールジメチルエーテルを用いて、
実施例15と同様の反応を行ったところ、1,6−ヘキサン
ジオールが13.2ミリモル生成した。
〔発明の効果〕
本発明によればラクトン類を水素化してジオール及び/
又は環状エーテルを製造するに際し、本発明のルテニウ
ム系触媒を触媒として均一液相反応で反応を行うことに
より、従来法に比して温和な条件で高選択率で目的物を
得ることができる。
更に該触媒は活性安定性に優れているため長時間使用し
ても転換率の低下が認められず長時間にわたって目的物
を高選択率で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラクトン類を触媒の存在下に水素化してジ
    オール及び/又は環状エーテルを製造する方法におい
    て、触媒としてルテニウム及び有機ホスフィンを含有す
    るルテニウム系触媒の存在下に液相で反応を行うことを
    特徴とするジオール及び/又は環状エーテルの製造法。
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