JPH0754029Y2 - 前後移動可能な運転座席を有する作業用車両 - Google Patents

前後移動可能な運転座席を有する作業用車両

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JPH0754029Y2
JPH0754029Y2 JP5872290U JP5872290U JPH0754029Y2 JP H0754029 Y2 JPH0754029 Y2 JP H0754029Y2 JP 5872290 U JP5872290 U JP 5872290U JP 5872290 U JP5872290 U JP 5872290U JP H0754029 Y2 JPH0754029 Y2 JP H0754029Y2
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worker
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高志 西本
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Sanyo Kiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は前後移動可能な運転座席を有する作業用車両に
係り、詳しくは、作業車に随伴歩行しながらおよび作業
車に搭乗着座してクラッチレバーを断接操作できるよう
に、運転座席を歩行用座席位置と搭乗用座席位置とのい
ずれにも位置変えすることができるようになっている作
業車に関するものである。
〔従来の技術〕
小型の農業機械や建設機械などにおいては、作業の融通
性,小回り性などの確保のため、作業車に搭乗して運転
したり、作業車に随伴歩行して運転することができるよ
うになっているものがある。その一例として第2図に示
すような作業用車両1がある。これは、運転座席2が車
両の後部にあり、前部の左右に配置されたクローラ7,7
(第3図参照)をエンジン6でもって駆動することによ
り前後に走行することができる。そして、クローラ7の
上部には、例えば草刈り機やバックホーなどの専用作業
機3が搭載され、運転座席2からの操作で油圧油を油圧
配管20を介して給排し、作業機3に装着された油圧アク
チュエータを作動させることにより、所望の作業を行う
ことができるようになっている。
このような作業用車両1では、運転座席2が前後へスラ
イド可能に装着されている。第2図(a)のように、作
業者8が作業用車両1に搭乗することなく、運転座席2
の後方に立って随伴歩行する場合、運転座席2を実線の
歩行用座席位置2Aとしておけば、作業者8が各種の操作
レバーを操作することができる。一方、第2図(b)の
ように、作業者8が作業用車両1に搭乗する場合には、
運転座席2を実線の搭乗用座席位置2Bとすれば、各種の
操作レバーが作業者7に接近しすぎることがなく、レバ
ー操作の容易な距離が確保される。
例えば、運転座席2の前方上部に位置する主クラッチレ
バー4を前または後へ傾動させて、作業用車両1を走行
させたり停止させる。また、左右に位置するサイドクラ
ッチレバー5,5(第3図参照)のいずれかを傾動させて
操向操作することができる。もちろん、作業機3に種々
の作動をさせるための他の操作レバー(図示せず)を操
作することもできる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記したように運転座席2を歩行用座席位置
2Aにしておき、作業者8が歩行しながら作業用車両1を
後進させることがある。作業者8が作業に熱中するあま
りに、作業用車両1が壁や柱に接近していることに気づ
かない場合には、作業者8が作業用車両1と壁などに挟
まれるといった事態が生じる。
そのために、運転座席2の側方には図示しないが走行用
の主クラッチレバー4に代わる手元配置の補助クラッチ
レバーが設置される。したがって、作業者8は壁などに
当たった時点で補助クラッチレバーを切り換え、エンジ
ン6からの動力がクローラ7に伝動されないようにする
ことができる。しかし、この操作は、作業者8が壁など
に当たってから行うことになるので、補助クラッチレバ
ーを操作するまで挟まれるたままとなること、補助クラ
ッチレバーの操作をあわてて行うこともあって、とっさ
の操作を円滑にできない場合も起こることなどの問題が
ある。
本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、作業者が作業用車両を後進させている場合に、視界
のとれない後方に障害物があって、それと作業用車両と
の間に挟まれそうになった時点で自動的に作業用車両の
後進を停止させ、作業者の安全を図ると共に、作業者の
とっさの操作をも必要としなで済むようにした前後移動
可能な運転座席を有する作業用車両を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前後方向の傾動操作で走行用駆動力の断接を
行うクラッチレバーが、運転座席の前方部位に配置さ
れ、作業者が車両の後方を随伴歩行しながらクラッチレ
バーを断接操作することができるように前側へ移動させ
た歩行用座席位置と、作業者が車両に搭乗着座してクラ
ッチレバーを断接操作することができるように後側へ移
動させた搭乗用座席位置とを、選択的にとることができ
るように、運転座席を前後スライド可能に取り付けてい
る作業用車両に適用される。
その特徴とするところは、第1図を参照して、運転座席
2を歩行用座席位置2Aよりもさらに前方の緊急用座席位
置2Cまでスライド可能に装着しておき、運転座席2が緊
急用座席位置2Cまで変位したとき、クラッチレバー4が
クラッチ切断方向へ傾動するように、座席当接部15をク
ラッチレバー4に形成させていることである。
〔作用〕
運転座席2を歩行用座席位置2Aに位置させ、その後方で
後ずさりしながら作業者8が作業用車両1を後進させて
いるとき後方の障害物に当たると、作業者8はその障害
物と作業用車両1との間に挟まれる。その結果、障害物
からの反力が作業者8の身体を介して運転座席2に伝達
される。運転座席2が前方に押されて歩行用座席位置2A
から緊急用座席位置2Cへ移動する。その移動した運転座
席2がクラッチレバー4の座席当接部15に当たり、クラ
ッチレバー4が自動的にクラッチ切断方向へ切り換えら
れる。したがって、作業者8は何らの操作をすることな
く、作業用車両1の後進が停止される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、作業用車両が後進しているときに、そ
の後退しながら操作している作業者が障害物に当たって
も、クラッチレバーが運転座席の移動で切り換えられ、
作業者が障害物と作業用車両との間に挟まれても、その
時点で作業用車両が停止するので、作業者の安全が図ら
れる。もちろん、作業者は何らの操作をすることもない
ので、障害物に当たったときに慌てることもなく、安心
して作業に専念することができる。
〔実施例〕
以下に、本考案をその実施例を示す図面に基づいて詳細
に説明する。
第2図(a)は本考案が適用される作業用車両1の全体
側面図で、車両の後部に運転座席2が、前部には草刈り
機などの作業機3が搭載されている。その運転座席2の
前方部位には、前後方向の傾動操作で走行用駆動力の断
接を行う主クラッチレバー4が配置され、その左右には
第3図に示すようなサイドクラッチレバー5,5が設けら
れている。主クラッチレバー4は、運転座席2の下方に
搭載されたエンジン6からの動力を走行用の左右のクロ
ーラ7,7に伝動するために、図示しないクラッチを接続
したり遮断操作するものである。サイドクラッチ5は、
対応する一方のクローラ7の動きを停止させ、他方のク
ローラ7の動きでもって操向制御するためのものであ
る。
このような作業用車両1には、作業者8が車両の後方を
随伴歩行しながら主クラッチレバー4やサイドクラッチ
レバー5を矢印のように揺動させて断接操作することが
でき、さらには作業機3を作動制御する他の操作レバー
(図示せず)を切り換えることもできるように、運転座
席2を前側へ移動させた歩行用座席位置2Aとすることが
できるようになっている。また、第2図(b)のごと
く、作業者8が車両に搭乗着座してクラッチレバー4,5
などを断接しまた操作レバーを操作することができるよ
うに、運転座席2を後側へ移動させた搭乗用座席位置2B
とすることができ、いずれの座席位置をも選択的にとる
ことができる。そのために、運転座席2は前後方向へス
ライド可能となるよう取り付けられている。
すなわち、運転座席2は第3図に示したスライドレール
9,9に跨座するように装着され、歩行用座席位置2Aおよ
び搭乗用座席位置2Bにおいて、簡易なロック機構10が第
4図のように介在されている。これは、例えば運転座席
2の下部左右(図示は左のみ)にスプリング11が介装さ
れた凹室12を備え、そのスプリング11の先端にボール13
がスライドレール9側に向けて付勢されている。スライ
ドレール9には歩行用座席位置2Aおよび搭乗用座席位置
2Bに対応して嵌着孔14がそれぞれの位置で左右一対穿設
されており、少しの力が運転座席2に作用した程度では
ボール13の嵌着孔14への噛み込みで、運転座席2は動か
ないようにスプリング11の弾発力が選定されている。作
業者8が積極的に大きい力を運転座席2に作用させた場
合や後述するごとく後退する作業者8からの反力が作用
した場合などでは、ボール13が嵌着孔14から外れ、ボー
ル13がスライドレール9の内面に摺接した状態で運転座
席2を前方向または後方向へ移動させることができる。
上記した運転座席2は、搭乗用座席位置2Bよりもさらに
前方の緊急用座席位置2Cまでもスライド可能とされてい
る。したがって、ロック機構10のボール13が第3図に示
す前方の嵌着孔14Fから外れて、運転座席2がさらに前
方へ移動することができる。その運転座席2が緊急用座
席位置2Cまで変位したとき、主クラッチレバー4をクラ
ッチ切断方向へ傾動させるようになっており、そのため
に、主クラッチレバー4の下部には座席当接部15が第1
図に示すように形成されている。
このような構成の作業用車両1においては、運転座席2
を第2図(b)のように搭乗用座席位置2Bに位置させ
て、作業者8が運転座席2に着座し、主クラッチレバー
4の断接操作により作業用車両1を走行させたり停止さ
せることができる。また、走行方向を変える場合には、
旋回側のクローラ7を停止させるべく一方のサイドクラ
ッチレバー5を傾動させて操向制御することもできる。
第2図(a)のように作業者8が搭乗しない状態では、
上記のクラッチレバー4,5などの操作を行いやすいよう
に運転座席2を前方の歩行用座席位置2Aにずらせてい
る。このように歩行用座席位置2Aとして後進中に作業者
8が壁などの障害物に当たり、その反力が作業者8の身
体から運転座席2に伝達されると、スライドレール9,9
との間に設けられたロック機構10のロック作用が解除さ
れ、運転座席2は緊急用座席位置2Cまで移動する。運転
座席2の先端が座席当接部15に当たって主クラッチレバ
ー4が第1図に示した実線の姿勢から二点鎖線の姿勢ま
で傾動される。
すなわち、主クラッチレバー4は枢支軸16を中心に矢印
M方向へ回動され、主クラッチレバー4の下端に固定さ
れたブラケット17が同方向へ回動されて二点鎖線の位置
に移動される。そして、ブラケット17の先端に取り付け
られたクラッチワイヤー18が二点鎖線のように上方へ引
っ張られ、クラッチ(図示せず)とエンジン6との接続
が断たれ、エンジン6の動力がクローラ7に伝達されな
くなり、作業用車両1は停止する。この場合には、作業
者8に障害物からの反力が作用するが、直ちに運転座席
2が移動するので、作業者8の身体に大きな力がかかる
ことはない。この停止動作は自動的になされるので、作
業者8は後方に壁などがあることに気づいていても、そ
の位置に接近したかどうかに気を配ることなく作業に専
念することができる。なお、作業用車両1が前進してい
るときには作業者8の前方目視によって障害物の接近を
感知できるので、特に問題は生じない。
ちなみに、作業者8が搭乗した状態では上記のクラッチ
レバー4,5などの操作を行いやすいように運転座席2を
後方の搭乗用座席位置2Bにずらせているが、後進中に壁
などの障害物に当たり、その反力で運転座席2が作業者
8を乗せたまま歩行用座席位置2Aを越えて緊急用座席位
置2Cまで移動すれば、運転座席2の先端が座席当接部15
に当たって主クラッチレバー4が、前記と同様に傾動さ
れ、作業用車両1は停止する。この場合、作業者8は運
転座席2の移動量だけクラッチレバー4,5に接近するこ
とになるが、それらが作業者8に当たるほどにはならな
い。
以上の例は、主クラッチレバー4の座席当接部15がレバ
ー枢支軸16よりも下方にある場合であるが、第5図に示
すように、枢支軸16が主クラッチレバー4の下部に位置
して、座席当接部15がその枢支軸16より上方にある場合
でも同様に作用させることができる。なお、その場合に
は、主クラッチレバー4の断接作動の位置が逆になる
が、枢支軸16に取り付けられたブラケット17にクラッチ
ワイヤー18を接続させ、そのラッチワイヤー18を滑車19
に沿わせるなどしておき、主クラッチレバー4が二点鎖
線の位置に移動すると、クラッチワイヤー18が滑車19を
介して引かれる動作は同じとなり、特に問題が生じるわ
けではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成を示す要部拡大図、第2図(a)
は本構成が適用される作業用車両の一例で、作業者が歩
行しているときの全体側面図、第2図(b)は作業者が
運転座席に着座しているときの操作状態図、第3図は第
2図(a)の平面矢視図、第4図は第3図のIV-IV線矢
視部分断面図、第5図は異なる位置に座席当接部を備え
る主クラッチレバーの配置図である。 1……作業用車両、2……運転座席、2A……歩行用座席
位置、2B……搭乗用座席位置、2C……緊急用座席位置、
4……クラッチレバー(主クラッチレバー)、8……作
業者、15……座席当接部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後方向の傾動操作で走行用駆動力の断接
    を行うクラッチレバーが、運転座席の前方部位に配置さ
    れ、作業者が車両の後方を随伴歩行しながら上記クラッ
    チレバーを断接操作することができるように前側へ移動
    させた歩行用座席位置と、作業者が車両に搭乗着座して
    クラッチレバーを断接操作することができるように後側
    へ移動させた搭乗用座席位置とを、選択的にとることが
    できるように、運転座席を前後スライド可能に取り付け
    ている作業用車両において、 前記運転座席は上記歩行用座席位置よりもさらに前方の
    緊急用座席位置までスライド可能に装着され、 運転座席が緊急用座席位置まで変位したとき、前記クラ
    ッチレバーをクラッチ切断方向へ傾動させる座席当接部
    が、クラッチレバーに形成されていることを特徴とする
    前後移動可能な運転座席を有する作業用車両。
JP5872290U 1990-06-02 1990-06-02 前後移動可能な運転座席を有する作業用車両 Expired - Lifetime JPH0754029Y2 (ja)

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