JP2945957B2 - 含フッ素一級アミンの製造法 - Google Patents

含フッ素一級アミンの製造法

Info

Publication number
JP2945957B2
JP2945957B2 JP30357696A JP30357696A JP2945957B2 JP 2945957 B2 JP2945957 B2 JP 2945957B2 JP 30357696 A JP30357696 A JP 30357696A JP 30357696 A JP30357696 A JP 30357696A JP 2945957 B2 JP2945957 B2 JP 2945957B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
compound
reaction
carbonyl compound
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30357696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10130176A (ja
Inventor
エー ソロショノク ヴァディム
泰蔵 小野
隆 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP30357696A priority Critical patent/JP2945957B2/ja
Publication of JPH10130176A publication Critical patent/JPH10130176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2945957B2 publication Critical patent/JP2945957B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素カルボニ
ル化合物の含フッ素アミン、または含フッ素β−アミノ
カルボン酸などの含フッ素アミン化合物への新規な変換
方法を提供するものである。さらに詳しく言えば、本発
明は、含フッ素カルボニル化合物を適当な溶媒の存在下
で2−,3−,あるいは4−アミノメチルピリジンと反
応させた後に加水分解することにより、酵素反応類似の
トランスアミノ化反応を行い、塩基触媒を必要としない
温和な条件下で含フッ素一級アミン、含フッ素β−アミ
ノカルボン酸などの含フッ素アミン化合物を製造する一
般的合成方法を提供するものである。得られる含フッ素
アミン化合物には、多くの生理活性アミン誘導体、例え
ば、アドレナリンやドーパミンのようなチロシン由来、
あるいは、トリプタミンのようなトリプトファン由来、
さらには、ヒスタミンのようなヒスチジン由来の神経伝
達物質誘導体が含まれるために、医薬や農薬の鍵中間体
として重要である。
【0002】
【従来の技術】トランスアミノ化反応は、生物界に広く
存在するトランスアミナーゼによって行われることが知
られている。この反応は、実際、アミノ酸合成で重要な
手段を提供しているが、酵素反応であることから、基質
に大きな制限があって、これまで、一般的な反応とはな
り得なかった。しかしながら、後記する一般式(1)で
表される含フッ素カルボニル化合物では、ベンジルアミ
ンとの反応で得られるエナミンをトリエチルアミンのよ
うな有機塩素の存在下で〔1,3〕プロトンシフト反応
を行うことで、対応するアルジミンが得られることが、
最近、ソロショノクらによって報告されて以来、この反
応を応用したトランスアミノ化反応が含フッ素アミン化
合物の一般合成法として有用であることが認識されるよ
うになった(Tetrahedron Lett., Vol. 35, No.28, pp.
5063-5064, 1994; Tetrahedron Lett., Vol. 35, No.
19, pp3119-3122; Tetrahedron, Vol. 52, No. 20, pp.
6953-6964, 1996)。
【0003】また、ソロショノクらの報告以前には、水
素化ホウ素ナトリウムのような還元剤を用いる還元アミ
ノ化反応が知られていた。これらの方法は、それぞれに
固有の問題があり、例えば、前者の方法では、トリエチ
ルアミンあるいは、もっと強い塩基である1,8-Diazabic
yclo[5,4,0]-7-undecene(DBU)を使用せねばなら
ず、これらの塩基と反応するような官能基がある化合物
では、この方法は適用できなかった。また、DBUは、
比較的高価な試薬であるだけでなく、反応後にこれを取
り除くのが問題になる。また、後者の還元的トランスア
ミノ化反応では、もちろん、還元剤を使用しなければな
らないことから、還元剤を必要としない前者の方法のほ
うが優れていることは明らかである上に、含フッ素ケト
ンを出発原料としているので、炭素とフッ素の結合が還
元される場合もあり、適用範囲が狭いものとなってい
た。このような背景から、さらに簡便なトランスアミノ
化反応の出現が要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下にあ
って、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、さらに簡
便なトランスアミノ化反応を開発することを目標として
種々研究を進める中で、補酵素であるピリドキサールに
注目し、鋭意努力を重ねた結果、4−ピコリルアミン
が、〔1,3〕プロトンシフト反応を特に促進する効果
を有することを発見した。これにより、本質的には塩基
を使用しなくても、トランスアミノ化反応を行うことが
出来るようになり、酵素を用いた生体内トランスアミノ
化反応と類似の反応が、非常に温和な条件下で合成化学
的に行えるようになった。本発明者らは、これらの知見
を踏まえて本発明を完成するに至った。本発明の目的
は、より簡便なトランスアミノ化反応を開発し、含フッ
素アミンの一般的合成法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、含フッ素カルボニル化合物を適当な溶媒の
存在下で2−,3−,あるいは4−アミノメチルピリジ
ンと反応させた後に加水分解することにより、酵素反応
類似のトランスアミノ化反応を行うことを特徴とする、
含フッ素カルボニル化合物から含フッ素アミン化合物を
製造する方法、である。本発明は、含フッ素カルボニル
化合物が炭素数が1から16の直鎖または分岐のフルオ
ロアルキル基含有化合物である前記の、含フッ素カルボ
ニル化合物から含フッ素アミン化合物を製造する方法、
また、4−アミノメチルピリジンを用いる前記の、含フ
ッ素カルボニル化合物から含フッ素アミン化合物を製造
する方法、を望ましい態様とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明についてさらに詳述
する。前記のように、本発明は、含フッ素カルボニル化
合物を適当な溶媒の存在下で2−,3−,あるいは4−
アミノメチルピリジンと反応させた後に加水分解するこ
とにより、酵素反応類似のトランスアミノ化反応を行
い、塩基触媒を使用しない温和な条件下で含フッ素カル
ボニル化合物から含フッ素第一アミン、含フッ素β−ア
ミノカルボン酸などの含フッ素アミン化合物を製造する
一般的合成方法、に関するものである。ここで、含フッ
素化合物としては、特に限定されるものではなく適宜の
化合物を使用することができるが、好適なものをあげれ
ば、次の一般式(1)で表される化合物が例示される。
また、含フッ素アミン化合物としては、次の一般式
(2)で表される第一級、第二級−アミン化合物が代表
的なものとして例示されるが、本発明の方法は、これら
の化合物に限らず、他の化合物についても同様に適用す
ることが可能である。
【0007】次に、本発明の方法について、代表的な化
合物を例にあげて説明する。すなわち、本発明は、その
好適な例をあげれば、下記の一般式(1)
【0008】
【化1】
【0009】(式中Rfは、炭素数が1から16の直鎖
または分岐のペルフルオロアルキル基を、Rは、水素ま
たはβ−位にカルボアルコキシ基で置換しても良い炭素
数が1から16の直鎖または分岐のアルキル基、もしく
は、メトキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ
基、シアノ基、などの置換基を有する芳香核で置換した
アラルキル基を示す。ここでいうペルフルオロアルキル
基は、炭化水素基の全ての水素をフッ素原子で置換した
一般的なもの以外に、ペルフルオロアルキル鎖の末端炭
素のフッ素原子の一つまたは二つが水素原子で置換し
た、例えば、4−ヒドロ−オクタフルオロブチル(HC
2 CF2 CF2 CF2 −)、あるいは1,1−ジヒド
ロペルフルオロペンチル(H2 FCCF2 CF2 CF2
CF2 )をも含めるものとする。また、アラルキルのア
ルキレン部分は、直鎖状でも分岐状でも良い炭素数が1
から6のアルキレン基を、芳香核としては、フェニル、
ナフチル、アントラニルなどの芳香族炭化水素以外に、
ピリジン、ピロール、フラン、チオフェンなどの複素環
を含んで良い。)で表される化合物を適当な溶媒の存在
下で2−,3−,あるいは4−アミノメチルピリジンと
反応させた後に加水分解することで、酵素類似のトラン
スアミノ化反応を行い、下記の一般式(2)
【0010】
【化2】
【0011】(式中Rfは、炭素数が1から16の直鎖
または分岐のペルフルオロアルキル基を、Rは、水素ま
たはβ−位にカルボアルコキシ基で置換しても良い炭素
数が1から16の直鎖または分岐のアルキル基、もしく
は、メトキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ
基、シアノ基、などの置換基を有する芳香核で置換した
アラルキル基を示す。ここでいうペルフルオロアルキル
基は、炭化水素基の全ての水素をフッ素原子で置換した
一般的なもの以外に、ペルフルオロアルキル鎖の末端炭
素のフッ素原子の一つまたは二つが水素原子で置換し
た、例えば、4−ヒドロ−オクタフルオロブチル(HC
2 CF2 CF2 CF2 −)、あるいは1,1−ジヒド
ロペルフルオロペンチル(H2 FCCF2 CF2 CF2
CF2 )をも含めるものとする。また、アラルキルのア
ルキレン部分は、直鎖状でも分岐状でも良い炭素数が1
から6のアルキレン基を、芳香核としては、フェニル、
ナフチル、アントラニルなどの芳香族炭化水素以外に、
ピリジン、ピロール、フラン、チオフェンなどの複素環
を含んで良い。)で表される含フッ素一級、二級−アミ
ン、含フッ素β−アミノカルボン酸などの含フッ素化合
物を製造する一般的合成方法を提供するものである。
【0012】本発明において、出発原料である含フッ素
カルボニル化合物は、市販で手に入るものが多くある
が、市販されていないものについては、文献既知の方法
で容易に合成される(J. Am. Chem. Soc., Vol. 72, 54
09, 1950) 。得られた含フッ素カルボニル化合物を適当
な溶媒、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、1,
2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、また
は、エーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキ
シエタン、ジグリムなどのようなエーテル系溶媒、さら
に好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素系溶媒に溶解し、これに等量のまたは、
過剰量の4−ピコリルアミンを加えて後、室温、また
は、還流温度で反応を行うことで、脱水反応と〔1,
3〕プロトン反応が連続して起こり、対応するアルジミ
ンが高い収率で得られる。反応が完結したら、溶媒を留
去して得られる残滓に適当な酸の水溶液を加えて加水分
解するか、もしくは、溶媒を留去せずに酸の水溶液を加
えて加水分解することで、目的化合物の含フッ素アミン
誘導体に導くことができる。ここで加水分解に使用出来
る酸としては、塩酸、硫酸、硝酸などがあげられる。ま
た、酸の濃度としては、1Nから6Nまでが使用出来る
が、望ましくは2Nの塩酸が用いられる。最終生成物の
単離は、抽出、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラ
フィー、再結晶など通常の有機合成化学的手法で容易に
行える。なお、前記一般式に記載の化合物は、好適な例
としてあげたものであり、本発明の方法は、これらの化
合物に限らず、他の含フッ素カルボニル化合物から対応
する含フッ素アミン化合物を製造することが適宜可能で
あり、本発明は、含フッ素カルボニル化合物から含フッ
素アミン化合物を製造する一般的合成方法として使用す
ることが可能である。
【0013】
H NMR d 3.04,3.30(ABX,2H,JAB=13.5Hz,JAX=2.4 Hz,JBX=10.5 Hz),3.82(dqd,1H,JHH=10.5 Hz,JHF=8.8 Hz,JHH=2.4 Hz),7.05−7.08(m,2H),7.20−7.26(m,3H),7.46−7.49(m,2H),7.58(s,1H),8.66−8.88(m,2H);19F NMR d −75.95(d,JHF=8.8 Hz);MS m/z278(M+,14),200(31),187(M−PhCH,26),167(33),91(100),65(16),51(14)〕
【0014】得られた化合物を10mlのエーテルに溶
解し、2NのHCl(10ml)を加えて室温で一時間
攪拌した。水層をエーテルで洗浄してから、減圧下で溶
媒を留去後、乾燥して白色粉末状の1,1,1−トリフ
ルオロ−3−フェニルイソプロピルアミン塩酸塩を得た
(収率93%)。 〔 1H NMR (CD3 CN) d 3.25,3.
43(ABX,2H,JAB=14.7 Hz,JAX
6.6 Hz,JBX=7.6 Hz),4.31(dq
d,1H,JH-H =7.6,JH-F =7.1,JH-H
6.6 Hz),7.30−7.43(m,5H),
9.05(br.s,3H);19F NMR(CD3
N) d −71.39(d,JH-F =7.1 H
z)〕
【0015】得られた塩酸塩を10mlのエーテルと大
過剰のトリエチルアミンに加え、室温で10時間攪拌し
た。反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮後蒸留(bp
66−69 ℃ 2mmHg)して1,1,1−トリ
フルオロ−3−フェニルイソプロピルアミンを得た(収
率94%)。 〔 1H NMR d 1.28(br.s,2H),
2.61,3.13(ABX,2H,JAB=14.0
Hz,JAX=3.3 Hz,JBX=10.5 Hz),
3.45(br.m,1H),7.23−7.37
(m,5H);19FNMR d −78.94(d,J
HF=6.8 Hz);MS m/z 189(M,1
0),98(M−PhCH2 ,69),91(10
0)〕
【0016】実施例2 2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチルアミン
塩酸塩 トリフルオロメチルフェニルケトンを出発原料として、
実施例1と同様にして2,2,2−トリフルオロ−1−
フェニルエチルアミン塩酸塩を収率97%で得た。 〔 1H NMR (CD3 CN/CD3 OD,3/1)
d 5.17(d,1H,JH-F =7.5 Hz),
7.56(s,5H);19F NMR (CD3 CN/
CD3 OD,3/1) d −72.69(d,JH-F
=7.5 Hz)〕
【0017】実施例3 1,1−ジヒドロペルフルオロブチルアミン塩酸塩ペル
フルオロブタナールを出発原料として、実施例1と同様
にして1,1−ジヒドロペルフルオロブチルアミン塩酸
塩を91%の収率で得た。 H NMR (CDCN/CDOD,3/1)
d 4.83(tt,JH−F=16.7,JH−F
1.2 Hz);19F NMR (CDCN/CD
OD,3/1) d −80.24(t,3F,J
F−F=8.5Hz),−117.49(m,2F),
−127.138(d,2F,JH−F=1.2H
z).
【0018】実施例4 1,1−ジヒドロペルフルオロペンチルアミン塩酸塩
ルフルオロペンタナールを出発原料として、実施例1と
同様にして1,1−ジヒドロペルフルオロペンチルアミ
ン塩酸塩を収率91%で得た。 H NMR (CDCN/CDOD,3/1)
d 4.87(tt,JH−F=16.9,JH−F
1.2 Hz).
【0019】実施例5 ペンタフルオロベンジルアミン塩酸塩 ペンタフルオロベンズアルデヒドを出発原料として、実
施例1と同様にしてペンタフルオロベンジルアミン塩酸
塩を収率94%で得た。1 H NMR (CD3 CN/CD3 OD,3/1)
d 4.24(t,JH-F =1.2 Hz);19F N
MR (CD3 CN/CD3 OD,3/1)d −14
2.90(m,2F),−154.49(m,1F),
−164.23(m,2F).
【0020】実施例6 1,1,1−トリフルオロイソプロピルアミン塩酸塩 トリフルオロメチルメチルケトンを出発原料として、実
施例1と同様にして1,1,1−トリフルオロイソプロ
ピルアミン塩酸塩を収率T92%で得た。1 H NMR (CD3 CN/CD3 OD,3/1)
d 1.49(dq,3H,JH-H =6.9,JH-F
0.6 Hz),4.08(dd,1H,JH- H =6.
9,JH-F =6.7 Hz);19F NMR (CD3
CN/CD3 OD,3/1) d −75.67(d,
H-F =6.7Hz).
【0021】実施例7 N−(4−ピリジルメチリデン)−4,4,4,3,
3,2,2−ヘプタフルオロブチルアミン 4,4,4,3,3,2,2−ヘプタフルオロブタナー
ルを出発原料として、実施例1と同様にして目的の化合
物を得た(収率:63%,Rf 0.35,AcOEt
/hexane/1:2)。1 H NMR d 4.25(td,2H,J=15.
3 Hz,J=1.5Hz),7.27−7.69
(m,2H),8.38(s,1H),8.71−8.
73(m,2H);19F NMR d −81.15
(t,3F,J=8.6 Hz),−117.84
(m,2F),−127.58(s,2F);C107
7 2 の計算値:C,41.68;H,2.45;
N,9.72;F,46.15、実測値:C,41.4
5;H,2.47;N,9.80;F,46.21。
【0022】実施例8 3−(N−4−ピリジルメチリデン)アミノ−4,4,
4−トリフルオロ酪酸エチル 4−アミノメチルピリジンと4,4,4−トリフルオロ
アセト酢酸エチルを縮合させて得られる3−N−(4−
ピリジルメチル)アミノ−4,4,4−トリフルオロク
ロトン酸エチル〔Rf 0.29(ethyl ace
tate/hexane as 1/1).H NM
R d 1.29(t,3H,J=7.2 Hz),
4.18(q,2H,J=7.2 Hz),4.49
(m,2H),5.24(s,1H),7.20−7.
22(m,2H),8.58−8.60(m,3H);
19F NMR d −66.99(s)〕と3−(N
−4−ピリジルメチリデン)アミノ−4,4,4−トリ
フルオロ酪酸エチル〔Rf=0.36.H NMR
d 1.21(t,3H,J=7.2 Hz),2.9
2(m,2H),4.11(m,2H),4.29
(m,1H),7.63−7.65(m,2H),8.
43(s,1H),8.72−8.74(m,2H);
19F NMR d −75.49(d,JHF=6.
8 Hz);13CNMR d 14.20(s),3
4.23(q,JCF=1.7 Hz),61.31
(s),67.81(q,JCF=29.11 H
z),122.40(s),124.00(q,JCF
=280.0 Hz),141.75(s),150.
66(s),165.73(s),169.67
(s).C1213の計算値:C,5
2.56;H,4.78;N,10.22;実測値:
C,52.34;H,4.73;N,10.05〕の混
合物にトリエチルアミンを加え室温で48時間攪拌し
た。溶媒を減圧下で除去し、得られた残滓をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、目的の化合物を得
た(収率86%)。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、含フッ
素カルボニル化合物を適当な溶媒の存在下で2−,3
−,あるいは4−アミノメチルピリジンと反応させた後
に加水分解することにより、酵素反応類似のトランスア
ミノ化反応を行うことを特徴とする、含フッ素カルボニ
ル化合物から含フッ素アミン化合物を製造する方法に係
るものであり、本発明によれば、酵素反応類似のトラン
スアミノ化反応を行うことにより、含フッ素カルボニル
化合物を出発原料として、含フッ素一級アミン、含フッ
素β−アミノカルボン酸などの含フッ素アミン化合物を
塩基触媒を必要としない温和な条件で合成することが可
能である。得られる含フッ素アミン化合物は、医薬、農
薬などの合成中間体として重要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07B 43/04 C07C 209/24 C07C 211/15 C07C 211/29

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオロアルキル基に結合しているカル
    ボニル基をもつ含フッ素カルボニル化合物を適当な溶媒
    の存在下で2−,3−,あるいは4−アミノメチルピリ
    ジンと反応させた後に加水分解することにより、金属水
    素化物などの還元剤を使用しない温和な条件下でトラン
    スアミノ化反応を行うことを特徴とする、含フッ素カル
    ボニル化合物から含フッ素アミン化合物を製造する方
    法。
  2. 【請求項2】 含フッ素カルボニル化合物が炭素数が1
    から16の直鎖または分岐のフルオロアルキル基含有化
    合物である請求項1記載の、含フッ素カルボニル化合物
    から含フッ素アミン化合物を製造する方法。
  3. 【請求項3】 4−アミノメチルピリジンを用いる請求
    項1記載の、含フッ素カルボニル化合物から含フッ素ア
    ミン化合物を製造する方法。
JP30357696A 1996-10-28 1996-10-28 含フッ素一級アミンの製造法 Expired - Lifetime JP2945957B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30357696A JP2945957B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 含フッ素一級アミンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30357696A JP2945957B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 含フッ素一級アミンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10130176A JPH10130176A (ja) 1998-05-19
JP2945957B2 true JP2945957B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=17922672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30357696A Expired - Lifetime JP2945957B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 含フッ素一級アミンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2945957B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4521090B2 (ja) * 1999-04-15 2010-08-11 ワイス・ホールディングズ・コーポレイション 1,1,1−トリフルオロ−2−アミノアルカンの製造方法
US7615668B2 (en) 2004-10-18 2009-11-10 Central Glass Co., Ltd. Method for producing 4,4,4-trifluorobutane-2-one
JP6889646B2 (ja) * 2016-10-27 2021-06-18 三洋化成工業株式会社 含フッ素脂肪族アミン塩酸塩の製造方法
JP6912997B2 (ja) * 2016-10-27 2021-08-04 三洋化成工業株式会社 含フッ素脂肪族アミン塩酸塩の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10130176A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MXPA04010771A (es) Procedimiento para preparar (-butirolactamas y (-amino acidos muy funcionalizados.
JP2587903B2 (ja) 置換ピペリジンの製造
JP2014139151A (ja) (e)−1−ハロ−エナミド誘導体又はその塩を製造する方法及び(e)−1−ハロ−エナミド誘導体又はその塩。
JP2945957B2 (ja) 含フッ素一級アミンの製造法
JPH02180873A (ja) 4,5―ジクロロ―6―エチルピリミジンの製造方法
JP4688292B2 (ja) 純粋な鏡像体であるn−メチル−n−[(1s)−1−フェニル−2−((3s)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)エチル]−2,2−ジフェニルアセトアミドの製造方法
JP3478827B2 (ja) アミド誘導体
US6610855B2 (en) Synthesis of 3-amino-3-aryl propanoates
Wang et al. Elimination of benzotriazolyl group in N-(α-benzotriazol-1-ylalkyl) amides and N-(α-benzotriazol-1-ylalkyl) sulfonamides: their self-coupling and cross-coupling reactions with carbonyl compounds
JP3005669B2 (ja) 不斉な含フッ素一級アミンの製造法
JP3523921B2 (ja) アザスピロ誘導体およびその製造法
Holt et al. N‐acyl and N‐alkoxycarbonyl derivatives of 1H‐1, 2, 3‐triazolo‐[4, 5‐c] pyridine; Preparation and application
JP2893906B2 (ja) 不飽和ケトン化合物の製造方法
JP5279449B2 (ja) 5−{4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジル}−2,4−チアゾリジンジオン塩酸塩の製造方法
EP0990637A1 (en) Process for producing ketoprofen and 5-benzoyl-3-methyl-2-indolinone
JP3013760B2 (ja) 4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製法
JP3740783B2 (ja) 4−(2−アルケニル)−2,5−オキサゾリジンジオン類の製造法
JPH0827073A (ja) 光学活性αーアリールアルキルアミンのラセミ化方法
JP2852023B2 (ja) 2−フルオロシクロプロピルアミンスルホン酸塩及びその化学的化合物2−フルオロシクロプロピルイソシアネートの製造法
JP2767295B2 (ja) インドール―3―カルボニトリル化合物の製造方法
JP2001089451A (ja) アミノピリジン類の製造方法
JP3011784B2 (ja) 新規なピリジンスルホン酸エステル
JPWO2005063678A1 (ja) フェニル酢酸誘導体の製造方法
JP2008001611A (ja) 3r−アミノピロリジン誘導体の製造方法
JPH04235952A (ja) アシルアミノ化合物の合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term