JPS595586B2 - ピロ−ル誘導体の製造方法 - Google Patents

ピロ−ル誘導体の製造方法

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JPS595586B2
JPS595586B2 JP10921077A JP10921077A JPS595586B2 JP S595586 B2 JPS595586 B2 JP S595586B2 JP 10921077 A JP10921077 A JP 10921077A JP 10921077 A JP10921077 A JP 10921077A JP S595586 B2 JPS595586 B2 JP S595586B2
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trithiocyclopropenium
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善一 吉田
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はピロール誘導体の製造方法に関するものである
詳しくは、シクロプロペニウム塩を用いるピロール誘導
体の製造方法に関するものである。本発明者等は先に、
トリチオシクロプロペニウム塩と各種の第二級アミンを
反応させ、ピロール誘導体を製造する方法を報告した。
(日本化学会第35秋季年会講演予稿集■ 733頁参
照)しかし、該報告にも記載されている様に、トリチオ
シクロプロペニウム塩と第一級アミンの一種であるメチ
ルアミンおよびエチルアミンを反応させると、相当する
ピロール誘導体は得られず、チオアクリルアミド誘導体
が得られた。本発明者は、トリチオシクロプロペニウム
塩と第一級アミンを反応させて窒素原子に置換基を有し
ないピロール誘導体を製造すべく鋭意研究した結果、上
記文献に記載のない特定の第一級アミンを用いれば目的
を達しうることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は一般式(1) (式中、R1、R2およびR3は低級アルキル基を表わ
し、Xeは陰イオンを表わす。
)で示されるトリチオシクロプロペニウム塩と一般式(
)(式中、R4はアリール基、置換アリール基、シアノ
基、アミド基、N一置換アミド基、N−N−ジ置換アミ
ド基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、スルホ
ン酸エステル基、スルホンアミド基、スルホ7酸基、パ
ーフルオロアルキル基、ニトロ基およびハロゲン原子か
らなる群から選ばれる電子吸引性基を表わす。
)で示される第一級アミンを反応させることを特徴とす
る一般式()(式中、R1、R2およびR4はそれぞれ
一般式(1)および()中におけると同義とする。
)で示されるピロール誘導体の製造方法に存する。以下
に本発明を詳細に説明する。本発明方法の原料である前
記一般式(1)で示されるトリチオシクロプロペニウム
塩においてR1、R2およびR3は、メチル、エチル、
n−プロピル、IsO−プロピル、n−ブチル、IsO
−ブチル、Sec−ブチル、t−ブチル等の低級アルキ
ル基である。
R1、R2およびR3は相互に同一でもよい。また、X
eは任意の陰イオンである。
例えばハロゲンイオン、過塩素酸イオン、フルオロホウ
酸イオン、六フツ化アンチモンイオン、六塩化アンチモ
ンイオン、塩化アルミニウムイオン等である。
トリチオシクロプロペニウム塩は、例えば特開昭48−
96564号公報に記載された方法により、製造すれば
良い。
また、本発明方法のもう一つの原料である前記一般式(
)で示される第一級アミンにおいて、R4で示される電
子吸引性基は例えばフエニル、ハロフエニル、ニトロフ
エニルなどのアリール基または置換アリール基、シアノ
基、アミド基、N置換アミド基、N−N−ジ置換アミド
基、アルコキシカルボニル基などのカルボン酸エステル
基、カルボキシル基、アルコキシスルホニル基などのス
ルホン酸エステル基、スルホンアミド基、スルホン酸基
、トリフルオロメチルなどのパーフルオロアルキル基、
ニトロ基、塩素、臭素などのハロゲン原子からなる群か
ら選ばれる電子吸引性基である。
一般式()で示される第一級アミンとしては、例えばベ
ンジルアミン、クロロベンジルアミン、シアノベンジル
アミン、カルボメトキシベンジルアミン、ニトロベンジ
ルアミン、アミノアセトニトリル、グリシンアミド、グ
リシンメチルエステル、グリシン、アミノメチルスルホ
ンアミド、アミノメチルスルホン酸メチル、アミノメチ
ルスルホン酸、2・2・2−トリフルオロエチルアミン
、3・2・3・3・3−ペンタフルオロプロピルアミン
、クロロメチルアミン、ブロモメチルアミン、アミノニ
トロメタンなどが挙げられる。
第一級アミンとトリチオシクロプロペニウム塩の反応は
、通常、適当な溶剤中で行なわれる。溶剤としては塩化
メチレン、クロロホルム、ジメトキシエタン、ジメチル
ホルムアミド、メタノール等が用いられる。
第一級アミンは、トリチオシクロプロペニウム塩に対し
等モル程度加えるのが望ましい。
また、反応を円滑に進行させるため、第1級アミンをト
リチオシクロプロペニウム塩に加えた後に、塩基を反応
系に加える。
塩基としては、例えばt−ブトキシカリウムなどの金属
アルコキシドがあげられ、その好適な量は、トリチオジ
グ。プロペニウム塩に対して2倍モル程度用いるのがよ
い。反応温度はO〜100℃通常室温付近が選ばれる。
反応時間は0.5〜5時間、通常1〜2時間程度である
生成したピロール誘導体は有機化学合成の常法に従いろ
過、抽出、溶媒留去等の方法によつて反応液より粗生成
物を分離し、カラムクロマトグラフイ一、昇華、再結晶
の方法により単離、精製することができる。
本発明方法により製造されたピロール誘導体は農薬、医
薬等に利用され、またその反応性を利用して各種合成化
学原料としての用途が期待される。
さらに、本発明に係るピロール誘導体をラネーニツケル
等の金属触媒の存在下水素で処理すると−SRl基およ
び−SR2基を脱離させることができ、周知のピロール
誘導体に導くことも出来るので、周知のピロール誘導体
の製造方法としても有用である。以下に実施例を挙げて
、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨
を越えない限り、実施例により限定を受けるものではな
い。
実施例 1 窒素置換された50m1のナス型フラスコに、ベンジル
アミン(0.001モル)、ジメチルホルムアミド15
m1を入れ、攪拌しつつ、トリ−t−ブチルチオシクロ
プロペニウム過塩素酸塩403〜(0.001モル)を
溶かしたジメチルホルムアミド10Tn1を徐々に滴下
した。
半時間後、t−ブトキシカリウム224ワ(0.002
モル)を加え、さらに半時間攪拌を続けた後、稀炭酸ナ
トリウム水溶液を加え、石油エーテル抽出を行い、有機
層を硫酸ナトリウムを用いて乾燥後、溶媒留去した残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフ処理することにより
、粗2・3−ジ一t−ブチルチオ−5一フエニルピロー
ルを得て、再結晶により精製した。(Phはフエニル基
、TBuはt−ブチル基を表わす)収率 71% 性状 白色固体 M.p.l42〜143℃N.m.r
.スペクトル(CCl4)δ値:1.2(Sl9H,.
tBu)、1.3(Sl9H,.tBu)、6.6(D
llH,.J=3.0Hz、オレフインプロトン)、7
.1〜7.5(Ml5Hl,Ph)、8.4(BS、1
H.N−H)Ppml.r.スペクトル(KBr):3
35011600、1360、1160、760cm−
1元素分析(重量%) HCNS 計算値 7.8967.664.3820.07分析値
7.9667.904.2220.32実施例 2実
施例1において、ベンジルアミンをグリシンメチルエス
テルに変えた他は全く同様にして、2・3−ジ一t−ブ
チルチオ−5−メトキシカルボニルピロールを得た。
収率 41% 性状 白色固体 M.p.l35℃ N.m.r.スペクトル(CCl4)δ値:1.2(s
、9H,.tBu)、1.3(Sl9H,.tBu)、
3.9(s、3H,.C00CH3)、6.9(Dll
H、J−3.0Hz1オレフィンプロット)、9.7(
Bs、1H,.N−H)Ppm l.r.スペクトル(KBr):3300、16801
1420、1220、780cr!L−1元素分析(重
量%) ノ 実施例 3 実施例1において、ベンジルアミンをグリシンエチルエ
ステルに変えた他は全く同様にして、2・3−ジ一t−
ブチルチオ−5−エトキシカルボニルピロールを得た。
収率 44% 二性
状 白色固体 M.p.l29℃N.m.r.スペクト
ル(CCl4)δ値:1.2(S、9H.tBu)、1
.3(s、9H.tBu)、1.4(Tl3H.J−6
.8Hz、−0CH2C馬,)、4.3(Ql2H,.
J=6.8HZ、−0CH,CH3)、》6.8(Dl
lH,.J−3.0Hz1オレフインプロトン)Ppm
l.r.スペクトル(KBr):3300、1680、
1410、12001780(1−JモV!−1実施例
4実施例1において、ベンジルアミンをアミノアセトニ
トリルに変えた他は全く同様にして、2・3−ジ一t−
ブチルチオ−5−シアノピロールを得た。
生成物 収率 44% 性状 白色固体 M.p.l33〜135℃N.m.r
.スペクトル(CCl4)δ値:1.3(Sl9H,.
tBu)、1.4(Sl9H,.tBu)、6.9(D
llH,.J−3.0Hz1オレフインプロトン)、9
.6(BsllH,.N−H)Ppml.r.スペクト
ル(KBr):3250、2220、13601126
01840(1771−1実施例 5窒素置換下、0℃
に冷却した100m1のニロフラスコに、ジメチルホル
ムアミド20m13に溶解させたグリシンアミド・塩酸
塩222m9(1ミリモル)を入れ、撹拌しつつ水素化
ナトリウム1ミリモルを加え、30分撹拌後ジメチルホ
ルムアミド10m1に溶解させたトリ−t−ブチルチオ
シクロプロペニウムパークロレート403ヮ(1ミリモ
ル)を徐々に滴下した。
2時間攪拌後、さらに水素化ナトリウム3ミリモルを加
えて80℃に加熱し、2時間撹拌を行なつた。
水を加えてエーテル一石油エーテル混合溶液で抽出を行
い、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥後、溶媒留去した
残渣をカラムクロマトグラフ処理し、エタノールで再結
晶することにより2・3−ジ一t−ブチルチオ−5−ア
ミドピロールを47%の収率で得た。生成物Nl.p.
2ll℃ N.m.r.スペクトル(CDCl3)δ値:1,25
(Sl9H,.tBu)、1.30(Sl9HltBu
)、6.32(BrOadS、2H,.C0NH2)、
6.87(d、1H.J−3.0Hz.H−4)、10
.25(BrOadSllH.N−H)Ppmマススペ
クトル m/EM+286C13H22N2S20とし
ての 実施例 6 窒素置換下、0℃に冷却した100111のニロフラス
コに、ジメチルホルムアミド20TILIに溶解させた
アリルアミン57ワ(1ミリモル)を入れ、撹拌しつつ
ジメチルホルムアミド10WLIに溶解させたトリ−t
−ブチルチオシクロプロペニウムパークロレート403
my(1ミリモル)を徐々に滴下した。
2時間撹拌後、水素化ナトリウム3ミリモルを加えて8
0℃に加熱し、2時間撹拌を行なつた。
水を加えてエチルエーテル−石油エーテル混合溶液で抽
出を行い、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥後、溶媒留
去した残渣をカラムクロマトグラフ処理し、ヘキサンで
再結晶することにより2・3−ジ一t−ブチルチオ−5
−アリルピロールを37%の収率で得た。M.p.95
℃ 1.r.スペクトル(KBr):3280(N−H)、
1635990910礪−1)S n.m.r.スペクトル(CCl4)δ値;1.22(
Sl9H,.tBu)、1.28(Sl9HltBu)
、5.04(DllH,.Jac−11Hz1Ha)、
5.28(d、1H.Jbc=18Hz、Hb)、6.
29(DllH,.J−3Hz,.H4)、6.44(
DdllH,.Jac−11Hz、Jbc−18Hz.
Hc)、8.14(BrOadS、1H,.N−H)P
pmマススペクトル m/EM+269

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1、R^2およびR^3は低級アルキル基
    を表わし、X^■は陰イオンを表わす。 )で示されるトリチオシクロプロペニウム塩と一般式(
    II)H_2N−CH_2−R^4(II) (式中、R^4はアリール基、置換アリール基、シアノ
    基、アミド基、N一置換アミド基、N・N−ジ置換アミ
    ド基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、スルホ
    ン酸エステル基、スルホンアミド基、スルホン酸基、パ
    ーフルオロアルキル基、ニトロ基およびハロゲン原子か
    らなる群から選ばれる電子吸引性基を表わす。 )で示される第一級アミンを反応させることを特徴とす
    る一般式(III)▲数式、化学式、表等があります▼(
    III)(式中、R^1、R^2およびR^4はそれぞれ
    一般式( I )および(II)中におけると同義とする。 )で示されるピロール誘導体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5983892U (ja) * 1982-11-25 1984-06-06 株式会社ユニック クレ−ン等の巻過警報装置
JPH0120392Y2 (ja) * 1984-01-17 1989-06-16

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JPH0120392Y2 (ja) * 1984-01-17 1989-06-16

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