JPH0753853Y2 - ボールエンドミル - Google Patents

ボールエンドミル

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JPH0753853Y2
JPH0753853Y2 JP1988091697U JP9169788U JPH0753853Y2 JP H0753853 Y2 JPH0753853 Y2 JP H0753853Y2 JP 1988091697 U JP1988091697 U JP 1988091697U JP 9169788 U JP9169788 U JP 9169788U JP H0753853 Y2 JPH0753853 Y2 JP H0753853Y2
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、先端に設けたチップの切刃の回転軌跡が半円
弧状になるボールエンドミルに関するものである。
［従来の技術］ 従来、この種のボールエンドミルとしては、第５図ない
し第６図に示すものが知られている。
これらの図において、１は回転中心Ｃを中心にして回転
する工具本体であり、この工具本体１の先端には、切刃
チップ２が設けられている。
切刃チップ２は、たとえばCBN焼結体（超高硬度焼結
体）で平板状に形成され、その外周に円弧状切刃2aが形
成されたものであり、工具本体１の回転中心Ｃを中心に
90°づつ等分された位置に配置されている。そして、各
切刃チップ２は、回転中心Ｃ位置から、半径方向に切刃
領域を重複させながらずらされた位置に配置されてお
り、全体として円弧状切刃2aの回転軌跡が工具本体１の
先端において半円弧状になるようになっている。
このように構成されたボールエンドミルにおいては、切
刃チップ２がCBN焼結体で形成されているので、耐摩耗
性に優れており、高速切削において有利である。
［考案が解決しようとする課題］ ところが、上記のようなボールエンドミルにおいては、
横送りの際に、回転中心Ｃあるいは該回転中心Ｃ近傍に
位置する円弧状切刃2aに多大のスラスト荷重が作用し、
しかもこの部分では削速度が極めて遅いために切削抵抗
も大きくなっており、靱性の乏しいCBN焼結体では円弧
状切刃2aが欠損しやすいという問題があった。しかも、
第７図に示すように、回転中心Ｃに多くの円弧状切刃2a
が集中するような場合には、回転中心Ｃ位置で切刃チッ
プ２の厚さが極めて薄くなるとともに、該回転中心Ｃで
他の切刃チップ２と不連続状態になり、該円弧状切刃2a
の欠損がさらに起こりやすくなるという問題があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、回転
中心あるいは回転中心近傍の切刃の欠損を減少させて安
定して切削することのできるボールエンドミルを提供す
ることを目的としている。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、上記目的を達成するため、工具本体の回転中
心部先端に、先端に中心切刃を有する超硬合金製の棒状
チップを設け、この棒状チップの周りに、円弧状切刃を
有する少なくとも一の超高硬度焼結体製の切刃チップを
設け、該切刃チップのうちの少なくとも一つを、その回
転中心側の端部が上記棒状チップに当接して上記円弧状
切刃が上記中心切刃に連続するように形成したことを特
徴としている。
［作用］ 本考案においては、工具本体の回転中心部先端に、先端
に中心切刃を有する超硬合金製の棒状チップを設けてい
るとともに、棒状チップの周りに超高硬度焼結体製の切
刃チップを設けているので、高速切削での耐摩耗性に優
れていることは勿論のこと、回転中心部の中心切刃にス
ラスト荷重、切削抵抗等の荷重が大きく作用しても、超
硬合金によって靱性が大きくなった分だけ中心切刃の欠
損が少なくなる。また、超高硬度焼結体製の切刃チップ
の少なくとも一つは、その回転中心側の端部が棒状チッ
プに当接し、その円弧状切刃が棒状チップの中心切刃に
連続するように形成されているため、従来のように回転
中心やその近傍で切刃が不連続になる場合に比べて、こ
れら中心切刃や円弧状切刃の端部における欠損が少なく
なる。
［実施例］ 以下、第１図ないし第４図を参照して本考案の一実施例
を説明する。
第１図ないし第２図において、11は回転中心Ｃを中心に
して回転する円柱状の工具本体であり、この工具本体11
には、その回転中心Ｃ部の先端に棒状チップ12が設けら
れ、該棒状チップ12の周りに４個の切刃チップ13が設け
られている。
棒状チップ12は、超硬合金で円柱状に形成されたもので
あり、第３図に示すように、前記工具本体11の回転中心
Ｃから偏心量ｅだけ半径方向にずれた位置に形成された
取付孔11aに嵌合され、さらにろう付けされて、該工具
本体11に固定されている。また、上記偏心量ｅは、0.5m
m以上で棒状チップ12の断面の半径以下であることが望
ましい。すなわち、偏心量ｅが0.5mm以下では後述する
切刃チップ13に半径方向のずれを十分に生じさせること
ができず、棒状チップ12の断面の半径以上では該棒状チ
ップ12が工具本体11の回転中心Ｃ位置に存在し得なくな
るからである。さらに、棒状チップ12の外径は、工具本
体11の外径の1/5〜1/10が望ましい。これは、1/5以下で
あると、後述する超高硬度焼結体で形成された切刃チッ
プ13が回転中心Ｃに接近しすぎてしまい該切刃チップ13
が欠損しやすくなるからであり、1/10以上では、棒状チ
ップ12の先端に形成される後述する中心切刃13aの周速
が速くなりすぎてしまい超硬合金製のものでは耐摩耗性
に問題が生じるからである。
切刃チップ13は、CBN焼結体、WBN焼結体、ダイヤモンド
焼結体等の超高硬度焼結体で平板状に形成されたもので
あり、その外周には円弧状切刃13aが形成されている。
そして、各切刃チップ13は、その円弧状切刃13aに沿う
方向が先端視において回転中心Ｃに集中するように配さ
れ、しかもそれぞれ隣合うもの同士の円弧状切刃13aが
互いに90°をなすように設けられているとともに、該円
弧状切刃13aの回転中心Ｃ側の端部が前記棒状チップ12
の外周面に当接するように設けられている。そして、切
刃チップ13は、該切刃チップ13が嵌合されるように工具
本体11に形成された溝11bに嵌合されて、ろう付けによ
り該工具本体11に固定されている。
また、上記棒状チップ12の先端面には、対向する一対の
切刃チップ13の円弧状切刃13aに連続して中心切刃12aが
形成されている。中心切刃12aは一方の切刃チップ13か
ら回転中心Ｃを越えて他方の切刃チップ13側に延びるよ
うに形成されている。そして、中心切刃12aと円弧状切
刃13aとは、回転中心Ｃを中心にして回転させられた際
に、工具本体11の先端において、半円弧状の回転軌跡を
描くようになっている。
上記のように構成されたボールエンドミルにおいては、
第２図に示すように、切り屑の逃げ溝11bを加工しなが
ら中心切刃12aや円弧状切刃13aの刃付けを行う。すなわ
ち、中心切刃12aおよび円弧状切刃13aは、棒状チップ12
およ切刃チップ13を工具本体11にろう付して固定した
後、切り屑の逃げ溝11bを加工しながら刃付けを行う。
上記のように構成されたボールエンドミルにおいては、
中心切刃12aを超硬合金製の棒状チップ12で回転中心Ｃ
の一方の側から他方の側に連続するように形成している
から、該中心切刃12aにスラスト荷重、切削抵抗等の荷
重が大きく作用しても、超硬合金によって靱性が大きく
なった分だけ中心切刃12aの欠損を従来より少なくする
ことができる。また、対向する一対の切刃チップ13は、
その円弧状切刃13aが棒状チップ12の中心切刃12aに連続
するように形成されているため、従来のように回転中心
Ｃやその近傍で切刃が不連続になる場合に比べて、これ
ら連続する中心切刃12aや円弧状切刃13aの端部における
欠損を減少させることができる。しかも、これら連続す
る中心切刃12aと円弧状切刃13aについては、上述のよう
に切屑の逃げ溝11bの加工の際に同時に刃付けを行うこ
とができるので、これら中心切刃12aと円弧状切刃13aと
を、その回転軌跡が高い精度で半円弧状となるように形
成することができ、従って加工精度の向上を図ることが
可能なボールエンドミルを提供することができる。
また、棒状チップ12を回転中心Ｃから偏心量ｅだけ偏心
させて設けたので、該棒状チップ12の外周面に当接する
ように設けた切刃チップ13を、第４図に示すように、回
転中心Ｃからの寸法d1、d2、d3、d4がそれぞれ異なるよ
うに設置することができる。すなわち、切刃チップ13を
棒状チップ12の外周面に接するように設けることによ
り、必然的に該切刃チップ13を半径方向にずらした位置
に設置することができる。
なお、上記実施例においては、棒状チップ12を円柱状に
形成したが、角柱状に形成してもよいことはいうまでも
ない。
［考案の効果］ 以上説明したように本考案によれば、工具本体の回転中
心部先端に、先端に中心切刃を有する超硬合金製のこの
棒状チップの周りに、円弧状切刃を有する少なくとも一
の超高硬度焼結体製の切刃チップを設け、該切刃チップ
のうちの少なくとも一つを、その回転中心側の端部が棒
状チップに当接して円弧状切刃が中心切刃に連続するよ
うに形成しているので、高速切削での耐摩耗性に優れて
いることは勿論のこと、回転中心部の中心切刃にスラス
ト荷重、切削抵抗等の荷重が大きく作用しても、超硬合
金によって靱性が大きくなった分だけ中心切刃の欠損を
少なくすることができる。また、少なくとも一の超高硬
度焼結体製の切刃チップの円弧状切刃が棒状チップの中
心切刃に連続することにより、従来のように回転中心や
その近傍で切刃が不連続になる場合に比べて、これら中
心切刃や円弧状切刃の端部における欠損が少なくなると
ともに、これら連続する中心切刃と円弧状切刃について
は同時に刃付けを行うことができるので、その回転軌跡
を高い精度で半円弧状に形成することができ、加工精度
の高いボールエンドミルを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第１図ないし第４図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第１図はボールエンドミルの側面図、第２図は第１
図のII矢視図、第３図は第２図から棒状チップおよび切
刃チップを抽出した図、第４図は回転中心から各切刃チ
ップまでの寸法を示した説明図、第５図ないし第７図は
従来例として示した図であって、第５図はボールエンド
ミルの側面図、第６図は第５図のVI矢視図、第７図は複
数の切刃を回転中心に集中させた場合の先端視図であ
る。 11……工具本体、12……棒状チップ、12a……中心切
刃、13……切刃チップ、13a……円弧状切刃、Ｃ……回
転中心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】工具本体の回転中心部先端に、先端に中心
    切刃を有する超硬合金製の棒状チップが設けられ、この
    棒状チップの周りに、円弧状切刃を有する少なくとも一
    の超高硬度焼結体製の切刃チップが設けられ、該切刃チ
    ップのうちの少なくとも一つは、その回転中心側の端部
    が上記棒状チップに当接して上記円弧状切刃が上記中心
    切刃に連続するように形成されていることを特徴とする
    ボールエンドミル。
JP1988091697U 1988-07-11 1988-07-11 ボールエンドミル Expired - Lifetime JPH0753853Y2 (ja)

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KR2019890009855U KR950006966Y1 (ko) 1988-07-11 1989-07-06 보올엔드밀
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