JPH0753482A - アミノカルボン酸類の製造方法 - Google Patents

アミノカルボン酸類の製造方法

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JPH0753482A
JPH0753482A JP5206206A JP20620693A JPH0753482A JP H0753482 A JPH0753482 A JP H0753482A JP 5206206 A JP5206206 A JP 5206206A JP 20620693 A JP20620693 A JP 20620693A JP H0753482 A JPH0753482 A JP H0753482A
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JP
Japan
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group
compound
reaction
acid
mol
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JP5206206A
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Hisashi Okada
久 岡田
Akira Suzuki
亮 鈴木
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】安全かつ簡便に、汎用性のあるアミノカルボン
酸類を提供する。 【構成】カルボキシル基のα位若しくはβ位にカルボニ
ル基を有する化合物と一級若しくは二級アミン化合物を
水添反応させることを特徴とするアミノカルボン酸類の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミノカルボン酸類の
製造方法に関するものであり、更に詳しくは金属イオン
遮蔽剤、特に医療用、化粧用製剤、石鹸、洗剤、材料分
析、金属材料への被覆、メッキ、触媒、コロイド化学、
写真、液晶等の分野で有用なアミノカルボン酸類の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アミノカルボン酸類の製造方法と
しては、例えば、「キレート化学(5)」(上野景平編
集(南江堂))301項〜329項に記載された方法な
どが知られている。具体的には、アミンとハロゲン脂肪
酸の縮合による方法(例えば米国特許第2,130,5
05号、オーガニック シンセシス(Organic Synthese
s )Coll.Vol.II,397(1966) 、ブレティン オブ ザ
ケミカル ソサェティオブ ジャパン(Bulletin of th
e Chemical Society of Japan) 40,2326(1967)、ジャー
ナル オブ ザィ アメリカン ケミカル ソサェティ
(Journal of the American Chemical Society),81,295
5(1959) 等)、アミノカルボン酸とハロゲン化合物の縮
合による方法(例えばヘルベティカ キミカ アクタ
(Helvetica Chimica Acta) 38,1147(1955) 、同35,179
4(1952) 、インオーガニック ケミストリー(Inorgani
c Chemistry) 7,2405(1968) 、ジャーナル オブ ザィ
アメリカン ケミカル ソサェティ(Journal of the
American Chemical Society) 89,837(1967)等)、ニト
リルの加水分解による方法(例えばジャーナル オブオ
ーガニック ケミストリー(Journal of Organic Chemi
stry) 29,2640(1964) 等)、ストレッカー(Strecker)
法(例えばジャーナル オブ オーガニックケミストリ
ー(Journal of Organic Chemistry) 14,355(1949)
等)、マンニッヒ(Mannich)反応の利用(例えばヘルベ
ティカ キミカ アクタ(Helvetica Chimica Acta) 3
5,1785(1952) 等)等が知られている。しかし、これら
の反応は、合成できる化合物が限定されたり、また反応
で副生物が生じ、目的とする化合物の精製が困難な場合
がある。更に、ニトリルの加水分解による方法では、原
料となるニトリル化合物を合成する際に、またストレッ
カー法では反応そのものに、毒性の高いシアン化水素ま
たはシアン化物イオンを用いるといった問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情を
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは毒
性の問題がなく、安全かつ簡便にしかも汎用性のあるア
ミノカルボン酸類の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、水添反応を用いることにより、容易にア
ミノカルボン酸類の製造が可能であることを見出すに至
った。即ち、カルボキシル基のα位若しくはβ位にカル
ボニル基を有する化合物と一級若しくは二級アミン化合
物を水添反応させることでアミノカルボン酸類を製造す
ることができる。
【0005】以下に本発明の製造方法について詳細に説
明する。原料であるカルボキシル基のα位若しくはβ位
にカルボニル基を有する化合物(以下、本発明のカルボ
ニル化合物という。)としては、特に限定はなく、脂肪
族基、芳香族基または複素環基を有していてもよく、好
ましくはカルボキシル基のα位にカルボニル基を有する
ものである。
【0006】好ましい本発明のカルボニル化合物は、下
記一般式で表される。 一般式(I) R−C(=O)−L−COOH (式中、Rは水素原子、脂肪族基、芳香族基又は複素環
基を表わし、Lは単結合又はメチレン基を表わす。) 尚、脂肪族部位、芳香族部位、複素環部位若しくはメチ
レン基は、反応に関与しない限り置換基を有していても
よく、置換基としては例えば、アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、iso−プロピル、イミダゾリルメチ
ル)、アラルキル基(例えばフェニルメチル)、アルケ
ニル基(例えばアリル)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ)、アリール基(例えばフェニル、p−メ
チルフェニル)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミ
ノ)、スルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルア
ミノ)、ウレイド基(例えばメチルウレイド)、アルコ
キシカルボニルアミノ基(例えばメトキシカルボニルア
ミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えばフ
ェノキシカルボニルアミノ)、アリールオキシ基(例え
ばフェニルオキシ)、スルファモイル基(例えばメチル
スルファモイル)、カルバモイル基(例えばカルバモイ
ル、メチルカルバモイル)、メルカプト基、アルキルチ
オ基(例えばメチルチオ、カルボキシルメチルチオ)、
アリールチオ基(例えばフェニルチオ)、スルホニル基
(例えばメタンスルホニル)、スルフィニル基(例えば
メタンスルフィニル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子
(例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、シアノ
基、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基、アリール
オキシカルボニル基(例えばフェニルオキシカルボニ
ル)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル)、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、ア
シルオキシ基(例えばアセトキシ)、ニトロ基、ヒドロ
キサム酸基、複素環基(例えばイミダゾリル)などが挙
げられる。
【0007】脂肪族基としては、アルキル基(例えば、
メチル、エチル、iso−プロピル、カルボキシメチ
ル、シクロヘキシル)、アルケニル基(例えば、アリ
ル)等が挙げられる。芳香族基としては、アリール基
(例えば、フェニル、ナフチル)等が挙げられる。複素
環基としては、イミダゾリル基等が挙げられる。Rとし
ては、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数6
〜8のアリール基が好ましく、Lとしては単結合が好ま
しい。本発明のカルボニル化合物としては、例えばグリ
オキシル酸、オキサル酢酸、ピルビン酸、ベンゾイルぎ
酸、1,3−アセトンジカルボン酸等が挙げられ、好ま
しくはグリオキシル酸、ベンゾイルぎ酸である。
【0008】原料である一級若しくは二級アミン化合物
としては、アンモニア、一級若しくは二級の、脂肪族ア
ミン化合物、芳香族アミン化合物若しくは複素環アミン
化合物を用いることができ、好ましくは、一級若しくは
二級の、脂肪族アミン化合物または芳香族アミン化合物
であり、より好ましくは、一級若しくは二級の、脂肪族
アミン化合物である。尚、上記アミン化合物の脂肪族部
位、芳香族部位若しくは複素環部位は、反応に関与しな
い限り置換基を有していてもよく、置換基としては前述
の置換基が挙げられる。一級若しくは二級アミン化合物
としては、例えばメチルアミン、エタノールアミン、グ
リシン、フェニルグリシン、アラニン、フェニルアラニ
ン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、エチ
レンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジ
アミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,2−ジ
アミノシクロヘキサン、アニリン、o−ジアミノベンゼ
ン、アントラニル酸、2,3−ジアミノプロピオン酸、
1,3−ジアミノ−2−プロパノール、オルニチン、メ
チオニン、ジエチレントリアミン、2−アミノピリジン
等が挙げられる。
【0009】また、本反応で合成できるアミノカルボン
酸類として好ましくは下記一般式(II)で表されるアミ
ノカルボン酸類である。 一般式(II)
【0010】
【化1】
【0011】(式中、M1 、M2 及びM3 はそれぞれ水
素原子又はカチオンを表し、L1 及びL2 は置換されて
もよいメチレン基若しくはエチレン基を表し、L3 はア
ルキレン基を介した二価の連結基を表す。) M1 、M2 およびM3 で表されるカチオンとしては、ア
ルカリ金属イオン(例えばリチウムイオン、ナトリウム
イオン、カリウムイオン等)、アンモニウム(例えばア
ンモニウム、トリエチルアンモニウム等)、ピリジニウ
ム等が挙げられる。L1 及びL2 は置換されてもよいメ
チレン基若しくはエチレン基が有してもよい置換基とし
ては>N−からα位の炭素原子においては前記一般式
(I)におけるRであり、>N−からβ位のエチレン基
の炭素原子においては、前記一般式(I)におけるメチ
レン基が有してもよい置換基が挙げられる。L1 及びL
2 で表される二価の連結基の具体例を以下に示す。
【0012】
【化2】
【0013】L1 及びL2 として好ましくは、無置換メ
チレン基である。L3 で表されるアルキレン基を介した
二価の連結基としては、直鎖状、分岐状または環状のア
ルキレン基又は−O−、−S−、−COO−、−N(R
1 )−若しくは−CO−N(R1 )−とアルキレン基と
の組合せから成るアルキレン基を介した二価の連結基を
表す。尚、R1 は水素原子又は脂肪族基を表す。R1
脂肪族基はRにおける脂肪族基と同義である。L3 で表
される二価の連結基の具体例を以下に示す。
【0014】
【化3】
【0015】L3 として好ましくは、炭素数2ないし6
のアルキレン基(好ましくは直鎖状)又は炭素数2ない
し6のアルキレン基(好ましくは直鎖状)と−O−、−
S−、−COO−、−N(R1 )−若しくは−CO−N
(R1 )−との組み合わせから成る二価の連結基であ
る。より好ましくは、−〔L4 −N(R1 )〕n −L5
−*で表される基である。*は−N<との結合方向を表
わす。L4 は炭素数1ないし3のアルキレン基を表わ
し、メチレン基やエチレン基が挙げられ、特に好ましく
はメチレン基である。L5 は炭素数2ないし6のアルキ
レン基を表わし、好ましくは直鎖状のものであり、エチ
レン基、1,3−プロピレン基、1,4−ブチレン基、
1,2−シクロヘキシレン基等が挙げられる。R1 は前
述のとうりである。nは0又は1を表わす。
【0016】本発明の製造方法は、一級アミン化合物と
本発明のカルボニル化合物からシッフ塩基を経由し、二
級アミンを合成することができるばかりでなく、後述す
るようにアミン化合物に対して、本発明のカルボニル化
合物を過剰量用いることにより三級アミン類も合成でき
るという特徴を有しており、アミノカルボン酸類の汎用
性のある合成法と成りうる。
【0017】本発明においてアミンと本発明のカルボニ
ル化合物の反応は下記スキームにて進行する。
【0018】
【化4】
【0019】このように、カルボキシル基のα位若しく
はβ位に存在するカルボニル基とアミン化合物の反応
は、水素添加によって、反応系内で生成するイミン若し
くはインモニウム基が水素化され、アミノカルボン酸と
なる。その際、導入された本発明のカルボニル化合物と
等モル量の水を副生する。なお、本製造方法では、下記
スキームのように原料から生成するシッフ塩基またはイ
ンモニウム化合物を一旦単離した後、水添反応を行って
もよいし、反応系中で生成させたものを直接水添反応さ
せてもよい。
【0020】
【化5】
【0021】なお、上記のによって一級アミン化合物
から一工程で三級アミノ基のアミノカルボン酸類が得ら
れるが、によって一級アミン化合物から、まず二級ア
ミノ基を得、更に同じカルボニル化合物又は別のカルボ
ニル化合物を水添反応させ、三級アミノ基のアミノカル
ボン酸類にすることもできる。二工程目において別のカ
ルボニル化合物を用いれば非対象のアミノカルボン酸類
となる。用いる本発明のカルボニル化合物は目的とする
アミノカルボン酸のアミノ基部分が二級アミンの場合、
原料の一級アミンの反応部位の窒素原子当り1当量ない
し1.8当量が好ましく、より好ましくは1当量ないし
1.5当量である。また、目的とするアミノカルボン酸の
アミノ基部分が三級アミンの場合、原料が一級アミンの
場合には、カルボニル化合物は原料アミンの反応部位の
窒素原子当り2当量ないし4当量が好ましく、より好ま
しくは2当量ないし3当量であり、原料が二級アミンの
場合には、カルボニル化合物は、原料アミンの反応部位
の窒素原子当り1当量ないし3当量が好ましく、より好
ましくは1当量ないし2当量である。
【0022】本発明における反応は通常、溶媒中で行わ
れる。溶媒としては反応に関与しない限り限定されない
が、特に水、アルコール(メタノール、エタノールなど
の低級アルコール)等を用いると有利に進行する。水添
反応に用いる触媒としては、活性炭担持したパラジウ
ム、ロジウム、ルテニウム、白金、コバルトの他、パラ
ジウム、炭素、ラネーニッケル、酸化白金、カッパーク
ロマイト等を用いることができ、好ましくは活性炭担持
したパラジウムである。反応時の水素圧としては、副反
応等の問題がなければ特に限定されないが、通常は1a
tmないし20atmで行うことができ、5〜200a
tmが好ましい。特に、三級アミン型を合成する際には
10〜200atmが好ましい。又、反応は通常、0℃
〜100℃で行うが、好ましくは10℃〜60℃で行
う。
【0023】又、反応は、塩基存在下で行うことも可能
であり、塩基としては三級アミン(トリエチルアミン
等)、ピリジン、イミダゾール、アルカリ(水酸化ナト
リウム等)等が挙げられる。水添反応については、「有
機化合物の酸化と還元」小方芳郎著(南江堂)の第III
編接触水素化や、 Org. Syn., 合冊 III ,717,Wi
ley (1955)等に記載されている。尚、 Org. Sy
n., 合冊 III ,328,Wiley (1955)には、カ
ルボキシル基のγ位にカルボニル基を持つ化合物とアミ
ン化合物との水添反応が記載されているが、この場合に
は分子内アミド化反応が起きてしまい、目的とするアミ
ノカルボン酸は得られない。このことから、アミノカル
ボン酸類を水添反応によって合成するに当っては、本発
明のごとく、カルボキシル基のα位又はβ位にカルボニ
ル基を有する化合物を原料に用いることが極めて重要で
ある。次に本発明の方法により合成できるアミノカルボ
ン酸類について具体例を以下に示す。
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】上記化合物は、アンモニウム塩(例えばア
ンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩)やアルカ
リ金属塩(例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩)又は塩酸塩、硫酸塩などの酸性塩であってもよ
い。次に実施例に基づき本発明を更に詳細に説明する。
尚、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
【実施例】
実施例1 化合物2の合成 グリオキシル酸−水和物92.0g(1.0mol)を水1
50mlに溶解し、氷冷下攪拌し、1,3−プロパンジア
ミン29.7g(0.40mol)/水50mlの溶液を反応
液が10ど越えないようにゆっくり滴下した。滴下終了
後、室温にて3時間攪拌した後、結晶を濾取し、アセト
ニトリルで洗浄した。得られた結晶を水1リットルに懸
濁させ、更に10%Pd−C5.0gを入れ、室温にて
水添反応を6時間行った(水素圧約20atm)。反応
終了後、セライトにて触媒を濾別した後、濾液を濃縮
し、濃塩酸133ml(1.55mol)を加えた。この溶液
にメタノール及びエタノールを加え、析出した固体を濾
取した後、水/エタノールで再結晶することにより、目
的化合物の2塩酸塩を48.5g(0.184mol)得
た。(収率46%) 融点 238℃以上(分解)1 HNMR (D2 O/NaOD)δppm δ2.15〜2.30(m 2H) δ3.27 (t 4H) δ3.98 (s 4H)
【0031】実施例2 化合物5の合成 グリオキシル酸40%水溶液106.0g(0.572
mol)及び1,3−プロパンジアミン7.41g(0.1
00mol)を水200mlに溶解し、5N NaOHでpH
7に調整した後、10%Pd−C5.0gを入れ、室温
にて水添反応を12時間行った(水素圧約70at
m)。反応終了後、セライトにて触媒を濾別した後、濾
液を濃塩酸でpHを約1に調整した。析出した結晶を濾
取し、水で再結晶することにより目的物を16.8g
(0.055mol)得た。収率55%。 融点 248℃(分解)1 HNMR (D2 O/NaOD)δppm δ1.54〜1.70(m 2H) δ2.50 (t 4H) δ3.15 (s 8H)
【0032】実施例3 化合物6の合成 ベンゾイルぎ酸27.0g(0.180mol)をメタノー
ル100mlに溶解した後、トリエチルアミン18.2g
(0.180mol)、エチレンジアミン4.50g(0.
0749mol)および10%Pd−C2gを加え、水素加
圧(50atm)した。室温で6時間反応させた後、触
媒をセライトで濾別し、濾液を濃縮し、水を加え、濃塩
酸でpHを約1に調整した。析出した固体を濾取し、水
で洗浄後、減圧乾燥することにより目的物の1/3水和
物を10.8g得た。(収率64.7%) 融点 250℃以上(分解)1 HNMR (D2 O/NaOD)δppm δ2.45〜2.76(m 4H) δ4.10 (s 2H) δ7.28〜7.48(br 10H)
【0033】実施例4 化合物15の合成 グリオキシル酸40%水溶液53.0g(0.286mo
l)及びL−ヒスチジン一塩酸塩−水和物50.0g
(0.238mol)を水200mlに溶解し、5N NaO
HでpH4に調整した後、10%Pd−C2.0gを入
れ、室温にて水添反応を4時間行った(水素圧約50a
tm)。反応終了後加熱し、セライトにて触媒を濾別し
た後、濾液を容量が約1/2になるまで減圧濃縮し、析
出した結晶を濾取した。これを水で再結晶することによ
り目的物を33.5g(0.157mol)得た。収率66
% 融点>260℃(分解)1 HNMR (D2 O/NaOD)δppm δ2.80〜2.95(m 2H) δ3.10 (dd 2H) δ3.30 (dd 1H) δ6.89 (s 1H) δ7.60 (s 1H)
【0034】実施例5 化合物17の合成 グリオキシル酸40%水溶液24.7g(0.334mo
l)及びL−グルタミン酸ナトリウム−水和物50.0g
(0.267mol)を水100mlに溶解し、5NNaOH
100mlを加えた後、10%Pd−C2.0gを入れ、
室温にて水添反応を12時間行った。(水素圧約50a
tm)。反応終了後、セライトにて触媒を濾別した後、
濾液を濃塩酸でpH2に調整した。析出した結晶を濾取
し、水で再結晶することにより目的物を26.8g
(0.131mol)得た。収率49% 融点 165〜166℃(分解)1 HNMR (D2 O/NaOD)δppm δ1.92〜2.03(m 2H) δ2.30 (t 2H) δ3.35〜3.46(m 3H)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】(式中、M1 、M2 及びM3 はそれぞれ水
素原子又はカチオンを表し、L1 及びL2 は置換されて
もよいメチレン基若しくはエチレン基を表し、L3 はア
ルキレン基を介した二価の連結基を表す。) M1 、M2 およびM3 で表されるカチオンとしては、ア
ルカリ金属イオン(例えばリチウムイオン、ナトリウム
イオン、カリウムイオン等)、アンモニウム(例えばア
ンモニウム、トリエチルアンモニウム等)、ピリジニウ
ム等が挙げられる。L1 及びL2 で表される置換されて
もよいメチレン基若しくはエチレン基が有してもよい置
換基としては>N−からα位の炭素原子においては前記
一般式(I)におけるRであり、>N−からβ位のエチ
レン基の炭素原子においては、前記一般式(I)におけ
るメチレン基が有してもよい置換基が挙げられる。L1
及びL2 で表される二価の連結基の具体例を以下に示
す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【化5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本発明における反応は通常、溶媒中で行わ
れる。溶媒としては反応に関与しない限り限定されない
が、特に水、アルコール(メタノール、エタノールなど
の低級アルコール)等を用いると有利に進行する。水添
反応に用いる触媒としては、活性炭担持したパラジウ
ム、ロジウム、ルテニウム、白金、コバルトの他、パラ
ジウム、炭素、ラネーニッケル、酸化白金、カッパーク
ロマイト等を用いることができ、好ましくは活性炭担持
したパラジウムである。反応時の水素圧としては、副反
応等の問題がなければ特に限定されないが、通常は1a
tmないし200atmで行うことができ、5〜200
atmが好ましい。特に、三級アミン型を合成する際に
は10〜200atmが好ましい。又、反応は通常、0
℃〜100℃で行うが、好ましくは10℃〜60℃で行
う。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【実施例】 実施例1 化合物2の合成 グリオキシル酸−水和物92.0g(1.0mol)を水1
50mlに溶解し、氷冷下攪拌し、1,3−プロパンジア
ミン29.7g(0.40mol)/水50mlの溶液を反応
液が10℃を越えないようにゆっくり滴下した。滴下終
了後、室温にて3時間攪拌した後、結晶を濾取し、アセ
トニトリルで洗浄した。得られた結晶を水1リットルに
懸濁させ、更に10%Pd−C5.0gを入れ、室温に
て水添反応を6時間行った(水素圧約20atm)。反
応終了後、セライトにて触媒を濾別した後、濾液を濃縮
し、濃塩酸133ml(1.55mol)を加えた。この溶液
にメタノール及びエタノールを加え、析出した固体を濾
取した後、水/エタノールで再結晶することにより、目
的化合物の2塩酸塩を48.5g(0.184mol)得
た。(収率46%) 融点 238℃以上(分解)1 HNMR (D2 O/NaOD)δppm δ2.15〜2.30(m 2H) δ3.27 (t 4H) δ3.98 (s 4H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 233/64 106

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基のα位若しくはβ位にカ
    ルボニル基を有する化合物と一級若しくは二級アミン化
    合物を水添反応させることを特徴とするアミノカルボン
    酸類の製造方法。
  2. 【請求項2】 一級アミン化合物から水添反応により三
    級アミノ基を得ることを特徴とする請求項1記載のアミ
    ノカルボン酸類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103058878A (zh) * 2013-01-14 2013-04-24 聂世保 1,3丙烯基二胺四乙酸及其制备方法和应用

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